JPH0629962A - 多重伝送方法および装置 - Google Patents

多重伝送方法および装置

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JPH0629962A
JPH0629962A JP20196992A JP20196992A JPH0629962A JP H0629962 A JPH0629962 A JP H0629962A JP 20196992 A JP20196992 A JP 20196992A JP 20196992 A JP20196992 A JP 20196992A JP H0629962 A JPH0629962 A JP H0629962A
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JP
Japan
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data
transmission
unit
common bus
sof
Prior art date
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Application number
JP20196992A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Terada
哲也 寺田
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 送信要求が多少遅れた場合であっても、優先
度を考慮した柔軟な調停を可能にする。 【構成】 同一のコモンバスにユニット1,2が接続さ
れている。各ユニットからの送信処理は、送信開始を示
すデータSOF、優先度を示すデータPRI、送信すべ
き本来のデータDATA、送信終了を示すデータEO
F、の各データをこの順にコモンバスに送出することに
より行う。ユニット2が送信要求を出した時刻t2にお
いて、既にユニット1がSOFの送出を開始していた場
合、このSOFの終了タイミングに合わせて、ユニット
2はPRI2を送出する。同時にユニット1からはPR
I1が送出され衝突が起こる。PRI2の優先度がPR
I1より高い場合、コモンバス上ではPRI2が有効に
なり、ユニット1は送信を中止する。送信権を途中で奪
取したユニット2は、時刻t4までに送信を完了する。
ユニット1は、時刻t4から送信を再開する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多重伝送方法および装
置、特に、同一のコモンバスに複数のユニットを接続
し、このコモンバスを時分割して利用することにより複
数のユニット間での多重伝送を可能にする多重伝送方法
および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数のユニットを同一のコモンバスに接
続し、このコモンバスを時分割して利用することによ
り、複数のユニット間での多重伝送を行うシステムは、
様々な分野において用いられている。このような多重伝
送システムにおける重要な課題は、コモンバス上での信
号衝突をうまく調停することである。コモンバスへのデ
ータ送信を行うことができるのは、原則として、同一時
点ではただ1つのユニットだけであり、複数のユニット
が同時に送信要求を出した場合には、これをうまく調停
する必要がある。
【0003】通常、、コモンバスに接続された複数のユ
ニットは、それぞれ重要度が異なる。このため、送信す
べきデータにそれぞれ優先度を定義しておき、この優先
度を考慮した調停を行うのが一般的である。たとえば、
特開平2−116235号公報には、常にコモンバスの
状態を監視し、信号衝突時の優先度判定を遅滞なく行う
技術が開示されており、特開平1−143537号公報
には、試行時間や回数に応じて優先度を高めてゆくよう
な技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来行われている優先
度を考慮した調停方法では、複数のユニットが同時に送
信要求を出した場合には、常に優先度の高いユニットか
らの送信が許可されることになるが、一方のユニットか
らの送信要求が他方のユニットからの送信要求よりも若
干遅れたような場合には、優先度に関わりなく、少しで
も先に送信要求を行ったユニットの方が送信権を獲得す
ることになる。このため、送信要求が少し遅れたユニッ
トは、たとえ優先度が非常に高くても、優先度は低いが
先に送信を開始したユニットの送信処理が完了するまで
は、送信権を獲得することができなくなってしまう。
【0005】そこで本発明は、送信要求が多少遅れた場
合であっても、優先度を考慮した柔軟な調停を行うこと
のできる多重伝送方法および装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】(1) 本願第1の発明
