JPH06294728A - 液体密度測定装置 - Google Patents

液体密度測定装置

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JPH06294728A
JPH06294728A JP10617093A JP10617093A JPH06294728A JP H06294728 A JPH06294728 A JP H06294728A JP 10617093 A JP10617093 A JP 10617093A JP 10617093 A JP10617093 A JP 10617093A JP H06294728 A JPH06294728 A JP H06294728A
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JP
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vibration
density
frequency
measuring tube
acceleration
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JP10617093A
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Susumu Sakagami
進 坂上
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
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Unisia Jecs Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外部の振動源で発生した振動を利用して液体
の密度を測定し、全体構造を小型化、簡素化する。 【構成】 エンジン本体のエンジン振動を利用して測定
チューブ6を密度dが測定可能となるまで振動させ、該
測定チューブ6に生じる加速度の振幅が最大値Gmax と
なったときの周波数信号fを測定チューブ6内を流通し
ている液体の共振周波数とみなし、共振周波数に基づき
記憶エリア12Aに記憶されたf−dマップ14から密
度dを測定する構成とした。これにより、従来ノイズ源
であったエンジン振動を利用してガソリンの密度dを測
定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばガソリン、冷却
水、オイル等の液体の密度を測定するのに用いて好適な
液体密度測定装置に関し、特に、自動車、工作機械等の
振動源を有する装置に用いて好適な液体密度測定装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ガソリン、アルコール、冷却
水、オイル等の液体密度を測定する液体密度測定装置と
しては、液体が流通する直管状ないしU字状の測定チュ
ーブと、電磁力によって該測定チューブに間接的に振動
を加える駆動コイルと、該駆動コイルによって振動した
測定チューブの変位量、共振点等を検出する検出コイル
等とから構成されている。
【0003】そして、液体が流れる測定チューブを駆動
ヘッドによって一定の固有振動数で振動させると、該測
定チューブはその質量、即ち液体の密度に応じて変位量
や共振点等が変化するため、この変位量等を検出コイル
で検出することにより、液体の密度を測定するようにな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による液体密度測定装置では、内部振動源たる駆
動コイルで測定チューブを一定の周波数で微小振動させ
ているから、エンジン、モータ等の外部振動源から駆動
コイルによる振動よりも強い振幅をもった振動が測定チ
ューブに加わると、該測定チューブはこの外部振動に応
じて振動してしまう。
【0005】このため、上述した従来技術によるもので
は、駆動コイルによる振動に対して外部振動源の影響力
が相対的に強くなり、誤差が増大して、密度の検出精度
や耐振性が大幅に低下するという問題がある。特に、外
部振動の周波数が液体の共振点から大きく外れている場
合には、当該液体の密度を測定することができず、信頼
性が大幅に低下する。
