JPH0627659A - 感光性組成物 - Google Patents

感光性組成物

Info

Publication number
JPH0627659A
JPH0627659A JP18213392A JP18213392A JPH0627659A JP H0627659 A JPH0627659 A JP H0627659A JP 18213392 A JP18213392 A JP 18213392A JP 18213392 A JP18213392 A JP 18213392A JP H0627659 A JPH0627659 A JP H0627659A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photosensitive composition
photosensitive
present
weight
examples
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP18213392A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3167429B2 (ja
Inventor
Hiroaki Okamoto
博明 岡本
Teruo Ezaka
照男 江坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okamoto Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Okamoto Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Okamoto Chemical Industry Co Ltd filed Critical Okamoto Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP18213392A priority Critical patent/JP3167429B2/ja
Publication of JPH0627659A publication Critical patent/JPH0627659A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3167429B2 publication Critical patent/JP3167429B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、支持体との接着性を良好にさせ、
高感度で耐刷性に優れ、しかも水性アルカリ現像液で現
像可能な感光性組成物を提供しようとするものである。 【構成】 本発明の要旨は、エチレン性不飽和二重結合
を2個以上有する重合可能な化合物、光重合開始剤、お
よびマレイミド基を有する光架橋可能な重合体を含有す
ることを特徴とする感光性組成物にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に平版印刷版に適す
る感光性組成物に関する。さらに詳しくは、平版印刷版
用支持体との接着性を改良し、高感度で耐刷性に優れ、
しかも水性アルカリ現像液で現像可能な感光性組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】環付加反応によって架橋する光架橋性材
料はよく知られており、これらは、感光性平版印刷版等
の製造に用いる感光性組成物の主要成分として、あるい
はフォトレジスト用画像形成材料として広く用いられて
いる。
【0003】これらの光架橋性ポリマーは高感度であ
り、フォトレジストとして有用であるにもかかわらず、
支持体との接着性が良好でない。接着性が悪いと、現像
中のブラッシングなどにより画像が剥離したり、傷が生
じたりして十分な耐刷性を得られず、特に低露光時で
は、この傾向が著しいために結果的に感度が低くなる。
【0004】接着性を改良するために、感光層中へネガ
作用ジアゾ樹脂を添加する方法(特開昭62−7854
4号)が提案されている。しかしながら、ジアゾ樹脂を
感光層に添加すると、保存性が悪くなり、特に対湿性が
弱くなり、湿気に侵された部分は汚れやすくなる。ま
た、この感光層の現像には溶剤を含有した現像液を必要
とするので、廃水処理の際の公害防止の点からも好まし
くない。また、支持体との接着性を上げて、感光時間を
早くするため新規な増感剤(特開平2−131236
号、特開平2−157762号、特開平2−17364
6号、特開平2−236552号)が提案されている
