JPH06297347A - パワートルクレンチ - Google Patents

パワートルクレンチ

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Publication number
JPH06297347A
JPH06297347A JP11892293A JP11892293A JPH06297347A JP H06297347 A JPH06297347 A JP H06297347A JP 11892293 A JP11892293 A JP 11892293A JP 11892293 A JP11892293 A JP 11892293A JP H06297347 A JPH06297347 A JP H06297347A
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JP
Japan
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wrench
tightening
bolt
wrenches
bolts
Prior art date
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Application number
JP11892293A
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English (en)
Inventor
Fumio Nagata
二三男 永田
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OSAKA HOKI SEISAKUSHO KK
IDC KK
Original Assignee
OSAKA HOKI SEISAKUSHO KK
IDC KK
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25BTOOLS OR BENCH DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, FOR FASTENING, CONNECTING, DISENGAGING OR HOLDING
    • B25B21/00Portable power-driven screw or nut setting or loosening tools; Attachments for drilling apparatus serving the same purpose
    • B25B21/002Portable power-driven screw or nut setting or loosening tools; Attachments for drilling apparatus serving the same purpose for special purposes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25BTOOLS OR BENCH DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, FOR FASTENING, CONNECTING, DISENGAGING OR HOLDING
    • B25B21/00Portable power-driven screw or nut setting or loosening tools; Attachments for drilling apparatus serving the same purpose
    • B25B21/004Portable power-driven screw or nut setting or loosening tools; Attachments for drilling apparatus serving the same purpose of the ratchet type
    • B25B21/005Portable power-driven screw or nut setting or loosening tools; Attachments for drilling apparatus serving the same purpose of the ratchet type driven by a radially acting hydraulic or pneumatic piston

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数のボルトを同時に締付て作業効率を向上
