JPH06295293A - ニューラルネットワーク映像プロセッサ - Google Patents

ニューラルネットワーク映像プロセッサ

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JPH06295293A
JPH06295293A JP6064220A JP6422094A JPH06295293A JP H06295293 A JPH06295293 A JP H06295293A JP 6064220 A JP6064220 A JP 6064220A JP 6422094 A JP6422094 A JP 6422094A JP H06295293 A JPH06295293 A JP H06295293A
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JP
Japan
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neural network
output
input
signal processing
vector
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Application number
JP6064220A
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English (en)
Inventor
Ii Zooteii Ansonii
イー. ゾーティー アンソニー
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T5/00Image enhancement or restoration
    • G06T5/90Dynamic range modification of images or parts thereof
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T5/00Image enhancement or restoration
    • G06T5/60Image enhancement or restoration using machine learning, e.g. neural networks
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/20Special algorithmic details
    • G06T2207/20084Artificial neural networks [ANN]

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Picture Signal Circuits (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 ビデオカメラ用の信号処理装置は、一つのニ
ューラルネットワークだけ用い、多数の非線形信号処理
関数を実行する。一例では、ニューラルネットワークは
ガンマ補正及びコントラスト圧縮を実行する。ニューラ
ルネットワークは、ある関数を、次に2つの関数の組合
せを、次には3つの関数の組合せを、というようにバッ
クプロパゲーションを用いてエミュレートするようにト
レーニングされる。プログラムされたニューラルネット
ワークは、ビデオカメラにおいてパイプライン処理用の
複数の信号プロセッサの代わりをする。 【効果】 ニューラルネットワークを使用することによ
り、汎用の部品を使うことが可能であり、また信号処理
の際の遅延を少なくすることができるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一度の操作で複数の信
号処理関数を行うための映像信号処理のための装置及び
その方法、特に上記の関数を行うためにニューラルネッ
トワークを使用する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】多くの信号処理システムでは、関数はデ
ータに順次与えられる。すなわち、入力データに一つの
関数が与えられると、その関数が生成する出力値は、次
の関数には入力値として与えられる。このタイプの処理
方法は、通常パイプライン処理と呼ばれる。
【0003】パイプライン処理を用いたシステムの一例
として、ビデオカメラがある。このようなビデオカメラ
の一つが、K.A.Parulskiらによる論文「A Digital Colo
rCCD Imaging System Using Custom VLSI Circuits」 I
EEE Transactions on Co-nsumer Electronics, Vol.35,
No.3, pp.382-389, August, 1989、に記載されてい
る。
【0004】上記論文に記載されているカメラは、連続
した映像を表すサンプルを収集するCCDセンサーを用
いている。その後、このサンプルはデジタル化され、カ
ラーフィルタアレイ(CFA)信号プロセッサ、及び
赤、緑、青RGB信号ポストプロセッサによって処理さ
れる。CFA処理装置は、CCDデバイスから与えられ
た単一画像のサンプルから、赤(R)、緑(G)及び青
(B)の一揃いのサンプルを生成する。さらに、CFA
プロセッサは、RGB信号にカラーバランスの修正を行
う。RGBポストプロセッサは、黒レベル調整、ガンマ
補正、及び開口補正を行う。
【0005】参考論文に記載されているように、上記処
理関数を実現するために使用される回路は、二つのVL
SI集積回路に装備される。このような集積回路は、費
用のかかる開発サイクルを行わなければ作成できない、
特殊目的回路が比較的多く集積されたものとなる。
【0006】比較的多数の特殊目的回路が必要なだけで
なく、例えば、参考論文に示されているシステムでは、
信号処理操作のパイプラインを設けることによって、処
理経路で遅延が起きる。例えば、観測された画面からの
音声情報が映像情報と並行して処理されているときに
は、並行信号処理経路はシステムに存在し得る。映像情
報のパイプライン処理がもたらす遅延は、音声信号処理
回路で補償されるのが望ましい。
【0007】参照したビデオカメラ処理回路でおこる遅
延は比較的小さいが、その他の映像信号プロセッサは処
理回路において一つもしくはそれ以上のフレーム遅延素
子を用い得る。この素子によって、より実質的な遅延が
起こることとなり、補償はますます困難になる。
【0008】さらに、参考論文に記載されているような
システムでは、システムの複雑さに反映されるように、
設計の精密さと費用とはもともと相容れないものであ
る。ビデオカメラで行われる処理ステップの多くは、厳
密には所望の処理ステップとは一致しないが、比較的単
純な数学的関数としてモデルにされている。これらの関
数モデルは、より厳密なモデルに従って所望の処理ステ
ップを実行することが、あるいは一つのモデルとして多
数の独立関数を実行することが、費用効率が高くないと
いう理由だけで使用されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の方法で
は、パイプライン処理を実現するために、特殊目的回路
を多く含んだ集積回路が必要となる。従ってパイプライ
ン処理を行う集積回路を作るには多くの開発期間と開発
費用がかかる。
【0010】またパイプライン処理によって、映像信号
を処理するときには、それぞれの関数回路において遅延
が生じるため、あるいは複数のフレーム遅延素子を用い
るために全体としては遅延が大きくなり補償が困難にな
る。
【0011】本発明はこのような現状に鑑みてなされた
ものであり、独立した信号処理関数のグループを、一つ
の統合された関数として実現させるためにニューラルネ
ットワークを使用することにより、汎用の部品を使うこ
とを可能にし、その結果、集積回路を開発する期間と費
用とを削減し、信号処理の遅延を短縮する装置及び方法
を供給することが本発明の目的である。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の一つの局面によ
れば、信号処理システムは、複数のプログラム可能な重
み付け係数と、制御信号が各々直接に複数の信号処理関
数と関連づけられていて、複数の入力信号及び複数の制
御信号を受け取る複数の入力端子と、複数の出力信号を
供給するための複数の出力端子とをもつニューラルネッ
トワークと、各々が入力ベクトル、制御ベクトル及び出
力ベクトルを含み、該出力ベクトルが第1及び第2の信
号処理関数の該入力ベクトルに対する所望の反応を表
す、複数のテストパターンを生成する手段と、該複数の
プログラム可能な各々の重み付け係数に対応する複数の
値を生成するシミュレーション手段であって、該複数の
テストパターンの入力ベクトル、制御の各ベクトルに対
するニューラルネットワークの反応をシミュレートする
手段と、該重み付け係数に特定されたシミュレートされ
た各々の値を変化させ、シミュレートされた反応をテス
トパターンの出力ベクトルと一致させる手段とを有する
シミュレーション手段と、該ニューラルネットワークに
シミュレートされた重み付け係数の値を与え、ニューラ
ルネットワークが第1及び第2の非線形信号処理関数を
エミュレートできるようにする手段を備え、そのことに
より上記目的が達成される。
【0013】本発明の他の局面によれば、信号処理シス
テムは、少なくとも第1及び第2の非線形信号処理関数
に従って複数の入力信号を処理し、それにより複数の出
力信号を生成する信号処理システムであって、該システ
ムが、複数のプログラム可能な重み付け係数と、複数の
入力信号及び複数の制御信号を受け取る複数の入力端子
と、複数の出力信号を供給するための複数の出力端子と
を有するニューラルネットワークと、各々がそれぞれ異
なる重み付け係数に対応する、複数の値を生成するシミ
ュレーション手段であり、該シミュレーション手段が、
複数のテストパターンに対するニューラルネットワーク
の反応をシミュレートし、各々のパターンが入力ベクト
ル、制御ベクトル及び出力ベクトルを含んでいる手段
と、該重み付け係数に特定された、シミュレートされた
各々の値を変化させ、シミュレートされた反応をテスト
パターンの出力ベクトルと一致させる手段とを含むシミ
ュレーション手段と、第1の複数のテストパターンを生
成し、各々が前記第1の非線形関数に対して入力ベクト
ル、制御ベクトル、及び所望の出力ベクトルを含み、該
シミュレーション手段にテストパターンを与え、複数の
重み付け係数に対して初期値を生成する手段と、該第1
及び第2の非線形信号処理関数の組合せを表す第2の複
数のテストパターンを生成し、第2の複数のテストパタ
ーンにおける各パターンが入力ベクトル、制御ベクト
ル、及び所望の出力ベクトルを含み、該シミュレーショ
ン手段に第2の組のテストパターンを与え、それによっ
て該複数の重み付け係数に対する最終値を生成する手段
と、該重み付け係数の最終値をニューラルネットワーク
に与え、ニューラルネットワークが該第1及び第2の非
線形信号処理関数に従って入力信号を処理することがで
きるようにする手段とを備え、そのことにより上記目的
が達成される。
【0014】前記システムは、前記シミュレーション手
段が、前記テストパターンの各入力ベクトル及び制御ベ
クトルに対するニューラルネットワークの反応をシミュ
レートし、シミュレートされた出力値のベクトルを生成
するシミュレータと、複数の費用関数値を算出する手段
であって、ここで各費用関数値は該シミュレートされた
出力値から選択された出力値の数学的関数を表し、かつ
各費用関数値は所望の出力ベクトルからの所望の出力値
に対応する手段と、該費用関数に反応し、各出力ベクト
ルでの各々の値とシミュレートされた出力値ベクトルで
の値との差を最小限にするように各プログラム可能な重
み付け係数を修正する、バックプロパゲーション手段
と、ニューラルネットワークが信号処理関数を許容可能
な誤差でエミュレートできる値に、重み付け係数が収束
するときを決定する手段とを備えていてもよい。
【0015】前記システムは、前記各費用関数値が、ニ
ューラルネットワークのすべてのシミュレートされた出
力値の関数であってもよい。
【0016】前記システムは、少なくとも第1及び第2
のカラー信号値を、シミュレートされた出力ベクトルと
所望の出力ベクトルとにおいて各々第1及び第2の出力
値として生成するカラー映像信号処理システムであっ
て、該費用関数がシミュレートされた第1と第2の出力
値との比と所望の第1と第2の出力値の比との差の関数
であってもよい。
【0017】前記システムは、少なくとも第1及び第2
のカラー信号値を各々第1及び第2のシミュレートされ
た出力値と所望の出力値として生成するカラー映像信号
処理システムであって、該費用関数が、第1及び第2の
シミュレートされた出力値と、シミュレートされた出力
値によって生成される第1輝度値と対応する所望の出力
値によって生成される第2輝度値との差を表す、第1及
び第2のシミュレートされた出力値との組合せの関数で
あってもよい。
【0018】本発明の他の局面によれば、複数のプログ
ラム可能な重み付け係数を有するニューラルネットワー
クを備えるシステムにおいて、少なくとも第1及び第2
の非線形信号処理関数に従って複数の入力信号を処理
し、それによって複数の出力信号を生成する方法であっ
て、該方法が、前記第1の非線形信号処理関数を表す第
1の複数のテストパターンを生成し、該第1の非線形関
数に対して該第1の複数のテストパターンにおける各パ
ターンが入力ベクトル、制御ベクトル及び出力ベクトル
を有するステップと、該第1の複数のテストパターンに
対するニューラルネットワークの反応をシミュレート
し、第1の複数のテストパターンに含まれる出力ベクト
ルにニューラルネットワークのシミュレートされた反応
が一致するように、ニューラルネットワークの重み付け
係数を修正し、重み付け係数に対して複数の初期値を生
成するステップと、該第1及び第2の非線形信号処理関
数の組合せを表す第2の複数のテストパターンを生成
し、該第2の複数のテストパターンの各パターンが入力
ベクトル、制御ベクトル、及び出力ベクトルを有するス
テップと、第2の複数のテストパターンに対するニュー
ラルネットワークの反応をシミュレートし、第2の複数
のテストパターンに含まれた出力ベクトルにニューラル
ネットワークのシミュレートされた反応が一致するよう
にニューラルネットワークの重み付け係数を修正し、重
み付け係数に対する複数の最終値を生成するステップ
と、ニューラルネットワークに重み付け係数の最終値を
与えるステップと、ニューラルネットワークを用いて入
