JPH06282Y2

JPH06282Y2 - 乗り物に使用されるシ−ト

Info

Publication number: JPH06282Y2
Application number: JP1987098187U
Authority: JP
Inventors: 康男石川; 治敏藤井
Original assignee: Tachi S Co Ltd
Current assignee: Tachi S Co Ltd
Priority date: 1987-06-26
Filing date: 1987-06-26
Publication date: 1994-01-05
Anticipated expiration: 2002-06-26
Also published as: JPS642655U

Description

【考案の詳細な説明】産業上の利用分野この考案は、乗り物に使用されるシートに関する。

背景技術自動車のサスペンション・シートでは、実開昭54-14652
2号公報に開示されるように、ベルト・ホルダがシート
・バックの側面に縫い付けられ、シート・ベルトが、そ
のベルト・ホルダに通されているが、衝突時、そのシー
ト・ベルトがそのベルト・ホルダで拘束され、切断され
たり、また、そのベルト・ホルダの取付け部分が破損さ
れ、そのシート・ベルトが急に長くなる虞れがあった。

また、実開昭51-158022号公報に開示されるように、シ
ート・ベルト・ホルダがシート・クッションの上面に突
き出されるので、乗り降りの際に邪魔になり、そして、
見栄が悪くなる。

さらに、実開昭58-168350号公報に開示されたシート・
ベルト装置では、一端がベルト・スルーに、他端がボデ
ィにそれぞれ連結される伸縮可能な弾性体によってイン
ナ・ベルトが常態で、シート・クッションの後方に引っ
込められるのであるが、その弾性体は、無理な力が作用
されてへたり易くなり、加えて、常に露呈されるのでシ
ートの美観が損なわれる。

考案の目的・課題この考案の目的・課題は、シート・ベルトがベルト・ホ
ルダに通されて使用される際、そのシート・ベルトの拘
束を緩和し、そして、そのシート・ベルトがアンカー・
ボルトから直線状に張られてそのシート・ベルトの切断
やそのベルト・ホルダの取付け部分の破損を防止し、ま
た、乗り降りの際にそのベルト・ホルダが邪魔になら
ず、そして、シートの美観を損なわせないところの乗り
物に使用されるシートの提供にある。

具体例の説明以下、図面に示された具体例に基づいて、この考案の乗
り物に使用されるシートを説明するに、第１ないし３図
は、トラックのサスペンション・シートに具体化された
この考案の乗り物に使用されるシートの具体例１０を示
し、このサスペンション・シート１０では、オーバラッ
プ部分１５がシート・バック１２の側面１３の下方部分
において表皮１４に形成され、また、弾性材料製アンカ
ー１７が一端をそのオーバラップ部分１５の根元に固定
的に挟まれ、そして、常態でそのオーバラップ部分１５
に全体的に仕舞い込まれ、さらに、ベルト・ホルダ１８
がそのアンカー１７の他端に固定的に連結され、そし
て、そのシート・バック１２の側面１３において下方に
伸長されるところである。

特に、そのアンカー１７は、ラバー・テープから製作さ
れてその表皮１４のオーバラップ部分１５に縫い付けら
れ、そして、そのベルト・ホルダ１８は、ナイロン・テ
ープから製作されてそのアンカー１７に縫い付けられて
いる。

また、このサスペンション・シート１０において、１１
はシート・クッション、１６はリクライニング・デバイ
ス、１９はシート・ベルト、２０はアンカー・ボルト、
そして２１はサスペンション・シート機構である。

そのように構成されるので、使用状態では、第１図に実
線で示されるように、そのシート・ベルト１９がドライ
バ３０にフィットされ、また、衝突時においても第１図
に２点鎖線で示されるように、そのアンカー１７が伸長
されてそのシート・ベルト１９が、無理なく、そのアン
カー・ボルト２０から直線状に張られ、そのドライバ３
０をそのシート１０に固定する。

また、使用されない状態、すなわち、常態では、第２図
に示されるように、そのシート・ベルト１９はそのベル
ト・ホルダ１８によってそのシート・クッション１１の
位置に支持される。そして、乗り降りの際にそのベルト
・ホルダ１８が邪魔にならず、また、そのベルト・ホル
ダ１８がそのシート・クッション１１の上面に突き出さ
れずにそのサスペンション・シート１０の美観が向上さ
れる。

先に図面を参照して説明されたところのこの考案の特定
された具体例から明らかであるように、この考案の属す
る技術の分野における通常の知識を有する者にとって、
この考案の内容は、その考案の性質(nature)および本質
(substannce)に由来し、そして、それらを内在させると
客観的に認められるその他の態様に容易に具体化され
る。勿論、この考案の内容は、その考案の課題に相応し
とてその考案の成立に必須である。

考案の利便・利益上述から理解されるように、この考案の乗り物に使用さ
れるシートは、シート・バックの側面の下方部分におい
て表皮に形成されるオーバラップ部分と、一端をそのオ
ーバラップ部分の根元に固定的に挟まれ、そして、常態
でそのオーバラップ部分に全体的に仕舞い込まれる弾性
材料製アンカーと、そのアンカーの他端に固定的に連結
され、そして、そのシート・バックの側面において下方
に伸長されるベルト・ホルダとを備えるので、この考案
の乗り物に使用されるシートでは、シート・ベルトが使
用される際、そのベルト・ホルダによるシート・ベルト
の拘束が緩和され、そのシート・ベルトがアンカー・ボ
ルトから直線状に張られてそのシート・ベルトの切断や
そのベルト・ホルダの取付け部分の破損が防止され、シ
ート・ベルトが人体にフィットされ、そして、乗り降り
にそのベルト・ホルダが邪魔にならず、また、そのシー
ト・ベルトが使用されない際、すなわち、常態では、そ
のベルト・ホルダがそのシート・バックの側面に置かれ
てシートの見栄が向上され、その結果、乗り物にとって
非常に有用で実用的である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案の乗り物に使用されるシートの具体
例になるサスペンション・シートを使用状態で示す側面
図、第２図は、第１図に示されたサスペンション・シー
トを使用されない状態で示す部分側面図、および第３図
は、第２図の３−３線に沿って示した断面図である。１５…オーバラップ部分、１７…弾性材料製アンカー、
１８…ベルト・ホルダ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】シート・バックの側面の下方部分において
表皮に形成されるオーバラップ部分と、一端をそのオーバラップ部分の根元に固定的に挟まれ、
そして、常態でそのオーバラップ部分に全体的に仕舞い
込まれる弾性材料製アンカーと、そのアンカーの他端に固定的に連結され、そして、その
シート・バックの側面において下方に伸長されるベルト
・ホルダとを備える乗り物に使用されるシート。