JPH0631358A - プレス機械のトランスファ装置 - Google Patents

プレス機械のトランスファ装置

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JPH0631358A
JPH0631358A JP19121492A JP19121492A JPH0631358A JP H0631358 A JPH0631358 A JP H0631358A JP 19121492 A JP19121492 A JP 19121492A JP 19121492 A JP19121492 A JP 19121492A JP H0631358 A JPH0631358 A JP H0631358A
Authority
JP
Japan
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clamp
unclamp
motor
lift
rack gear
Prior art date
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Pending
Application number
JP19121492A
Other languages
English (en)
Inventor
Isamu Komatsu
勇 小松
Shozo Imanishi
詔三 今西
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Aida Engineering Ltd
Original Assignee
Aida Engineering Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】小型軽量化とコスト低減を図り取扱容易とす
る。 【構成】静止体20側の第1モータ21でクランプ・ア
ンクランプ動作方向に伸びる第1ラックギヤ部材24を
往復移動させてクランプ・アンクランプ用駆動体10を
クランプ・アンクランプ動作させ、静止体側の第2モー
タ31でクランプ・アンクランプ動作方向に伸びる第2
ラックギヤ部材33を往復移動させかつこの第2ラック
ギヤ部材の往復移動によってクランプ・アンクランプ用
駆動体内のピニオン13を介してリフト・ダウン用駆動
体11をリフト・ダウン動作させ、かつ同期回転駆動制
御手段51,52を設け第1モータでクランプ・アンク
ランプ用駆動体を所定方向Yに所定量±yだけ移動させ
た場合に第2ラックギヤ部材をその移動量と同量だけ同
方向に同期させて移動させるように第2モータを回転さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プレス機械のトランス
ファ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7において、トランスファ装置は、ア
ドバンス・リターン装置とクランプ・アンクランプ装置
とリフト・ダウン装置とからなり、ワークをプレスセン
ターCLに沿って各金型に間欠送りする。X方向がアド
バンス動作(AD)・リターン動作(RET)方向、Y
方向がクランプ動作(CL)・アンクランプ動作(UC
L)方向およびZ方向(紙面に直交する方向)がリフト
動作(LF)・ダウン動作(DW)方向である。
【0003】前後に配設された一対のフィードバー1
F,1Rは、四隅のコラム9に対応配設された受台2F
L,2FR、2RL,2RRに、X方向に摺動自在に保
持されている。また、各受台(例えば2FR)は、図8
に示す如く、クランプ・アンクランプ用駆動体10Pに
装着された昇降棒11Pに取付けられている。
【0004】ここに、クランプ・アンクランプ装置は、
図7に示すケーシング20P内に装着された駆動手段に
よって、クランプ・アンクランプ駆動体10Pを図8で
Y方向に往復移動するものと形成されている。ケーシン
グ20Pは、コラム9に固着された静止体と考える。
【0005】また、リフト・ダウン装置は、クランプ・
