JPH06282200A - 加熱装置及び画像形成装置 - Google Patents

加熱装置及び画像形成装置

Info

Publication number
JPH06282200A
JPH06282200A JP5089391A JP8939193A JPH06282200A JP H06282200 A JPH06282200 A JP H06282200A JP 5089391 A JP5089391 A JP 5089391A JP 8939193 A JP8939193 A JP 8939193A JP H06282200 A JPH06282200 A JP H06282200A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating
heat
film
recording material
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5089391A
Other languages
English (en)
Inventor
Soji Sugita
壮志 杉田
Akira Yuza
曜 遊坐
Takaaki Kawade
隆明 川出
Yoshinori Sugiura
義則 杉浦
Tatsuo Hamada
達雄 浜田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP5089391A priority Critical patent/JPH06282200A/ja
Publication of JPH06282200A publication Critical patent/JPH06282200A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Control Of Temperature (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 加熱部材11の熱を受け所定の温度以上に昇
温すると装置の過熱暴走を防ぐように機能する安全装置
26を具備させた加熱装置について、加熱部材11の常
温からの暴走時のような急激な熱上昇に対しても安全装
置26が実質的に遅れなく追従昇温して、加熱部材11
の過熱時にはタイムラグなく確実に過熱暴走防止動作が
行なわれるようにして、装置の安全性・信頼性を向上さ
せること、また安全装置26の存在に起因する加熱部材
11の長手に沿う熱分布不均一を防止すること。 【構成】 加熱部材11の熱を受け所定の温度以上に昇
温すると装置の過熱暴走を防ぐように機能する安全装置
26を具備させた加熱装置において、上記安全装置26
を予熱する、上記加熱部材11とは別のヒータ27を具
備させたことを特徴とする加熱装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱装置及び画像形成
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機・プリンタ等の画像形成装置は、
給紙部から給送させた記録材(転写材・エレクトロファ
ックスシート・静電記録紙など)に適宜の原理・方式の
作像プロセス手段部(電子写真プロセス・静電記録プロ
セス・磁気記録プロセスなど)で目的の画像情報の未定
着像(トナー像)を間接(転写)方式又は直接方式にて
形成担持させ、該記録材を加熱装置(画像熱定着装置)
で加熱して未定着像を熱定着処理して画像形成物(コピ
ー・プリント)として出力させるものが一般的である。
【0003】記録材に形成担持させた未定着像を熱定着
処理する加熱装置としては、所謂ヒートローラ(熱ロー
ラ)方式のものが広く利用されており、近時は該ヒート
ローラ方式の装置よりも種々の有利性を有することか
ら、所謂フィルム加熱方式の加熱装置が実用化されてい
る。
【0004】ヒートローラ方式の加熱装置は、加熱部材
としての熱ローラ(定着ローラ)と、これに圧接させた
加圧部材としての加圧ローラとの回転ローラ対を主体と
し、該回転ローラ対の圧接ニップ部(定着ニップ部)に
被加熱材としての、未定着像を形成・担持させた記録材
を導入して挟持搬送させ、該ローラ対の熱と圧力で未定
着像を記録材面に熱定着させるものである。
【0005】加熱部材としての熱ローラは一般に、アル
ミニウムを普通とする熱伝達部材としての中空の金属ロ
ーラと、熱源として該中空金属ローラ内に挿入配設した
ハロゲンヒータと、中空金属ローラの外周にコーティン
グした、溶融顕画剤(トナー)に対して離形性の良いP
TFEなどの離形材層などからなる。
【0006】加圧部材としての加圧ローラは一般に補強
剛性部材としての金属芯棒と、その外周に同心にローラ
状に形成した耐熱ゴム等の耐熱弾性材層からなり、熱ロ
ーラとの圧接で耐熱弾性材層が弾性変形して熱ローラと
の間に適度な幅の圧接ニップ部が形成され、該圧接ニッ
プ部に導入された記録材が熱ローラに対して面接触で押
し当てられる。
【0007】加熱部材としての熱ローラの中空金属ロー
ラはそれに内装されている熱源としてのハロゲンヒータ
により加熱され、該ローラの表面温度がサーミスタ等の
温度検出装置により検出され、その検出情報が温調系に
フィードバックされてハロゲンヒータへの通電が制御さ
れることにより、熱ローラの表面温度が所定の定着温度
に温調管理される。熱源としてのハロゲンヒータの熱が
熱伝達部材としての中空金属ローラを介して、熱ローラ
と加圧ローラとの間に導入された記録材の未定着像に伝
達される。
【0008】フィルム加熱方式の加熱装置ないしは画像
熱定着装置は、特開昭63−313182号公報・特開
平1−263679号公報・特開平2−157878号
公報・特開平4−44075〜44083号公報等で知
られており、被加熱材を熱伝達部材としての耐熱フィル
ムを介して加熱部材としての加熱体(加熱ヒータ)に密
着させ、被加熱材を密着させた耐熱フィルムを加熱部材
に摺動移動させて加熱部材の熱を耐熱フィルムを介して
被加熱材へ与えるものである。
【0009】このようなフィルム加熱方式の加熱装置
は、加熱部材として昇温の速い低熱容量の加熱体やポリ
イミド(PI)等の薄膜の耐熱フィルムを用いることが
できることで、ヒートローラ方式や他の加熱装置に比べ
て、省電力化やウエイトタイムの短縮化(クイックスタ
ート性)が可能となる、画像形成装置等の本体装置の機
内昇温を低めることができる等の利点を有している。
【0010】加熱部材としての加熱体は、耐熱性・絶縁
性のセラミックス基板と、該基板に蒸着・スパッタリン
グ等により形成された薄膜の通電発熱抵抗体を基本構成
とし、該通電発熱抵抗体に電力を供給して発熱させる所
謂面状セラミックスヒータが利用されている。そしてこ
のヒータはその昇温が温度検出装置により検出され、そ
の検出情報が温調系にフィードバックされて通電発熱抵
抗体への通電が制御されることにより、該ヒータの温度
が所定の温度に温調管理される。
【0011】上述例のようなヒートローラ方式やフィル
ム加熱方式に限らずこの種の加熱装置には一般に、加熱
部材の温調系統の不調等に起因する加熱部材の暴走(過
熱)トラブルの発生を防止する安全対策として、加熱部
材の所定の許容以上の高温(過熱)を検出し、物理的に
加熱部材への通電を遮断する安全装置を具備させてあ
る。
【0012】安全装置には一般に温度ヒューズもしくは
サーモスタット等のサーモプロテクタが用いられ、これ
