JPH0628215B2 - ラジアル配向磁石の製造方法 - Google Patents

ラジアル配向磁石の製造方法

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JPH0628215B2
JPH0628215B2 JP1103785A JP10378589A JPH0628215B2 JP H0628215 B2 JPH0628215 B2 JP H0628215B2 JP 1103785 A JP1103785 A JP 1103785A JP 10378589 A JP10378589 A JP 10378589A JP H0628215 B2 JPH0628215 B2 JP H0628215B2
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良夫 松尾
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規な磁石の製造方法、特に厚みの大なるラジ
アル配向された円筒状永久磁石を製造するのに適当な磁
石の製造方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、ラジアル配向された永久磁石の寸法条件として、
外径をA、内径をB、厚みをCとするとき、 でなくてはならなかった。従って厚みについては自ら限
界があり、厚みのより大きな磁石を必要とするときは厚
みの小さな成型品を必要な個数だけ段積みせねばならな
かった。たとえば外径30mm、内径26mm、厚み25mm
の円筒状磁石を必要とするときは厚み5mmの同径の磁石
成型品を5個段積みせねばならなかった。
段積みするときはエポキシ樹脂の如き接着剤を用いて厚
みの小さな成型品を接着しながら重ねていくのである
が、その際接着面はきれいでなくてはならず、もし接着
面間に隙間ができると強度の低下、磁束量の低下を招く
ので隙間のないよう注意せねばならず、また段積みする
とズレが生ずるためこれをなおすため加工が必要となっ
てくる。たとえ加工しない場合でもズレを見込むため磁
束量が低下する。
このような厚みの小さな成型品を段積みすることなく厚
みの大きなものを1回の成型でつくろうとしても成型す
るときの金型磁気回路条件の変化によって発生磁場が低
下し結局配向度が低下し磁気的特性のすぐれたものはえ
られなかつた。
〔発明の目的及び構成〕
かくて、本発明はかかる従来の円筒状永久磁石の寸法条
件によるときの難点を解決して の寸法条件をも満足させる厚みの大なる円筒状の磁石を
製造する方法を提供することを目的とするものである。
従って本発明は円柱状ロッドと成形面を平らとした上パ
ンチ、下パンチとコイルとヨークを有する金型を用い上
記金型のダイスとロッドの間の空間に磁石粉末を供給
し、磁場をかけつつ上記磁石粉末に圧力を加えて成形し
てラジアル配向円筒状磁石を製造する方法において、上
記ダイスを加圧成形部分の上層の磁性部と円筒状磁石の
最終製品の厚さ以上の高さを持つ下層の非磁性部で構成
し、磁石粉末をダイスの上方磁性部に囲まれた前記空間
に供給して加圧し、えられた成型体を下方の非磁性部の
方向の空間に移し更に磁性部の空間に新しい磁石粉末を
供給し、加圧し、新たに得られた厚みの増した成型体を
非磁性部の方向の空間に移し、これを任意回数繰返すこ
とによって厚みの大なる円筒状磁石を製造することを特
徴とする、ラジアル配向磁石の製造方法を提供するもの
である。
〔発明の具体的説明〕
本発明を図面を参照しつつ以下に詳細に説明する。
第1図に本発明方法を実施する際用いるのに適当なラジ
アル配向プレスの一例を示す。1,1′,2,2′,
3,3′,4,4′,5,5′は上下の磁性ヨーク、
6,6′は磁束線を示す。7,7′は上方コイル、下方
コイルを夫々示す。8,9は夫々中心部に設けられた円
柱状の上ロッド、下ロッド(磁性)を示し、10,11
は夫々非磁性体でつくられた成型面を平らとした上パン
チ、下パンチであり、いずれも上記両ロッド8,9の周
囲に上下運動可能に設けられている。下ロッド9の上部
周囲のダイスは上方磁性部13、下方非磁性部14から
なっており、下ロッド9、下パンチ11、ダイス13に
よって囲まれた空間12が磁石材料粉末が供給される磁
石成型空間である。下方非磁性部14は円筒磁石の最終
製品の厚さ以上の高さを持っている。矢印Aによって示
される高さは一番初めに磁石粉末が供給されるときの下
パンチ11の高さを示し、以下矢印B〜Fは第一回から
以降の回のときの下パンチの高さを示している。
第1図のような金型を用いて本発明に従って磁石材料供
給、成型を繰返して厚みの大なる磁石成型体を製造する
方法を、要部の構成、動きを示す第2図について順次説
明する。第2図においては第1図と同じ符号は同じ部位
を示す。
本発明方法を実施するに当っては、先ず下パンチ11の
高さを上方磁性部13、下方非磁性部14からなるダイ
スの上方磁性部13の位置Aにおき、ここに囲まれた磁
石成型空間12に磁石材料粉末15を一定量供給する
(第2図の1)。次いで上パンチ10を下降して磁場を
かけながら前記粉末15を加圧して成型して成型体16
を得る(第2図の2)。脱磁後、下パンチ11を成型体
16とともに非磁性部14の高さBまぜ下方に移動させ
るが成型体16の上面はダイス上方磁性部13の前記位
置Aの高さにとどめ、その成型体16の上面に新たなさ
きと同量の磁石材料粉末15を供給する(第2図の
3)。再度上パンチ10を下降して磁場をかけつつ粉末
15を加圧するとさきの成型体の2倍の厚みの成型体1
6がえられる(第2図の4)。
以上のような操作を順次所要回数この第2図においては
5回繰返す(第2図の5〜10)。第3回目〜第5回目
の粉末供給時には夫々下パンチの高さを非磁性部14内
のC,D,Eの高さまで下降させ、そして順次厚さの増
した成型体の上面はいつも第1回の下パンチ11の磁性