は、同一のコモンバスに複数のユニットを接続し、この
コモンバスを時分割して利用することにより複数のユニ
ット間での多重伝送を可能にする多重伝送方法におい
て、各ユニットからの送信処理を、送信開始を示すデー
タSOF、優先度を示すデータPRI、送信すべき本来
のデータDATA、送信終了を示すデータEOF、の各
データをこの順にコモンバスに送出することにより行
い、1つの着目ユニットからの送信処理を行う際に、コ
モンバスに別なユニットからのデータSOFが既に送出
されていたときには、この別なユニットのデータSOF
の終了タイミングに合わせて、着目ユニットからデータ
PRIの送出を行い、別なユニットから送出されるデー
タPRIとの間でコモンバス上の衝突を生じさせ、衝突
の結果、着目ユニットが送出したデータPRIの方が高
い優先度を示していた場合には、引き続き、着目ユニッ
トからデータDATAおよびデータEOFを送出し、別
なユニットからのデータ送出を中止させ、衝突の結果、
別なユニットが送出したデータPRIの方が高い優先度
を示していた場合には、引き続き、別なユニットからデ
ータDATAおよびデータEOFを送出し、着目ユニッ
トからのデータ送出を中止させるようにしたものであ
る。
【0007】(2) 本願第2の発明は、同一のコモンバ
スに複数のユニットを接続し、このコモンバスを時分割
して利用することにより複数のユニット間での多重伝送
を可能にする多重伝送システムに適用するために、各ユ
ニットにおいて用いられる多重伝送装置において、送信
開始を示すデータSOF、優先度を示すデータPRI、
送信すべき本来のデータDATA、送信終了を示すデー
タEOF、を保持する送信バッファと、この送信バッフ
ァ内のデータを、所定の順序に従ってコモンバスに送出
するデータ送出手段と、このデータ送出手段を動作させ
るための送信クロックを発生させる送信クロック発生手
段と、コモンバスを監視しながら、データ送出手段への
送信クロックの供給を制御するとともに、送信バッファ
内のデータの送出順序を指示して送信処理を行う送信制
御手段と、を設け、制御手段が送信処理を行う際に、コ
モンバスが空き状態であるときには、送信バッファ内の
データを、SOF,PRI,DATA,EOFの順序で
送出するような制御を行い、制御手段が送信処理を行う
際に、コモンバスに別なユニットからのデータSOFが
既に送出されていたときには、この別なユニットのデー
タSOFの終了タイミングに合わせて、送信バッファ内
のデータPRIの送出を行い、別なユニットから送出さ
れるデータPRIとの間でコモンバス上の衝突を生じさ
せ、衝突の結果、自分が送出したデータPRIの方が高
い優先度を示していた場合には、引き続き、送出バッフ
ァ内のデータDATAおよびデータEOFを送出し、衝
突の結果、別なユニットが送出したデータPRIの方が
高い優先度を示していた場合には、別なユニットからの
送信が終了するまで送信処理を中止する制御を行うよう
にしたものである。
【0008】
【作 用】コモンバスを用いた多重伝送方法における送
信処理は、送信開始を示すデータSOF、優先度を示す
データPRI、送信すべき本来のデータDATA、送信
終了を示すデータEOF、の各データをこの順にコモン
バスに送出することにより行うのが一般的である。従来
の調停方法では、先行するユニットが、データSOFを
コモンバス上に既に送出し始めてしまったら、もはやこ
の先行するユニットから送信権を奪うことはできなかっ
たため、どんなに優先度が高いユニットであっても、こ
の先行するユニットの送信処理が完了するまで待機しな
ければならなかった。これに対し、本発明では、先行す
るユニットが、既にデータSOFをコモンバス上に送出
していた場合、この先行するユニットのデータSOFの
終了タイミングに合わせて、データPRIの送出を行う
のである。したがって、複数のユニットからのデータP
RIが、コモンバス上で衝突することになる。いわゆる
コリジョン・ディテクトの手法を用いれば、このような
衝突が生じたとき、より優先度の高いデータPRIのみ
をコモンバス上で有効とすることができる。本発明で
は、データPRIの衝突時の優先度の相違を各ユニット
で判断させ、データPRIに後続するデータDATAお
よびデータEOFの送出を、優先度の高いユニットにの
み行わせるようにしている。このため、優先度の低いユ
ニットが既にデータSOFの送出を開始していたとして
も、優先度の高いユニットは、途中からこの送信権を奪
うことができるようになる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を図示する実施例に基づいて説
明する。図1は、コモンバスを用いた一般的な多重伝送
システムの概略を示す図である。この例では、コモンバ
ス100に、5つのユニット1〜5が接続されている。