力信号を処理し、出力信号を生成するステップを有する
方法であって、それにより上記目的が達成される。
【0019】本発明の他の局面によれば、映像信号処理
システムは、複数の入力映像情報信号を与える手段と、
該第1の非線形信号処理関数がガンマ補正で、該第2の
非線形信号処理関数がコントラスト圧縮であるとき、第
1及び第2の非線形信号処理関数に従って該複数の入力
映像情報信号を処理する手段とを備える処理手段であっ
て、該第1及び第2の非線形信号処理関数が、各々がプ
ログラム可能な重み付け係数を有する複数のプロセッサ
を備えたニューラルネットワークと、各入力値と出力値
とを有する複数のテストパターンを生成する手段であっ
て、各テストパターンの該出力値が第1及び第2の非線
形信号処理関数を用いて各入力値を処理した結果を表す
手段であって、該複数のテストパターンを生成する手段
がさらに、第1の非線形処理関数のみを用いて入力値を
処理した結果を表す第1の組のテストパターンを生成
し、かつ、第1の非線形処理関数と併せて第2の非線形
処理関数を用いて入力値を処理した結果を表す第2の組
のテストパターンを生成する手段とを備えている該複数
のテストパターンを生成する手段と、該複数のテストパ
ターンを用いてニューラルネットワークを訓練し、第1
及び第2の非線形処理関数をニューラルネットワークが
エミュレートできるようにする各重み付け係数に対して
複数の値を生成する手段であって、ニューラルネットワ
ークを訓練する手段が、第1の組のテストパターンを用
いてニューラルネットワークを訓練し、第1の組のテス
トパターンを用いたニューラルネットワークの訓練後、
第2の組のテストパターンを用いてニューラルネットワ
ークを訓練する手段を有する手段とを備えており、その
ことにより上記目的が達成される。
【0020】前記システムは、カラー補正関数をガンマ
補正関数とコントラスト圧縮関数との組合せで用いて前
記入力値を処理した結果を表す第3の一組のテストパタ
ーンを生成する手段と、該ニューラルネットワークが第
2の組のテストパターンを用いて訓練され、カラー補
正、コントラスト圧縮及びガンマ補正の各関数の組合せ
をエミュレートする複数の重み付け係数に対して一組の
値を生成した後、第3の組のテストパターンを用いてニ
ューラルネットワークをトレーニングする手段とをさら
に有していてもよい。
【0021】前記システムは、開口補正関数及びガンマ
補正関数とコントラスト圧縮関数とカラー補正関数との
組合せを用いて前記入力値を処理した結果を表す第4の
組のテストパターンを生成する手段と、該ニューラルネ
ットワークが第3の組のテストパターンを用いて訓練さ
れ、開口補正、カラー補正、コントラスト圧縮及びガン
マ補正の各関数の組合せをエミュレートする複数の重み
付け係数に対して一組の値を生成した後、第4の組のテ
ストパターンを用いてニューラルネットワークをトレー
ニングする手段とをさらに有していてもよい。
【0022】本発明の他の局面によれば、信号処理シス
テムは、複数のプログラム可能な重み付け係数を有する
ニューラルネットワークと、ニューラルネットワークの
入力端子が赤、緑及び青の各カラー信号を表す信号を受
け取るために結合されていて、複数の入力信号及び複数
の制御信号を受け取る複数の入力端子と、複数の出力信
号を与えるための複数の出力端子と、各々が入力ベクト
ル、制御ベクトル及び出力ベクトルを含み、該出力ベク
トルが第1及び第2の信号処理関数の該入力ベクトルに
対する所望の反応を表す、複数のテストパターンを生成
し、該第1及び第2の信号処理関数がガンマ補正及びコ
ントラスト圧縮である手段と、該複数のプログラム可能
な各々の重み付け係数に対応する複数の値を生成するシ
ミュレーション手段を備える信号処理システムであっ
て、該シミュレーション手段が、該複数のテストパター
ンの入力ベクトル、制御ベクトルの各ベクトルに対する
ニューラルネットワークの反応をシミュレートする手段
と、重み付け係数に特定された、シミュレートされた各
々の値を変化させ、シミュレートされた反応をテストパ
ターンの出力ベクトルと一致させる手段と、該ニューラ
ルネットワークにシミュレートされた該重み付け係数の
値を実際の重み付け係数として与え、ニューラルネット
ワークが第1及び第2の非線形信号処理関数をエミュレ
ートできるようにする手段を備え、それにより上記目的
が達成される。
【0023】本発明の他の局面によれば、信号処理シス
テムは、カラービデオカメラで、複数のプログラム可能
な重み付け係数を有するニューラルネットワークと、ニ
ューラルネットワークの入力端子が赤、緑及び青のカラ
ー信号を表す信号を受け取るために結合されている、複
数の入力信号及び複数の制御信号を受け取る複数の入力
端子と、複数の出力信号を与えるための複数の出力端子
と、各々が入力ベクトル、制御ベクトル及び出力ベクト
ルを含み、該出力ベクトルが第1及び第2の信号処理関
数の該入力ベクトルに対する所望の反応を表す、複数の
テストパターンを生成し、該第1及び第2の信号処理関
数がガンマ補正、コントラスト圧縮、カラーバランス、
及び開口補正から構成されるグループから選択される手
段と、該複数のプログラム可能な各々の重み付け係数に
対応する複数の値を生成するシミュレーション手段を備
える信号処理システムであって、該シミュレーション手
段が、該複数のテストパターンの入力ベクトル、制御ベ
クトルの各ベクトルに対するニューラルネットワークの
反応をシミュレートする手段と、重み付け係数に特定さ
れた、シミュレートされた各々の値を変化させ、シミュ
レートされた反応をテストパターンの出力ベクトルと一
致させる手段と、該ニューラルネットワークにシミュレ
ートされた該重み付け係数の値を与え、ニューラルネッ
トワークが第1及び第2の非線形信号処理関数をエミュ
レートできるようにする手段を備え、それにより上記目
的が達成される。
【0024】本発明の他の局面によれば、信号処理シス
テムは、複数の入力信号を受け取る複数の入力端子と、
複数の出力信号を供給する複数の出力端子と、複数のプ
ログラム可能な重み付け係数を受け取り、かつ、該プロ
グラム可能な重み付け係数が複数のパラメータ入力の一
つが変化するごとに生成される受け取り手段と、を有す
る、複数の非線形信号処理関数をエミュレートするニュ
ーラルネットワークと、各組が複数のパラメータ入力に
対する値の各々異なる組に対応している、所定のプログ
ラム可能な重み付け係数の複数の組を記憶する手段と、
対応する重み付け係数の組が存在しないパラメータ設定
の各組に対する、一組の重み付け係数をオンラインで決
定し、かつ、該決定された重み付け係数が、記憶されて
いる重み付け係数の組の、少なくとも一つであるオンラ
イントレーニング手段と、該ニューラルネットワークが
複数の非線形信号処理関数をエミュレートできるよう
に、受け取り手段に決定された重み係数を与える、プロ
グラム可能な手段と、を備える複数のパラメータ入力を
有し、それにより上記目的が達成される。
【0025】本発明の他の局面によれば、信号処理シス
テムは、複数の入力信号を受け取る複数の入力端子と、
複数の出力信号を供給する複数の出力端子と、複数のプ
ログラム可能な重み付け係数を受け取り、かつ、該プロ
グラム可能な重み付け係数が複数のパラメータ入力の一
つで著しい変化がおこるごとに変化する受け取り手段と
を有する、複数の非線形信号処理関数をエミュレートす
るニューラルネットワークと、各組が複数のパラメータ
入力に対する各々異なる値の組に対応していて、所定の
プログラム可能な重み付け係数の複数の組を記憶する手
段と、対応する重み付け係数の組が存在しない、新しい
パラメータ設定の一組に対する一組の重み付け係数をオ
ンラインで決定し、かつ、該決定された重み付け係数
が、記憶されている重み付け係数の組の少なくとも一つ
の関数であるオンライントレーニング手段とを備える信
号処理システムであって、該オンライントレーニング手
段が、記憶されている重み付け係数の組の中のどれがト
レーニング中に初期値として使用されるべきかを決定す
る手段と、パラメータ設定の新しい組に対する重み係数
を決定するために、ニューラルネットワークを初期値の
関数としてトレーニングする手段と、該ニューラルネッ
トワークが該複数の非線形信号処理関数をエミュレート
できるように、受け取り手段に決定された重み係数を与
えるプログラム可能な手段と、を備える複数のパラメー
タ入力を有し、それにより上記目的が達成される。
【0026】前記信号処理システムは、ニューラルネッ
トワークが、複数の映像信号処理関数をエミュレート
し、ニューラルネットワークの入力端子が、赤、緑及び
青のカラー信号を表す信号を受け取るために結合されて
いてもよい。
【0027】前記信号処理システムは、信号処理システ
ムが、カラービデオカメラの中にあり、ニューラルネッ
トワークの入力端子が、赤、緑及び青のカラー信号を表
す信号を受け取るために結合されて、複数の信号処理関
数が、ガンマ補正、コントラスト圧縮、ハイパスフィル
タリング、カラーバランス及び開口補正から成るグルー
プから選択されてもよい。
【0028】前記システムは、トレーニング手段が、テ
ストパターンの各入力ベクトルに対するニューラルネッ
トワークの応答をシミュレートし、シミュレートされた
出力値のベクトルを生成するシミュレータ手段と、各費
用関数値がシミュレートされた出力値から選択されたも
のの数学的関数を表し、かつ、所望の出力ベクトルから
の所望の出力値に対応している、複数の費用関数値を計
算する手段と、費用関数値を最小にするために各プログ
ラム可能な重み関数を修正する、費用関数値に応答する
バックプロパゲーション手段と、ニューラルネットワー
クが許容可能な誤差を伴う信号処理関数をエミュレート
できる値に、重み係数が収束するときを決定する手段
と、を備えていてもよい。
【0029】前記システムは、各費用関数値がニューラ
ルネットワークのシミュレートされたすべての出力値の
関数であってもよい。
【0030】前記システムが、少なくとも第1及び第2
のカラー信号値を、シミュレートされた出力ベクトルと
所望の出力ベクトルとにおいて各々第1及び第2の出力
値として生成するカラー映像信号処理システムであっ
て、該費用関数が、シミュレートされた第1及び第2の
出力信号との比と所望の第1及び第2の出力値の比との
差の関数であってもよい。
【0031】前記システムは、少なくとも第1及び第2
のカラー信号値を、各々第1及び第2のシミュレートさ
れた出力値と所望の出力値として生成するカラー映像信
号処理システムであって、該費用関数が、シミュレート
された出力値によって生成される第1の輝度と対応する
所望の出力値によって生成される第2の輝度との差を表
す、シミュレートされた第1及び第2の出力信号と所望
の第1及び第2の出力値の組合せの関数であってもよ
い。
【0032】本発明の他の局面によれば、複数のプログ
ラム可能な重み付け係数を有するニューラルネットワー
クを備えるシステムにおいて、複数の非線形信号処理関
数に従って複数の入力信号を処理し、それによって複数
の出力信号を生成する方法であって、該方法が、パラメ
ータ入力設定の複数の所定の組に対応する重み付け係数
の複数の組をオフラインで計算するステップと、ニュー
ラルネットワークのオンライン動作の間に使用する重み
付け係数の複数の組を記憶するステップと、事前に計算
された重み付け係数の記憶された組の少なくとも一つの
関数としてパラメータ設定の所定の組の一つとは等価で
はないパラメータ入力設定の各組に対して、ニューラル
ネットワークをオンラインでトレーニングするステップ
と、ニューラルネットワークを使用して入力信号を処理
し、出力信号を生成するステップとを有し、それにより
上記目的が達成される。
【0033】前記方法は、前記ニューラルネットワーク
をトレーニングするステップが、ニューラルネットワー
クに対する初期値を、事前に計算された重み付け係数の
少なくとも一つの組の関数として設定するステップと、
複合非線形信号処理関数を表す複数のテストパターンを
生成し、かつ、該複数のテストパターン中の各パターン
が入力ベクトル及び出力ベクトルを含むステップと、第
1の複数のテストパターンに対するニューラルネットワ
ークの応答をシミュレートし、ニューラルネットワーク
のシミュレートされた応答を、第1の複数のテストパタ
ーンに含まれる出力ベクトルに一致させるようにニュー
ラルネットワークの初期重み付け係数を修正することに
よって、重み付け係数に対する複数の新しい値を生成す
るステップと、重み付け係数に対する新しい値が、ニュ
ーラルネットワークの応答をシミュレートされた応答の
許容できる所定の限界内になるまで、必要に応じてシミ
ュレーションのステップを繰り返すステップと、重み付
け係数の最終的な新しい値をニューラルネットワークに
与えるステップと、をさらに含んでいてもよい。
【0034】前記方法は、シミュレートするステップが
実際にニューラルネットワークを用いて行われてもよ
い。
【0035】
【作用】ニューラルネットワークは、処理される信号を
受け取る複数の入力プロセッサを備える。ネットワーク
はさらに、一つ以上の隠れプロセッサの層、及び出力プ
ロセッサの層を備えている。出力プロセッサは処理され
た出力信号を与える。
【0036】ニューラルネットワークは処理関数グルー
プ中の第1関数を実行するように訓練され、その後第1
関数と組み合わされる予定のグループの中で、各々の関
数に対して再訓練される。
【0037】重み付け関数の複数の組はニューラルネッ
トワークに対して規定され、各々異なる入力値に対応す
る各組は、制御パラメータに対して変動する。
【0038】重み付け関数の複数の組はニューラルネッ
トワークに対して規定され、各組は各々異なる制御パラ
メータの規定された組に対応する。
【0039】パラメータの規定された組の間にある制御
パラメータに対する重み付け関数が、規定されたパラメ
ータの組に基づくオンライントレーニングアルゴリズム
を使用して決定される。
【0040】
【実施例】図1は、代表的なパイプライン信号処理シス
テムを示している。このシステムでは、3つの入力信号
V1、V2及びV3は、プロセッサ110、112及び
114によって逐次処理され、3つの出力信号V1’、
V2’及びV3’を生成する。この例では、プロセッサ
110、112及び114は、パラメータP1、P2及
びP3によって各々制御される。図1に示されるシステ
ムでは、各プロセッサ110、112及び114は独立
である。各プロセッサは入力データ値で明確に定義付け
られた操作を行い、出力値を生成する。
【0041】主題発明の基礎を成す着想の一つとして、
図1に示されるようなシステムを、図2に示されるシス
テムのように等価な役割をする他のシステムに替えるこ
