JPH06269496A - 血液透析における限外濾過装置 - Google Patents
血液透析における限外濾過装置Info
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- JPH06269496A JPH06269496A JP5051281A JP5128193A JPH06269496A JP H06269496 A JPH06269496 A JP H06269496A JP 5051281 A JP5051281 A JP 5051281A JP 5128193 A JP5128193 A JP 5128193A JP H06269496 A JPH06269496 A JP H06269496A
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【構成】 定圧弁４ａと拍動吸収器４ｂから成る拍動吸
収手段４がシリンダポンプ２と上記の血液透析器本体１
との間の透析液回路３に設けられ、さらに送液側透析液
回路３ａに設けられた三方弁５がある。最後に、タイミ
ング制御手段６が、上記の三方弁５を上記のシリンダポ
ンプのストロークに合わせて制御する。そして上記の透
析液入口と排液口に直通している透析液通路があって、
さらにこの透析液通路に設けられた中空糸型フィルタ本
体と、上記の透析液通路側から上記のフィルタ本体を透
過してくる透析液を上記の血液透析器本体１に送る送液
回路より成る。 【効果】 限外濾過ポンプを使用しなくて済むためシス
テムは簡単となり安定して高い精度が得られた。
収手段４がシリンダポンプ２と上記の血液透析器本体１
との間の透析液回路３に設けられ、さらに送液側透析液
回路３ａに設けられた三方弁５がある。最後に、タイミ
ング制御手段６が、上記の三方弁５を上記のシリンダポ
ンプのストロークに合わせて制御する。そして上記の透
析液入口と排液口に直通している透析液通路があって、
さらにこの透析液通路に設けられた中空糸型フィルタ本
体と、上記の透析液通路側から上記のフィルタ本体を透
過してくる透析液を上記の血液透析器本体１に送る送液
回路より成る。 【効果】 限外濾過ポンプを使用しなくて済むためシス
テムは簡単となり安定して高い精度が得られた。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、広くは医療に関するも
のであって、特に血液透析に関するものである。就中、
血液透析において血液中の水分除去を制御する限外濾過
装置に関するものである。
のであって、特に血液透析に関するものである。就中、
血液透析において血液中の水分除去を制御する限外濾過
装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、透析装置の限外濾過装置は、血液
透析膜を介して血液と透析液との間に圧差を作り、血液
の中から水分を透析液側に除去するもので、圧差を制御
して限外濾過量を制御する方式、流量計で透析液の血液
透析器本体への流入、流出量を計測して制御する方式、
および血液透析器本体への透析液の流入、流出量が同等
量になるよう制御し、その透析液の一部を別の限外濾過
ポンプで限外濾過量と同量吸引して限外濾過量を制御す
る方式が行われている。
透析膜を介して血液と透析液との間に圧差を作り、血液
の中から水分を透析液側に除去するもので、圧差を制御
して限外濾過量を制御する方式、流量計で透析液の血液
透析器本体への流入、流出量を計測して制御する方式、
および血液透析器本体への透析液の流入、流出量が同等
量になるよう制御し、その透析液の一部を別の限外濾過
ポンプで限外濾過量と同量吸引して限外濾過量を制御す
る方式が行われている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】最近、透析器の濾過性
能が向上した結果、従来にくらべ非常に小さな差圧で目
的とする限外濾過が可能となった。そのために、上記の
限外濾過ポンプを利用する方式が比較的正確であるとい
う理由で広く行われている。その方式は、図１に示す如
く透析液ポンプを用いて血液透析器本体への流入量と流
出量が同等量になるような密閉回路を設け、その密閉回
路の一端より限外濾過ポンプを用いて目的とする濾過量
に相当する液を除去するものである。しかるに、比較的