を加熱部材に接触もしくは近接させて配置して加熱部材
の熱を受けさせ、該安全装置を加熱部材の通電系に直列
に介入させ、加熱部材が所定の許容以上の高温になった
とき該安全装置の作動(ヒューズの溶断、スイッチの開
路など)で加熱部材の通電系を開路させるようにするこ
とで、加熱部材への通電を物理的に遮断させて安全を確
保するものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
(A)課 題 1 上述のように温度ヒューズやサーモスタットなどの安全
装置は加熱部材の熱を受けて加熱部材の昇温に伴い追従
昇温し、所定温度以上でヒューズが溶断し或いはサーモ
スイッチが開いて加熱部材への通電が遮断されることで
安全(加熱装置の過熱防止)が確保されるのであるが、
安全装置の熱容量や加熱部材の昇温速度などの関係で加
熱部材の昇温に対して安全装置の追従昇温に遅れが生じ
ることがある点に問題があった。
【0014】例えば、前述例のように加熱部材として熱
容量の小さいセラミックスヒータを用いたフィルム加熱
方式の加熱装置の場合などでは、安全装置である温度ヒ
ューズやサーモスタットの、加熱部材に占める熱容量の
割合が大きいため、加熱部材の常温からの暴走時のよう
な急激な温度上昇に対して安全装置が追従昇温しきれず
に、加熱装置が発煙発火した後に遅れて安全装置が作動
し、安全装置が意味をなさないことがある。
【0015】また加熱部材が安全装置に熱を奪われるた
め、安全装置のある加熱部材部分の温度上昇が鈍くな
り、加熱部材の長手に沿う熱分布に不均一を生じて、画
像熱定着装置にあってはその部分が所定の定着温度に達
せず定着不良を発生させる場合もある。
【0016】そこで本発明の第1の目的は、加熱部材の
熱を受け所定の温度以上に昇温すると装置の過熱暴走を
防ぐように機能する安全装置を具備させた加熱装置につ
いて、加熱部材の常温からの暴走時のような急激な熱上
昇に対しても安全装置が実質的に遅れなく追従昇温し
て、加熱部材の過熱時にはタイムラグなく確実に過熱暴
走防止動作が行なわれるようにして、装置の安全性・信
頼性を向上させることにある。また安全装置の存在に起
因する加熱部材の長手に沿う熱分布不均一を防止するこ
とにある。
【0017】(B)課 題 2 フィルム加熱方式の加熱装置は前述したように被加熱材
を耐熱フィルムを介して加熱部材に密着させ、被加熱材
を密着させた耐熱フィルムを加熱部材に摺動移動させて
加熱部材の熱を耐熱フィルムを介して被加熱材へ与える
ものであるから、相互摺動する加熱部材と耐熱フィルム
の対加熱部材接触面(フィルム内面)とは熱と摺動摩擦
により摩耗が促進され傷が生じて摩擦抵抗が著しく高く
なることがある。
【0018】このように摩擦抵抗が高くなると、フィル
ム搬送に障害が生じて、フィルムとフィルム搬送ローラ
とがスリップしてフィルム搬送が停止したり、フィルム
と加熱部材の間で発生するスティックスリップでフィル
ム鳴きが生じる。該加熱装置が画像熱定着装置である場
合には上記のフィルムスリップ現象は定着画像を乱す重
大な欠陥となる。
【0019】そこで本発明の第2の目的は、フィルム加
熱方式の加熱装置について、加熱部材とフィルム内面と
の摺動摩擦抵抗を長期にわたって低い状態に保たせ、摺
動摩擦抵抗が高くなることによる上述のようなフィルム
搬送障害等の発生を防止して装置の信頼性を向上させる
ことにある。
【0020】(C)課 題 3 記録材に目的の画像情報の未定着像を形成担持させる作
像プロセス手段部と、該作像プロセス手段部からの記録
材の未定着像を熱定着処理する加熱装置を有する画像形
成装置において、装置に通紙使用可能な最大サイズの記
録材(例えばA4)よりも小サイズの記録材(B5,A
5,葉書,封筒等)を連続して50枚とか100枚通紙
して画像形成を実行させたとき、画像熱定着装置として
の加熱装置の加熱部材の非通紙部は記録材により熱が奪
われていかないため蓄熱して加熱部材の通紙部に比べて
高温化にしていき、通紙部との温度差が激しくなってい
く所謂「非通紙部昇温」現象を生じる。
【0021】このような加熱部材の非通紙部昇温は、次
に大サイズの記録材が通紙されたとき、加熱部材の非通
紙部昇温を生じている部分に対応する画像部分と、そう
でない画像部分とで画像定着性が異なるものとなった
り、顕画剤の高温オフセットを生じたりさせる。
【0022】また、該画像熱定着装置が例えば、耐熱フ
ィルムとしてエンドレスの薄膜フィルムを用い、これを
回転弾性加圧ローラで加熱部材に押し付けて該フィルム
を回転駆動させる構成のフィルム加熱方式の加熱装置で
ある場合には、加熱部材の非通紙部昇温により、耐熱フ
ィルムを加熱部材に押し付ける弾性加圧ローラの両端で
の熱膨張の度合いが異なり、非通紙部側のローラ外径が
大きくなる。
【0023】そのため、該回転弾性加圧ローラに従動し
て回転する薄膜耐熱フィルムの両端での回転スピードが
異なったものとなって、薄膜フィルムにねじれを生じさ
せ、更に連続通紙していくと、そのねじれが蓄積して、
最悪の場合、薄膜フィルムは加熱部材の長手に沿ってス
ピードの遅い通紙部側へ寄り移動して、その側のフィル
ム端部がフィルム寄り規制部材に強く押し付けられてフ
ィルム端部に破損・しわ・座屈等を生じさせたり、フィ
ルム全体が完全にねじれていまい画像熱定着装置として
の機能を果たせなくなってしまう事態を生じさせること
にもなる。
【0024】そこで本発明の第3の目的は、上述のよう
な画像形成装置において、小サイズ記録材を連続通紙し
て画像形成を実行させた場合でも、記録材の未定着像を
熱定着処理する加熱装置の非通紙部昇温の発生を可及的
に防止して、非通紙部昇温による上述のような問題を解
消することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする加熱装置及び画像形成装置である。
【0026】(1)加熱部材の熱を受け所定の温度以上
に昇温すると装置の過熱暴走を防ぐように機能する安全
装置を具備させた加熱装置において、上記安全装置を予
熱する、上記加熱部材とは別のヒータを具備させたこと
を特徴とする加熱装置。
【0027】(2)画像形成装置に組み込まれ、未定着
像を記録材に熱定着処理する画像熱定着装置であること
を特徴とする(1)に記載の加熱装置。
【0028】(3)被加熱材を耐熱フィルムを介して加
熱部材に密着させ、被加熱材を密着させた耐熱フィルム
を加熱部材に摺動移動させて加熱部材の熱を耐熱フィル
ムを介して被加熱材へ与える加熱装置において、上記加
熱部材を支持しかつ耐熱フィルムの加熱部材との摺動面
が接するようにガイドするフィルムガイド部材に潤滑剤
を含浸させたことを特徴とする加熱装置。
【0029】(4)前記加熱部材が温まることにより前
記フィルムガイド部材に含浸させた潤滑剤が該フィルム
ガイド部材表面にしみ出るような構成であることを特徴
とする(3)に記載の加熱装置。
【0030】(5)前記耐熱フィルムの加熱部材との摺
動面に潤滑剤が塗布されることを特徴とする(3)に記
載の加熱装置。
【0031】(6)被加熱材を耐熱フィルムを介して加
熱部材に圧接させる部材を有することを特徴とする
(3)乃至(5)の何れかに記載の加熱装置。
【0032】(7)耐熱フィルムがエンドレスの回転フ
ィルムであることを特徴とする(3)乃至(6)の何れ
かに記載の加熱装置。
【0033】(8)画像形成装置に組み込まれ、未定着