とがあげられる。図2では、ニューラルネットワーク2
10は結合し、データ信号入力V1、V2、及びV3及
びパラメータ入力信号P1、P2及びP3を入力として
受け取る。また、ニューラルネットワーク210は図1
のように出力信号V1’、V2’及びV3’を生成す
る。
【0042】図2に示されるシステムは、図1に示され
るシステムと比べると多くの利点を有している。まず、
3つのプロセッサはいずれも、一組のハードウェアを使
用するだけで、実行される。これによって、様々なシス
テムの相対的な複雑さに応じて開発時間、及び設計時間
が短縮され、また、コストも削減し得る。第二に、プロ
ッセッサ110、112、及び114のどれか一つが故
障すると、図1に示すシステムではシステム全体が動作
不能になり得るのに対し、図2に示すシステムでは既定
の入力値の組に対して、大半の出力値は不変であり得
る。第三に、プロセッサ110、112及び114によ
って行われる各々の処理がかなり主観的になっていると
きに、あるいは従来の単一処理技術によって不完全にモ
デル化されたときに、ニューラルネットワークで処理を
行うことには利点が有り得る。なぜなら、ニューラルネ
ットワークでは、抽象化の高レベルで関数を実行するこ
とができるからである。すなわち、過度に単純化された
数学的モデルに限定されないのである。
【0043】以下の材料では、映像信号処理システムは
ビデオカメラに関して記述される。しかし、上記の発明
は映像信号処理において、より一般的な用途があると考
えられる。また、本発明は処理ステップが順次行われ、
実際行われるステップが客観的ではなく主観的な非映像
信号処理でも、一般的な用途を有すると考えられる。図
3はデジタルビデオカメラシステムの一例を示すブロッ
ク図である。この図では、画面からの光はそれぞれ独立
した赤、緑、及び青の電荷結合素子(CCD)イメージ
ャ(imager、撮像器)310上に集光される。画面の映
像はCCDイメージャ上に集められるので、CCDイメ
ージャ310は、各々画面の三原色である赤、緑、青を
表すアナログサンプルデータ信号を生成する。生成され
た信号は、単純なデータアナログ信号をデジタルサンプ
ルデータ信号に変換する、アナログ−デジタル変換器
(ADC)312に与えられる。
【0044】ADC312が生成したデジタル信号は、
映像入力回路314に与えられる。本例の回路では、映
像入力回路はラッチであり、ADC312から与えられ
るデジタル値をカメラ信号処理を行う他の回路にシンク
ロさせるために使用される。アナログ−デジタル変換を
経た直後の信号処理ステップは、固定パターン補正ステ
ップであり、プロセッサ316が行う。このステップ
は、例えばCCDイメージャ310によって与えられる
暗電流(すなわち、光が無い状態でCCDによって生成
された電荷の値)に対応する映像を保存し、この暗電流
映像を、映像入力回路314が与える映像信号から取り
去る。
【0045】固定パターン補正回路316が生成した出
力信号は、カラーバランスプロセッサ318に与えられ
る。プロセッサ318は、赤、緑、青の各々の信号に合
わせて相対的な増幅定数を調整し、カメラの視界中で最
も明るい物体を再生画像で白くする。
【0046】カラーバランス較正は、初期のカメラのセ
ットアップの間は通常一度しか行われない。しかしなが
ら、この較正ステップで作られた増幅定数あるいは利得
定数は、通常の画像操作の他の部分においても、パター
ン補正回路316が提供する赤、緑、青の信号に与えら
れる。
【0047】カラーバランスプロセッサ318が与える
出力信号は、組になった開口フィルタ324及びガンマ
補正プロセッサ320に、並行に与えられる。ガンマ補
正プロセッサ320は関数Γ(x)をサンプル値xに与
える。この関数は次の方程式(1)に示される。
【0048】
【数1】
【0049】ガンマ補正プロセッサ320によって生成
された出力値は、コントラスト圧縮器322に与えられ
る。コントラスト圧縮器322は関数CC(x)を適用
する。ここでxは、方程式(2)に示されるように、個
々のR,G及びBの各信号を表す。
【0050】
【数2】
【0051】開口フィルタ324はR、G、B信号の組
合せから高周波成分を抽出して、それを増幅し、この増
幅された高周波成分をコントラスト圧縮回路322が与
える赤、緑、及び青の各信号に与える。開口補正信号
は、加算器326、328及び330によって、各々
赤、緑、青信号に加算される。加算された信号は、デジ
タル−アナログ変換器(DAC)332によって、アナ
ログ信号に変換される。
【0052】映像入力回路314、固定パターン補正回
路316、カラーバランスプロセッサ318、ガンマ補
正プロセッサ320、コントラスト圧縮プロセッサ32
2、及び開口フィルタ324は、処理制御プログラミン
グ回路334によって制御される。この回路334は制
御盤336から情報を受け取り、状態情報を制御盤33
6に与える。回路334はプロセッサ制御を行い、プロ
グラミングをする他にも、CCDイメージャ310、A
DC312、及びDAC332にクロック信号、及びそ
の他のタイミング信号を生成する。
【0053】図4は、本発明の一実施例を含むビデオカ
メラの一例を示すブロック図である。このカメラは図3
に示すカメラと同じであるが、ガンマ補正プロセッサ3
20及びコントラスト圧縮プロセッサ322が、ニュー
ラルネットワーク410一つに置き替えられている点が
異なっている。
【0054】図5は、別のビデオカメラの構成を示して
いる。これは、図3に示すカメラと同じではあるが、ニ
ューラルネットワーク420によってカラーバランスプ
ロセッサ318、ガンマ補正プロセッサ320、コント
ラスト圧縮プロセッサ322、開口フィルタ324及び
加算器326、328及び330が置き替えられている
点が異なっている。
【0055】さしあたって、ニューラルネットワーク4
10及び420の複雑さは無視する。図4及び5に示さ
れている回路は図3に示されている回路よりも単純であ
るが、これは、図4及び5に示されている回路に含まれ
ている要素が少ないためである。さらに、以下に述べる
ように図4及び5に示されている回路から許容できる信
号処理を行うために必要な技術的努力は、図3に示され
ている回路から同じレベルの性能を実現するために必要
な技術的努力よりも、かなり小さくてすむ。
【0056】ニューラルネットワークの複雑さを考慮に
入れたとしても、図4及び5に示される回路は図3に示
される回路よりもコストがかからない。なぜなら、ニュ
ーラルネットワーク410及び420、あるいはネット
ワークを形成する処理要素を特別に製造する必要はな
く、したがって汎用品を大量に使うことで割安となる利
点が生じる。さらに、ニューラルネットワークは、多数
の同一処理要素を使用するように構成され得る。
【0057】説明を簡単にするために、図4に示される
発明の実施例のみを以下に述べる。しかし、当業者が図
5で示される回路を用いることができるように、本実施
例は詳しい解説をつけて記述される。
【0058】図4では、ガンマ補正、及びコントラスト
圧縮関数は組み合わされ、それらをニューラルネットワ
ーク410が行う。結合したこの二つの関数は、きわめ
て非線形である。方程式(1)によって規定されるガン
マ補正関数、及び方程式(2)によって規定されるコン
トラスト圧縮関数は、方程式(3)、(4)及び(5)
に示されるように組み合わされ、入力カラー信号r、g
及びb、及び制御パラメータγ及びcontからr’、
g’及びb’の各々の信号を生成する。
【0059】
【数3】
【0060】
【数4】
【0061】
【数5】
【0062】上記の方程式において、信号r’、g’及
びb’はガンマ補正、及びコントラスト圧縮を各々の入
力信号r、g、及びbに行うことにより得られる。この
結合した処理は、非常に非線形である。なぜなら、この
処理は多数の指数及び最大値を必然的に伴うからであ
る。さらに、対応する入力カラー信号が同一であって
も、他の入力信号の一つでも変化すれば、その出力カラ
ー信号は変化してしまう。さらに、方程式をアナログ回
路、あるいはデジタル回路で実行することは容易でな
い。方程式(3)、(4)及び(5)は複雑すぎるの
で、従来のアナログ信号処理回路の使用によっては効果
的に実行することができないからである。プログラムさ
れたデジタルプロセッサを使用した方が容易に方程式を
実行することができるが、行われた操作が複雑なので信
号処理遅延が大きすぎたり、あるいは非常に複雑なプロ
セッサが必要になる。最後に、大規模なルックアップテ
ーブル(LUT)として関数を導入すると、8ビット入
力値の場合でもLUTを保持する必要のある記憶量は非
常に大きくなり(2の(8×5)乗=240であり、これ
は1.0×1012よりも大きい)、そのようなデバイス
は非実用的である。
【0063】図6は、ニューラルネットワーク410と
しての使用に適したニューラルネットワークのブロック
図である。このネットワークは3層のプロセッサ、すな
わち入力プロセッサ510aから510e、隠れプロセ
ッサ512aから512o、及び出力プロセッサ514
aから514cを備える。各入力プロセッサ、例えば5
10aは、すべての入力信号、カラー信号R、G、B及
び制御信号γ及びcontを受け取る。各入力プロセッ
サはその出力信号をすべての隠れプロセッサ512aか
ら512oに順次与える。各隠れプロセッサ、例えば5
12aは3つの出力信号を生成し、その一つは出力プロ
セッサ514aに与えられ、もう一つは出力プロセッサ
514bに、最後の一つは出力プロセッサ514cに与
えられる。出力プロセッサ514a、514b、514
cは各々処理されたカラー信号r’、g’、b’を生成
する。
【0064】開口補正関数は空間フィルタ操作であるの
で、ニューラルネットワーク420は画像サンプルを多
数ライン格納できる回路を備えることが望ましい。それ
によって、処理中のサンプルの上下に表示されたサンプ
ルだけではなく、処理中のサンプルの横に表示されるサ
ンプルも、入力値としてニューラルネットワークに与え
られる。従って、ニューラルネットワーク420はニュ
ーラルネットワーク410よりも多くの入力端子を有し
得る。さらに、ネットワーク420によってエミュレー
トされた多数の関数は、ネットワーク410によってエ
ミュレートされた関数よりも複雑さを増し、それによっ
て、ネットワーク420ではネットワーク410で使用
されるよりも多くの入力プロセッサ及び隠れプロセッサ
を使用することが望ましくなる。また、隠れプロセッサ
として一層だけ使用する代わりに、多数の隠れ層を使用
し、ネットワークを拡張することも望ましい。
【0065】再び図6を参照すると、ネットワークの各
プロセッサは入力ポートに与えられる連続する値の連続
した重み付けされた量を算出し、シグモイド伝達関数に
よって重み付けされた量を変換し、出力値を生成する。
入力及び隠れプロセッサに対しては、この出力値は次の
段階ですべてのプロセッサに与えられる。出力プロセッ
サについては、これらの出力値は信号r’、g’または
b’である。
【0066】図7は、入力プロセッサの一つ、例えばプ
ロセッサ510aとしての使用に適した回路のブロック
図である。図7では、3つのカラー信号r、g、bのサ
ンプル、及び制御信号γ及びcontのサンプルが、各
重み付け回路610a、610b、610c、610
d、及び610eに与えられる。これらの回路によって
与えられた各重み付け係数は、WIi0、WIi1、Ii2、W
Ii3、及びWIi4である。ここで、添え字Iは入力プロセ
ッサからの重み付け係数であることを指示し、添え字i
は特定の入力プロセッサを示している。重み付け係数
は、プログラミングバスPMを介してプログラム可能で
ある。本発明の実施例では、各回路610aから610
eは、プログラム可能な重み付け係数が乗数入力ポート
に与えられ、各入力信号(r、g、b、γあるいはco
nt)が被乗数入力ポートに与えられる専用の乗算回路
になり得る。
【0067】あるいは、回路610aから610eは、
重み付け係数によって乗算を実行する一組の値と共にそ
れぞれプログラムされる各記憶装置(図示せず)として
実現できる。例えば、カラー信号が8ビット信号の場
合、各記憶装置610aから610eは、入力信号(ア
ドレス入力ポートに与えられる)をプログラムされた重
み付け係数によって乗算することから得られる、取り得
る結果の各々を表す256の値を保持する。
【0068】各重み付け回路610aから610eによ
って与えられた、重み付けされた出力サンプルは、加算
回路612に与えられる。本発明のデジタル回路での実
施例では、加算回路612は加算器のツリーとして用い
られ得る。
【0069】加算回路612によって与えられる出力サ
ンプルは、非線形伝達関数を実現した回路614に与え
られる。本発明の実施例では、回路614は、出力値に
アドレスとして与えられた入力値を、伝達関数によって
修正された結果、入力値とほぼ同じ値をとる出力値に変
換するようにプログラムされた、読み取り専用記憶装置
(ROM)である。本発明の実施例では、回路614に
よって実現される伝達関数は、方程式(6)に示される
形状を有するシグモイド関数gβ(x)である。
【0070】
【数6】
【0071】発明の本実施例では、関数gβ(x)は値
1を有するβと共に用いられる。以下の例では、この関
数はただ単にg(x)として参照される。
【0072】非線形関数614の出力信号は、図6に示
される各隠れプロセッサ512aから512oに適用す
るために出力信号と同じものを15個生成する、ライン
ドライバ回路616に与えられる。
【0073】図8は、図6に示されるプロセッサの重み
付け回路をアナログ的に実現した一例である。この図に
示されるように、入力電位V1 +、V2 +...VN +、及びV1
-、V2 -...VN -は、各抵抗回路網(R1 +からRN +及びR
1 からRN )で総和をとられ、各加算増幅器650及び
652に与えられる。各入力信号に与えられる重み付け
係数は、適切なフィードバック抵抗器(Rf +及びRf
の、入力抵抗器に対する比である。図8に示される回路
によって生成される出力信号Voutは、方程式(7)に
よって表され得る。
【0074】
【数7】
【0075】ここで、Vi +はポジティブウエイトRi +
受け取る入力信号を、Vi はネガティブウエイトRi
受け取る入力信号を、goは二つのダイオード654及
び656によって実現される非線形関数を表す。
【0076】隠れプロセッサの一例を図9に示す。この
回路は図7に示す回路と同じであるが、各重み付け回路
710aから710eが、図6に示す入力プロセッサ5
10aから510eのうちの一つから入力信号を受け取