アンクランプ用駆動体10P内に配設された駆動手段
で、昇降棒(リフト・ダウン用駆動体)11PをZ方向
に上下動させてフィードバー(1F)をリフト・ダウン
動作させる。
【0006】さらに、アドバンス・リターン装置は、ケ
ーシング6内に装着された駆動手段によって、ガイドバ
ー7,7に摺動自在なクロスバー(アドバンス・リター
ン用駆動体)5をX方向に往復移動させてアドバンス・
リターン動作をさせる。このクロスバー5とフィードバ
ー(1F)とは、図8に示すように、その溝5AをY方
向に摺動自在に装着されたスライダー5Sとこれに立設
された連結ピン5Pとを介して連結される。連結ピン5
Pとフィードバー(1F)の穴1Hとは、Z方向に摺動
できる。
【0007】したがって、クランプ・アンクランプ動作
(CL・UCL)とリフト・ダウン動作(LF・DW)
とアドバンス・リターン動作(AD・RET)とは、単
独的にも一部期間を重複させても実行できる。
【0008】ところで、各駆動体5,10P,11Pを
X,Y,Z方向にそれぞれ往復移動させる各駆動手段に
は、クランク軸からの動力を用いた全機械式のものと、
サーボモータを回転駆動して行うサーボモータドライブ
式とがあるが、トランスファモードの変更調整容易化や
軽量・小型化等の有利性から後者が採用される場合も多
い。
【0009】すなわち、図7に示すケーシング20P内
にクランプ・アンクランプ用のサーボモータを配設し、
ボールねじ軸やラックギヤ等を介して図8のクランプ・
アンクランプ用駆動体10PをY方向に往復移動させ
る。また、リフト・ダウン装置に関しては、クランプ・
アンクランプ用駆動体10P内にそのサーボモータを装
着し、ピニオン等を介してリフト・ダウン用駆動体とし
ての昇降棒11PをZ方向に往復移動させている。アド
バンス・リターン装置については、ケーシング6内にサ
ーボモータを設置して行う。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、サーボドラ
イブ式では、各サーボモータの負荷を小さくかつ低慣性
とすることが重要となるが、特に、クランプ・アンクラ
ンプ用サーボモータは、その駆動体10Pのみならずそ
れに内装されたリフト・ダウン用サーボモータや昇降棒
11Pを含むリフト・ダウン装置全体を負荷とするの
で、大容量となってしまう。Y方向に例えば50〜10
0mm程度往復移動させるのに、その負荷が大きくかつ
高慣性のため制御性が悪くなる。
【0011】しかも、フィードバー1F,1Rが5〜8
mにもなると、リフト・ダウン用サーボモータも例えば
50〜60kWと大型となるので、益々クランプ・アン
クランプ動作用の負荷が増大する。さらに、このリフト
・ダウン用サーボモータは、Y方向に往復移動するクラ
ンプ・アンクランプ用駆動体10P内に配設されるため
配線工事が煩わしく取扱も難しい。したがって、経済的
負担も大きい。また、レイアウトにも制限を加えるとい
う不都合がある。
【0012】ここに、本発明の目的は、小型・軽量で取
扱容易かつ適応性が広く低コストのプレス機械のトラン
スファ装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点が
リフト・ダウン装置全体をクランプ・アンクランプ装置
の負荷としかつリフト・ダウン用サーボモータを往復移
動するクランプ・アンクラン用駆動体に内装しているこ
とに起因するものと分析し、リフト・ダウン用サーボモ
ータを静止体側に配設するとともにクランプ・アンクラ
プ装置の負荷と慣性を軽減し、さらにクランプ・アンク
ラプ動作がリフト・ダウン動作に影響を与えないように
作用する新規で巧みな同期回転駆動制御手段を設け、前
記目的を達成するものである。
【0014】すなわち、本発明に係るプレス機械のトラ
ンスファ装置は、クランプ・アンクランプ用駆動体と、
この駆動体に装着されかつフィードバーを保持する受台
が取付けられたリフト・ダウン用駆動体とを含み形成さ
れたプレス機械のトランスファ装置において、静止体側
に配設された第1モータでクランプ・アンクランプ動作
