JPH06296507A - 蒸れ防止用靴 - Google Patents

蒸れ防止用靴

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JPH06296507A
JPH06296507A JP8993993A JP8993993A JPH06296507A JP H06296507 A JPH06296507 A JP H06296507A JP 8993993 A JP8993993 A JP 8993993A JP 8993993 A JP8993993 A JP 8993993A JP H06296507 A JPH06296507 A JP H06296507A
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shoe
shoes
hollow fiber
cloth
cloth material
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JP8993993A
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Shigeo Aoyanagi
重郎 青柳
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KOKI BUSSAN KK
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KOKI BUSSAN KK
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 強度、耐衝撃性および振動の吸収性能が優
れ、多量の発汗成分による靴内部の蒸れを防止でき、か
つ悪臭を予防できる蒸れ防止用靴を提供する。 【構成】 微細孔を多数有する高分子膜よりなる中空糸
を少なくとも一部に含む繊維を三次元織することにより
形成された布材を靴内面に装着するによる構成される蒸
れ防止用靴。 【効果】 強度、耐衝撃性および振動の吸収性能が優
れ、通気性の悪い靴でも十分に発汗成分による靴内部の
蒸れを防止でき、かつ悪臭を予防することができ、皮膚
病の予防になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な換気のできる蒸
れ防止用靴に関する。
【0002】さらに詳しくは、本発明は、一般に通気性
のよくない材料により外装が作られた靴において換気の
できる蒸れ防止用靴に関する。
【0003】
【従来の技術】日常生活において最も一般に使用されて
いる靴として革靴(牛皮、羊皮、鰐皮等の動物の皮革ま
たは合成皮革により作られたものをいう)があるが、通
常一日中履いたままの状態におかれることが多く、夏な
どの気温の高いときあるいは頻繁に動くときには、身体
より多量の発汗をともなうが足とて例外ではなく、これ
により通常の状態では革靴を履いているときに蒸れたり
しなくとも、上記のような場合には個人差はあるものの
多くの場合、靴内が多量の発汗、発熱により高温多湿
な、いわゆる蒸れる状態になる。これにより、足のおか
れる環境は極めて悪くなり、靴を履く現代人の社会病と
いわれる水虫等の皮膚病の原因となる病原菌類の好む環
境下に長時間おかれている状態となるため環境衛生上の
面から見てあまり好ましくないものである。さらに靴内
部に発散、放出された発汗成分がやがて靴内面に付着、
吸収され、そのまま放置していると靴内部の悪臭の原因
にもなる等の欠点を有していた。
【0004】こうした靴内部の蒸れひいては悪臭を除去
する方法として、靴内部に、活性炭等の吸着剤を含有し
た中敷きを挿入して、発汗成分を活性炭等の吸着剤に吸
着させることで除湿ならびに消臭効果を得ようとするも
のである。しかしながら、こうした中敷きは、靴内底部
に敷くものであり足の裏側よりの発汗成分は吸着できて
も、足の甲側からの発汗成分の吸着までは行えない上、
活性炭等が靴内部に放出された発汗成分や悪臭の原因と
なる成分を常時十分に吸着できるように、中敷きを頻繁
に取り替えなければならない等の欠点がある。
【0005】また、こうした問題を解決する方法として
は、足の甲にあたる靴の部分に換気できるように細孔を
