JPH06313724A - ロードセル秤 - Google Patents
ロードセル秤Info
- Publication number
- JPH06313724A JPH06313724A JP10383693A JP10383693A JPH06313724A JP H06313724 A JPH06313724 A JP H06313724A JP 10383693 A JP10383693 A JP 10383693A JP 10383693 A JP10383693 A JP 10383693A JP H06313724 A JPH06313724 A JP H06313724A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- load cell
- output
- temperature
- frequency
- load
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Measurement Of Force In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 温度補償のための調整作業が簡単なロードセ
ル秤を提供すること。 【構成】 荷重に応じた電気信号を出力するロードセル
と、このロードセルの出力を入力しロードセルの出力の
変動からロードセルの振動数を検出する振動数検出手段
と、測定対象が取り除かれたことを判断する判断手段
と、この判断手段により測定対象が取り除かれたことが
判断されると前記振動数検出手段により検出された前記
ロードセルの振動数に基づいて前記ロードセルの出力補
正値を設定する設定手段と、前記ロードセルの出力を前
記設定手段で設定された出力補正値を用いて重量値に変
換して出力する出力手段とを設け、温度で変化するロー
ドセルの固有振動数に基づいてロードセルの出力を補正
をするようにした。
ル秤を提供すること。 【構成】 荷重に応じた電気信号を出力するロードセル
と、このロードセルの出力を入力しロードセルの出力の
変動からロードセルの振動数を検出する振動数検出手段
と、測定対象が取り除かれたことを判断する判断手段
と、この判断手段により測定対象が取り除かれたことが
判断されると前記振動数検出手段により検出された前記
ロードセルの振動数に基づいて前記ロードセルの出力補
正値を設定する設定手段と、前記ロードセルの出力を前
記設定手段で設定された出力補正値を用いて重量値に変
換して出力する出力手段とを設け、温度で変化するロー
ドセルの固有振動数に基づいてロードセルの出力を補正
をするようにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロードセル秤に関す
る。
る。
【0002】
【従来の技術】ロードセルは、一般的に、起歪体に歪ゲ
ージを貼り付たもので、この起歪体に荷重が加わると、
バネ定数に応じた歪が発生し、歪に応じて歪ゲージの電
気抵抗が変化するため、その歪ゲージに流れる電流が変
化する。このロードセルを用いた秤は、ロードセルの出
力である歪ゲージに流れる電流に応じて荷重を表示する
様に構成されている。ところで、起歪体のバネ定数は温
度の関数であるので、同じ荷重でも温度によって起歪体
に生ずる変形量すなわち歪が異なる。このように同じ荷
重のときにもロードセルの出力は温度によって異なって
しまうので、これを解消するため、温度補償抵抗を設け
ることが行なわれている。図5に示したものは温度補償
抵抗を設けたロードセルの結線図で、歪ゲージRgでブ
リッジが形成されており、このブリッジの入力側に温度
補償抵抗Rsが設けられている。そして、ブリッジの端
子1がロードセルの出力となる。このように結線すると
ロードセルの温度特性は、次元が違うが原理的には起歪
体のバネ定数の温度特性と、温度補償抵抗Rsの温度特
性とを合成したものとなる。
ージを貼り付たもので、この起歪体に荷重が加わると、
バネ定数に応じた歪が発生し、歪に応じて歪ゲージの電
気抵抗が変化するため、その歪ゲージに流れる電流が変
化する。このロードセルを用いた秤は、ロードセルの出
力である歪ゲージに流れる電流に応じて荷重を表示する
様に構成されている。ところで、起歪体のバネ定数は温
度の関数であるので、同じ荷重でも温度によって起歪体
に生ずる変形量すなわち歪が異なる。このように同じ荷
重のときにもロードセルの出力は温度によって異なって
しまうので、これを解消するため、温度補償抵抗を設け
ることが行なわれている。図5に示したものは温度補償
抵抗を設けたロードセルの結線図で、歪ゲージRgでブ