コモンバス100には、同時には複数のデータを送信す
ることはできないので、同一時点では1つのユニットに
対してのみ送信権が与えられ、いわゆる時分割の多重伝
送が行われることになる。
【0010】このような時分割多重伝送システムで一般
的に用いられているデータフォーマットの一例を図2に
示す。通常、各ユニットからの送信処理は、送信開始を
示すデータSOF(Start Of Frameの略)、優先度を示
すデータPRI(PRIorityの略)、送信すべき本来のデ
ータDATA、送信終了を示すデータEOF(End OfFr
ameの略)、の各データをこの順にコモンバスに送出す
ることにより行う。図2(a) は、この一般的なデータフ
ォーマットを示すものである。ここで、SOFおよびE
OFは、全ユニット共通の所定のコードであるが、PR
Iは各ユニットごとに異なるコードが設定される。ま
た、DATAも当然ながら各ユニットごとに異なる値と
なる。したがって、たとえばユニット1が送出するデー
タは、図2(b) に示すように、SOF,PRI1,DA
TA1,EOFとなるが、ユニット2が送出するデータ
は、図2(c) に示すように、SOF,PRI2,DAT
A2,EOFとなる。
【0011】いま、ユニット1,2から同時に送信要求
が出されたとすると、コモンバス100上には、両ユニ
ットから同時にSOFが送出され、続いて、PRI1と
PRI2とがコモンバス上で衝突することになる。この
ような優先度を示すコードがコモンバス上で衝突した場
合、通常、コリジョン・ディテクト(Collision Detec
t)という手法によって、優先度の高い方のコードがコ
モンバス上で有効になる。たとえば、コモンバス上で、
論理“0”と論理“1”とが衝突したときに、論理
“1”が有効となるようなハードウエア構成にしておけ
ば(逆に論理“0”が有効となるようにしてもよい)、
数値の大きなコードほど優先度が高くなる。これを具体
例で説明しよう。仮に、PRIが4ビットのコードであ
るとし、PRI1=「0011」、PRI2=「010
1」であったとしよう。コモンバス100には、これら
のコードの上位ビット側から1ビットずつが順に送出さ
れるとすると、まず、PRI1の論理“0”とPRI2
の論理“0”とがコモンバス上に送出される。たまたま
同じ論理値なのでコモンバスは論理“0”となり、衝突
の問題は生じない。ところが、2ビット目は、PRI1
の論理“0”とPRI2の論理“1”とがコモンバス上
に送出され、論理の衝突が起こる。この場合、論理
“1”が有効となるようなハードウエアを構成しておけ
ば、コモンバスは論理“1”となる。この時点で、ユニ
ット1は、自分が論理“0”を送出しているにもかかわ
らず、実際にはコモンバスが論理“1”になっているこ
とを認識することができる。このように、自分が送出し
ている論理がコモンバスに正しく送出できなかったとき
には、より優先度の高い他のユニットとの衝突が起こっ
たものと判断し、それ以後の送信処理を中止する。した
がって、3ビット目,4ビット目は、PRI2のみが送
出され、それ以後はDATA2のみが送出される。これ
が、一般的に利用されているコリジョン・ディテクトの
手法である。
【0012】従来の多重伝送方法では、上述のように、
複数のユニットにおいて、同時に送信要求が出され同時
にSOFの送出を開始した場合には、より優先度の高い
ユニットが送信権を獲得し、優先度の低いユニットは送
信を中止する。ところが、送信要求が若干でも遅れた場
合には、常に、先にSOFの送出を開始したユニットに
送信権が与えられてしまう。これを図3のタイムチャー
トで示そう。いま、時刻t1においてユニット1が送信
要求を出し、これに少し遅れた時刻t2においてユニッ
ト2が送信要求を出した場合を考える。時刻t1におい
て、コモンバスが空きの状態であれば、ユニット1は送
信権を獲得し、SOFをコモンバスに送出し始める。し
たがって、時刻t2において、ユニット2が送信要求を
出したとしても、コモンバスには既にユニット1からの
SOFが送出されているため、ユニット2は送信権を得
ることができない。ユニット1は、そのまま送信処理を
続け、時刻t1〜t3に至るまでに、SOF,PRI
1,DATA1,EOFを送出する。ユニット2は、時
刻t3において、コモンバス上でEOFの送出が完了し
たことを認識し、ここで初めて送信権を確保する。こう
して、ユニット2は、時刻t3〜t4に至るまでに、S
OF,PRI2,DATA2,EOFを送出する。結
局、コモンバス上には、図示するようなデータが送出さ
れるようになる。このような送信手順は、優先度には無
関係である。すなわち、PRI2がPRI1よりも高い
優先度を示すものであったとしても、ユニット1が少し
でも先に送信を開始した場合には、ユニット2はユニッ
ト1の送信完了を待たねばならなくなる。これが、従来
の多重伝送方法の問題点である。