像を記録材に熱定着処理する画像熱定着装置であること
を特徴とする(3)乃至(7)の何れかに記載の加熱装
置。
【0034】(9)記録材に目的の画像情報の未定着像
を形成担持させる作像プロセス手段部と、該作像プロセ
ス手段部からの記録材の未定着像を熱定着処理する加熱
装置を有する画像形成装置において、該加熱装置よりも
記録材搬送方向上流側に設けた記録材検知装置の出力信
号を用いて該加熱装置の加熱ヒータをON/OFF制御
することを特徴とする画像形成装置。
【0035】(10)前記のON/OFF制御が加熱装
置の画像熱定着部に記録材が存在していない期間におい
ては加熱ヒータをOFFする制御であることを特徴とす
る(9)に記載の画像形成装置。
【0036】(11)前記記録材検知装置は前記作像プ
ロセス手段部から前記加熱装置へ至る間の記録材搬送経
路上に設けられ、画像形成装置本体の起動時直前に該装
置本体内の記録材有無を検知する装置であり、記録材有
りの検知の際は装置本体の起動を禁止する制御を有する
ことを特徴とする(9)に記載の画像形成装置。
【0037】(12)前記記録材検知装置は、前記作像
プロセス手段部よりも記録材搬送方向上流側の記録材搬
送経路上に設けられ、該記録材検知装置の信号により作
像プロセス手段部の像担持体への情報書き込みが開始さ
れることを特徴とする(9)に記載の画像形成装置。
【0038】
【作用】
(a)加熱部材の熱を受け所定の温度以上に昇温すると
装置の過熱暴走を防ぐように機能する安全装置を具備さ
せた加熱装置において、該安全装置は予熱する処置構成
にすることで、加熱部材温調系の不調等により加熱部材
が常温から急激に温度上昇を生じても、その温度上昇に
追従して安全装置も予熱温度がベースになってタイムラ
グなく昇温し、加熱部材の温度が被加熱材等の発火温度
に至る前に安全装置が作動するに至り、装置の安全性が
確実に確保される。
【0039】また、加熱部材に比べて熱容量が大きい安
全装置を予熱することで、該安全装置を取り付けた加熱
部材部分の温度上昇が他部に比べて鈍くなることが防止
され、加熱部材の長手に沿う熱分布に不均一を生じな
い。従って画像熱定着装置にあっては画像定着の均一性
が確保される。
【0040】(b)被加熱材を耐熱フィルムを介して加
熱部材に密着させ、被加熱材を密着させた耐熱フィルム
を加熱部材に摺動移動させて加熱部材の熱を耐熱フィル
ムを介して被加熱材へ与える加熱装置において、上記加
熱部材を支持しかつ耐熱フィルムの加熱部材との摺動面
が接するようにガイドするフィルムガイド部材に潤滑剤
を含浸させておくことで、装置が駆動されて耐熱フィル
ムがフィルムガイド部材の面に接触しながら移動する過
程でフィルム内面にフィルムガイド部材に含浸の潤滑剤
が塗布される。
【0041】従って、このフィルム内面に塗布される潤
滑剤により、加熱部材とフィルム内面との摺動摩擦抵抗
が長期にわたって低い状態に保たれ、両者の摺動摩擦抵
抗が高くなることによるフィルム搬送障害等の発生を防
止することができ、装置の信頼性を向上させることがで
きる。
【0042】(c)記録材に目的の画像情報の未定着像
を形成担持させる作像プロセス手段部と、該作像プロセ
ス手段部からの記録材の未定着像を熱定着処理する加熱
装置を有する画像形成装置において、該加熱装置よりも
記録材搬送方向上流側に設けた記録材検知装置の出力信
号を用いて該加熱装置の加熱ヒータをON/OFF制御
する、即ち加熱装置に記録材が存在しない紙間等では加
熱部材をOFFするような制御とすることで、加熱部材
や加圧部材が不必要に加熱されることが防止され、小サ
イズ記録材を連続通紙して画像形成を実行させた場合で
も加熱装置の非通紙部昇温の発生が可及的に防止され、
非通紙部昇温に起因する弊害を解消することができる。
【0043】
【実施例】
A.以下の実施例1及び同2は前記(1)・(2)[請
求項1及び同2に対応]に記載の構成を特徴とする加熱
装置(画像熱定着装置)についての実施例であり、前記
第1の目的を達成したものである。
【0044】〈実施例1〉(図1〜図5) 本実施例の加熱装置は特開平4−44075〜4408
3号公報等で知られるフィルム加熱方式の装置であり、
不図示のプリンタに画像熱定着装置として装着されてい
る。
【0045】図1は要部の分解斜視図、図2は装置の縦
断正面図、図3は要部の横断面図、図4の(a)は加熱
部材の一部切欠き表面図、(b)は裏面図、(c)は加
熱部材の拡大横断面模型図である。なお図において、各
構成部材・部分の相互のたて・よこ・厚さ等の寸法比率
は正確なものではない。
【0046】1(図2)は装置枠体、2・2は該枠体の
左右の側面板、3・3はこの左右の側面板面にそれぞれ
対称に形成した縦長の部材組み込みガイド溝穴であり、
該溝穴3・3の上端はそれぞれ側面板2・2の上辺に開
放させてある。
【0047】4は加熱部材に対する対向部材としての加
圧ローラであり、心金棒5と耐熱ゴム材層6とからな
り、心金棒5の左右両端側にそれぞれ軸受7・7を外嵌
し、その各軸受7・7をそれぞれ上記枠体1の左右側面
板2・2のガイド溝穴3・3に上端開放部から嵌め入れ
てガイド溝穴3・3の下端まで落とし込むことにより、
加圧ローラ4を枠体1の左右側面板2・2間に軸受7・
7を介して回転自由に組み込んである。8はこの加圧ロ
ーラ4の心金棒5の一端側に固着した駆動ギヤである。
【0048】9は横断面略半円弧樋型(図3)のフィル
ムガイド部材、10・10はこのガイド部材9の左右両
端部に一体の張り出し部である。このガイド部材9の下
面には長手に沿って加熱部材としてのセラミックスヒー
タ11を設けてある。
【0049】12はこのヒータ11付のガイド部材9に
ルーズに外嵌させた円筒状もしくはチューブ状のエンド
レスの薄膜耐熱フィルム(定着フィルム)である。
【0050】上記のヒータ11付のガイド部材9はこれ
に耐熱フィルム12を外嵌してから左右両端部の張り出
し部10・10をそれぞれ枠体1の左右側面板2・2の
ガイド溝穴3・3に上端開放部から嵌め入れて枠体1の
左右側面板2・2間に落し込むことにより組み込んであ
る。このガイド部材9の組み込みにより先に組み込んだ
加圧ローラ4の上面部とガイド部材9の下面のヒータ1
1とが耐熱フィルム12を挟んで対向する。
【0051】13は装置枠体1の上面蓋板であり、装置
枠体1の左右の側面板2・2に対してネジ14・14で
止めて組み付けられる。15・15は加圧バネであり、
上記上面蓋板13の左右両端部の張り出し部13a・1
3aと、前記ガイド部材9の左右両端部の張り出し部1
0・10との間にそれぞれ縮設してある。この左右の加
圧バネ15・15によりガイド部材9に押し下げ力が作
用してガイド部材9と加圧ローラ4とが耐熱フィルム1
2を挟んで加圧され、加圧ローラ4の耐熱ゴム材層6が
変形してヒータ11に対し加圧ローラ4が耐熱フィルム
12を挟んで面接触して所定幅の圧接ニップ部(定着ニ
ップ部)Nが形成された状態となる。
【0052】耐熱フィルム12は例えば円筒状のポリイ
ミド(PI)フィルムの外周面にトナー離形性のよいP
TFEの層をコーティングした厚さ40μm程度の耐熱
性・強靭性を有するものである。
【0053】加圧ローラ4はその一方の軸端に固着した
ギヤ8が画像形成装置本体の駆動系のギヤ(不図示)に
噛合しており、所定の周速度をもって図3において反時
計方向に回転駆動されることで加圧ローラ4の表面摩擦
力で円筒状のフィルム12がヒータ11の表面に密着摺