リッジが形成されており、このブリッジの入力側に温度
補償抵抗Rsが設けられている。そして、ブリッジの端
子1がロードセルの出力となる。このように結線すると
ロードセルの温度特性は、次元が違うが原理的には起歪
体のバネ定数の温度特性と、温度補償抵抗Rsの温度特
性とを合成したものとなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、バネ定数の温
度特性は各起歪体ごとにばらつくことなくかつ既知(サ
ンプルの測定により求める)である。このため、個体間
で温度特性のバラツキがない温度補償抵抗Rsを用意す
ることができれば、バネ定数とちょうど逆特性の温度補
償抵抗Rsを用意して取り付けることにより、各ロード
セルの温度特性をフラットにすることができる(出力レ
ベルは各個体間で違う)。しかし、実際に供給される温
度補償抵抗Rsは個体間で温度特性がばらついている。
このため、温度補償抵抗Rsを組み込んだロードセル
は、各製品ごとに異なった温度特性を持つ。
度特性は各起歪体ごとにばらつくことなくかつ既知(サ
ンプルの測定により求める)である。このため、個体間
で温度特性のバラツキがない温度補償抵抗Rsを用意す
ることができれば、バネ定数とちょうど逆特性の温度補
償抵抗Rsを用意して取り付けることにより、各ロード
セルの温度特性をフラットにすることができる(出力レ
ベルは各個体間で違う)。しかし、実際に供給される温
度補償抵抗Rsは個体間で温度特性がばらついている。
このため、温度補償抵抗Rsを組み込んだロードセル
は、各製品ごとに異なった温度特性を持つ。
【0004】このように、従来の、温度補償抵抗Rsを
設ける温度補償方法では、温度補償抵抗Rsの温度特性
のバラツキのため各製品ごとに温度特性が異なるので、
全製品について、少なくとも二つの異なる温度、例えば
0℃、20℃、50℃での出力測定による温度特性の測
定と、この測定に基づいた温度特性の調整(図5の結線
によれば、温度補償抵抗Rsの抵抗値を例えばレーザー
トリミング等で調整することで温度特性を調整すること
ができる)を行なわなければならない。ここで、各温度
での出力の測定は、製品をその温度にまで至らせて安定
させなければならず、長時間を有するものであり、好ま
しくない。
設ける温度補償方法では、温度補償抵抗Rsの温度特性
のバラツキのため各製品ごとに温度特性が異なるので、
全製品について、少なくとも二つの異なる温度、例えば
0℃、20℃、50℃での出力測定による温度特性の測
定と、この測定に基づいた温度特性の調整(図5の結線
によれば、温度補償抵抗Rsの抵抗値を例えばレーザー
トリミング等で調整することで温度特性を調整すること
ができる)を行なわなければならない。ここで、各温度
での出力の測定は、製品をその温度にまで至らせて安定
させなければならず、長時間を有するものであり、好ま
しくない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、荷重に応じた
電気信号を出力するロードセルと、このロードセルの出
力を入力しロードセルの出力の変動からロードセルの振
動数を検出する振動数検出手段と、測定対象が取り除か
れたことを判断する判断手段と、この判断手段により測
定対象が取り除かれたことが判断されると前記振動数検
出手段により検出された前記ロードセルの振動数に基づ
いて前記ロードセルの出力補正値を設定する設定手段
と、前記ロードセルの出力を前記設定手段で設定された
出力補正値を用いて重量値に変換して出力する出力手段
とを設けた。
電気信号を出力するロードセルと、このロードセルの出
力を入力しロードセルの出力の変動からロードセルの振
動数を検出する振動数検出手段と、測定対象が取り除か
れたことを判断する判断手段と、この判断手段により測
定対象が取り除かれたことが判断されると前記振動数検
出手段により検出された前記ロードセルの振動数に基づ
いて前記ロードセルの出力補正値を設定する設定手段
と、前記ロードセルの出力を前記設定手段で設定された
出力補正値を用いて重量値に変換して出力する出力手段
とを設けた。
【0006】
【作用】判断手段により測定対象が取り除かれたことが
判断されると、振動検出手段により検出されたロードセ
ルの固有振動数に基づいてロードセルの出力補正値が設
定手段により設定され、この出力補正値を用いて出力手
段によりロードセルの出力が重量値に変換されて出力さ
れる。
判断されると、振動検出手段により検出されたロードセ
ルの固有振動数に基づいてロードセルの出力補正値が設
定手段により設定され、この出力補正値を用いて出力手
