JPH0630664Y2 - 紙製液体容器 - Google Patents
紙製液体容器Info
- Publication number
- JPH0630664Y2 JPH0630664Y2 JP1989063658U JP6365889U JPH0630664Y2 JP H0630664 Y2 JPH0630664 Y2 JP H0630664Y2 JP 1989063658 U JP1989063658 U JP 1989063658U JP 6365889 U JP6365889 U JP 6365889U JP H0630664 Y2 JPH0630664 Y2 JP H0630664Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ruled line
- container body
- liquid container
- paper
- container
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Cartons (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、ビンの代わりに多用されている紙製の液体容
器に関するものである。
器に関するものである。
[従来の技術] この種の紙製液体容器は、容器本体が筒状に形成され、
この容器本体の底部及び天部は押し型によって成形され
た罫線に沿って折り曲げられると共に、熱溶着によりシ
ールされる構造になっている。
この容器本体の底部及び天部は押し型によって成形され
た罫線に沿って折り曲げられると共に、熱溶着によりシ
ールされる構造になっている。
[考案が解決しようとする課題] 前記紙製液体容器は、内容物を充填する前に消毒液に数
秒間浸漬して殺菌されるが、前記罫線が容器本体の端縁
に突き当たる部分で、その端縁から罫線内部に水分が浸
入し、後にヒーターで加熱した際に過発泡が生じてピン
ホールが発生し、前記溶着シールが不完全になることが
あった。
秒間浸漬して殺菌されるが、前記罫線が容器本体の端縁
に突き当たる部分で、その端縁から罫線内部に水分が浸
入し、後にヒーターで加熱した際に過発泡が生じてピン
ホールが発生し、前記溶着シールが不完全になることが
あった。
このような現象が生じるのは、第5図に示すように容器
本体の罫線aは前記のように押し型により成形されるた
め一定幅の溝状を呈しており、この罫線の表裏面は容器
本体に被覆されたポリエチレン層により覆われているの
で、前記のように消毒液に浸漬しても水分が浸入するこ
とはないが、罫線の先端b即ち容器本体の端縁(エッ
ジ)に突き当たる部分はポリエチレン層が無いため水分
が浸入し易く、更にその端縁部は押し型により潰され紙
繊維の絡みが破壊されて水分が浸入し易い状態になって
いるからである。
本体の罫線aは前記のように押し型により成形されるた
め一定幅の溝状を呈しており、この罫線の表裏面は容器
本体に被覆されたポリエチレン層により覆われているの
で、前記のように消毒液に浸漬しても水分が浸入するこ
とはないが、罫線の先端b即ち容器本体の端縁(エッ
ジ)に突き当たる部分はポリエチレン層が無いため水分
が浸入し易く、更にその端縁部は押し型により潰され紙
繊維の絡みが破壊されて水分が浸入し易い状態になって
いるからである。
本考案は、このように消毒液に浸漬した時に罫線端部か
ら水分が浸入するのを防ぎ、その水分に起因する過発泡
が生じてピンホールが発生し、熱溶着シールが不完全に
なるのを未然に防止出来るようにした紙製液体容器を提
供することを技術的課題としたものである。
ら水分が浸入するのを防ぎ、その水分に起因する過発泡
が生じてピンホールが発生し、熱溶着シールが不完全に
なるのを未然に防止出来るようにした紙製液体容器を提
供することを技術的課題としたものである。
[課題を解決するための手段] この技術的課題を解決するための手段として、本考案
は、容器本体に折り曲げ用の罫線が押し型成形された紙
製液体容器において、前記罫線のうち前記容器本体の上
下端縁に向かう罫線は、その先端と前記上下端縁との間
に適宜の間隔を残して設けられたことを要旨とするもの
である。
は、容器本体に折り曲げ用の罫線が押し型成形された紙
製液体容器において、前記罫線のうち前記容器本体の上
下端縁に向かう罫線は、その先端と前記上下端縁との間
に適宜の間隔を残して設けられたことを要旨とするもの
である。
[作用] 押し型により成形された罫線が、容器本体の上下端縁に
突き当たらずその僅か手前で止められているので、罫線
の先端は閉構造であってそこから水分が浸入することは
なく、かつ容器本体の端縁は、押し型によって潰されな
いので紙繊維の絡みが破壊されることもない。
突き当たらずその僅か手前で止められているので、罫線
の先端は閉構造であってそこから水分が浸入することは
なく、かつ容器本体の端縁は、押し型によって潰されな
いので紙繊維の絡みが破壊されることもない。
[実施例] 以下、図示の実施例により本考案を更に詳しく説明す
る。
る。
第1図において、1は角筒状に形成された容器本体であ
り、従来と同様に紙をベースとしてその表裏面にポリエ
チレン層、必要に応じては内面にアルミ箔が被覆されて
おり、製函時に折り線となる罫線2が必要箇所に設けら
れている。この罫線2は第2図に示すように、製函前の
ブランクの状態のときに押し型により成形されるが、本
考案の場合にはこれら罫線のうち容器本体1の上下の端
縁1a,1bに向かう罫線例えば2aは、その先端2b
が第3図に示すように容器本体の端縁1bに突き当たら
ないで適宜の距離l(2mm程度)を残してその手前で止
められている。
り、従来と同様に紙をベースとしてその表裏面にポリエ
チレン層、必要に応じては内面にアルミ箔が被覆されて
おり、製函時に折り線となる罫線2が必要箇所に設けら
れている。この罫線2は第2図に示すように、製函前の
ブランクの状態のときに押し型により成形されるが、本
考案の場合にはこれら罫線のうち容器本体1の上下の端
縁1a,1bに向かう罫線例えば2aは、その先端2b
が第3図に示すように容器本体の端縁1bに突き当たら
ないで適宜の距離l(2mm程度)を残してその手前で止
められている。
このようにして端縁の手前で罫線が止められる箇所は、
第2図に示すように容器本体1の天部側におけるA〜F
と、底部側におけるG〜Lである。
第2図に示すように容器本体1の天部側におけるA〜F
と、底部側におけるG〜Lである。
上記のように構成された本考案に係る容器本体は、第4
