JPH06285240A - 遊技機の玉受け皿の構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 入賞球の玉受け皿において、遊技者がゲーム
に集中して玉の掻き上げ動作をしないでも、自然に玉受
け皿上に玉が２重又は３重に積み重なるようにする。 【構成】 玉が役物に入り入賞した時、遊技者がゲーム
に勝ち所定数の勝利球が流樋を介して供給される遊技機
の玉受け皿において、流樋と払出口を介して接続される
玉受け皿を仕切板により上部玉受け皿と下部玉受け皿の
上下二段に区画し、前記上部玉受け皿を払出口から下方
に向けて傾斜させ該上部玉受け皿の下流側側壁を開放し
下部玉受皿の上に玉が落下するように構成した遊技機の
玉受け皿の構造。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ、スロットマ
シン、ジャン球等の遊技機において、遊技機から排出さ
れる勝利球を遊技者が受け取るための玉受け皿の構造に
関するものである。

【０００２】

【従来技術】従来のこの種の玉受け皿の構造としては、
流樋の出口部と玉受け皿の玉入口部とが連結されたもの
において、玉受け皿を入口部から下方に傾斜をつけ、玉
が下流に向かって流れるように構成されている。そし
て、玉受け皿全体が勝利球で満たされた時には遊技者が
手で入口付近の玉を掻き上げ、玉を２重、３重に玉受け
皿上に重ねるようにしていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の玉受け皿の構造では、遊技者がゲームに夢中にな
り玉の掻き上げ作業を怠った時には流樋内に勝利球が蓄
積されることになり、流樋自体に玉の高さとそれら重量
との積の値の圧力が加わることになるといった不都合あ
る。そこで本発明はかかる従来技術の欠点に鑑みなされ
たもので、遊技者がゲームに夢中になり玉の掻き上げ作
業を怠っても、自動的に玉受け皿上に２重又は３重に玉
が積み上げられるような構造のものを提供することにあ
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、玉が
役物に入り入賞した時又は遊技者がゲームに勝った時に
所定数の勝利球が流樋を介して供給される遊技機の玉受
け皿において、流樋と払出口を介して接続される玉受け
皿を仕切板により上部玉受け皿と下部玉受け皿の上下二
段に区画し、前記上部玉受け皿を払出口から下方に向け
て傾斜させ該上部玉受け皿の下流側側壁を開放し下部玉
受皿の上に玉が落下するように構成した遊技機の玉受け
皿の構造により本目的を達成する。上部玉受け皿を構成
する底壁が下部玉受け皿の半分程度覆うように構成する
と、上部玉受け皿から下部玉受け皿に向けて玉が落下す
るようになる。

【０００５】

【作用】本発明にかかる玉受け皿では、流樋を介して落
下してきた玉は、当初は下部玉受け皿上に落下し、該玉
受け皿が下方に向けて傾斜している関係から下流に向け
て流れていく。そうこうしているうちに、下部玉受け皿
が勝利球で一杯になったときには、流樋と下部玉受け皿
の入口部が玉で満たされた状態となる。すると流樋を介
して落下してきた玉は下部玉受け皿の入口部にある玉の
影響で、流樋から上部玉受け皿に向けて流れだす。そし
て上部玉受け皿の下流部が下部玉受け皿の上で開放され
ている関係から、上部頭受け皿の底壁を流れる玉は、開
放部を介して下部玉受け皿上の玉の上に次々に落下して
いき、最終的に下部玉受け皿上には２重又は３重に勝利
球で埋めつくされることになる。

【０００６】

【実施例】以下に本発明を図面に示された実施例に従っ
て詳細に説明する。図１は、本発明にかかる遊技機（ス
ロットマシン）の裏面図であり、補助タンク１から連続
する玉を一列に連続させた状態で玉払出手段２に導くた
めの流樋３と、玉払出手段２から供給される玉を流動さ
せるための流樋４と、流樋４を介して流下する玉を２又
に分岐された遊技者側の流樋５と遊技機側の流樋６とに
振り分ける通路切替用のロータリーソレノイド７が設置
されている。８は、遊技者側流樋５の下方に設置された
玉払出口であり、該玉払出口８は仕切板8aを介して上下
二段に分離されている。尚、図１における流樋５から玉
払出口８までは、台との間隔が玉の径より広くなる程度
に隙間を開けてカバー９で覆っている。