設け、該細孔より発汗成分や悪臭の原因となる成分を直
接靴の外部に排出することで通気性を改善しようとする
ものもあり、該方法と上記中敷きとを組合わせることに
より靴内部全体の蒸れひいては悪臭をある程度は除去で
きるものである。しかしながら、通気性は改善できるも
のの、細孔を設けるにも限度があり完全に発汗成分や悪
臭の原因となる成分を直接靴の外部に排出することこと
はできず、また雨天の際には、靴の外部表面に付着した
水が該細孔より靴内部に容易に入り込んで濡れてしまう
等の問題がある。
【0006】また、革靴としては、上記の日常使われて
いる革靴以外にも、たとえば安全作業靴または防寒用靴
(主にブーツ)等があるが、こうした革靴においても上
記と同様の問題を有している。さらに、湿度の大きい場
所や温度の高い場所での作業等の際に使用する作業靴に
は、革靴以外にゴム靴があるが、該ゴム靴においても革
靴以上に蒸れの問題を有しており、このような場合にお
いても、上記革靴において用いられている蒸れ防止方法
以外には特に優れた解決方法はなく、上記問題点を克服
した蒸れ防止靴の出現が望まれている。
【0007】また、上述のような革靴やゴム靴とは別
に、スポーツシューズのように始めから多量に発汗する
ような場合には、天然または合成繊維材料等より集合ま
たは束ねた糸を必要に応じて加工し織編した布材を用い
ることで通気性にすぐれた靴が得られる。こうした靴に
おいてさらに通気性を良くするために上記革靴と同様に
靴の上部に細孔を付したものも実用化されてきている。
しかしながら、同時にこうした布製の靴は吸湿性も有し
ており発汗成分の一部は布材織編の目の隙間より外部に
排出されるが、中には繊維材中に取り入れられ外部に排
出されずそのまま吸湿されてしまい、革靴同様に該吸着
された発汗成分により悪臭の原因となる問題が尚残され
ている。
【0008】したがって、こうした靴内部の蒸れひいて
は悪臭を完全に除去ないしは防止してなる靴は今だ得ら
れていないのが現状である。
【0009】一方、通常の平面の織物を積層して必要な
厚さに成形して基材とし、これに樹脂などのマトリック
スを充填した複合材は、軽量の割には強度が極めて優れ
ており、従来、宇宙機器や航空機の構造材などに利用さ
れてきた。しかしながら、上記の平面の織物を積層して
基材とした複合材は、剥離力や翦断力に弱いという欠点
があった。これらの問題点を解決するために、組織を立
体的に織る三次元織物が開発された。この三次元織物
は、図1及び図2に示すような動物の網状組織や植物の
細胞壁組織を連想させるような構造を有しており、重量
当り強度、耐衝撃性、振動の吸収性能が優れているとい
う長所があるため、大きな翦断力の作用する部材への応
用などが考えられている。
【0010】また、微細孔を多数有する高分子膜よりな
る中空糸を利用した研究開発は現在広い分野で盛んに行
われており、現在までにこうした研究開発の中から多く
の製品が生み出されている。たとえば、医療分野、特に
人工臓器用素材として用いるものとして、人工心肺、人
工腎臓等の透析機に利用する例が数多く報告され、それ
らの一部はすでに実用化されている。さらに、IC等の
電子部品の洗浄に用いられる純水または超純水の精製の
ために不純物を濾過するための濾過用素材として用いた
ものとして濾過機に利用する例も数多く報告され、それ
らの一部はすでに実用化されている。さらに、こうした
中空糸の利用は、いずれも所望物質と不純物との粒子等
の大きさの違いに着目し、所望物質と不純物との大きさ
の中間の孔径を有する多孔性高分子膜よりなる中空糸を
用いて所望物質と不純物とを分離、濾過するものであっ
たが、このような中空糸を用いた蒸れ防止用靴が、特開
平4−307297号に開示されている。上記発明は、
少なくとも一部に多孔性高分子膜製の中空糸を用いた布
材を靴内面に装着し、さらに、この布材の中空糸の端部
開口面を靴の足挿入開口部および/または靴中底部材の
周縁部になるように装着することによって、靴内の発汗
成分を上記中空糸の微細孔より取り込ませ、さらに中空
糸内部の空間経路を沿って靴の足挿入開口部および/ま
たは靴中底部材の周縁部に配置された中空糸の端部開口
部より靴外部に排出するものである。上記発明の蒸れ防
