JPH06289145A - X線窓材及びその製造方法 - Google Patents

X線窓材及びその製造方法

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JPH06289145A
JPH06289145A JP9066393A JP9066393A JPH06289145A JP H06289145 A JPH06289145 A JP H06289145A JP 9066393 A JP9066393 A JP 9066393A JP 9066393 A JP9066393 A JP 9066393A JP H06289145 A JPH06289145 A JP H06289145A
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JP
Japan
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diamond
mask
film
substrate
etching
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Application number
JP9066393A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Nakano
美紀 中野
Keiichiro Tanabe
敬一朗 田辺
Naoharu Fujimori
直治 藤森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 BeのX線窓材は軽元素からの低エネルギー
X線を吸収するので、これを用いたエネルギー分散型X
線分析装置は、酸素や窒素からの特性X線を検出できな
い。軽元素からの低エネルギーのX線の透過特性に優
れ、耐久性、耐圧性に優れたX線窓材を提供すること。 【構成】 ダイヤモンドの厚い膜を気相合成法によって
形成し、マスクをその上に形成して選択的にエッチング
し、薄くなった部分をX線の透過部とし、マスクされて
エッチングされなかった部分をバックアップグリッドす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はX線窓材の製造法に関
する。近年X線を用いた分析装置は、工業技術の非常に
広範な分野で用いられるようになってきた。その性能も
長足の進歩を遂げている。多様な装置があるが、その短
い波長、強力な透過性を利用し、物質の構造、組成、不
純物などを定量的に解析することができる。
【0002】中でもエネルギ−分散型X線微小分析装置
は2次元的な元素分布を比較的高い分解能で簡単に分析
できるという利点がある。ために多様な物質の分析に盛
んに用いられている。本発明は、エネルギ−分散型X線
微小分析装置において、X線検出器と、試料室との隔壁
に用いられるX線窓材の製造方法に関する。
【0003】
【従来の技術】X線装置の窓材は、大気圧下にある外部
と、真空状態である装置の内部の間の窓を塞ぐようため
に用いられる。窓はX線を通すための開口である。窓材
はそれ故1気圧の圧力差に耐え、X線の損失の小さいも
のでなければならない。
【0004】一般に軽く堅牢である材料が適すると考え
られる。軽い元素はX線の吸収が少ないからである。金
属箔が用いられることが多い。軽金属ということではA
lがすぐに思い付くがAl箔はX線を透過する厚みにす
ると充分な強度がない。
【0005】そこで従来エネルギ−分散型X線微小分析
装置のX線窓の材料としてはBeが良く用いられた。B
eは原子番号が小さく軽量でX線を比較的良く透過する
からである。しかも機械的にも堅牢でAl箔などよりず
っと強い。しかしBe窓であってもX線を充分に通すほ
ど薄くすると、機械的な強度がなお足らない。
【0006】1気圧の圧力差に耐えるためBeは数十μ
m以上の厚みを必要とする。このような厚いものである
とX線の透過損失が大きくなる。損失が大きいと、外部
に取り出されるX線のパワ−が小さくなり検出感度が下
がる。また窓を加熱し損傷を与える可能性もある。
