JPH06313096A - ポリエステル樹脂高濃度着色物およびそれを用いたポリエステル繊維用着色組成物 - Google Patents

ポリエステル樹脂高濃度着色物およびそれを用いたポリエステル繊維用着色組成物

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JPH06313096A
JPH06313096A JP5101693A JP10169393A JPH06313096A JP H06313096 A JPH06313096 A JP H06313096A JP 5101693 A JP5101693 A JP 5101693A JP 10169393 A JP10169393 A JP 10169393A JP H06313096 A JPH06313096 A JP H06313096A
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淳一 鈴木
Kana Sakuma
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリエステル繊維の加工性および樹脂劣化性
に優れ、且つ、繊維用途幅の広い繊維が得られる顔料高
濃度マスターバッチを供給する。 【構成】 (a)色素30〜80重量部,(b)数平均
分子量が2000〜20000且つ融点が80〜135
℃の飽和共重合ポリエステル5〜70重量部,(c)カ
ルボン酸含有ポリオレフィンワックスの中和物3〜10
重量部,(d)モンタン酸の部分ケン化物5〜20重量
部からなるポリエステル樹脂高濃度着色物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、飽和ポリエステル樹脂
用の着色用組成物に関する。さらに詳しくは、本発明
は、ポリエステル繊維を原液加工する際に使用する高濃
度固形着色剤(以下マスターバッチという)に関する。
【0002】
【従来技術】ポリエチレンテレフタレートに代表される
芳香族ポリエステルは、耐熱性,耐候性,風合い,嵩高
性等優れたしかもバランスのとれた特性を有するため、
背広,ブラウス,靴下等の衣料用、自動車用マット,タ
イヤコード,魚網等の産業資材カーテン,敷物,不織布
等のインテリアなど幅広い分野で使われている。ところ
が、ポリエステルは一般に天然繊維、アクリル、ナイロ
ン等よりは染色しにくく、堅牢度も低いので、ポリエス
テルの物性を害することなく鮮明な着色繊維を得る方法
が望まれていた。
【0003】従来より、ポリエステルの反応工程時に着
色する方法は知られているが、これは色替えが困難なの
で、その他の方法としてポリエステル樹脂の溶融紡糸の
際に着色用組成物を添加混合する方法が用いられてき
た。着色用組成物には、顔料と分散剤とを混合した粉末
状のドライカラー,常温液状の分散剤中に顔料を分散さ
せたリキッドカラーまたはペーストカラー,常温固体の
樹脂に顔料を高濃度に分散させてペレット状,フレーク
状あるいはビーズ状としたマスターバッチなどがある。
これらの着色用組成物にはそれぞれ一長一短があり、そ
れぞれの特徴を生かした用途に用いられているが、中で
も、取り扱いの容易さ、および使用時の作業環境保全の
点からマスターバッチペレットが望まれておりいくつか
提案されてきた。
【0004】例えば溶剤溶解させたポリエステルに顔料
を分散させる方法等もあったが、これは溶剤除去に困難
性があり、又グリコール類と特定な分散剤を組み合わせ
た担体も提案されたがこれらは使用する担体の吸湿性が
高かったり、顔料受容量が低いために顔料と共に担体の
添加量も多くなってしまう等の影響から、着色された繊
維の物性低下が起こった。特に高物性を要求される産業
資材用途においては、著しい物性低下がみられこの問題
を解決することはできなかった。また、この他の担体と
してポリプロピレン等の使用も考えられたが、これらは
ポリエステル樹脂との相溶性が不良で、紡糸作業性を損
なう等の現象がおきたり所定の濃度や彩度が得られなか
ったりして、繊維の商品価値を低下させてしまう欠点が
あった。これらの欠点を改良するために特開昭51−1
36725号公報にみられるような低融点の共重合ポリ
エステルが提案された。
【0005】この着色組成物は、被着色ポリマーと相溶
性が良く繊維の物理的特性において大きな進歩を示した
が、顔料分散性の面や溶剤系での顔料分散処理を行うた
めの作業環境保全・工程の面でまだ十分なものではなか
った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの欠
点を改良し、着色組成物製造工程上容易で、高い顔料濃
度においても高物性を要する繊維の物理的特性低下が小
さく、原液加工性を損なうことの無い固形着色組成物
(マスターバッチペレット)を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】第一の発明は、(a)色
