JPH06282455A - 電子制御ユニットと調整装置との間の通信方法 - Google Patents

電子制御ユニットと調整装置との間の通信方法

Info

Publication number
JPH06282455A
JPH06282455A JP5068492A JP6849293A JPH06282455A JP H06282455 A JPH06282455 A JP H06282455A JP 5068492 A JP5068492 A JP 5068492A JP 6849293 A JP6849293 A JP 6849293A JP H06282455 A JPH06282455 A JP H06282455A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
monitor
adjusting device
control unit
electronic control
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5068492A
Other languages
English (en)
Inventor
Nagahisa Fujita
永久 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP5068492A priority Critical patent/JPH06282455A/ja
Publication of JPH06282455A publication Critical patent/JPH06282455A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Test And Diagnosis Of Digital Computers (AREA)
  • Bus Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 パラレル通信での信号線の本数を少なくし、
ノイズの影響による誤動作の発生を防止する。 【構成】 8ビット以上のCPU11を有する電子制御
ユニット(ECU)1と、そのメモリ部(RAM)13
の記憶内容をモニタ等のデバッグをする調整装置2とを
備える。上記CPU11のビット数に相当する本数のデ
ータバス27のうち、4の整数倍の数のシステムバスを
調整装置2に接続し、これらのシステムバスを通してE
CU1と調整装置2との間で信号の書き込み及び読み込
みを行うに当たり、各々2回以上に分けて行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子制御ユニットとそ
のメモリ部の記憶内容をデバッグするための調整装置と
間の通信方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車や家電製品等に用いられ
る電子制御ユニット(ECU)は、CPUとメモリ部と
してのROM及びRAMとを有している。このECUの
開発時には、ROM内容(制御データ等)を書き換えた
り、RAM内容(一時的に使用する制御変数等)をモニ
タするなどデバッグを行う必要がある。特に、自動車の
エンジン制御やABS制御等に用いられるECUの場
合、自動車の挙動と制御プログラムとの相関関係をリア
ルタイムに記録し、検討を加える必要がある。このため
のECU調整装置は、近年、種々のものが提案され、実
用化されている。
【0003】ところで、従来、上記ECUとその調整装
置との間の通信方式は、転送速度とECUの回路変更が
少なくて済むこととからECU内のCPUのシステムバ
ス(アドレスバス、データバス及びコントロールバス)
を利用した、パラレル通信方式が普通である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の通信方式では、CPUのシステムバスを、ECUに
接続される調整装置まで引き回すため、ノイズの影響に
より、クロストーク、タイミングのズレ等のエラーが発
生し易いという問題がある。特に、ビット数の多い(1
6、32ビット)CPUの場合、データバスだけでもそ
のCPUのビット数に相当する本数の信号線が外部に接
続されるので、この問題が顕著である。
【0005】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、ECUと調整装置との
間の通信方法を改良して、ノイズの影響による誤動作の
発生を防止することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、8ビット以上のCPUを
有する電子制御ユニットとそのメモリ部の記憶内容をデ
バッグするための調整装置との間の通信方法として、上
記CPUのシステムバスのうち、4の整数倍の数のシス