る点のみが異なっている。各重み付け回路710aから
710eによって保持されている重み付け係数WHi0
らWHi4は、プログラミングバスPMを介して各々独立
にプログラム可能である。この重み付け係数に関して
は、添え字Hは隠れプロセッサ素子を指示し、添え字i
は特定の隠れプロセッサを示す。
【0077】さらに、図9に示される回路は、隠れプロ
セッサのラインドライバ716は出力信号と同じものを
3つだけ生成する点で、図7に示す回路とは異なってい
る。この3つの出力信号は、図6に示される各々異なっ
た出力プロセッサ514a、514b及び514cに与
えられる。
【0078】図10は、プロセッサ514a、514b
及び514cのうちの一つとして使用するのに適した、
出力プロセッサのブロック図である。図に示されるよう
に、出力プロセッサは、入力プロセッサ及び隠れプロセ
ッサと同様の構造を有する。しかし、出力プロセッサは
15の入力信号を有する。従って、出力プロセッサは1
5の重み付け回路810aから810oを有することに
なる。各重み付け回路810aから810oによって用
いられる重み付け係数Woi0 からWoi14は、プログラミ
ングバスPMを介して各々独立にプログラム可能であ
る。この重み付け係数については、添え字Oは出力プロ
セッサ係数であることを表し、添え字iは特定の隠れプ
ロセッサであることを表す。重み付け回路810aから
810oが与える、重み付けされた出力値は加算回路8
12で総和をとられる。
【0079】加算回路812の出力信号は、各々図7及
び図9に示される非線形ROM614及び714と同じ
になり得る、非線形ROM814に与えられる。非線形
ROM814によって与えられる出力信号は、出力プロ
セッサ514a、514b、あるいは514cと結合さ
れる回路を駆動するのに十分な力を備えた出力信号を生
成する、ラインドライバ816に与えられる。
【0080】図4を参照すると、ニューラルネットワー
ク410は、入力プロセッサ、隠れプロセッサ、出力プ
ロセッサのそれぞれで重み付け係数の値をプログラムす
ることによって、ガンマ補正及びコントラスト圧縮アル
ゴリズムの伝達関数を実行するためにプログラムされ
る。これらの重み付け係数は、既知の一組の入力・出力
信号の組合せに基づき、学習アルゴリズムを使用してプ
ログラムされる。このアルゴリズムは、方程式(3)、
(4)及び(5)により規定される、ガンマ補正とコン
トラスト圧縮との合成伝達関数の許容し得る近似値を生
成する、重み付け係数の値を決定する。これらの重み付
け値を更新する方法の一つで、一般に誤差のバックプロ
パゲーションと呼ばれる方法を以下に記載する。
【0081】図11及び図12は、本発明の実施例で使
用される重み付け値の更新方法を示すフローチャートで
ある。この本発明の実施例において、このアルゴリズム
は、ニューラルネットワーク410をシミュレーション
する汎用コンピュータに使用される。
【0082】本方法の第一のステップでは、つまり図1
1のステップ910では、入力プロセッサ、隠れプロセ
ッサ、出力プロセッサの各プロセッサの各重み付け値は
初期値に設定される。理想的にはこれら初期値は別々の
重み付け回路に与えられる比較的小さいランダム値であ
る。これら初期値は、所望の関数を実現する重み付け値
の最もよい組を探すための出発点を表す。
【0083】処理の次のステップ、つまりステップ91
2では、関数F1のための一組のトレーニングパターン
を生成する。本発明の一実施例では、関数F1は、例え
ば、図3のガンマ補正プロセッサ320によって実現さ
れ得る方程式(1)のガンマ補正関数になり得る。
【0084】テストパターンを生成するためには、プロ
グラムはランダム入力値r、g、b及びγの多数の組を
生成し、これらの値をガンマ方程式(1)に与え、ガン
マ補正されたr、g、bカラー信号を表す対応する出力
値を得る。各入力値の組、及び対応する出力値は、関数
1のためのトレーニングパターンを一つ形成する。異
なったパターンが十分な数だけ生成されれば、制御はス
テップ912からステップ914に移る。このステップ
914では、システムは生成されたパターンを使用して
トレーニングされる。下記の通りに、発明の本実施例で
は、ニューラルネットワークは、シミュレートされたネ
ットワークにパターンを繰り返し与えることによって、
トレーニングパターンを生成するために使用された伝達
関数を実現できるトレーニングされる。ステップ914
は、トレーニングパターンの応用を一つだけ示してい
る。
【0085】ステップ914によって行われる処理は、
図12にさらに詳しく示される。ステップ1010で処
理が始まると、制御は、パターンが選択されそのパター
ンがシステム入力に与えられる、ステップ1012に移
動する。この時、ニューラルネットワークは、重み付け
係数のための値を決定するコンピュータでシミュレート
されるので、システム入力はシミュレートされたニュー
ラルネットワークの、実際にシミュレートされた入力端
子となる。シミュレートされた入力端子に既定の時点で
与えられた値は、図11に示されるステップ912で生
成されたテストパターンから、r、g、b及びγに対し
て無作為に決定された値である。
【0086】ステップ1012でテスト入力値が与えら
れると、入力値はステップ1014で、シミュレートさ
れたニューラルネットワークを介してシミュレートされ
た出力端子に伝播される。このステップでは、シミュレ
ートされたニューラルネットワークは、その時点で指定
されている重み付け係数をすべて用いて入力信号値を処
理し、対応する出力信号値を生成する。
【0087】ステップ1016では、これらの伝播され
た出力値は、対応するテストパターンからの出力値と比
較される。各々の比較から、ニューラルネットワークで
生成される出力値と、与えられた入力値に対して事前に
算出された出力値との差を表す誤差値が生成される。誤
差値、あるいは「費用関数」が数多くの方法で算出され
得る。その一つとして、実際の出力信号と所望の出力信
号との絶対的な差を計算する方法がある。この方法を用
いると、図6のプロセッサ514aの出力ポートでの費
用関数は、実際の赤信号値raと所望の赤信号値rdとの
算術差(すなわち、ra−rd)になる。
【0088】可能な費用関数は、映像信号処理に重要な
信号差、例えば実際のカラーレシオ(color ratio)と
所望のカラーレシオとの差、あるいは、実際の輝度と所
望の輝度との差、及び実際の色差と所望の色差との差を
示す。この意味で、図6の各出力プロセッサ514aか
ら514cに対して、ステップ1016はすべての実際
の出力値(ra、ga及びba)及びすべての所望の出力
値(rd、gd及びbd)の費用関数値CFを算出する。
再びプロセッサ514aに対して、このような費用関数
の一つが、方程式(8)に示される。
【0089】
【数8】
【0090】ステップ1018では、これらの費用関数
値はそれぞれ、シミュレートされたシステム出力端子か
らニューラルネットワークを通して、シミュレートされ
たシステム入力端子へと後方に伝播する。この誤差伝播
は、方程式(9)に示される。
【0091】
【数9】 δi=g’(xi)CF(Oia,Oid
(9) ここで、δiは非線形関数の勾配によって乗算されたi
番目の出力端子における誤差(すなわち、i番目の出力
プロセッサによって生成される出力値における誤差)、
CFはテストパターンからの所望の出力値Oid、及びシ
ミュレートされたニューラルネットワークによって生成
される実際の出力値Oiaから算出される適切な費用関数
値である(例えば、CFは方程式(8)つまり[Oia
id]で算出される)。方程式(9)では、xiはi番目
の出力プロセッサに与えられる重み付けされた入力値の
合計であり、g’(x)は方程式(10)に示されるg
(x)の第一導関数である。
【0092】
【数10】 g’(x)=2g(x)[1ーg(x)]
(10) ステップ1020では、各重み付け係数に対する誤差値
は、バックプロパゲーションによって出力段階、隠れ段
階、入力段階の各段階で、各プロセッサに対して算出さ
れる。この計算は、方程式(11)によって表される。
【0093】
【数11】
【0094】ここで、添え字kは特定のプロセッサレベ
ル(すなわち、入力、隠れ、あるいは出力)を示し、添
え字k−1は前の特定のレベルを示し、添え字iはその
レベルの特定のプロセッサを示し、添え字jはi番目の
プロセッサの特定の入力端子を示す。
【0095】ステップ1022では、方程式(12)に
従って決定される、補正項ΔWkijによって、重み付け
係数Wkijは更新される。
【0096】
【数12】
【0097】ここで、ηは重み付け係数の値が変化可能
な率を決定する補正係数、Vk、iはレベルkでのj番目
のプロセッサによって生成される出力値である。重み付
け係数が更新されると、このパターンのこの場合の処理
は完了したことになる。
【0098】ステップ1024では、シミュレーション
システムはこのステップで与えるパターンがそれ以上あ
るかを決定する。そのようなパターンがある場合には、
制御がステップ1012へと移り、次の入力パターンを
選択し、その入力値をシミュレートされたシステム入力
へ与える。そうでなければ、つまり与えられるパターン
がない場合には、制御はステップ1026へと移り、そ
こで図12に示される処理によって生成される重み付け
係数は、ニューラルネットワークに対する新しい重み付
け係数として決定される。
【0099】図11に戻って、ステップ914の後のス
テップ916は、先の数組の重み付け係数を使用したこ
とで生じた出力誤差の履歴を検査する。本発明の本実施
例では、最新の選択されたパターンを用いて生成された
重み付け係数の各組を用いてプログラムされた、シミュ
レータを駆動すること、及びシミュレートされたニュー
ラルネットワークによって生成された出力値と、生成さ
れたトレーニングパターンに含まれる各所望の出力値と
を比較することによって検査が成される。
【0100】次に、誤差が許容誤差の範囲内であるかを
決定するために、ステップ918が呼び出される。も
し、誤差が許容できない場合、ステップ920で決定さ
れるように、重み付け係数の値は発散し得る。重み付け
係数が発散した場合、方程式(11)での補正項ηの大
きさを減ずるために、ステップ922が呼び出される。
前述のように、この項の値を減じることによって、フィ
ードバックシステムのゲインは減じられ、重み付け係数
の値はそれまでよりゆっくりと変化することになる。
【0101】ステップ920で重み付け係数値が発散し
ないことが決定されると、ステップ924は重み付け係
数が収束する速度が遅すぎるかどうかを決定するために
実行される。ステップ924で収束する速度が遅すぎる
と決定されると、パターンを再び作るステップ926が
呼び出される。ステップ924で重み付け係数が収束す
る速度が遅すぎないと決定されれば、シミュレートされ
たニューラルネットワークによって使用される新しい重
み付け係数を記憶し、前の誤差値から係数を生成するた
めに使用された誤差値を記憶する、ステップ928が呼
び出される。記憶された誤差値は、上記のようにステッ
プ916によって使用される。ステップ928の後、制
御はステップ914に戻る。
【0102】ステップ918でこの時点でのテストパタ
ーンの一組に対する誤差値が許容できると決定される
と、ニューラルネットワークによってシミュレートされ
る関数がそれ以上あるかを決定するために、ステップ9
30が呼び出される。そのような関数がある場合、次の
関数の組合せのためにトレーニングパターンを生成す
る、ステップ934が実行される。図4に示される本発
明の実施例では、ガンマ補正及びコントラスト圧縮の二
つの関数のみがニューラルネットワークを用いて処理さ
れる。この場合、ステップ934はF1(ガンマ補正)
及びF2(コントラスト圧縮)の組合せに対してトレー
ニングパターンを生成する。本発明の実施例では、これ
らの出力関数の組合せは方程式(3)、(4)及び
(5)によって示される。
【0103】図5に示される本発明の実施例では、ニュ
ーラルネットワーク420はガンマ補正及びコントラス
ト圧縮に加えて、カラーバランス及び開口補正を導入す
るために使用される。本発明の第二の実施例では、ステ
ップ934は一度目にはコントラスト圧縮関数とガンマ
補正関数を組み合わせ、二度目にはカラーバランス関数
と、ガンマ補正とコントラスト圧縮との合成関数と、を
組み合わせ、三度目には開口補正関数と、ガンマ補正、
コントラスト圧縮及びカラーバランスの合成関数と、を
組み合わせるために呼び出される。さらに、図5に示す
実施例で、測色補正及び局所ヒストグラムイコライゼー
ション(local histogram equalization)などの付加処
理を行うことができることは、十分明らかである。
【0104】ニューラルネットワークは、カメラが変わ
ると変化するが、ある特定のカメラでは不変であるよう
な処理を施すために使用し得る。そのような処理のうち
の一つは、レンズ系、あるいはイメージャ自体での収差
に対するイメージャの出力信号を補正するための処理で
あり得る。イメージャ及びレンズシステムが取り付けら
れると、この収差は変化しない。従って、この関数に対
してニューラルネットワークには制御入力信号は必要な
くなる。この種類の収差を補正する関数は、ニューラル
ネットワークで実行される一連の関数の中でも、一番初
めに行われ得る。
【0105】図11に戻ると、ステップ934の各呼び
出しは、ニューラルネットワーク中の各プロセッサに対
する重み付け係数が前の関数あるいは合成された関数に
対して生成されたパターンを用いて更新される、ステッ
プ914から928に示される処理に先行して行われ
る。
【0106】ステップ930が実行されると、それ以上
の関数がシミュレートされる必要がないという決定がな
され、最終の重み付け関数が記憶されているステップ9
32が実行される。
【0107】もう一度図4を参照すると、最後の重み付
け係数が外部コンピュータに記憶されると、その重み付
け係数はニューラルネットワーク410に与えられ、図
4に示されるカメラ回路は動作可能な状態になる。図1
3は、制御パラメータγ及びcontの一組の値に対し
て、ニューラルネットワーク420が生成する計算され
た赤、緑、青の各信号(r、g、b)と出力値(r’、
g’、b’)との対応を表す、入力値に対する出力値の
グラフである。この図からわかるように、ニューラルネ
ットワーク信号と所望の信号値との差が異なる関数値が
存在する。なぜならこれらの関数(すなわち、ガンマ補
正関数及びコントラスト圧縮関数)は、きわめて主観的
であり、モデルは推定値であることは周知である(特
に、ガンマ補正の場合)。しかし、計算された関数値と