【0007】近年気相合成法によってダイヤモンド、ダ
イヤモンド状炭素膜を合成することができるようになっ
た。それで気相合成法で製造された炭素膜を主成分とし
た窓材も提案されている。
【0008】ダイヤモンドは原子番号がBeよりも原子
番号が大きくてX線を遮蔽する能力はダイヤモンドの方
が大きい。同じ厚みであればBeのほうがX線透過率に
優れる。しかし、ダイヤモンドはBeよりも機械的強度
に優れているので、膜厚をより薄くできる。たとえばダ
イヤモンド膜は0.3μm〜1μmまで薄くしてもX線
窓材として使える。Beではとてもこのように薄くはで
きず、10μm以上の膜厚が必要であった。
【0009】このように薄いダイヤモンド膜のX線窓材
は、従来のBe窓材では到底不可能であった窒素、酸素
などの軽元素からのX線をも透過させることができる。
窒素や酸素は存在量の多い元素であるから、多くの試料
に大抵含まれている。試料を分析するのであるから全て
の元素の比率が分かることが望ましい。分析装置におい
て、酸素や窒素の量を測定できるということが強く望ま
れる。X線を使った分析はいろいろな方法があるが、そ
の物質が出す特性X線を測定して物質を同定するという
方法もある。
【0010】従来のBe窓材では、吸収が大きいので酸
素や窒素のような軽元素からの特性X線を通さないの
で、軽元素の測定ができない。しかし酸素や窒素の定量
測定が強くのぞまれているので、これら軽元素からの特
性X線をも透過させることのできるX線窓材が必要であ
る。ダイヤモンドX線窓材は薄くすることにより軽元素
からのX線を通すことができる。ダイヤモンドを使うこ
とによりX線測定装置の適用範囲を広げることができ
る。またダイヤモンドは化学的にも安定である。このよ
うな訳で、Beよりもダイヤモンドの方がX線窓材とし
て総合的に優れている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】気相合成法により製造
されるダイヤモンド膜は非常に薄い。ために機械的な強
度が不十分である。機械的強度を補うために、補強材を
ダイヤモンド面に取り付けることが必要になる。補強材
をバックアップグリッドと言っている。
【0012】従来ダイヤモンド膜の補強のためのバック
アップグリッドとしては、Si、Mo、Alなどの金属
が用いられてきた。例えば特開平2−199099号な
どはこのようなバックアップグリッドを提案している。
これらの金属の上にダイヤモンドを成長させ、のちに金
属を大部分除去してバックアップグリッドとする。ある
いは基板の上にダイヤモンドを成長させ、マスクを使っ
て部分的に金属をダイヤモンドの上に蒸着する。あるい
はダイヤモンドの上に一様に金属を蒸着しフォトリソグ
ラフィにより部分的な枠を残してエッチングする。金属
のバックアップグリッドの製作方法は幾つかある。
【0013】しかし、Al、Si、Mo等の金属はダイ
ヤモンド膜との接着強度が弱い。ためにダイヤモンド膜
を充分に補強することができない。ダイヤモンド膜とバ
ックアップグリッドが次第に剥離する。ためにX線窓材
としての寿命が短い。さらにこれらの金属はX線を受け
て固有の蛍光X線を発生する。バックアップグリッドか
らの蛍光X線が試料からの固有X線にノイズとして重畳
される。このノイズが試料からのX線の検出限界を低下
させる。
【0014】またバックアップグリッドの材料と、ダイ
ヤモンドでは熱膨張率がかなり相違する。ダイヤモンド
の気相合成法はかなりの高温雰囲気で行う。ダイヤモン
ド薄膜形成後、常温に下げると、ダイヤモンド膜とバッ
クアップグリッドの間に強い熱歪みが発生する。ために
窓材が破損したり、変形したりすることがある。
【0015】このような接着強度の低さ、蛍光X線、熱
膨張率差の問題はダイヤモンドと異なる材料でバックア
ップグリッドを形成する限り避け難い。そこで、ダイヤ
モンド自体でバックアップグリッドを形成したX線窓材
も提案されている。特開平4−127100号である。
【0016】Siなどの基体の上に気相合成法によりダ
イヤモンドを成長させる。この上にダイヤモンドの成長
を抑制するマスクを形成する。さらにダイヤモンドを気
相合成法により成長させる。成長抑止マスクで覆われて
