JPH06292617A - 樹脂製キャビネット - Google Patents

樹脂製キャビネット

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JPH06292617A
JPH06292617A JP5107510A JP10751093A JPH06292617A JP H06292617 A JPH06292617 A JP H06292617A JP 5107510 A JP5107510 A JP 5107510A JP 10751093 A JP10751093 A JP 10751093A JP H06292617 A JPH06292617 A JP H06292617A
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Japan
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plate
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side plate
cabinet
molded
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JP5107510A
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Yukimasa Ikeda
幸正 池田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オール樹脂製として軽量化を計る。 【構成】 各構成部材を熱可塑性樹脂を押出し成形・射
出成形した合成樹脂材より成形して左右の側面部材2の
前部支柱3および後部支柱4を枠組み基準として組付け
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、住宅機器である例え
ば洗面化粧台等のキャビネットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のキャビネットにおいて
は、通常にはその材料として合板材による化粧合板を主
体として製作されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近時、
世界的な環境保全から森林伐採が問題となり、木材の入
手を輸入に頼っていた日本には将来的に問題がある。
【0004】そこで本発明は上記従来の問題点を解決す
べくなされたもので、この化粧合板に代わり、オール樹
脂製のキャビネットを提供することを目的とするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記技術課題
を解決するため、各構成部材を熱可塑性樹脂を押出し成
形・射出成形した合成樹脂材より成形して左右の側面部
材の前部支柱および後部支柱を枠組み基準として組付け
構成したことである。
【0006】
【作用】上記構成としたことにより、軽量化と構造的強
度を向上することができる。
【0007】
【実施例】次に、本発明の一実施例を図面にしたがって
説明すると、図1は例えば洗面化粧台のベースキャビネ
ット1であって、同ベースキャビネット1は左右の側面
部材2と背面部材11と底板部材28および前面の扉部
材31とより構成され、これら各部材は、熱可塑性樹脂
を押出し成形・射出成形した合成樹脂材より成形されて
いる。
【0008】この左右の側面部材2は対称形状に形成さ
れるもので、図2に示すように押出し成形した前部支柱
3と後部支柱4と、射出成形した上部側板5と下部側板
6とこれらに囲繞されて取付けられる押出し成形した側
板7とからなるもので、前後の支柱3,4間には側板7
が接着剤による固定、または、ピン差込み継ぎ、あるい
は、この併用により連結固定されるとともに、上下部の
側板5,6も同様にして連結固定されている。また、こ
の上部側板5は下部側板6より長尺に形成され、その前
部内側には略Z形状の差込み溝8が形成され、また、後
部内側の所定の位置にも縦方向に差込み溝9aが凹設さ
れるとともに、この差込み溝9aに連続して図示のよう
に後部支柱4および下部側板6に亘り差込み溝9b,9
cが凹設されて、背板12の背面板用差込み溝9が形成
されている。また、この組付状態で下部側板6の前部に
は切欠き凹部10が形成されている。なお、押出し成形
した側板7は図3に示すように、複数の中空部7aが長
手方向に形成されて所定の長さに切断して使用するよう
に形成されている。
【0009】次に、背面部材11は、背板12と、射出
成形した上下の桟部材13とからなり、この背板12は
左右の側面部材2の差込み溝9に差込み連結する略方形
状の板状に形成され、また、左右の後部支柱4間および
下部側板6間を連結する上下の桟部材13の両端面には
後部支柱4および下部側板6に凹設した差込み孔4a,
6aに差込み結合するピン部14がそれぞれ形成され
て、それぞれ差込み固定されて背面部材11が形成され
ている。
【0010】また、図4は扉部材31の上部に配置され
る前部幕板15であって、この前部幕板15は、左右の
側面部材2の上部側板5に凹設した差込み溝8に差し込
まれる押出し成形した断面略Z字形状の部材を所定の長
さに切断した幕板ルーバー16と、射出成形した幕板桟
17とからなり、この幕板桟17は背面部材11の桟部
材13と同様に、その両端面には前部支柱3の上部に凹
設された差込み凹部3aに差込み結合するピン部18が
形成されている。また、この幕板桟17の上面長手方向
には幕板ルーバー16の下縁16aを差込み固定する差
込み溝19が凹設されている。このように形成された前
部幕板15を取付けるに先立ち、左右の側面部材2の上
部側板5の前部には補強カバー20が取付けられてい
る。
【0011】この補強カバー20は鋼板部材または樹脂
形成品からなるもので、上部側板5の前部の上面、前面
および左右面を覆う上片20a、前片20bおよび左右
の側片20cとにより後方および下方に開口する略直方
体形状のキャップ体に形成され、その内側の片20cお
よび上片20aに亘り上部側板5に形成した差込み溝8