動してフィルムガイド部材9の回りを時計方向に回転駆
動される。
【0054】フィルム12が加圧ローラ4の回転駆動に
より回転しており、またヒータ11が後述するように通
電により所定に昇温した状態において、不図示の画像形
成プロセス手段部から搬送された、被加熱材としての未
定着トナー画像tを上面に担持した記録材(転写材)P
が不図示の記録材案内ガイドで定着ニップ部Nの回転フ
ィルム12と回転加圧ローラ4との間に導入される。
【0055】定着ニップ部Nに導入された記録材Pは回
転するフィルム12の面に密着して該フィルム12と一
緒に定着ニップ部Nを通過することで、記録材Pが定着
ニップ部Nを通過する過程で、ヒータ11の熱エネルギ
ーがフィルム12を介して記録材Pに与えられてトナー
画像tの加熱定着がなされる。
【0056】加熱部材としてのセラミックスヒータ11
は本実施例のものは、図4に示したように、 a.電気絶縁性・耐熱性・低熱容量の細長の基板21
と、 b.この基板21の表面側の基板幅方向略中央部に基板
長手に沿って直線細帯状に形成した薄膜の通電発熱抵抗
体22と、 c.この発熱抵抗体22の両端部にそれぞれ導通させて
基板面に形成した給電用電極端子23(a)・23
(b)と、 d.ヒータ11の表面の絶縁と摩耗防止等のために、発
熱抵抗体22を形成した基板表面を被覆させた、ヒータ
表面保護層としてガラスコーティング層24と e.基板21の裏面側に設けた、温度検出装置25、安
全装置26 等よりなる。
【0057】ヒータ11の基板21は、例えば、幅10
mm・厚さ1mm・長さ240mmのAl23 ,Al
N,SiC等のセラミックス板等である。
【0058】発熱抵抗体22は、例えば、厚さ10μm
・幅1mmのスクリーン印刷・蒸着・スパッタリング等
で塗工したAg/Pd(銀パラジウム合金),RuO
2 ,Ta2 N等の薄膜のパターン層である。
【0059】温度検出装置25は、例えば、基板21の
裏面に直接実装したNTCサーミスタである。
【0060】安全装置26は、本実施例の場合は温度ヒ
ューズであり、該温度ヒューズ26を基板21の裏面に
直接突き当てて接触させ、該温度ヒューズ26とヒータ
基板裏面との間の空間は熱伝導性のよい封止材29(図
3)によって埋めてあり、ヒータ11から温度ヒューズ
26への熱伝達を確実にしている。
【0061】上記ヒータ11は表面側を下向きにしてフ
ィルムガイド部材9の下面に取付けて配設される。9a
・9b(図2)は該ガイド部材9の下面に形成した、ヒ
ータ裏面側に設けた前記温度検出装置25及び温度ヒュ
ーズ26を逃がすための透孔である。
【0062】27は安全装置としての温度ヒューズ26
を予熱するための補助ヒータであり、本実施例の場合は
温度によってそれ自体の抵抗が増加する性質をもち、一
定温度に発熱するPTC形サーミスタを用いている。
【0063】なお、この補助ヒータ27に対して装置の
加熱部材主体であるセラミックスヒータ11を以下主ヒ
ータと記す。
【0064】該補助ヒータ27は、図2・図3のように
保持部材30に保持させてあり、フィルムガイド部材9
の内側に配設したバネ受板31と上記補助ヒータ保持部
材30との間にバネ32を縮設して補助ヒータ保持部材
30に押し下げ力を作用させることにより補助ヒータ2
7を温度ヒューズ26の上部に突き当て接触状態にさせ
てある。
【0065】補助ヒータ27は保持部材30に取り付け
られた板バネ33・33によって該補助ヒータの両電極
から接点が取られる。
【0066】28(a)・28(b)は主ヒータ11の
通電発熱抵抗体22に対する左右一対の給電用コネクタ
であり、主ヒータ11の左右両端部にそれぞれ嵌着され
ることにより、主ヒータ11の左右の給電用電極端子2
3(a)・23(b)に対して各コネクタ28(a)・
28(b)のコネクタコンタクトが圧接して電気的に接
続化する。
【0067】図1に示したように、左側のコネクタ28
(a)はその束線34をフィルムガイド部材9の内側に
通して安全装置である温度ヒューズ26の一端に接続し
てあり、該温度ヒューズ26の他端はリード線35を介
して電源Sの一極に接続させてある。
【0068】右側のコネクタ28(b)はその束線36
を温度制御装置37に接続してある。また温度制御装置
37は切り換えスイッチ38・リード線39を介して電
源Sの他極に接続してある。温度検出装置25はリード
線40を介して温度制御装置37に接続してある。
【0069】また同じ電源Sから前記の切り換えスイッ
チ38、温度ヒューズ26、補助ヒータ27がリード線
39・41・35を介して直列につながっており、前述
の主ヒータ11・温度ヒューズ26の直列回路とは並列
回路をなしている。
【0070】切り換えスイッチ38は第1の固定接点3
8aと第2の固定接点38bを有し、制御回路と連動し
て、プリント信号が来ていないときは可動接点38cが
第1の固定接点38a側に切り換えられた第1切り換え
状態に保持され、プリント信号を感知すると可動接点3
8cが第2の固定接点38b側に切り換えられた第2切
り換え状態に保持される。
【0071】而して、プリント信号が来ていないとき
は、切り換えスイッチ38が第1切り換え状態に保持さ
れることで、主ヒータ11側の給電回路は開路して主ヒ
ータ11は発熱しないが、補助ヒータ27側の給電回路
は開路して補助ヒータ27が発熱した状態に保たれ、こ
の発熱により安全装置としての温度ヒューズ26が例え
ば40〜60度の温度に予熱された状態に保たれる。
【0072】プリント信号の検知により切り換えスイッ
チ38が第2切り換え状態に保持されることで、補助ヒ
ータ27側の給電回路は開路し、主ヒータ11側の給電
回路が開路する。これにより主ヒータ11の通電発熱抵
抗体22に給電がなされて発熱し主ヒータ11が昇温す
る。
【0073】主ヒータ11の温度は温度検出装置25で
検出されてその検出情報が温度制御回路37へフィード
バックされ、電源Sから主ヒータ11の通電発熱抵抗体
22への通電が制御されることで、主ヒータ11が所定
の定着温度に温調制御され、前述したように記録材Pの
未定着像tの加熱定着処理が実行される。
【0074】温度検出装置25やプリンタ本体内のCP
Uが故障した場合、主ヒータ11は制御機構を失い、例
えばスイッチを入れた場合主ヒータ11は電源Sから印
加された電圧をそのまま受け、急激に温度上昇し、短時
間でその温度は記録材や装置を構成する可燃性部材の発
火点を越える。
【0075】安全装置26は主ヒータ11の温度情報を
検知し、所定の許容一定温度を越えた場合に溶断して主
ヒータ11の給電回路を開路させることで主ヒータ11
への通電を遮断し、主ヒータ11の過熱を防止し安全を
確保する働きをする。
【0076】しかしながら前述したように、本実施例の
ように加熱部材として低熱容量のセラミックスヒータ1
1を用いた装置のような場合には、図5の(b)に示し
たように、温度ヒューズ26が溶断する温度に至ったと
きにはすでに主ヒータ11の温度が記録材や可燃性部材
の発火点を越えてしまっているような事態を生じやす
い。
【0077】本実施例装置の場合は前述したように、プ
リント信号が来ていないときは補助ヒータ27側の給電
回路を閉路させて、安全装置としての温度ヒューズ26
を補助ヒータ27により40〜60度に予熱状態に保た
せていることにより、プリント信号が来てスイッチ38
の切り換えで主ヒータ11側の給電回路が閉路して主ヒ