段によりロードセルの出力が重量値に変換されて出力さ
れる。
【0007】
【実施例】本発明の一実施例を図1ないし図4に基づい
て説明する。本実施例のロードセル秤は、図2に示すよ
うにその本体ケース2上に測定対象を載せる載せ皿3が
設けられ、さらに、その本体ケース2に図3に示す測定
対象の重量を表示する表示器4が設けられている。つぎ
に、前記本体ケース2の内部には、図示しない歪ゲージ
が設けられている片持ち梁状のアルミニウム又はステン
レスから形成されたロードセル5が前記本体ケース2の
上面に沿わせて設けられており、このロードセル5の固
定端である一端が前記本体ケース2にねじ止され、この
ロードセル5の自由端である他端に前記本体ケース2の
上面に沿わせた平板状の皿受けフレーム6がねじ止され
ている。そして、このロードセル秤は、前記皿受けフレ
ーム6に前記載せ皿3がその下方に突設されている脚部
である段付軸7で取り付けられ、前記ロードセル5の自
由端で前記載せ皿3を支持する構造とされている。
て説明する。本実施例のロードセル秤は、図2に示すよ
うにその本体ケース2上に測定対象を載せる載せ皿3が
設けられ、さらに、その本体ケース2に図3に示す測定
対象の重量を表示する表示器4が設けられている。つぎ
に、前記本体ケース2の内部には、図示しない歪ゲージ
が設けられている片持ち梁状のアルミニウム又はステン
レスから形成されたロードセル5が前記本体ケース2の
上面に沿わせて設けられており、このロードセル5の固
定端である一端が前記本体ケース2にねじ止され、この
ロードセル5の自由端である他端に前記本体ケース2の
上面に沿わせた平板状の皿受けフレーム6がねじ止され
ている。そして、このロードセル秤は、前記皿受けフレ
ーム6に前記載せ皿3がその下方に突設されている脚部
である段付軸7で取り付けられ、前記ロードセル5の自
由端で前記載せ皿3を支持する構造とされている。
【0008】つづいて、図3は、このロードセル秤の電
気的構成を示すブロック図で、前記ロードセル5の出力
がアンプ8に入力され、このアンプ8の出力がローパス
フィルタ9、第一のアナログデジタルコンバータ10を
介してマイコン11に入力されている。そして、このマ
イコン11で計算された重量が前記表示器4に表示され
るように構成されている。さらに、前記アンプ8の出力
は、前記ローパスフィルタ9とは別に第2のアナログデ
ジタルコンバータ12を介して振動数検出手段となるF
FT13に入力され、このFFT13の出力が前記マイ
コン11に入力されるように構成されている。このFF
T13は、前記ロードセル5の出力をファーストフーリ
エ変換しその振動数、すなわち前記ロードセル5の固有
振動数を求め、その値を出力している。
気的構成を示すブロック図で、前記ロードセル5の出力
がアンプ8に入力され、このアンプ8の出力がローパス
フィルタ9、第一のアナログデジタルコンバータ10を
介してマイコン11に入力されている。そして、このマ
イコン11で計算された重量が前記表示器4に表示され
るように構成されている。さらに、前記アンプ8の出力
は、前記ローパスフィルタ9とは別に第2のアナログデ
ジタルコンバータ12を介して振動数検出手段となるF
FT13に入力され、このFFT13の出力が前記マイ
コン11に入力されるように構成されている。このFF
T13は、前記ロードセル5の出力をファーストフーリ
エ変換しその振動数、すなわち前記ロードセル5の固有
振動数を求め、その値を出力している。
【0009】また、前記マイコン11には、20℃にお
ける前記ロードセル5の固有振動数(載せ皿3に何も載
せていない状態の)、その固有振動数と前記FFT13
で求めた固有振動数とのずれ量(比率で表す)から温度
を求めるずれ量−温度対応表、温度から前記ロードセル
5の出力の温度補正係数を求める温度−温度補正係数対
応表とが予め記憶されている。これらの、対応表は、前
記ロードセル5の種類が同じであれば変わらない為、代
表の製品を一つ測定することで作成することができる。
なお、20℃での固有振動数の測定は、個々の製品ごと
に行なわなければならないが、従来より行なわれている
20℃でのゼロ点調整の際に同時に行なうことができ
る。
ける前記ロードセル5の固有振動数(載せ皿3に何も載
せていない状態の)、その固有振動数と前記FFT13
で求めた固有振動数とのずれ量(比率で表す)から温度
を求めるずれ量−温度対応表、温度から前記ロードセル
5の出力の温度補正係数を求める温度−温度補正係数対
応表とが予め記憶されている。これらの、対応表は、前
記ロードセル5の種類が同じであれば変わらない為、代