いる部分はダイヤモンドが成長しない。マスクから露出
していた部分はダイヤモンドで覆われる。これがバック
アップグリッドとなる。Si基体の底の中央部をエッチ
ング除去する。こうしてダイヤモンドのバックアップグ
リッドを持つダイヤモンド薄膜のX線窓材ができる。
【0017】このX線窓材は薄膜とバックアップグリッ
ドを同じ材料で作るので、両者の接着強度が大きい。ま
た熱膨張率が違わないので、高温状態から常温にしても
熱歪みが発生しない。蛍光X線も生じない。このように
ダイヤモンドのバックアップグリッドがダイヤモンド薄
膜の上に形成されたX線窓材には優れた特徴がある。
【0018】さりながら、ダイヤモンドがバックアップ
グリッドとして充分な補強性能を発揮するには、10〜
100μm厚みのダイヤモンドが必要である。
【0019】気相合成法でダイヤモンドを形成すると、
ダイヤモンドは等方的に成長する。ダイヤモンドを厚く
成長させると、次第にダイヤモンドがマスクの線を越え
て成長する。マスクで覆われた面や線の上方にもダイヤ
モンドが覆いかぶさるように成長してゆく。マスクを薬
品でエッチング除去すると、ダイヤモンドの補強枠が残
る。しかしダイヤモンドは溝や開口を覆うように成長す
るので、マスクが規定しようとしていた開口率が得られ
ない。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明のX線窓材は、厚
く形成した気相合成ダイヤモンドを選択的にエッチング
して枠体を残し、これがバックアップグリッドになるよ
うにしたものである。つまり厚いダイヤモンドを初めに
一様に形成し、バックアップグリッドになる部分を残し
て薄くなるようにダイヤモンドをエッチングする。薄い
部分がX線の透過部になり、厚く残っている部分がバッ
クアップグリッドになるのである。
【0021】従来のダイヤモンドX線窓材のようにダイ
ヤモンド以外の材料をダイヤモンドに接合するのではな
い。一体形成したダイヤモンド自体を選択的にエッチン
グして一部を枠状に残して補強のためのバックアップグ
リッドとするのである。材料的には一様である。
【0022】以下図1により、本発明のX線窓材の製造
方法を説明する。図1(a)はダイヤモンドをその上に
成膜させる基板1を示す。基板の材料はダイヤモンドは
均質にその上に形成できるものであれば何でも良い。気
相合成法は高温を用いるので、高温に耐え堅牢でダイヤ
モンドとの熱膨張率の差が小さいものが良い。Si、M
o、W、Ta等の金属や、SiC、SiN等のセラミッ
クが望ましい。基板の厚さは後工程のハンドリングやエ
ッチングのし易さを考えて、0.3mm〜1mmの程度
が望ましい。
【0023】図1(b)は、基板1の上に、ダイヤモン
ド膜2を気相合成法により厚くコ−テイングした状態を
示している。ダイヤモンド膜の厚さは、バックアップグ
リッドとしての強度を得るために10〜50μm程度が
望ましい。気相合成法は、フィラメントCVD、マイク
ロ波プラズマCVD、プラズマジェット法などを使うこ
とができる。この厚いダイヤモンドは一様な平坦面の全
体にダイヤモンドを形成したものであるから、組織が一
様で優れた強度をもつ。
【0024】図1(c)はダイヤモンド膜の上にマスク
3を設けた状態を示す。通常のフォトリソグラフィ技術
によって、後にバックアップグリッドとなるべき部分を
覆うマスク3を形成する。バックアップグリッドという
のは補強のための桟である。形状分布は任意である。縦
横平行に何本も並ぶような桟であっても良い。また亀の
甲のような繰り返しでもよいし、正三角形の繰り返しで
もよい。単に平行な複数の補強桟を設けるものでも良
い。マスク3で覆われない部分は後に薄い透過膜になる
部分である。マスクの材料は、Au、Ni、Al、Si
などを用いることができる。
【0025】ここでバックアップグリッドの寸法や形状
を決めなけらばならない。これは個々の補強桟の幅、高
さ、長さ、分布などによって特徴付けられる。一般には
開口率によって定義することができる。開口率というの
は、全面積に対する開口面積の比率である。開口といっ
ても薄いダイヤモンドの透過膜が存在する部分である。