素30〜80重量部,(b)数平均分子量が2000〜
20000,融点が80〜135℃,メルトフローレイ
ト250〜500g/10分の飽和共重合ポリエステル
5〜70重量部,(c)カルボン酸含有ポリオレフィン
ワックスの中和物3〜10重量部,(d)モンタン酸の
部分ケン化物5〜20重量部、からなるポリエステル樹
脂高濃度着色物である。第二の発明は、(A)第一の発
明のポリエステル樹脂高濃度着色物5〜80重量部,
(B)数平均分子量が20000〜30000且つ融点
が250〜260℃のポリエチレンテレフタレート20
〜95重量部,からなるポリエステル繊維用着色組成物
である。
【0008】本発明における(a)色素としてはポリエ
ステルの融点で数分間処理しても著し変質又は分解しな
いものであればよく、無機顔料、有機顔料を挙げること
ができる。例えば,無機顔料としては,二酸化チタン,
群青,酸化鉄,酸化クロム,硫化カドミウム,カーボン
ブラック等、有機顔料としては,アンスラキノン系,フ
タロシアニン系,キナクリドン系,イソインドリノン
系,ジオキサジン系,キノフタロン系,ペリレン系,ペ
リノン系等を挙げることができる。また,これらの混合
物であってもよい。
【0009】色素の配合量は,30〜80重量部,好ま
しくは40〜70重量部であり、色素の配合量が30重
量部より少ないとポリエステル繊維の性能を損なわずに
十分な着色を行うことが困難であり、80重量部より多
いと流動性が小さくなりマスターバッチの製造が困難と
なる。本発明の(b)飽和共重合ポリエステルとは、ジ
カルボン酸成分とジオール成分の共縮重合により形成さ
れる飽和ポリエステルであり、ジカルボン酸としては、
テレフタル酸,イソフタル酸等の芳香族ジカルボン酸,
アジピン酸,セバシン酸等の脂肪族ジカルボン酸等を、
ジオール成分としてはエチレングリコルール,1.4−
ブタンジオール,ジエチレングリコール,ネオペンチル
グリコー等を用い、これらの種々の組み合わせ及び配合
量の変化により共縮重合させたものである。
【0010】本発明の飽和共重合ポリエステルの数平均
分子量は、2000〜20000,好ましくは8000
〜15000である。8000未満の場合には繊維の物
性低下を引き起こす要因となり、15000より大きい
場合には溶融粘度が高めであることなどから練肉しにく
いので、顔料の分散性に問題が生じる。また,顔料との
混練にはバンバリーミキサー,加圧ニーダー,押出機,
2本ロール,3本ロール等の加熱装置を有する公知の混
練機により共重合ポリエステルの融点以上に加熱しなが
ら顔料を分散させる方法が好適である。中でも、顔料を
均一にムラ無く分散させるためには加熱3本ロールの使
用が容易で最も好ましい。また、使用にあたっては、共
重合ポリエステルの融点及び溶融粘度に制限されるが、
融点は80〜135℃,メルトフローレイト(MFR)
250〜500g/10分、好ましくは融点100〜1
20℃,MFR300〜400g/10分である。融点
80℃未満,MFR500を超える場合には、マスター
バッチ製造時のペレット化が困難となり、MFR250
未満,融点135℃を超えると、混練加工時に溶融粘度
が高めであることなど練肉しにくく、顔料の分散性に問
題が生じるため好ましくない。飽和共重合ポリエステル
の配合量は5〜70重量部、である。70重量部より多
い場合には、飽和共重合ポリエステルの軟化点が低く溶
融粘度が小さいために、マスターバッチ製造時の作業性
に劣り、繊維の性能を損なうことがある。
【0011】本発明においの(c)カルボン酸含有ポリ
オレフィンワックスの中和物とは、カルボン酸を含有す
るポリオレフィンワックスのカルボン酸の全部または一
部をナトリウム,カルシウム,アルミニウム,マグネシ
ウム,亜鉛などの金属カチオン、アンモニウムイオンま
たはアルキルアンモニウムイオンで中和したもの、ある
いはこれらの混合物である。カルボン酸を含有するポリ
オレフィンワックスとはポリエチレンワックス,ポリプ
ロピレンワックス,パラフィンワックスなどのポリオレ
フィンワックスの酸化変性によるもの,これらのポリオ
レフィンワックスに(メタ)アクリル酸,マレイン酸,
フマル酸,イタコン酸等のα,β−不飽和カルボン酸ま
たはその無水物をグラフトさせたもの,エチレンやプロ
ピレンと上記のα,β−不飽和カルボン酸とのランダム
またはブロック共重合体などであり、その分子量の範囲
は500〜15000である。アンモニウムイオンやア
ルキルアンモニウムイオンで中和されたものは高温でア
ンモニアガスまたはアミンガスを発生し環境汚染や金型
腐食の恐れがあり、熱安定性の面から金属カチオンで中
和されたものを用いることが好ましい。カルボン酸含有
ポリオレフィンワックスの中和物の配合量は3〜10重
量部である。この範囲において顔料分散性および発色性
が良好な着色組成物が得られる。10重量部を超えると
添加量を多くしただけの効果が無くコスト高となるので