テムバスを調整装置に接続し、これらのシステムバスを
通して電子制御ユニットと調整装置との間で信号の読み
込み及び書き込みを行うに当たり、各々2回以上に分け
て行う構成とする。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明に従属し、その構成要素である調整装置を具体的に示
すものである。すなわち、上記調整装置は、電子制御ユ
ニットのメモリ部の記憶内容をモニタするものである。
【0008】請求項3及び4記載の発明は、いずれも請
求項2記載の発明に従属し、電子制御ユニットと調整装
置との間で信号の読み込み及び書き込みを行ってモニタ
する際、通信時間を短縮するためにその通信手順を改良
するものである。
【0009】すなわち、請求項3記載の発明は、最初の
サンプリング時に調整装置側からチャンネル数分のモニ
タアドレス信号を順次電子制御ユニット側に送出する工
程と、上記モニタアドレス信号に基づいて、電子制御ユ
ニット側から調整装置側に対し、データ送出信号を送出
した後、チャンネル数分のモニタデータ信号を順次送出
する工程と、2回目以降のサンプリング時に調整装置側
からのモニタアドレス信号に基づくことなく、電子制御
ユニット側から調整装置側に対し、データ送出信号を送
出した後、チャンネル数分のモニタデータ信号を順次送
出する工程とを備える構成とする。
【0010】また、請求項4記載の発明は、モニタチャ
ンネルを、モニタ要素の変化度合いに応じてグループ分
けをし、モニタ要素の変化度合いが高い程そのグループ
のサンプリングレートを高くする構成とする。
【0011】
【作用】上記の構成により、請求項1記載の発明では、
電子制御ユニットと調整装置との間の通信は、CPUの
システムバスのうちの、4の整数倍の数のシステムバス
を用いて行われ、通信用信号が少なくなっているため、
その分ノイズの発生が抑制されることなる。
【0012】請求項3記載の発明では、電子制御ユニッ
トと調整装置との間で信号の読み込み及び書き込みを行
って電子制御ユニットのメモリ部の記憶内容を調整装置
でモニタするとき、2回目以降のサンプリング時に調整
装置側からモニタアドレス信号を送信することなく、電
子制御ユニット側から直ちにデータ送出信号を送出し、
チャンネル数分のモニタデータ信号を順次送出するの
で、モニタアドレス信号の送受信に要する時間分通信時
間が短縮されることになる。
【0013】請求項4記載の発明では、電子制御ユニッ
トと調整装置との間で信号の読み込み及び書き込みを行
って電子制御ユニットのメモリ部の記憶内容を調整装置
でモニタするとき、モニタチャンネルはモニタ要素の変
化度合いに応じてグループ分けされ、モニタ要素の変化
度合いが高い程そのグループのサンプリングレートが高
くなっているので、モニタ精度の低下を招くことなく、
サンプリング回数ないし通信回数を可及的に少なくする
ことができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0015】図1は本発明の第1実施例に係わる通信方
法を用いるための通信装置を示し、この通信装置は、電
子制御ユニット(ECU)1と調整装置2との間の信号
の送受信をパラレル通信で行うものである。
【0016】上記ECU1には、CPU11と、メモリ
部としてのROM(リードオンリーメモリ)12及びR
AM(ランダムアクセスメモリ)13と、接続コネクタ
14とが内臓されている。上記CPU11は、16ビッ
トのものでかつ拡張バスモードに設定されており、その
アドレスバス15、データバス16及びコントロールバ
ス17は共にROM12、RAM13及び接続コネクタ
14にそれぞれ接続されている。上記ROM12にはE
CU1の制御プログラム、制御データ及びRAMモニタ
プログラム(後述するモニタサービスルーチン)が格納
されている。上記RAM13は、CPU11が制御を行
う上で一時的に使用する制御変数を格納するとともに、
演算用ワークエリアとして用いられる。
【0017】また、上記接続コネクタ14は、調整装置
2側とケーブル31を介して接続するためのものであ
り、該接続コネクタ14には、CPU11からのアドレ
スバス15、データバス16及びコントロールバス17
がそれぞれ接続されている。ここで、CPU11は、1
6ビットのものであるから、データバス16を16本有
し、CPU11とROM12及びRAM13との間では
16本全てのデータバス15が接続されているが、本発
明の特徴点として、CPU11と接続コネクタ14との
間では、16本のデータバス15のうちの半分の8本が
接続されている。
【0018】一方、上記調整装置2は、上記ECU1の
RAM13の記憶内容をモニタするRAMモニタ機能を
発揮するものであり、制御指令部21とRAMモニタ制
御部22とRAMモニタ収集部23とRAMモニタ表示
