JPH063007B2 - 護岸構造物の目地シ−ル部材 - Google Patents

護岸構造物の目地シ−ル部材

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JPH063007B2
JPH063007B2 JP17433587A JP17433587A JPH063007B2 JP H063007 B2 JPH063007 B2 JP H063007B2 JP 17433587 A JP17433587 A JP 17433587A JP 17433587 A JP17433587 A JP 17433587A JP H063007 B2 JPH063007 B2 JP H063007B2
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JP
Japan
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seal
joint
frame body
water
waterproof film
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JP17433587A
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真人 押川
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SANSUI SANGYO KK
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はコンクリート製のケーソン、L形ブロックなど
の護岸構造物の目地部に充填するためのシール部材に関
するものである。
従来の技術 海岸、川岸などに設置されるコンクリート製のケーソ
ン、L形ブロックなどの護岸構造物では互いに隣設する
護岸構造物の対向する側面間の隙間、即ち目地部より水
流、波浪などに伴って土砂が流出するのを防止する手段
として、例えば第7図に示すように互いに隣接する護岸
構造物1a,2aの対向する隣接側縁3a,4a間に縦
長で軟質性ある合成樹脂やゴムなどにより形成された板
材5aを鋲6aなどで弛みを持たせて固着架設させた目
地シール部材7aが知られている。
発明が解決しようとする問題点 ところが、かかる従来の目地シール部材7aは、不等沈
下により隣り合う護岸構造物1a,2aが著しく上下差
を生じ弛みを越えて引張られた場合、裂けたり或いは鋲
6aの部分で破断してしまうという問題や、板材5aが
護岸構造物1a,2aの表面から突出しているので浮遊
物が衝突したとき容易に破れ、以後はシール部材として
の機能を失うという問題があった。
また、護岸構造物1a,2aに取付ける際には板材5a
を密着状態で鋲6aなどで固着しなければならず、しか
も作業は水中で行なうこととなりきわめて作業性が悪い
という問題もあった。
本発明は斯る実情に鑑みてなされたものであり、たとえ
護岸構造物が著しい不等沈下を起こしてもシール性を失
うことがなく、しかも設置作業がきわめて簡単な護岸構
造物の目地シール部材を提供することを目的とする。
問題点を解決するための手段 本発明である護岸構造物の目地シール部材は、護岸構造
物の目地部に差込まれる枠体に吸水ポリマを用いて形成
されたシール体が内装されているとともに前記シール体
が防水フィルムで被装され、且つ前記シール体は吸水し
て膨張したとき少なくとも前記枠体の容積よりも大きく
なって前記目地部を形成する護岸構造物の対向する側面
に密着するように構成されていることを特徴とする。
作用 護岸構造物の目地部に差込み、防水フィルムを剥したシ
ール体に水を吸収させて枠体の外側方へはみ出し膨張さ
せ、護岸構造物の対向する側面にそれぞれ密着させる。
実施例 次に本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図および第2図は本発明の一実施例を示すもので、
目地シール部材1は枠体2と、この枠体2内に内装され
たシール体3と、このシール体3を被装した防水フィル
ム4とから構成される。
そして枠体2は例えば厚さが3〜10mm程度のポリ塩化ビ
ニル、鉄などの硬質材料により形成され、上下ならびに
前後の枠部片5,6,7,8により全体が薄形にいて縦長の長
方形に形成されており、両側面に形成された開放部9,10
には複数の桟部片11が前後の枠部片7,8間に等間隔で横
架されている。
尚、桟部片11はロープなどで形成することもあり、また
縦方向或いは斜め方向に配置することもできる。
また枠体2に内装されているシール体3は、水と接触し
たときこれを吸収して構成分子が架橋すると同時に吸水
した水を封入することによって膨張しその体積を増すと
ともに外部から圧力が作用しても離水しない、即ち膨張
したままの状態を保持する合成ポリマ系の吸水ポリマを
用いて前記枠体2と同じく薄形の長方体に成形したもの
が用いられている。また、その大きさは吸水して膨張し
たときに少なくとも枠体2の容積よりも大きくなって枠
体2の両側面に形成されている開放部9,10よりはみ出す
だけの大きさを有していることを要する。
更にシール体3を被装する防水フィルム4はポリエチレ
ンなどの防水性を有する合成樹脂フィルムまたは防水紙
など容易に破くことができる材料により形成される。
このように構成されるシール部材1はそのままの状態で
保管ならびに運搬される。
そして、護岸構造物の目地部に設置するにあたり、設置
場所において枠体2の開放部9,10を利用して防水フィル
ム4を剥取ってシール体3を露出させ、第3図および第
4図に示すように隣接して配置された護岸構造物12,13
の対向側面により形成される目地部材14内に差込めばよ
い。
目地部14に差込まれたシール部材1は露出したシール体
3が吸水して膨張する。
