JPH06304561A - 電解イオン水生成装置 - Google Patents

電解イオン水生成装置

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JPH06304561A
JPH06304561A JP5094466A JP9446693A JPH06304561A JP H06304561 A JPH06304561 A JP H06304561A JP 5094466 A JP5094466 A JP 5094466A JP 9446693 A JP9446693 A JP 9446693A JP H06304561 A JPH06304561 A JP H06304561A
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Yasuo Hara
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 直流電圧の正逆を切り換える際に、両電極室
内に残存する各イオン水とは逆のイオン水が各電極室に
それぞれ落差により自動的に供給されるようにして、各
電極室内の水を素早く中和または逆イオン化すること。 【構成】 当該電解イオン水生成装置を、貯水タンク1
0と電解槽30とポンプP1,P2と第1排出管23と
第2排出管24と第1導出管25と第2導出管26と第
1切換弁V4と第2切換弁V5と、両電極32,33に
印加される直流電圧の正逆を切り換える電極切換手段5
0と、この電極切換手段による電圧印加切り換え時に両
電極32,33への電圧印加を設定時間停止させる電圧
印加停止手段(電源回路60,制御装置100)と、こ
の電圧印加停止手段による電圧印加停止時にポンプP
1,P2を一時的に停止させるとともに両切換弁V4,
V5を切り換える作動制御手段(制御装置100)を備
える構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水または食塩水等の処
理水を電気分解して酸性イオン水とアルカリ性イオン水
を生成する電解イオン水生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の装置は、例えば特開平4−33
0987号公報に示されていて、両電極に印加される直
流電圧の正逆を切り換えないで長時間使用していると、
マイナス側電極の表面にカルシウム,ナトリウム等が層
状に付着して通電率を低下させ、所望の電解イオン水が
得られないという問題があり、これを解決するために両
電極に印加される直流電圧の正逆を切り換えて上記した
付着物を電極から剥離させることが一般的に行われてい
る(以下、これを逆電洗浄という)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電解イオン
水生成装置においては、触媒機能,耐久性等を考慮して
チタン基材の表面に白金メッキ或いは白金イリジウムを
焼成して補強した電極が採用されているが、例えばイオ
ン水生成状態(正電圧印加状態)から逆電洗浄状態(逆
電圧印加状態)に切り換える際に、プラスからマイナス
に切り換えられる電極が著しく侵されて通電率が低下す
ることがある。これは、逆電洗浄前の正電圧印加時にプ
ラス側電極が収容されている電極室内の水素イオンH+
の濃度が高くなっており、この水素イオンH+ が逆電洗
浄に際してプラスからマイナスに切り換えられた電極の
表面に吸着して、チタンTi基材の表面に白金メッキを施
したものでは、白金膜中に水素が溶け込んで内部のチタ
ン基材と反応し、非金属で通電性が悪く反応によって体
積膨張する水素化チタンTiH4が生成され、これが白金メ
ッキとチタン基材との境界面で白金メッキを持ち上げて
白金メッキを剥離させるからであり、またチタン基材の
表面に白金イリジウムを焼成したものでは、焼成物中の
酸化イリジウムIrO2と水素が反応して還元され、水に溶
け易い金属イリジウムが生成され、これが溶出してチタ
ン基材を露出させ、露出したチタン基材と水素が反応し
て非金属で通電性が悪い水素化チタンが生成されるから
である。なお、かかる現象すなわち水素脆性は電極が金
属材料からなるものであれば、如何なる場合においても