させ、小型軽量で作業性がよく、片締を防止して各々ボ
ルト締付軸力のばらつきを少なくすることができるパワ
ートルクレンチを提供する。 【構成】 一対のレンチがアクチュエータによって連結
され、該アクチュエータの駆動力が各々レンチの締付方
向に対して互いに所定のトルクとして伝達され、アクチ
ュエータ駆動力の作用線に対するレンチの締付開始角度
を等しくするためのレンチ位置決め手段を設けたもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕本発明は、対角もしくは隣接する
複数のボルトを所定のトルクで同時に締付可能としたパ
ワートルクレンチに関する。 〔従来の技術〕従来、複数のボルトを締付るには、例え
ば第8図に示すようなトルクレンチを用いて、ボルト締
付時に生じる反力Fを隣接するボルトa等の突起物にト
ルクレンチ本体42もしくは反力受け43を当接させて
支持し、ボルトを1本ずつ各別に順次締付作業を行なう
か、または、複数のボルトを同時に締付るためにボルト
の数だけアクチュエータを装備した多軸型のボルト締付
機械が用いられていた。 〔発明が解決しようとする課題〕しかし、以上のような
ボルト締付機械には次のような問題点がある。ボルトを
1本ずつ各別に順次締付作業を行なうものにあっては、
ボルト締付作業に多大な時間を要し作業効率が悪く、フ
ランジのボルト締め、クランクシャフト等の軸受けキャ
ップのボルト締め等に於いては、各ボルトの締付軸力の
ばらつきや過不足(片締め)が生じると液漏れや軸受け
の損傷の原因となるので、この片締めを防ぐために対角
に位置するボルトを順次締付、且つ同じボルトを何回か
に分けて繰り返して締付なければならず、作業効率の低
下を余儀なくされていた。一方、多軸型のボルト締付機
械にあっては締付作業時間の短縮は図られるが、その分
アクチュエータが増えて装置が大型化し、重量的にも人
が直接操作することが不可能となるため、重量バランサ
ー、クレーン等の移動、保持の為の機械力が必要になる
と共に、工場以外の現場での機動的な使用には自ずと制
約が生じていた。又、前述の片締め防止に関しては、複
数のアクチュエータによるボルト締付軸力のばらつきを
少なくするために各々アクチュエータのボルト締付精度
を揃える必要があるので、ボルトと同数のアクチュエー
タの締付トルク、角度等の検出手段を含む制御系を設け
なければ片締めを防止することができなかった。以上の
問題点に加え、従来の全てのボルト締付機械に関する課
題として、ボルト締付時に締付機械本体に作用する反力
について、この反力を有効に利用することがこれまで提
案されていなかった。本発明は、以上の課題を解決する
ためになされたものであり、ボルト締付時に生じる反力
を有効に利用し、同時に複数のボルトを締付ることで作
業効率を向上させ、片締めを防止することができ、小型
軽量で作業性が良く、各々ボルト締付軸力のばらつきを
少なくすることができるパワートルクレンチを提供する
ことを目的とする。 〔課題を解決するための手段〕本発明は、各々ボルト又
はナットに一対のレンチが着脱自在にはめ合わされ、こ
の一対のレンチはアクチュエータによって各々レンチの
締付方向に対して該アクチュエータの駆動力が双方のレ
ンチに互いに所定のトルクとして伝達されるようにした
ものであり、アクチュエータ駆動力の作用線に対するレ
ンチの締付開始角度を双方のレンチにおいてそれぞれ等
しくするためのレンチ位置決め手段が設けられたもので
ある。 〔作用〕本発明によれば、各々ボルト又はナットにはめ
合わされた一対のレンチは、アクチュエータによって各
々レンチの締付方向に対して該アクチュエータの駆動力
が双方のレンチに互いに所定のトルクとして伝達され、
各々ボルトは同時に所定のトルクで締付が行なわれ、レ
ンチ位置決め手段によって双方のレンチの締付開始角度
を等しくすることで、片締めを防止すると共にボルト締
付トルクの精度を向上させる。 〔実施例〕以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。第1図〜第5図は、本発明の第1実施例を示
しており、本実施例は2本の同径のボルトを同時に締付
る場合の例を示している一対のレンチ1、1’がリンク
4の両端部に各々レンチ支点5を中心として回動自在に
支持されており、レンチアーム6の先端部にはアクチュ
エータ2のピストンロッド7及びロッド8の先端が各々
レンチアーム支点9、9’を中心として回動自在に支点
連結されている。レンチ1には、ボルト頭・ナット10
をはめ合わせる穴11(6角又はその倍数角)を有する
インサート12が、レンチ支点5と同心に回転自在に装
着されており、インサート12の外周には歯13が形成
されている。尚、インサート12は、リングスプリング
