JPH06288397A - 遠心圧縮機の騒音低減装置 - Google Patents
遠心圧縮機の騒音低減装置Info
- Publication number
- JPH06288397A JPH06288397A JP8173993A JP8173993A JPH06288397A JP H06288397 A JPH06288397 A JP H06288397A JP 8173993 A JP8173993 A JP 8173993A JP 8173993 A JP8173993 A JP 8173993A JP H06288397 A JPH06288397 A JP H06288397A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- diffuser
- standing wave
- centrifugal compressor
- resonance
- noise
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】遠心圧縮機を作動させるとディフューザ中に定
常波２が発生する。定常波２によって発生する騒音は、
半波長がディフューザ長にほぼ等しい音波によって発生
するものの影響が一番大きい。そこで定常波の節の部分
に、断面を持つ共鳴形消音器を設け、定常波を発生させ
にくくし、騒音を低減する。 【効果】遠心圧縮機を作動させた時に、振動，騒音の低
減ができ、作動中の快適な環境を提供する。
常波２が発生する。定常波２によって発生する騒音は、
半波長がディフューザ長にほぼ等しい音波によって発生
するものの影響が一番大きい。そこで定常波の節の部分
に、断面を持つ共鳴形消音器を設け、定常波を発生させ
にくくし、騒音を低減する。 【効果】遠心圧縮機を作動させた時に、振動，騒音の低
減ができ、作動中の快適な環境を提供する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、遠心圧縮機を騒音低減
する方法に関する。
する方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来技術では、例えば特願昭58−157942
号明細書の様にディフューザベーンと羽根との相関関係
に着目し、ディフューザベーン又は羽根車を微回動し、
エネルギの大きい低次の調和振動を避け、騒音低減を図
った例がある。しかし、従来例として上述した遠心圧縮
機では、ケーシングを１個の塊として考えた前述の調和
振動も存在するが、ケーシングが大きいためにケーシン
グの表面波による騒音、即ち回転数と羽根枚数との積の
周波数を有する振動に起因する騒音が大きい。又、遠心
圧縮機では比較的回転数が高く、羽根車の羽根枚数も多
いので、回転数と羽根枚数との積、即ち、ＢＰＦ（BLAD
E PASSING FREQUENCY)が、人間が最も不快に感じる音の
周波数である約１〜２ｋHZになることが多い。従ってこ
の周波数（即ちＢＰＦ）の音を下げることが重要であ
る。
号明細書の様にディフューザベーンと羽根との相関関係
に着目し、ディフューザベーン又は羽根車を微回動し、
エネルギの大きい低次の調和振動を避け、騒音低減を図
った例がある。しかし、従来例として上述した遠心圧縮
機では、ケーシングを１個の塊として考えた前述の調和
振動も存在するが、ケーシングが大きいためにケーシン
グの表面波による騒音、即ち回転数と羽根枚数との積の
周波数を有する振動に起因する騒音が大きい。又、遠心
圧縮機では比較的回転数が高く、羽根車の羽根枚数も多
いので、回転数と羽根枚数との積、即ち、ＢＰＦ（BLAD
E PASSING FREQUENCY)が、人間が最も不快に感じる音の
周波数である約１〜２ｋHZになることが多い。従ってこ
の周波数（即ちＢＰＦ）の音を下げることが重要であ
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、遠
心圧縮機のＢＰＦの加振力によるケーシング表面の振動
で発生する騒音を低減する考慮がされていない。
心圧縮機のＢＰＦの加振力によるケーシング表面の振動
で発生する騒音を低減する考慮がされていない。
【０００４】本発明の目的は、遠心圧縮機のケーシング
表面の振動を低減するため、羽根車出口の流体力がケー
シング表面を加振する力、を低減し、遠心圧縮機の騒音
を低減することにある。
表面の振動を低減するため、羽根車出口の流体力がケー
シング表面を加振する力、を低減し、遠心圧縮機の騒音
を低減することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的は、気柱共鳴の
理論をディフューザベーン中の空間に適用し、気柱共鳴
定常波の節となる部分（圧力の変動が最も激しい部分）
に入口が円孔の共鳴形消音器を取り付けることにより達
成される。
理論をディフューザベーン中の空間に適用し、気柱共鳴
定常波の節となる部分（圧力の変動が最も激しい部分）
に入口が円孔の共鳴形消音器を取り付けることにより達
成される。
【０００６】
【作用】遠心圧縮機を作動させるとディフューザ中に気
柱共鳴が起こる。ここで気柱の壁となる部分はディフュ
ーザベーン壁面とディフューザベーンであり、開口端と
なる部分はディフューザベーンの入口と出口の部分であ
る。気柱共鳴が起こるとき、ディフューザベーンに沿っ
て定常波が発生している。この定常波によって発生する
騒音は、半波長がディフューザベーン長にほぼ等しい音
波によって発生するものの影響が一番大きいと考えられ
る。そこで定常波の節となる部分に入口が円孔の共鳴形
消音器を設ける。以上述べた方法によって定常波を発生
させにくくし、騒音を低減する。
柱共鳴が起こる。ここで気柱の壁となる部分はディフュ
ーザベーン壁面とディフューザベーンであり、開口端と
なる部分はディフューザベーンの入口と出口の部分であ
る。気柱共鳴が起こるとき、ディフューザベーンに沿っ
て定常波が発生している。この定常波によって発生する
騒音は、半波長がディフューザベーン長にほぼ等しい音
波によって発生するものの影響が一番大きいと考えられ
る。そこで定常波の節となる部分に入口が円孔の共鳴形
消音器を設ける。以上述べた方法によって定常波を発生
させにくくし、騒音を低減する。
【０００７】
【実施例】以下、本発明の一実施例を遠心圧縮機を用い
て図１から図３により説明する。今、遠心圧縮機を作動
させると、ディフューザの付いたディフューザの部分
に、ディフューザベーンとそれに垂直なディフューザ壁