全面積に対してバックアップグリッドによって覆われて
いる遮蔽部分の面積の比を遮蔽率ということにする。開
口率と遮蔽率の和は1である。
【0026】開口率が大きいとX線の透過率が高いとい
う長所がある。しかし強度が不足する。反対に開口率が
小さいと強度は大きいが、X線の透過が不十分になると
いう難点がある。そこで本発明においては開口率は70
〜90%となるのが望ましい。残りの30〜10%がバ
ックアップグリッドの存在できる遮蔽部である。狭い面
積で充分な補強効果を得るためにはバックアップグリッ
ドはかなり厚くなくてはならない。
【0027】図1(d)はエッチング後の基板、膜、マ
スクの断面図である。エッチングは反応性イオンエッチ
ングなどのドライエッチングを用いる。マスク3で覆わ
れていない部分のダイヤモンド膜が大きく削られており
極薄いダイヤモンド層が残っている。これは透過膜にな
る部分である。この部分の全体に対する比が開口率であ
る。マスクで覆われた部分はエッチングされずにそのま
ま残っている。
【0028】薄い膜として残った透過膜の厚みは重要な
パラメ−タである。これが厚いと耐圧力は優れるがX線
の透過が悪くなる。特に低原子番号の軽元素からの低エ
ネルギ−X線の透過率が低くなる。逆に透過膜が薄いと
X線は良く通るが、耐圧力が不足する。両方の条件を満
足するために透過膜の厚さは0.3μm〜1μm程度が
望ましい。透過膜の上にエッチングされなかった部分が
残っている。これがバックアップグリッドになる。これ
の高さは前述のように10〜50μmである。
【0029】図1(e)は、基板1の裏面の周縁部と側
面をレジスト4で覆った状態を示す断面図である。この
状態で基板をエッチングする。すると、周縁部のみを残
して基板の中央部が除去される。基板の周縁部は骨格と
なる部分である。これはダイヤモンド膜の周縁部の骨格
と同じ大きさである。基板の中央部が完全に除かれてい
るので、ダイヤモンド膜の表裏面が露呈することにな
る。中央部のダイヤモンドは大部分透過膜であるが、補
強用のバックアップグリッドが縦横に存在している。
【0030】図1(f)はマスク3やレジストを除去し
た状態を示す断面図である。こうしてできたものがX線
窓材である。周縁部にはダイヤモンドの骨格と基板の骨
格が残っている。中央部には基板材料は存在しない。ダ
イヤモンドの透過膜とバックアップグリッドが存在する
のみである。この後、金属製の取り付け枠(図示しな
い)に基板周縁部を固定してX線窓材とする。
【0031】この製法で本発明のX線窓材を良好に製造
することができる。しかしこれは透過膜を作る際に、非
常に薄い膜を均一に残すようにエッチングするという操
作が必要である。かなり広い面積にわたってエッチング
深さを同一に保持して、0.3〜1μmというところで
エッチングを中止するという難しい操作となる。
【0032】つまりこの製法はダイヤモンドのエッチン
グレ−トの正確な制御が必要になる。広い面積に及ぶエ
ッチングレ−トの正確な制御が難しいのであればつぎの
ような製造法をも用いることができる。
【0033】これは最初に透過膜の厚みだけダイヤモン
ド膜を合成し、その上にマスク物質をコ−テイングし、
さらにその上にバックアップグリッドとなるべき厚いダ
イヤモンド膜を合成し、2層目のダイヤモンド膜を選択
的にエッチングするものである。図2によってこの方法
を詳しく説明する。
【0034】図2(a)はダイヤモンド膜を成膜させる
ための基板5である。これは前述のように、Si、M
o、W、SiC、SiNなどである。図2(b)は基板
5の上に透過膜となるべきダイヤモンド薄膜6を気相合
成法により形成したものを示している。透過膜となる薄
いダイヤモンド膜であるが、厚い膜をエッチングするの
ではなく、基板の上に0から成長させるのであるから一
様な厚みのダイヤモンド薄膜を形成することができる。
【0035】図2(c)はダイヤモンド薄膜6の上に第
1のマスク7をコ−テイングした状態を示している。全
面にマスク金属を蒸着、スパッタリングで形成し、フォ
トリソグラフィにより必要な部分を残してその他の部分
を除去している。後に開口つまり透過部となる部分をマ
スク7で覆うようにする。マスク7で覆わない部分は後