等によってレンチ1に着脱自在に装着されるのでボルト
径に合わせて種々のインサートを選択、取替えが可能で
ある。レンチ1内部には、ラチェット14が組み込まれ
ており、ラチェット14のインサート12に対面する部
分に形成されている歯15が前記インサート外周の歯1
3に係合することで、レンチ1はインサート12に対し
て反時計回りに自由に回動することはできるが、レンチ
1が時計回りに回動するとラチェット歯15とインサー
ト歯13が噛み合ってロックし協動する関係にある。ア
クチュエータ2には、作動油供給ホース16及び戻ホー
ス17が二重管スイベル18によって回転自在に接続さ
れており、各々ホースの他端は切換バルブ(図示せず)
を経由して油圧ポンプ(図示せず)に接続されている。
アクチュエータ2は複動シリンダー19とピストン20
によって構成され、前記スイベル18を経て供給ホース
16に連通する供給ライン21及び戻ホース17に連通
する戻ライン22は、シリンダー19内のピストン20
のヘッド側と、ロッド側とにそれぞれ連通しており、ピ
ストン20の両側に交互に油を流入、排出させてピスト
ン20の往復動作をさせる。尚、油の流入、排出の切換
は前記切換バルブにて行なわれるが、作動油の供給経路
及び戻経路にフロースイッチと圧力センサーを設けてこ
れらの信号を利用するか又は、ピストンロッド7にセン
サーを設けてこの位置信号を利用することによってアク
チュエータ2の自動制御及びボルト締付のトルク値管理
による自動締付を実現することができる。リンク4の各
々レンチアーム6、6’元端部には、レンチ位置決め手
段3として、レンチアーム6に当接する弾性クッション
材がL形部材に突設され、L形部材はリンク4にねじで
固定されている。又、別の方法として例えば、弾性クッ
ション材の代りにばねで付勢されたプランジャーを用い
るようにしてもよい。次にこのパワートルクレンチの動
作を説明する。作動油が供給ライン21からシリンダー
内ピストンヘッド側に圧送されるとピストン20が前進
(右上方)駆動され、この駆動力はピストンロッド7及
びロッド8に連結されている各々レンチアーム6、6’
に伝達され、双方のレンチ1、1’にレンチ支点5を中
心とするモーメントを生じさせ、レンチ支点5と、レン
チアーム支点9との距離に関するトルクが与えられる。
このトルクはラチェット14でロック(時計回り)され
たインサート12を介してボルト頭・ナット10に伝達
されてボルト締付が行なわれる。本実施例では双方のレ
ンチ1、1’に同じものを用いており、従って、双方の
トルクは互いに等しい。 ピストン20が全ストローク
前進(右上方)して上死点に達すると、切換バルブによ
って作動油の流れが逆転され、戻ホース17から戻ライ
ン22を経てシリンダー19内のピストンロッド側に作
動油が圧送され、ピストン20は後退(左下方)して元
の状態に復帰する。この時、レンチ1はインサート12
に対して自由(反時計回り)であるのでボルト・ナット
10にはレンチの回動は伝わらない。ピストン20が後
退することで双方のレンチ1、1’は反時計回りに回動
されるが、この回動範囲を規定しておかないとピストン
20が元に復帰してもアクチュエータ2は元の位置に戻
らずに、いずれかのボルトの方に片寄った位置に変位す
る場合があるので、レンチ位置決め手段3によってレン
チ1、1’の回動角度を規制してアクチュエータ2と双
方のレンチ1、1’の相対的位置関係を締付開始前の元
の状態(第1図)に復帰させる。第4図及び第5図に示
されるように、例えば、ボルトaに対してボルトbが緩
い場合には、アクチュエータ2が双方のレンチ1、1’
を駆動すると、第4図に示されるようにレンチ1は回動
せず、ピストンロッド7が矢印23方向に前進して、レ
ンチ1’がピストン20のストロークに相当する締付角
度24だけ緩い方のボルトbが締付られる。逆にボルト
bに対してボルトaの方が緩い場合は、第5図に示され
るようにレンチ1’は回動せず、シリンダー19が矢印
25方向に前進して、レンチ1が締付角度26だけ緩い
方のボルトaを締付る。各々ボルトa、bの緩みが等し
ければ前記締付角度26の1/2ずつ双方のレンチ1、
1’が同時に各々ボルトa、bを締付ることとなる。以
上のように、緩い方のボルトが固い方のボルトの締付力
に等しくなるまで緩い方のボルトのレンチが締付動作を
続け、この動作を双方のレンチが互いに繰り返しながら
締付が行なわれるので、特に制御手段を設けずとも各々
ボルト締付力のバランスを双方のレンチ同士で調整しな
がら等しいトルクで締付が進行し、等しい締付トルクで
同時に締め終わることができる。従って、対角に位置す
る複数のボルトの締付に本実施例のパワートルクレンチ
を用いると、レンチ同士の締付トルクが、バランス調整