に囲まれた部分を共鳴管とした気柱共鳴による定常波が
図２の様な形で発生する。この定常波によって発生する
騒音は、共鳴管を半波長とする音波、即ち半波長がディ
フューザベーン長にほぼ等しい音波によって発生する騒
音の影響が一番大きいと考えられるので、図１の様に、
気柱共鳴によって発生する定常波の節の部分に、回転軸
を中心として全周にわたって入口が円孔の共鳴形消音器
を設ける。又、図１中でのＡ−Ａ断面（共鳴形消音器の
断面）を図３に示す。以上の様な方法でディフューザを
仕上げ、それを組み込んだ遠心圧縮機を作動させるとデ
ィフューザの部分に定常波が出来にくくなる。なお、図
１から図３に示してある共鳴形消音器の寸法は下記によ
る。
て図１から図３により説明する。今、遠心圧縮機を作動
させると、ディフューザの付いたディフューザの部分
に、ディフューザベーンとそれに垂直なディフューザ壁
に囲まれた部分を共鳴管とした気柱共鳴による定常波が
図２の様な形で発生する。この定常波によって発生する
騒音は、共鳴管を半波長とする音波、即ち半波長がディ
フューザベーン長にほぼ等しい音波によって発生する騒
音の影響が一番大きいと考えられるので、図１の様に、
気柱共鳴によって発生する定常波の節の部分に、回転軸
を中心として全周にわたって入口が円孔の共鳴形消音器
を設ける。又、図１中でのＡ−Ａ断面（共鳴形消音器の
断面）を図３に示す。以上の様な方法でディフューザを
仕上げ、それを組み込んだ遠心圧縮機を作動させるとデ
ィフューザの部分に定常波が出来にくくなる。なお、図
１から図３に示してある共鳴形消音器の寸法は下記によ
る。
【０００８】
【数１】
【０００９】
【数２】 Ｃ0＝４πｒａ／（ｔ＋１.６ａ）〔ｍ〕 …（数２） ただし、ｆr ；共鳴周波数〔HZ〕 Ｃ；音速〔ｍ／ｓ〕 Ｖ；空洞の容積（ｔの部分を除く）〔ｍ3〕 ａ；共鳴形消音器の入口円孔の半径〔ｍ〕 ｒ；回転軸の中心から共鳴形消音器の入口円孔中心まで
の距離〔ｍ
の距離〔ｍ
【００１０】〕
【発明の効果】本発明によれば、遠心圧縮機の機能，性
能，効率の面では従来通りで、振動，騒音の低減ができ
るので、作動中に快適な環境を提供することができる。
能，効率の面では従来通りで、振動，騒音の低減ができ
るので、作動中に快適な環境を提供することができる。
【図１】本発明の一実施例を示す遠心圧縮機のディフュ
ーザのの説明図。
ーザのの説明図。
【図２】共鳴形消音器を付けない場合の遠心圧縮機のデ
ィフューザの説明図。
ィフューザの説明図。
【図３】図１のＡ−Ａ断面図。
１…ディフューザベーン、２…定常波、３…共鳴形消音
器、ｒ…回転軸を中心とした共鳴形消音器入口円孔列の
半径、ａ…円孔の半径、ｔ…円孔の深さ、Ｖ…空洞の容
積。
器、ｒ…回転軸を中心とした共鳴形消音器入口円孔列の
半径、ａ…円孔の半径、ｔ…円孔の深さ、Ｖ…空洞の容
積。
Claims (1)
- 【請求項１】ディフューザベーン中に、回転軸を中心と
した前記ディフューザベーンの入口半径と出口半径のほ
ぼ中間の半径で、入口が円孔の共鳴形消音器を設けたこ
とを特徴とする遠心圧縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8173993A JPH06288397A (ja) | 1993-04-08 | 1993-04-08 | 遠心圧縮機の騒音低減装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8173993A JPH06288397A (ja) | 1993-04-08 | 1993-04-08 | 遠心圧縮機の騒音低減装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06288397A true JPH06288397A (ja) | 1994-10-11 |
Family
ID=13754812
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8173993A Pending JPH06288397A (ja) | 1993-04-08 | 1993-04-08 | 遠心圧縮機の騒音低減装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06288397A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003254299A (ja) * | 2002-02-28 | 2003-09-10 | Dresser-Rand Co | ガス圧縮装置およびそのノイズ減衰化方法 |
| EP2391804A1 (en) * | 2009-01-23 | 2011-12-07 | Dresser-Rand Company | Fluid expansion device and method with noise attenuation |
| JP2018500502A (ja) * | 2014-12-23 | 2018-01-11 | アーベーベー ターボ システムズ アクチエンゲゼルシャフト | 遠心圧縮機用のディフューザ |
-
1993
- 1993-04-08 JP JP8173993A patent/JPH06288397A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003254299A (ja) * | 2002-02-28 | 2003-09-10 | Dresser-Rand Co | ガス圧縮装置およびそのノイズ減衰化方法 |
| EP2391804A1 (en) * | 2009-01-23 | 2011-12-07 | Dresser-Rand Company | Fluid expansion device and method with noise attenuation |
| EP2391804A4 (en) * | 2009-01-23 | 2012-07-18 | Dresser Rand Co | LIQUID EXPANSION DEVICE AND METHOD WITH NOISE REDUCTION |
| JP2018500502A (ja) * | 2014-12-23 | 2018-01-11 | アーベーベー ターボ システムズ アクチエンゲゼルシャフト | 遠心圧縮機用のディフューザ |
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