ータ11が昇温し、このとき温度検出装置25等が故障
していて主ヒータ11の温度制御がきかず主ヒータ11
が常温から急激に温度上昇を生じても、その温度上昇に
追従して温度ヒューズ26も昇温し、図5の(a)に示
したように、主ヒータ11の温度が記録材や可燃性部材
の発火温度に至る前に温度ヒューズ26が溶断するに至
り、主ヒータ11への通電が遮断され、安全性が確実に
確保される。
【0078】また主ヒータ11に比べて熱容量が大きい
安全装置としての温度ヒューズ26を補助ヒータ27で
予熱したことにより、該温度ヒューズ26を取り付けた
主ヒータ部分の温度上昇が他部に比べて鈍くなることが
防止され、加熱部材である主ヒータ11の長手に沿う熱
分布に不均一を生じない。従って画像熱定着装置にあっ
ては画像定着の均一性が確保される。
【0079】なお、電源がつながっているとき(プリン
ト信号が来ていないとき)、常に電圧が印加され発熱し
ている補助ヒータ27が劣化などの理由により自己温調
機能が破壊されて温度が際限なく上昇していくことも考
えられるが、この場合でも補助ヒータ27の温度上昇は
緩やかであるので、温度ヒューズ26は主ヒータ11の
温度が記録材や可燃性部材の発火温度に至る前に溶断し
て主ヒータ11側の給電回路を開路させるので安全性が
確保される。
【0080】〈実施例2〉実施例1の装置において、安
全装置26以外にも熱容量の大きな部材を低熱容量の主
ヒータ11に接触もしくは近接配置している場合にはそ
の部材のある主ヒータ部分の温度上昇が鈍くなり、主ヒ
ータ11の長手に沿う熱分布に不均一を生じたり、制御
等に弊害をもたらすこともある。
【0081】本実施例では実施例1の装置において、温
度検出装置25についても安全装置26の場合と同様に
補助ヒータにて予熱を与える構成とした。温度検出装置
25も予熱する構成とすることによって、該装置25の
熱容量に起因する主ヒータ11の熱分布不均一を防止す
ることができると共に、主ヒータ11の急激な温度上昇
に対しても温度検出装置25の温度検出機能を確実化で
きる。
【0082】安全装置26や温度検出装置25以外にも
熱容量が大きくて主ヒータ11や制御に弊害を与える部
材を予熱する構成にすることで同様の効果を得ることが
できる。
【0083】上記の実施例1や同2のように安全装置を
予熱することによって、加熱装置はクイックスタート性
を犠牲にせず安全性を確保できる。また安全装置が予熱
されているため、通常の使用時において、加熱部材の長
手方向の温度分布が安定化するという効果もある。
【0084】なお、加熱装置は実施例のフィルム加熱方
式のものに限らず、ヒートローラ方式など他の方式の加
熱装置であっても同様の効果を得ることができる。
【0085】B.以下の実施例3及び同4は前記(3)
乃至(8)〔請求項3乃至同8に対応〕に記載の構成を
特徴とする加熱装置についての実施例であり、前記第2
の目的を達成したものである。
【0086】〈実施例3〉本実施例は前記実施例1のフ
ィルム加熱方式の加熱装置において、フィルムガイド部
材9を多孔質の耐熱性の樹脂または金属もしくはセラミ
ックで構成し、これにシリコンオイルなどの滑り性の良
い潤滑剤を含浸・充填させたものとした。
【0087】装置が駆動され、主ヒータ11が通電発熱
抵抗体22に対する通電により昇温するとフィルムガイ
ド部材9も主ヒータ11からの熱伝導により温められて
内部に含浸・充填の潤滑剤が膨張してガイド部材9の表
面にわずかずつしみ出して、そこに回転フィルム12の
内面が接触することで該フィルム内面に潤滑剤が適度に
塗布される。
【0088】フィルム12は前述したように、該フィル
ムの外周と回転駆動される加圧ローラ4との押圧接触に
よって生じる摩擦力μ1によってフィルム内面が主ヒー
タ11の表面に密着摺動しながら回転駆動される。
【0089】この場合、上記の摩擦力μ1と、フィルム
内面と主ヒータ11の表面とによって生じる摩擦力μ2
との関係がμ1>μ2でなければ、フィルム12の滑ら
かな搬送移動が障害され、フィルム12とローラ4とが
スリップしてフィルム12の搬送移動が停止したり、フ
ィルム12と主ヒータ11の間で発生するスティックス
リップでフィルム鳴きが生じることになる。
【0090】本実施例では前記のようにフィルムガイド
部材9に含浸・充填させた潤滑剤がフィルム12の内面
に付着塗布されることで、フィルム内面と主ヒータ11
の表面との摩擦力μ2が長期にわたって小さい状態に保
たれ、また摩耗も低減して、常にフィルム12の円滑な
回転駆動状態が維持される。
【0091】本実施例のフィルム加熱方式の加熱装置は
主ヒータ11の加熱動作とフィルム12の搬送とがほぼ
同時に行われることで、すなわちウォームアップ時間が
極端に短いため、あらかじめ所定の温度近傍にヒータを
温めておく必要がなく、従って装置のスタンバイ時には
フィルムガイド部材9の表面に該部材9に含浸・充填さ
せた潤滑剤が異常にしみ出すことがない。
【0092】フィルム12は非駆動時は図3の2点鎖線
示状態のように自己復元力で横断面ほぼ円形状になって
いてその内周面がフィルムガイド部材9の外面から離れ
状態になっている。
【0093】フィルム12の駆動時は図3の実線示のよ
うに定着ニップ部Nよりもフィルム回転方向上流側のフ
ィルムガイド部材外面部分に対してフィルム12が引き
寄せられて該ガイド部材外面部分に対してフィルム内面
が接触しながらフィルム12が回転駆動された状態にな
り、この接触によりフィルム内周面に対して潤滑剤の塗
布がなされる。
【0094】即ち、本実施例の装置ではフィルム12の
回転駆動状態時のみにフィルム内面に対する潤滑剤の塗
布がなされるので、フィルム内面に対する潤滑剤の適量
の塗布が可能になる。
【0095】〈実施例4〉(図6) 図6はフィルムガイド部材9の長手方向の左右両端部近
傍にソリッドの樹脂または金属の端部ガイド42(a)
・42(b)を設けたフィルム加熱方式の加熱装置の構
成を示す分解斜視図である。前述実施例1の図1〜図4
のフィルム加熱方式の加熱装置と共通する構成部材・部
分には同一の符号を付して再度の説明を省略する。
【0096】フィルムガイド部材9は前述実施例3と同
様に潤滑剤を含浸・充填させてなるものである。
【0097】フィルム12を片寄りなく搬送させるため
には、加圧ローラ4の径の左右バランス、ヒータ11と
加圧ローラ4の左右押圧力のバランス、加圧ローラ4と
フィルム12との軸芯ズレ、フィルム12の径の左右バ
ランス、ヒータ11の左右温度差など多くの要素が関係
する。
【0098】これらの要素を完全に抑えることは不可能
であるため、フィルム12が寄り力を発生してもフィル
ム端部をガイドすることで寄り力を規制する方式が既に
提案されている。端部ガイド42(a)・42(b)は
フィルムガイド部材9の両端部に設けられた支持部10
・10に支持され、その外側に加圧バネ15・15がそ
れぞれ設けられている。
【0099】フィルム12はフィルムガイド部材9より
も長く、セラミックスヒータ11はさらにフィルム12
より長い。一方、加圧ローラ4はフィルム12と同等
か、わずかに長く、セラミックスヒータ11より短い。
このような条件の元で、端部ガイド42(a)・42
(b)はソリッドの樹脂または金属を用いてオイルバリ
アの働きを持たせている。フィルム12の左右両端部は
ソリッドの端部ガイド42(a)・42(b)により支
持されることでフィルム12の端部からのフィルム外面