止用靴は、確かに効果的に発汗成分を靴内部より除去す
るが、強度、耐衝撃性および振動の吸収性能が十分でな
いため、履き心地が悪く、運動する際に膝等に負担がか
かってしまうという問題点が残っている。
【0011】上述したように、三次元織物および微細孔
を多数有する高分子膜よりなる中空糸を従来のように利
用するのではなく、これらを組み合わせた布材を発汗成
分を除去するための蒸れ防止用の布材として利用した靴
は、今日までに当該利用分野に報告された例はなかっ
た。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、強
度、耐衝撃性および振動の吸収性能に優れた蒸れ防止用
靴を提供することにある。
【0013】本発明の他の目的は、強度、耐衝撃性およ
び振動の吸収性能に優れ、かつ多量の発汗成分による靴
内部の蒸れを防止でき、かつ悪臭を予防できる蒸れ防止
用靴を提供することにある。
【0014】さらに、本発明のさらなる他の目的は、強
度、耐衝撃性および振動の吸収性能に優れ、かつ靴の外
部表面に防水処理あるいは光沢処理等を施して通気性の
悪い靴、さらにはほとんど通気性のないゴム靴等でも十
分に発汗成分による靴内部の蒸れを防止でき、かつ悪臭
を予防できる蒸れ防止用靴を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、強度、耐
衝撃性および振動の吸収性能に優れ、かつ靴内部の蒸れ
防止および悪臭予防できる靴に関して鋭意検討した結
果、微細孔を多数有する高分子膜よりなる中空糸を少な
くとも一部に含む繊維を三次元織することにより形成さ
れた布材を用い、これを上記中空糸の端部開口面が靴の
足挿入開口部および/または靴中底部材の周縁部になる
ように靴内面に装着することで、強度、耐衝撃性および
振動の吸収性能の優れた靴が得られ、さらには、上記靴
内の発汗成分は中空糸の微細孔より中空糸の内部空間部
に取り込まれ、中空糸内部の空間経路に沿って靴の足挿
入開口部および/または靴中底部材の周縁部に配置され
た中空糸の端部開口部より靴外部に排出され、特に靴中
底部材に装着された該布材では、歩行中に靴が地面に接
地している場合には、足に体重が加わるために、靴中底
部材に装着された該布材中の中空糸が押し潰され、該中
空糸内部空間部に取り込まれた発汗成分が靴中底部材の
周縁部の端部開口部より、外部に排気される。逆に、足
が上がっている場合には、靴中底部には圧力が加わらな
いため、押し潰されていた靴中底部材に装着された該布
材中の中空糸は、元の状態に戻るために、この際に靴内
の発汗成分が効率よく中空糸の微細孔より中空糸の内部
空間部に取り込まれ、あるいは外気の一部が靴中底部材
の周縁部の端部開口部より中空糸内部に取り込まれる。
こうした排気操作がスムーズに繰り返されることで、発
汗成分を外部に効率よく排気できることから、靴内部全
体を容易に換気できることを見出だし、これにより上記
目的が達成できることを知り、この知見に基づき本発明
を完成させるに至った。
【0016】すなわち、本発明は、繊維を三次元織した
布材を靴の内側に貼り付けることにより構成されること
を特徴とする蒸れ防止用靴蒸れ防止用靴により達成する
ことができる。
【0017】本発明はまた、上記繊維の少なくとも一部
が、発散、放出される発汗成分が通過できる微細孔を多
数有する高分子膜よりなる中空糸であり、かつ上記中空
糸の端部開口面が靴の足挿入開口部および/または靴中
底部材の周縁部になるように装着されている蒸れ防止用
靴を示すものである。本発明はまた、上記微細孔の孔径
が0.1μm〜2mmの範囲である蒸れ防止用靴を示す
ものである。本発明はまた、上記中空糸の外径が100
μm〜3mmの範囲であり、膜厚が20μm〜1mmの
範囲である蒸れ防止用靴を示すものである。本発明はさ
らに、上記中空糸の微細孔の開孔率が10〜60%の範
囲である蒸れ防止用靴を示すものである。本発明はさら
に、上記布材における上記中空糸の構成比率が10〜6
%の範囲である蒸れ防止用靴を示すものである。本発明
はさらに、上記布材を構成する繊維が中実糸である蒸れ
防止用靴を示すものである。
【0018】
【作用】以下、本発明を詳しく説明する。