生じる。本発明は、上記した問題に対処すべくなされた
ものであり、その目的は直流電圧の正逆を切り換える際
に、両電極室内に残存する各イオン水とは逆のイオン水
が各電極室にそれぞれ落差により自動的に供給されるよ
うにして、各電極室内の水を素早く中和または逆イオン
化することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、当該電解イオン水生成装置
を、水または食塩水等の処理水を貯溜する貯水タンク
と、金属材料からなる第1及び第2の電極を内部に対向
配設するとともにこれら両電極間に隔膜を配設して各電
極を収容する第1及び第2の電極室を形成しこれら両電
極室に処理水が流入・流出するようにした電解槽と、前
記貯水タンクの処理水を前記電解槽の両電極室に圧送す
るポンプと、前記第1の電極室に接続され同電極室にて
生成された電解イオン水を排出する第1排出管と、前記
第2の電極室に接続され同電極室にて生成された電解イ
オン水を排出する第2排出管と、前記貯水タンクの水面
より上方に立ち上がる立上部と大気に連通する開口を有
して前記第1及び第2排出管に接続される第1導出管
と、前記貯水タンクの水面より上方に立ち上がる立上部
と大気に連通する開口を有して前記第1及び第2排出管
に接続される第2導出管と、前記第1排出管と前記両導
出管の接続部位に介装されて前記第1排出管を前記第1
または第2導出管に連通させる第1切換弁と、前記第2
排出管と前記両導出管の接続部位に介装されて前記第2
排出管を前記第1または第2導出管に連通させる第2切
換弁と、前記両電極に印加される直流電圧の正逆を切り
換える電極切換手段と、この電極切換手段による電圧印
加切り換え時に両電極への電圧印加を設定時間停止させ
る電圧印加停止手段と、この電圧印加停止手段による電
圧印加停止時に前記ポンプを一時的に停止させるととも
に前記両切換弁を切り換える作動制御手段を備える構成
とした。また、前記各導出管の前記貯水タンクより上方
に位置する部位に補助タンク部をそれぞれ設けた。
【0005】
【作用】本発明による電解イオン水生成装置において
は、電圧印加状態にてポンプを駆動して貯水タンクから
電解槽の両電極室に水または食塩水等の処理水を流す
と、電解槽内で処理水は電気分解されてプラス側電極の
電極室からは水素イオンが増加した酸性イオン水が排出
され、またマイナス側電極の電極室からは水酸イオンが
増加したアルカリ性イオン水が排出され、各イオン水は
各排出管と各切換弁と各導出管を通して所望の箇所に導
かれる。
【0006】ところで、本発明による電解イオン水生成
装置においては、電極切換手段による電圧印加切り換え
時に電圧印加停止手段により両電極への電圧印加が設定
時間停止され、この電圧印加停止時に作動制御手段によ
りポンプが一時的に停止されるとともに両切換弁が切り
換えられる。したがって、このときには、一方の導出管
内に残存するアルカリ性イオン水が酸性イオン水の残存
する排出管及び電極室に向けて落差により自動的に供給
されるとともに、他方の導出管内に残存する酸性イオン
水がアルカリ性イオン水の残存する排出管及び電極室に
向けて落差により自動的に供給され、各電極室を含む各
流通路内の水が素早く中和または逆イオン化される。
【0007】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。図1は本発明による電解イオン水生成装置を
示していて、この電解イオン水生成装置は処理水(水道
水)を所要量貯える貯水タンク10を備えている。貯水
タンク10は、内部には制御装置100に接続された水
位センサ11を備えていて、この水位センサ11からの
信号により水道管19に設けた電磁開閉弁V1が開閉さ
れて水位が所定の範囲に維持されるように構成されてい
る。また、貯水タンク10にはオーバーフローパイプ1
2が設けられるとともに、電解槽30の両流入口31
a,31bにそれぞれ接続される一対の接続管21,2
2が取付けられていて、各接続管21,22には制御装
置100によって作動を制御される電動ポンプP1,P
2と手動で調整可能な流量調整バルブV2,V3がそれ
ぞれ介装されていて、略同量の処理水が各接続管21,