図に示すように底部が溶着シールされる前又は後で、内
容物を充填する前に消毒液に浸漬して消毒されるが、前
記のように容器本体の端縁に向かう罫線は先端が端縁の
手前で止まっているので、先端が開口しておらずしかも
端縁は押し型によって潰されないので繊維の絡みが破壊
されず、これにより浸漬時に罫線の先端から水分が罫線
内に浸入するのを未然に防止することが出来る。従っ
て、浸漬後ヒーターで加熱した際に、過発泡が生じてピ
ンホール発生による溶着不良を引き起こすことが無くな
る。
図に示すように底部が溶着シールされる前又は後で、内
容物を充填する前に消毒液に浸漬して消毒されるが、前
記のように容器本体の端縁に向かう罫線は先端が端縁の
手前で止まっているので、先端が開口しておらずしかも
端縁は押し型によって潰されないので繊維の絡みが破壊
されず、これにより浸漬時に罫線の先端から水分が罫線
内に浸入するのを未然に防止することが出来る。従っ
て、浸漬後ヒーターで加熱した際に、過発泡が生じてピ
ンホール発生による溶着不良を引き起こすことが無くな
る。
また、罫線の先端部と端縁との間に設けられる間隔は極
く僅かであるから、製函時に罫線に沿って機械折りされ
る作業に何ら支障を来すことはない。
く僅かであるから、製函時に罫線に沿って機械折りされ
る作業に何ら支障を来すことはない。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案によれば、紙製の液体容器
において折り曲げ用の罫線を押し型により成形する場
合、それらの罫線のうち容器本体の上下の端縁に向かう
罫線の先端は端縁との間に適宜の間隔を残して手前で止
めるようにしたので、消毒液に浸漬して消毒する時にそ
の罫線の先端から水分が浸入することはなく、かつ容器
本体の端縁も押し型により潰されないので繊維の絡みが
破壊されず、水分の浸入を防ぎヒーターによる加熱時に
過発泡及び不完全な熱溶着シールを未然に防止する効果
を奏する。
において折り曲げ用の罫線を押し型により成形する場
合、それらの罫線のうち容器本体の上下の端縁に向かう
罫線の先端は端縁との間に適宜の間隔を残して手前で止
めるようにしたので、消毒液に浸漬して消毒する時にそ
の罫線の先端から水分が浸入することはなく、かつ容器
本体の端縁も押し型により潰されないので繊維の絡みが
破壊されず、水分の浸入を防ぎヒーターによる加熱時に
過発泡及び不完全な熱溶着シールを未然に防止する効果
を奏する。
第1図は本考案に係る筒状液体容器の斜視図、第2図は
そのブランクの斜視図、第3図は第2図のI部の拡大
図、第4図は溶着シールされた底部の斜視図、第5図は
従来の罫線の一部拡大図である。 1……容器本体、1a、1b……端縁 2、2a……罫線、2b……先端 A〜L……罫線が端縁との間に適宜の間隔を残して設け
られた箇所
そのブランクの斜視図、第3図は第2図のI部の拡大
図、第4図は溶着シールされた底部の斜視図、第5図は
従来の罫線の一部拡大図である。 1……容器本体、1a、1b……端縁 2、2a……罫線、2b……先端 A〜L……罫線が端縁との間に適宜の間隔を残して設け
られた箇所
Claims (1)
- 【請求項1】容器本体に折り曲げ用の罫線が押し型成形
された紙製液体容器において、前記罫線のうち前記容器
本体の上下端縁に向かう罫線は、その先端と前記上下端
縁との間に適宜の間隔を残して設けられたことを特徴と
する紙製液体容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989063658U JPH0630664Y2 (ja) | 1989-05-31 | 1989-05-31 | 紙製液体容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989063658U JPH0630664Y2 (ja) | 1989-05-31 | 1989-05-31 | 紙製液体容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH034522U JPH034522U (ja) | 1991-01-17 |
JPH0630664Y2 true JPH0630664Y2 (ja) | 1994-08-17 |
Family
ID=31593907
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989063658U Expired - Lifetime JPH0630664Y2 (ja) | 1989-05-31 | 1989-05-31 | 紙製液体容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0630664Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06215046A (ja) * | 1993-01-18 | 1994-08-05 | Canon Inc | データ処理装置及びその方法 |
JP6878231B2 (ja) * | 2017-09-25 | 2021-05-26 | 日本製紙株式会社 | 液体紙容器 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5643717B2 (ja) * | 1972-09-01 | 1981-10-14 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5643717U (ja) * | 1979-09-13 | 1981-04-21 | ||
JPS603054Y2 (ja) * | 1980-04-10 | 1985-01-28 | 凸版印刷株式会社 | 液体容器 |
GB8701647D0 (en) * | 1987-01-26 | 1987-03-04 | Elopak Ltd | Packaging |
-
1989
- 1989-05-31 JP JP1989063658U patent/JPH0630664Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5643717B2 (ja) * | 1972-09-01 | 1981-10-14 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH034522U (ja) | 1991-01-17 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |