JPH0630860A - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機

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Publication number
JPH0630860A
JPH0630860A JP16920892A JP16920892A JPH0630860A JP H0630860 A JPH0630860 A JP H0630860A JP 16920892 A JP16920892 A JP 16920892A JP 16920892 A JP16920892 A JP 16920892A JP H0630860 A JPH0630860 A JP H0630860A
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JP
Japan
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vacuum cleaner
sound
resonance
fan
frequency
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JP16920892A
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English (en)
Inventor
Hidenori Hirano
英紀 平野
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Tokyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、掃除機本体を大形にすること
なく、また、吸込み性能を損なうことなく運転音を低減
できる電気掃除機を得ることにある。 【構成】掃除機本体1に内蔵された電動送風機6と前記
掃除機本体1の排気口5との間の排気風路31に、長さ
が異なる複数本の共鳴用側管35〜37を有する共鳴形
の音響濾波器34を少なくとも一つ設けて、夫々異なる
長さの前記側管35〜37での共鳴作用により複数の周
波数の音を減衰して、掃除機の運転音を低減することを
特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は運転音を低減できるよう
にした電気掃除機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電気掃除機の運転音を低減させる
対策としては、フェルト、連続気泡を有する発泡ウレタ
ン、或いは高密度の紙等で筒状に形成された消音体で、
音源である電動送風機の周囲を囲むとともに、同様な材
質からなる消音体を排気風路中に配設し、これらに電動
送風機より送出された風を通過させて運転音を低減する
ことが一般的に行われている。また、この他に、電動送
風機から掃除機本体の排気口に至る排気風路をマフラー
構造として、運転音を低減させるものも知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のような消音体に
のみ頼って消音をする従来の電気掃除機において、より
一層の静粛運転を実現するには、フェルト等の消音体を
排気風路中に数多く設ける必要がある。しかし、フェル
ト等の消音体は風路抵抗となるものであり、電動送風機
から送られる風の勢いを衰えさせるので、このような消
音体が数多く配置されると、それに応じて増加する風路
抵抗により電気掃除機の吸込み性能が低下するという問
題がある。
【0004】さらに、例えば羽根数が9枚のファンを毎
分 30000回転させる電動送風機を備えた従来の電気掃除
機の運転音の周波数分析図は図6(横軸は対数目盛)に
音響パワーレベルで示されており、約 4.5KHzと約9
KHzとの周波数の音の振幅が特に大きい。そのうち約
9KHzの音は、人間の耳に聞え易い音の周波数域(1
〜6KHz)から外れているので、さほど問題にはなら
ないが、振幅が極めて大きい約 4.5KHzの音(その運
転音レベルは58.8dB)は、特にうるさく聞えるもので
ある。
【0005】この周波数の音は電動送風機の回転数Aと
ファンの羽根の数Bとで決まり、(A/電源周波数)×
Bの式で与えられる。また、電動送風機の回転数は、集
塵量によって変化されるほか、電動送風機に対する入力
切替えができる電気掃除機においてはその入力切替えに
よっても変化されるものであり、このような回転数の変
化に伴って振幅が極めて大きい音の周波数も当然変化す
る。
【0006】ところで、前記フェルト等の消音体で十分
な消音効果を得るためには、消音体の厚さを大きくとる
必要がある。しかしながら、そうすると、風路が狭くな
るので、その厚さには制限がある。そのため、前記式で
与えられる周波数の音についての消音効果は小さい。し
たがって、従来の電気掃除機はその運転音レベルO.A
