JPH063182Y2 - 車両吸気管の消音構造 - Google Patents
車両吸気管の消音構造Info
- Publication number
- JPH063182Y2 JPH063182Y2 JP1987136121U JP13612187U JPH063182Y2 JP H063182 Y2 JPH063182 Y2 JP H063182Y2 JP 1987136121 U JP1987136121 U JP 1987136121U JP 13612187 U JP13612187 U JP 13612187U JP H063182 Y2 JPH063182 Y2 JP H063182Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- intake pipe
- flow path
- partition wall
- vehicle intake
- sound
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Exhaust Silencers (AREA)
- Pipe Accessories (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は車両吸気管の消音構造に関する。
[従来の技術] 車両吸気管内の気流はエンジン回転に伴い脈動し、騒音
を発する。かかる騒音を低減せしめる消音構造として、
上記吸気管にバイパス管を付設し、該バイパス管にて音
波の位相を半波長ずらして吸気管内の騒音を相殺低減す
るものが知られている。
を発する。かかる騒音を低減せしめる消音構造として、
上記吸気管にバイパス管を付設し、該バイパス管にて音
波の位相を半波長ずらして吸気管内の騒音を相殺低減す
るものが知られている。
[考案が解決しようとする問題点] 上記消音構造は特定周波数の騒音を大きく低下せしめる
のに効果があるが、低周波騒音を低減せしめる場合には
バイパス管を比較的長く設定する必要があって、設置ス
ペースを要する上にバイパス管の強度低下が懸念される
ことから、使用が困難であった。
のに効果があるが、低周波騒音を低減せしめる場合には
バイパス管を比較的長く設定する必要があって、設置ス
ペースを要する上にバイパス管の強度低下が懸念される
ことから、使用が困難であった。
また、バイパス管では既述の如く、その長さによって決
まる特定周波数付近の比較的狭い領域では大きな消音効
果を生じるが、この領域を外れると十分な消音効果は期
待できないという問題がある。
まる特定周波数付近の比較的狭い領域では大きな消音効
果を生じるが、この領域を外れると十分な消音効果は期
待できないという問題がある。
本考案はかかる問題点に鑑み、広い範囲の低周波騒音を
効果的に低減せしめることが可能で、しかもコンパクト
かつ十分な強度を有するバイパス型の車両吸気管の消音
構造を提供することを目的とする。
効果的に低減せしめることが可能で、しかもコンパクト
かつ十分な強度を有するバイパス型の車両吸気管の消音
構造を提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 本考案の消音構造を第1図、第2図で説明すると、密閉
ハウジング11内を仕切壁13A、13Bにより区画し
て所定長の蛇行する長流路14を形成し、上記長流路1
4の両端開口141、142を車両吸気管12の側壁に
接続してバイパス流路となすとともに、上記長流路14
の中央よりいずれかの開口141、142寄りに、これ
に至る音波の半分を通過せしめ残る半分を反射する半透
過仕切壁15を長流路14を横切って設けたものであ
る。
ハウジング11内を仕切壁13A、13Bにより区画し
て所定長の蛇行する長流路14を形成し、上記長流路1
4の両端開口141、142を車両吸気管12の側壁に
接続してバイパス流路となすとともに、上記長流路14
の中央よりいずれかの開口141、142寄りに、これ
に至る音波の半分を通過せしめ残る半分を反射する半透
過仕切壁15を長流路14を横切って設けたものであ
る。
[作用、効果] 上記構造によれば、音波の半分は半透過仕切壁15を通
過するから長流路14はバイパス流路として機能し、両
開口141、142間の長流路14の長さで決まる所定
の周波数域で消音作用が発揮される。
過するから長流路14はバイパス流路として機能し、両
開口141、142間の長流路14の長さで決まる所定
の周波数域で消音作用が発揮される。
また、残る半分の音波は上記半透過仕切壁15で反射さ
れるから、長流路14内には上記仕切壁15を境に先端
が閉鎖された一対のサイドブランチが形成され、各開口
141、142から仕切壁15に至る各サイドブランチ
の長さで決まる所定の周波数域においても消音作用が発
揮される。この結果、広い範囲で騒音低減効果が得られ
る。
れるから、長流路14内には上記仕切壁15を境に先端
が閉鎖された一対のサイドブランチが形成され、各開口
141、142から仕切壁15に至る各サイドブランチ
の長さで決まる所定の周波数域においても消音作用が発
揮される。この結果、広い範囲で騒音低減効果が得られ
る。
本考案においては、上記密閉ハウジング内を仕切壁で区
画して蛇行する長流路を形成したから、比較的長い流路
をコンパクトに形成でき、低周波音の低減が可能である
とともに設置スペースは小さくて良い。
画して蛇行する長流路を形成したから、比較的長い流路
をコンパクトに形成でき、低周波音の低減が可能である
とともに設置スペースは小さくて良い。
また、長いバイパス管を使用しないから強度的にも優れ
ている。
ている。
[実施例] 以下の実施例は吸気管中に介設する消音器として本考案
を実現したものである。
を実現したものである。
第1図には消音器1の斜視図を示す。消音器1は樹脂の
一体成形品であり、角筒状の本管部12とその側面に突
設されたハウジング部11よりなる。上記本管部12は
図略の吸気管中に接続介設される。
一体成形品であり、角筒状の本管部12とその側面に突
設されたハウジング部11よりなる。上記本管部12は
図略の吸気管中に接続介設される。
上記ハウジング部11は平たい矩形の密閉箱体であり、
その内部には箱体内周に沿って屈曲せしめた二重の仕切
壁13A、13Bにより直角に蛇行する長流路14(第
2図)が形成してある。そして、上記長流路14の隣接
する両端開口141、142は上記本管部12に臨んで
いる。
その内部には箱体内周に沿って屈曲せしめた二重の仕切
壁13A、13Bにより直角に蛇行する長流路14(第
2図)が形成してある。そして、上記長流路14の隣接
する両端開口141、142は上記本管部12に臨んで