表の製品を一つ測定することで作成することができる。
なお、20℃での固有振動数の測定は、個々の製品ごと
に行なわなければならないが、従来より行なわれている
20℃でのゼロ点調整の際に同時に行なうことができ
る。
【0010】このような構成において、マイコン11に
より制御されるこのロードセル秤の処理動作を図1に示
すフローチャートに基づいて説明する。ここで、このマ
イコン11は第1のアナログデジタルコンバータ10の
出力が所定間隔、例えば200ms毎に割込みにより入
力され、さらに、FFT13の出力がさらに短い間隔、
例えば10ms毎に入力されている。
より制御されるこのロードセル秤の処理動作を図1に示
すフローチャートに基づいて説明する。ここで、このマ
イコン11は第1のアナログデジタルコンバータ10の
出力が所定間隔、例えば200ms毎に割込みにより入
力され、さらに、FFT13の出力がさらに短い間隔、
例えば10ms毎に入力されている。
【0011】まず、第一のアナログデジタルコンバータ
10からの入力がゼロ範囲以内か否かを判断し(ステッ
プ1)、ゼロ範囲以内であればステップ1に戻り、ゼロ
範囲以内でなければ測定対象が載せ皿3に載せられたと
判断し、データの安定を待ってから(ステップ2)出力
手段が第一のアナログデジタルコンバータ10からの入
力を温度補正係数(出力補正値)で補正してその値に基
づいて重量を表示する(ステップ3)。
10からの入力がゼロ範囲以内か否かを判断し(ステッ
プ1)、ゼロ範囲以内であればステップ1に戻り、ゼロ
範囲以内でなければ測定対象が載せ皿3に載せられたと
判断し、データの安定を待ってから(ステップ2)出力
手段が第一のアナログデジタルコンバータ10からの入
力を温度補正係数(出力補正値)で補正してその値に基
づいて重量を表示する(ステップ3)。
【0012】つぎに、FFT13で求められたロードセ
ル5の固有振動数を入力しその値をメモリする(ステッ
プ4)。このステップ3,4は判断手段によりロードセ
ル5からの入力がゼロ範囲以内と判断されるまで(ステ
ップ5)、すなわち、測定対象が載せ皿3から取り除か
れるまで繰り返される。したがって、少しずつ測定対象
を載せ皿3に重ねたり、重ねてある測定対象を少しずつ
取り除くことにつれて表示器4での重量表示は追随して
変化する。
ル5の固有振動数を入力しその値をメモリする(ステッ
プ4)。このステップ3,4は判断手段によりロードセ
ル5からの入力がゼロ範囲以内と判断されるまで(ステ
ップ5)、すなわち、測定対象が載せ皿3から取り除か
れるまで繰り返される。したがって、少しずつ測定対象
を載せ皿3に重ねたり、重ねてある測定対象を少しずつ
取り除くことにつれて表示器4での重量表示は追随して
変化する。
【0013】そして、測定対象がすべて取り除かれステ
ップ5でロードセル5の出力がゼロ範囲内と判断される
と、ステップ4で記憶されたロードセル5の固有振動数
を読みだす(ステップ6)。この固有振動数を図4を用
いて説明する。図4は、縦軸がロードセル5の出力で、
横軸が時間となっている。t1は、載せ皿3に測定対象
を載せたタイミング、t2は測定対象を載せ皿3から取
り除いたタイミング、t3はロードセル5の出力がゼロ
となるタイミングである。ステップ5でロードセル5か
らの入力がゼロ範囲以内と判断されるタイミングはt3
とほぼ同時と考えて良い。したがって、ステップ6で読
みだした振動数は、t3の直前、載せ皿3から測定対象
を取り除いた時のロードセル5の固有振動数である。
ップ5でロードセル5の出力がゼロ範囲内と判断される
と、ステップ4で記憶されたロードセル5の固有振動数
を読みだす(ステップ6)。この固有振動数を図4を用
いて説明する。図4は、縦軸がロードセル5の出力で、
横軸が時間となっている。t1は、載せ皿3に測定対象
を載せたタイミング、t2は測定対象を載せ皿3から取
り除いたタイミング、t3はロードセル5の出力がゼロ
となるタイミングである。ステップ5でロードセル5か
らの入力がゼロ範囲以内と判断されるタイミングはt3
とほぼ同時と考えて良い。したがって、ステップ6で読
みだした振動数は、t3の直前、載せ皿3から測定対象
を取り除いた時のロードセル5の固有振動数である。
【0014】そして、このロードセル5の載せ皿3に何
も載せていない状態での固有振動数と予め記憶されてい
る20℃でのロードセル5の固有振動数とのずれ量(比
率で表す)を求め(ステップ7)、そのずれ量と温度と
の対応表からその時の温度を求め(ステップ8)、設定
手段が予め記憶されている温度と温度補正係数との対応
表からその温度での温度補正係数を求め温度補正係数を