された等トルク締付によって、片締めを確実に防止する
ことができる。又、本実施例のパワートルクレンチは、
一つのアクチュエータで複数のボルトを締付ることがで
きるので、小型軽量で作業性が良く、同時に複数のボル
トを締付るので作業効率を向上させることができる。更
には、このようなパワートルクレンチの複数組を対角に
配置し、作動油供給経路を一つにまとめて総てのアクチ
ュエータに等しい油圧が作用するようにすれば、流体の
圧力自律調整の原理によって、同時に多数のボルトを片
締めを生じさせずに締付ることができ、作業効率を大幅
に向上することができる。以上のような構成を装置化す
ればアクチュエータが少なく、単純な制御装置による小
型化されたボルト締付装置が実現できる。締付精度に関
して、本実施例では、レンチ位置決め手段3によって双
方のレンチ1、1’の締付開始角度を設定可能としたの
で、アクチュエータ駆動力の作用線27に対するレンチ
1の締付開始角度が双方のレンチ1、1’においてそれ
ぞれ等しくでき、駆動力を等しく作用させることが可能
であるので、双方の締付開始トルクを同一に揃えること
ができる。レンチ1が締付回動を開始すると、第4図及
び第5図に示されるようにアクチュエータ駆動力の作用
線27がレンチ支点5を中心とするレンチアーム支点9
を含む円周上の接線28から次第に外れていくのでレン
チ1のトルクは低下し、ピストン20のストローク終端
でトルクは最小となる。本実施例では、ボルト締付開始
時に最大のトルクが得られるように、アクチュエータ駆
動力の作用線27に対するレンチ1の締付開始角度を第
1図及び第2図に示されるように直角としたが、この角
度は双方のレンチ1、1’においてそれぞれ等しければ
任意の角度を選ぶことができる。ピストン20のストロ
ークは、ストロークの全域でレンチ1のトルクが前記の
ごとく変化するため短い方が望ましい。又、ピストン2
0のストロークが短いと、レンチ1、1’同士の締付ト
ルクのバランス調整が行なわれる頻度が高くなり小刻み
に調整されるので、各々ボルトa、bの締付トルクの差
が小さくなり、締付精度が高くなるので、各々ボルト締
付軸力のばらつきを少なくすることができる。しかし、
ピストン20のストロークをあまり短くすると作業効率
の低下を招くので、例えば、ボルトの締め始めはフルス
トロークで締付を行ない、途中の任意のトルク値に達し
てからは切換バルブを制御して、短いストロークで締付
を行なうことで締付精度を高くすれば、締付対象物の要
求精度に合わせ、且つ、高い作業効率でボルト締付作業
を行なうことが可能となる。更には、以上のトルク締付
法に加えて、例えば、リンク4にレンチ位置決め手段3
とは反対の方向にレンチの一部に噛込んでレンチの締付
方向(時計回り)の回動を一時的に阻止するストッパー
29(第5図に破線で表示)を各々設けることで、各々
ボルトa、bの締付トルクに関係なく双方のレンチ1、
1’をそれぞれ片方ずつ(交互に)任意の回数だけ回動
することによって、所望の角度だけ増締めをすることが
できるので、トルク・角度法によるボルト締付も実施す
ることができる。以上、ボルトを締付る場合について説
明をしたが、ボルトを緩める場合には、パワートルクレ
ンチを裏表に反転させてボルト又はナットにはめ合わせ
て用い、緩い方のボルトを緩め終わった後、前記ストッ
パー29を作動させて緩め終わった方のレンチの回動を
止めれば残った片方のボルトを緩めることができる。パ
ワートルクレンチを裏表に反転させた時、インサート1
2の高さ(軸方向長さ)が不足する場合には、ソケット
タイプのインサートに交換するか、又は、一般に使用さ
れているソケットをインサートの穴11にはめ合わせて
用いるとよい。ボルト間隔に関して、リンク4の両端部
に設けられているレンチ1を回動自在に支持するための
穴を、ボルト間隔方向(左右)に少し大きめにしておく
ことでボルト間隔の誤差を吸収することができ、異なっ
たボルト間隔に対応する場合は、インサート12を取り
外すことによって、レンチ1とリンク4とが容易に分解
でき、且つ、アクチュエータ2とロッド8とが取り外し
可能にしておけば、ボルト間隔に適合する長さのリンク
に取り替え、アクチュエータ2とロッド8の間にスペー
サー又はロッド延長部材を追加することによって、異な
ったボルト間隔に対応することができる。更に、他の方
法として、リンクを双方のレンチを個別に支持する二つ
の部材に分割し、それぞれのリンクはその一部を相互に
平面的に重ね合わせ、この重ね合わされた部分に、例え
ば、二組の長穴とピンによって、ロッド軸方向に平行に
スライド可能に連結するとともに、ロッド長さ調節手段
をロッド8とアクチュエータ2の間に介在させることに
よって、任意のボルト間隔に容易に対応することができ