が、上記問題を解決するほどには到っていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、エチレン性
不飽和二重結合をもつ重合可能な化合物と、光重合開始
剤と、マレイミド基を有する光架橋可能な重合体とを併
用することにより、上記問題点を解決することができる
ことを見い出し、本発明に到達したものである。したが
って本発明の目的は、支持体との接着性を向上させ、高
感度で耐刷性においても優れ、さらに水性アルカリ現像
液で現像可能な感光性組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、エチレン性不
飽和二重結合を2個以上有する重合可能な化合物、光重
合開始剤、およびマレイミド基を有する光架橋可能な重
合体を含有することを特徴とする感光性組成物を提供す
るものである。
【0007】上記のエチレン性不飽和二重結合を2個以
上有する重合可能な化合物(以下、本発明の重合性化合
物という。)としては、例えばエチレングリコールジア
クリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ジ
エチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコ
ールジメタクリレート、トリエチレングリコールジアク
リレート、トリエチレングリコールジメタアクリレー
ト、ポリエチレングリコールジアクリレート、ポリエチ
レングリコールジメタクリレート、ブチレングリコール
ジメタクリレート、ヘキサンジオールジアクリレート、
ヘキサンジオールジメタクリレート、ネオペンチルジオ
ールジアクリレート、ネオペンチルジオールジメタクリ
レート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、メ
トキシジエチレングリコールメタクリレート、メトキシ
テトラエチレングリコールメタクリレート、メトキシポ
リエチレングリコールメタクリレート、トリメチロール
プロパントリアクリレート、トリメチロールプロパント
リメタクリレート、ペンタエリスリトールジアクリレー
ト、ペンタエリスリトールジメタクリレート、ペンタエ
リスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトール
トリメタクリレート、ペンタエリスリトールテトラアク
リレート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレー
ト、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートなどが
挙げられる。
【0008】本発明の重合性化合物の含有量は、本発明
の感光性組成物の全成分に対して5〜60重量%、特に
10〜50重量%が好ましい。
【0009】本発明で使用する光重合開始剤としては、
従来使用されているものを適宜に用いることができ、そ
の例としてはビス(p−アミノフェニル−不飽和)ケト
ン、トリフェニルフォスフィンまたは第4フォスフォニ
ウム塩のような有機リン化合物、メルカプト誘導体、テ
トラゾニウム誘導体、イミダゾール類、カルボニル化合
物、過酸化物、ハロゲン化化合物、増感色素などが挙げ
られる。
【0010】上記ビス(p−アミノフェニル−不飽和)
ケトンの例としては、2,6−ビス(4′−ジメチルア
ミノベンジリデン)シクロヘキサノン、2,5−ビス
(4′−ジメチルアミノベンジリデン)シクロペンタノ
ン、2,5−ビス(4′−ジエチルアミノベンジリデ
ン)シクロペンタノン、2,6−ビス(4′−ジエチル
アミノ−2′−メチルベンジリデン)シクロヘキサン、
2,5−ビス(4′−ジエチルアミノ−2′−メチルベ
ンジリデン)シクロペンタノン、2,5−ビス(4′−
ジメチルアミノシンナミィリデン)シクロペンタノンな
どが挙げられる。
【0011】上記有機リン化合物の例としては、トリフ
ェニルフォスフィン、アリルトリフェニルフォスフォニ
ウムブロマイド、アリルトリフェニルフォスフォニウム
クロライド、n−アミルトリフェニルフォスフォニウム
クロライド、ベンジルトリフェニルフォスフォニウムク
ロライド、ブロモメチルトリフェニルフォスフォニウム
ブロマイド、n−ブチルトリフェニルフォスフォニウム
ブロマイドなどが挙げられる。上記メルカプト誘導体の
例としては、2−メルカプトベンゾイミダゾール、2−
メルカプトベンゾチアゾール、2−メルカプトベンゾオ
キサゾールなどが挙げられる。
【0012】上記テトラゾニウム誘導体の例としては、