更新する(ステップ9)。次回の測定からこの温度補正
係数が使用されることになる。
も載せていない状態での固有振動数と予め記憶されてい
る20℃でのロードセル5の固有振動数とのずれ量(比
率で表す)を求め(ステップ7)、そのずれ量と温度と
の対応表からその時の温度を求め(ステップ8)、設定
手段が予め記憶されている温度と温度補正係数との対応
表からその温度での温度補正係数を求め温度補正係数を
更新する(ステップ9)。次回の測定からこの温度補正
係数が使用されることになる。
【0015】このように本実施例のロードセル秤は、ロ
ードセル5の固有振動数を測定対象が取り除かれた時の
振動で求め、この固有振動数から温度を求めるようにし
たので、予め用意した温度−温度補正係数対応表から温
度に応じた温度補正係数を選択することができ、しか
も、この対応表は、ロードセル5の種類が同じであれば
共通であるため、温度補償抵抗による温度補償を行なう
ときのように、各製品ごとの温度特性の測定を行なう必
要がなく、調整の手間を大幅に減らすことができ、製造
コストの削減に寄与することができる。さらに、温度補
償抵抗がない分出力が増大するので、S/N比が上昇
し、測定の精度を上昇させることができる。
ードセル5の固有振動数を測定対象が取り除かれた時の
振動で求め、この固有振動数から温度を求めるようにし
たので、予め用意した温度−温度補正係数対応表から温
度に応じた温度補正係数を選択することができ、しか
も、この対応表は、ロードセル5の種類が同じであれば
共通であるため、温度補償抵抗による温度補償を行なう
ときのように、各製品ごとの温度特性の測定を行なう必
要がなく、調整の手間を大幅に減らすことができ、製造
コストの削減に寄与することができる。さらに、温度補
償抵抗がない分出力が増大するので、S/N比が上昇
し、測定の精度を上昇させることができる。
【0016】なお、本実施例では、サンプルを一台測定
して各対応表を予め用意したが、これに限定されるもの
ではなく、例えば、20℃でのゼロ点調整の際にその温
度でのバネ定数を測定して記憶しておき、固有振動数の
測定により次式 G=4π2W/T2 1/T :固有振動数 W :振動系の質量 G :バネ定数 に基づいて算出することのできるバネ定数を求めるよう
にし、そのバネ定数が20℃でのバネ定数からどの位増
減したかを算出し、そのバネ定数の増減でどの位20℃
の時に比べロードセル5の撓み量が増減するか算出し、
この撓み量の増減による分の出力を補正するようにして
も良く、このようにすれば、対応表を用意する必要がな
い。ここで、振動系の質量であるロードセル5のバネ上
重量は製造誤差によりばらつくので個々に測定しておか
なければならないが、ロードセル5の剛性が非常に高け
れば、Tの値が非常に高くなるので、Wの誤差の影響は
実用上無視できる範囲となり、個々に測定した測定値で
なく代表値で代用することも考えられる。このように、
固有振動数に基づいて温度補償を行なう方法は一つに限
定されるものではなく様々な方法が考えられる。
して各対応表を予め用意したが、これに限定されるもの
ではなく、例えば、20℃でのゼロ点調整の際にその温
度でのバネ定数を測定して記憶しておき、固有振動数の
測定により次式 G=4π2W/T2 1/T :固有振動数 W :振動系の質量 G :バネ定数 に基づいて算出することのできるバネ定数を求めるよう
にし、そのバネ定数が20℃でのバネ定数からどの位増
減したかを算出し、そのバネ定数の増減でどの位20℃
の時に比べロードセル5の撓み量が増減するか算出し、
この撓み量の増減による分の出力を補正するようにして
も良く、このようにすれば、対応表を用意する必要がな
い。ここで、振動系の質量であるロードセル5のバネ上
重量は製造誤差によりばらつくので個々に測定しておか
なければならないが、ロードセル5の剛性が非常に高け
れば、Tの値が非常に高くなるので、Wの誤差の影響は
実用上無視できる範囲となり、個々に測定した測定値で
なく代表値で代用することも考えられる。このように、
固有振動数に基づいて温度補償を行なう方法は一つに限
定されるものではなく様々な方法が考えられる。
【0017】
【発明の効果】本発明は、荷重に応じた電気信号を出力
するロードセルと、このロードセルの出力を入力しロー
ドセルの出力の変動からロードセルの振動数を検出する
振動数検出手段と、測定対象が取り除かれたことを判断
する判断手段と、この判断手段により測定対象が取り除
かれたことが判断されると前記振動数検出手段により検
出された前記ロードセルの振動数に基づいて前記ロード
セルの出力補正値を設定する設定手段と、前記ロードセ