【0019】本発明において用いられる三次元織された
布材は、例えば、図1に示すような布断面が多層になる
構造を有するものであり、この際、布材の表裏には異な
る糸が現れる。
【0020】さらに、本発明において使用される三次元
織された布材は、図1に示す断面形状のほか、図2に示
すような図の上下方向の糸に対して水平面内の直交二方
向に糸を織り込んだ構造を有する三次元織物等が例示で
きるが、もちろんその他の構造を有するものであっても
良い。
【0021】本発明において、三次元織された布材は、
中実糸および/または中空糸より構成されるものである
が、上記三次元織された布材の少なくとも一部に多孔性
高分子膜よりなる中空糸を用いると、発汗成分を上記中
空糸の微細孔より取り込み、さらに中空糸内部の空間経
路に沿って上記発汗成分を靴の外部に効率的に排出する
ことができ、靴内部全体を容易に換気できるため、好ま
しいものである。この際、中実糸および/または中空糸
としては、単一の中実糸および/または中空糸によって
作られた単糸または単一の中空糸と他の種類の糸(主に
中実糸)または太さの異なる中空糸または中実糸とをよ
り合わせて作った交撚糸等が挙げられ、さらに、これら
に必要に応じて各種の加工、例えば、加ネン−熱固定−
解ネン法により伸縮性と嵩高性を付与したり、あるいは
得られた中実糸および/または中空糸または交撚糸を丸
編または平編しメリヤス布の状態で熱固定を行った後、
編糸をほぐして、クリンプまたはかさばり性を付与して
なる加工糸等であってもよい。
【0022】本発明に用いられる上記中実糸および微細
孔を多数有する高分子膜よりなる中空糸は、靴内面に用
いられるため耐磨耗性、機械的強度、引っ張り強さ等を
有していることが必要であり、特に中空糸の場合は、後
述する中空糸の材質、製造方法、中空糸の微細孔の孔
径、中空糸の微細孔の開孔率、中空糸の外径、中空糸の
膜厚に関してはいずれも上記要件を満足してなる範囲の
ものである。さらに、ここで「糸」とは織物、編物等に
適するように繊維を引揃えるか、または繊維を集合さ
せ、よりを加え長い繊維の束としたもので、ほぼ平均の
太さと、必要程度の強さと伸びを持ち、工学的には無限
の長さを有するものである。したがって、本発明におい
て使用される中実糸および中空糸は、1本では無限に長
い長繊維(フィラメント)であり、これらを何本か集合
または束ねることで長繊維糸(フィラメント糸)に加工
したものをも含むものである。
【0023】本発明に用いられる上記中実糸および中空
糸の材質としては、上記要件を有していれば特に限定さ
れるものではなく、例えば、アクリルニトリル−ブタジ
エン−スチレン共重合樹脂、アクリルニトリル−スチレ
ン共重合樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリア
ミド、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ナイロ
ン−6、ナイロン−66、ナイロン−12、メタアクリ
ル樹脂、ポリアセタール、ポリプロピレン、ポリスチレ
ン、ポリ塩化ビニル、フッ素樹脂、酢酸セルロース、ポ
リジメチルシキロサン−ポリカーボネートブロック共重
合体、アクリロニトリル共重合体、再生セルロース、ポ
リメタクリル酸メチル、ポリアクリロニトリル、ポリサ
ルフォン、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリ
エステル、ポリウレタン、ポリフッ化エチレン、ポリ尿
素等が挙げられる。
【0024】次に、本発明に用いられる微細孔を多数有
する高分子膜よりなる中空糸において、該微細孔を多数
有する高分子膜の製造方法としては、例えば、(1)延
伸法:上記材料を用いてなる高分子膜からなる中空糸を
高温で熱処理後延伸し、さらに熱処理することで、微細
孔を多数有する膜とする方法、または(2)溶剤抽出
法:上記材料を用いてなる高分子膜からなる中空糸を成
形するための充填剤を含有させて成形し、成形後に該充
填剤等のみを溶解しうる溶剤等を用いて抽出分離するこ
とにより微細孔を多数有する膜とする方法等が挙げら
れ、該方法により、後述する孔径の微細孔を多数有する
高分子膜を任意に製造できるものである。