2,3−ジフェニル−5−(p−ジフェニル)テトラゾ
リウムクロライド、2,5−ジフェニル−3−(p−ジ
フェニル)テトラゾリウムクロライド、2,3−ジフェ
ニル−5−エチルテトラゾリウムクロライド、2,3−
ジフェニル−5−(m−ヒドロキシフェニル)テトラゾ
リウムクロライド、2,3−ジフェニル−5−(p−メ
トキシフェニル)テトラゾリウムクロライド、2,3−
ジフェニル−5−メトキシテトラゾリウムクロライド、
2,5−ジフェニル−3−(4−ニトロ−1−ナフチ
ル)テトラゾリウムクロライド、2,5−ジフェニル−
3−(p−フェニルアゾフェニル)テトラゾリウムクロ
ライド、2,5−ジフェニル−3−(4−スチリルフェ
ニル)テトラゾリウムクロライド、2,3−ジフェニル
テトラゾリウムペルクロライド、2,3−ジフェニル−
5−チエニル−(2)−テトラゾリウムクロライド、
2,3−ジフェニル−5−(p−トリル)テトラゾリウ
ムクロライド、2,5−ジフェニル−3−(4−トリメ
チルアンモニウムインドール)フェニルテトラゾリウム
クロライド、2,3−ジ(p−トリル)−5−フェニル
テトラゾリウムクロライド、2,5−ジフェニル(p−
トリル)−3−フェニルテトラゾリウムクロライド、
2,5−ジフェニル−3−(p−(o−トリル)アゾ−
o−トリル)テトラゾリウムクロライド、2−(p−ヨ
ードフェニル)−3−(p−ニトロフェニル)−5−フ
ェニル−2H−テトラゾリウムクロライドなどが挙げら
れる。
【0013】上記イミダゾール類の例として、2−クロ
ロフェニル−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、
2−(2,3−ジクロロフェニル)−4,5−ジフェニ
ルイミダゾール二量体などが挙げられる。上記カルボニ
ル化合物の例としては、ベンゾイン、ベンゾインイソプ
ロピルエーテル、ベンジルジメチルケタール、ベンゾフ
ェノン、4,4′−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェ
ノン、4,4′−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノ
ン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2
−メチル−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モル
フォリノートプロパンなどが挙げられる。
【0014】上記過酸化物の例としては、ジ−t−ブチ
ルパーオキサイド、過酸化ベンゾイル、1,3−ジ(t
−ブチルジオキシカルボニル)ベンゼン、3,3′,
4,4′−テトラキス(t−ブチルオキシカルボニル)
ベンゾフェノンなどが挙げられる。上記ハロゲン化化合
物の例としては、2,4,6−トリ(トリクロロメチ
ル)−s−トリアジン、2−フェニル−4,6−ビス
(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−ナフチル
−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン
などが挙げられる。上記増感色素としては、キサンテン
系色素、メロシアニン系色素、クマリンあるいはケトク
マリン系色素などが挙げられる。
【0015】本発明における光重合開始剤の添加量は、
本発明の重合性化合物に対して、好ましくは0.1〜5
0重量%、より好ましくは1〜30重量%である。
【0016】本発明で使用するマレイミド基を有する光
架橋可能な重合体は、例えば特開昭52−988号やDi
e Angewandte Mackrolekulare Chemie 115(1983)の16
3〜181に記載されている。本発明では、これらのう
ち、下記一般式
【化1】 (式中、R、R1 およびR2 は水素原子またはメチル基
を表わし、nは1〜6の整数を示す。)で表わされるモ
ノマーと分子中にアルカリ可溶性基を有するビニルモノ
マーを、例えば95/5〜30/70(モル比)、好ま
しくは90/10〜70/30(モル比)の割合で共重
合させる。
【0017】上記共重合体の例としては、N−〔2−
(メタクリロイルオキシ)エチル〕−2,3−ジメチル
マレイミドまたはN−〔2−(メタクリロイルオキシ)
プロピル〕−2,3−ジメチルマレイミドとアクリル酸
および/またはメタクリル酸の共重合体が特に好まし
い。上記マレイミド基を有する共重合体の含有量は、本
発明の感光性組成物の全成分に対して好ましくは30〜
95重量%、さらに好ましくは40〜90重量%であ
る。