好ましくない。
【0012】本発明の(d)モンタン酸の部分ケン化物
とは、モンタンロウの酸化物を高級アルコールでエステ
ル化し、一部を金属酸化物でケン化したものである。金
属酸化物の金属カチオンとしてはカルシウムで中和され
たものが一般的で、少量で顔料分散能がある。本発明で
使用されるモンタン酸の部分ケン化物の融点は70〜1
10℃であり、好ましくは80〜105℃である。さら
に、ポリエチレンテレフタレートの融点で数分間処理し
ても著しい変質又は分解しないものが良く、分子量約1
600酸価約10〜13mgKOH/g,ケン化価約1
40〜150mgKOH/gが300℃の加熱減量3〜
5%で好適に使用できる。モンタン酸の部分ケン化物の
配合量は5〜20重量部、好ましくは5〜10重量部で
ある。20重量部より多い場合には、外部滑性効果のた
めマスターバッチ製造時の作業性を損なう他、顔料分散
に対する効果が無く、これ以上では添加量を多くしただ
けの効果が無く好ましくない。
【0013】本発明の(B)数平均分子量が20000
〜30000のポリエチレンテレフタレートとしては特
に制限はなく、本発明の効果を阻害しない範囲で他のグ
リコールやカルボン酸の混合により要求性能にあった共
重合ポリエステルでも良い。ポリエチレンテレフタレー
トの数平均分子量が20000未満の場合にはポリエス
テル繊維を原液加工する際の作業性を損うことになり、
30000を超えるとマスターバッチの流動性が低くな
り、希釈時の分配性が悪くなる。ポリエチレンテレフタ
レートの配合量は、20〜95重量部である。20重量
部未満の場合は、凝集力が小さく脆くなるため、マスタ
ーバッチ製造時の作業性が劣る。
【0014】本発明の着色組成物には、本発明の効果を
損なわない範囲で、必要に応じて、酸化防止剤,紫外線
吸収剤,等の安定剤,難燃剤,界面活性剤,帯電防止剤
等の添加剤を加えても良い。本発明の着色組成物は、
(B)数平均分子量が20000〜30000のポリエ
チレンテレフタレートを除いた成分をニーダー,2本ロ
ール,3本ロール等の混練機で混練した後、さらに
(B)数平均分子量が20000〜30000のポリエ
ステルを加えて単軸または二軸の押出機でペレット化す
ることで得られる。
【0015】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。例
中、部とは重量部を、%とは重量%をそれぞれ表す。 実施例1 (a)β型銅フタロシアニンブルー「リオノールブルーFG7330」 (東洋インキ製造(株)製) 50部 (b)共重合ポリエステル「バイロンGM900」 (分子量約20000,融点115℃,東洋紡績(株)製) 35部 (c)カルボン酸含有ポリオレフィンワックスの中和物「ACポリエチレン28 5A」(分子量約3000,中和率50%,アライドケミカル社製)5部 (d)モンタン酸の部分ケン化物「LuwaxOP」 (数平均分子量約1600,酸化価約13mgKOH/g,ケン化価約15 0mgKOH/g,BASF社製) 10部 (a)〜(d)を混合し、3本ロールで加熱混合した
後、冷却粉砕にて中間物を得た。数平均分子量約250
00のポリエチレンテレフタレート「ユニペットRT5
43」(融点255℃,極限粘度0.72,日本ユニペ
ット(株)製)40部と上記中間物60部を配合し、単
軸押出機にて加工し、作業時のトラブルも無くペレット
状の高顔料濃度のマスターバッチを得た。
【0016】ポリエチレンテレフタレート「ユニペット
RT543」100部に対し、得られたマスターバッチ
ペレット3部を配合し、縦型テスト紡糸機(富士フィル
ター製スピニングテスター)にて紡糸、4倍延伸後14
0℃にて熱処理を行い、3.00デニールの青色,繊度
バラチキの無い繊維が得られた。紡糸,延伸時のトラブ
ルも無く、マスターバッチ無添加ポリエチレンテレフタ
レートの極限粘度〔η〕0.672dl/gに対し、得
られた繊維の〔η〕は0.655dl/g、極限粘度保
持率97.5%であった。 実施例2 実施例1で得られたマスターバッチペレット3部をポリ
エチレンテレフタレート「ユニペットRT580」10
0部に配合し、縦型テスト紡糸機(富士フィルター製ス
ピニングテスター)にて紡糸、4倍延伸後140℃にて
熱処理を行い、3.00デニールの青色,繊度バラチキ
の無い繊維が得られた。紡糸,延伸時のトラブルも無
く、マスターバッチ無添加ポリエチレンテレフタレート
の極限粘度〔η〕1.021dl/gに対し、得られた
繊維の〔η〕は0.964dl/g極限粘度保持率9
4.4%であった。
【0017】比較例1 (a)β型フタロシアニンブルー「リオノールブルーFG7330」 50部 (b)共重合ポリエステル「バイロンGM400」 (分子量25000,融点 143℃ 東洋紡績(株)製) 35部 (c)カルボン酸含有ポリオレフィンワックスの中和物 「ACポリエチレン285A」 5部 (d)モンタン酸の部分ケン化物 「Luwax OP」 10部 (a)〜(d)を混合し、3本ロールで加熱混合した