ルの出力を前記設定手段で設定された出力補正値を用い
て重量値に変換して出力する出力手段とを設けたので、
温度補償抵抗を用いることなく温度補償を行なうことが
でき、このため、各製品ごとの温度特性の測定を行なう
必要がなく、調整の手間を大幅に減らすことができ、製
造コストの削減に寄与することができ、さらに、温度補
償抵抗がない分出力が増大するので、S/N比が上昇
し、測定の精度を上昇させることができる等の効果を有
する。
するロードセルと、このロードセルの出力を入力しロー
ドセルの出力の変動からロードセルの振動数を検出する
振動数検出手段と、測定対象が取り除かれたことを判断
する判断手段と、この判断手段により測定対象が取り除
かれたことが判断されると前記振動数検出手段により検
出された前記ロードセルの振動数に基づいて前記ロード
セルの出力補正値を設定する設定手段と、前記ロードセ
ルの出力を前記設定手段で設定された出力補正値を用い
て重量値に変換して出力する出力手段とを設けたので、
温度補償抵抗を用いることなく温度補償を行なうことが
でき、このため、各製品ごとの温度特性の測定を行なう
必要がなく、調整の手間を大幅に減らすことができ、製
造コストの削減に寄与することができ、さらに、温度補
償抵抗がない分出力が増大するので、S/N比が上昇
し、測定の精度を上昇させることができる等の効果を有
する。
【図1】本発明の一実施例の動作を示すフローチャート
である。
である。
【図2】ロードセル秤を示す縦断正面図である。
【図3】電気的な構成を示すブロック図である。
【図4】荷重状態によるロードセルの出力を説明するグ
ラフである
ラフである
【図5】ロードセルの一般的な接続を示す従来例であ
る。
る。
5 ロードセル 11 判断手段 11 設定手段 11 出力手段 13 振動数検出手段
Claims (1)
- 【請求項1】 荷重に応じた電気信号を出力するロード
セルと、このロードセルの出力を入力しロードセルの出
力の変動からロードセルの振動数を検出する振動数検出
手段と、測定対象が取り除かれたことを判断する判断手
段と、この判断手段により測定対象が取り除かれたこと
が判断されると前記振動数検出手段により検出された前
記ロードセルの振動数に基づいて前記ロードセルの出力
補正値を設定する設定手段と、前記ロードセルの出力を
前記設定手段で設定された出力補正値を用いて重量値に
変換して出力する出力手段とを有することを特徴とする
ロードセル秤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10383693A JPH06313724A (ja) | 1993-04-30 | 1993-04-30 | ロードセル秤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10383693A JPH06313724A (ja) | 1993-04-30 | 1993-04-30 | ロードセル秤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06313724A true JPH06313724A (ja) | 1994-11-08 |
Family
ID=14364512
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10383693A Pending JPH06313724A (ja) | 1993-04-30 | 1993-04-30 | ロードセル秤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06313724A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101367740B1 (ko) * | 2006-08-09 | 2014-02-27 | 신에쓰 가가꾸 고교 가부시끼가이샤 | 반도체 기판과 전극의 형성 방법 및 태양 전지의 제조 방법 |
-
1993
- 1993-04-30 JP JP10383693A patent/JPH06313724A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101367740B1 (ko) * | 2006-08-09 | 2014-02-27 | 신에쓰 가가꾸 고교 가부시끼가이샤 | 반도체 기판과 전극의 형성 방법 및 태양 전지의 제조 방법 |
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