微量な液を吸引しなければならない限外濾過ポンプは、
精度維持のため液中の気泡除去用の除泡チャンバーや液
圧を一定にする加圧ポンプを必要とし、装置は複雑とな
る。さらに、透析液廃液中に含まれる蛋白質や炭酸カル
シウム等の諸物質による汚れが起因して、その精度維持
の点でまだ問題があった。
能が向上した結果、従来にくらべ非常に小さな差圧で目
的とする限外濾過が可能となった。そのために、上記の
限外濾過ポンプを利用する方式が比較的正確であるとい
う理由で広く行われている。その方式は、図１に示す如
く透析液ポンプを用いて血液透析器本体への流入量と流
出量が同等量になるような密閉回路を設け、その密閉回
路の一端より限外濾過ポンプを用いて目的とする濾過量
に相当する液を除去するものである。しかるに、比較的
微量な液を吸引しなければならない限外濾過ポンプは、
精度維持のため液中の気泡除去用の除泡チャンバーや液
圧を一定にする加圧ポンプを必要とし、装置は複雑とな
る。さらに、透析液廃液中に含まれる蛋白質や炭酸カル
シウム等の諸物質による汚れが起因して、その精度維持
の点でまだ問題があった。
【０００４】一方、血液透析器本体の除水性能の向上に
より透析中の透析液が血液側へ流入する現象が一般に起
き始め、透析液の無菌化の必要性が強くなってきた。そ
れゆえに、透析液を中空糸型の除菌フィルタを通して血
液透析器本体へ供給する必要があるが、除菌フィルタが
経時的に汚染し、除菌フィルタの能力が短期間で低下す
るためにコスト高となり、経済的な面からその使用が普
及しないのが実状である。
より透析中の透析液が血液側へ流入する現象が一般に起
き始め、透析液の無菌化の必要性が強くなってきた。そ
れゆえに、透析液を中空糸型の除菌フィルタを通して血
液透析器本体へ供給する必要があるが、除菌フィルタが
経時的に汚染し、除菌フィルタの能力が短期間で低下す
るためにコスト高となり、経済的な面からその使用が普
及しないのが実状である。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる血液透析
における限外濾過装置は、以上の問題点に鑑みて、精度
維持上問題が多い限外濾過ポンプを必要としない限外濾
過方式を可能にしたものである。すなわち、送液と吸液
が等量の一台のシリンダポンプを用いて透析液を血液透
析器本体へ送液及び血液透析器本体より排液を行うシス
テムとし、その請求項１の発明は、その送液の一部をタ
イミング制御手段と三方弁を用いて排液し血液透析器本
体へ送らない方式とした。そして、その請求項２の発明
は、その送液を除菌フィルタを通して血液透析器本体へ
供給し、その送液の一部をタイミング制御手段と二方弁
を用いて除菌フィルタの洗浄を兼ねて排液するものとし
たのである。
における限外濾過装置は、以上の問題点に鑑みて、精度
維持上問題が多い限外濾過ポンプを必要としない限外濾
過方式を可能にしたものである。すなわち、送液と吸液
が等量の一台のシリンダポンプを用いて透析液を血液透
析器本体へ送液及び血液透析器本体より排液を行うシス
テムとし、その請求項１の発明は、その送液の一部をタ
イミング制御手段と三方弁を用いて排液し血液透析器本
体へ送らない方式とした。そして、その請求項２の発明
は、その送液を除菌フィルタを通して血液透析器本体へ
供給し、その送液の一部をタイミング制御手段と二方弁
を用いて除菌フィルタの洗浄を兼ねて排液するものとし
たのである。
【０００６】以下に、本発明にかかる血液透析における
限外濾過装置の具体的な構成を詳細に記載する。最初に
本発明の請求項１に記載の発明の構成を説明する。これ
は、まず、血液透析器本体がある。つぎに、シリンダポ
ンプがある。このシリンダポンプは、上記の血液透析器
本体に透析液を送り、この血液透析器本体で血液を透析
した透析液を吸引することによって、透析液を透析液回
路を通じて灌流させるものである。そして、拍動吸収手
段がある。この拍動吸収手段は、上記のシリンダポンプ
と上記の血液透析器本体との間の透析液回路に設けられ
た拍動吸収器からなるものである。さらに、三方弁があ
る。この三方弁は、上記のシリンダポンプと上記の血液
透析器本体との間の送液側透析液回路に設けられたもの
である。最後に、タイミング制御手段がある。このタイ
ミング制御手段は、上記の三方弁を上記のシリンダポン
プのストロークに合わせて間欠的に制御するものであ
る。