ニューラルネットワークが生成した値との差によって、
再生された映像の質が大きく低下することはない。
【0108】ニューラルネットワークは、可能な入力値
をすべて表す一組の係数値を受け取るように示された
が、様々なプロセッサ(すなわち、γ及びcont)の
制御パラメータに対して既定された一組の範囲ごとに一
つずつ、複数の係数値を生成することが望ましい。この
他の実施例では、図4に示されるようにパラメータの一
つが制御盤336を介して調整されると、ニューラルネ
ットワーク410に使用される予定の重み付け値は、バ
スPMを介してネットワークにダウンロードされる。こ
の他の実施例では、制御パラメータの一つが、予め定め
られた値の範囲に存在する異なる値になったときだけこ
れらの重み付け値が変化する。このとき制御パラメータ
値のそれぞれの範囲は、重み付け係数の個々のセットと
関連づけられる。
【0109】前述のように、発明の主旨の基本的な概念
の1つは、図1に示されるようなシステムの代わりに、
他の等価なシステムを用いることである。そのシステム
は、他の実施態様では、図14に示される。図14で
は、ニューラルネットワーク1210は連結されて、デ
ータ信号入力V1、V2およびV3を受け取る。しか
し、第1の実施態様と違って、ニューラルネットワーク
1210は、入力としてのパラメータ信号P1、P2お
よびP3を、入力として受け取らない。パラメータP
1、P2およびP3は、トレーニングユニット1214
に入力され、そのトレーニングユニット1214は、入
力に対する所望の出力ベクトルによって、ニューラルネ
ットワーク1210をトレーニングするときに、パラメ
ータ入力を考慮する。
【0110】パラメータ入力は、ネットワークに対する
重み付け係数に、非間接的に影響を及ぼすが、ニューラ
ルネットワークが静的であるよりもむしろ動的であるこ
とを示すために、それらのパラメータは、ニューラルネ
ットワーク1210に対する入力として含まれていな
い。即ち、新たなパラメータを設定するごとに、ニュー
ラルネットワークは、重み付け係数の新たな組によって
更新される。以下で記載されるように、パラメータの設
定自体は、初期値およびオンライントレーニングに用い
られる所望の出力ベクトルに影響を与える。ニューラル
ネットワーク1210は、図1のような出力信号V
1’、V2’およびV3’を生成する。
【0111】図14に示されるシステムは、第1の実施
態様と同じ利点の多くを有する。付加的な利点として
は、本発明の他の実施態様では、制御パラメータが入力
として用いられないために、より小さなニューラルネッ
トワークが使えるということがある。
【0112】図15は、一例としてのデジタルビデオカ
メラのブロック図である。そのデジタルビデオカメラ
は、図3を参照にして記載されたカメラシステムと本質
的に同一である。
【0113】図15に示される信号上で行われる各処理
は、例えば、以下に示される伝達関数を有する。
【0114】カラーバランス
【0115】
【数13】 cb(x)=x・xgain
(13)ハイパスフィルタ
【0116】
【数14】
【0117】ガンマ補正
【0118】
【数15】
【0119】コントラスト圧縮
【0120】
【数16】
【0121】開口補正
【0122】
【数17】 A(x,ap(x,g))=x+apga
in・ap(x,g)(17) 式(13)から(17)に対して、Mは、画素に対する
可能な最大の値である正規化係数であり、max(r,
g,b)は、特定の[r,g,b]ベクトルの最大値で
あり、ベクトルgは、gおよびその隣接ベクトル、即
ち、上、下、左、右であり、xは、r、gまたはbであ
ることに留意しなければならない。プロセス全体は、以
下の変換または再配置によって示され得る。
【0123】
【数18】
【0124】ビデオ入力回路1314、固定パターン補
正回路1316、カラーバランスプロセッサ1318、
ガンマ補正プロセッサ1320およびコントラスト圧縮
プロッセサ1322は、プロセッサ制御・プログラミン
グ回路1334によって制御される。この回路は、制御
盤1336から情報を受取り、その制御盤1336へ状
態情報を与える。信号処理システムの制御に加えて、制
御およびプログラミング回路1334は、更に、CCD
イメージャ1310、ADコンバータ1312およびD
Aコンバータ1332に対して、クロック信号および他
のタイミング信号を生成する。
【0125】図16は、ビデオカメラの構成を示す。そ
の構成は、ニューラルネットワーク1420およびオン
ライントレーニングユニット1424(以下で詳細に示
す)が、カラーバランスプロセッサ1318、ガンマ補
正プロセッサ1320、コントラスト圧縮プロセッサ1
322、ハイパスフィルタ1319および開口補正ユニ
ット1324にとって代わることを除き、図15に示さ
れるビデオカメラの構成と同じである。図示されるよう
に、オンライントレーニングユニット1424は、パラ
メータ入力を受取り、ニューラルネットワーク1420
に対する適切な重み付け係数を生成する。パラメータ入
力が変化する際に、トレーニングユニット1424は、
記憶されたテストベクトルを用いて、シミュレーション
を行う。そのシミュレーションの結果は、ニューラルネ
ットワーク1420に対するプログラム可能な重み付け
係数を決定し、更新するのに用いられる。
【0126】図17は、本発明のオンライントレーニン
グユニット1425の他の実施態様を示す。この実施態
様では、オンライントレーニングユニット1425は、
ニューラルネットワーク1420の入力および出力の両
者に接続しており、その結果、入力ベクトルを利用し、
出力ベクトルを導き出し、それらのベクトルをシミュレ
ートされたテスト結果と比較することができる。比較の
結果を、トレーニングユニット1425によって用い、
ニューラルネットワーク1420のプログラム可能な重
み付け係数を更新する。ニューラルネットワーク142
0を、それ自体のオンライントレーニングに対して実際
に用いる利点は、例えば、トレーニングユニット142
4によって用いられる一般的な用途のプロセッサと比べ
て迅速であるということである。
【0127】トレーニングユニット1425とニューラ
ルネットワーク1420の入力および出力信号線との相
互接続を、例えば、マルチプレクサまたはハイインピー
ダンスドライバによって実現することは、当業者であれ
ば理解できる。
【0128】さしあたってニューラルネットワーク14
20の複雑な構成を考慮に入れない場合、図16の回路
は、構成要素がより少ないので、図15の回路よりも単
純である。更に、以下に記載されるように、図16に示
される回路から許容可能な信号処理を作り出すのに必要
な技術的努力は、図15に示される回路から、同じレベ
ルの性能を生み出すのに必要な技術的努力よりもかなり
少なくてすむ。
【0129】たとえニューラルネットワークの複雑さが
考慮されても、図16に示される回路は、図15に示さ
れる回路よりもコストが少なくてすむ。なぜなら、ニュ
ーラルネットワーク1420およびトレーニングユニッ
ト1424、またはネットワークを構成する処理要素
は、特別に製造しない、一般的な使用目的のための部品
であり、それゆえ、多くの部品を使うことでコストが割
安になる。更に、ニューラルネットワークは、同一の処
理要素を複数使用するように構成されることもある。
【0130】図16では、カラーバランス、ハイパスフ
ィルタ、開口補正、ガンマ補正およびコントラスト圧縮
関数は、ニューラルネットワーク1420によって結び
付けられて機能する。これらの関数の組合せは、非常に
非線形的である。複数のこれらの関数は結び付けられ
て、入力カラー信号r、gおよびbから、各々の信号
r’、g’およびb’を生成する。
【0131】式(13)から(17)または合成式(1
8)において、信号r’、g’およびb’は、各r、g
およびb入力信号上で、上記の関数を実行した結果であ
る。この連結したプロセスは、多数の指数と最大値を含
むため、非常に非線形である。更に、出力カラー信号の
1つは、その対応する入力カラー信号が同一であって
も、他の入力カラー信号の1つが変化すれば、変化する
ことがある。
【0132】更に、上記の式は、アナログ回路またはデ
ジタル回路のいずれかにおいて容易に実現できない。式
(18)が、各関数を生成する回路の組合せによって実
行されても、このような実行は、回路の柔軟性を厳密に
限定し、その回路を開発するための多大な努力を要求す
る。最終的に、その関数が、大きなルックアップテーブ
ル(LUT)として実行されるなら、8ビット入力値に
対してもLUTを保持するために必要なメモリの量は、
実現不可能になってしまう(2の(8×7)乗=2の5
6乗、つまり7.2×1016)。
【0133】図18及び図19は、ネットワーク142
0として使用するのに適したニューラルネットワークの
ノード図である。図19は、図18に示されるネットワ
ークをハードウェアで実現する例を示す機能ブロック図
である。
【0134】図18が示すように、ネットワーク142
0は、3層のノード、入力ノード1510aから151
0c、隠れノード1512aから1512c、及び出力
ノード1514aから1514cを有する。各入力ノー
ド、例えば入力ノード1510aは、全ての入力信号つ
まり、色信号r、g、b、及び上、下、左、右の各画素
についての緑の色信号を受け取る。ここでもネットワー
ク1420はパラメータ入力を有しない。つまりパラメ
ータは、後に詳しく説明される学習のときに、ネットワ
ークに効果的に「トレーニング」される。入力としての
パラメータを含まないことにより、所定の精度に必要な
ノードの数を減らすことが出来るという長所が得られる
が、新しいパラメータのセットに対するオンライントレ
ーニングがいくらか必要になるという欠点もある。
【0135】各入力プロセッサはその入力信号を隠れプ
ロセッサ1512aから1512cの全てに順番に与え
る。各々の隠れプロセッサ、例えば1512aは、3つ
の出力信号を生成し、その一つは出力ノード1514a
に、他の一つは1514bに、最後の一つは1514c
に与えられる。出力ノード1514a、1514b及び
1514cは、各々の処理された色信号、r’、g’、
b’を生成する。
【0136】開口補正関数が空間フィルタリング演算で
あるため、処理中の一つのサンプルを包囲(上、下、
左、右)する多元サンプルが入力値としてニューラルネ
ットワーク1420に与えられるように、ニューラルネ
ットワーク1420はビデオサンプルの多元ラインを記
憶する回路を有することが望ましい。信号処理システム
に与えられる遅延サンプル及び拡張サンプルにニューラ
ルネットワークがアクセスできさえすれば、この回路
は、必ずしもニューラルネットワーク1420内に存在
する必要はないことに注意すべきである。
【0137】再び図18を参照する。ネットワーク内の
各モードは、入力ポートに与えられる連続した値の順次
重み付け加算を行い、シグモイド伝達関数(図19にN
Lとして図示)によって重み付け加算値を変換し、その
出力値を生成する。入力および隠れプロセッサについて
は、これらの出力値は、次の段階のプロセッサ全てに与
えられる。出力プロセッサに関しては、これらの出力値
は信号r’、g’、もしくはb’である。
【0138】図19は、図18のネットワークの実行ハ
ードウェアを例示する機能ブロック図である。ここでは
図18の入力ノードによって行われる処理は、例えばT
RWTDC2246などの3対の4×1ドット積ユニッ
トを使用して実行される。4×1ドット積ユニットのそ
れぞれの対が、7つの入力全てを受け取ることに注意さ
れたい。各対について個別の4×1ユニットの出力が加
算され、その結果、シグモイド非線形(NL)変換され
る。シグモイド非線形変換は、メモリを使って実行する
ことができる。
【0139】各NL回路の出力信号は、(ネットワーク
1508の隠れノードを示す)重み付けされた積の総和
を求め、その結果をNL回路の第二の組に出力する3×
3マトリックスベクトル乗算器に与えられる。本実施例
では、3×3マトリックスベクトル乗算は、TRW T
MC2250を用いて行われる。
【0140】最後に、NL回路の第二の組からの出力信
号は、(ネットワーク1508の出力ノードを示す)第
二の重み付けされた積の総和を求め、結果をNL回路の
第三の組に出力する第二の3×3マトリックスベクトル
乗算器に与えられる。NL回路の最終の組が非線形シグ
モイド処理を行った後、信号r’、g’、b’が出力さ
れる。
【0141】図20は、図19に示す実施例とは関係な
く、入力ノードの内の一つとして使用するのに適した回
路の機能ブロック図である。この図20では、3つの色
信号(r、g、b)のサンプルと、上下左右の画素に対
する緑の色信号のサンプルとが各重み付け回路1610
a、1610b、1610c、1610d、1610
e、1610f及び1610gに与えられる。これら回
路によって与えられる重み付け係数は、それぞれ
Ii0、WIi1、WIi2、WIi3、WIi4、WIi5、およびW
Ii6であり、ここでは添え字Iは入力プロセッサからの
重み付け係数であることを示し、添え字iは特定の入力
プロセッサを示している。これらの重み付け係数は、プ
ログラミングバスPMを通じてプログラム可能である。
本発明の実施例では、各回路1610aから1610g
は、プログラム可能な重み付け係数が乗算器入力ポート
に与えられ、各入力信号(r、g、b、ga、gb、g
rもしくはgl)が被乗数入力ポートに与えられる専用
の乗算回路であってもよい。
【0142】各重み付け回路1610aから1610g
によって与えられた、重み付けされた出力サンプルは加
算回路1612に与えられる。本発明のデジタル回路で
の実施例では、加算回路1612は加算器のツリーとし
て実現されてもよい。
【0143】加算回路1612によって与えられる出力
サンプルは、非線形伝達関数を実現する回路1614に
与えられる。本発明の実施例では、回路1614は、ア
ドレスとして与えられた入力値を、伝達関数によって変
更された入力値とほぼ等しい出力値に変換するようにプ
ログラムされた、読出し専用メモリ(ROM)である。
本発明の実施例では、回路1614によって実現される
伝達関数は、方程式(19)に示される形のシグモイド
関数gβ(x)である。
【0144】
【数19】
【0145】本発明の実施例では、関数gβ(x)は値
1を有するβと共に用いられる。以下の例では、この関
数はただ単にg(x)として参照される。
【0146】非線形回路1614からの出力信号は、図
18に示される各隠れノード1512aから1512c
に与えるための出力信号と同じ信号を3個生成する、ラ