尚、目地部14にシール体3を充分に膨張させるだけの水
分が存在しない場合には外部から必要量の水を目地部14
内に注水すればよい。
膨張したシール体3は枠体2の容積よりも大きくなる
が、枠部片5,6,7,8(第1図参照)により上下ならびに
前後方向への膨張が阻止されるため第5図に示すように
両側面に形成された開放部9,10よりはみ出して目地部14
を形成する護岸構造物12,13の互いに対向する側面15,16
にそれぞれ押圧密着して目地部14が完全にシールされ
る。
従って目地部14は側面15,16に膨張状態を維持するシー
ル体3が弾圧状態で密着することにより完全にシールさ
れ、水流や波浪による土砂の流出を防止する。また、護
岸構造物12,13が著しく不等沈下して上下差を生じても
シート体3は側面15,16に面接触しているため破損する
ことなくシール状態を維持する。
また、シール部材1を設置するには防水フィルム4を剥
取ってシール体3を露出させ、枠体2を目地部14に差込
むだけでよく、しかも従来の如く水中での作業を必要と
せず護岸構造物の天端上で作業ができるためきわめて簡
単である。そして、設置前はシール体3は防水フィルム
4で被装されているため雨水などを吸水して膨張するこ
とがなく保管ならびに運搬にも便利である。殊に本実施
例では防水フィルム4で被装されたシート体3が枠体2
に内装されているため、枠体2が保護材となり運搬なら
びに保管時の防水フィルム4の損傷を有効に防止するこ
とができる。
更にシール体3は枠体2に内装されてほぼ一定の姿勢を
維持しているので確実に目地部14をシールすることがで
きる。
更にまた、第6図は本発明の他の実施例を示すものであ
り、この実施例は全体としての構成は前記第1図に示し
た実施例と同様であるが、シール体3が露出状態で枠体
2に内装されているとともにこの枠体2が防水フィルム
4で被装されている点で異なる。そして、防水フィルム
4にはその両側面ほぼ中央に上下方向へと延びる一対の
紐体19,20が配設されており、この紐体19,20は防水フィ
ルム4に所定間隔で複数個設けられた紐通し21に挿通さ
れているとともに下端およびそれぞれの紐通し21の付近
に固着部22を有している。
かかる構成を有する目地シール部材1は前記第1図に示
した実施例と同様に目地部に差込むのであるが、この実
施例では防水フィルム4を被装させたまま目地部に差込
み、次いで目地部の上部に突出している紐体19,20の上
端を引張ることにより防水フィルム4が固着部22の部分
で引裂れて紐体19,20とともに引上げられて枠体2なら
びにシール体3が露出し、前記第1図に示した実施例と
同様にシール体3が吸水膨張して目地部をシールする。
尚、前記実施例では枠体2ならびにシール体3を矩形体
に形成したが、シール体3が膨張した際に目地部をシー
ルするものであれば棒状、など他の形状であってもよ
く、また、それらの複数個を適宜間隔で配置した構成で
あってもよい。
発明の効果 本発明である護岸構造物のシール部材は護岸構造物が著
しく不等沈下してもシール性が失われず、また設置作業
がきわめて簡単且つ確実であり、また生産性、運搬性、
保管性にも優れているなど多くの効果を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す一部を切截した斜視
図、第2図は第1図のA−A線に沿う拡大断面図、第3
図は使用状態を示す斜視図、第4図および第5図は使用
状態を示す第3図のB−B線に沿う断面図、第6図は本
発明の他の実施例を示す一部を切截した斜視図、第7図
は従来例の使用状態を示す説明図である。 1……シール部材、2……枠体、3……シール体、4…
…防水フィルム。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】護岸構造物の目地部に差込まれる枠体に吸
    水ポリマを用いて形成されたシール体が内装されている
    とともに前記シール体が防水フィルムで被装され、且つ
    前記シール体は吸水して膨張したとき少なくとも前記枠
    体の容積よりも大きくなって前記目地部を形成する護岸
    構造物の対向する側面に密着するように構成されている
    ことを特徴とする護岸構造物の目地シール部材。
JP17433587A 1987-07-13 1987-07-13 護岸構造物の目地シ−ル部材 Expired - Lifetime JPH063007B2 (ja)

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JP17433587A JPH063007B2 (ja) 1987-07-13 1987-07-13 護岸構造物の目地シ−ル部材

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JP17433587A JPH063007B2 (ja) 1987-07-13 1987-07-13 護岸構造物の目地シ−ル部材

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JPS6417911A JPS6417911A (en) 1989-01-20
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DE4230180A1 (de) * 1992-09-09 1994-03-10 Eberspaecher J Verfahren und Vorrichtung zur Ermittlung des Beladungszustands von Partikelfiltern
JP6344779B2 (ja) * 2016-11-02 2018-06-20 株式会社オンガエンジニアリング 吸引滑動型自走点検ロボット

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