る。従来のトルクレンチは、作動油の圧力値によって締
付トルクを確認していたが、前記アクチュエータ2とロ
ッド8間のスペーサーとして、圧力センサーを組み込め
ば、より直接的で正確なトルク値の演算、確認が可能と
なり、小型化された演算、表示器(液晶表示)を備える
ことで、ボルト締付過程のトルク値を直読しながらボル
ト及びワークの異常等の締付作業の合否を判定すること
ができる。又、この圧力センサーの出力信号は、ボルト
締付管理及び自動制御装置に必要な入力の一部として利
用することもできる。本実施例ではアクチュエータ2と
レンチ1、1’をロッド7、8によって支点連結して駆
動力が伝達されるようにしたが、他の方法として、ピス
トンロッドにロッド軸に平行して歯を設けてラックロッ
ドとし、レンチ支点5を中心とする円周上のレンチの一
部に歯を設けてピニオンを形成することで両者の歯合
(ラック・ピニオン機構)によって駆動力を伝達しても
よい。この方法によれば駆動力は、ピストン20のスト
ローク全域においてレンチ支点5を中心とする円周上に
あるピニオンに対して接線関係を保ちながら伝達される
ので、ピストン位置に関するトルクの変化が生じないの
で好ましい。又、本実施例では、アクチュエータ2を油
圧式として説明したが、エアーもしくは電動式としても
よい。第6図及び第7図は、本発明の第2実施例を示し
ており、本実施例はボルト間隔が大きい場合の例を示し
ている第1実施例では、アクチュエータの駆動力を双方
のレンチに伝達させるロッドを、圧縮材として用いたの
で、例えば、大径のフランジに配されたボルトを対角で
締付る場合、ボルト間隔が大きいためロッドが座屈を起
こして対応できなくなるので、本実施例では、ロッドを
引張材として用いることでボルト間隔が大きくても使用
でき、双方のレンチ1、1’を支持していたリンク4を
省略し、アクチュエータ2を単動シリンダーとして、よ
り簡単な構成とした。レンチ1、ラチェット14及びイ
ンサート12は、第1実施例と同じであるので説明を省
略する。アクチュエータ2は単動シリンダー19で、ピ
ストンロッド側に作動油が供給されると、ピストンロッ
ド7がシリンダー19内に引込まれ、作動油の供給を停
止すると、シリンダー19内のピストンヘッド側に配置
されているばね30によってピストン20は押し戻さ
れ、同時に油が排出されて元の状態に戻る。作動油洪給
口は、第6図に示されるようにカップラーノーズ31と
し、パワートルクレンチ使用時には、第7図に示される
ように作動油供給ホース16がカップラー32接続され
る。ロッド8とレンチ1は連結アーム33によって、レ
ンチアーム支点9にロッド8が支点連結され、連結アー
ム33には、レンチ位置決め手段3として、ロッド8に
対するレンチ1の角度を常に所定の角度(レンチの締付
開始角度)に保つための、レンチアーム6に当接する肘
部34と、引張ばね35とが設けられており、肘部34
先端には当接材として、プランジャー36がレンチアー
ム6の方向にスプリングによって付勢された状態で組み
込まれている。引張ばね35は、連結アーム33とレン
チアーム6とにそれぞれ設けられたばね支点37、38
間に張られ、この引張ばね35の力によってロッド8に
対するレンチ1の角度(締付開始角度)が保たれる。次
に本実施例のパワートルクレンチの動作を説明する。作
動油が供給ホース16からシリンダー19内ピストンロ
ッド側に圧送されると、ピストン20が前進(上方)駆
動され、この駆動力はロッド8から連結アーム33を経
て各々レンチアーム6、6,に伝達されて双方のレンチ
1、1’を時計回りに回動させ、ボルト締付が行なわれ
る。作動油の供給が停止されるとピストン20が後退
(下方)し、双方のレンチ1、1’は反時計回りに回動
されるが、この時、連結アーム33に設けられた前記の
レンチ位置決め手段3によって、レンチ1、1’の回動
角度を規制してアクチュエータ2と双方のレンチ1、
1’の相対的位置関係を締付開始前の元の状態(第6
図)に復帰させる。例えば、ボルトaに対してボルトb
が緩い場合には、アクチュエータ2が双方のレンチ1、
1’を駆動すると、レンチ1は回動せず、第7図に示さ
れるようにピストンロッド7が矢印39方向に前進し
て、レンチ1’がピストン20のストロークに相当する
締付角度40だけ緩い方のボルトbが締付られる。逆に
ボルトbに対してボルトaの方が緩い場合は、レンチ
1’は回動せず、シリンダー19が矢印41方向に前進
してレンチ1がボルトaを締付る。各々ボルトa、bの
緩みが等しければ前記締付角度40の1/2ずつ双方の
レンチ1、1’が同時に各々ボルトa、bを締付ること
となる。以上のように、本実施例においても第1実施例
と全く同じボルト締付動作が行なわれるので、レンチ同
士の締付トルクが、バランス調整された等トルク締付に