インドライバ回路1616に与えられる。非線形回路1
614の出力は、ノードから出力される前に、あるいは
次のノードに対する入力として入力された後に、同じ信
号を3個生成する。
【0147】図21に隠れプロセッサの一例が示され
る。この回路は図20に示される回路と同じであるが、
各重み付け回路1710aから1710cは図18に示
される入力ノード1510aから1510cの各々異な
る入力信号を受け取る点が異なっている。各々の重み付
け回路1710aから1710cに保持される各重み付
け回路WHi0からWHi2 は、プログラミングバスPM
を介して各々独立にプログラム可能である。これらの重
み付け係数については、添え字Hは隠れプロセッサ係数
であることを表し、添え字iは特定の隠れプロセッサを
表している。
【0148】さらに、図21に示される回路は図20に
示される回路と、隠れプロセッサのラインドライバ17
16が出力信号と同じものを3つ生成する点で同じであ
る。これらの3つの出力信号は、図18に示される各々
異なる出力プロセッサ1514a、1514b及び15
14cに与えられる。
【0149】図22は、プロセッサ1514a、151
4b及び1514cの一つとして使用するのに適した出
力プロセッサのブロック図である。図示されるように、
出力プロセッサは、入力プロセッサ及び隠れプロセッサ
と類似した構造を有する。出力プロセッサは3つの入力
信号を有し、ゆえに3つの重み付け回路1810aから
1810cを有する。重み付け回路1810aから18
10cによって実現された各重み付け係数WOi0 から
WOi2 は、プログラミングバスPMを介して各々独立
にプログラム可能である。これらの重み付け係数につい
ては、添え字Oは出力プロセッサ係数であることを表
し、添え字iは特定の出力プロセッサであることを表
す。重み付け回路1810aから1810cによって与
えられる重み付けされた出力値は、加算回路1812で
総和をとられる。
【0150】加算回路1812の出力信号は、各々図2
0及び21に示される非線形ROM1614及び171
4と同じであり得る非線形ROM1814に与えられ
る。非線形ROM1814によって与えられる出力信号
は、出力プロセッサ1514a、1514b、あるいは
1514cと結合される回路を駆動するのに十分な力を
備えた出力信号を生成する、ラインドライバ1816に
与えられる。
【0151】再び図16を参照すると、ニューラルネッ
トワーク1420は、入力プロセッサ、隠れプロセッ
サ、出力プロセッサのそれぞれで重み付け係数の値をプ
ログラムすることによって、カラーバランス、ハイパス
フィルタ、開口補正、ガンマ補正及びコントラスト圧縮
アルゴリズムの伝達関数を実行するためにプログラムさ
れる。これらの重み付け係数は、既知の一組の入力信
号、出力信号の組合せに基づき、学習アルゴリズムを使
用してプログラムされる。トレーニングユニット142
4で実行されるこのアルゴリズムは、方程式(18)に
よって規定されるように、組み合わせられた関数の許容
し得る近似値を生成する、重み付け係数の値を決定す
る。これらの重み付け値を決定する方法の一つで、一般
に誤差のバックプロパゲーションと呼ばれる方法を以下
に記載する。
【0152】図18に示されるニューラルネットワーク
は、例えば第1の実施例のニューラルネットワークと比
較すると、大きさが小さくなっていることが注目され
る。入力ベクトルの中にパラメータ設定を含まないこと
によって、大きさを小さくすることができた。しかし、
入力ベクトルの中にパラメータ設定を含まないというこ
とは、ニューラルネットワーク1420は新しいパラメ
ータ設定毎にトレーニングされ直されなければならない
ことを意味し、オンライングトレーニングが必要とな
る。
【0153】本発明のもう一つの実施例の重要な特徴
は、オフライントレーニングとオンライントレーニング
との組み合わせであるネットワークトレーニング技術に
示される。オフライントレーニングは、オンライントレ
ーニングに必要な時間を削減するように設計され、例え
ば、本実施例では1秒にすぎない。
【0154】これをよりよく行うために、オンライント
レーニングが始まる前に、よい初期重み値を得ることが
重要である。実施例では、パラメータベクトルの所定の
組に対してニューラルネットワークをオフラインでトレ
ーニングし、得られた重み付け係数の組を記憶すること
によって、実現される。その後、撮像プロセッサのオン
ライン動作の間、いくつかの所望のパラメータ設定に対
して、適切な初期重み付けベクトルが使用される。実施
例では、適切な初期重みベクトルは、所望のパラメータ
ベクトルと記憶されサンプルされたパラメータベクトル
とを比較する距離によって決定され、「最も近い」パラ
メータ設定である、記憶されサンプルされたパラメータ
ベクトルが用いられている。明らかに、オンラインパラ
メータ設定が記憶されサンプルされたパラメータベクト
ルの中の一つと同じであれば、オンライントレーニング
を行う必要はない。なぜなら、このパラメータ設定に適
する重み付け係数はすでに記憶装置中に記憶されている
からである。
【0155】最も近い記憶されたパラメータ設定を決定
するのに適した距離の一例であり、Ps * は、
【0156】
【数20】
【0157】ここで、Pd (Pd1 、Pd2 、Pd3 ...P
dn )は所望のパラメータベクトル、Ps =(Psi
は、nが制御パラメータの数、kが所定のパラメータベ
クトルであるときs= 1...k 及びi=1...n である、記憶
されたパラメータベクトルである。D(Pd 、Ps)は
s=1...k に対して計算され、sは最小のD(Pd
s)にPs *を生じさせる。または、
【0158】
【数21】
【0159】Ps *と関連する所定の重みは、オンライン
トレーニングに対する初期重みとして使用される。
【0160】パラメータ設定におけるオンライン変化が
記憶されサンプルされたパラメータ設定と同じでないと
きでも、記憶された重み付け係数の一組は特定のパラメ
ータ設定に適し得る。重み付け係数の組がパラメータベ
クトルの特定の次元内の値の範囲に適しているかどうか
の決定は、つまり、オンライントレーニングが不必要に
なり、オフラインで計算され、または融通性のある距離
にプログラムされる。オフライン・オンライントレーニ
ング戦略に一例として、図23のパラメータベクトル設
定を(rgain=1、ggain=1、bgain=
1、C=0.4、ガンマ=1、apgain=2)とす
る。小さいランダム初期重みから始まり、オフライント
レーニングが進むと、例えば、図23に示す誤差を生じ
る。このトレーニング後、これらの重みは記憶され、上
記のパラメータベクトル設定と関連付けられる。
【0161】カメラプロセッサの動作間に、これに近い
パラメータ設定が所望であると仮定する(例えば、ap
gain=3であり、他のすべての値が同じである)。
ニューラルネットワーク1420は、新しい設定に対し
てトレーニングされるが、用いられた初期重み値は図2
3のパラメータ設定に対して計算された初期重み値とな
る。トレーニングが進むと図24の誤差を生じる。図2
4からわかるように初期誤差は小さく、トレーニングは
許容できる誤差に達するまで500回しかかからない
が、図23では2000回かかっても許容できるところ
まで達しない。
【0162】重み付け値を計算する技術は、以下詳細に
記述するように、一つの関数に対してネットワークを初
めに「トレーニングする」ことである。次に、これらの
値を使って、第1の関数及び第2の関数から構成される
合成関数に対してニューラルネットワークをトレーニン
グする。このプロセスは、それぞれの関数がニューラル
ネットワークで記述されるようになるまで続けられる。
【0163】上記の処理手順によって、他の方法によれ
ば最終の合成関数から直接トレーニングすることが難し
すぎてできない、複雑なニューラルネットワークのトレ
ーニングも容易になる。本発明の実施例では、ニューラ
ルネットワークはこの処理方法を用いてオフライントレ
ーニングされることができる。また、ニューラルネット
ワークの大きさ及び複雑さを小さくしたため、上記の方
程式(6)のように最終の合成関数から直接トレーニン
グすることができる。
【0164】図11及び図12のフローチャートとそれ
に関連する説明は、オンライントレーニングで使用され
るために記憶されるパラメータ設定の多数の組に対して
オフラインで重み付け値を決定する、一般的な方法を示
している。本発明の実施例では、このアルゴリズムは汎
用コンピュータを用いて「オフライン」で実現される。
【0165】オフライン処理は、オンライントレーニン
グプロセス前に、ニューラルネットワークを初期化する
ために使用される初期重み付け係数が決定し保存するも
のである。このオフライン処理は、トレーニング用に選
択される新しいパラメータセッティングのそれぞれに対
して行われる。実施態様において、パラメータ空間の代
表的なサンプリングは、結果として得られる重み付け値
がオンライントレーニングに対する初期値として使用さ
れるように行われる。
【0166】上記のように、図11および図12を詳細
に説明したが、他の実施態様では、プログラムは、テス
トパターンを生成するために、ガンマパラメータセッテ
ィングを選択し、次に例えば、r、g、b、ga、g
b、grおよびglの複数セットのランダム入力値を生
成し、これらの値をガンマの式(3)に与え、ガンマ補
正されたr、gおよびbカラー信号を示す対応の出力値
を得る。入力値およびそれに対応する出力値の各セット
は、選択されたγセッティングを有する関数F1に対す
る1つのトレーニングパターンを形成する。十分な数の
異なるパターンが生成されると、制御は、ステップ91
2からステップ914へと移行し、ステップ914で
は、システムは、生成されたパターンを用いてトレーニ
ングされる。ニューラルネットワクは、シミュレートさ
れたネットワークにパターンを繰り返し与えることによ
って、トレーニングパターンを生成するために使用され
た伝達関数を実現できるようにトレーニングされる。ス
テップ914は、トレーニングパターンの1つの応用を
示すだけである。
【0167】従って、ステップ930が実行され、関数
がこれ以上シミュレートされる必要はないと決定される
ならば、ステップ932が実行される。ステップ932
では、特定のパラメータセッティングの最終重み付け係
数が保存される。次に、プロセス全体は、各セットのパ
ラメータセッティングに対して繰り返され、サンプリン
グされたパラメータセッティングのそれぞれに対して1
セットの重み付け係数が保存されることになる。
【0168】再び図16を参照すると、最終セットの重
み付け係数が保存されると、図16に示されるカメラ回
路は、動作準備状態となる。
【0169】本発明の実施態様では、関数を次から次へ
とトレーニングする時間の関係上、ニューラルネットワ
ークのオンライントレーニングは、図11および図12
を参照しながら説明したものをわずかに変化させて使用
する。オンライントレーニングでは、関数によってニュ
ーラルネットワーク関数をトレーニングするのではな
く、最終的な合成関数が使用される。
【0170】図28は、図11と同様に、本発明の実施
態様で使用されるオンライントレーニング技術を例示す
るフローチャートを示す。ステップ2108では、距離
は、オフライン処理されたパラメータセッティングの内
のどのセッティングがオンラインパラメータセッティン
グに最も近いかを決定するために使用される。次に、ス
テップ2110では、最も近いオフラインパラメータセ
ッティングの重み付け係数が、オンライントレーニング
の初期重み付けとして使用される。
【0171】ステップ2112のトレーニングパターン
は、式(18)から直接計算され、入力に対する所望の
出力ベクタを生成する。そうすることによって[r、
g、b]入力空間は、各次元が5ポイントで線形にサン
プリングされる。各[ r、g、b]ベクトルについ
て、緑色近傍(green neighbors)は、中央の緑色画素を
平均とし、0.1×M(ここで、Mは、式15および式
16に示されるものと同様である)を標準偏差として、
ガウス分布を用いることによってランダムに引き出され
る。次に、出力ベクトルは、画素入力ベクトル、パラメ
ータ入力ベクトルおよび式(18)を用いて生成され
る。この手順では、合計で125のトレーニング用ベク
トルが生成される。
【0172】フローチャートのその他の説明は、図11
で上述したものと同様である。本発明の実施態様では、
このアルゴリズムは、ビデオカメラの汎用プロセッサ、
例えば、図16に示されるトレーニングユニット142
4を用いて「オンライン」で実施される。
【0173】図17に示される他の実施態様では、トレ
ーニングアルゴリズムは、より迅速で、より簡単であろ
う。なぜなら、実際のニューラルネットワーク1420
は、オンライントレーニングプロセス中に結果を「シミ
ュレート」するために使用されるためである。しかし、
上記のように、トレーニングユニット1425は、適切
な重み付け係数を決定する残りの関数を実施するために
も使用される。
【0174】最終的な合成関数を直接使用することによ
って重み付け値を計算するための上記の手順は、小規模
で比較的簡単なニューラルネットワークには望ましい。
しかし、本発明のニューラルネットワークがさらに相関
関係(すなわち、ビデオカラの他の処理ユニット)を含
むか、または医療撮像または空間撮像などの異なる応用
においてより複雑になるならば、上記のより一般的に適
用可能なトレーニング手続きが使用されなければならな
い。
【0175】図25から図27は、従来の処理と本発明
の実施態様のニューラル処理との基本的な比較結果を示
す。カラーテスト画像を、ランダムに選択した。種々の
パラメータセッティングを選択し、テスト画像をニュー
ラルプロセッサと従来のプロセッサとの両方でシミュレ
ートした。LDプロットを、単一行の画像をプロットす
ることによって生成した。その比較を図25および図2
6に示す。図25において、パラメータベクトルは、
[rgain=1、ggain=1、bgain=1、
ガンマ=1、コントラスト=0.4、apgain=
0]であり、図26において、パラメータベクトルは、
[rgain=1、ggain=1、bgain=1、
ガンマ=0.5、コントラスト=1.0、apgain
=1.0]であった。
【0176】ニューラル方法のプログラム可能性の例と
して、コントラスト圧縮変換関数の変更を考慮する。新
しい変換は、飽和度および輝度を同等に増加させる(式
(4)の関数)のではなく、(色合いを維持しながら)
飽和度を輝度の2倍に増加させる。この変換の変更に
は、ニューラルネットワーク構成の変更は必要ではない