にバックアップグリッドとなるか外周部の骨格となる。
【0036】この図では選択的にマスク金属を設けてい
るが、そうでなくて、ダイヤモンド薄膜6の上全体にマ
スク金属層を形成してもよい。この場合はマスク金属が
最終製品の中に残留する。
【0037】マスク7となる材料は、後工程でダイヤモ
ンドをエッチングする時にエッチングに耐えてダイヤモ
ンドを保護できるものであれば良い。Au、Ni、A
l、Si、Tiなどがマスク材料として望ましい。マス
ク7の膜厚は、薄過ぎては充分なマスク効果が得られな
い。つまりエッチングする際マスク直下のダイヤモンド
を防護できない。反対に厚すぎるとマスク7の上下のダ
イヤモンドとの密着力が不十分になりダイヤモンド膜が
剥離する惧れがある。また厚すぎると不要な蛍光X線が
マスクから発生するので検出限界を低下させる。このた
め、マスクの膜厚は、100Å〜5000Å程度である
ことが望ましい。
【0038】図2(d)にはマスク7の上にダイヤモン
ド膜8を必要な厚さまで気相合成した状態を示す。この
ダイヤモンド膜8は後にバックアップグリッドになるも
のである。バックアップグリッドの厚みに等しくダイヤ
モンド膜8を形成する。マスク7のある部分ではマスク
7の上に堆積している。マスク7の無い部分では、第1
層目のダイヤモンド薄膜6の上に直接に形成されてい
る。
【0039】図2(e)にはダイヤモンド膜8の上に通
常のフォトリソグラフィの手法により、第2のマスク9
を形成した状態を示している。先程のマスク7とは相反
的にマスク9の分布を決める。つまり外周部の骨格とな
る部分とバックアップグリッドとなる部分のみを覆うよ
うなマスク9である。
【0040】図2(f)は第2のマスク9の上からエッ
チングをしてマスク9で覆われないダイヤモンド膜8を
選択的に除去した状態を示す。第2のマスク9で覆われ
ない部分は透過部となるべき部分である。これは下に第
1のマスク7があるのでエッチングがこのマスク7で止
まりこれ以上深くは進まない。マスク7の直下の透過部
となるべきダイヤモンド薄膜6が損傷を受けず、厚みも
初めの図2(b)で気相合成したそのままの厚みに等し
い。第1のマスク7が透過部のダイヤモンド膜を防護し
ているので、エッチングの速度や時間の管理がより容易
になる。これが図2の方法の利点である。
【0041】その後、第2のマスク9と、エッチングに
よって露呈した第1のマスク7を除去する。さらに図1
(e)に示したのと同じ方法によって、基板の側周と裏
面の外周部をレジストで覆い、エッチングを行うことに
より基板1の中央部を除去する。
【0042】図2(g)はこの状態を示す。中央のダイ
ヤモンド薄膜6は初めに図2(b)の工程で形成された
ものである。これはエッチングされないので厚みが変わ
らない。所望の厚みにするのが容易である。中央部に残
ったダイヤモンドがバックアップグリッドとなる。外周
部に残ったダイヤモンドは外周の骨格となる。この方法
は同じダイヤモンドであるが、透過部となるダイヤモン
ドと、バックアップグリッドや骨格となるダイヤモンド
を別の工程によって作製しているから、透過部のダイヤ
モンドの厚みを厳密に制御しやすい。
【0043】透過部とバックアップグリッドを別異の材
料で形成したX線窓材はこれまで幾らもあり、これは薄
い透過部とバックアップグリッドの密着性が良くないの
で変形したり剥離したりする可能性があるということを
初めに述べた。本発明は別異の工程で透過部とバックア
ップグリッドを形成するのであるが同じダイヤモンドで
あるので密着性が良く熱膨張率の違いによる歪みなども
発生しない。
【0044】もし、X線窓材に透光性がある場合は、X
線検出器の光電子増倍管がノイズを拾う惧れがある。外
乱可視光が光電子増倍管に入る可能性があるからであ
る。この場合は、窓に当たる部分にグラファイト、シリ
コン、その他の金属などの極薄い膜をコ−テイングして
透光性を失わせたほうが良い。コ−テイングする物質の
膜厚は、薄過ぎては透光性を失わせるに充分な着色効果
が得られない。厚過ぎてはX線の透過率を下げてしま
う。それで透光性を無くすためのコ−テイング物質の厚