【0013】本発明の多重伝送方法は、このような問題
点を次のような処理を行うことにより解決したものであ
る。いま、図4のタイムチャートにおける時刻t1にお
いてユニット1が送信要求を出し、これに少し遅れた時
刻t2においてユニット2が送信要求を出した場合を考
える。時刻t1において、コモンバスが空きの状態であ
れば、ユニット1は取り敢えず送信権を獲得し、SOF
をコモンバスに送出し始める。次に、時刻t2におい
て、ユニット2が送信要求を出す。本発明では、各ユニ
ットは、送信処理を行う際に、コモンバスを監視し、も
し別なユニットからのSOFが既に送出されていたとき
には、この別なユニットのSOFの終了タイミングに合
わせてPRIの送出を行う。すなわち、図4に示す例で
は、ユニット2が送信を行おうとした時刻t2におい
て、コモンバスには既に別なユニット1からのSOFが
送出されている。そこで、このSOFの終了タイミング
である時刻t3に合わせて、ユニット2はPRI2の送
出を行う(ユニット2はSOFの送出は行わない)。一
方、先に送信を開始したユニット1は、SOFに引き続
いてPRI1の送出を行おうとする。このため、コモン
バス上では、PRI1とPRI2の衝突が起こる。
【0014】この衝突は、前述したコリジョン・ディテ
クトの手法によって処理される。たとえば、PRI1=
「0011」、PRI2=「0101」であったとし、
PRI2の優先度の方が高い場合を考える。この場合、
前述したように、コモンバスに2ビット目が送出された
時点で、ユニット1は、優先度の高いユニットとの衝突
が生じたことを認識し、今まで獲得していた送信権を放
棄する。すなわち、ユニット1は、PRI1を途中まで
送出したところで、送信処理を中止する。一方、ユニッ
ト2は、PRI1がコモンバスに正常に送出されたこと
により送信権を奪取できたことを認識し、引き続き、D
ATA2およびEOFを送出する。結局、コモンバス上
には、時刻t1〜t4に至るまでに、SOF,PRI
2,DATA2,EOFが送出されることになる。ここ
で、実際には、SOFはユニット1が送出したものであ
り、以後のPRI2,DATA2,EOFはユニット2
が送出したものである。しかし、これらのデータを受信
する側では、SOF,PRI2,DATA2,EOFと
いう正しいデータフォーマットで受信できるため、ユニ
ット2が全データを送出した場合と同じに取り扱うこと
ができる。こうして、時刻t4において、ユニット2が
送信を完了すると、ユニット1は、自分のデータ送信処
理を最初からやり直し、時刻t4〜t5に至るまでに、
SOF,PRI1,DATA1,EOFの送出を行う。
【0015】図3に示す従来の多重伝送方法による結果
と、図4に示す本発明の多重伝送方法による結果とを比
較すれば、本発明により従来の問題点が解決されている
ことが容易に理解できよう。すなわち、本発明によれ
ば、優先度の高いユニット2の送信要求が、優先度の低
いユニット1の送信要求よりも若干遅れた場合であって
も、ユニット1の送信権をユニット2が途中から奪取す
ることができるため、優先度を忠実に考慮した調停が可
能になる。
【0016】図5は、図4に示すような多重伝送方法を
実施するための多重伝送装置の一例を示すブロック図で
ある。各ユニットに、図5に示すような多重伝送装置を
設けておけば、本発明による多重伝送方法が可能にな
る。図5のブロック図において、送信すべきデータは、
送信バッファ10内に一時保持される。図には、送信バ
ッファ10内に、SOF,PRI,DATA,EOF
が、この順に保持されている状態が示されている。送信
バッファ10内のデータは、シフトレジスタ20へ順番
に転送される。シフトレジスタ20は、転送されてきた
データを上位側から1ビットずつ、送信データとしてコ
モンバス100へ送出する機能を有する。この1ビット
ずつのシフト動作は、送信クロック発生手段30におい
て発生される送信クロックの供給によって行われる。一
方、このような送信処理の制御は、送信制御手段40に
よって行われる。送信制御手段40は、コモンバス10
0を監視しながら、ANDゲート50に与える制御信号
を出力するとともに、送信バッファ10に対するデータ
の送出順序を指示する。ANDゲート50は、送信制御
手段40から与えられる制御信号に基づいて、送信クロ
ック発生手段30で発生した送信クロックのシフトレジ
スタ20への供給を、許可したり禁止したりする。
【0017】送信制御手段40は、コモンバスを常に監
視し、従来の多重伝送装置で行われている通常の送信処
理を行うとともに、本発明特有の送信処理を行う機能を
有する。以下に、これらの処理を具体的に説明する。通
常の送信処理は、コモンバスが空き状態であるときに送
信を行う処理である。すなわち、送信バッファ10に所
定のデータの準備ができ、実際の送信処理を行う際に、
コモンバスが空き状態であれば、ANDゲート50に対