【０００７】次に図２に示すものは、本実施例にかかる
玉受け皿の一部透視斜視図であり、該玉受け皿は、下部
玉受け皿10と該下部玉受け皿10のほぼ半分を覆う上部玉
受け皿12とに区画されており、該上部玉受け皿12は側壁
13、底壁14及び天井壁15により構成されている。底壁14
は、平面板からなり前記仕切板8aと接続されており、図
に示すように払出口８側から下方に向けて傾斜してい
る。上部玉受け皿12の下部玉受け皿10側にある下流側側
壁13は、玉の径よりも高さを有する開口16が設けられて
おり、該開口16から流下する玉が下部玉受け皿10の玉の
上に落下するように構成されている。

【０００８】また玉受け皿12を構成する天井壁15の上
は、遊技者がゲームをするために遊技機に投入した玉を
保持するための玉投入皿18として構成されている。玉払
出口８は、図３に示すように上下パネル部材20と、該パ
ネル部材20で区画された空間を上下二段に仕切る仕切板
8aにより構成され、下方を前記下部玉受け皿10と連続さ
せ、上方を上部玉受け皿12と連続するように構成されて
おり、本実施例では流樋５と玉払出口８とが連続してい
る関係から、流樋５と下部玉受け皿10及び上部玉受け皿
12とは玉払出口８で構成される接続部を介して連続して
いる。また、仕切板8aは玉受け皿に向けて下方に傾斜し
ており、仕切板8aと上下のパネル部材20との間隔は、上
部玉受け皿12側が広く、下部玉受け皿10側は、丁度玉の
径より若干広めの高さとなるように設計されている。

【０００９】以上述べた構成において、本実施例にかか
る玉受け皿の構造では、流樋５から流下してくる勝利球
は、玉払出口８を介して玉受け皿10，12に流れていくが
払出口８が仕切板8aを介して二段に仕切られている関係
から当初は、下方に位置する下部玉受け皿10に向けて玉
は流下していき、下部玉受け皿10の底一面が玉で満たさ
れた時には図３に示すように流樋５と下部玉受け皿10と
の接続部(払出口８)まで玉で埋まることになり、該接続
部は玉により閉塞され、閉塞する玉の上を滑りながら接
続部上部を介して上部玉受け皿12に流れだす。本実施例
では、上部玉受け皿12を構成する下流側の底壁14及び側
壁13が開放されている関係から流下してきた玉は、上部
玉受け皿12から下部玉受け皿10に向けて落下する。その
結果下部玉受け皿10上の玉は、２重又は３重に積み重な
った状態となる。

【００１０】

【効果】以上述べたように本発明にかかる玉受け皿は、
上下２重構造にすると共に上部玉受け皿の下流側を下部
玉受け皿に向けて開放している関係から、遊技者が掻き
上げることなく玉受け皿上に２重又は３重に玉を積み重
ねることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明にかかる実施例を装着した遊技機の裏
面図である。

【図２】 本発明にかかる玉受け皿の一部透視斜視図で
ある。

【図３】 玉受け皿の側面縦断面図である。

【符号の説明】

１ 補助タンク ２ 玉払出手段 ３，４，５，６ 流樋 ７ ロータリーソレノイド ８ 払出口 10 下部玉受け皿 12 上部玉受け皿 13 側壁 14 底壁 15 天井壁 16 開口 18 玉投入皿 20 パネル部材

フロントページの続き (72)発明者 金築 昭彦 東京都台東区元浅草３丁目14番12号 株式 会社パトス内

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 玉が役物に入り入賞した時又は遊技者が
   ゲームに勝った時に所定数の勝利球が流樋を介して供給
   される遊技機の玉受け皿において、流樋と払出口を介し
   て接続される玉受け皿を仕切板により上部玉受け皿と下
   部玉受け皿の上下二段に区画し、前記上部玉受け皿を払
   出口から下方に向けて傾斜させ該上部玉受け皿の下流側
   側壁を開放し下部玉受皿の上に玉が落下するように構成
   したことを特徴とする遊技機の玉受け皿の構造。
2. 【請求項２】 上部玉受け皿を構成する底壁が下部玉受
   け皿の半分程度覆うように構成されていることを特徴と
   する請求項１記載の遊技機の玉受け皿の構造。
3. 【請求項３】 上部玉受け皿の側壁が流樋との接続部か
   ら末広がりとなるように構成されていることを特徴とす
   る請求項１記載の遊技機の玉受け皿の構造。