部24と接続コネクタ25とを備えている。
【0019】上記制御指令部21は、ユーザ等の要求
(操作を含む)を受け、RAMモニタ制御部22に対
し、制御指令を出力する。上記RAMモニタ制御部22
は、制御指令部21の指令を受け、RAMモニタ収集部
23及びRAMモニタ表示部24の制御を行う。また、
上記RAMモニタ収集部23は、RAMモニタ制御部2
2の制御指令を受取り、接続コネクタ25を通して入力
されるRAMモニタデータの収集を行う。その後、モニ
タデータをRAMモニタ制御部22に送出する。上記R
AMモニタ表示部24は、RAMモニタ制御部22から
送られたモニタデータをリアルタイムに画面に表示す
る。
【0020】さらに、上記接続コネクタ25は、ECU
1側とケーブル31を介して接続するためのものであ
り、該接続コネクタ25とRAMモニタ制御部22とR
AMモニタ収集部23とは、3種類のシステムバスであ
るアドレスバス26、データバス27及びコントロール
バス28により互いに信号授受可能に接続されている。
ここで、データバス27の本数は、ECU1側のCPU
11と接続コネクタ14との間におけるデータバス16
の本数と同じく8本に設定されている。
【0021】そして、上記ECU1側の接続コネクタ1
4と調整装置2側の接続コネクタ25とは、ケーブル3
1によりパラレル通信で送受信可能に接続されている。
上記ケーブル31はシステムバスの一部を構成してお
り、その信号線は、データバス用として8本設けられて
いる。ECU1と調整装置2との間の通信は、ハンドシ
ェークを取りながら行われる。
【0022】次に、上記通信装置の作動について、調整
装置2側とECU1側とに分けて説明する。
【0023】先ず、調整装置2側の作動を説明するに、
ユーザからのモニタ指令(要求)があると、ECU1に
対しモニタデータの送出を指令する。ECU1からデー
タが送られて来ると、RAMモニタ表示部24へモニタ
データをリアルタイムに表示する。この作動順序は、詳
しくは以下のようになる。
【0024】すなわち、先ず始めに、ユーザからのモニ
タ要求があると、制御指令部21は、モニタ情報(モニ
タチャンネル数、アドレス、属性(バイト又はワー
ド))を指定し、RAMモニタ制御部22に送出する。
【0025】RAMモニタ制御部22は、上記モニタ情
報に基づき、RAMモニタ収集部23に対し、モニタ開
始・終了コマンド、モニタチャンネル数及び各チャンネ
ルのアドレスと属性を指令する。
【0026】RAMモニタ収集部23は、システムバ
ス、特にデータバス27,31,16を介して、ECU
1と所定のプロトコルで通信を行う。通信はモニタ開始
コマンドで開始し、モニタ終了コマンドが送られるま
で、繰り返しECU1との通信は行われる。ECU1か
らモニタデータが送られ、RAMモニタ収集部23のメ
モリに一時蓄えられる。
【0027】また、RAMモニタ制御部22は、モニタ
データの表示に先立ち、表示データの情報(チャンネル
数、属性等)をRAMモニタ表示部24へ送る。続い
て、RAMモニタ収集部23のモニタデータを読み込
み、RAMモニタ表示部24へそのデータを送る。RA
Mモニタ表示部24では表示データの情報に基づき所定
のフォーマットでリアルタイムにデータを画面に表示す
る。
【0028】次に、ECU1側の作動、特に、調整装置
2側との通信について説明する。この調整装置2側との
通信は、システムバス、特にデータバス16,31,2
7を介して行われ、モニタデータ(RAM13の記憶内
容)を送出する。この通信は、所定のプロトコル(フロ
ー)である、図2に示すモニタサービスルーチンに従っ
て行われる。以下、このモニタサービスルーチンについ
て説明する。
【0029】図2に示すフローは、ECU1側と調整装
置2側とでソフト的に歩調(ハンドシェイク)を取りな
がら通信を行い、調整装置2から指定されたアドレスの
RAM13内容をモニタする方法である。通信はディバ
イスアドレスと呼ばれる共通のアドレス(XX00から
XX02、XXは任意設定可)を設け、このアドレスを
窓口に通信を行う。
【0030】図2において、スタートした後、先ず始め
に、ステップS1 でディバイスアドレスXX02を読み
込み、ステップS2 でそのディバイスアドレスXX02
のビット7の値が「0」であるか否かを判定する。この
ビット7は、調整装置2との接続状態をチェックするた
めのものであり、その値が「0」のときは接続時を示
し、「1」のときは非接続時を示す。
【0031】そして、上記判定がNOの非接続時にはそ
のままリターンする一方、判定がYESの接続時には、
ステップS3 及びS4 でモニタアドレスであるディバイ
スアドレスXX00を、上位アドレスと下位アドレスと
の2回に分けて読み込んだ後、ステップS5 及びS6 で
上記モニタアドレスに対応するRAM13の内容(モニ