側への潤滑剤の漏れ込みを防止することができる。
【0100】なお、実施例1〜4のフィルム加熱方式の
加熱装置は、図7に示したように、エンドレスの耐熱フ
ィルム12を、加熱部材としてのヒータ11と、駆動ロ
ーラ43と、ターンローラ44に懸回張設させて、駆動
ローラ43によりフィルム12を回転駆動させ、加圧ロ
ーラ4は従動ローラとした構成のものとすることもでき
るし、図8のようにフィルム12は送り出し軸45にロ
ール巻に巻回した有端フィルムとし、該フィルム12を
ヒータ11と加圧ローラ4との間を経由させて巻取り軸
46に係止させて送り出し軸45から巻取り軸46側へ
記録材Pの搬送速度と同一速度をもって走行させる構成
のものなどにすることができる。
【0101】C.以下の実施例5及び同6は前記(9)
乃至(12)〔請求項9乃至同12に対応〕に記載の構
成を特徴とする画像形成装置についての実施例であり、
前記第3の目的を達成したものである。
【0102】〈実施例5〉(図9・図10) 図9は本実施例の画像形成装置の概略構成図である。本
例の画像形成装置は転写式電子写真プロセスを用いたレ
ーザービームプリンタである。
【0103】50はプリンタの本体機筐、51は該本体
機筐の開閉カバーであり、ヒンジ部52を中心に開閉操
作され、このカバーを開くことにより、プリンタ内を開
放してプロセスカートリッジ53の着脱操作、ジャム処
理、プリンタ内の保守・点検等を行うことができる。
【0104】プロセスカートリッジ53は像担持体とし
ての回転ドラム型の電子写真感光体54の他に、図には
省略したが一次帯電器・現像器・クリーニング器等のプ
ロセス機器を内蔵させてある。
【0105】55は記録材としての転写紙Pを積載収納
した給紙カセットであり、プリンタ本体下部のカセット
装着部に対してプリンタ前面側から着脱操作される。
【0106】給紙信号に基づいて給紙カセット55内の
転写紙Pが欠円型の間欠一回転給紙ローラ56により1
枚宛カセット前方へ繰り出され、反転搬送ローラ57・
補助ローラ58・ガイド板59により180°反転搬送
(Uターン搬送)され、レジストセンサ60→感光体5
4と転写装置61との圧接ニップ部(転写部)A→搬送
ガイド62→加熱装置である画像熱定着装置63→排紙
ローラ65→ガイド板66・67・68で構成される上
行シートパス69→排紙ローラ70→プリンタ機筐上面
の排紙トレイ部71の経路を通って搬送・排出される。
【0107】転写紙Pは転写部Aを通ることで、感光体
54に形成されている目的画像情報に対応したトナー画
像の転写を受ける。
【0108】画像熱定着装置63は前述実施例1又は同
2又は同3又は同4に記載のフィルム加熱方式の加熱装
置である。
【0109】72は電源・CPU・本体駆動回路・高圧
部等の電装部品を一枚の基板上に実装(搭載)した一体
化電装基板であり、この電装基板72を給紙カセット6
5と、板金により構成されたシールド機能を有する搬送
ガイド62との間の空間に設け、定着装置63・転写装
置61・レーザースキャナユニット73等の電気関連部
品は本体に組み付ける際、該電装基板72と不図示のフ
ローティングコネクタにより自動的に接続される。
【0110】このような電装基板構成は、画像熱定着装
置63として熱効率がよくて暖気運転がほとんど不要
で、ヒータの熱が高効率に転写紙Pへ伝わるため電源容
量を小さくできる等の特長を有する前述例のようなフィ
ルム加熱方式の加熱装置を用いたことで、電装部品の小
型化、実装部品の低減ができ、コンパクトな一体化電装
基板72を実現できるもので、これにより本実施例のプ
リンタはプリンタ全体のコンパクト化、低コスト化が図
られている。
【0111】レーザースキャナユニット73は不図示の
ホストコンピュータ・画像読み取り装置・ワードプロセ
ッサ等の外部機器から入力される目的の画像情報の時系
列電気デジタル画素信号に対応して変調されたレーザー
ビームを出力し、ミラー74を介して回転感光体54面
を走査露光して情報書き込みを行なう。
【0112】60は記録材検知装置としてのレジストセ
ンサであり、転写部Aよりも転写材搬送方向上流側に配
設してある。このレジストセンサ60は給紙カセット6
5側から給送された転写紙Pの先端を検知し、レーザー
スキャナユニット73による感光体54面に対する情報
書き込みのタイミングを取るとともに、プリンタ起動時
の転写紙Pのプリンタ内残留検知を行なう。
【0113】75は記録材検知装置としての定着前セン
サであり、フォトインタラプタ76・センサレバー77
・レバー保持部材78からなり、定着装置63よりも転
写紙搬送方向上流側で、転写部Aよりも転写材搬送方向
下流側に配設してある。この定着前センサ75はセンサ
レバー77に転写材Pが接すると該レバー77の倒れ込
みによりフォトインタラプタ76の光路が遮断されるこ
とで転写紙の存在が検知される。
【0114】64は記録材検知装置としての排紙センサ
であり、定着装置63を通過した転写紙先端の検出、及
び転写紙後端の定着装置63からの脱出を検知すると共
に、プリンタ起動時の転写紙のプリンタ内残留検知を行
なう。
【0115】搬送転写紙Pが定着装置63の回転フィル
ム12に巻き付いた等により、搬送転写紙Pの先端が排
紙センサ64に到達せず転写紙先端検知がなされなかっ
た場合には、CPUは給紙タイミングからの時間をカウ
ントし、排紙センサ64に到達すべき転写紙先端の時間
から判断して、転写紙の巻き付きジャム発生として検知
し、プリンタの作動を停止させる。
【0116】この際、定着ニップ部Nと排紙センサ64
までの距離をa、定着フィルム12の直径をd、巻きつ
いた転写紙Pの先端から定着ニップ部Nまでの周長をc
とすると、巻き付きを確実に検知し、定着フィルム12
に転写紙Pが一周以上巻き付かないようにしてジャム処
理を容易にするために、a,c,dの関係は πd>c>a なる関係となるように本体を停止させるように設定して
ある。
【0117】そして、このような状態においてジャム紙
の有無を確実に検知するために、一般的に用いられる普
通紙最小サイズ(A5サイズ)をも検知できる位置に定
着前センサレバー77を保持部材78により搬送ガイド
62上に設ける。具体的にはA5サイズ紙たて方向の長
さをl、定着ニップ部Nから定着前センサレバー77ま
での距離をbとすると l−c>b となるような位置に定着前センサレバー77を設けてあ
る。
【0118】そしてCPUが排紙センサ64のタイミン
グから巻き付きジャムなどを検知してプリンタ本体を停
止させた際、少なくとも定着前センサ75からの信号が
紙有である限り、本体の電源をリセットしても強制排紙
を禁止するような制御とすることで、ジャム紙が定着フ
ィルム12にさらに巻き付くことを防止している。つま
り定着前センサ75はプリンタ本体が停止しているとき
は残留紙の有無を検知する。
【0119】ところで前述したように、装置に通紙使用
可能な最大サイズの転写紙(例えばA4)よりも小サイ
ズの転写紙(例えばB5)を連続通紙して連続プリント
を実行させたとき、加熱装置である画像熱定着装置の非
通紙部D(図13)に対応するヒータ11部分は転写紙
Pに熱が奪われないため蓄熱して通紙部Cに対応するヒ
ータ11部分に比べて高温化していき非通紙部昇温状態
を生じる。
【0120】このようなヒータ11の非通紙部昇温は次
に大サイズの転写材Pが通紙されたとき、ヒータ11の
非通紙部昇温を生じている部分に対応する画像部分と、