22を通して電解槽30の両流入口31a,31bに供
給されるように構成されている。
【0008】電解槽30は、一対の流入口31a,31
bと一対の流出口31c,31dを有する槽本体31
と、この槽本体31内に対向配設した第1及び第2の電
極32,33と、これら両電極32,33間に配設され
て各電極32,33を収容する第1及び第2の電極室3
4,35を形成する隔膜36によって構成されていて、
各電極32,33としてはチタン基材の表面に白金メッ
キ或いは白金イリジウムを焼成してなるものが採用さ
れ、また第1電極室34には流入口31aと流出口31
cが連通し、第2電極室35には流入口31bと流出口
31dが連通している。また、各流出口31c,31d
には第1及び第2の排出管23,24が接続されてい
て、第1排出管23は第1切換弁V4によって第1また
は第2の導出管25または26に連通するように、また
第2排出管24は第2切換弁V5によって第2または第
1の導出管26または25に連通するように構成されて
いる。
【0009】第1導出管25は、貯水タンク10の水面
より上方に立ち上がる立上部25aと大気に連通する開
口25bを有していて、分岐した下端にて両切換弁V
4,V5にそれぞれ接続されており、開口25bは図2
にて示したように貯水タンク10の水面より所定量上方
に配置した第1貯溜タンク41内の上方部位にて大気に
連通している。また、第2導出管26は、貯水タンク1
0の水面より上方に立ち上がる立上部26aと大気に連
通する開口26bを有していて、分岐した下端にて両切
換弁V4,V5にそれぞれ接続されており、開口26b
は図2にて示したように貯水タンク10の水面より所定
量上方に配置した第2貯溜タンク42内の上方部位にて
大気に連通している。
【0010】第1貯溜タンク41は、アルカリ性イオン
水を所要量貯えるものであり、水位センサ43とオーバ
ーフローパイプ44が設けられており、内部のアルカリ
性イオン水は電動ポンプP3を適宜に駆動させることに
より所望の箇所に給送できるようになっている。また、
第2貯溜タンク42は、酸性イオン水を所要量貯えるも
のであり、水位センサ45とオーバーフローパイプ46
が設けられており、内部の酸性イオン水は電動ポンプP
4を適宜に駆動させることにより所望の箇所に給送でき
るようになっている。
【0011】各切換弁V4,V5は、酸・アルカリに耐
えるバルブであって、電動モータ(図示省略)によって
駆動されるものであり、図1の仮想線で示した状態にて
制御装置100から正電信号を受けたとき所定の時間
(略5秒)で図1の実線で示した状態に切り替わり、ま
た図1の実線で示した状態にて制御装置100から逆電
信号を受けたとき所定の時間(略5秒)で図1の仮想線
で示した状態に切り替わるようになっており、図1の仮
想線で示した状態にあるか実線で示した状態にあるかは
センサ(図示省略)によって検出されるようになってい
る。
【0012】電極切換器50は、制御装置100からの
信号に応じて両電極32,33に印加される直流電圧の
正逆を切り換えるものであり、図1の仮想線で示した状
態にて制御装置100から正電信号を受けたときに電源
回路60のマイナス電極を電極32に接続するとともに
プラス電極を電極33に接続し、また図1の実線で示し
た状態にて制御装置100から逆電信号を受けたときに
電源回路60のマイナス電極を電極33に接続するとと
もにプラス電極を電極32に接続するようになってお
り、図1の仮想線で示した状態にあるか実線で示した状
態にあるかはセンサ(図示省略)によって検出されるよ
うになっている。電源回路60は交流電圧を所定値の直
流電圧に変換するものであり、制御装置100からOF
F信号を受けたときにはマイナス電極とプラス電極間の
直流電圧がゼロとなるように、また制御装置100から
ON信号を受けたときにはマイナス電極とプラス電極間
に所定値の直流電圧が印加されるようになっている。
【0013】制御装置100は、正電印加生成スイッチ
101,逆電印加生成スイッチ102及び停止スイッチ
103を備えていて、各スイッチ101,102,10
3の操作と各水位センサ11,43,45からの信号と
両切換弁V4,V5の状態を検出するセンサ及び電極切
換器50の状態を検出するセンサからの信号に基づいて