タデータ)をディバイスアドレスXX01に上位バイト
と下位バイトとの2回に分けて書き込み、調整装置2側
へ送出する。尚、読み込み及び書き込みを2回に分けて
行うのは、16ビットのCPU11に対し、そのビット
数の半分の8本のデータバス16,31,27を介して
ECU1側の部品(CPU11等)と調整装置2側の部
品(RAMモニタ収集部23等)とを接続したことに対
応したものである。
【0032】続いて、ステップS7 で再びディバイスア
ドレスXX02を読み込み、ステップS8 でそのディバ
イスアドレスXX02のビット0の値が「1」であるか
否かを判定する。このビット0は、次のチャンネルの有
無をチェックするためのものであり、その値が「0」の
ときはチャンネル無しを示し、「1」のときはチャンネ
ル有りを示す。
【0033】そして、上記判定がNOとなるまで、つま
り次のチャンネルが無くなるまでステップS3 〜S6 を
繰り返することにより、チャンネル数分のモニタデータ
を調整装置2側へ送出する。しかる後リターンする。
【0034】したがって、上記第1実施例においては、
16ビットのCPU11を有するECU1と調整装置2
との間でパラレル通信を行うに当たり、CPU11のビ
ット数の半分のデータバス16,27,31を用いて両
者1,2を接続し、これらのデータバス16,27,3
1を通して両者1,2間の1サンプリング・1チャンネ
ル当たりの信号の書き込み及び読み込みを各々2回に分
けて行っているため、通信用信号の総数(システムバス
全部の本数に相当)を可及的に少なくすることができ、
その分ノイズの発生を抑制してモニタを正確に行うこと
ができる。
【0035】図3〜図6は本発明の第2実施例としてE
CUと調整装置との間の通信をパラレル通信により行う
場合におけるプロトコル、つまり通信方法の変形例を示
すものである。図3及び図4は調整装置側のプロトコル
であるモニタルーチンを示し、図5及び図6はECU側
のプロトコルであるモニタサービスルーチンを示す。
尚、ECU、調整装置及びこれら両者間の通信装置の構
成は、第1実施例の場合と全く同じであり、以下の説明
では、これらの構成要素に同一の符号を用いる。
【0036】図3及び図4において、スタートした後、
先ず始めに、ステップS11でECU1との接続を意味す
る接続データ80hをディバイスアドレスXX02に書
き込み、ECU1側へ送出する。続いて、ステップS12
でサンプリングが1回目であるか否かを判定し、その判
定がYESのときには、ステップS13及びS14でディバ
イスアドレスXX00にモニタアドレスを、上位アドレ
スと下位アドレスとの2回に分けて書き込み、ECU1
側へ送出する。そして、ステップS15で全チャンネルの
モニタアドレスの書き込みが終了したことを確認した
後、ステップS16へ移行する。一方、上記ステップS12
の判定がNOのとき、つまり最初のサンプリング時でな
く2回目以降のサンプリング時には、直ちにステップS
16へ移行する。
【0037】ステップS16ではディバイスアドレスXX
01を読み込み、ECU1側からのデータ送出情報を得
る。しかる後、ステップS17及びS18でディバイスアド
レスXX01を読み込み、ECU1側から送出されるモ
ニタデータ(上位データと下位データとの2回分のデー
タ)を得、先のデータ送出情報に基づいて、データをR
AMモニタ収集部23に格納する。
【0038】続いて、ステップS19で全チャンネルのモ
ニタデータの収集が終了したか否かを判定し、その判定
がNOのときには、ステップS20で全チャンネルのモニ
タデータの収集途中を意味する収集途中データ01hを
ディバイスアドレスXX02に書き込んだ後、ステップ
S17へ戻る。一方、判定がYESのときには、ステップ
S21で全チャンネルのモニタデータの収集終了を意味す
る収集終了データ00hをディバイスアドレスXX02
に書き込んだ後、ステップS22で制御指令部21からの
指令がモニタを終了するものであるか否かを判定する。
この判定がNOのときはステップS11へ戻る一方、判定
がYESのときは制御を終了する。
【0039】図5及び図6において、スタートした後、
先ず始めに、ステップS31で調整装置2側からのディバ
イスアドレスXX02を読み込み、ステップS32でその
ディバイスアドレスXX02の値が接続データ80hで
あるか否かを判定する。この判定がNOの非接続時には
そのままリターンする一方、判定がYESの接続時に
は、ステップS33でサンプリングが1回目であるか否か
を判定する。
【0040】上記ステップS33の判定がYESのときに
は、ステップS34及びS35で調整装置2側からのモニタ
アドレスであるディバイスアドレスXX00を上位アド
レスと下位アドレスとの2回に分けて読み込んだ後、ス
テップS36でこの読み込んだアドレスを順にADDTB