限外濾過装置の具体的な構成を詳細に記載する。最初に
本発明の請求項１に記載の発明の構成を説明する。これ
は、まず、血液透析器本体がある。つぎに、シリンダポ
ンプがある。このシリンダポンプは、上記の血液透析器
本体に透析液を送り、この血液透析器本体で血液を透析
した透析液を吸引することによって、透析液を透析液回
路を通じて灌流させるものである。そして、拍動吸収手
段がある。この拍動吸収手段は、上記のシリンダポンプ
と上記の血液透析器本体との間の透析液回路に設けられ
た拍動吸収器からなるものである。さらに、三方弁があ
る。この三方弁は、上記のシリンダポンプと上記の血液
透析器本体との間の送液側透析液回路に設けられたもの
である。最後に、タイミング制御手段がある。このタイ
ミング制御手段は、上記の三方弁を上記のシリンダポン
プのストロークに合わせて間欠的に制御するものであ
る。
【０００７】つぎに、本発明にかかる血液透析における
限外濾過装置の請求項２に記載の発明の構成を説明す
る。これは、まず、血液透析器本体がある。つぎに、シ
リンダポンプがある。このシリンダポンプは、上記の血
液透析器本体に透析液を送り、この血液透析器本体で血
液を透析した透析液を吸引することによって透析液を透
析液回路を通じて灌流させるものである。そして、拍動
吸収手段がある。この拍動吸収手段は、上記のシリンダ
ポンプと上記の血液透析器本体との間の透析液回路に設
けられた拍動吸収器からなるものである。さらに、除菌
フィルタがある。この除菌フィルタは、上記のシリンダ
ポンプと上記の血液透析器本体との間の送液側透析液回
路に設けられたものである。そして二方弁がある。この
二方弁は、上記の除菌フィルタの送液口と排液口に設け
られたものである。最後に、タイミング制御手段があ
る。このタイミング制御手段は、二方弁を上記のシリン
ダポンプのストロークに合わせて間欠的に制御するもの
である。
限外濾過装置の請求項２に記載の発明の構成を説明す
る。これは、まず、血液透析器本体がある。つぎに、シ
リンダポンプがある。このシリンダポンプは、上記の血
液透析器本体に透析液を送り、この血液透析器本体で血
液を透析した透析液を吸引することによって透析液を透
析液回路を通じて灌流させるものである。そして、拍動
吸収手段がある。この拍動吸収手段は、上記のシリンダ
ポンプと上記の血液透析器本体との間の透析液回路に設
けられた拍動吸収器からなるものである。さらに、除菌
フィルタがある。この除菌フィルタは、上記のシリンダ
ポンプと上記の血液透析器本体との間の送液側透析液回
路に設けられたものである。そして二方弁がある。この
二方弁は、上記の除菌フィルタの送液口と排液口に設け
られたものである。最後に、タイミング制御手段があ
る。このタイミング制御手段は、二方弁を上記のシリン
ダポンプのストロークに合わせて間欠的に制御するもの
である。
【０００８】上記の除菌フィルタは、透析液入口、排液
口、上記の透析液入口と排液口に直通している透析液通
路、上記の透析液通路に設けられたフィルタ本体、上記
の透析液通路側から上記のフィルタ本体を透過してくる
透析液を上記の血液透析器本体に送る送液回路より成
る。
口、上記の透析液入口と排液口に直通している透析液通
路、上記の透析液通路に設けられたフィルタ本体、上記
の透析液通路側から上記のフィルタ本体を透過してくる
透析液を上記の血液透析器本体に送る送液回路より成
る。
【０００９】
【作用】本発明にかかる血液透析における限外濾過装置
は、以上のごとく構成したゆえに以下のごとき作用が生
じた。最初に本発明の請求項１に記載の発明の作用を説
明する。まず、シリンダポンプが、上記の血液透析器本
体に透析液を送り、この血液透析器本体で血液を透析し
た透析液を吸引することによって透析液を透析液回路を
通じて灌流させる。そして、拍動吸収手段が、上記のシ
リンダポンプと上記の血液透析器本体との間の透析液回
路に設けられ上記のシリンダポンプからの透析液の拍動
を吸収する。さらに、三方弁が上記のシリンダポンプと
上記の血液透析器本体との間の送液側透析液回路に設け
られて、タイミング制御手段がこの三方弁を上記のシリ
ンダポンプのストロークに合わせて間欠的に制御する。
は、以上のごとく構成したゆえに以下のごとき作用が生
じた。最初に本発明の請求項１に記載の発明の作用を説
明する。まず、シリンダポンプが、上記の血液透析器本
体に透析液を送り、この血液透析器本体で血液を透析し