方向に伸びる第1ラックギヤ部材を往復移動させて前記
クランプ・アンクランプ用駆動体をクランプ・アンクラ
ンプ動作させるように形成するとともに、静止体側に配
設された第2モータでクランプ・アンクランプ動作方向
に伸びる第2ラックギヤ部材を往復移動させかつこの第
2ラックギヤ部材の往復移動によって前記クランプ・ア
ンクランプ用駆動体内に配設されたピニオンを介して前
記リフト・ダウン用駆動体をリフト・ダウン動作させる
ように形成し、前記第1モータを回転させて前記クラン
プ・アンクランプ用駆動体を所定方向に所定量移動させ
た場合に前記第2ラックギヤ部材をそのクランプ・アン
クランプ用駆動体の移動量と同量だけかつ同方向に同期
させて移動させるように第2モータを回転させる同期回
転駆動制御手段を設けたことを特徴とする。
【0015】
【作用】上記構成による本発明では、静止体側に配設さ
れた第1モータを回転駆動すれば、第1ラックギヤ部材
を介してクランプ・アンクランプ用駆動体を往復移動し
てフィードバーにクランプ・アンクランプ動作をさせる
ことができる。しかし、このままでは第2ラックギヤ部
材が静止しているのに対してクランプ・アンクランプ用
駆動体が往復移動するので、第2ラックギヤ部材とこれ
に内装されたピニオンとが相対運動してしまう。つま
り、第2ラックギヤ部材が静止していても、ピニオンの
回転によって、リフト・ダウン用駆動体が上下方向に往
復移動してしまう。
【0016】ここに、同期回転駆動制御手段が働き、第
2モータを第1モータと同期回転駆動制御する。すなわ
ち、第2ラックギヤ部材を第1モータによるクランプ・
アンクラプ用駆動体の移動量と同量だけ同方向に移動さ
せる。すると、ピニオンと第2ラックギヤ部材との相対
運動がなくなるので、クランプ・アンクランプ動作がリ
フト・ダウン動作に何等の影響も与えることがない。
【0017】このクランプ・アンクランプ動作中でも停
止中でも、第2モータを回転駆動すれば、第2ラックギ
ヤ部材がピニオンを回転させるので、リフト・ダウン用
駆動体を往復移動させフィードバーをリフト・ダウン動
作できる。因みに、クランプ・アンクランプ動作中にリ
フト・ダウン動作をさせるには、第2ラックギヤ部材の
移動量をリフト・ダウン動作用の移動量にクランプ・ア
ンクランプ動作用の移動量だけ増減した移動量とすれば
よい。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面参照して説明す
る。本プレス機械のトランスファ装置は、基本的構造が
従来例(図7,図8)と同じとされているが、図1に示
すようにリフト・ダウン装置のサーボモータ31を静止
体(20)内に配設するとともに図2に示す同期回転駆
動制御手段(51,52)を設け、クランプ・アンクラ
ンプ装置の負荷とその慣性を軽減しその小容量化と制御
性向上とを図るとともに、クランプ・アンクランプ動作
がリフト・ダウン動作に影響を与えないように構成され
ている。
【0019】したがって、従来例と同一または共通する
部分には同一の符号を付し、その説明は簡単または省略
する。
【0020】図1において、クランプ・アンクランプ用
の駆動手段は、静止体たるケーシング20に装着された
第1モータ21と、この軸22と一体の第1ピニオン2
3と、これに噛合う第1ラックギヤ部材24とからな
る。第1ラックギヤ部材24は、ケーシング20内をY
方向に摺動自在に装着されているが、その先端部24F
はクランプ・アンクランプ用駆動体10に固着されてい
る。したがって、第1モータ21を所定方向に回転させ
れば、第1ラックギヤ部材24と一体的なクランプ・ア
ンクランプ用駆動体10をY方向に往復移動させて、フ
ィードバー1Fにクランプ・アンクランプ動作をさせる
ことができる。
【0021】次に、リフト・ダウン用の駆動手段は、図
1に示す第2モータ31,第2ピニオン32,第2ラッ
クギヤ部材33,リフトピニオン13,リフトギヤ12
を含み形成されている。第2モータ31は、第1モータ