Lに格納する。そして、ステップS37で全チャンネルの
モニタアドレスの読み込みが終了したことを確認した
後、ステップS38へ移行する。一方、上記ステップS33
の判定がNOのとき、つまり最初のサンプリング時でな
く2回目以降のサンプリング時には、直ちにステップS
38へ移行する。
【0041】ステップS38ではデータ送出情報をディバ
イスアドレスXX01に書き込み、調整装置2側へ送出
する。続いて、ステップS39及びS40で上記ADDTB
Lで示されるアドレスのRAM13の内容(モニタデー
タ)を順にディバイスアドレスXX01に上位バイトと
下位バイトとの2回に分けて書き込み、調整装置2側へ
送出する。
【0042】そして、ステップS41で全チャンネルのモ
ニタデータの送出が終了したことを確認した後、ステッ
プS42で再びディバイスアドレスXX02を読み込み、
ステップS43でそのディバイスアドレスXX02の値が
収集終了データ00hであるか否かを判定する。この判
定がYESのときはリターンする一方、判定がNOのと
きはステップS33へ戻り、モニタデータの送出を続け
る。
【0043】このようなプロトコルに基づいたECU1
と調整装置2との間の通信の場合、最初のサンプリング
時には、調整装置2側からチャンネル数分のモニタアド
レス信号が順次ECU1側に送出され、これらのモニタ
アドレス信号に基づいて、ECU1側から調整装置2側
に対し、データ送出信号(情報)が送出された後、チャ
ンネル数分のモニタデータ信号が順次送出される。一
方、2回目以降のサンプリング時には、調整装置2側か
らのモニタアドレス信号に基づくことなく、ECU1側
から調整装置2側に対し、データ送出信号が送出された
後、チャンネル数分のモニタデータ信号が順次送出され
る。このため、2回目以降のサンプリング時におけるモ
ニタアドレス信号の送受信に要する時間を省略すること
ができ、その分通信時間の短縮化を図ることができる。
【0044】また、第1実施例の場合と同様に、CPU
11のビット数の半分のデータバス16,27,31を
用いて両者1,2を接続し、これらのデータバス16,
27,31を通して両者1,2間の1サンプリング・1
チャンネル当たりの信号の書き込み及び読み込みを各々
2回に分けて行っているため、通信用信号の総数を可及
的に少なくしてノイズの発生を抑制することができ、モ
ニタを正確に行うことができるという効果を有するのは
勿論である。
【0045】図7〜図9は本発明の第3実施例としてE
CUと調整装置との間の通信をパラレル通信により行う
場合におけるプロトコルの別の変形例を示すものであ
る。図7及び図8は調整装置側のプロトコルであるモニ
タルーチンを示し、図9はECU側のプロトコルである
モニタサービスルーチンを示す。尚、ECU及び調整装
置の構成は、第1実施例の場合と全く同じであり、以下
の説明では、これらの構成要素に同一の符号を用いる。
【0046】図7及び図8において、スタートした後、
先ず始めに、ステップS51でモニタチャンネルを高速と
中速と低速との三つのグループに分ける。高速グループ
には、モニタ要素の変化度合いが高く5ms以下の時間
間隔での処理又は割り込み処理が必要なモニタ要素が含
まれる。中速グループには、モニタ要素の変化度合いが
中程度で5〜20ms以内の時間間隔での処理が必要な
モニタ要素が含まれる。低速グループには、モニタ要素
の変化度合いが低く20ms以上の時間間隔での処理で
足りるモニタ要素が含まれる。例えば自動車のエンジン
制御用ECUの場合、エンジン回転数、吸気流量及び点
火時期等は高速グループに含まれ、アクセルの踏み具合
やエンジンのモード切換え等ドライバーが操作する要素
は中速グループに含まれ、吸気ガス温度及び水温等は低
速グループに含まれる。そして、高速グループをアドレ
ステーブルTf に、中速グループをアドレステーブルT
mに、低速グループをアドレステーブルTs にそれぞれ
セットする。
【0047】続いて、ステップS52でECU1との接続
を意味する接続データ80hをディバイスアドレスXX
02に書き込み、ECU1側へ送出した後、ステップS
53で前回サンプルフラグFo を読み込み、今回サンプル
フラグFを次のようにセットする。つまり、前回サンプ
ルフラグFo が高速であれば今回サンプルフラグFを中
速にセットし、前回サンプルフラグFo が中速であれば
今回サンプルフラグFを低速にセットし、前回サンプル
フラグFo が低速であれば今回サンプルフラグFを高速
にセットする。
【0048】続いて、ステップS54で今回サンプルフラ
グFが高速、中速又は低速のいずれであるかを判定す
る。そして、今回サンプリングフラグFが低速のとき
は、ステップS55でモニタチャンネル数を高速グルー
プ、中速グループ及び低速グループの各チャンネル数を