値が72.9dBと大きいという問題がある。
【0007】また、排気風路をマフラー構造とする従来
のものは、排気風路を長く形成する必要があるため、必
然的に掃除機本体が大形になるという問題がある。
【0008】本発明の目的は、掃除機本体を大形にする
ことなく、また、吸込み性能を損なうことなく運転音を
低減できる電気掃除機を得ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の電気掃除機は、掃除機本体に内蔵された電
動送風機の排気側に、長さが異なる複数本の共鳴用側管
を有する共鳴形の音響濾波器を少なくとも一つ設ける
か、または同一長さの複数本の共鳴用側管を有する共鳴
形の音響濾波器を複数設けるとともに、これら同一長さ
の側管を複数本有する複数の音響濾波器相互の側管の長
さを互いに異ならせたものである。
【0010】
【作用】前記構成において、音響濾波器の側管は電動送
風機の排気側に流れる風が運ぶ音のうちの特定の周波数
の音を共振させ、それにより、前記特定の音のエネルギ
ーを減衰させる。そして、音響濾波器は複数本の互いに
長さが異なる側管を有するから、または、複数の音響濾
波器相互が互いに長さが異なる側管を有するから、これ
ら側管がその長さに対応した周波数の音を共振させて、
その音のエネルギーを減衰させる。しかも、音響濾波器
はフェルト等と異なり風の勢いを損なうことが極めて少
ない。さらに、音響濾波器を用いて運転音を低減するか
ら、運転音を低減するためにマフラー構造の長い排気風
路を必要とすることがない。
【0011】
【実施例】以下、図1〜図5を参照して本発明の一実施
例を説明する。図2は電気掃除機の後部の構成を示す断
面図であって、同図中1は横長に形成された掃除機本体
で、2はこの本体1に取付けられた後部移動車輪、3は
掃除機本体1の上面側に設けられて枢軸4を中心に回動
される起倒可能な持運び用ハンドルを示している。掃除
機本体1の図示しない前部には吸塵ホース等が着脱可能
に接続される吸塵口が設けられているとともに、掃除機
本体1の後面には排気口5が開口されている。
【0012】掃除機本体1の後部には電動送風機6が横
置きにして内蔵されている。図2に示されるように電動
送風機6は、電動機7と、その水平な回転軸8の前端部
に取付けられた遠心形のファン9とを備えている。
【0013】電動機7は、前端が開口されるとともに後
端が底壁として閉じられた有底円筒状の電動機ケース1
0内に、略四角枠状のステータ11を収納して、これと
電動機ケース10の円筒壁部内面との間に複数の風通路
12を形成している。電動機ケース10にはその前端開
口を径方向に横断するケース端面板13が架設され、こ
の端面板13と電動機ケース10の底壁とに夫々固定さ
れた軸受14,15により、ステータ11の内側に配置
された整流子16付の回転子17が有する回転軸8を回
転自在に支持している。さらに、電動機ケース10の底
壁側には風出口10aが形成されているとともに、一対
のブラシ装置18が取付けられている。以上の構成を備
えて電動機7が形成されている。
【0014】この電動機7は、掃除条件に適合した手動
入力に応じて図示しない制御装置により回転数が制御さ
れて、吸込み能力を「強」「中」「弱」と変化させる3
つの運転モードに切り替えることができる。そして、そ
の最高出力(「強運転モード」での運転状態)ではファ
ン9を毎分 30000回回転させるとともに、「中運転モー
ド」での運転ではファン9を毎分 18000回回転させ、
「弱運転モード」での運転ではファン9を毎分9000回回
転させることができるようになっている。
【0015】回転軸8の前端部は前側の軸受14を貫通
しており、この貫通端部にファン9が固定されている。
ファン9の羽根数は例えば9枚である。このファン9と
ケース端面板13との間には、この端面板13および電
動機ケース10に固定された整流板19が配置されてい
る。さらに、電動機ケース10には吸気口20aを有す
るファンカバー20が装着され、このカバー20はファ
ン9および整流板19を覆い隠している。
【0016】この電動送風機6が動作されると、回転子
17とともにファン9が回転されるから吸気口20aよ
りファン9に空気が吸込まれ、この空気はファン9の周
部より吐出された後、ファンカバー20および整流板1
9に順次案内されて、電動機ケース10の開口縁とケー
ス端面板13の側縁との間の開口から風通路12を通
り、そして、風出口10aから電動機ケース10の周囲
に吹き出される、送風作用が営まれるようになってい
る。
【0017】前記電動送風機6のファンカバー20の周
部には、環状の防振ゴム21が被着されているととも
に、電動機ケース10の底壁中央に形成された軸受嵌合
突部10bの外側にも防振ゴム22が被着されている。
そして、これら防振ゴム21,22を、掃除機本体1と
一体に形成された支持リブ23〜25および支持壁26
等に係合させて、電動送風機6が掃除機本体1内に横置
き状態に支持されている。なお、以上のようにして設置