21と同様にケーシング(静止体)20内に装着されて
いる。第2ラックギヤ部材33は、ケーシング20およ
びクランプ・アンクランプ用駆動体(ケーシング)10
にそれぞれY方向に摺動自在に装着され、かつリフトギ
ヤ12とリフトピニオン13とは、軸(図示省略)でケ
ーシング10内に回転自在に装着されている。
【0022】したがって、クランプ・アンクランプ用駆
動体10が静止している場合、第2モータ31を回転さ
せれば第2ラックギヤ部材33がY方向に往復移動す
る。すると、この第2ラックギヤ部材33がリフトピニ
オン13を回転させるから、結果としてリフト・ダウン
用駆動体(昇降棒)11を上下動させて、フィードバー
1Fにリフト・ダウン動作をさせることができる。
【0023】なお、アドバンス・リターン用の駆動手段
は、図7に示すケーシング6内に配設されたモータ41
(図2参照)と、図8に示すクロスバー(アドバンス・
リターン用駆動体)5と、連結ピン5P等からなり、モ
ータ41を回転することによってその駆動体5をX方向
に往復移動させる。したがって、フィードバー1Fは、
当該受台2FL上を摺動し、アドバンス・リターン動作
される。
【0024】これら第1モータ21,第2モータ31,
モータ41は、図2に示す如く、ドライバを含む制御回
路21C,31C,41Cからの駆動信号θy,θz,
θxによって回転駆動される。制御回路21Cには、ク
ランプ信号(+Sy)とアンクランプ信号(−Sy)と
が入力され、制御回路31Cにはリフト信号(+Sz)
とダウン信号(−Sz)とが入力され、かつ制御回路4
1Cにはアドバンス信号(+Sx)とリターン信号(−
Sx)とが入力される。各信号の出力タイミングとその
移動量(レベル)とは、トランスファ制御装置50によ
って予め決められた適時かつ適宜値として出力される。
【0025】このトランスファ制御装置50は、この実
施例の場合、図2に示すCPU51とROM52とRA
M53と出力ポート55と入力ポート56とを含み形成
され、これらはバス54で接続されている。また、入力
ポート56には操作パネル57が接続される。
【0026】ROM52には、例えば図3に示すトラン
スファモードが記憶されており、CPU51がクランク
角度を監視しつつ適時に各信号(±Sx),(±S
y),(±Sz)を出力するものと形成されている。ク
ランク角度は、RAM53に更新記憶されている。
【0027】したがって、トランスファ運転中に、図3
に示すクランク角度bでアドバンス動作ADが終了する
と、ワークをクランプしているフィードバー1F,1R
はクランク角度cまでにダウン動作DWされる。すなわ
ち、クランク角度bになるとCPU51からダウン動作
開始指令が発せられる(図6のST32のYES)。す
ると、制御回路31Cにダウン信号(−Sz)が入力さ
れるので、図1に第2モータ31が回転され、第2ラッ
クギヤ部材33をY方向(図1で左方向)に−yだけ移
動させる。これにより、リフト・ダウン用駆動体11が
−zだけ下降し、フィードバー(1F)をダウンさせる
(ST33)。ST34でYESとなるとリフト・ダウ
ン動作は終了される。なお、図3のクランク角度fから
aの間は、これとは反対動作され、フィードバー(1
F)はリフト動作LFされる(ST30,31)。
【0028】また、図3のクランク角度c〜dの間は、
クランク角度cでCPU51からアンクランプ動作開始
指令が発生される(図5のST23のYES)と、制御
回路21Cにアンクランプ信号(−Sy)が入力される
ので、第1モータ21が回転し、第1ラックギヤ24を
図1で左方向に(−y)だけ移動させる(ST24)。
したがって、クランプ・アンクランプ用駆動体10を移
動させ、フィードバー(1F)をアンクランプ動作UC
Lできる。ST26でYES判断されるとクランプ・ア
ンクランプ動作は終了される。なお、図3のクランク角
度e〜fの間は、これとは逆動作される(図5のST2
0,21)。
【0029】ここに、同期回転駆動制御手段は、第1モ
ータ21を回転させて第1ラックギヤ部材24つまりク