た透析液を吸引することによって透析液を透析液回路を
通じて灌流させる。そして、拍動吸収手段が、上記のシ
リンダポンプと上記の血液透析器本体との間の透析液回
路に設けられ上記のシリンダポンプからの透析液の拍動
を吸収する。さらに、三方弁が上記のシリンダポンプと
上記の血液透析器本体との間の送液側透析液回路に設け
られて、タイミング制御手段がこの三方弁を上記のシリ
ンダポンプのストロークに合わせて間欠的に制御する。
【００１０】つぎに、本発明にかかる血液透析における
限外濾過装置の請求項２に記載の発明の作用を説明す
る。まず、シリンダポンプが、上記の血液透析器本体に
透析液を送り、この血液透析器本体で血液を透析した透
析液を吸引することによって、透析液を透析液回路を通
じて灌流させる。そして、拍動吸収手段が、上記のシリ
ンダポンプと上記の血液透析器本体との間の透析液回路
に設けられ、上記のシリンダポンプからの透析液の拍動
を吸収する。さらに、除菌フィルタと二方弁が上記のシ
リンダポンプと上記の血液透析器本体との間の送液側透
析液回路に設けられ、タイミング制御手段がこの二方弁
を上記のシリンダポンプのストロークに合わせて間欠的
に制御し、上記の除菌フィルタを洗浄しながら間欠的に
排液をする。
限外濾過装置の請求項２に記載の発明の作用を説明す
る。まず、シリンダポンプが、上記の血液透析器本体に
透析液を送り、この血液透析器本体で血液を透析した透
析液を吸引することによって、透析液を透析液回路を通
じて灌流させる。そして、拍動吸収手段が、上記のシリ
ンダポンプと上記の血液透析器本体との間の透析液回路
に設けられ、上記のシリンダポンプからの透析液の拍動
を吸収する。さらに、除菌フィルタと二方弁が上記のシ
リンダポンプと上記の血液透析器本体との間の送液側透
析液回路に設けられ、タイミング制御手段がこの二方弁
を上記のシリンダポンプのストロークに合わせて間欠的
に制御し、上記の除菌フィルタを洗浄しながら間欠的に
排液をする。
【００１１】上記の除菌フィルタは、上記の透析液入口
と排液口に直通している透析液通路、上記の透析液通路
に設けられたフィルタ本体を透過してくる透析液を上記
の血液透析器本体に送る一方、排液口から上記の除菌フ
ィルタを洗浄しながら上記の二方弁を通じて間欠的に排
液をする。
と排液口に直通している透析液通路、上記の透析液通路
に設けられたフィルタ本体を透過してくる透析液を上記
の血液透析器本体に送る一方、排液口から上記の除菌フ
ィルタを洗浄しながら上記の二方弁を通じて間欠的に排
液をする。
【００１２】
【実施例】以下に、本発明にかかる血液透析における限
外濾過装置をその一実施例を用いて添付の図面と共に詳
細に述べる。図２は、本発明にかかる血液透析における
限外濾過装置の一実施例のブロックダイアグラムを示し
たものである。図３は、図１のものを基本として除菌フ
ィルタを設けたもののブロックダイアグラムを示したも
のである。
外濾過装置をその一実施例を用いて添付の図面と共に詳
細に述べる。図２は、本発明にかかる血液透析における
限外濾過装置の一実施例のブロックダイアグラムを示し
たものである。図３は、図１のものを基本として除菌フ
ィルタを設けたもののブロックダイアグラムを示したも
のである。
【００１３】最初に、本発明にかかる血液透析における
限外濾過装置の請求項１に記載の発明の一実施例を説明
する。まず、従来の血液透析器本体１がある。つぎに、
ピストン運動をするシリンダポンプ２がある。このシリ
ンダポンプ２は、上記の血液透析器本体１に透析液を送
り、この血液透析器本体１で血液を透析した透析液を吸
引することによって透析液を透析液回路３を通じて灌流
させるものである。そして、拍動吸収手段４がある。こ
の拍動吸収手段４は、上記のシリンダポンプ２と上記の
血液透析器本体１との間の一方の透析液回路３（本実施
例では、送液側透析液回路３ａ）に設けられた拍動吸収
器４ａと、上記のシリンダポンプ２と上記の血液透析器
本体１との間の他方の透析液回路３（本実施例では、吸
液側透析液回路３ｂ）に設けられた拍動吸収器４ｂとか
らなる。もちろん、この拍動吸収器は１個でもよい。そ
して、上記のシリンダポンプ２と上記の拍動吸収器４ａ
との間の送液側透析液回路３ａに設けられた三方弁５が
ある。最後に、タイミング制御手段６がある。このタイ
ミング制御手段６は、上記の三方弁５を上記のシリンダ