【0018】本発明においては必要に応じて光増感剤を
含有させることもできる。光増感剤としてはチオキサ
ン、チオキサントン誘導体、例えば2−クロルチオキサ
ントン、ジメチルチオキサントン、ジエチルチオキサン
トンなどを挙げることができる。上記光増感剤の含有量
は、本発明の感光性組成物の全成分に対して、好ましく
は0.5〜20重量%、より好ましくは2〜15重量%
である。
【0019】本発明の感光性組成物には必要によりバイ
ンダー樹脂を含有させることができる。好ましいバイン
ダー樹脂としては、弱アルカリ性水溶液現像を可能とす
る、弱アルカリ性水溶液に可溶性または膨潤性である樹
脂が挙げられる。これらのバインダー樹脂としては、ア
クリル酸共重合体、メタクリル酸共重合体、イタコン酸
共重合体、クロトン酸共重合体、メタクリル酸アルキル
とアクリルニトリル、アクリル酸、メタクリル酸、スチ
レン等との共重合体、2−ヒドロキシエチルメタクリレ
ートとアクリルニトリル、メチルメタクリレート等との
共重合体、2−ヒドロキシプロピルメタクリレートとア
クリルニトリル、メチルメタクリレートとの共重合体、
ポリビニルピロリドン、エチレン−ビニルアセテート共
重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体およびその
部分エステル化物、ポリヒドロキシスチレン、p−イソ
プロペニルフェノール共重合体、フェノールまたはクレ
ゾール樹脂、p−ヒドロキシマレイミド共重合体などを
挙げることができる。これらのバインダー樹脂の含有量
は、本発明の感光性組成物の全成分に対して、50重量
%以下が好ましい。
【0020】本発明においては、以上の他に、さらに必
要に応じて熱重合防止剤、着色剤(例えば染料、顔
料)、可塑剤、界面活性剤などを併用してもよく、これ
らを併用することにより所望の平版印刷版、フォトレジ
ストなどを調製することができる。上記熱重合防止剤
は、本発明の感光性組成物の製造中あるいは保存中にお
ける不要な熱重合を阻止するために少量を添加するもの
である。適当な熱重合防止剤としては、ハイドロキノ
ン、p−メトキシフェノール、ピロガロール、t−ブチ
ルカテコール、ジ−t−ブチル−p−クレゾールなどが
挙げられる。これらの熱重合防止剤の添加量は、本発明
の感光性組成物の全成分に対して0〜5重量%であり、
より好ましくは0.1〜3重量%である。
【0021】上記染料あるいは顔料は、本発明の感光性
組成物の着色を目的として添加するものである。具体的
には、クリスタルバイオレット、マラカイドグリーン、
ビクトリアブルー、メチレンブルー、メチルバイオレッ
ト、エチルバイオレット、ローダミンB、ビクトリアピ
ュアーブルーBOH(保土谷化学工業株式会社製)、オ
イルブルー#613(オリエント化学工業株式会社
製)、パーマネントブルー#47(大同化学工業株式会
社製)などを挙げることができる。これら染料あるいは
顔料の含有量は、本発明の感光性組成物の全成分に対し
て、好ましくは0.1〜5.0重量%であり、より好ま
しくは0.5〜4.0重量%である。
【0022】上記染料と共に、露光後直ちに可視像が得
られるようにするために、光酸発生剤を加えることもで
きる。光酸発生剤としては、1,2−ナフトキノン−2
−ジアジド−4−スルホニルクロライド、2,4,6−
トリ(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−フェ
ニル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリア
ジン、2−(p−メトキシフェニル)−4,6−ビス
(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−メ
トキシナフチル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)
−s−トリアジン、9,10−ジメトキシアントラセン
−2−スルホン酸ヨードニウム塩などを挙げることがで
きる。その含有量は、好ましくは0.05〜1.5重量
%であり、より好ましくは0.1〜1.0重量%であ
る。
【0023】本発明の感光性組成物を塗布するときに用
いる溶媒としては、メタノール、エタノール、プロパノ
ール、アセトン、メチレンクロライド、メチルエチルケ
トン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、N−N−ジメ
チルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、エチレング
リコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノ
エチルエーテル、メチルセロソルブアセテート、エチル
セロソルブアセテート、プロピレングリコールモノメチ
ルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル
アセテート、乳酸メチルなどが挙げられ、これらは単独
で、あるいは混合して使用することができる。
【0024】本発明の感光性組成物を感光性平版印刷版
の感光層として用いる場合、その支持体としては、紙、
プラスチックフィルム、あるいは銅、亜鉛、アルミニウ
ム、ステンレスなどの金属板、さらにこれらを二種以上
組み合わせた複合材料を用いることができる。これらの
中で、特にブラシまたはボール研磨したアルミニウム
板、ブラシ研磨したのち陽極酸化処理を施したアルミニ
ウム板、電解研磨したのち陽極酸化を施したアルミニウ
ム板、あるいはこれらを組み合わせた処理を施したアル
ミニウム板が好ましい。
【0025】このような前処理を施したアルミニウム板
に、さらにケイ酸アルカリ、リン酸ソーダ、フッ化ナト
リウム、フッ化ジルコニウム、アルキルチタネート、ト
リヒドロキシ安息香酸などの単独溶液あるいは混合溶液
による化成処理や、ベーマイト処理あるいは酢酸ストロ
ンチウム、酢酸亜鉛、酢酸マグネシウム、安息香酸カル
シウムなどの水溶液による被覆処理、ポリビニルピロリ
ドン、ポリアミンスルホン酸、ポリビニルスルホン酸、
ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリ−2−ヒドロ
キシエチルアクリレートなどによる被覆処理を後処理と
して行うこともできる。
【0026】本発明の感光性組成物によって形成された
感光層上には、感光速度を早めたり、あるいは保存安定
性の劣化などを防止するために、感光層上に剥離可能な
透明カバーシートを設けたり、酸素透過性が少なく、し
かも現像時に除去可能なポリマー、例えばポリビニルア
ルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸、水
溶性ナイロン、セルロース化合物などによる被覆層を設
けることもできる。また、上記の感光層上には、フィル
ムとの真空密着性を良くさせる目的で、マット層を設け
ることもできる。
【0027】本発明の感光性組成物に活性光線を照射す
るための光源としては、水銀灯、メタルハライドラン
プ、キセノンランプ、ケミカルランプ、カーボンアーク
灯、アルゴンレーザー、ヘリウム・カドミウムレーザ
ー、エキシマレーザーなどを用いることができる。
【0028】本発明の感光性組成物に対する現像液とし
ては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ケイ酸ナト
リウム、メタケイ酸ナトリウム、オルトケイ酸ナトリウ
ム、第三リン酸ナトリウム、第二リン酸ナトリウム、オ
クタン酸ナトリウム塩、モノエタノールアミン、ジエタ
ノールアミン、トリエタノールアミン、テトラメチルア
ンモニウムハイドロオキサイドなどのアルカリ性化合物
の水溶液が挙げられる。上記のアルカリ性水溶液には、
必要に応じて活性剤を添加することができる。活性剤と
しては陰イオン界面活性剤あるいは両性界面活性剤を使
用することができる。
【0029】
【作 用】本発明方法により得られる感光性組成物によ
り、支持体との接着性は改良され、高感度と十分な耐刷
性を得ることができ、保存性、特に対湿性も損なわれる
ことがないため、湿気を帯びても汚れにくい。また、本
発明による感光性組成物は、水性アルカリ性現像液での
現像が可能である。
【0030】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明はこれにより限定されるものではな
い。
【0031】実施例1、2、3:比較例 実施例1 厚さ0.24mm、幅1000mmのアルミニウム板
(材質1050)をアルカリ脱脂したのち、珪石パウダ
ーの水懸濁液をかけながらナイロンブラシで表面を研磨
し、その後よく水洗した。次いで70℃、20重量%の
カセイソーダ液を5秒間かけ流し、表面を3g/m2
ッチングしたのち、流水で水洗し、塩酸(35g/
l)、ホウ酸(20g/l)およびアルミニウムイオン
(20g/l)からなる電解液中25℃で30A/dm
2 の電流密度で30秒間電解研磨し、水洗した。次に、
70℃、20%重量のカセイソーダ液をかけ流して表面
をエッチングし、さらに水洗を行ない、次いで30℃の
10重量%硫酸水溶液中で陽極酸化処理を行って、2.