後、冷却粉砕にて中間物を得た。得られた中間物60部
と「ユニペットRT543」40部を混合後、単軸押出
機にて加工し、作業時のトラブルも無くペレット状の高
顔料濃度のマスターバッチを得た。
【0018】得られたマスターバッチペレット3部をポ
リエチレンテレフタレート「ユニペットRT543」1
00部に配合し、実施例1と同様な方法で紡糸を試みた
が、顔料の分散不良による減圧上昇が認められ、糸切れ
が発生した。 比較例2 (a)β型フタロシアニンブルー「リオノールブルーFG7330」 50部 (b)カルボン酸含有ポリオレフィンワックスの中和物 「ACポリエチレン285A」 30部 (c)モンタン酸の部分ケン化物 「Luwax OP」 20部 (a)〜(c)を混合し、3本ロールで加熱混合した
後、冷却粉砕にて中間物を得た。得られた中間物50部
と「ユニペットRT543」50部を混合後、単軸押出
機にて加工を試みたが、目的とするマスターペレットを
得ることが出来なかった。
【0019】比較例3 (a)β型フタロシアニンブルー「リオノールブルーFG7330」 50部 (b)共重合ポリエステル「バイロンGM900」 35部 (c)ポリエチレンワックス「サンワックス131P」 (分子量約3500,融点108℃,三洋化成工業(株)製) 5部 (d)モンタン酸の部分ケン化物 「Luwax OP」 10部 (a)〜(d)を混合し、3本ロールで加熱混合した
後、冷却粉砕にて中間物を得た。得られた中間物60部
と「ユニペットRT543」40部を混合後、単軸押出
機にて加工し、作業時のトラブルも無くペレット状の高
顔料濃度のマスターバッチを得た。
【0020】得られたマスターバッチペレット3部をポ
リエチレンテレフタレート「ユニペットRT543」1
00部に配合し、実施例1と同様な方法で紡糸を行っ
た。マスターバッチ無添加ポリエチレンテレフタレート
の極限粘度〔η〕0.872dl/gに対し、得られた
繊維の〔η〕は0.550dl/g、極限粘度保持率8
1.8%であった。 比較例4 (a)β型フタロシアニンブルー「リオノールブルーFG7330」 50部 (b)共重合ポリエステル「バイロンGM900」 40部 (c)カルボン酸含有ポリオレフィンワックスの中和物 「ACポリエチレン285A」 10部 (a)〜(c)を混合し、3本ロールで加熱混合した
後、冷却粉砕にて中間物を得た。得られた中間物60部
と「ユニペットRT543」40部を混合後、単軸押出
機にて加工し、作業時のトラブルも無くペレット状の高
顔料濃度のマターバッチを得た。
【0021】得られたマスターバッチペレット3部をポ
リエチレンテレフタレート「ユニペットRT543」1
00部に配合し、実施例1と同様な方法で紡糸を試みた
が、顔料の分散不良による減圧上昇が認められ、糸切れ
が発生した。
【0022】
【発明の効果】本発明は、顔料を高充填させ分散性およ
び発色性が良好であることがら、被着色樹脂であるポリ
エチレンテレフタレートへの混入量は比較的少量でよい
ため、物理的特性の低下も少ない。また、このマスター
バッチはペレット形状をしているため取扱が容易で、幅
広い繊維用途においても極めて有用であり、コスト,品
質面で極めて工業的価値が高いものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)色素30〜80重量部,(b)数平
    均分子量が2000〜20000,融点が80〜135
    ℃,メルトフローレイト250〜500g/10分の飽
    和共重合ポリエステル5〜70重量部,(c)カルボン
    酸含有ポリオレフィンワックスの中和物3〜10重量
    部,(d)モンタン酸の部分ケン化物5〜20重量部、
    からなるポリエステル樹脂高濃度着色物。
  2. 【請求項2】(A)請求項1記載のポリエステル樹脂高
    濃度着色物5〜80重量部,(B)数平均分子量が20
    000〜30000且つ融点が250〜260℃のポリ
    エチレンテレフタレート20〜95重量部,からなるポ
    リエステル繊維用着色組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007262305A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Toray Ind Inc 樹脂組成物およびそれからなる成形品
JP2011506619A (ja) * 2007-07-10 2011-03-03 スミス アンド ネフュー インコーポレーテッド ナノ粒子フィラー
JP2015137362A (ja) * 2014-01-25 2015-07-30 三菱樹脂株式会社 ポリエステル樹脂組成物

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