して、送信クロックの供給を許可するような制御信号を
与えるとともに、送信バッファ10に対して、SOF,
PRI,DATA,EOFの順序で送出するような指示
を与える。これにより、シフトレジスタ20には、SO
F,PRI,DATA,EOFの順序でデータが転送さ
れ、送信クロックの1周期ごとに、1ビットずつのデー
タがコモンバス100へ送出されてゆく。なお、この送
信処理の最中にも、送信制御手段40はコモンバス10
0を監視し、送出されたビットがコモンバス100上で
有効なビットとなっているか否かを判断する。もし送出
したビットと、実際にコモンバス100上に現れたビッ
トとが相違する場合には、より優先度の高いユニットか
らの送信データと衝突したものと判断し、送信処理を中
止する。すなわち、ANDゲート50に対して、送信ク
ロックの供給を禁止するような制御信号を与えるととも
に、送信バッファ10に対して、送出順序を元に戻すよ
うな指示を与える。この場合は、コモンバスが再び空き
状態になった時点で、SOF,PRI,DATA,EO
Fの順序でのデータ送出が再度実行される。
【0018】一方、本発明特有の送信処理は、送信処理
を行う際に、コモンバス100に別なユニットからのデ
ータSOFが既に送出されていたことが検出されたとき
の処理である。このときには、取り敢えず、ANDゲー
ト50に対して、送信クロックの供給を禁止するような
制御信号を与える。したがって、この時点では、コモン
バス100に対するデータ送出は行われない。送信制御
手段40は、コモンバス100を監視し続け、別なユニ
ットが送出したSOFの終了タイミングを認識し、この
終了タイミングに合わせて、ANDゲート50に送信ク
ロックの供給を許可する制御信号を与えるとともに、送
信バッファ10に対しては、SOFを飛び越して送信順
序をPRI,DATA,EOFとする指示を与える。こ
れにより、シフトレジスタ20にはまずPRIが転送さ
れ、コモンバス100には、PRIの上位側から1ビッ
トずつが送出される。すなわち、コモンバス上で別なユ
ニットが送出したPRIとの衝突が起こる。この送信処
理の最中に、送信制御手段40はコモンバス100を監
視し、送出されたビットがコモンバス100上で有効な
ビットとなっているか否かを判断する。もし送出したビ
ットと、実際にコモンバス100上に現れたビットとが
相違する場合には、より優先度の高いユニットからの送
信データと衝突したものと判断し、送信処理を中止す
る。すなわち、ANDゲート50に対して、送信クロッ
クの供給を禁止するような制御信号を与えるとともに、
送信バッファ10に対して、送出順序を元に戻すような
指示を与える。もし送出したビットと、実際にコモンバ
ス100上に現れたビットとが一致した場合には、送信
権を途中から奪取できたものと判断し、PRIに続けて
DATAおよびEOFを送出し続ける。
【0019】このように、図5に示す装置を用いれば、
図4に示した多重伝送方法を実施することができる。以
上、本発明を図示する実施例に基づいて説明したが、本
発明はこれらの実施例のみに限定されるものではなく、
この他にも種々の態様で実施可能である。特に、図5に
示すブロック図は、本発明を実現するためのハードウエ
ア構成の一例を示したものであり、この他にも種々のハ
ードウエアを用いて同等の装置を実現できる。また、図
2に示すデータフォーマットは一例を示したものであ
り、この他にデータのタイプや長さを示す領域、エラー
チェックコードをおく領域などを設けてもかまわない。
【0020】
【発明の効果】以上のとおり本発明によれば、先行する
ユニットが既にコモンバス上にデータを送出していた場
合であっても、より優先度の高いユニットによってこの
送信権を途中で奪取できるようにしたため、送信要求が
多少遅れた場合であっても、優先度を考慮した柔軟な調
停を行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コモンバス100を用いた一般的な多重伝送シ
ステムの概略を示す図である。
【図2】図1に示す多重伝送システムで用いられる一般
的なデータフォーマットの一例を示す図である。
【図3】従来の多重伝送方法における問題点を示すタイ
ムチャートである。
【図4】本発明の多重伝送方法によって図3に示す問題
点が解決されたことを示すタイムチャートである。
【図5】本発明の一実施例に係る多重伝送装置の構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】
1〜5…ユニット 10…送信バッファ 20…シフトレジスタ 30…送信クロック発生手段 40…送信制御手段 50…ANDゲート 100…コモンバス SOF…送信開始を示すデータ PRI…優先度を示すデータ DATA…送信すべき本来のデータ EOF…送信終了を示すデータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一のコモンバスに複数のユニットを接