加算した値をセットし、ステップS56でモニタアドレス
テーブルTに上記三つのグループの各アドレステーブル
Tf ,Tm ,Ts の値をセットする。また、今回サンプ
リングフラグFが中速のときは、ステップS57でモニタ
チャンネル数を高速グループ及び中速グループの各チャ
ンネル数を加算した値をセットし、ステップS58でモニ
タアドレステーブルTに上記二つのグループの各アドレ
ステーブルTf ,Tm の値をセットする。さらに、今回
サンプリングフラグFが高速のときは、ステップS59で
モニタチャンネル数を高速グループのみのチャンネル数
の値をセットし、ステップS60でモニタアドレステーブ
ルTに高速グループのみのアドレステーブルTf の値を
セットする。
【0049】しかる後、ステップS61及びS62でディバ
イスアドレスXX00にモニタアドレスを、上位アドレ
スと下位アドレスとの2回に分けて書き込み、ECU1
側へ送出する。続いて、ステップS63及びS64でディバ
イスアドレスXX01を読み込み、ECU1側から送出
されるモニタデータ(上位データと下位データとの2回
分のデータ)を得、データ送出情報に基づいて、データ
をRAMモニタ収集部23に格納する。
【0050】続いて、ステップS65で全チャンネルのモ
ニタデータの収集が終了したか否かを判定し、その判定
がNOのときには、ステップS66で全チャンネルのモニ
タデータの収集途中を意味する収集途中データ01hを
ディバイスアドレスXX02に書き込んだ後、ステップ
S69へ移行する。一方、判定がYESのときには、ステ
ップS67で全チャンネルのモニタデータの収集終了を意
味する収集終了データ00hをディバイスアドレスXX
02に書き込んだ後、ステップS68で前回サンプルフラ
グFo に今回サンプルフラグFを代入して前回サンプル
フラグFo の更新を行い、ステップS69へ移行する。そ
して、ステップS69では制御指令部21からの指令がモ
ニタを終了するものであるか否かを判定する。この判定
がNOのときはステップS52へ戻る一方、判定がYES
のときは制御を終了する。
【0051】図9において、スタートした後、先ず始め
に、ステップS71でディバイスアドレスXX02を読み
込み、ステップS72でそのディバイスアドレスXX02
の値が接続データ80hであるか否かを判定する。この
判定がNOの非接続時にはそのままリターンする一方、
判定がYESの接続時には、ステップS73及びS74でモ
ニタアドレスであるディバイスアドレスXX00を、上
位アドレスと下位アドレスとの2回に分けて読み込んだ
後、ステップS75及びS76で上記モニタアドレスに対応
するRAM13の内容(モニタデータ)をディバイスア
ドレスXX01に上位バイトと下位バイトとの2回に分
けて書き込み、調整装置2側へ送出する。
【0052】続いて、ステップS77で再びディバイスア
ドレスXX02を読み込み、ステップS78でそのディバ
イスアドレスXX02の値が収集終了データ00hであ
るか否かを判定する。この判定がNOのときはステップ
S73へ戻る一方、判定がYESのときはリターンする。
【0053】このようなプロトコルに基づいたECU1
と調整装置2との間の通信の場合、予め調整装置2(R
AMモニタ制御部22)でモニタチャンネルがモニタ要
素の変化度合いに応じて高速、中速及び低速の三つのグ
ループに分けられる。そして、最初のサンプリング時に
は高速、中速及び低速の全てのグループのモニタチャン
ネルがモニタアドレス信号としてECU1側に送出さ
れ、それに対応してECU1側から全チャンネル数分の
モニタデータが調整装置2(RAMモニタ収集部23)
に入力される。また、2回目のサンプリング時には高速
及び中速のグループのモニタチャンネルがモニタアドレ
ス信号としてECU1側に送出され、それに対応してE
CU1側から高速及び中速グループのモニタチャンネル
数分のモニタデータが調整装置2に入力される。3回目
のサンプリング時には高速グループのモニタチャンネル
のみがモニタアドレス信号としてECU1側に送出さ
れ、それに対応してECU1側から高速グループのモニ
タチャンネル数分のモニタデータが調整装置2に入力さ
れる。4回目以降のサンプリングでは以上のことが繰り
返される。このため、モニタ精度の低下を招くことな
く、モニタデータのサンプリング回数を可及的に少なく
することができ、モニタのための通信時間の短縮化を図
ることができる。
【0054】尚、本発明は上記第1〜第3実施例に限定
されるものではなく、その他種々の変形例を包含するも
のである。例えば、上記各実施例では、ECU1のRA
M13の内容をモニタする場合について述べたが、本発
明は、ECU1のR0M12の内容を変更するなど、他
のデバッグ処理を行う調整装置とECUとの間の通信方
法にも同様に適用することができるのは勿論である。