電磁開閉弁V1、両電動ポンプP1,P2、両切換弁V
4,V5、電極切換器50、電源回路60等の作動を制
御するようになっており、各スイッチ101,102,
103を操作することにより以下に説明する各作動が得
られるようになっている。
【0014】当該電解イオン水生成装置の停止時には、
電磁開閉弁V1が閉じ両電動ポンプP1,P2が停止
し、電極切換器50と両切換弁V4,V5が図1の実線
あるいは仮想線の状態に保持され、電源回路60のマイ
ナス電極とプラス電極間の直流電圧がゼロとされてお
り、かかる停止状態で制御装置100の正電印加生成ス
イッチ101が操作されると、電極切換器50と両切換
弁V4,V5が図1の実線で示した状態に保持されてい
る場合には直ちに、また電極切換器50と両切換弁V
4,V5が図1の仮想線で示した状態に保持されている
場合には電極切換器50と両切換弁V4,V5が図1の
実線で示した状態に切り換えられた後に、制御装置10
0から両電動ポンプP1,P2にON信号が出力されて
両電動ポンプP1,P2が起動するとともに、制御装置
100から電源回路60にON信号が出力されて電源回
路60のマイナス電極とプラス電極間に所定値の直流電
圧が印加され、これが電極切換器50を介して電解槽3
0の両電極32,33に正電圧印加される。
【0015】このため、図3にて示したように、貯水タ
ンク10内の処理水が各接続管21,22と各電動ポン
プP1,P2と各流量調整バルブV2,V3を通して電
解槽30の各電解室34,35に供給されるとともに、
処理水が電解槽30内で電気分解されて、マイナス側電
極32の電極室34からは水酸イオンが増加したアルカ
リ性イオン水が第1排出管23と第1切換弁V4と第1
導出管25を通して第1貯溜タンク41内に貯えられ、
またプラス側電極33の電極室35からは水素イオンが
増加した酸性イオン水が第2排出管24と第2切換弁V
5と第2導出管26を通して第2貯溜タンク42内に貯
えられる。
【0016】上記した正電圧印加によるイオン水生成作
動により貯水タンク10内の水位が設定範囲の下限に達
すると、水位センサ11が作動しこれに基づいて制御装
置100から電磁開閉弁V1に開弁信号が出力され、電
磁開閉弁V1が開かれて水道水が貯水タンク10に補給
される。かかる水道水の補給により貯水タンク10内の
水位が設定範囲の上限に達すると、水位センサ11が作
動しこれに基づいて制御装置100から電磁開閉弁V1
に閉弁信号が出力され、電磁開閉弁V1が閉じられ水道
水の補給が止まる。
【0017】また、上記した正電圧印加によるイオン水
生成作動により両方の貯溜タンク41,42内の水位が
設定範囲の上限に達して両水位センサ43,45が作動
すると、これに基づいて制御装置100から両電動ポン
プP1,P2と電源回路60にOFF信号が出力され
て、両電動ポンプP1,P2が停止するとともに電源回
路60のマイナス電極とプラス電極間の直流電圧がゼロ
とされ、正電圧印加によるイオン水生成作動が中断す
る。なお、各貯溜タンク41,42内の各イオン水が消
費されて少なくとも一方の貯溜タンク41,42内の水
位が設定範囲の下限に達すると、水位センサ43,45
が作動しこれに基づいて制御装置100から両電動ポン
プP1,P2にON信号が出力されて両電動ポンプP
1,P2が起動するとともに、制御装置100から電源
回路60にON信号が出力されて電源回路60のマイナ
ス電極とプラス電極間に所定値の直流電圧が印加され
て、上記した正電圧印加によるイオン水生成作動が再び
得られる。
【0018】ところで、上記した正電圧印加によるイオ
ン水生成作動状態にて制御装置100の逆電印加生成ス
イッチ102が操作されると、制御装置100から電源
回路60と両電動ポンプP1,P2にOFF信号がそれ
ぞれ出力され、また両切換弁V4,V5と電極切換器5
0に逆電信号がそれぞれ出力されて、電源回路60のマ
イナス電極とプラス電極間の直流電圧がゼロとされると
ともに、両電動ポンプP1,P2が停止され、また両切
換弁V4,V5が所定の時間で図3の状態から図4の状
態に切り換えられ、電極切換器50にて電極の接続が図
3の状態から図4の状態に切り換えられて電解槽30の