【0006】また、測定チューブを振動させるために、
ケーシング内に加振手段としての駆動コイルを設ける必
要があるから、装置全体の構造が複雑化、大型化すると
いう問題がある。
【0007】さらに、外部振動の影響を低減するために
防振ゴム等を必要とし、振動の少ない場所を選んで取付
けなければならない等、使い勝手が悪いばかりか、自動
車、工作機械等の外部振動の大きい機械、装置に適用で
きないという問題がある。
【0008】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、外部の振動源で発生した振動を利用して
液体の密度を精度よく測定することができ、全体構造を
小型化、簡素化できるようにした液体密度測定装置を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明が採用する構成は、振動源の近傍に位置
して液体が流れる配管の途中に振動可能に設けられ、該
振動源の振動に応じて振動する測定チューブと、該測定
チューブに設けられ、前記振動源の振動によって測定チ
ューブに発生した加速度を検出する加速度検出手段と、
該加速度検出手段が検出した加速度信号の振幅の最大値
を検出する最大値検出手段と、該最大値検出手段によっ
て前記加速度信号の振幅の最大値が検出されたときに、
当該加速度信号の周波数を前記液体の共振周波数とみな
して液体の密度を検出する密度検出手段とからなる。
【0010】
【作用】振動源からの振動によって測定チューブが振動
し、加速度検出手段が該測定チューブに発生した加速度
を検出して出力すると、最大値検出手段は該加速度検出
手段が検出した加速度信号の振幅の最大値を検出し、密
度検出手段は、該最大値検出手段が検出した最大値の加
速度信号の周波数を液体の共振周波数とみなして密度を
検出する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図7に基
づき、自動車用エンジンのガソリンの密度検出に用いた
場合を例に挙げて説明する。
【0012】図において、1は車体に設けられた振動源
としてのエンジン本体、2,2,…は該エンジン本体1
の吸気マニホールド(いずれも図示せず)に設けられた
複数の燃料噴射弁をそれぞれ示し、該各燃料噴射弁2は
エンジン本体1の燃焼室(図示せず)に向けてガソリン
を噴霧するものである。
【0013】3は燃料配管を示し、該燃料配管3は、そ
の流入側が燃料タンク内の燃料ポンプ(いずれも図示せ
ず)に接続され、その流出側は各燃料噴射弁2に接続さ
れており、内部を液体としてのガソリンが流通してい
る。
【0014】4はエンジン本体1の近傍に位置して燃料
配管3の途中に設けられたセンサ本体を示し、該センサ
本体4は取付ケース5内に収容され、後述の測定チュー
ブ6,加速度センサ10等から構成されている。
【0015】6は取付ケース5内に位置して燃料配管3
の途中に設けられた測定チューブを示し、該測定チュー
ブ6は、図2に示す如く、シリコンゴム等の弾性材料か
ら筒状に形成された筒状弾性体7,7を介して振動可能
に取付けられ、該各筒状弾性体7は例えば取付バンド
8,8,…を介して取付けられている。そして、該測定
チューブ6は、エンジン本体1が始動して振動が発生
し、このエンジン振動が燃料配管3等を介して伝達され
ると、各筒状弾性体7によって両端から支持されつつエ
ンジン振動に応じて振動するものである。
【0016】9は測定チューブ6の中央部に取付けられ
た取付ブラケット、10は該取付ブラケット9の上側に
設けられた加速度検出手段としての加速度センサを示
し、該加速度センサ10は、チタン酸バリウム等の圧電
体と、該圧電体の上側に設けられた重り(いずれも図示
せず)等とから圧縮形式の圧電型加速度センサとして構
成されている。そして、該加速度センサ10は、エンジ
ン本体1からのエンジン振動によって測定チューブ6が
振動すると、該測定チューブ6と共に振動しつつ、該測
定チューブ6に生じた加速度を圧電体の電荷に基づいて
検出し、この加速度信号を後述の変換回路11に出力す
るものである。なお、前記加速度センサ10には、例え
ばティアック社発売の圧電型加速度トランスデューサ5
00/700シリーズが用いられる。
【0017】11はセンサ本体4等と共に液体密度測定