に整合するスリット状の差込み溝21が貫設されてい
る。
【0012】このように形成された補強カバー20は左
右の上部側板5の前部に冠着されてその差込み溝21と
上部側板5の差込み溝8が整合した状態でビスにより止
着され、この左右の差込み溝8,21に幕板ルーバー1
6の両端が差込み固定されるとともに、幕板桟17はそ
の差込み溝19に幕板ルーバー16の下縁16aを挿入
して両端部のピン部18を前部支柱3の上部に形成した
差込み孔3aに差込み固定されて前部幕板15が形成さ
れている。
【0013】また、図5に示すように左右の側面部材2
の前部の下部の切欠き凹部10間には蹴り込み部材23
が取付けられて蹴り込み凹部22が形成されている。こ
の蹴り込み部材23は所定の幅を有する短冊状に形成さ
れ、この蹴り込み部材23は例えば背板12と同部材よ
り切出し成形した蹴り込みプレート24と、その両端に
取付けられる取付部材25とより構成されている。この
取付部材25は射出成形してなるもので、略長方形状の
ブロック形状に形成され、その切欠き凹部10側には下
部側板6の前端面に形成した差込み孔10aに差込み固
定するピン部26が突設され、また、対向面には蹴り込
みプレート24を差込み固定する差込み溝27が形成さ
れている。このように形成された取付部材25は差込み
溝27を介して蹴り込みプレート24の両端に嵌着さ
れ、同取付部材25を介して切欠き凹部10に形成され
た差込み孔10aに挿入固定されて蹴り込み凹部22が
形成されている。
【0014】このように枠組みされた左右の側面部材2
間には底板部材28が取付けられている。この底板部材
28は例えば背面板12と同一部材より切出し形成した
もので同ベースキャビネット1の底部を形成する略方形
状に形成されて、例えば図6に示すように、側面部材2
の側板7と下部側板6との間に形成された差込み溝29
に差込み固定され、また、例えば図7に示すように、左
右の側面部材2の所定の位置に着脱可能に配設された止
め部材30により止着されている。このように形成され
たベースキャビネット1の前部の開口部には扉部材31
が観音開き状に取付けられている。
【0015】この扉部材31はベースキャビネット1の
前部の開口部に観音開き状に取付けられるもので、略対
称形状にそれぞれ射出形成されるとともに、図8に示す
ように前面側の上部に取付けられる引き手32および同
扉部材31の基部側の上下にヒンジピン33がそれぞれ
インサート成形され、このように形成された左右の扉3
1は前部幕板15の幕板桟17および底板部材28にイ
ンサト成形された受け金具34に回動可能に取付けられ
ている。
【0016】このようにして形成されたベースキャビネ
ット1の上部側には図9に示すように洗面器35がシリ
コン、ホットメルト等のシール部材および接着剤を介し
て取付けられている。
【0017】このように本例ベースキャビネット1は、
その各構成部材を熱可塑性樹脂を押出し成形・射出成形
した合成樹脂材より成形して左右の側面部材2の前部支
柱3および後部支柱4を枠組み基準として組付け構成し
たものである。したがって、これら押出し成形した構成
部材は所定の長さ、すなわちベースキャビネット1のサ
イズに応じて切断することで各種のものに対応でき、ま
た、射出成形する構成部材はその部分の所要の形状に応
じて成形することができるものであるから、従来の化粧
合板のように二次加工を施す必要がなく、かつ合成樹脂
材の特徴を利用して構造強度に優れた部材を成形するこ
とができ、かつ軽量化を図ることができるので、木材を
主体とすることを排除することができて環境保全の一助
となる利点がある。
【0018】また、図10に示すベースキャビネット1
は他の実施例を示すもので、同様に左右の側面部材2と
背面部材11と底板部材28および前面の扉部材31と
より構成され、各構成部材は熱可塑性樹脂を押出し成形
・射出成形した合成樹脂材より成形したもので、側面部
材2を構成する前後の支柱3,4は図示のように格子状
に補強リブ36を設けたものであり、また、前部幕板1
5および扉部材31も図示のように格子状に補強リブ3
6を設ける構成としたもので、上記実施例と同様の作用
効果を奏するとともに、より軽量化を図ることができ
る。
【0019】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成したもので
あるから、押出し成形した構成部材は所定の長さ、すな
わちベースキャビネットのサイズに応じて切断すること
で各種のものに対応でき、また、射出成形する構成部材
はその部分の所要の形状に応じて成形することができる
ものであるから、従来の化粧合板のように二次加工を施
す必要がなく、かつ合成樹脂材の特徴を利用して構造強
度に優れた部材を成形することができ、かつ軽量化を図
ることができるので、木材を主体とすることを排除する
ことができて環境保全の一助となる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】ベースキャビネットの斜視図である。
【図2】側面部材と背面部材の分解斜視図である。
【図3】側板の斜視図である。
【図4】前部幕板の分解斜視図である。
【図5】蹴り込み部材の分解斜視図である。
【図6】底板部材の取付けを示す斜視図である。
【図7】底板部材の取付けを示す斜視図である。
【図8】扉部材の斜視図である。
【図9】ベースキャビネット上に洗面器を取り付ける斜
視図である。
【図10】他の態様のベースキャビネットの斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 ベースキャビネット 2 側面部材 3 前部支柱 4 後部支柱 11 背面部材 28 底板部材 31 扉部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各構成部材を熱可塑性樹脂を押出し成形
    ・射出成形した合成樹脂材より成形して左右の側面部材
    2の前部支柱3および後部支柱4を枠組み基準として組
    付け構成した樹脂製キャビネット。
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