みは30Å〜100Åの程度であるのが望ましい。
【0045】基板のダイヤモンドを成長させる面は、平
坦度と膜厚の要求から鏡面に研磨される。基板上にダイ
ヤモンドが成長する時の核発生密度を制御するため、1
0μm以下の細かいダイヤモンド砥粒で基板面を予め傷
つけ処理を行ってから鏡面研磨するとさらに良い。傷つ
け処理によりダイヤモンドの核形成が促されるので均一
に成膜できる。
【0046】また図2のマスク7も、その上にダイヤモ
ンドを均一に成膜する必要がある。このためマスク7を
コ−テイングした後、基板と同様にダイヤモンド砥粒に
よる傷つけ処理を行うと良い。
【0047】
【作用】本発明の方法によって作製されたX線窓材は、
X線透過部であるダイヤモンド薄膜上に厚く積んだダイ
ヤモンドを選択的にエッチングして残した部分をバック
アップグリッドとする。このためバックアップグリッド
の厚さ、桟1本の太さ(幅)、開口部の広さ、開口率の
制御が容易である。
【0048】図1の製法では、ダイヤモンド薄膜とダイ
ヤモンドバックアップグリッドが一体である。このため
薄膜とバックアップグリッドの間に応力の差が発生しな
い。また初めから一体のものとしてダイヤモンドを形成
するので薄膜とバックアップグリッドの間の密着性は申
し分ない。
【0049】図2の製法では、薄膜とバックアップグリ
ッドの間に薄く金属が挟まれている。金属層の介在が薄
膜とバックアップグリッドの間の応力の違いを緩和す
る。いずれの製法によって作ったX線窓材も、同じダイ
ヤモンドで薄膜とバックアップグリッドを形成している
ので、密着性が大きく、熱的な歪みも少ない。X線窓材
として使用された時、内外の圧力差に対する強度も大き
く、リ−クのない優れた窓となる。
【0050】
【実施例】厚さ0.35mmの2インチ(100)単結
晶シリコンウエハの鏡面研磨面をダイヤモンド砥粒を用
いて傷付け処理をした。この上に公知のマイクロ波プラ
ズマCVD法により、0.45μm厚のダイヤモンド薄
膜を形成した。走査型顕微鏡を用いてこの膜を観察し
た。ウエハの全体にダイヤモンド膜が形成されていた。
基板が露出している部分は無かった。ピンホ−ルも存在
しなかった。均一な膜厚を持つ連続膜であった。
【0051】次に、このダイヤモンド薄膜上に、Tiを
公知の真空蒸着法により0.1μmコ−テイングした。
ダイヤモンド砥粒を用いて、Ti膜を傷つけ処理した。
この上に公知のフィラメントCVD法により、ダイヤモ
ンドをさらに15μm形成した。
【0052】その後、このダイヤモンド膜上に通常のフ
ォトリソグラフィによりAlのマスクを形成した。Al
マスクはバックアップグリッド、骨格となる部分を覆う
ように形状を決める。
【0053】これを平行平板型プラズマエッチング装置
によってエッチングした。エッチング条件は、つぎのよ
うである。
【0054】 エッチングガス O2 +Ar 混合ガス 混合比 Ar/(O2 +Ar)=1% 圧力 0.02Torr 高周波電力 100 W
【0055】これによりAlマスクのない部分がエッチ
ング除去され、下のTi層が露呈した。Alマスクで覆
われた部分は残留する。これはバックアップグリッドと
なる。この後ダイヤモンド薄膜上に露出したTiを、C
4 プラズマにさらしてエッチングした。これにより上
面はダイヤモンド膜だけになる。
【0056】下面の基板の側周と周縁部をレジストで覆
い、弗酸−硝酸混合液により基板の中央部をエッチング
除去した。これによりX線透過部が82%の開口率を持
つX線窓材が得られた。
【0057】
【発明の効果】本発明の方法は、ダイヤモンド薄膜をダ
イヤモンドバックアップグリッドで補強したX線窓材を
製造する方法である。透過部がダイヤモンドであり、補
強部もダイヤモンドである。透過部がダイヤモンドであ
るので、特に低エネルギ−のX線の透過特性に優れる。
補強部もダイヤモンドであるから応力による歪みや温度
変化による応力発生もない。透過性に優れ、耐久性、耐
圧性に秀でた長寿命のエネルギ−分散型X線微小分析装
置用のX線窓材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のX線窓材の製造方法を説明するための