【0025】本発明に用いられる前記中空糸の該微細孔
の孔径は、発散、放出される発汗成分分子を通過させる
ことのできる大きさを有する必要があることから、通常
0.1μm〜2mm、好ましくは0.2μm〜0.1m
m、さらに好ましくは0.28〜0.3μmである。ま
た、開孔率は、10〜60%、好ましくは、30〜50
%である。ここで開孔率とは、前記高分子膜表面の単位
面積当りの全体の表面積に対する微細孔の面積の占める
割合(百分率、%)をいうものである。
【0026】また、本発明に用いられる前記中空糸の外
径は、前記要件以外にも多孔質の孔径および開孔率によ
って支配される発汗成分の透過量に対応し得る必要上か
ら、通常100μm〜3mm、好ましくは200μm〜
1.5mm、さらに好ましくは300μm〜1mmであ
る。
【0027】同様に、前記中空糸の膜厚は、通常20μ
m〜1mm、好ましくは25μm〜0.8mm、さらに
好ましくは30μm〜0.5mmである。
【0028】本発明に用いられる前記中実糸の外径は、
特に限定されるものではないが、好ましくは上記布材に
十分な強度および耐久性を付与するものであることか
ら、通常100μm〜3mm、好ましくは200μm〜
2.5mm、さらに好ましくは300μm〜1mmであ
る。
【0029】次に、本発明に使用される中空糸と中実糸
より構成された布材における上記中空糸の構成比率は、
10〜60%、より好ましくは20〜50%とすること
が望ましい。
【0030】さらに、中実糸および/または中空糸、交
撚糸または加工糸等を三次元織することにより得られた
布材を直接靴本体に装着(例えば、樹脂接着固定、縫い
合わせ結合等)することができる。特に、上記三次元織
した布材を靴中底部に設ける場合には、強度、耐衝撃性
および振動の吸収性能を向上し、履き心地を良くし、さ
らには膝等への負担を軽減することができると共に、上
記布材の少なくとも一部に中空糸を用いる際は、以下に
詳述する発汗成分の排気機構上から見てもより多くの発
汗成分を短時間で靴外部に排気できることから、好まし
いものである。
【0031】すなわち、少なくとも一部に中空糸を有す
る布材を靴内面に装着する際には、靴の足挿入開口部お
よび/または靴中底部材の周縁部に中空糸の端部開口部
が位置するように取付けることが好ましい。該構成にす
ることで、靴内の発汗成分は中空糸表面の微細孔より中
空糸の内部空間部に取り込まれ、さらに中空糸内部の空
間経路に沿って靴の足挿入開口部および/または靴中底
部材の周縁部に配置された中空糸の端部開口部より靴外
部に排出される。
【0032】特に、靴中底部材に装着された該布材等で
は、歩行中に靴が地面に接地している場合には、足に体
重が加わるために、靴中底部材に装着された該布材中の
中空糸が押し潰され、該中空糸内部空間部に取り込まれ
た発汗成分が靴中底部材の周縁部の端部開口部より、外
部に排気される。逆に、足が上がっている場合には、靴
中底部には、ほとんど圧力が加わらないため、押し潰さ
れていた靴中底部材に装着された該布材中の中空糸は、
元の状態に戻るために、この際に靴内の発汗成分が効率
よく中空糸の微細孔より中空糸の内部空間部に取り込ま
れ、あるいは外気の一部が靴中底部材の周縁部の端部開
口部より中空糸内部に取り込まれる。こうした排気操作
がスムーズに繰り返されることで、発汗成分を外部に効
率よく排気できることから、靴内部全体を容易に換気で
きるものである。
【0033】こうして得られた布材は、あらかじめ靴本
体に適する内面形状および大きさに合わせて加工される
が、布材の少なくとも一部に中空糸を用いる際には靴の
足挿入開口部および/または靴中底部材の周縁部に中空
糸の端部開口部が位置するように取付けられたものがあ
るが、こうしたもの以外にも、靴中底部にのみ適用さ
れ、靴中底部材の周縁部に中空糸の端部開口部が位置す
るように装着されてなる靴中底部用布材、靴甲被部のみ
に適用され、靴の足挿入開口部および靴中底部材の周縁
部に中空糸の端部開口部が位置するように取付けられて
なる靴甲被部用布材、靴本体の内面全体に適用され、靴
の足挿入開口部に中空糸の端部開口部が位置するように
取付けらてなる靴中底部と靴甲被部が一体の袋状布材等
が挙げられる。
【0034】本発明に用いられる靴本体としては、特に