【0055】また、上記各実施例では、本発明を、16
ビットのCPU11を有するECU1と調整装置2との
間の通信方法に適用した場合について述べたが、これに
限らず、8ビット以上のCPUを有するECUと調整装
置との間の通信方法にも適用することができる。要は、
CPUのデータバス等のシステムバスのうち、4の整数
倍の数のシステムバスを調整装置に接続し、これらのシ
ステムバスを通してECUと調整装置との間で信号の書
き込み及び読み込みを行うに当たり、各々2回以上に分
けて行うようにすれば良いのである。
【0056】
【発明の効果】以上の如く、本発明における電子制御ユ
ニットと調整装置との間の通信方法によれば、CPUの
システムバスのうちの、4の整数倍の数のシステムバス
を用いて通信が行われるので、通信用信号を可及的に少
なくしてノイズの発生を抑制することができ、誤作動の
防止化を図ることができるものである。
【0057】特に、請求項3記載の発明によれば、電子
制御ユニットと調整装置との間の信号の送受信を行って
調整装置で電子制御ユニットのメモリ部の記憶内容をモ
ニタするとき、2回目以降のサンプリング時に調整装置
側からモニタアドレス信号を送信することなく、電子制
御ユニット側から直ちにデータ送出信号を送出し、チャ
ンネル数分のモニタデータ信号を順次送出するので、モ
ニタアドレス信号の送受信に要する時間分通信時間を短
縮することができるという効果をも有する。
【0058】また、請求項4記載の発明における使用方
法によれば、電子制御ユニットと調整装置との間の信号
の送受信を行って調整装置で電子制御ユニットのメモリ
部の記憶内容をモニタするとき、モニタチャンネルをモ
ニタ要素の変化度合いに応じてグループ分けし、モニタ
要素の変化度合いが高い程そのグループのサンプリング
レートを高くしているので、モニタ精度の低下を招くこ
となく、サンプリング回数ないし通信回数を可及的に少
なくすることができ、その分通信時間を短縮することが
できるという効果をも有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係わる通信方法を用いる
ための通信装置のブロック構成図である。
【図2】モニタサービスルーチンを示すフローチャート
図である。
【図3】本発明の第2実施例に係わるモニタルーチンを
示すフローチャート図である。
【図4】同フローチャート図である。
【図5】モニタサービスルーチンを示すフローチャート
図である。
【図6】同フローチャート図である。
【図7】本発明の第3実施例に係わるモニタルーチンを
示すフローチャート図である。
【図8】同フローチャート図である。
【図9】モニタサービスルーチンを示すフローチャート
図である。
【符号の説明】
1 電子制御ユニット(ECU) 2 調整装置 11 CPU 13 RAM(メモリ部) 16,27 データバス(システムバス) 31 ケーブル(システムバス)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 8ビット以上のCPUを有する電子制御
    ユニットとそのメモリ部の記憶内容をデバッグするため
    の調整装置との間の通信方法であって、 上記CPUのシステムバスのうち、4の整数倍の数のシ
    ステムバスを調整装置に接続し、これらのシステムバス
    を通して電子制御ユニットと調整装置との間で信号の書
    き込み及び読み込みを行うに当たり、各々2回以上に分
    けて行うことを特徴とする電子制御ユニットと調整装置
    と間の通信方法。
  2. 【請求項2】 上記調整装置は、電子制御ユニットのメ
    モリ部の記憶内容をモニタするものである請求項1記載
    の電子制御ユニットと調整装置と間の通信方法。
  3. 【請求項3】 最初のサンプリング時に調整装置側から
    チャンネル数分のモニタアドレス信号を順次電子制御ユ
    ニット側に送出する工程と、 上記モニタアドレス信号に基づいて、電子制御ユニット
    側から調整装置側に対し、データ送出信号を送出した
    後、チャンネル数分のモニタデータ信号を順次送出する
    工程と、 2回目以降のサンプリング時に調整装置側からのモニタ
    アドレス信号に基づくことなく、電子制御ユニット側か
    ら調整装置側に対し、データ送出信号を送出した後、チ
    ャンネル数分のモニタデータ信号を順次送出する工程と
    を備えた請求項2記載の電子制御ユニットと調整装置と
    の間の通信方法。
  4. 【請求項4】 モニタチャンネルを、モニタ要素の変化
    度合いに応じてグループ分けをし、モニタ要素の変化度
    合いが高い程そのグループのサンプリングレートを高く
    する請求項2記載の電子制御ユニットと調整装置との間
    の通信方法。