そうでない画像部分とで定着性が異なったものとなった
り、トナーの高温オフセットを生じたりさせる。
【0121】また加圧ローラ4は非通紙部Dに対応する
部分が通紙部Cに対応する部分よりも高温となり(Temp
L <TempR )、熱膨張により通紙部Cに対応する部分よ
りも非通紙部Dに対応する部分の加圧ローラ径が大きく
なり(φDL <φDR )、従動回転されるフィルム12
のねじれ、フィルムの寄りによる端部破損等の問題がお
こる。
【0122】そこで図10のように、前述の定着前セン
サ75により前の搬送転写紙の後端と次の搬送転写紙の
先端を検知させ、その情報をCPUに送り、画像熱定着
装置63に転写紙が存在しない期間(紙間、前の紙と次
の紙の間の期間)には加熱部材であるヒータ11をOF
Fするような制御とすることで、加圧ローラ4が不必要
に加熱されることが防止され、これにより加圧ローラ4
の非通紙部昇温が緩和され、前述のような問題が解消さ
れる。
【0123】前の搬送転写紙の後端と次の搬送転写紙の
先端を画像熱定着装置に最も近接した上流側で検知する
ため、定着ニップ部Nに紙が存在しない期間を正確に検
知でき非常に精度良く紙間でのヒータOFF制御を行な
うことが可能となる。
【0124】仮に、定着前センサ75を持たないプリン
タの場合、定着装置63から離れた位置にあるレジスト
センサ60で搬送転写紙Pの先端を検知し、定着ニップ
部Nの下流にある排紙センサ64で紙後端を検知しなく
てはならないため、紙サイズによる紙間の変化に対応で
きないばかりか、紙種,環境といった条件による紙搬送
スピードの変化にも対応できないので、正確な紙間ヒー
タOFF制御が困難である。
【0125】本実施例のプリンタのように、フィルム加
熱方式の画像熱定着装置63に転写紙の巻き付きジャム
等が発生してCPUがプリンタ本体を停止させた後、残
留紙を除去しない限り起動を禁止するための残留紙の有
無を検知する定着前センサ75を有する、転写紙片側基
準搬送方式のプリンタにおいて、定着装置63の上流側
近傍の定着前センサ75により通紙時の紙後端及び紙先
端を検知することで、転写紙の定着ニップ部突入前・脱
出時、紙間といった、定着ニップ部Nに紙が存在しない
期間では定着装置63の加熱部材であるヒータ11をO
FFさせるような制御を正確に行ない、B5・A5等の
小サイズ紙を連続通紙した際の加圧ローラ4の非通紙部
昇温を未然に防ぎ、フィルム12のねじれ、フィルム破
損等による定着装置の故障を簡単な方法で防止すること
ができる。
【0126】〈実施例6〉(図11・図12) 図11のプリンタは、プリンタ前面下部の給紙部80か
ら転写紙Pをプリンタ内へ給紙させ、給紙直後に転写紙
をプリンタ内を上方へUターン搬送させてプリントを実
行させるようにして、コンパクトで紙パスの短い構成と
したものである。
【0127】81は搬送転写紙の紙先端を検知して感光
体54へのレーザーによる情報書き込みのタイミングを
合わせるレジストセンサである。82は排紙センサであ
る。
【0128】このようなプリンタの場合は、レジストセ
ンサ81・転写部A・定着装置63が近接しているの
で、定着装置63と転写部Aの間に定着前センサ(7
5)を置く必要がなく、レジストセンサ81で、感光体
54に対するレーザーによる情報書き込みのタイミング
を合わせると同時に、定着装置63への紙先端の突入、
紙後端の脱出を検知して、ヒータ11をON/OFFす
るタイミングをCPUにて図12のように制御するもの
である。
【0129】本実施例の場合は、定着前センサ(75)
が不要となるのでコストダウンになる。
【0130】なお、実施例5・同6において、加熱装置
である画像熱定着装置63はフィルム加熱方式のものに
限らず、ヒートローラ方式など他の方式の加熱装置であ
ってもよく、この場合も装置の非通紙部昇温現象を緩和
することができ、それに起因する問題を解消できる。
【0131】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、加熱部
材の熱を受け所定の温度以上に昇温すると装置の過熱暴
走を防ぐように機能する安全装置を具備させた加熱装置
について、加熱部材の常温からの暴走時のような急激な
熱上昇に対しても安全装置が実質的に遅れなく追従昇温
して、加熱部材の過熱時にはタイムラグなく確実に過熱
暴走防止動作が行なわれ、装置の安全性・信頼性が向上
する。また安全装置の存在に起因する加熱部材の長手に
沿う熱分布不均一も防止される。
【0132】また、フィルム加熱方式の加熱装置につい
て、加熱部材とフィルム内面との摺動摩擦抵抗を長期に
わたって低い状態に保たせ、摺動摩擦抵抗が高くなるこ
とによるフィルム搬送障害等の発生を防止することがで
き、装置の信頼性を向上させることができる。
【0133】そして、画像形成装置において、小サイズ
記録材を連続通紙して画像形成を実行させた場合でも、
記録材の未定着像を熱定着処理する加熱装置の非通紙部
昇温の発生が可及的に防止されて、非通紙部昇温に起因
する弊害を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の加熱装置(画像熱定着装置)の要
部の分解斜視図
【図2】 縦断面図
【図3】 要部の拡大横断面図
【図4】 (a)はセラミックヒータの一部切欠き表面
図、(b)は裏面図、(c)は拡大横断面図
【図5】 (a)及び(b)はそれぞれ安全装置による
回路断線時間と記録材の発火時間との関係を表わすグラ
【図6】 実施例4の加熱装置の要部の分解斜視図
【図7】 フィルム加熱方式の加熱装置の他の構成例の
概略図
【図8】 フィルム加熱方式の加熱装置の更に他の構成
例の概略図
【図9】 実施例5の画像形成装置(レーザービームプ
リンタ)の概略構成図
【図10】 定着前センサのON/OFFタイミングと
定着装置ヒータのON/OFFタイミングの関係チャー
【図11】 実施例6の画像形成装置の概略構成図
【図12】 定着装置ヒータのON/OFF制御タイミ
ングチャート
【図13】 非通紙部昇温の説明図
【符号の説明】
4 加圧ローラ 9 フィルムガイド部材 11 加熱部材(セラミックスヒータ) 12 耐熱フィルム 25 温度検出装置 26 安全装置(温度ヒューズ、サーモスタットな
ど) 27 補助ヒータ(安全装置を予熱するヒータ) 60 レジストセンサ 64 排紙センサ 75 定着前センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉浦 義則 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 浜田 達雄 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱部材の熱を受け所定の温度以上に昇
    温すると装置の過熱暴走を防ぐように機能する安全装置
    を具備させた加熱装置において、上記安全装置を予熱す
    る、上記加熱部材とは別のヒータを具備させたことを特
    徴とする加熱装置。
  2. 【請求項2】 画像形成装置に組み込まれ、未定着像を
    記録材に熱定着処理する画像熱定着装置であることを特
    徴とする請求項1に記載の加熱装置。
  3. 【請求項3】 被加熱材を耐熱フィルムを介して加熱部
    材に密着させ、被加熱材を密着させた耐熱フィルムを加
    熱部材に摺動移動させて加熱部材の熱を耐熱フィルムを