限定されないが、各種革靴(牛皮、羊皮、鰐皮等の動物
の皮革または合成皮革により作られたものをいう)、ゴ
ム靴、布靴等の換気の良くない靴が挙げられ、これらの
靴本体の内面の少なくとも一部、好ましくは全体にわた
って上記布材を内面に装着(たとえば、樹脂接着固定、
縫い合わせ結合等)することのできる靴であればよい。
【0035】
【実施例】次に実施例により本発明を更に詳細に説明す
るが、本発明は、これら実施例のみに限定されるもので
ないことは言うまでもない。
【0036】実施例1 孔径0.28〜0.3μmで開孔率が30〜32%とす
る微細孔を有するポリプロピレン製の高分子膜よりなる
外径0.5〜0.6mm、膜厚50〜60μmの中空糸
およびナイロン−6より作られた中実糸とを用いて、図
1に示されるような構造を有する厚さ3mmの三次元織
物(2,3:中空糸、4,5:中実糸)を作製した。さ
らに、このようにして得られた布材を牛革製の靴本体の
内部挿入木型の形状に沿った布材に加工したが、この
際、上記布材が靴本体の内面全体に適用され、靴の足挿
入開口部および靴中底部材の周縁部に中空糸の端部開口
部がくるように靴中底部用布材および靴甲被部用布材を
製作した。なお、この際の中空糸の使用率は、40%で
あった。
【0037】次に、図3に本実施例1で作製された蒸れ
防止用靴の要部側断面概略図を、また図4に図1のA−
A線に沿った要部後断面概略図を示す。なお、以下の蒸
れ防止用靴を表わす図面の説明として、特にことわらな
い限り、同一部材には同じ符号を用いた。
【0038】図3および図4より、本発明の蒸れ防止用
靴11は、靴中底部用布材12および靴甲被部用布材1
3を牛革製の靴本体を作製する際に靴本体内面に沿うよ
うにナイロン−6より作られた糸(図示せず)を用いて
縫い合わせ、かつ該布材の中空糸の細孔部全体を塞ぎ通
気性機能を損なわないように、靴中底部用布材12で
は、さらに糊着し、靴を履く時や脱ぐ時に加わる摩擦な
どの力によりほつれやよれが生じないように十分な接合
強度を有するように取付けることにより蒸れ防止用靴1
1を作製したものである。すなわち、蒸れ防止用靴11
は、靴外底部材14、該靴外底部材14の上面に全面接
着された靴中底部材15、該靴中底部材15の上面に当
る靴内面部に接合されてなる靴中底部用布材12、靴甲
被部材16および該靴甲被部材16の靴内面部に接合さ
れてなる靴甲被部用布材13からなり、上記布材12が
接合している靴中底部材15と上記布材13が接合して
いる靴甲被部材16は靴中底周縁部17で縫着され、靴
の足挿入開口部18および靴中底周縁部17に上記布材
12および13の中空糸の端部開口部が位置するような
構造となっている。なお、該牛革製の靴甲被部材16の
外表面には光沢性(および防水性)向上の目的でエナメ
ル処理が施された通気性の良くないものを使用した。
【0039】このようにして得られた蒸れ防止用靴につ
いて、以下の試験を行い、靴の蒸れ具合、耐衝撃性およ
び振動の吸収性を評価した。
【0040】1)蒸れ具合 この蒸れ防止用靴を使用して1時間、時速20kmで自
転車に乗り、使用中の蒸れ状態をサーモグラフィックメ
ーターで観測し、足の甲の表面温度および足の裏の表面
温度を測定した。また、使用前後の該蒸れ防止用靴の重
量変化を測定した。得られた結果を表1に示す。
【0041】2)耐衝撃性 15人の被験者にこの蒸れ防止用靴を使用して3時間か
けて10kmの距離を歩いてもらい、膝の痛み具合およ
び歩きやすさを調べた。この結果、全員が膝の痛みを感
じず、また、歩きやすかったと答えた。
【0042】3)振動の吸収性 10kgの重さの落下物体を50cmの高さからこの蒸
れ防止用靴の足挿入開口部18を通して靴の中底部に連
続して10回落下させ、10分後の靴の中底部用布材1
2の厚さを測定し、試験前の靴の中底部用布材12の厚
さと比較し、以下の式より中底部用布材12の振動の吸
収性を測定した。得られた結果を表1に示す。
【0043】
【数1】
【0044】実施例2 靴中底部用布材を使用しなかった以外は、実施例1と同
様にして蒸れ防止用靴を作製した。続いて実施例1と同
様の操作により得られた蒸れ防止用靴の評価試験を行な
った。この結果、耐衝撃性については、10人が膝の痛