装置を構成する変換回路を示し、該変換回路11は、加
速度センサ10から出力された加速度信号を増幅するア
ンプ11Aと、該アンプ11Aの後段に設けられ、低周
波の交流信号たる加速度信号から高調波成分を除去する
ローパスフィルタ11Bと、該ローパスフィルタ11B
の後段に設けられ、交流信号状態の加速度信号を矩形波
に整形する波形整形部11Cと、該波形整形部11Cに
よって矩形波に整形された加速度信号の周期から周波数
を求め、周波数に応じた直流信号としての周波数信号f
を出力する直流変換部11Dと、交流信号状態の加速度
信号から振幅の最大値を検出して保持し、この振幅の最
大値を振動強度信号Gとして出力するピークホールド部
11Eとから構成されている。
【0018】そして、前記変換回路11は、加速度セン
サ10から測定チューブ6の振動に応じて出力されてく
る加速度信号を、周波数信号fと振動強度信号Gとに分
けて後述のコントロールユニット12に出力するもので
ある。
【0019】12はCPU等の演算処理回路、ROM,
RAM等の記憶回路(いずれも図示せず)等からマイク
ロコンピュータとして構成されたコントロールユニット
を示し、該コントロールユニット12は、その入力側に
加速度センサ10と、エンジン本体1のエンジン回転数
Nを検出するクランク角センサ13と、エンジンスイッ
チ(図示せず)等とが接続されている。また、該コント
ロールユニット12の記憶回路には記憶エリア12Aが
形成され、該記憶エリア12Aには、図4に示すf−d
マップ14と、図6に示す密度測定処理プログラム等と
が予め記憶されている。
【0020】そして、後述の如く、エンジン本体1が始
動して振動が発生すると、このエンジン振動の周波数は
車両の走行状態等に応じて徐々に変化し、やがてある密
度dを有するガソリンを流通させた測定チューブ6の共
振周波数f′に達するから、前記コントロールユニット
12は、加速度センサ10からの加速度信号から取出さ
れた振動強度信号Gが最大値Gmax に達したときの周波
数信号fを測定しようとするガソリンの固有の共振周波
数f′とみなし、該共振周波数f′に基づいてf−dマ
ップ14から密度dを求めるものである。
【0021】ここで、ガソリンの密度dと該ガソリンを
流通させた状態の測定チューブ6の共振周波数f′との
関係は、
【0022】
【数1】 但し、 f′:共振周波数 k :筒状弾性体7の弾性係数を含む定数(例えば4.74
×103 ) V :測定チューブ6の体積(例えば7.85×10-6 m3 ) M :測定チューブ6の重量(例えば0.012 Kg) として求められ、この数1に基づいて図3に示す理論共
振特性を得ることができる。
【0023】従って、前記f−dマップ14は、図3に
示す理論共振特性から、図4に示す如く、実在のガソリ
ンの密度範囲(700〜800Kg/m3 )に対応した
部分を抜き出してマップ化したもので、密度dが増大す
るにつれて共振周波数f′が直線的に低下している。
【0024】次に、エンジン振動が車両の走行状態等に
応じて徐々に変化し、やがて共振周波数f′に達する理
由について説明する。
【0025】まず、4気筒4サイクルエンジンの場合、
エンジン回転数Nが変化する範囲は排気量等にもよるが
通常0〜6000rpm程度で、エンジンのクランク軸
が1回転する間に2回爆発が生じるから、エンジン回転
数Nが6000rpmの最高回転数に達したときの1分
間あたりの爆発回数は12000回となり、これによっ
て、エンジン本体1の振動周波数の上限は200Hz
(=12000回/60秒)と求められる。
【0026】一方、エンジン本体1がアイドリング時の
エンジン回転数Nを800rpmとすれば、同様にし
て、アイドリング時の振動周波数は26.7Hzと求め
ることができ、結局、エンジン本体1が始動している間
に、振動周波数は26.7〜200Hzの間で変化す
る。
【0027】そして、図4に示す如く、ガソリンの密度
範囲に対応する共振周波数f′の範囲は81〜83Hz
であり、前記エンジン本体1の振動周波数が変化する範
囲26.7〜200Hz内に含まれているから、通常の
走行時にエンジン本体1で生じる範囲の振動によってガ
ソリンの密度範囲に対応した共振周波数f′が得られ、
該共振周波数f′に基づきf−dマップ14からガソリ
ンの密度dを求めることができる。なお、共振周波数
f′の範囲81〜83Hzに対応するエンジン回転数N
は2430〜2490rpmであり、通常の市街地走行
によって得られる値である。
【0028】また、6気筒4サイクルエンジンの場合も
同様に、エンジン回転数Nがアイドリング状態から最高
回転数6000rpmまで変化する間に、振動周波数は
40〜300Hzまで変化し、前記共振周波数f′の範
囲81〜83Hzに対応するエンジン回転数Nは162
0〜1660rpmであるから、通常の市街地走行で発
生するエンジン振動によって共振周波数f′が得られ
る。
【0029】次に、密度dと加速度センサ10からの振
動強度信号Gおよび周波数信号fとの関係を、図5に基
づいて説明する。
【0030】まず、液体は、その密度d1 ,d2 ,d3
,…dn (d1 <d2 <d3 …<dn )毎に、それぞ
れ固有の共振周波数f1 ′,f2 ′,f3 ′,…fn ′
を有するため、エンジン本体1から測定チューブ6に加
わる振動周波数(周波数信号f)の値がこの共振周波数
f1 ′,f2 ′,f3 ′,…fn ′に一致すると、測定
チューブ6は共振して大きく振動し、このとき振動強度
信号Gは最大値Gmax となる。
【0031】一方、エンジン本体1の振動周波数が共振
周波数f1 ′,f2 ′,f3 ′,…fn ′から外れるに
従って、測定チューブ6の振動は鈍り、振動強度信号G
が徐々に低下していくという共振特性を有する。
【0032】従って、振動強度信号Gが最大値Gmax に
なったときの周波数信号fの値がそのときの密度dに応
じた固有の共振周波数f′であるとみなすことができる
から、振動強度信号Gを監視することによって測定しよ
うとするガソリンの共振周波数f′を求めることができ
る。
【0033】本実施例による液体密度測定装置は上述の
如き構成を有するもので、次に、その作動について図6
を参照しつつ説明する。
【0034】まず、エンジンスイッチが作動してプログ
ラムがスタートすると、コントロールユニット12は、
ステップ1で、クランク角センサ13からエンジン回転
数Nを読込み、ステップ2で、変換回路11から加速度
信号の振幅の強さを示す振動強度信号Gを読込み、さら
にステップ3では、加速度信号の変化の周期を示す周波
数信号fを変換回路11から読込み、ステップ4では、
これら振動強度信号G,周波数信号fを記憶エリア12
A内に記憶する。
【0035】そして、ステップ5では、前記ステップ1
で読込んだエンジン回転数Nが2490rpm程度の基
準回転数Naに達したか否かを判定する。ここで、前記
基準回転数Naは、図4に示す如く、ガソリンの共振周
波数f′の上限値に対応する4気筒エンジンの回転数で
あり、エンジン本体1の振動周波数が密度dを求めるの
に十分なだけ変化したか否か、即ち、共振周波数f′が
得られるまで変化したか否かを判別するためのものであ
る。
【0036】そして、前記ステップ5で「NO」と判定
した場合は、エンジン回転数Nがまだ基準回転数Naに
達しておらず、密度dに応じた共振周波数f′が測定チ
ューブ6に加わっていないときだから、前記ステップ1
に戻り、該ステップ5で「YES」と判定されるまで、
記憶エリア12A内に振動強度信号Gおよび周波数信号
fの値を順次記憶していく。
【0037】一方、前記ステップ5で「YES」と判定
した場合は、車両の走行速度等が上昇してエンジン回転
数Nが基準回転数Naに達し、実在するガソリンの密度
dを測定するのに十分な周波数を有する振動が既に測定
チューブ6に加わったとみなせるときだから、ステップ
6に移り、前記ステップ4で記憶された多数の記憶値の
中から最大値Gmax を検出し、該最大値Gmax を得たと
きの周波数信号fを共振周波数f′とみなして読出す。
【0038】即ち、ガソリンは、その密度dに固有の共
振周波数f′を有し、該共振周波数f′と同一の周波数
の振動が加わると、測定チューブ6が最も大きくなり、
振動強度信号Gの値が最大となるから、エンジン本体1
で発生するエンジン振動の周波数が走行状態等に応じて
変化した場合に、測定しようとする現在使用中のガソリ
ンの密度dに対応する固有の共振周波数f′と等しくな
ると、そのとき測定チューブ6は最も大きく振動し、エ
ンジン振動の全範囲に亘って振動強度信号Gの最大値G
max が唯一つだけ得られる。