電極32が電源回路60のプラス電極に接続されるとと
もに電極33がマイナス電極に接続される。
【0019】したがって、両切換弁V4,V5の切り換
えがなされた時点では図4にて示したように電圧印加が
停止しかつ両電動ポンプP1,P2が共に停止した状態
にて、第1導出管25内のアルカリ性イオン水が第2切
換弁V5と第2排出管24を通して第2電極室35に落
差により供給され、また第2電極室35内の酸性イオン
水が流量調整バルブV3,電動ポンプP2,接続管22
を通して貯水タンク10内に逆流するとともに、第2導
出管26内の酸性イオン水が第1切換弁V4と第1排出
管23を通して第1電極室34に落差により供給され、
また第1電極室34内のアルカリ性イオン水が流量調整
バルブV2,接続管21,電動ポンプP1を通して貯水
タンク10内に逆流し、両電極室34,35を含む各排
出管23,24から各接続管21,22に至る間の各流
通路内の水が素早く中和あるいは逆イオン化される。な
お、貯水タンク10に逆流した水により貯水タンク10
内の水位がオーバーフローパイプ12の上端レベル以上
になると、貯水タンク10内の処理水が図4にて示した
ようにオーバーフローパイプ12を通して外部に排出さ
れる。
【0020】その後(正確には、電源回路60と両電動
ポンプP1,P2にOFF信号がそれぞれ出力されると
ともに両切換弁V4,V5と電極切換器50に逆電信号
がそれぞれ出力された後、予め設定した時間が経過した
とき)に制御装置100から電源回路60と両電動ポン
プP1,P2にON信号が出力されて、電源回路60の
マイナス電極とプラス電極間に所定の直流電圧が印加さ
れるとともに両電動ポンプP1,P2が起動され、これ
により図5にて示したように貯水タンク10内の処理水
が各接続管21,22と各電動ポンプP1,P2と各流
量調整バルブV2,V3を通して電解槽30の各電解室
34,35に供給されるとともに、電解槽30内で電気
分解されてプラス側電極32の電極室34からは水素イ
オンが増加した酸性イオン水が第1排出管23と第1切
換弁V4と第2導出管26を通してタンク42内に貯え
られ、またマイナス側電極33の電極室35からは水酸
イオンが増加したアルカリ性イオン水が第2排出管24
と第2切換弁V5と第1導出管25を通してタンク41
内に貯えられる。ところで、この作動初期においては、
電極33が水素イオン濃度の高いイオン水中に晒される
ことはなく、また電極32からカルシウム,ナトリウム
等付着物が剥離され処理水とともに電解槽30外に排出
されて逆電洗浄がなされる。
【0021】なお、上記した逆電圧印加によるイオン水
生成作動状態にて貯水タンク10内の水位が設定範囲の
下限に達した場合の作動と、両方の貯溜タンク41,4
2内の水位が設定範囲の上限に達した場合の作動は、上
記した正電圧印加によるイオン水生成作動状態における
場合の作動と実質的に同じであり、また上記した逆電圧
印加によるイオン水生成作動状態にて制御装置100の
正電印加生成スイッチ101が操作された場合の作動
は、上記した正電圧印加によるイオン水生成作動状態に
て制御装置100の逆電印加生成スイッチ102が操作
された場合の作動と実質的に同じであり、上記した作動
説明から容易に理解できると思われるため、その説明は
省略する。
【0022】また、上記した正電圧印加によるイオン水
生成作動状態にて制御装置100の停止スイッチ103
が操作されると、上記した正電圧印加によるイオン水生
成作動状態にて逆電印加生成スイッチ102が操作され
た場合と同様に、制御装置100から電源回路60と両
電動ポンプP1,P2にOFF信号がそれぞれ出力さ
れ、また両切換弁V4,V5と電極切換器50に逆電信
号がそれぞれ出力されて、電源回路60のマイナス電極
とプラス電極間の直流電圧がゼロとされるとともに、両
電動ポンプP1,P2が停止され、また両切換弁V4,
V5が所定の時間で図4の状態に切り換えられ、電極切
換器50にて電極の接続が図4の状態に切り換えられて
電解槽30の電極32が電源回路60のプラス電極に接
続されるとともに電極33がマイナス電極に接続され、
その後かかる状態が維持される。したがって、当該電解
イオン水生成装置は、上記した水の逆流作動が完了する