みを感じず、また、歩きやすかったと答えたが、残りの
人は膝にやや痛みを感じ、特に歩きやすいとは感じなか
ったと答えた。また、靴の蒸れ具合および振動の吸収性
については、結果を表1に示す。
【0045】実施例3 靴甲被部用布材を使用しなかった以外は、実施例1と同
様にして蒸れ防止用靴を作製した。続いて実施例1と同
様の操作により得られた蒸れ防止用靴の評価試験を行な
った。この結果、耐衝撃性については、12人が膝の痛
みを感じず、また、歩きやすかったと答えたが、残りの
人は膝にやや痛みを感じ、特に歩きやすいとは感じなか
ったと答えた。また、靴の蒸れ具合および振動の吸収性
については、結果を表1に示す。
【0046】実施例4 実施例1において、布材を牛革製の靴本体の内部挿入木
型の形状に沿った布材に加工する際、靴本体の内面全体
に適用され、靴の足挿入開口部および靴中底部材の周縁
部に中空糸の端部開口部がくるような靴中底部用布材お
よび靴甲被部用布材を用いる代わりに、靴本体の内面全
体に適用され、靴の足挿入開口部のみに中空糸の端部開
口部が位置するように取付けらることからなる靴中底部
と靴甲被部が一体の袋状布材を用いた以外は、実施例1
と同様にして蒸れ防止用靴を作製した。続いて実施例1
と同様の操作により得られた蒸れ防止用靴の評価試験を
行なった。この結果、耐衝撃性については、10人が膝
の痛みを感じず、また、歩きやすかったと答えたが、残
りの人は膝にやや痛みを感じ、特に歩きやすいとは感じ
なかったと答えた。また、靴の蒸れ具合および振動の吸
収性については、結果を表1に示す。
【0047】比較例1 靴中底部用布材および靴甲被部用布材を使用しなかった
以外は、実施例1と同様にして靴を作製した。続いて実
施例1と同様の操作により得られた靴の評価試験を行な
った。この結果、耐衝撃性については、3人が膝にやや
痛みを感じ、特に歩きやすいとは感じなかったと答え、
7人が膝にかなり痛みを感じ、歩きにくかったと答え
た。さらに、靴の蒸れ具合および振動の吸収性について
は、結果を表1に示す。
【0048】実施例5 牛革製の靴の代わりにゴム製の靴を使用した以外は、実
施例1と同様にして蒸れ防止用靴を作製した。続いて実
施例1と同様の操作により得られた蒸れ防止用靴の評価
試験を行なった。この結果、全員が膝の痛みを感じず、
また、歩きやすかったと答えた。さらに、靴の蒸れ具合
および振動の吸収性については、結果を表1に示す。
【0049】実施例6 靴中底部用布材を使用しなかった以外は、実施例5と同
様にして蒸れ防止用靴を作製した。続いて実施例5と同
様の操作により得られた蒸れ防止用靴の評価試験を行な
った。この結果、耐衝撃性については、4人が膝の痛み
を感じず、また、歩きやすかったと答えたが、残りの人
は膝にやや痛みを感じ、特に歩きやすいとは感じなかっ
たと答えた。また、靴の蒸れ具合および振動の吸収性に
ついては、結果を表1に示す。
【0050】実施例7 靴甲被部用布材を使用しなかった以外は、実施例5と同
様にして蒸れ防止用靴を作製した。続いて実施例5と同
様の操作により得られた蒸れ防止用靴の評価試験を行な
った。この結果、耐衝撃性については、3人が膝の痛み
を感じず、また、歩きやすかったと答えたが、残りの人
は膝にやや痛みを感じ、特に歩きやすいとは感じなかっ
たと答えた。また、靴の蒸れ具合および振動の吸収性に
ついては、結果を表1に示す。
【0051】実施例8 実施例5において、布材を牛革製の靴本体の内部挿入木
型の形状に沿った布材に加工する際、靴本体の内面全体
に適用され、靴の足挿入開口部および靴中底部材の周縁
部に中空糸の端部開口部がくるように靴中底部用布材お
よび靴甲被部用布材を用いる代わりに、靴本体の内面全
体に適用され、靴の足挿入開口部のみに中空糸の端部開
口部が位置するように取付けらることからなる靴中底部
と靴甲被部が一体の袋状布材を用いた以外は、実施例5
と同様にして蒸れ防止用靴を作製した。続いて実施例1
と同様の操作により得られた蒸れ防止用靴の評価試験を
行なった。この結果、耐衝撃性については、10人が膝
の痛みを感じず、また、歩きやすかったと答えたが、残
りの人は膝にやや痛みを感じ、特に歩きやすいとは感じ
なかったと答えた。また、靴の蒸れ具合および振動の吸