0g/m2 の酸化被膜を形成させた。次いで、5重量%
リン酸一ナトリウムと0.2重量%フッ化ナトリウムの
混合溶液に70℃で15秒間浸漬し、水洗し、乾燥し
た。
【0032】このようにして得られたアルミニウム板上
に下記組成の感光性組成物(感光液1)を乾燥後の塗膜
重量が1.0g/m2 になるように塗布して、乾燥し、
感光性印刷版1を製造した。 感光液1 ペンタエリスリトールテトラアクリレート 5g 光重合開始剤;N, N′−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン 0.15g ケトクマリン 0.15g 2,4,6−トリス(トリクロロメチル)− S−トリアジン 0.15g N−〔2−(メタクリロイルオキシ)エチル〕−2,3− ジメチルマレイミド/メタクリル酸=80/20(モル比)共重合体 6g 光増感剤;2,4−ジエチルチオキサントン 1g クリスタルバイオレット 0.15g プロピレングリコールモノメチルエーテル 70g エチレングリコールモノメチルエーテル 70g
【0033】実施例2 実施例1と同じようにアルミニウム支持体を作り、下記
組成の感光液2を乾燥後の塗膜重量が1.0g/m2
なるように塗布し、乾燥し、感光性印刷版2を製造し
た。 感光液2 ペンタエリスリトールトリアクリレート 4g 光重合開始剤;2,5−ビス(4′−ジエチルアミノベンジリデン) シクロペンタノン 0.15g 2−メルカプトベンゾチアゾール 0.15g 2−クロロフェニル−4,5−ジフェニルイミダゾール 二量体 0.15g N−〔2−(メタクリロイルオキシ)エチル〕−2,3− ジメチルマレイミド/メタクリル酸=80/20(モル比)共重合体 6g 光増感剤;2,4−ジエチルチオキサントン 1g オイルブルー#613(オリエント化学工業株式会社製) 0.20g プロピレングリコールモノメチルエーテル 70g エチレングリコールモノメチルエーテル 70g
【0034】実施例3 実施例2で製造した感光性印刷版2の感光層上にポリビ
ニルアルコール(日本合成化学工業社製 GL−05
F)の3%水溶液を乾燥塗布重量が1.0g/m 2 とな
るように塗布し、乾燥し、感光性印刷版3を製造した。
【0035】比較例 比較例として、実施例1と同じように作ったアルミニウ
ム支持体に、下記組成の感光液3を乾燥後の塗膜重量が
1.0g/m2 になるように塗布し、乾燥し、感光性印
刷版4を製造した。 感光液3 N−〔2−(メタクリロイルオキシ)エチル〕−2,3− ジメチルマレイミド/メタクリル酸=80/20(モル比)共重合体 6g 光増感剤;2,4−ジエチルチオキサントン 1g クリスタルバイオレット 0.15g プロピレングリコールモノメチルエーテル 60g エチレングリコールモノメチルエーテル 60g
【0036】このようにして得られた感光性平版印刷版
に、ネガフィルム及びコダック社製ステップタブレット
No.2を真空密着し、2KW高圧水銀灯を用いて、距
離1mで20秒間紫外線を照射し、下記組成の現像液中
25℃、30秒間浸漬して現像し、平版印刷版試料を得
た。 現像液組成 JIS3号ケイ酸ナトリウム 20g 水酸化カリウム 12g アモーゲンK(第一工業製薬株式会社製) 0.8g 水 1kg
【0037】続いて次のテストを行った。 (1)感度 ステップタブレットのベタ段数を読む。 (2)こすりテスト(接着力テスト) 現像後、画像部分をコスリ、画像のハガレおよび傷の付
き具合をみる。 (3)耐刷力テスト 各印刷版をオフセット印刷機にかけ、良好な印刷物が得
られた枚数を調べる。これらの結果を表1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】表1に示す結果から明かなように、実施例
1,2および3で得られた平版印刷版は、比較例で得ら
れた印刷版よりも、感度、接着力および耐刷力のいずれ
においても優れた版である。
【0040】
【発明の効果】本発明の感光性組成物は高感度でかつア
ルカリ水溶液で現像出来、印刷版として用いた場合に
は、接着性に優れた高耐刷性のある平版印刷版を与える
ことができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン性不飽和二重結合を2個以上有
    する重合可能な化合物、光重合開始剤、およびマレイミ
    ド基を有する光架橋可能な重合体を含有することを特徴
    とする感光性組成物。
  2. 【請求項2】 エチレン性不飽和二重結合をもつ重合可
    能な化合物を該感光性組成物全成分に対し5〜60重量
    %、光重合開始剤をこの重合可能な化合物に対して0.