ランプ・アンクランプ用駆動体10をY方向に所定量
(±y)だけ移動させた場合に、第2ラックギヤ部材3
3をそれと同量(±y)だけ同方向(Y)に同期させて
移動させるように第2モータ31を回転駆動制御する手
段で、この実施例では、CPU51,ROM52から形
成され図5のST22およびST25で実行される。
【0030】すなわち、図5のST21で第1ラックギ
ヤ部材24を図1でY方向に+yだけ移動させてクラン
プ動作CLさせる場合は、第2ラックギヤ部材33を同
方向に同量+yだけ同期させて移動させる(ST22)
わけである。今、第1ピニオン23と第2ピニオン32
および第1ラックギヤ部材24と第2ラックギヤ部材3
3が、歯ピッチが同じとすれば、第1モータ21と第2
モータ31とを同方向に同回転数だけ同期回転させれば
よい。ST24とST25との関係も同じである。
【0031】したがって、クランプ・アンクランプ用駆
動体10がクランプ動作CL方向に移動しても、第2ラ
ックギヤ部材33とリフトピニオン13(リフトギヤ1
2)との関係は相対運動しないから、リフト・ダウン用
駆動体11は図1でZ方向に移動しない。つまり、クラ
ンプ・アンクランプ動作がリフト・ダウン動作に何等の
影響を与えることがない。
【0032】なお、図3において、アンクランプ動作U
CLとダウン動作DWとを一部重複させて実行しても、
クランプ動作CLとリフト動作LFとを重複させて実行
しても問題はないこと明白である。アドバンス・リター
ン動作(AD,RET)についても同様である。
【0033】また、上記操作パネル57には、図5,図
6に示すクランプ・アンクランプ用プログラム、リフト
・ダウン用プログラムを起動させるためのスタート信号
STを出力させる運転スイッチ62と、アドバンス・リ
ターン動作(AD,RET)用の往復移動量信号xを設
定出力する設定器68と、クランプ・アンクランプ動作
(CL,UCL)用の往復移動量信号yを設定出力する
設定器65と、リフト・ダウン動作(LF,DW)用の
往復移動量信号yzを設定出力する設定器66とが設け
られている。
【0034】この往復移動量信号が“z”でなく“y
z”と表現されているのは、第2モータ31を回転させ
て第2ラックギヤ部材33をY方向に移動させ、しかる
後にリフトピニオン13を介してリフト・ダウン用駆動
体11をZ方向に上下動させるからである。したがっ
て、第2ピニオン23とリフトピニオン13とが同径・
同歯ピッチなら“y”または“z”として表現すること
ができる。
【0035】さらに、操作パネル57には、設定スイッ
チ61から初期位置設定指令(信号TR)が出力された
場合に、CPU51,ROM52が協働して、フィード
バー1Fとフィードバー1RとをプレスセンターCLに
対してそれぞれに位置決めする。このための各移動量y
fとyrは、初期位置設定器63,64で設定される。
【0036】すなわち、初期位置設定器63で信号yf
を設定しておき、設定スイッチ61で初期位置設定指令
(信号TR)を行う(図4のST10のYES)と、C
PU51がRAM53に一時記憶された設定位置(±y
f)を読取る(ST11)。そして、制御回路21Cに
信号±Syを出力して、フィードバー(1F)の位置調
整を行う(ST12)。フィードバー1Rについても同
様に行える(ST10〜12)。したがって、各フィー
ドバー1F,1RをプレスセンターCLに対して、それ
ぞれ異なる位置に初期設定できるから、異形ワークもク
ランプできる。
【0037】なお、これら初期位置設定の場合(ST1
2)も、第2モータ31を回転して、第2ラックギヤ3
3を同量だけ同方向に同期させて移動させる(ST1
3)ように形成されている。
【0038】さらにまた、操作パネル57には、リフト
・ダウン用駆動体11を設定器66で設定した往復移動
量yzで決まるその下降限よりも、さらに下方に引下げ
るための引下量yzcを設定する設定器67が設けられ
ている。すなわち、フィードバー1F,1Rと受台(2
FC)とを切離し、金型交換等を容易とするためであ