された電動送風機6の前方の空間部は集塵室27であ
り、ここには袋状などの集塵フィルター(図示しない)
が収納されて、電動送風機6の前記送風作用に伴い掃除
機本体1の前記図示しない吸塵口から吸込まれた空気を
濾過するようになっている。また、図2において符号2
8はフィルター支え、図1において符号41はコードリ
ール、42はバンパーである。
【0018】掃除機本体1内には図1および図2に示さ
れるように電動機ケース10の円筒壁部をその外側から
囲んで消音筒29が設けられている。この消音筒29の
前端は電動機ケース10の開口縁から延出された環状鍔
部の裏面に当接されているとともに、後端は相連続した
支持リブ24,25の前面に当接されている。消音筒2
9は連続気泡を有した発砲ウレタンからなるが、それに
代えてフェルト或いは高密度の紙で形成される消音筒を
用いてもよい。
【0019】支持リブ24における消音筒29の外側に
位置する部分には通孔30が設けられており、それによ
り電動送風機6の風出口10aから前記排気口5に至る
排気風路31が形成されている。排気風路31の途中に
は、この風路31を横切って後部消音板32が配置され
ている。この消音板32も連続気泡を有した発砲ウレタ
ンからなるが、それに代えてフェルト或いは高密度の紙
で形成される後部消音板を用いてもよい。前記排気口5
は掃除機本体1の後端部に取付けた排気口体33の後端
開口で形成され、この排気口体33の入口部に前記消音
板32が支持されている。排気口体33は排気風ガイド
33aを有している。
【0020】そして、電動送風機6の排気側のうち例え
ば排気風路31中には図1および図2に示されるように
共鳴形の音響濾波器34が一対設けられ、これらは合成
樹脂の一体成形品であって、消音筒29をその外側から
囲んで配設されている。これらの音響濾波器34は、図
1に示されるように電動機7の周方向に並べられるとと
もに夫々長さが異なる第1〜第3の共鳴用側管35〜3
7を有している。これら第1〜第3の側管35〜37を
図2に示されるように電動機7の軸方向に2列に並べら
れている。
【0021】第1〜第3の側管35〜37は夫々図1お
よび図2中上下方向に沿って形成され一端が閉じた底付
きの円筒形状をなしている。第1〜第3の側管35〜3
7は夫々特定周波数の音を減衰するために必要な長さL
1〜L3で形成されている。すなわち、側管35〜37
の長さL1〜L3は、電動機7の回転数とファン9の羽
根の数とにより決まる周波数をfm(Hz)、音速をC
(346670mm/s,25℃)、整数値の定数
(1,2,3,……)をNとしたとき、(2N−1)・
C/(4fm)の式で求められる長さに設定されてい
る。ここで、消したい特定周波数の音とは電動送風機6
が発生する音のうちファン9の羽根数により、これら羽
根の回転のアンバランスに基づいて発生する固有な音で
ある。
【0022】すなわち、ファン9の羽根の数は9枚であ
って、「強運転モード」での運転時には電動機7が既述
のように30000rpmで回転されるので、ファン9により発
生する音の周波数fmは、電動機7の回転数 30000を電
源周波数60Hzで割算した値にファン9の羽根数(9
枚)を乗じることにより算出され、4500Hzである。そ
して、この周波数4500Hzを前記式にあてはめることに
より、最も短い第1の側管35の長さL1を求めること
ができ、このようにして決定された第1の側管35の長
さL1は 19.25mmである。また、最も長い第3の側管
37は「弱運転モード」での運転に対応して設けられて
おり、この「弱運転モード」での運転時には電動機7が
既述のように9000rpm で回転されるので、ファン9によ
り発生する音の周波数fmは、前記式によりC/(4・
150・9)= 64.19mmであり、この長さL3( 64.19
mm)をもって第3の側管37が形成されている。同様
に、中間の長さ持つ第2の側管36は「中運転モード」
での運転に対応して設けられており、この「中運転モー
ド」での運転時には電動機7が既述のように18000rpmで
回転されるので、ファン9により発生する音の周波数f
mは、前記式によりC/(4・ 300・9)= 32.09mm
であり、この長さL2( 32.09mm)をもって第2の側
管36が形成されている。
【0023】以上の構成の共鳴形音響濾波器34を備え
た電気掃除機において、電動送風機6の風出口10aか
ら流出されるとともに電動送風機6で発生した音が乗っ
ている風は、排気風路31内の消音筒29および後部消
音板32を通って、消音作用を受けるだけでなく、消音
筒29を通過した直後に音響濾波器34による消音作用
を受ける。
【0024】図3には音響濾波器34の原理が示され、
音を伴って排気される風が通る排気風路31に対して直
交する共鳴用の側管35A(側管35又は側管36或い
は側管37)の長さL(L1又はL2或いはL3)が、
前記式にしたがって決定されていることにより、この側
管35Aにおいてfm=(2N−1)・C/4Lの周波