収性については、結果を表1に示す。
【0052】比較例2 靴中底部用布材および靴甲被部用布材を使用しなかった
以外は、実施例5と同様にして靴を作製した。続いて実
施例1と同様の操作により得られた靴の評価試験を行な
った。この結果、耐衝撃性については、0人が膝にやや
痛みを感じ、特に歩きやすいとは感じなかったと答え、
0人が膝にかなり痛みを感じ、歩きにくかったと答え
た。さらに、靴の蒸れ具合および振動の吸収性について
は、結果を表1に示す。
【0053】
【表1】
【0054】実施例9 実施例1の右足用の片足の蒸れ防止用靴と比較例1の左
足用の片足の靴とで1足として、これを用いて6か月
間、隔日ごとに8時間づつ日常生活に使用した後、靴の
臭いを嗅いでみたところ、蒸れ防止用靴の方が蒸れ防止
されていない靴に比べて異臭性は低く、連続して使用し
ても臭気成分は付着しにくいことが確認された。
【0055】また、実施例1の蒸れ防止用靴内の中底部
用布材および甲被部用布材に外見上ではなんらの変化は
認められなかった。
【0056】さらに、靴内面の一部を切り取り、顕微鏡
により皮膚病の原因となる細菌類を観察した結果、蒸れ
防止用靴の方が蒸れ防止されていない靴に比べて、遥か
に細菌類の単位面積中の数が少ないことも確認された。
【0057】
【発明の効果】本発明は、繊維を三次元織した布材を靴
の内側に貼り付けることにより構成されることを特徴と
する蒸れ防止用靴を提供するものである。三次元織した
布材を用いることによって、従来の靴に比べて強度、耐
衝撃性および振動の吸収性能が優れた靴を得ることがで
きる。
【0058】また、三次元織した布材の少なくとも一部
に中空糸を用いることによって、多量の発汗成分による
靴内部の蒸れを防止でき、かつ悪臭を予防できる。
【0059】さらに、靴の外部表面に防水処理あるいは
光沢処理等を施して通気性の悪い靴、さらにはほとんど
通気性のないゴム靴等でも十分に発汗成分による靴内部
の蒸れを防止でき、かつ悪臭を予防することができ、ひ
いては皮膚病の予防にもつながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の蒸れ防止用靴に用いられる三
次元織物の一態様における断面図である。
【図2】図2は、本発明の蒸れ防止用靴に用いられる三
次元織物の別態様における概略図である。
【図3】図3は、本明細書における実施例で作製された
蒸れ防止用靴の要部側断面概略図である。
【図4】図4は、図3のA−A線に沿った要部後断面概
略図である。
【符号の説明】
1…三次元織物 2,3…中空糸 4,5…中実糸 11…蒸れ防止
用靴 12…靴中底部用布材 13…靴甲被部
用布材 14…靴外底部材 15…靴中底部
材 16…靴甲被部材 17…靴中底周
縁部 18…足挿入開口部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維を三次元織した布材を靴の内側に貼
    り付けることにより構成されることを特徴とする蒸れ防
    止用靴。
  2. 【請求項2】 該繊維の少なくとも一部が、発散、放出
    される発汗成分が通過できる微細孔を多数有する高分子
    膜よりなる中空糸であり、かつ該中空糸の端部開口面が
    靴の足挿入開口部および/または靴中底部材の周縁部に
    なるように装着されている請求項1に記載の蒸れ防止用
    靴。
  3. 【請求項3】 該微細孔の孔径が0.1μm〜2mmの
    範囲である請求項2に記載の蒸れ防止用靴。
  4. 【請求項4】 該中空糸の外径が100μm〜3mmの
    範囲であり、膜厚が20μm〜1mmの範囲である請求
    項2に記載の蒸れ防止用靴。
  5. 【請求項5】 該中空糸の微細孔の開孔率が10〜60
    %の範囲である請求項2に記載の蒸れ防止用靴。
  6. 【請求項6】 該布材における該中空糸の構成比率が1
    0〜60%の範囲である請求項2に記載の蒸れ防止用
    靴。
  7. 【請求項7】 該布材を構成する繊維が中実糸である請
    求項1に記載の蒸れ防止用靴。
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