る。
【0039】次に、この実施例の作用を説明する。設定
器65,66,68にそれぞれクランプ・アンクランプ
動作用往復移動量(y),リフト・ダウン動作用往復移
動量(yz),アドバンス・リターン動作用往復移動量
(x)を予め設定しておく。
【0040】そして、運転スイッチ62をONしてスタ
ート信号STを発生させると、トランスファ制御装置5
0(51,52)は、ROM52に格納された図3に示
すトランスファモードに基づき、各制御回路21C,3
1C,41Cに制御信号(±Sy),(±Sz),(±
Sx)を適時に適宜値として出力する。したがって、各
サーボモータ21,31,41が回転制御され、各駆動
体10,11,5をX,Y,Z方向に往復移動させて、
両フィードバー1F,1Rにクランプ・アンクランプ動
作(CL,UCL),リフト・ダウン動作(LF,D
W),アドバンス・リターン動作(AD,RET)させ
る。
【0041】ここに、CPU51からクランプ動作開始
指令が発生される(図5のST20のYES)と、静止
体側の第1モータ21が回転され第1ラックギヤ部材2
4つまりクランプ・アンクランプ用駆動体10が図1で
右方向に+yだけ移動しクランプ動作CLされる(ST
21)。
【0042】しかし、このままでは第2ラックギヤ部材
33が静止しているので、第2ラックギヤ部材33とそ
の駆動体10に内装されたリフトピニオン13とが相対
運動してしまう。つまり、第2ラックギヤ部材33が静
止していても、ピニオン13の回転によって、リフト・
ダウン用駆動体(ラックギヤ部材)11が上昇しフィー
ドバー1F,1Rがリフト動作LFしてしまう。
【0043】ここに、同期回転駆動制御手段(51,5
2)が働き、第2モータ31を第1モータ21と同期回
転駆動制御する。すなわち、第2ラックギヤ部材33を
クランプ・アンクランプ用駆動体10(24)の移動量
(+y)と同方向に同量(+y)だけ移動させる(ST
22)。したがって、ピニオン13と第2ラックギヤ部
材33との相対運動がなくなる。つまり、両者13,3
3は噛合ったままY方向に同量(+y)だけ移動するの
で、クランプ動作CLがリフト動作LFに何等の影響を
与えることがない。
【0044】ST24とST25との関係すなわちアン
クランプ動作UCLとダウン動作DWとの関係について
も同様である。
【0045】また、クランプ・アンクランプ装置(2
1,23,24等)が停止中の場合、CPU51からリ
フト動作開始指令が発せられる(図6のST30のYE
S)と、第2モータ31が回転され第2ラックギヤ部材
33が図1で右方向に+yだけ移動される(ST3
1)。したがって、ピニオン13がリフト・ダウン用駆
動体11を+zだけ上昇させる。よって、フィードバー
1F,1Rをリフト動作LFできる。ダウン動作DWに
ついても同様である(ST32,33)。
【0046】なお、両フィードバー1F,1Rを、プレ
スセンターCLを中心に同一または異なるものとして、
初期位置設定するには、各設定器63,64に同一また
は異なる位置(±yf,±yr)を設定し、設定スイッ
チ61をONすればよい。すると、図4のST10,1
1,12によって、フィードバー1F,1Rをその位置
にセットできる。異形ワークも簡単かつ確実にクランプ
・アンクランプできる。この際にも、同期回転駆動制御
手段(51,52)が働く(ST13)。
【0047】また、金型を交換したい場合は、設定器6
7に引下量(−yzc)を設定し、第2モータ31を回
転させればよい。すなわち、各受台2からフィードバー
1F,1Rを離すことができる。
【0048】しかして、この実施例によれば、静止体
(20)に配設された第1モータ21でY方向に往復移
動される第1ラックギヤ部材24にクランプ・アンクラ
ンプ用駆動体10を連結するとともに、静止体(20)
側に配設された第2モータ31でY方向に往復移動され
る第2ラックギヤ部材33を設けかつこの第2ラックギ
ヤ部材33でピニオン13を介してリフト・ダウン用駆
動体11を上下動可能に形成し、クランプ・アンクラン