    介して被加熱材へ与える加熱装置において、上記加熱部
    材を支持しかつ耐熱フィルムの加熱部材との摺動面が接
    するようにガイドするフィルムガイド部材に潤滑剤を含
    浸させたことを特徴とする加熱装置。
  4. 【請求項4】 前記加熱部材が温まることにより前記フ
    ィルムガイド部材に含浸させた潤滑剤が該フィルムガイ
    ド部材表面にしみ出るような構成であることを特徴とす
    る請求項3に記載の加熱装置。
  5. 【請求項5】 前記耐熱フィルムの加熱部材との摺動面
    に潤滑剤が塗布されることを特徴とする請求項3に記載
    の加熱装置。
  6. 【請求項6】 被加熱材を耐熱フィルムを介して加熱部
    材に圧接させる部材を有することを特徴とする請求項3
    乃至同5の何れかに記載の加熱装置。
  7. 【請求項7】 耐熱フィルムがエンドレスの回転フィル
    ムであることを特徴とする請求項3乃至同6の何れかに
    記載の加熱装置。
  8. 【請求項8】 画像形成装置に組み込まれ、未定着像を
    記録材に熱定着処理する画像熱定着装置であることを特
    徴とする請求項3乃至同7の何れかに記載の加熱装置。
  9. 【請求項9】 記録材に目的の画像情報の未定着像を形
    成担持させる作像プロセス手段部と、該作像プロセス手
    段部からの記録材の未定着像を熱定着処理する加熱装置
    を有する画像形成装置において、 該加熱装置よりも記録材搬送方向上流側に設けた記録材
    検知装置の出力信号を用いて該加熱装置の加熱ヒータを
    ON/OFF制御することを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記のON/OFF制御が加熱装置の
    画像熱定着部に記録材が存在していない期間においては
    加熱ヒータをOFFする制御であることを特徴とする請
    求項9に記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記記録材検知装置は前記作像プロセ
    ス手段部から前記加熱装置へ至る間の記録材搬送経路上
    に設けられ、画像形成装置本体の起動時直前に該装置本
    体内の記録材有無を検知する装置であり、記録材有りの
    検知の際は装置本体の起動を禁止する制御を有すること
    を特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記記録材検知装置は、前記作像プロ
    セス手段部よりも記録材搬送方向上流側の記録材搬送経
    路上に設けられ、該記録材検知装置の信号により作像プ
    ロセス手段部の像担持体への情報書き込みが開始される
    ことを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
JP5089391A 1993-03-24 1993-03-24 加熱装置及び画像形成装置 Pending JPH06282200A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5089391A JPH06282200A (ja) 1993-03-24 1993-03-24 加熱装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5089391A JPH06282200A (ja) 1993-03-24 1993-03-24 加熱装置及び画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06282200A true JPH06282200A (ja) 1994-10-07

Family

ID=13969365

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5089391A Pending JPH06282200A (ja) 1993-03-24 1993-03-24 加熱装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06282200A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7512370B2 (en) 2005-07-26 2009-03-31 Canon Kabushiki Kaisha Image heating apparatus
JP2014081508A (ja) * 2012-10-17 2014-05-08 Fuji Xerox Co Ltd ベルト駆動装置、定着装置、および画像形成装置
JP2016197165A (ja) * 2015-04-03 2016-11-24 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置および定着装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7512370B2 (en) 2005-07-26 2009-03-31 Canon Kabushiki Kaisha Image heating apparatus
JP2014081508A (ja) * 2012-10-17 2014-05-08 Fuji Xerox Co Ltd ベルト駆動装置、定着装置、および画像形成装置
JP2016197165A (ja) * 2015-04-03 2016-11-24 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置および定着装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6461247B2 (ja) 像加熱装置
JP3372811B2 (ja) 加熱定着装置
EP1703338B1 (en) Image fixing device with a temperature sensor for an induction heated fixing belt
JPH10207266A (ja) 画像形成装置
US20180348678A1 (en) Fixing device
JP2007310066A (ja) 像加熱装置
JP4566380B2 (ja) 加熱定着装置
JP4593903B2 (ja) 加熱装置
JP2003149983A (ja) 画像形成装置
JPH0619345A (ja) 加熱装置
JP2005202174A (ja) 画像形成装置
JP4546233B2 (ja) 像加熱装置
JPH06282200A (ja) 加熱装置及び画像形成装置
JP2007047558A (ja) 加熱定着装置
JP2001282036A (ja) 画像形成装置
JP2009186752A (ja) 画像形成装置
JP4928293B2 (ja) 定着装置
JP4819238B2 (ja) 画像形成装置
JPH11161071A (ja) 定着装置及び定着装置の温度制御方法
JP2018014163A (ja) ヒータ、定着装置及び画像形成装置
JP2000250374A (ja) 画像形成装置
JP3958108B2 (ja) 画像形成装置
JPH0619343A (ja) 定着装置
JPH05333740A (ja) 画像定着装置
JP2000194228A (ja) 定着装置