JP5068492A 1993-03-26 1993-03-26 電子制御ユニットと調整装置との間の通信方法 Withdrawn JPH06282455A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5068492A JPH06282455A (ja) 1993-03-26 1993-03-26 電子制御ユニットと調整装置との間の通信方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5068492A JPH06282455A (ja) 1993-03-26 1993-03-26 電子制御ユニットと調整装置との間の通信方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06282455A true JPH06282455A (ja) 1994-10-07

Family

ID=13375247

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5068492A Withdrawn JPH06282455A (ja) 1993-03-26 1993-03-26 電子制御ユニットと調整装置との間の通信方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06282455A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6067612A (en) * 1997-07-09 2000-05-23 Denso Corporation Distributed processing type control system
JP2005284848A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Denso Corp エミュレーション装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6067612A (en) * 1997-07-09 2000-05-23 Denso Corporation Distributed processing type control system
JP2005284848A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Denso Corp エミュレーション装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3256107B2 (ja) マルチプロトコルデータバスシステム
KR20010053365A (ko) 디바이스간 직렬 버스 프로토콜
JPH06282455A (ja) 電子制御ユニットと調整装置との間の通信方法
JPH06284161A (ja) 電子制御ユニット、調整装置、電子制御ユニットと調整装置との間の通信装置及びその使用方法
JPH11177588A (ja) 電子機器及びデータ通信方法
US4839794A (en) Pseudo-status signal generator
JP3105103B2 (ja) 電子制御ユニットの調整装置
JPH06282458A (ja) 電子制御ユニットとモニタ装置との間の通信方法
JP2505298B2 (ja) スプリットバスにおける可変バス幅指定方式及び可変バス幅情報受信方式
JP3105104B2 (ja) 電子制御ユニットのモニタ装置
JPH06282520A (ja) 電子制御ユニットとモニタ装置との間の通信方法
KR890000274Y1 (ko) 온 스크린 ic와 ccu의 인터페이스 회로
KR100295683B1 (ko) 인터아이씨의 제너럴콜 어크날리지장치및 방법
JPH06289965A (ja) 電子制御ユニットの回路構造
JP3179386B2 (ja) デバッガ
JPS63222548A (ja) デ−タ伝送試験装置
JP3481669B2 (ja) 電子オルゴールおよびその駆動装置
KR0146470B1 (ko) 전자렌지의 기종별 선택 점퍼 표시방법
JP2924232B2 (ja) コマンドチェック装置
JPS608949A (ja) 汎用インタ−フエ−スバスアナライザ
JP3105105B2 (ja) 電子制御ユニットのモニタ装置
JP3217042B2 (ja) 疑似パリティエラー信号発生機能を備えた半導体装置
JPH0936930A (ja) 通信制御回路
JP2000163347A (ja) 通信制御装置及びこの装置による通信制御方式
JPS6282846A (ja) 回線デ−タのトレ−ス方式

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20000530