プ動作(CL,UCL)中に第2モータ31を第1モー
タ21に同期回転させて第2ラックギヤ部材33を第1
ラックギヤ部材24と同方向に同量だけ移動させる同期
回転駆動制御手段(51、52)を設けた構成であるか
ら、クランプ・アンクランプ装置(21,24等)の負
荷と慣性を軽減できかつクランプ・アンクランプ動作が
リフト・ダウン動作に何等の影響を与えることもない。
よって、小型・軽量で取扱容易かつ適応性が広く低コス
トのトランスファ装置を確立できる。
【0049】また、リフト・ダウン装置のサーボモータ
(31)が静止体20側に設けられているので、トラン
スファ制御装置50(31C)との配線が簡単で設置ス
ペースの拡大ができる。
【0050】また、クランプ・アンクランプ用駆動体1
0からリフト・ダウン用の第2モータ31が取除かれる
ので、当該駆動体10の小型・軽量化が図れ、第1モー
タ21の小容量化とともに制御性を大幅に向上できる。
【0051】また、同期回転駆動制御手段は、トランス
ファ制御装置50を構成するCPU51,ROM52を
兼用して構築されているので、高速処理ができ、第2ラ
ックギヤ部材33を第1ラックギヤ部材24に完全同期
往復移動させることができる。
【0052】また、初期位置設定器63,64と設定ス
イッチ61とを設け、各第1モータ21をそれぞれに回
転させて、両フィードバー1F,1Rをプレスセンター
CLを中心に同一または異なるものと位置設定できるも
のと構成されているので、同一形状ワークのみならず異
形ワークでも確実かつ安定してクランプ・アンクランプ
できる。
【0053】さらに、設定器67を設け、CPU51,
ROM52の協働によって、各受台2をリフト・ダウン
動作の下降限よりもさらに引下げられるものと形成され
ているので、金型交換やフィードバー1F,1R乃至そ
れらに取付けられたグリッパーの交換を簡単かつ迅速に
できる。
【0054】なお、以上の実施例では、クランプ・アン
クランプ用駆動体10を図7に示すように四隅に配設し
たが、上記の通り小型・軽量化されかつ第2モータ31
への配線も不要なので、さらに一対のクランプ・アンク
ランプ用駆動体10,10(2,2)をフィードバー1
F,1Rの長手方向の中間に配設することも可能とな
る。かくすれば、フィードバー1F,1Rを軽量化でき
かつ湾曲変形を防止できる。
【0055】また、プレスセンターCLの片側のフィー
ドバー1F(1R)を駆動していわゆるロボットフィー
ドに利用することもできる。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、静止体側に配設された
第1モータでクランプ・アンクランプ動作方向に伸びる
第1ラックギヤ部材を往復移動させてクランプ・アンク
ランプ用駆動体をクランプ・アンクランプ動作させるよ
うに形成するとともに、静止体側に配設された第2モー
タでクランプ・アンクランプ動作方向に伸びる第2ラッ
クギヤ部材を往復移動させかつこの第2ラックギヤ部材
の往復移動によってクランプ・アンクランプ用駆動体内
に配設されたピニオンを介してリフト・ダウン用駆動体
をリフト・ダウン動作させるように形成し、かつ同期回
転駆動制御手段を設け第1モータを回転させてクランプ
・アンクランプ用駆動体を所定方向に所定量だけ移動さ
せた場合に第2ラックギヤ部材をそのクランプ・アンク
ランプ用駆動体の移動量と同量だけ同方向に同期させて
移動させるように第2モータを回転させる構成とされて
いるので、次のような優れた効果を奏する。
【0057】 従来クランプ・アンクランプ用駆動体
内に装着されていたリフト・ダウン用の第2モータを静
止体側に配設したので、クランプ・アンクランプ用駆動
体の小型・軽量化による第1モータの負荷とその慣性を
小さくでき、制御特性を一段と向上できるとともに、第
1モータを含むコスト低減と全体の小型軽量化を達成で
きる。
【0058】 リフト・ダウン用のサーボモータ(第
2モータ)を静止側に配設したので、可動体への配線が
一掃され設置スペースも小さくてすむとともに、取扱容