部13内の高さAと同じ高さに位置させるようにする。
所望の厚みになった最終成型体は下パンチ11をダイス
磁性部13の上面の高さFまで押上げ(第2図の11)
取り出して1回のサイクルが終了する。
このようにして圧力分布、密度分布を均一にするように
し配向しながら少しづつ加圧することにより、接着した
り、ズレをなおす加工などすることなく完全にラジアル
配向された厚みの大なる磁石成型体を容易に廉価に得る
ことができる。
この際ダイスの下方非磁性部を円筒磁石の最終製品の厚
さ以上にするよう大きくとることによって、非磁性部を
設けることなく給粉、成型を繰返す場合と比べて厚みC
の大きな磁石成型体を製造することができる。しかもえ
られた磁石成型体の磁気的特性は従来の多段積品のそれ
に比べてすぐれたものである。
〔実施例〕
本発明の方法を永久磁石を製造する実施例について更に
説明する。
平均粒径1000μmのサマリウムコバルト(Sm
17)系合金をジェットミル(超微粉砕機)により平均
粒径3μmに粉砕し、その粉体を磁場中成形した後に焼
結、時効し原料とした。
この原料焼結体をジョークラッシャー(粗粉砕機)によ
り粉砕し、篩分して平均粒径300μm以下の粉体を得
た。
この永久磁石体をカップリング剤で処理した後、エポキ
シ樹脂と混合した。この混合物を用いてラジアル異方性
ボンド磁石を製造した。
ここで使用した金型並びに磁気回路の構造は第1図に示
すものである。まず磁性ダイス13内の磁石成形空間1
2へ粉体を供給する。次に上パンチ10を下降させなが
ら、コイル7,7′に電流を印加して磁石成形空間12
内にラジアル方向の磁場(磁束線6,6′のように流れ
る方向)を発生させて、磁石粉末を3トン/cm2の圧力
で加圧、成形する。この時即ち成形時上パンチと同等も
しくは遅いスピードで下パンチも下降し、成形後の下パ
ンチの位置は第1図のBラインまで下がるものとする。
この時成形体の上面は第1回給粉時の下パンチの上面と
一致することが必要である。そして成形体のプレス圧力
を3トン/cm2に維持しながら、反転電流を印加して、
成形体を脱磁する。そして同様に給粉、成形を繰り返し
5段階で成形を行う。給粉時の下パンチ上面の位置はA
→B→C→D→Eと変化する。第5回目の成形が終る
と、下パンチ上面の位置がFまで上昇して(第2図の1
1参照)成形体がダイス上に出てくる。これで1サイク
ルが終了する。
また比較のために従来方法によって成形したものと、本
発明方法によるものにつて得られたラジアルリング状ボ
ンド磁石の磁気的特性について第1表に示す。
この結果から明かなように従来方法によって、本発明法
と同等の高さのものを作ろうとすると、D,E,Fのよ
うな値となってしまう。そのため、従来方法では、個々
に成形したものを、接着して5段積とし、加工して製品
としていた。
本発明方法を利用すると、接着工程、加工工程が省かれ
るために、大幅なコストダウンが可能となる。
また本発明方法はサマリウムコバルト系ボンド磁石の
他、フェライト系、アルニコ系、更にはネオジウム−鉄
−ボロン系等のいずれであっても同様の結果が得られ
る。従って本発明方法は、磁石全般に適用することがで
きる。
〔発明の効果〕
上述のところから明らかなように、本発明方法によると
きは、従来の寸法条件にとらわれことなく、従来のよう
に接着、加工などすることなく、また磁気的特性を低下
させることなく、厚みの大なる円筒状磁石を容易に廉価
に製造することができて誠に有効である。
【図面の簡単な説明】
図面第1図は本発明方法に用いるに適当な金型の説明図
であり、第2図は本発明方法を逐次説明するための説明
図である。 1,1′,2,2′,3,3′,4,4′,5,5′…
…磁性ヨーク、6,6′……磁束線、7,7′……上コ
イル、下コイル、8,9……上ロッド、下ロッド(磁
性)、10,11……上パンチ、下パンチ(非磁性)、
12……磁石成形空間、13……ダイス(磁性)、14
……ダイス(非磁性)、15……磁石粉末、16……成
型体、A……初期における下パンチの高さ、 B……第2回プレスにおける下パンチの高さ C……第3回プレスにおける下パンチの高さ D……第4回プレスにおける下パンチの高さ E……第5回プレスにおける下パンチの高さ F……成形体取出時の下パンチの高さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松尾 良夫 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内 (72)発明者 中川 吉輝 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内 (56)参考文献 特開 昭52−57004(JP,A) 特開 昭60−240112(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円柱状ロッドと成形面を平らとした上パン
    チ、下パンチとコイルとヨークを有する金型を用い上記
    金型のダイスとロッドの間の空間に磁石粉末を供給し、
    磁場をかけつつ上記磁石粉末に圧力を加えて成形してラ
    ジアル配向円筒状磁石を製造する方法において、上記ダ
    イスを加圧成形部分の上層の磁性部と円筒状磁石の最終
    製品の厚さ以上の高さを持つ下層の非磁性部で構成し、
    磁石粉末をダイスの上方磁性部に囲まれた前記空間に供
    給して加圧し、えられた成型体を下方の非磁性部の方向
    の空間に移し更に磁性部の空間に新しい磁石粉末を供給
    し、加圧し、新たに得られた厚みの増した成型体を非磁
    性部の方向の空間に移し、これを任意回数繰返すことに
    よって厚みの大なる円筒状磁石を製造することを特徴と
    する、ラジアル配向磁石の製造方法。
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