    1〜50重量%、およびマレイミド基を有する光架橋可
    能な重合体を該感光性組成物全成分に対し30〜95重
    量%を含有することを特徴とする感光性組成物。
JP18213392A 1992-07-09 1992-07-09 感光性組成物 Expired - Fee Related JP3167429B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18213392A JP3167429B2 (ja) 1992-07-09 1992-07-09 感光性組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18213392A JP3167429B2 (ja) 1992-07-09 1992-07-09 感光性組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0627659A true JPH0627659A (ja) 1994-02-04
JP3167429B2 JP3167429B2 (ja) 2001-05-21

Family

ID=16112916

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18213392A Expired - Fee Related JP3167429B2 (ja) 1992-07-09 1992-07-09 感光性組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3167429B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6329443B1 (en) 1997-06-20 2001-12-11 Toagosei Co, Ltd. Acrylates and actinic radiation-curable compositions containing them
KR100876990B1 (ko) * 2004-07-26 2009-01-07 인텔 코포레이션 반도체 웨이퍼를 연마하기 위한 조절 조립체 및 방법
JP2011523452A (ja) * 2008-04-16 2011-08-11 スマート ホログラムズ リミテッド 光重合性組成物

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6329443B1 (en) 1997-06-20 2001-12-11 Toagosei Co, Ltd. Acrylates and actinic radiation-curable compositions containing them
KR100876990B1 (ko) * 2004-07-26 2009-01-07 인텔 코포레이션 반도체 웨이퍼를 연마하기 위한 조절 조립체 및 방법
JP2011523452A (ja) * 2008-04-16 2011-08-11 スマート ホログラムズ リミテッド 光重合性組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP3167429B2 (ja) 2001-05-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH01152109A (ja) 光重合性組成物
EP0107792A1 (en) Photopolymerizable compositions
WO2007123062A1 (ja) 感光性エレメント、レジストパターンの形成方法及びプリント配線板の製造方法
JPH0469381B2 (ja)
JPH04223470A (ja) 光重合性混合物およびこれから調製した記録材料
JPH02226148A (ja) 光重合性混合物及びそれを含む光重合性複写材料
JPS62212643A (ja) 光重合性組成物
JP5793924B2 (ja) 感光性樹脂組成物、感光性エレメント、レジストパターンの製造方法、及びプリント配線板の製造方法
JPH08240908A (ja) 感光性樹脂組成物、それを用いた感光性平版印刷版、および平版印刷用版材の製造方法
US4990428A (en) Photosensitive planographic printing plate
JP3220498B2 (ja) 光重合性組成物
US5998567A (en) Radiation-sensitive mixture
JPS6120939A (ja) 平版印刷版用感光性組成物
JP3167429B2 (ja) 感光性組成物
JP3150776B2 (ja) 感光性組成物
JP3278286B2 (ja) 感光性平版印刷版
JPH0844045A (ja) 感光性材料およびオフセット印刷板の製造法
JPS6118736B2 (ja)
JP2004302049A (ja) 感光性樹脂組成物
JPS6022341B2 (ja) 剥離によるレジスト画像の形成方法
JPH0769607B2 (ja) 光重合性組成物
JPH0578410A (ja) 光重合性組成物
JP2015197656A (ja) レーザー直描露光用感光性樹脂組成物、並びにこれを用いた感光性エレメント、レジストパターンの形成方法及びプリント配線板の製造法
JP2652804B2 (ja) 感光性平版印刷版
JP2004294553A (ja) 感光性樹脂組成物、これを用いた感光性エレメント、レジストパターンの形成方法及びプリント配線板の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090309

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100309

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100309

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110309

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees