JPH06293711A - モノp−ニトロベンジルマロネートの結晶変態及びその製法 - Google Patents

モノp−ニトロベンジルマロネートの結晶変態及びその製法

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JPH06293711A JP10375693A JP10375693A JPH06293711A JP H06293711 A JPH06293711 A JP H06293711A JP 10375693 A JP10375693 A JP 10375693A JP 10375693 A JP10375693 A JP 10375693A JP H06293711 A JPH06293711 A JP H06293711A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】副反応物の生成量が少なく、経済的なモノp−
ニトロベンジルマロネートの結晶変態と工業的な製造方
法の提供。 【構成】ニトロベンゼンを反応媒体とし、マロン酸とp
−ニトロベンジルアルコールを反応させて、モノp−ニ
トロベンジルマロネートを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はモノp−ニトロベンジル
マロネートの結晶新規変態、製造方法、精製法に関す
る。モノp−ニトロベンジルマロネートは、医薬の原料
として、重要な中間体である。
【0002】
【従来の技術】モノp−ニトロベンジルマロネートの工
業的な製造方法については文献に2−3載っているにす
ぎない。例えば、特開昭57−159761には、アセ
トニトリル中、メルドラム酸と、p−ニトロベンジルア
ルコールを反応させる方法、特開昭58ー208292
には、ジメチルホルムアミド中、マロン酸とp−ニトロ
ベンジルクロライドを反応させる方法が記述されている
が、原料が高価であったり、収率が低い等、工業的な方
法ではない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の製造方法では、
煩雑な操作を必要とし、工業的に安価に製造できるもの
ではないので、安価な製造方法が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、マロン酸と
p−ニトロベンジルアルコールを反応させ、モノp−ニ
トロベンジルマロネートを製造する方法を鋭意検討し
た。その結果、ベンゼン、トルエン、キシレン等の溶剤
を使用した場合、反応中、マロン酸は、溶剤には溶けに
くいので、ジp−ニトロベンジルマロネートの生成量を
少なくする目的でマロン酸を過剰に加えても、系外に析
出し反応に供しないことに気付いた。p−ニトロベンジ
ルアルコール、モノp−ニトロベンジルマロネートもベ
ンゼン、トルエン、キシレン等の溶剤に溶けにくく、溶
剤より、分離した液相を形成し、ジp−ニトロベンジル
マロネートができやすくなる。又、反応液を冷却する
と、マロン酸とモノp−ニトロベンジルマロネート、ジ
p−ニトロベンジルマロネートが一緒に析出して、マロ
ン酸を分離することが出来ず、廃液負荷を多くし、経済
的でなかった。要するに、p−ニトロベンジアルコール
に対して、マロン酸の比率を大きくすると、ジp−ニト
ロベンジルマロネートの生成が抑えられることが分かっ
ていても、マロン酸の回収が出来なかったために、比率
を大きくすることが出来なかった。このような、問題を
回避するために、種々の溶剤を検討したところ、ある特
定の範囲のダイポールモーメントを持つ化合物を使用す
ることにより、マロン酸が溶解する温度(通常約50℃
以上)で反応系が均一になり、驚くべき事に、室温にお
いては、なおモノp−ニトロベンジルマロネート、ジp
−ニトロベンジルマロネートが溶解しており、マロン酸
のみ析出し、過剰のマロン酸を回収することが出来るこ
とが分かった。又、反応液から、モノp−ニトロベンジ
ルマロネートの取り出しを工夫することにより、純度が
高く、濾過速度が早い結晶が得られることが分かり、本
発明を完成した。すなわち、本発明は、 (1)Cu−Kα線によるX線回折法における回折角
(2θ)[°]18.39,19.87,20.13,
22.0,23.8,24.15,24.33,27.
2,27.71に強いピークを示すX線回折図により特
徴づけられるモノp−ニトロベンジルマロネートの結晶
変態。 (2)マロン酸とモノp−ニトロベンジルアルコールを
反応して、モノp−ニトロベンジルマロネートを製造す
る方法において、反応媒体の一部又は全部が3.0−
8.0デバイのダイポールモーメントの値を持つ化合物
であることを特徴とするp−ニトロベンジルマロネート
の製造方法。 (3)モノp−ニトロベンジルマロネートを含む反応生
成物に3.0−8.0デバイのダイポールモーメントの
値を持つ化合物を加えた混合物又は上記の反応生成物よ
り、モノp−ニトロベンジルマロネートを塩基性水溶液
にて抽出し、該抽出水溶液を無機酸で酸析することを特
徴とする上記結晶変態を有するモノp−ニトロベンジル
マロネートの精製法である。
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。 モノp−ニトロベンジルマロネートの合成:マロン酸/
p−ニトロベンジルアルコールのモル比は1.0−1
0.0、更に好ましくは、1.2−5.0、特に好まし
くは1.5−3.0である。比率10.0を越えると、
仕込効率が悪くなり、1.0未満だとジp−ニトロベン
ジルマロネートの生成量が多くなり、収率が低下する。
反応温度は、30−150℃、好ましくは40−130
℃、更に好ましくは、60−120℃、特に好ましく
は、70−115℃である。150℃を越えるとマロン
酸の分解が起こり収率低下し、また、不純物のp−ニト
ロベンジルアセテートが生成する。30℃未満だと反応
速度が遅く、経済的でない。
【0006】反応媒体としては、ダイポールモーメント
が、3.0−8.0デバイ、好ましくは、3.4−6.
0デバイ、更に好ましくは、3.5−5.0デバイ、特
に好ましくは3.6−4.5デバイである化合物を単独
で用いることができるがこれ以外の有機溶剤と混合して
用いることができる。その場合前者を5重量%以上、好
ましくは10重量%以上、更に好ましくは20重量%以
上、特に好ましくは、30重量%以上含む事が必要であ
る。前記のような化合物としては、例えばo−ニトロト
ルエン(3.66デバイ)、m−ニトロトルエン(4.
17デバイ)、p−ニトロトルエン(4.44デバ
イ)、ニトロベンゼン(4.22デバイ)等のニトロ化
合物が挙げられる。該化合物の使用量はマロン酸に対
し、100−5000重量%、好ましくは、200−3
000重量%、特に好ましくは、300−2000重量
%である。上記化合物と混合して用いられる有機溶剤と
してベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、
クメン、メシチレン、デュレン、テトラリン、ブチルベ
ンゼン、p−シメン、シクロヘキシルベンゼン、ジエチ
ルベンゼン、ペンチルベンゼン、ジペンチルベンゼン、
ドデシルベンゼン、クロルベンゼン、o−ジクロルベン
ゼン等の芳香族化合物;シクロペンタン、メチルシクロ
ペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エ
チルシクロヘキサン、p−メンタン、ビシクロヘキシ
ル、デカリン等の脂環化合物;ヘキサン、2−メチルペ
ンタン、2,2−ジメチルブタン、2,3−ジメチルブ
タン、ヘプタン、オクタン、2,2,3−トリメチルペ
ンタン、イソオクタン、ノナン、2,2,5−トリメチ
ルヘキサン、デカン、ドデカン等の脂肪族化合物;ジク
ロルメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,1−ジク
ロルエタン、1,2−ジクロルエタン、1,1,1−ト
リクロルエタン、1,1,2−トリクロルエタン、1,
1,1,2−テトラクロルエタン、1,1,2,2−テ
トラクロルエタン、ペンタクロルエタン、ヘキサクロル
エタン等のハロゲン化炭化水素;ジプロピルエーテル、
ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、ジヘキシ
ルエーテル等のエーテル類が挙げられる。又少量の水例
えば、反応媒体に対して0−3重量%加えても良い。触
媒は、無くても反応するが、p−トルエンスルホン酸の
1水和物、硫酸、塩酸が触媒として、有効に使われる。
特に、p−トルエンスルホン酸の1水和物が好ましい。
【0007】モノp−ニトロベンジルマロネートの取り
出しと精製:反応後、冷却するとマロン酸が析出するの
で、反応液の上澄みを吸い取るか、反応液を濾過して、
マロン酸を分離する。マロン酸を分離した反応液に水を
加え、塩基性物質を少しづつ加え、例えばモノp−ニト
ロベンジルマロネートのアルカリ金属塩を反応媒体系よ
り、水系に抽出する。加える水の量は、生成モノp−ニ
トロベンジルマロネートに対し、300−2000重量
%、好ましくは、400−1500重量%、特に好まし
くは500−1300重量%である。反応媒体として、
ダイポールモーメントが、3.0−8.0デバイの化合
物を、使用しなかった場合、反応液を冷却すると原料、
及び反応生成物が析出してくるので、該化合物を加え
て、マロン酸以外の原料及び生成物を溶解する。その場
合該化合物の使用量は、マロン酸に対し、100−50
00重量%、好ましくは、200−3000重量%、特
に好ましくは、300−2000重量%である。
【0008】塩基性物質としては、例えば炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリ
ウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が挙げられ
るが、溶解度の観点より、炭酸カリウム、炭酸水素カリ
ウムが、特に好ましい。モノp−ニトロベンジルマロネ
ートアルカリ金属塩が、水中で、加水分解されやすく、
特に抽出水溶液のPHが高くなると、常温で、速やかに
加水分解される。従って塩基性物質を、少しづつ、加え
てPHが7.5、好ましくは7.0、更に好ましくは、
6.5、特に好ましくは、5.8にする。モノp−ニト
ロベンジルマロネートアルカリ金属塩の水溶液は、高い
温度でも、加水分解されやすいので、5−40℃、好ま
しくは、10−30℃、特に好ましくは、15−25℃
で抽出する。抽出したモノp−ニトロベンジルマロネー
トアルカリ金属塩の水溶液は、ベンゼン、トルエン、シ
クロヘキサン等で洗浄しても良い。
【0009】モノp−ニトロベンジルマロネートをその
アルカリ金属塩より酸析するには、例えば硫酸水溶液、
塩酸水溶液を少しづつ加え、PHを3.0にし、その状
態で撹拌後、減圧濾過し、少量の水でケーキを洗浄後、
50−60℃で一夜乾燥する。得られた結晶はCu−K
α線によるX線回折法における回折角(2θ)[°]1
8.39,19.87,20.13,22.0,23.
8,24.15,24.33,27.2,27.71に
強いピークを示すX線回折図(図1参照)により特徴づ
けられる結晶変態であり、純度が高く、濾過速度も良好
である。
【0010】
【実施例】実施例によって本発明を具体的に説明する
が、本発明がこれらの実施例のみに限定されるものでな
い。 実施例1 撹拌器、温度計、冷却器を備えた200cc4口フラス
コに、p−ニトロベンジルアルコール 15.3g、マ
ロン酸 15.6g、p−トルエンスルホン酸1水和物
0.25g、ニトロベンゼン 100cc、水 1g
を室温で加え、約2時間かけて、107℃まで昇温し、
107℃で30分保持した。その後107℃に保持しな
がら、反応フラスコを減圧にし、約1時間かけて、50
ccのニトロベンゼンを留去した。最終の減圧度は50
mmHgであった。反応物を室温まで冷却し、フラスコ
内容物を300ccビーカに移した。反応フラスコをニ
トロベンゼン 10ccで洗い、その洗液を、上記ビー
カに移した。更に、水 150ccを加え、PH測定用
の電極を入れ、充分撹拌した。温度は25℃だった。P
Hが5.8になるまで、炭酸カリウムを約1時間かけて
加えた。使用した量は12.3gだった。その後、30
分撹拌し、PH 5.8を確認した。静置し、分離した
上の水相をとり、約50ccのトルエンで洗浄後、20
%硫酸をゆっくり、添加しPHを3.0にした。使用量
は17ccだった。約1時間撹拌後、減圧濾過した。フ
ィルターケーキを少量の水で洗った。ケーキは50−6
0℃で減圧乾燥した。得量 モノp−ニトロベンジルマ
ロネート 16.7g、収率70%対p−ニトロベンジ
ルアルコール。融点 107−110℃。液体クロマト
グラフィー純度99.5%。Cu−Kα線によるX線回
折法における回折角(2θ)[°]18.39,19.
87,20.13,22.0,23.8,24.15,
24.33,27.2,27.71に強いピークを示し
た。(図1参照)
【0011】実施例2 撹拌器、温度計、冷却器を備えた200cc4口フラス
コに、p−ニトロベンジルアルコール 15.3g、マ
ロン酸 20.8g、p−トルエンスルホン酸1水和物
0.25g、ニトロベンゼン 100cc、水 1g
を室温で加え、約2時間かけて、105℃まで昇温し、
105℃で30分保持した。その後105℃に保持しな
がら、反応フラスコを減圧にし、約1時間かけて、50
ccのニトロベンゼンを留去した。最終の減圧度は50
mmHgであった。反応物を室温まで冷却すると、マロ
ン酸が析出してきた。反応物を吸い取り、300ccの
ビーカに移した。反応フラスコに残ったマロン酸を濾別
し、ニトロベンゼン、トルエンで洗い、50−60℃で
乾燥すると、マロン酸 10gが得られた。上記マロン
酸を分離した濾液とニトロベンゼンの洗液の合計約20
ccを上記ビーカに移した。更に、水 150ccを加
え、PH測定用の電極を入れ、充分撹拌した。温度は2
5℃だった。PHが5.8になるまで、炭酸カリウムを
約1時間かけて加えた。使用した量は8.5gだった。
その後、30分撹拌し、PH 5.8を確認した。静置
し、分離した上の水相をとり、約50ccのトルエンで
洗浄後、20%硫酸をゆっくり、添加しPHを3.0に
した。使用量は12ccだった。約1時間撹拌後、減圧
濾過した。フィルターケーキを少量の水で洗った。ケー
キは50−60℃で減圧乾燥した。得量 モノp−ニト
ロベンジルマロネート 18.8g、収率78.7%対
p−ニトロベンジルアルコール。75.8%対マロン
酸。融点 107−110℃。液体クロマトグラフィー
純度99.5%。Cu−Kα線によるX線回折法におけ
る回折角(2θ)[°]18.39,19.87,2
0.13,22.0,23.8,24.15,24.3
3,27.2,27.71に強いピークを示した。
【0012】実施例3 撹拌器、温度計、冷却器、水分離器を備えた200cc
4口フラスコに、p−ニトロベンジルアルコール 1
5.3g、マロン酸 15.6g、p−トルエンスルホ
ン酸1水和物 0.25g、トルエン 100ccを室
温で加え、約2時間かけて、反応生成水を分離しながら
112℃まで昇温した。112℃で30分保持しなが
ら、トルエンを約60cc留去した。ニトロベンゼン
60ccを反応フラスコに加え、撹拌しながら反応物を
室温まで冷却すると、マロン酸が析出してきた。反応物
を吸い取り、300ccのビーカに移した。反応フラス
コに残ったマロン酸を濾別し、ニトロベンゼン、トルエ