が、定義では、従来のアナログまたはデジタル信号処理
システムは更新される必要がある。テスト画像を、この
新形態のコントラスト圧縮を用いて処理し、その結果を
図27に示す。図27では、パラメータベクトルは、
[rgain=1、ggain=1、bgain=1、
ガンマ=1、コントラスト=0.4、apgain=
1]であった。
【0177】図27は、新しいコントラスト圧縮スキー
ムにおいて、前記の定義と実質的に同様の誤差が生じて
いることに留意されたい。これは、実質的に、ニューラ
ルネットワークの強みである。所望の変換が変わって
も、ネットワークの構成は同じで、重み付けが変わるだ
けでよい。
【0178】本発明を実施例に基づいて示したが、従属
クレームの意図及び目的内で、上記に概要したように実
行し得ると考えられる。
【0179】
【発明の効果】本発明のニューラルネットワーク映像処
理装置は、独立した信号処理関数のグループを、一つの
統合された関数として動作させるためにニューラルネッ
トワークを使用することにより、汎用の部品を使うこと
が可能である。その結果、集積回路を開発する期間と費
用とを削減することができ、また信号処理の際の遅延を
少なくすることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パイプライン処理システムの一例を示すブロッ
ク図である(従来技術)。
【図2】図1に示されるパイプライン処理システムがニ
ューラルネットワークを用いて実施される方法を示した
ブロック図である。
【図3】ビデオカメラで使用される映像信号処理システ
ムの一例を示すブロック図である(従来技術)。
【図4】本発明の一実施例を含むビデオカメラ信号処理
システムのブロック図である。
【図5】本発明のより一般的なもう一つの実施例を含む
ビデオカメラ信号処理システムのブロック図である。
【図6】図4で示したビデオカメラシステムでの使用に
適したニューラルネットワークのブロック図である。
【図7】図6で示したニューラルネットワークでの使用
に適した入力層プロセッサのブロック図である。
【図8】図6で示したニューラルネットワークの入力
層、隠れ層、あるいは出力層の各プロセッサのうちのい
ずれか一つとして使用され得るアナログプロセッサの一
例を示す概略図。
【図9】図6で示したニューラルネットワークでの使用
に適した隠れ層プロセッサのブロック図である。
【図10】図6で示したニューラルネットワークでの使
用に適した出力層プロセッサのブロック図である。
【図11】図4及び5で示したニューラルネットワーク
のプログラミングを説明するために有効なフローチャー
トである。
【図12】図11に示したフローチャートのステップの
一つに示されるように、生成されたパターンを使用して
ニューラルネットワークがトレーニングされる方法を説
明するために有効なフローチャートである。
【図13】理想的なシステムと比較した図5に示される
システムの性能を示す、入力値に対する出力値のグラフ
である。
【図14】図1に示されるパイプライン処理システムが
ニューラルネットワークを用いて実施される方法を示し
たブロック図である。
【図15】ビデオカメラで使用される映像信号処理シス
テムの一例を示すブロック図である(従来技術)。
【図16】トレーニングユニットを有する本発明の第1
の実施例を含むビデオカメラ信号処理システムのブロッ
ク図である。
【図17】変更されたトレーニングユニットを有する本
発明の第2の実施例を含むビデオカメラ信号処理システ
ムのブロック図である。
【図18】本発明での使用に適したニューラルネットワ
ークのノードの図である。
【図19】図18で示したハードウエアの実施の一例を
示す機能ブロック図である。
【図20】図18で示したニューラルネットワークでの
使用に適した入力層ノードの一例のブロック図である。
【図21】図18で示したニューラルネットワークでの
使用に適した隠れ層ノードのブロック図である。
【図22】図18で示したニューラルネットワークでの
使用に適した出力層ノードのブロック図である。
【図23】オフラインネットワーク処理、及びオンライ
ンネットワーク処理を示すグラフである。
【図24】オフラインネットワーク処理、及びオンライ
ンネットワーク処理を示すグラフである。
【図25】従来の処理によって得られた結果と比較した
本実施例のニューラルネットワークによって得られた結
果を比較したグラフである。
【図26】従来の処理によって得られた結果と比較した
本実施例のニューラルネットワークによって得られた結
果を比較したグラフである。
【図27】従来の処理によって得られた結果と比較した
本実施例のニューラルネットワークによって得られた結
果を比較したグラフである。
【図28】実施例によって用いられた適切なオンライン
トレーニング技術を示すフローチャートである。
【符号の説明】
110、112、114 プロセッサ 210 ニューラルネットワーク 310 電荷結合素子(CCD)イメージャ 312 アナログーデジタル変換器(ADC) 314 映像入力回路 316 固定パターン補正回路 318 カラーバランスプロセッサ 320 ガンマ補正プロセッサ 322 コントラスト圧縮器 324 開口フィルタ 326、328、330 加算器 332 デジタル−アナログ変換器(DAC) 334 処理制御プログラミング回路 336 制御盤 410、420 ニューラルネットワーク 510a、510b、510c、510d、510e
入力プロセッサ 512a、512b、512c、512d、512e、
512f、512g、512h、512i、512j、
512k、512l、512m、512n、512o
隠れプロセッサ 514a、514b、514c 出力プロセッサ 610a、610b、610c、610d、610e
重み付け回路 612 加算回路 614 回路 616 ラインドライバ回路 650、652 加算増幅器 654、656 ダイオード 710a、710b、710c、710d、710e
重み付け回路 716 ラインドライバ 810a、810b、810c、810d、810e
重み付け回路 812 加算回路 614、714、814 非線形ROM 816 ラインドライバ 1210 ニューラルネットワーク 1214 トレーニングユニット 1310 電荷結合素子(CCD)イメージャ 1312 アナログ―デジタル変換器(ADC) 1314 映像入力回路 1316 固定パターン補正回路 1318 カラーバランスプロセッサ 1320 ガンマ補正プロセッサ 1322 コントラスト圧縮プロセッサ 1332 デジタル―アナログ変換器(DAC) 1334 プロセス制御プログラミング回路 1420 ニューラルネットワーク 1424、1425 オンライントレーニングユニット 1508 ニューラルネットワーク 1510a、1510b、1510c 入力ノード 1512a、1512b、1512c 隠れノード 1514a、1514b、1514c 出力ノード 1610a、1610b、1610c、1610d、1
610e、1610f、1610g 重み付け回路 1612 加算回路 1614 非線形ROM 1616 ラインドライバ回路 1710a、1710b、1710c 重み付け回路 1714 非線形ROM 1810a、1810b、1810c 重み付け回路 1812 加算回路 1814 非線形ROM 1816 ラインドライバ

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のプログラム可能な重み付け係数
    と、制御信号が各々直接に複数の信号処理関数と関連づ
    けられていて、複数の入力信号及び複数の制御信号を受
    け取る複数の入力端子と、複数の出力信号を供給するた
    めの複数の出力端子とをもつニューラルネットワーク
    と、 各々が入力ベクトル、制御ベクトル及び出力ベクトルを
    含み、該出力ベクトルが第1及び第2の信号処理関数の
    該入力ベクトルに対する所望の反応を表す、複数のテス
    トパターンを生成する手段と、 該複数のプログラム可能な各々の重み付け係数に対応す
    る複数の値を生成するシミュレーション手段であって、 該複数のテストパターンの入力ベクトル、制御の各ベク
    トルに対するニューラルネットワークの反応をシミュレ
    ートする手段と、 該重み付け係数に特定されたシミュレートされた各々の
    値を変化させ、シミュレートされた反応をテストパター
    ンの出力ベクトルと一致させる手段とを有するシミュレ
    ーション手段と、 該ニューラルネットワークにシミュレートされた重み付
    け係数の値を与え、ニューラルネットワークが第1及び
    第2の非線形信号処理関数をエミュレートできるように
    する手段、を備える信号処理システム。
  2. 【請求項2】 少なくとも第1及び第2の非線形信号処
    理関数に従って複数の入力信号を処理し、それにより複
    数の出力信号を生成する信号処理システムであって、該
    システムが、 複数のプログラム可能な重み付け係数と、複数の入力信
    号及び複数の制御信号を受け取る複数の入力端子と、複
    数の出力信号を供給するための複数の出力端子とを有す
    るニューラルネットワークと、 各々がそれぞれ異なる重み付け係数に対応する、複数の
    値を生成するシミュレーション手段であり、該シミュレ
    ーション手段が、 複数のテストパターンに対するニューラルネットワーク
    の反応をシミュレートし、各々のパターンが入力ベクト
    ル、制御ベクトル及び出力ベクトルを含んでいる手段
    と、 該重み付け係数に特定された、シミュレートされた各々
    の値を変化させ、シミュレートされた反応をテストパタ
    ーンの出力ベクトルと一致させる手段とを含むシミュレ
    ーション手段と、 第1の複数のテストパターンを生成し、各々が前記第1
    の非線形関数に対して入力ベクトル、制御ベクトル、及
    び所望の出力ベクトルを含み、該シミュレーション手段
    にテストパターンを与え、複数の重み付け係数に対して
    初期値を生成する手段と、 該第1及び第2の非線形信号処理関数の組合せを表す第
    2の複数のテストパターンを生成し、第2の複数のテス
    トパターンにおける各パターンが入力ベクトル、制御ベ
    クトル、及び所望の出力ベクトルを含み、該シミュレー
    ション手段に第2の組のテストパターンを与え、それに
    よって該複数の重み付け係数に対する最終値を生成する
    手段と、 該重み付け係数の最終値をニューラルネットワークに与
    え、ニューラルネットワークが該第1及び第2の非線形
    信号処理関数に従って入力信号を処理することができる
    ようにする手段とを備える信号処理システム。
  3. 【請求項3】 前記シミュレーション手段が、 前記テストパターンの各入力ベクトル及び制御ベクトル
    に対するニューラルネットワークの反応をシミュレート
    し、シミュレートされた出力値のベクトルを生成するシ
    ミュレータと、 複数の費用関数値を算出する手段であって、ここで各費
    用関数値は該シミュレートされた出力値から選択された
    出力値の数学的関数を表し、かつ各費用関数値は所望の
    出力ベクトルからの所望の出力値に対応する手段と、 該費用関数に反応し、各出力ベクトルでの各々の値とシ
    ミュレートされた出力値ベクトルでの値との差を最小限
    にするように各プログラム可能な重み付け係数を修正す
    る、バックプロパゲーション手段と、 ニューラルネットワークが信号処理関数を許容可能な誤
    差でエミュレートできる値に、重み付け係数が収束する
    ときを決定する手段とを備えた、請求項2に記載のシス
    テム。
  4. 【請求項4】 前記各費用関数値が、ニューラルネット
    ワークのすべてのシミュレートされた出力値の関数であ
    る、請求項3に記載のシステム。
  5. 【請求項5】 前記システムが少なくとも第1及び第2
    のカラー信号値を、シミュレートされた出力ベクトルと
    所望の出力ベクトルとにおいて各々第1及び第2の出力
    値として生成するカラー映像信号処理システムであっ
    て、該費用関数がシミュレートされた第1と第2の出力
    値との比と所望の第1と第2の出力値の比との差の関数
    である、請求項3に記載のシステム。
  6. 【請求項6】 前記システムが少なくとも第1及び第2
    のカラー信号値を各々第1及び第2のシミュレートされ
    た出力値と所望の出力値として生成するカラー映像信号
    処理システムであって、該費用関数が、第1及び第2の
    シミュレートされた出力値と、シミュレートされた出力
    値によって生成される第1輝度値と対応する所望の出力
    値によって生成される第2輝度値との差を表す、第1及
    び第2のシミュレートされた出力値との組合せの関数で
    ある、請求項3に記載のシステム。
  7. 【請求項7】 複数のプログラム可能な重み付け係数を
    有するニューラルネットワークを備えるシステムにおい
    て、少なくとも第1及び第2の非線形信号処理関数に従
    って複数の入力信号を処理し、それによって複数の出力
    信号を生成する方法であって、該方法が、 前記第1の非線形信号処理関数を表す第1の複数のテス
    トパターンを生成し、該第1の非線形関数に対して該第
    1の複数のテストパターンにおける各パターンが入力ベ
    クトル、制御ベクトル及び出力ベクトルを有するステッ
    プと、 該第1の複数のテストパターンに対するニューラルネッ
    トワークの反応をシミュレートし、第1の複数のテスト
    パターンに含まれる出力ベクトルにニューラルネットワ
    ークのシミュレートされた反応が一致するように、ニュ
    ーラルネットワークの重み付け係数を修正し、重み付け
    係数に対して複数の初期値を生成するステップと、 該第1及び第2の非線形信号処理関数の組合せを表す第
    2の複数のテストパターンを生成し、該第2の複数のテ
    ストパターンの各パターンが入力ベクトル、制御ベクト
    ル、及び出力ベクトルを有するステップと、 第2の複数のテストパターンに対するニューラルネット
    ワークの反応をシミュレートし、第2の複数のテストパ
    ターンに含まれた出力ベクトルにニューラルネットワー
    クのシミュレートされた反応が一致するようにニューラ
    ルネットワークの重み付け係数を修正し、重み付け係数
    に対する複数の最終値を生成するステップと、 ニューラルネットワークに重み付け係数の最終値を与え