基板、ダイヤモンド膜、マスクなどの状態の変化を示す
工程図。
【図2】本発明の第2のX線窓材の製造方法を説明する
ための基板、ダイヤモンド膜、マスクなどの状態の変化
を示す工程図。
【符号の説明】
1 基板 2 ダイヤモンド膜 3 マスク 4 レジスト 5 基板 6 ダイヤモンド薄膜 7 マスク 8 ダイヤモンド膜 9 マスク
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月17日
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 X線窓材及びその製造方法
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はX線窓材及びその製造
法に関する。近年X線を用いた分析装置は、工業技術の
非常に広範な分野で用いられるようになってきた。その
性能も長足の進歩を遂げている。多様な装置があるが、
その短い波長、強力な透過性を利用し、物質の構造、組
成、不純物などを定量的に解析することができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】中でもエネルギー分散型X線微小分析装置
は2次元的な元素分布を比較的高い分解能で簡単に分析
できるという利点がある。ために多様な物質の分析に盛
んに用いられている。本発明は、エネルギー分散型X線
微小分析装置において、X線検出器と、試料室との隔壁
に用いられるX線窓材及びその製造方法に関する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正内容】
【0057】
【発明の効果】本発明は、ダイヤモンド薄膜をダイヤモ
ンドバックアップグリッドで補強したX線窓材を提供す
る。透過部がダイヤモンドであり、補強部もダイヤモン
ドである。透過部がダイヤモンドであるので、特に低エ
ネルギーのX線の透過特性に優れる。補強部もダイヤモ
ンドであるから応力による歪みや温度変化による応力発
生もない。透過性に優れ、耐久性、耐圧性に秀でた長寿
命のエネルギー分散型X線微小分析装置用のX線窓材を
提供することができる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】本発明のX線窓材の構造及び製造方法を説明す
るための基板、ダイヤモンド膜、マスクなどの状態の変
化を示す工程図。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】本発明の第2のX線窓材の構造及び製造方法を
説明するための基板、ダイヤモンド膜、マスクなどの状
態の変化を示す工程図。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に気相合成法によって合成された
    ダイヤモンド膜を必要な厚さまで選択的にエッチング
    し、基板のX線を通すべき中央部を除去し、エッチング
    されて薄く残ったダイヤモンド薄膜部分をX線透過部、
    エッチングされず残ったダイヤモンド部分をバックアッ
    プグリッドとすることを特徴とするX線窓材の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 基板上に気相合成法によってダイヤモン
    ド薄膜を合成する工程と、前記ダイヤモンド薄膜上に金
    属などの第1のマスクをコ−テイングする工程と、さら
    にそのマスク上に気相合成法によってダイヤモンド膜を
    合成する工程と、前記ダイヤモンド膜上にバックアップ
    グリッドとする部分のみを覆うように第2のマスクを形
    成する工程と、第2のマスクで覆われていない部分のダ
    イヤモンド膜を第1のマスクまでエッチングする工程
    と、ダイヤモンドのエッチング後、露出した第1、第2
    のマスクをエッチングする工程と、X線を透過すべき部
    分の基板を除去する工程を含むことを特徴とするX線窓
    材の製造方法。
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