【0039】従って、ステップ1〜5の繰返しによって
記憶エリア12A内に多数記憶されたデータの中から振
動強度信号Gの最大値Gmax をサーチし、当該最大値G
maxを得たときの周波数信号fを読出せば、この周波数
を測定しようとする液体の密度dに対応した固有の共振
周波数f′とみなすことができる。
【0040】次に、ステップ7では、記憶エリア12A
から図4に示すf−dマップ14を読出し、ステップ8
では、前記ステップ6で読出した共振周波数f′たる周
波数信号fに基づいて該f−dマップ14から密度dを
検出し、この密度dに応じて点火時期や燃料噴射量等の
制御を行なう。
【0041】かくして、本実施例によれば、エンジン本
体1のエンジン振動を利用して測定チューブ6を密度d
が測定可能となるまで、即ち、液体の密度dに対応した
共振周波数f′の周波数が加わるまで振動させ、該測定
チューブ6に生じる加速度信号の振幅が最大値Gmax と
なったときの周波数信号fを測定チューブ6内を流通し
ている液体の共振周波数f′とみなすことにより、該共
振周波数f′に基づいてf−dマップ14を参照し、密
度dを測定する構成としたから、前記数1に示す如く、
測定チューブ6の重量Mや測定チューブ6の体積V等の
値を適宜設定しておくことにより、従来ノイズ源であっ
たエンジン振動を積極的に利用してガソリンの密度dを
効果的に測定することができる。また、駆動コイル等の
特別な加振手段を不要にできるから、センサ本体4の全
体構造を簡素化,小型化でき、製造コストを低減するこ
とができる。
【0042】なお、前記実施例では、図6に示すプログ
ラムのうち、ステップ1〜6が本発明の構成要件たる最
大値検出手段の具体例であり、ステップ7,8が本発明
の構成要件である密度検出手段の具体例である。
【0043】また、前記実施例では、図6中のステップ
4でプログラムサイクル毎に、振動強度信号Gと周波数
信号fとを記憶する場合を例に挙げて説明したが、本発
明はこれに限らず、例えば図7に示す変形例の如く、前
回読込んで記憶した振動強度信号Gの値と今回読込んだ
振動強度信号Gの値の大小を比較し、いずれか大きい方
の振動強度信号Gと該信号Gを得たときの周波数信号f
の値のみを記憶する構成としてもよい。
【0044】なお、図7に示すステップ11〜13およ
びステップ16〜19は前述した図6に示すステップ1
〜3およびステップ5〜8と同一の処理を行なうもので
あるから、その説明を省略するに、即ち、ステップ14
では、ステップ12で読込んだばかりの現在の振動強度
信号Gが前回迄のプログラムサイクルで記憶エリア12
A内に記憶された記憶値よりも大きいか否かを判定す
る。このステップ14で「YES」と判定した場合に
は、最新の振動強度信号Gが記憶値を上回り、当該振動
強度信号Gが最大値Gmax たり得る場合だから、ステッ
プ15で、振動強度信号Gと該信号Gに対応する周波数
信号fとを更新して記憶する。一方、前記ステップ14
で「NO」と判定した場合は、ステップ12で読込んだ
振動強度信号Gが記憶値を下回っている場合、即ち当該
振動強度信号Gが最大値Gmax たり得ない場合だから、
更新することなくステップ16に移る。
【0045】かくして、このように構成される本変形例
でも、上述した実施例とほぼ同様の作用、効果を得るこ
とができる。しかし、特に、本変形例では、加速度セン
サ10から変換回路11を介して順次出力されてくる振
動強度信号G,周波数信号fの大小を比較し、最大のも
ののみ更新して記憶する構成としたから、コントロール
ユニット12のメモリ使用量を大幅に低減することがで
き、ステップ17で共振周波数f′たる周波数信号fを
速やかに読出すことができる。
【0046】また、前記実施例では、基準回転数Naを
2490rpm程度に設定するものとして述べたが、こ
れに替えて、例えば測定チューブ6の重量Mを大きくし
たり、あるいは各筒状弾性体7の弾性係数を変更して数
1中の定数kを小さくしたりすれば、ガソリンの密度範
囲に応じた共振周波数f′の範囲を下げてアイドリング
時のエンジン回転数近傍に対応させることができる。こ
の場合には、基準回転数Naをアイドリング時の回転数
の近傍、例えば1000rpm程度に設定できるから、
比較的短時間でガソリンの密度dを求めることができ
る。
【0047】さらに、前記実施例では、図6中のステッ
プ5でエンジン回転数Nが基準回転数Naに達するまで
監視する場合を例示したが、上述の如く、共振周波数
f′の範囲をアイドリング時のエンジン回転数近傍に対
応させておき、所定時間経過後に、振動強度信号Gの最
大値Gmax を機械的に探知する構成としてもよい。
【0048】さらにまた、前記実施例では、図4に示す
周波数信号fに基づきf−dマップ14から密度dを読
出すものとして述べたが、本発明はこれに限らず、例え
ば下記数2の如く、前記数1を変形した演算式に基づい
て密度dを求める構成としてもよい。
【0049】
【数2】
【0050】また、前記実施例では、加速度検出手段と
して圧縮形式の圧電型加速度センサ10を用いる場合を
例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば
せん断形式等の他の圧電型加速度センサを用いてもよ
く、あるいはコイルが振動に応じて磁界を切るときに生
じる起電力から加速度を検出する動電型加速度センサ
等、他の加速度センサを用いてもよい。
【0051】一方、前記実施例では、自動車用エンジン
を振動源に利用し、ガソリンの密度を測定する場合を例
に挙げて説明したが、これに限らず、例えば工作機械の
モータ等を振動源に利用してもよく、洗浄水、オイル等
の他の液体密度を測定することもできる。
【0052】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明によれば、振
動源からの振動を利用して測定チューブを振動させ、該
測定チューブに生じた加速度信号の振幅の最大値を検出
し、該最大値の加速度信号の周波数を液体の共振周波数
とみなして密度を検出する構成としたから、従来ノイズ
源であった外部振動を積極的に利用して液体の密度を効
果的に測定することができ、従来技術で述べた如く特別
な駆動コイル等を不要にでき、全体構造を簡素化、小型
化して製造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による液体密度測定装置の取付
状態を示す説明図である。
【図2】液体密度測定装置の全体構成を示す断面図であ
る。
【図3】密度と共振周波数との関係を示す特性線図であ
る。
【図4】コントロールユニットに記憶されたf−dマッ
プを示す説明図である。
【図5】密度と周波数および振動強度との相互関係を説
明する特性線図である。
【図6】コントロールユニットに記憶された密度測定処
理を示す流れ図である。
【図7】本発明の変形例による密度測定処理を示す流れ
図である。
【符号の説明】
1 エンジン本体(振動源) 3 燃料配管 6 測定チューブ 10 加速度センサ(加速度検出手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動源の近傍に位置して液体が流れる配
    管の途中に振動可能に設けられ、該振動源の振動に応じ
    て振動する測定チューブと、該測定チューブに設けら
    れ、前記振動源の振動によって測定チューブに発生した
    加速度を検出する加速度検出手段と、該加速度検出手段
    が検出した加速度信号の振幅の最大値を検出する最大値
    検出手段と、該最大値検出手段によって前記加速度信号
    の振幅の最大値が検出されたときに、当該加速度信号の
    周波数を前記液体の共振周波数とみなして液体の密度を
    検出する密度検出手段とから構成してなる液体密度測定
    装置。
JP10617093A 1993-04-08 1993-04-08 液体密度測定装置 Pending JPH06294728A (ja)

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JP10617093A JPH06294728A (ja) 1993-04-08 1993-04-08 液体密度測定装置

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JP10617093A JPH06294728A (ja) 1993-04-08 1993-04-08 液体密度測定装置

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