までの作動が得られた後に停止する。なお、逆電圧印加
によるイオン水生成作動状態にて停止スイッチ103が
操作された場合の作動は、上記した正電圧印加によるイ
オン水生成作動状態にて停止スイッチ103が操作され
た場合の作動と実質的に同じであり、上記した作動説明
から容易に理解できると思われるため、その説明は省略
する。
【0023】上記実施例においては、水道水を処理水と
して本発明を実施したが、例えば特開平4−75576
号公報に示されている装置によって得られる食塩水を処
理水として本発明を実施することも可能である。また、
一対の電動ポンプP1,P2により電解槽30に処理水
がそれぞれ供給されるように構成して本発明を実施した
が、単一の電動ポンプにより電解槽30に処理水がそれ
ぞれ供給されるように構成して本発明を実施することも
可能である。
【0024】また、上記実施例においては、両導出管2
5,26を立上部25a,26aが十分に長い構成とし
て十分な流量を確保し、電極切換器50による電圧印加
切り換えに際して、一方の導出管内に残存するアルカリ
性イオン水が酸性イオン水の残存する排出管及び電極室
に向けて落差により自動的に供給されるとともに、他方
の導出管内に残存する酸性イオン水がアルカリ性イオン
水の残存する排出管及び電極室に向けて落差により自動
的に供給されて、各電極室を含む各流通路内の水が素早
く中和または逆イオン化されるようにしたが、図6にて
示したように、貯水タンク10より上方に位置する各導
出管25,26の中間部に所要量の水を収容可能な補助
タンク部25c,26cをそれぞれ設けて本発明を実施
することも可能であり、かかる場合には各導出管25,
26の立上部25a,26aの長さを短くできてコンパ
クトに構成することができる。
【0025】また、上記実施例においては、各導出管2
5,26の開口25b,26bを図2にて示したように
各貯溜タンク41,42内の上方部位にて大気に連通さ
せるようにしたが、図2の仮想線にて示したように各導
出管25,26の上端部を上下に分岐して、下方開口を
イオン水中に入れるとともに上方開口を大気に連通させ
るようにして実施することも可能である。この場合、上
方開口のレベルは電動ポンプP1,P2の吐出能力を考
慮してイオン水が噴出しないように設定する必要があ
る。また、図2の仮想線にて示した構成を採用する場合
には、各導出管25,26における上端部の下方に延び
る分岐管を長くすることにより、また図2の実線にて示
した構成を採用する場合には、各導出管25,26にお
ける上端部の下方に延びる管部分を長くすることによ
り、貯溜タンク41,42を貯水タンク10と同レベル
または低いレベルに配置して実施することも可能であ
る。
【0026】また、上記実施例の実施に際しては、電源
回路60のマイナス電極とプラス電極間の直流電圧がゼ
ロとされるとき(印加停止と同時)に、両電動ポンプP
1,P2が停止されるとともに両切換弁V4,V5の切
り換えが開始されるようにして、各電極室内が短時間に
中和または逆イオン化されるようにすること、或いは両
切換弁V4,V5の切り換えが完了する時点より所定時
間遅れて電源回路60のマイナス電極とプラス電極間に
所定の直流電圧が印加されるようにして、各電極室内が
確実に中和または逆イオン化されるようにすること等の
適宜なタイミング設定が可能である。
【0027】
【発明の効果】以上要するに、本発明による電解イオン
水生成装置においては、電極切換手段による電圧印加切
り換えに際して、一方の導出管内に残存するアルカリ性
イオン水が酸性イオン水の残存する排出管及び電極室に
向けて落差により自動的に供給されるとともに、他方の
導出管内に残存する酸性イオン水がアルカリ性イオン水
の残存する排出管及び電極室に向けて落差により自動的
に供給されて、各電極室を含む各流通路内の水が素早く
中和または逆イオン化されるようにしたため、プラスか
らマイナスに切り換えられる電極を収容する電極室内の
電極が水素イオンにより侵されるのを抑制することがで
きて、電極の寿命を長くすることができる。
【0028】また、本発明による電解イオン水生成装置
は、上述したように各導出管内に残存する各イオン水を
落差を利用して各電極室に自動的に供給するようにした