    るステップと、 ニューラルネットワークを用いて入力信号を処理し、出
    力信号を生成するステップを有する方法。
  8. 【請求項8】 複数の入力映像情報信号を与える手段
    と、 該第1の非線形信号処理関数がガンマ補正で、該第2の
    非線形信号処理関数がコントラスト圧縮であるとき、第
    1及び第2の非線形信号処理関数に従って該複数の入力
    映像情報信号を処理する手段とを備える処理手段であっ
    て、該第1及び第2の非線形信号処理関数が、 各々がプログラム可能な重み付け係数を有する複数のプ
    ロセッサを備えたニューラルネットワークと、 各入力値と出力値とを有する複数のテストパターンを生
    成する手段であって、各テストパターンの該出力値が第
    1及び第2の非線形信号処理関数を用いて各入力値を処
    理した結果を表す手段であって、該複数のテストパター
    ンを生成する手段がさらに、第1の非線形処理関数のみ
    を用いて入力値を処理した結果を表す第1の組のテスト
    パターンを生成し、かつ、 第1の非線形処理関数と併せて第2の非線形処理関数を
    用いて入力値を処理した結果を表す第2の組のテストパ
    ターンを生成する手段とを備えている該複数のテストパ
    ターンを生成する手段と、 該複数のテストパターンを用いてニューラルネットワー
    クを訓練し、第1及び第2の非線形処理関数をニューラ
    ルネットワークがエミュレートできるようにする各重み
    付け係数に対して複数の値を生成する手段であって、ニ
    ューラルネットワークを訓練する手段が、第1の組のテ
    ストパターンを用いてニューラルネットワークを訓練
    し、第1の組のテストパターンを用いたニューラルネッ
    トワークの訓練後、第2の組のテストパターンを用いて
    ニューラルネットワークを訓練する手段を有する手段と
    を備えた映像信号処理システム。
  9. 【請求項9】 カラー補正関数をガンマ補正関数とコン
    トラスト圧縮関数との組合せで用いて前記入力値を処理
    した結果を表す第3の一組のテストパターンを生成する
    手段と、 該ニューラルネットワークが第2の組のテストパターン
    を用いて訓練され、カラー補正、コントラスト圧縮及び
    ガンマ補正の各関数の組合せをエミュレートする複数の
    重み付け係数に対して一組の値を生成した後、第3の組
    のテストパターンを用いてニューラルネットワークをト
    レーニングする手段とをさらに有する、請求項8に記載
    のシステム。
  10. 【請求項10】 開口補正関数及びガンマ補正関数とコ
    ントラスト圧縮関数とカラー補正関数との組合せを用い
    て前記入力値を処理した結果を表す第4の組のテストパ
    ターンを生成する手段と、 該ニューラルネットワークが第3の組のテストパターン
    を用いて訓練され、開口補正、カラー補正、コントラス
    ト圧縮及びガンマ補正の各関数の組合せをエミュレート
    する複数の重み付け係数に対して一組の値を生成した
    後、第4の組のテストパターンを用いてニューラルネッ
    トワークをトレーニングする手段とをさらに有する、請
    求項9に記載のシステム。
  11. 【請求項11】 複数のプログラム可能な重み付け係数
    を有するニューラルネットワークと、ニューラルネット
    ワークの入力端子が赤、緑及び青の各カラー信号を表す
    信号を受け取るために結合されていて、複数の入力信号
    及び複数の制御信号を受け取る複数の入力端子と、複数
    の出力信号を与えるための複数の出力端子と、 各々が入力ベクトル、制御ベクトル及び出力ベクトルを
    含み、該出力ベクトルが第1及び第2の信号処理関数の
    該入力ベクトルに対する所望の反応を表す、複数のテス
    トパターンを生成し、該第1及び第2の信号処理関数が
    ガンマ補正及びコントラスト圧縮である手段と、 該複数のプログラム可能な各々の重み付け係数に対応す
    る複数の値を生成するシミュレーション手段を備える信
    号処理システムであって、該シミュレーション手段が、 該複数のテストパターンの入力ベクトル、制御ベクトル
    の各ベクトルに対するニューラルネットワークの反応を
    シミュレートする手段と、 重み付け係数に特定された、シミュレートされた各々の
    値を変化させ、シミュレートされた反応をテストパター
    ンの出力ベクトルと一致させる手段と、 該ニューラルネットワークにシミュレートされた該重み
    付け係数の値を実際の重み付け係数として与え、ニュー
    ラルネットワークが第1及び第2の非線形信号処理関数
    をエミュレートできるようにする手段を備える信号処理
    システム。
  12. 【請求項12】 カラービデオカメラで、 複数のプログラム可能な重み付け係数を有するニューラ
    ルネットワークと、ニューラルネットワークの入力端子
    が赤、緑及び青のカラー信号を表す信号を受け取るため
    に結合されている、複数の入力信号及び複数の制御信号
    を受け取る複数の入力端子と、複数の出力信号を与える
    ための複数の出力端子と、 各々が入力ベクトル、制御ベクトル及び出力ベクトルを
    含み、該出力ベクトルが第1及び第2の信号処理関数の
    該入力ベクトルに対する所望の反応を表す、複数のテス
    トパターンを生成し、該第1及び第2の信号処理関数が
    ガンマ補正、コントラスト圧縮、カラーバランス、及び
    開口補正から構成されるグループから選択される手段
    と、 該複数のプログラム可能な各々の重み付け係数に対応す
    る複数の値を生成するシミュレーション手段を備える信
    号処理システムであって、該シミュレーション手段が、 該複数のテストパターンの入力ベクトル、制御ベクトル
    の各ベクトルに対するニューラルネットワークの反応を
    シミュレートする手段と、 重み付け係数に特定された、シミュレートされた各々の
    値を変化させ、シミュレートされた反応をテストパター
    ンの出力ベクトルと一致させる手段と、 該ニューラルネットワークにシミュレートされた該重み
    付け係数の値を与え、ニューラルネットワークが第1及
    び第2の非線形信号処理関数をエミュレートできるよう
    にする手段を備える信号処理システム。
  13. 【請求項13】 複数の入力信号を受け取る複数の入力
    端子と、複数の出力信号を供給する複数の出力端子と、
    複数のプログラム可能な重み付け係数を受け取り、か
    つ、該プログラム可能な重み付け係数が複数のパラメー
    タ入力の一つが変化するごとに生成される受け取り手段
    と、を有する、複数の非線形信号処理関数をエミュレー
    トするニューラルネットワークと、 各組が複数のパラメータ入力に対する値の各々異なる組
    に対応している、所定のプログラム可能な重み付け係数
    の複数の組を記憶する手段と、 対応する重み付け係数の組が存在しないパラメータ設定
    の各組に対する、一組の重み付け係数をオンラインで決
    定し、かつ、該決定された重み付け係数が、記憶されて
    いる重み付け係数の組の、少なくとも一つであるオンラ
    イントレーニング手段と、 該ニューラルネットワークが複数の非線形信号処理関数
    をエミュレートできるように、受け取り手段に決定され
    た重み係数を与える、プログラム可能な手段と、を備え
    る複数のパラメータ入力を有する信号処理システム。
  14. 【請求項14】 複数の入力信号を受け取る複数の入力
    端子と、複数の出力信号を供給する複数の出力端子と、
    複数のプログラム可能な重み付け係数を受け取り、か
    つ、該プログラム可能な重み付け係数が複数のパラメー
    タ入力の一つで著しい変化がおこるごとに変化する受け
    取り手段とを有する、複数の非線形信号処理関数をエミ
    ュレートするニューラルネットワークと、 各組が複数のパラメータ入力に対する各々異なる値の組
    に対応していて、所定のプログラム可能な重み付け係数
    の複数の組を記憶する手段と、 対応する重み付け係数の組が存在しない、新しいパラメ
    ータ設定の一組に対する一組の重み付け係数をオンライ
    ンで決定し、かつ、該決定された重み付け係数が、記憶
    されている重み付け係数の組の少なくとも一つの関数で
    あるオンライントレーニング手段とを備える信号処理シ
    ステムであって、該オンライントレーニング手段が、 記憶されている重み付け係数の組の中のどれがトレーニ
    ング中に初期値として使用されるべきかを決定する手段
    と、 パラメータ設定の新しい組に対する重み係数を決定する
    ために、ニューラルネットワークを初期値の関数として
    トレーニングする手段と、 該ニューラルネットワークが該複数の非線形信号処理関
    数をエミュレートできるように、受け取り手段に決定さ
    れた重み係数を与えるプログラム可能な手段と、を備え
    る複数のパラメータ入力を有する信号処理システム。
  15. 【請求項15】 ニューラルネットワークが複数の映像
    信号処理関数をエミュレートし、 ニューラルネットワークの入力端子が、赤、緑及び青の
    カラー信号を表す信号を受け取るために結合されてい
    る、請求項13に記載の信号処理システム。
  16. 【請求項16】 信号処理システムがカラービデオカメ
    ラの中にあり、 ニューラルネットワークの入力端子が、赤、緑及び青の
    カラー信号を表す信号を受け取るために結合されて、 複数の信号処理関数が、ガンマ補正、コントラスト圧
    縮、ハイパスフィルタリング、カラーバランス及び開口
    補正から成るグループから選択される、請求項13に記
    載の信号処理システム。
  17. 【請求項17】 トレーニング手段が、 テストパターンの各入力ベクトルに対するニューラルネ
    ットワークの応答をシミュレートし、シミュレートされ
    た出力値のベクトルを生成するシミュレータ手段と、 各費用関数値がシミュレートされた出力値から選択され
    たものの数学的関数を表し、かつ、所望の出力ベクトル
    からの所望の出力値に対応している、複数の費用関数値
    を計算する手段と、 費用関数値を最小にするために各プログラム可能な重み
    関数を修正する、費用関数値に応答するバックプロパゲ
    ーション手段と、 ニューラルネットワークが許容可能な誤差を伴う信号処
    理関数をエミュレートできる値に、重み係数が収束する
    ときを決定する手段と、を備える請求項14に記載のシ
    ステム。
  18. 【請求項18】 各費用関数値がニューラルネットワー
    クのシミュレートされたすべての出力値の関数である、
    請求項17に記載のシステム。
  19. 【請求項19】 前記システムが少なくとも第1及び第
    2のカラー信号値を、シミュレートされた出力ベクトル
    と所望の出力ベクトルとにおいて各々第1及び第2の出
    力値として生成するカラー映像信号処理システムであっ
    て、該費用関数がシミュレートされた第1及び第2の出
    力信号との比と所望の第1及び第2の出力値の比との差
    の関数である、請求項17に記載のシステム。
  20. 【請求項20】 前記システムが少なくとも第1及び第
    2のカラー信号値を、各々第1及び第2のシミュレート
    された出力値と所望の出力値として生成するカラー映像
    信号処理システムであって、該費用関数が、シミュレー
    トされた出力値によって生成される第1の輝度と対応す
    る所望の出力値によって生成される第2の輝度との差を
    表す、シミュレートされた第1及び第2の出力信号と所
    望の第1及び第2の出力値の組合せの関数である、請求
    項17に記載のシステム。
  21. 【請求項21】 複数のプログラム可能な重み付け係数
    を有するニューラルネットワークを備えるシステムにお
    いて、複数の非線形信号処理関数に従って複数の入力信
    号を処理し、それによって複数の出力信号を生成する方
    法であって、該方法が、 パラメータ入力設定の複数の所定の組に対応する重み付
    け係数の複数の組をオフラインで計算するステップと、 ニューラルネットワークのオンライン動作の間に使用す
    る重み付け係数の複数の組を記憶するステップと、 事前に計算された重み付け係数の記憶された組の少なく
    とも一つの関数としてパラメータ設定の所定の組の一つ
    とは等価ではないパラメータ入力設定の各組に対して、
    ニューラルネットワークをオンラインでトレーニングす
    るステップと、 ニューラルネットワークを使用して入力信号を処理し、
    出力信号を生成するステップと、を有する方法。
  22. 【請求項22】 前記ニューラルネットワークをトレー
    ニングするステップが、 ニューラルネットワークに対する初期値を、事前に計算
    された重み付け係数の少なくとも一つの組の関数として
    設定するステップと、 複合非線形信号処理関数を表す複数のテストパターンを
    生成し、かつ、該複数のテストパターン中の各パターン
    が入力ベクトル及び出力ベクトルを含むステップと、 第1の複数のテストパターンに対するニューラルネット
    ワークの応答をシミュレートし、ニューラルネットワー
    クのシミュレートされた応答を、第1の複数のテストパ
    ターンに含まれる出力ベクトルに一致させるようにニュ
    ーラルネットワークの初期重み付け係数を修正すること
    によって、重み付け係数に対する複数の新しい値を生成
    するステップと、 重み付け係数に対する新しい値が、ニューラルネットワ
    ークの応答をシミュレートされた応答の許容できる所定
    の限界内になるまで、必要に応じてシミュレーションの
    ステップを繰り返すステップと、 重み付け係数の最終的な新しい値をニューラルネットワ
    ークに与えるステップと、をさらに含む請求項21に記
    載の方法。
  23. 【請求項23】 シミュレートするステップが実際にニ
    ューラルネットワークを用いて行われる、請求項22に
    記載の方法。
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