JPH06313003A - ゴムロールの製造方法 - Google Patents

ゴムロールの製造方法

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Publication number
JPH06313003A
JPH06313003A JP10563093A JP10563093A JPH06313003A JP H06313003 A JPH06313003 A JP H06313003A JP 10563093 A JP10563093 A JP 10563093A JP 10563093 A JP10563093 A JP 10563093A JP H06313003 A JPH06313003 A JP H06313003A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
core material
roll
contact
fiber
Prior art date
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Pending
Application number
JP10563093A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadahiro Nishimoto
忠弘 西本
Manabu Fujitani
学 藤谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Kasei Corp filed Critical Mitsubishi Kasei Corp
Priority to JP10563093A priority Critical patent/JPH06313003A/ja
Publication of JPH06313003A publication Critical patent/JPH06313003A/ja
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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 繊維強化樹脂成形体からなる芯材の表面にゴ
ムを巻き付けた後、該芯材が水分と直接接触しない条件
で加熱することにより、該ゴムの加硫をすることを特徴
とするゴムロールの製造方法。 【効果】 ロール物性を自由に設計でき、高剛性で軽量
の繊維強化樹脂成形体を芯材とするゴムロールをゴムの
加硫時に変形等を起こさないで製造でき、さらにこれら
のロールを用いる産業に於ける生産性の向上、更には製
品精度の向上に寄与することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明で製造される繊維強化樹脂
成形体(以下、FRPという。)を芯材とするゴムロー
ルは、例えばフィルム製造、製紙、印刷等の産業用ロー
ルとして用いられる。
【0002】
【従来の技術】従来、産業用のゴムロールは、金属製芯
材を用いたものが主流である。かかるゴムロールを製造
する場合、金属製芯材に未加硫のゴムを巻き付けその後
水蒸気雰囲気の加熱器または加圧熱水の加熱器等を用い
110℃〜180℃の温度で加硫を行う。これらの産業
用ゴムロールへの要求性能は高剛性でたわみが少なく、
軽量で慣性モーメントが小さいこと、また高い寸法精度
である。
【0003】近年、FRPを芯材とするゴムロールが提
案されている。FRPを芯材とするゴムロールは、同じ
寸法でも金属製円筒体に比べ軽量、かつ金属製芯を用い
たゴムロールより曲げ剛性を高く設計できること、さら
に円筒体の剛性が高いのでロール化における切削・研削
加工工程でたわみが小さいので、従来のゴムロールより
精度の高いロールを得ることが出来る。そして、かか
る、FRPを芯材とするゴムロールも、従来の金属を芯
材とするゴムロールと同様に、芯材に未加硫のゴムを巻
き付けその後水蒸気雰囲気の加熱器または加圧熱水の加
熱器等を用い110℃〜180℃の温度で加硫を行うこ
とにより製造されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらFRPを
芯材とするゴムロールを製造する場合、金属製芯材を用
いたゴムロールを製造すると同じ条件では芯材が変形し
たり内部にクラックができることがある。この様にロー
ル芯材が変形することにより加硫以前に研削加工等によ
り向上させた寸法精度が落ちたり、また内部にクラック
が発生することによりロールの機械的物性が低下する等
ゴムロールの要求特性にとって好ましくない影響が現れ
ることがあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の課
題を解決すべく鋭意検討を行なった結果、水蒸気、加圧
熱水等の水分との接触がFRPの変形またはクラックの
原因であると推定し、これらの水分とFRP製芯材とが
直接接触しない条件でゴムを加熱し、加硫することによ
り、FRP製芯材の変形、クラック等の問題を大幅に低
減できることを見いだし本発明に到達した。
【0006】即ち、本発明の要旨は、繊維強化樹脂成形
体からなる芯材の表面にゴムを巻き付けた後、該芯材が
水分と直接接触しない条件で加熱することにより、該ゴ
ムの加硫をすることを特徴とするゴムロールの製造方法
に存する。以下、本発明を詳細に説明する。一般にFR
Pは炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維等の強化繊維
とエポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、フェノール樹脂等
の熱硬化性樹脂あるいはその混合物等を用いて製造され
る。ロール芯としての成形方法としては予め樹脂を繊維
に含浸、半硬化状態にしたプリプレグシート、テープを
捲回積層するシートワインディング法や樹脂を繊維に含
浸しながら所定の形状の型に捲回するフィラメントワイ
ンディング法などをもちいることが可能である。この積
層品をオ−トクレ−ブ、オーブン等で加熱硬化し所定の
寸法になるように研削、研磨等の加工を行なう。
【0007】この様にして製造したFRPロール芯にブ
タジエンゴム、ニトリルゴム、スチレンゴム、エチレン
プロピレンゴム、クロロプレンゴム、フッ素ゴム、シリ
コンゴム等の未加硫のゴムを巻き付け、その上から綿布
等で巻締め、ゴムのたれ、ボイド等の防止を図りなが
ら、加硫を行なう。このゴムを加硫する条件下において
変形、内部のクラックをおこさずにFRP製芯材の精度
及び強度を保つことが本発明の目的である。かかる目的
は、該芯材が水分と直接接触しない条件で加熱すること
により、ゴムの架硫をすることにより達成される。具体
的方法としては、
【0008】1)架硫に用いる加熱媒体を露点50度以
下、好ましくは露点25度以下の実質的に水分を含まな
い空気、窒素等の気体とすること、2)ゴムロール全体
を水分を透過しないシートもしくはチューブにて包み、
ロールを密封しその外側から水蒸気、熱水等の加熱媒体
を用いること、 3)ロール芯材の露出部のみを水分を透過しないシート
もしくはチューブ等でカバーすること、または 4)円筒形のロール芯材端部に水分を透過しないキャッ
プをすること等が比較的簡易に実施でき好ましいがこれ
らの方法に限定されない。
【0009】温度、時間等の加熱の条件は、ゴムの種類
等により異なり、加硫を行うのに必要十分な条件であれ
ば特に限定されないが、一般的には、100〜200
℃、好ましくは、135〜180℃で、30分〜20時
間、好ましくは、1〜10時間加熱すればよい。
【0010】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に具体的に説
明するが、本発明はその要旨を越えない限り以下の実施
例に限定されるものではない。
【0011】実施例1 FRPロール芯材はフィラメントワインディング法によ
り以下の様に繊維束の捲回積層した。繊維はピッチ系炭
素繊維”ダイアリード「登録商標」 K137”(弾性
率65トン/mm2)を用い、エポキシ樹脂として”エピ
コート828”(油化シェル製)を硬化剤としてメチル
ナジック酸を、硬化促進剤としてジメチルベンジルアミ
ンを用いた。FRP成形用マンドレルに1層目にはマン
ドレル軸方向に対してほぼ90度方向に樹脂含浸繊維束
を捲回し、2層目は、マンドレル軸方向に対して±10
度の角度になるように樹脂含浸繊維束を捲回し、さらに
その上に1層目、2層目と同様に3層目をほぼ90度方
向、4層目を±10度方向になるように捲回を行ない、
四層からなる円筒状積層体を形成した。マンドレルに捲
回された円筒状積層体をマンドレルとともにオーブンに
入れ、所定温度で硬化成形した。該ロール芯材に未加硫
のゴムを巻き付けオーブンを用い空気雰囲気中150℃
で加熱した。
【0012】実施例2 実施例1と同様にして成形したロール芯材に未加硫ゴム
を巻き付けたものをゴムチューブ(NBR製)に入れ、
チューブ両端をゴム用接着剤にて接着し接着部分を外側
から機械的に締めつけロールを密封した。これを蒸気釜
にて150℃で加熱した。
【0013】比較例1 実施例1と同様にして成形したロール芯材に未加硫ゴム
を巻き付けたものをそのまま蒸気釜にて150℃で加熱
した。
【0014】
【表1】
【0015】
【発明の効果】以上の方法により、ロール物性を自由に
設計でき、高剛性で軽量の繊維強化樹脂成形体を芯材と
するゴムロールをゴムの加硫時に変形等を起こさないで
製造できる。これらのロールを用いる産業に於ける生産
性の向上、更には製品精度の向上に寄与することができ
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維強化樹脂成形体からなる芯材の表面
    にゴムを巻き付けた後、該芯材が水分と直接接触しない
    条件で加熱することにより、該ゴムの加硫をすることを
    特徴とするゴムロールの製造方法。
  2. 【請求項2】 繊維強化樹脂成形体からなる芯材の表面
    にゴムを巻き付けてなるロール全体を、水分を透過しな
    いシートまたはチューブで包んで密封し、その外側から
    加熱媒体と接触させて加熱することによりゴムを加硫す
    ることを特徴とする請求項1のゴムロールの製造方法。
JP10563093A 1993-05-06 1993-05-06 ゴムロールの製造方法 Pending JPH06313003A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003262215A (ja) * 2002-03-08 2003-09-19 Toray Ind Inc ゴムロールおよびその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003262215A (ja) * 2002-03-08 2003-09-19 Toray Ind Inc ゴムロールおよびその製造方法

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