易で適応性を拡大できる。
【0059】 第1ラックギヤ部材と第2ラックギヤ
部材とが同期回転駆動制御手段によって、同方向に同量
だけ完全同期移動されるので、クランプ・アンクランプ
動作がリフト・ダウン動作に何等の影響を与えることが
ない。また、クランプ・アンクランプ動作とリフト・ダ
ウン動作とを重複実行させることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の機械的要部構成を説明するた
めの斜視図である。
【図2】同じく、電子・電気的構成を説明するためのブ
ロック図である。
【図3】同じく、3次元トランスファモードを説明する
ための図である。
【図4】同じく、フィードバーの初期位置設定動作を説
明するためのフローチャートである。
【図5】同じく、クランプ・アンクランプ動作と同期回
転制御動作とを説明するためのフローチャートである。
【図6】同じく、リフト・ダウン動作を説明するための
フローチャートである。
【図7】従来例を説明するための全体構成図である。
【図8】従来例の一部を拡大した外観斜視図である。
【符号の説明】
1F,1R フィードバー 2FL,2FR、2RL,2RR 受台 5 クロスバー 9 コラム 10 クランプ・アンクランプ用駆動体 11 リフト・ダウン用駆動体 12 リフトギヤ 13 リフトピニオン(ピニオン) 20 ケーシング(静止体) 21 第1モータ 21C 制御回路 23 第1ピニオン 24 第1ラックギヤ部材 24F 先端部 31 第2モータ 31C 制御回路 32 第2ピニオン 33 第2ラックギヤ部材 41 モータ 41C 制御回路 50 トランスファ制御装置 51 CPU(同期回転駆動制御手段) 52 ROM(同期回転駆動制御手段) 53 RAM 57 操作パネル 61,62 スイッチ 63〜68 設定器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランプ・アンクランプ用駆動体と、こ
    の駆動体に装着されかつフィードバーを保持する受台が
    取付けられたリフト・ダウン用駆動体とを含み形成され
    たプレス機械のトランスファ装置において、 静止体側に配設された第1モータでクランプ・アンクラ
    ンプ動作方向に伸びる第1ラックギヤ部材を往復移動さ
    せて前記クランプ・アンクランプ用駆動体をクランプ・
    アンクランプ動作させるように形成するとともに、静止
    体側に配設された第2モータでクランプ・アンクランプ
    動作方向に伸びる第2ラックギヤ部材を往復移動させか
    つこの第2ラックギヤ部材の往復移動によって前記クラ
    ンプ・アンクランプ用駆動体内に配設されたピニオンを
    介して前記リフト・ダウン用駆動体をリフト・ダウン動
    作させるように形成し、前記第1モータを回転させて前
    記クランプ・アンクランプ用駆動体を所定方向に所定量
    移動させた場合に前記第2ラックギヤ部材をそのクラン
    プ・アンクランプ用駆動体の移動量と同量だけかつ同方
    向に同期させて移動させるように第2モータを回転させ
    る同期回転駆動制御手段を設けたことを特徴とするプレ
    ス機械のトランスファ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001087512A1 (de) * 2000-05-12 2001-11-22 Hermann Hagel Transfereinrichtung und verfahren zur steuerung einer transfereinrichtung
US7714469B2 (en) 2006-10-04 2010-05-11 Nidec Corporation Motor and storage disk drive using the same

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