数の音が共鳴し、この共鳴に費やされるエネルギー損失
により前記共鳴周波数の音が減衰されるものである。図
4は図3の原理図での特性を示しており、同図中f1,
f3,f5は側管35Aで共鳴する中心周波数であり、
2点鎖線が共鳴により失われる音のエネルギーを示して
いる。この図4から分かるように音響濾波器34は奇数
倍の共鳴周波数について消音効果を発揮するものであ
る。
【0025】したがって、以上のような音響濾波器34
の消音原理により、電気掃除機を「強運転モード」で運
転した時においては排気に乗っている音のうちファン9
によって発生する耳障りな約 4.5KHzの周波数の音
を、第1の側管35での共鳴作用により減衰できる。す
なわち、図5(横軸は対数目盛)は音響濾波器34を組
込んだ電気掃除機の周波数を音響パワーレベルで示す分
析図であり、この図に示されるように約 4.5KHzの周
波数の音を56.2dBと、音響濾波器34を持たないもの
よりも 2.6dB減少でき、それに伴って電気掃除機の運
転音レベルO.A値も71.5dBと低くできることが実証
された。勿論、第2,第3の側管36,37の長さL
2,L3に対応する周波数の音も、これら側管36,3
7での共鳴作用により減衰でき、そのことも運転音レベ
ルO.A値を低下させるのに役立っている。
【0026】電気掃除機を「中運転モード」で運転した
時には、その時の回転数に応じてファン9によって発生
する振幅が大きい音の周波数は下がるため、この周波数
の音に対しては前記第1の側管35および第3の側管3
7での共鳴作用による減衰は期待できない。しかし、音
響濾波器34は「中運転モード」での運転時においてフ
ァン9から発生される振幅が大きい音の周波数を共鳴さ
せる長さL2の第2の側管36を有しているから、この
側管36での共鳴作用により減衰できる。
【0027】同様に、電気掃除機を「弱運転モード」で
運転した時には、その時の回転数に応じてファン9によ
って発生する振幅が大きい音の周波数は、「中運転モー
ド」で運転した時よりも更に下がるため、この周波数の
音に対しては前記第1,第2の側管35,36での共鳴
作用による減衰は期待できない。しかし、音響濾波器3
4は「弱運転モード」での運転時においてファン9から
発生される振幅が大きい音の周波数を共鳴させる長さL
3の第3の側管37を有しているから、この側管37で
の共鳴作用により減衰できる。
【0028】すなわち、以上のようにしてどの運転モー
ドにより電気掃除機が運転されてもも、ファン9によっ
て発生する振幅が大きい周波数の音を減衰でき、静粛運
転をすることができる。
【0029】そして、音響濾波器34は共鳴現象を利用
して音を減衰させるものであるため、排気通路31を通
る風の勢いを減じることが実質的にない。したがって、
電気掃除機の吸込み性能を損なうことなく、掃除機の消
音効果を向上して静粛運転を行うことができる。
【0030】しかも、音響濾波器34は消音マフラーと
異なり排気風路を長く形成する必要もないので、前記消
音効果を向上させるために、掃除機本体1を長くするな
ど大形化を伴うこともなく実施できる。
【0031】なお、本発明は前記一実施例には制約され
ない。例えば、音響濾波器の夫々長さが異なる側管は、
底付きの閉じ管ではなく、底がない開管で形成しても良
い。その場合の側管の長さは、(N・C)/2fmの式
で求められる長さにして実施すれば良く、そうすること
により、ファンの回転に起因する特定周波数fmの音を
開管よりなる側管で共鳴させることができる。
【0032】また、音響濾波器は、排気風路内であれ
ば、どこに設けても良いし、掃除機本体に一体成形によ
り設けても良い。さらに、音響濾波器は排気口の近傍に
位置して掃除機本体の外側に設けても良い。そして、音
響濾波器の数は一つ以上であれば良いとともに、共鳴現
象を利用して音を減衰させるという消音原理を得られる
ものであれば、側管は斜めに設けられていても良い。
【0033】さらに、前記一実施例は一つの音響濾波器
が有する複数本の共鳴用側管の長さを夫々異ならせて、
運転モードにより異なる消したい周波数の音を減衰させ
たが、これに代えて、同じ長さの共鳴用側管を複数本有
した複数の音響濾波器を排気風路中に設けて、これら同
一長さの側管を複数本有する複数の音響濾波器相互の側
管の長さを互いに異ならせる構成として、運転モードに
より異なる消したい周波数の音を減衰させても良い。
【0034】しかも、運転モードが一つである電気掃除
機への適用において、ファンの羽根数と電動機の回転数
とに基づく周波数以外にも振幅が大きい周波数の音が発
生している場合(例えば図5,図6において 500Hz,
1000Hzの周波数の音)には、その周波数を共鳴周波数
とする長さの側管を設けた音響濾波器34を備えること
により、前記音も減衰させて運転音を小さくすることが
できる。
【0035】
【発明の効果】以上詳記したように本発明の電気掃除機
は、掃除機本体に内蔵された電動送風機と排気側に、長