ものであるため、構成が簡単であり安価に製作できると
ともに故障が少なく保守性が極めて良好である。また、
各導出管の前記貯水タンクより上方に位置する部位に補
助タンク部をそれぞれ設けた場合には、補助タンク部に
必要量のイオン水を貯えることができて、各導出管の立
上部の長さを短くできコンパクトに構成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による電解イオン水生成装置の一実施
例を示す図である。
【図2】 図1に示した電解イオン水生成装置に接続さ
れる両貯溜タンクの構成を示す図である。
【図3】 図1に示した電解イオン水生成装置の正電圧
印加によるイオン水生成作動状態を示す図である。
【図4】 図3の状態で逆電印加生成スイッチが操作さ
れ場合の作動説明図である。
【図5】 図1に示した電解イオン水生成装置の逆電圧
印加によるイオン水生成作動状態を示す図である。
【図6】 図1に示した電解イオン水生成装置の変形例
を示す図である。
【符号の説明】
10…貯水タンク、21,22…接続管、23…第1排
出管、24…第2排出管、25…第1導出管、26…第
2導出管、25a,26a…立上部、25b,26b…
開口、25c,26c…補助タンク部、30…電解槽、
32…第1電極、33…第2電極、34…第1電極室、
35…第2電極室、36…隔膜、50…電極切換器、6
0…電源回路、100…制御装置、P1,P2…電動ポ
ンプ、V4…第1切換弁、V5…第2切換弁。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水または食塩水等の処理水を貯溜する貯
    水タンクと、金属材料からなる第1及び第2の電極を内
    部に対向配設するとともにこれら両電極間に隔膜を配設
    して各電極を収容する第1及び第2の電極室を形成しこ
    れら両電極室に処理水が流入・流出するようにした電解
    槽と、前記貯水タンクの処理水を前記電解槽の両電極室
    に圧送するポンプと、前記第1の電極室に接続され同電
    極室にて生成された電解イオン水を排出する第1排出管
    と、前記第2の電極室に接続され同電極室にて生成され
    た電解イオン水を排出する第2排出管と、前記貯水タン
    クの水面より上方に立ち上がる立上部と大気に連通する
    開口を有して前記第1及び第2排出管に接続される第1
    導出管と、前記貯水タンクの水面より上方に立ち上がる
    立上部と大気に連通する開口を有して前記第1及び第2
    排出管に接続される第2導出管と、前記第1排出管と前
    記両導出管の接続部位に介装されて前記第1排出管を前
    記第1または第2導出管に連通させる第1切換弁と、前
    記第2排出管と前記両導出管の接続部位に介装されて前
    記第2排出管を前記第1または第2導出管に連通させる
    第2切換弁と、前記両電極に印加される直流電圧の正逆
    を切り換える電極切換手段と、この電極切換手段による
    電圧印加切り換え時に両電極への電圧印加を設定時間停
    止させる電圧印加停止手段と、この電圧印加停止手段に
    よる電圧印加停止時に前記ポンプを一時的に停止させる
    とともに前記両切換弁を切り換える作動制御手段を備え
    た電解イオン水生成装置。
  2. 【請求項2】 前記各導出管の前記貯水タンクより上方
    に位置する部位に補助タンク部をそれぞれ設けたことを
    特徴とする請求項1に記載の電解イオン水生成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009178640A (ja) * 2008-01-30 2009-08-13 Amano Corp 手指の洗浄殺菌方法とその装置及び手指の洗浄殺菌システム
JP2015034457A (ja) * 2013-07-10 2015-02-19 Toto株式会社 トイレ装置
JP2018122237A (ja) * 2017-01-31 2018-08-09 Toto株式会社 酸性水生成装置およびトイレ装置

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