ンで洗い、50−60℃で乾燥すると、マロン酸 5g
が得られた。上記マロン酸を分離した濾液と洗液の合計
約20ccを上記ビーカに移した。更に、水 150c
cを加え、PH測定用の電極を入れ、充分撹拌した。温
度は25℃だった。PHが5.8になるまで、炭酸カリ
ウムを約1時間かけて加えた。使用した量は9.6gだ
った。その後、30分撹拌し、PH 5.8を確認し
た。静置し、2相に分離した水相をとり、約50ccの
トルエンで洗浄後、20%硫酸をゆっくり、添加しPH
を3.0にした。使用量は14ccだった。約1時間撹
拌後、減圧濾過した。フィルターケーキを少量の水で洗
った。ケーキは50−60℃で減圧乾燥した。得量 モ
ノp−ニトロベンジルマロネート 15.1g、収率6
3.0%対p−ニトロベンジルアルコール。61.8%
対マロン酸。融点 107−110℃。液体クロマトグ
ラフィー純度99.5%。Cu−Kα線によるX線回折
法における回折角(2θ)[°]18.39,19.8
7,20.13,22.0,23.8,24.15,2
4.33,27.2,27.71に強いピークを示し
た。
【0013】実施例4 実施例1のニトロベンゼンの代わりに、o−ニトロトル
エン 100ccを使う以外は、実施例1と同様に行っ
た。得量 モノp−ニトロベンジルマロネート16.2
g、収率67.8%対p−ニトロベンジルアルコール。
融点 107−110℃。液体クロマトグラフィー純度
99.5%。Cu−Kα線によるX線回折法における回
折角(2θ)[°]18.39,19.87,20.1
3,22.0,23.8,24.15,24.33,2
7.2,27.71に強いピークを示した。
【0014】実施例5 実施例1のニトロベンゼンの代わりに、m−ニトロトル
エン 100ccを使う以外は、実施例1と同様に行っ
た。得量 モノp−ニトロベンジルマロネート16.5
g、収率69.0%対p−ニトロベンジルアルコール。
融点 107−110℃。液体クロマトグラフィー純度
99.5%。Cu−Kα線によるX線回折法における回
折角(2θ)[°]18.39,19.87,20.1
3,22.0,23.8,24.15,24.33,2
7.2,27.71に強いピークを示した。
【0015】
【発明の効果】ニトロベンゼンを反応媒体に使用するこ
とにより、反応系が均一になり、再現性よく、高収率で
モノp−ニトロベンジルマロネートを得る事が出来る。
また、過剰のマロン酸が反応液より分離できるので、廃
水負荷が少なく、経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のモノp−ニトロベンジルマロネートX
線回折図。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Cu−Kα線によるX線回折法における回
    折角(2θ)[°]18.39,19.87,20.1
    3,22.0,23.8,24.15,24.33,2
    7.2,27.71に強いピークを示すX線回折図によ
    り特徴づけられるモノp−ニトロベンジルマロネートの
    結晶変態。
  2. 【請求項2】マロン酸とp−ニトロベンジルアルコール
    を反応させ、モノp−ニトロベンジルマロネートを製造
    する方法において、反応媒体の一部又は全部が3.0−
    8.0デバイのダイポールモーメントの値を持つ化合物
    であることを特徴とするp−ニトロベンジルマロネート
    の製造方法。
  3. 【請求項3】モノp−ニトロベンジルマロネートを含む
    反応生成物に3.0−8.0デバイのダイポールモーメ
    ントの値を持つ化合物を加えた混合物又は上記の反応生
    成物より、モノp−ニトロベンジルマロネートを塩基性
    水溶液にて抽出し、該抽出水溶液を無機酸で酸析するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のモノp−ニトロベンジ
    ルマロネートの結晶変態精製法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103483202A (zh) * 2013-06-26 2014-01-01 华北水利水电大学 一种对硝基苄醇丙二酸单酯镁的制备方法

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