さが異なる複数本の共鳴用側管を有する共鳴形の音響濾
波器を少なくとも一つ設けるか、または同一長さの複数
本の共鳴用側管を有する共鳴形の音響濾波器を複数設け
るとともに、これら同一長さの側管を複数本有する複数
の音響濾波器相互の側管の長さを互いに異ならせたこと
により、夫々異なる長さの側管での共鳴作用で複数の周
波数の音を減衰して、掃除機の運転音を低減できるとと
もに、以上のように音響濾波器を用いて運転音を低減す
るから、運転音を低減するためにマフラー構造の長い排
気風路を必要とすることがなく、さらに、フェルト等と
異なり前記音響濾波器はその構造上風の勢いを損なうこ
とが極めて少ないので、既述の運転音の低減を掃除機本
体を大形化を伴ったり、或いは吸込み性能を損なうこと
なく実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る電気掃除機の要部を図
2中Z−Z線に沿って示す断面図。
【図2】同実施例に係る電気掃除機の後部の構成を示す
縦断側面図。
【図3】共鳴形音響濾波器の原理を示す断面図。
【図4】図3に示された共鳴形音響濾波器の特性を示す
図。
【図5】同実施例に係る電気掃除機の運転音の周波数分
析図。
【図6】従来の電気掃除機の運転音の周波数分析図。
【符号の説明】
1…掃除機本体、5…排気口、6…電動送風機、7…電
動機、8…回転軸、9…ファン、31…排気風路、34
…音響濾波器、35〜37…共鳴用側管。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】この周波数の音は電動送風機の回転数A
( rpm)とファンの羽根の数Bとで決まり、(A/
)×Bの式で与えられる。また、電動送風機の回転数
は、集塵量によって変化されるほか、電動送風機に対す
る入力切替えができる電気掃除機においてはその入力切
替えによっても変化されるものであり、このような回転
数の変化に伴って振幅が極めて大きい音の周波数も当然
変化する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】すなわち、ファン9の羽根の数は9枚であ
って、「強運転モード」での運転時には電動機7が既述
のように30000rpmで回転されるので、ファン9により発
生する音の周波数fmは、電動機7の回転数 30000( r
pm)を周波数に換算した値、すなわち、 30000/60[H
z]の値にファン9の羽根数(9枚)を乗じることによ
り算出され、4500Hzである。そして、この周波数4500
Hzを前記式にあてはめることにより、最も短い第1の
側管35の長さL1を求めることができ、このようにし
て決定された第1の側管35の長さL1は 19.25mmで
ある。また、最も長い第3の側管37は「弱運転モー
ド」での運転に対応して設けられており、この「弱運転
モード」での運転時には電動機7が既述のように9000rp
m で回転されるので、ファン9により発生する音の周波
数fmは、前記式によりC/(4・150・9)= 64.19
mmであり、この長さL3( 64.19mm)をもって第3
の側管37が形成されている。同様に、中間の長さ持つ
第2の側管36は「中運転モード」での運転に対応して
設けられており、この「中運転モード」での運転時には
電動機7が既述のように18000rpmで回転されるので、フ
ァン9により発生する音の周波数fmは、前記式により
C/(4・ 300・9)= 32.09mmであり、この長さL
2( 32.09mm)をもって第2の側管36が形成されて
いる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸塵口および排気口を有した掃除機本体
    内に、電動機の回転軸にファンが取付けられた電動送風
    機、およびこの電動送風機の送風力で前記吸塵口から前
    記掃除機本体内に吸い込んだ空気に含まれる塵を捕捉す
    る集塵フィルタを内蔵し、この集塵フィルタで濾過した
    空気を前記排気口から前記掃除機本体外に排出する電気
    掃除機において、 前記電動送風機の排気側に、長さが異なる複数本の共鳴
    用側管を有する共鳴形の音響濾波器を少なくとも一つ設
    けるか、または同一長さの複数本の共鳴用側管を有する
    共鳴形の音響濾波器を複数設けるとともに、これら同一
    長さの側管を複数本有する複数の音響濾波器相互の側管
    の長さを互いに異ならせたことを特徴とする電気掃除
    機。
JP16920892A 1992-06-26 1992-06-26 電気掃除機 Pending JPH0630860A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16920892A JPH0630860A (ja) 1992-06-26 1992-06-26 電気掃除機

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