いる。
長流路14には第2図に示す如く、途中に多孔質弾性体
たるウレタンフォームの仕切壁15が流路を横切って設
けてあり、該仕切壁15はこれに至る音波の半分を通過
せしめるとともに残る半分を反射する半透過生を有し、
長流路14の中央よりいずれかの開口141、142寄
りに設けてある。
たるウレタンフォームの仕切壁15が流路を横切って設
けてあり、該仕切壁15はこれに至る音波の半分を通過
せしめるとともに残る半分を反射する半透過生を有し、
長流路14の中央よりいずれかの開口141、142寄
りに設けてある。
上記構造の消音器1において、本管12内を進行する音
波の一部は各開口141、142より長流路14内に分
岐侵入し、その半分が仕切壁15を通過バイパスする。
そして、長流路14内を通過する間に半波長位相が遅延
せしめられて再び本管12内の音波と合流し、これを相
殺低減せしめる。
波の一部は各開口141、142より長流路14内に分
岐侵入し、その半分が仕切壁15を通過バイパスする。
そして、長流路14内を通過する間に半波長位相が遅延
せしめられて再び本管12内の音波と合流し、これを相
殺低減せしめる。
低減せしめられる騒音周波数fn(Hz)は以下の式で
表される。
表される。
fn=c/2 ここで、cは音速、は長流路14の全長である。
長流路14内に分岐侵入した音波の残る半分は上記仕切
壁15で反射され、この結果、長流路14内には先端が
仕切壁15により閉鎖された一対のサイドブランチが形
成される。
壁15で反射され、この結果、長流路14内には先端が
仕切壁15により閉鎖された一対のサイドブランチが形
成される。
すなわち、長流路14の全長を上記仕切壁15により
1と2に区画すると、サイドブランチ機能により、
上記周波数fnの前後の周波数fa、fbにおいても騒
音低減効果が得られる。これら各周波数は以下の式で表
される。
1と2に区画すると、サイドブランチ機能により、
上記周波数fnの前後の周波数fa、fbにおいても騒
音低減効果が得られる。これら各周波数は以下の式で表
される。
fa=c/41 fb=c/42 この効果の一例を第3図に示す。図によれば、60Hz
〜160Hzに至る広い範囲で音圧レベルを低減せしめ
ることが可能である。
〜160Hzに至る広い範囲で音圧レベルを低減せしめ
ることが可能である。
なお、半透過仕切壁としては、上記多孔質弾性体壁以外
に多数の貫通孔を設けた板材を使用しても良い。
に多数の貫通孔を設けた板材を使用しても良い。
第1図は本考案の一実施例を示す消音器の全体斜視図、
第2図は消音器の水平断面図、第3図は騒音低減効果を
示す周波数特性図である。 1…消音器 11…ハウジング部(密閉ハウジング) 12…本管部(車両吸気管) 13A、13B…仕切壁 14…長流路 141、142…開口 15…半透過仕切壁
第2図は消音器の水平断面図、第3図は騒音低減効果を
示す周波数特性図である。 1…消音器 11…ハウジング部(密閉ハウジング) 12…本管部(車両吸気管) 13A、13B…仕切壁 14…長流路 141、142…開口 15…半透過仕切壁
Claims (2)
- 【請求項1】密閉ハウジング内を仕切壁により区画して
所定長の蛇行する長流路を形成し、上記長流路の両端開
口を車両吸気管の側壁に接続してバイパス流路となすと
ともに、上記長流路の中央よりいずれかの開口寄りに、
これに至る音波の半分を通過せしめ残る半分を反射する
半透過仕切壁を長流路を横切って設けたことを特徴とす
る車両吸気管の消音構造。 - 【請求項2】上記半透過仕切壁を、多孔質弾性体壁ない
し多孔仕切板で構成した実用新案登録請求の範囲第1項
記載の車両吸気管の消音構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987136121U JPH063182Y2 (ja) | 1987-09-04 | 1987-09-04 | 車両吸気管の消音構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987136121U JPH063182Y2 (ja) | 1987-09-04 | 1987-09-04 | 車両吸気管の消音構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6441664U JPS6441664U (ja) | 1989-03-13 |
JPH063182Y2 true JPH063182Y2 (ja) | 1994-01-26 |
Family
ID=31396334
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987136121U Expired - Lifetime JPH063182Y2 (ja) | 1987-09-04 | 1987-09-04 | 車両吸気管の消音構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH063182Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2517428Y2 (ja) * | 1988-06-14 | 1996-11-20 | トヨタ車体株式会社 | 車両吸気管の消音構造 |
JP4494889B2 (ja) * | 2004-07-05 | 2010-06-30 | 三菱重工業株式会社 | 減衰付加装置 |
JP5451966B2 (ja) * | 2007-08-27 | 2014-03-26 | 株式会社小松製作所 | 脈動低減装置および油圧ポンプ |
JP6351422B2 (ja) * | 2014-07-30 | 2018-07-04 | 株式会社イノアックコーポレーション | レゾネータ |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5622411U (ja) * | 1979-07-30 | 1981-02-27 | ||
JPS5941328Y2 (ja) * | 1979-09-27 | 1984-11-28 | スズキ株式会社 | エアクリ−ナの吸気騒音低減装置 |
-
1987
- 1987-09-04 JP JP1987136121U patent/JPH063182Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6441664U (ja) | 1989-03-13 |
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