よって、片締めを確実に防止することができる。又、本
実施例のパワートルクレンチは、より簡単な構成とした
ので小型軽量で作業性が良く、ボルト間隔が離れていて
も同時に複数のボルトを締付ることができるので作業効
率を向上させることができる。更に、ロッド8の中間に
ロッド長さ調節手段(図示せず)を介在させることによ
って任意のボルト間隔に容易に対応することができる。
尚、第1実施例及び第2実施例では、双方のレンチ1、
1’をそれぞれ同じものを用いて同径のボルト締付を行
なう例について説明したが、本発明はこれに限定される
ものではなく、例えば、異径のボルトを同時に締付る場
合には、各々ボルト締付トルクは異なるので、所定のボ
ルト締付軸力に対応するトルクに見合ったレンチを選択
して組み合わせることで、それぞれ径の異なるボルトを
同時に締付ることができる。本発明のパワートルクレン
チは、ボルト締付時に生じる反力を有効に利用して吸収
するので、ボルト締付自動機械に用いれば、機械本体は
前記反力の影響を受けることがないので、保持部を小型
軽量にすることができ、ロボットアーム等の先端に取付
けて用いる場合に大変有利である。 〔発明の効果〕このように本発明は、ボルト締付時に生
じる反力を有効に利用し、同時に複数のボルトを締付る
ことができ、作業効率が向上し、片締めを確実に防止す
ることができ、小型軽量で作業性が良く、各々ポルト締
付軸力のばらつきを少なくすることができる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】 第1図は第1実施例を示す平面図、第2図は第1実施例
を示す平面断面図、第3図は第1実施例を示すA−A部
分断面図、第4図は第1実施例の作動状態を示す平面
図、第5図は第1実施例の作動状態を示す平面図であ
る。第6図は第2実施例を示す断面及び平面図、第7図
は第2実施例を示す断面及び平面図である。第8図は従
来のトルクレンチを示す平面図である。 1・・・レンチ、 2・・・アクチュエータ、3・・・
レンチ位置決め手段、4・・・リンク、 6・・・レン
チアーム、 7・・・ピストンロッド、 8・・・ロッ
ド、 12・・・インサート、 14・・・ラチェッ
ト、 19・・・シリンダー、 20・・・ピストン、
33・・・連結アーム

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.対角もしくは隣接する複数のボルト締付において、
    各々ボルト又はナットに一対のレンチが着脱自在にはめ
    合わされ、前記一対のレンチはアクチュエータによって
    各々レンチの締付方向に対して該アクチュエータの駆動
    力が双方のレンチに互いに所定のトルクとして伝達され
    るようにしたことを特徴とするパワートルクレンチ。 2.アクチュエータ駆動力の作用線に対するレンチの締
    付開始角度を双方のレンチにおいてそれぞれ等しくする
    ためのレンチ位置決め手段が設けられていることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項に記載のパワートルクレン
    チ。
JP11892293A 1993-04-10 1993-04-10 パワートルクレンチ Pending JPH06297347A (ja)

Priority Applications (1)

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JP11892293A JPH06297347A (ja) 1993-04-10 1993-04-10 パワートルクレンチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11892293A JPH06297347A (ja) 1993-04-10 1993-04-10 パワートルクレンチ

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ID=14748514

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JP11892293A Pending JPH06297347A (ja) 1993-04-10 1993-04-10 パワートルクレンチ

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011079107A (ja) * 2009-10-09 2011-04-21 Ryoei Engineering Kk アクチュエータ駆動スパナ
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