    続し、このコモンバスを時分割して利用することにより
    複数のユニット間での多重伝送を可能にする多重伝送方
    法であって、 各ユニットからの送信処理を、送信開始を示すデータS
    OF、優先度を示すデータPRI、送信すべき本来のデ
    ータDATA、送信終了を示すデータEOF、の各デー
    タをこの順にコモンバスに送出することにより行い、 1つの着目ユニットからの送信処理を行う際に、コモン
    バスに別なユニットからのデータSOFが既に送出され
    ていたときには、この別なユニットのデータSOFの終
    了タイミングに合わせて、前記着目ユニットからデータ
    PRIの送出を行い、前記別なユニットから送出される
    データPRIとの間でコモンバス上の衝突を生じさせ、 前記衝突の結果、前記着目ユニットが送出したデータP
    RIの方が高い優先度を示していた場合には、引き続
    き、前記着目ユニットからデータDATAおよびデータ
    EOFを送出し、前記別なユニットからのデータ送出を
    中止させ、 前記衝突の結果、前記別なユニットが送出したデータP
    RIの方が高い優先度を示していた場合には、引き続
    き、前記別なユニットからデータDATAおよびデータ
    EOFを送出し、前記着目ユニットからのデータ送出を
    中止させることを特徴とする多重伝送方法。
  2. 【請求項2】 同一のコモンバスに複数のユニットを接
    続し、このコモンバスを時分割して利用することにより
    複数のユニット間での多重伝送を可能にする多重伝送シ
    ステムに適用するために、各ユニットにおいて用いられ
    る多重伝送装置であって、 送信開始を示すデータSOF、優先度を示すデータPR
    I、送信すべき本来のデータDATA、送信終了を示す
    データEOF、を保持する送信バッファと、 前記送信バッファ内のデータを、所定の順序に従ってコ
    モンバスに送出するデータ送出手段と、 前記データ送出手段を動作させるための送信クロックを
    発生させる送信クロック発生手段と、 コモンバスを監視しながら、前記データ送出手段への前
    記送信クロックの供給を制御するとともに、前記送信バ
    ッファ内のデータの送出順序を指示して送信処理を行う
    送信制御手段と、 を備え、 前記制御手段が送信処理を行う際に、コモンバスが空き
    状態であるときには、前記送信バッファ内のデータを、
    SOF,PRI,DATA,EOFの順序で送出するよ
    うな制御を行い、 前記制御手段が送信処理を行う際に、コモンバスに別な
    ユニットからのデータSOFが既に送出されていたとき
    には、この別なユニットのデータSOFの終了タイミン
    グに合わせて、前記送信バッファ内のデータPRIの送
    出を行い、前記別なユニットから送出されるデータPR
    Iとの間でコモンバス上の衝突を生じさせ、前記衝突の
    結果、自分が送出したデータPRIの方が高い優先度を
    示していた場合には、引き続き、前記送出バッファ内の
    データDATAおよびデータEOFを送出し、前記衝突
    の結果、前記別なユニットが送出したデータPRIの方
    が高い優先度を示していた場合には、前記別なユニット
    からの送信が終了するまで送信処理を中止する制御を行
    うことを特徴とする多重伝送装置。
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JP20196992A Pending JPH0629962A (ja) 1992-07-06 1992-07-06 多重伝送方法および装置

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JP (1) JPH0629962A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010505361A (ja) * 2006-09-28 2010-02-18 アギア システムズ インコーポレーテッド 開始標識および終了標識の均衡化に基づいたマルチレベル・パケット・プリエンプションを備えるインターフェース

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JP2010505361A (ja) * 2006-09-28 2010-02-18 アギア システムズ インコーポレーテッド 開始標識および終了標識の均衡化に基づいたマルチレベル・パケット・プリエンプションを備えるインターフェース

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