ポンプのストロークに合わせて制御するものである。
限外濾過装置の請求項１に記載の発明の一実施例を説明
する。まず、従来の血液透析器本体１がある。つぎに、
ピストン運動をするシリンダポンプ２がある。このシリ
ンダポンプ２は、上記の血液透析器本体１に透析液を送
り、この血液透析器本体１で血液を透析した透析液を吸
引することによって透析液を透析液回路３を通じて灌流
させるものである。そして、拍動吸収手段４がある。こ
の拍動吸収手段４は、上記のシリンダポンプ２と上記の
血液透析器本体１との間の一方の透析液回路３（本実施
例では、送液側透析液回路３ａ）に設けられた拍動吸収
器４ａと、上記のシリンダポンプ２と上記の血液透析器
本体１との間の他方の透析液回路３（本実施例では、吸
液側透析液回路３ｂ）に設けられた拍動吸収器４ｂとか
らなる。もちろん、この拍動吸収器は１個でもよい。そ
して、上記のシリンダポンプ２と上記の拍動吸収器４ａ
との間の送液側透析液回路３ａに設けられた三方弁５が
ある。最後に、タイミング制御手段６がある。このタイ
ミング制御手段６は、上記の三方弁５を上記のシリンダ
ポンプのストロークに合わせて制御するものである。
【００１４】つぎに、本発明にかかる血液透析における
限外濾過装置の請求項２に記載の発明の一実施例とし
て、上記の三方弁５に代えて二方弁５ａと５ｂを用い
た。そして、中空糸型の除菌フィルタ７を用いたもので
ある。この除菌フィルタ７は、入液口と出液口および排
液口とがあり、上記のシリンダポンプ２の出液側にその
除菌フィルタ７の入液口が結合し、上記の二方弁５ａの
入液側にその除菌フィルタ７の排液口が結合している。
さらに、上記の除菌フィルタ７の入液口と排液口に直通
している透析液通路がある。そして、この透析液通路に
設けられた中空糸型フィルタ本体がある。さらに、上記
の透析液通路側から上記のフィルタ本体を透過してくる
透析液を、上記の除菌フィルタ７の出液口から上記の二
方弁５ｂを通じて上記の血液透析器本体１に送る送液回
路がある。他は、上記の請求項１の実施例の構成と同じ
である。
限外濾過装置の請求項２に記載の発明の一実施例とし
て、上記の三方弁５に代えて二方弁５ａと５ｂを用い
た。そして、中空糸型の除菌フィルタ７を用いたもので
ある。この除菌フィルタ７は、入液口と出液口および排
液口とがあり、上記のシリンダポンプ２の出液側にその
除菌フィルタ７の入液口が結合し、上記の二方弁５ａの
入液側にその除菌フィルタ７の排液口が結合している。
さらに、上記の除菌フィルタ７の入液口と排液口に直通
している透析液通路がある。そして、この透析液通路に
設けられた中空糸型フィルタ本体がある。さらに、上記
の透析液通路側から上記のフィルタ本体を透過してくる
透析液を、上記の除菌フィルタ７の出液口から上記の二
方弁５ｂを通じて上記の血液透析器本体１に送る送液回
路がある。他は、上記の請求項１の実施例の構成と同じ
である。
【００１５】以下に、本発明にかかる血液透析における
限外濾過装置の実施例の動作を説明する。最初に、請求
項１に記載の発明の上記の実施例を説明する。まず、血
液透析器本体１内で血液と透析液が透析膜を介して接触
する。透析液は、シリンダポンプ２により血液透析器本
体１へ送られ、同時に同じ量だけ血液透析器本体１より
吸引され排液される。一方、三方弁３が排液方向へ間欠
的に開くと、その間透析液は血液透析器本体１へ流れず
排液される。この排液量が限外濾過量となる。三方弁３
の制御は、タイミングセンサー６によりシリンダポンプ
２のストロークの動きと連動する。シリンダポンプ２と
血液透析器本体１との間には、拍動吸引器４ａおよび４
ｂを設け透析液圧の過剰変動を抑える。すなわち、透析
液を間欠的に排液するために過度の拍動流が発生する。
この過度の拍動流を吸収するように、シリンダポンプ２
と血液透析器本体１の間の送液または吸液側のいずれか
一方に液圧により体積が変動する拍動吸収器４ｂを設
け、他方側に定圧弁４ａを設けたものである。
限外濾過装置の実施例の動作を説明する。最初に、請求
項１に記載の発明の上記の実施例を説明する。まず、血
液透析器本体１内で血液と透析液が透析膜を介して接触
する。透析液は、シリンダポンプ２により血液透析器本
体１へ送られ、同時に同じ量だけ血液透析器本体１より
吸引され排液される。一方、三方弁３が排液方向へ間欠
的に開くと、その間透析液は血液透析器本体１へ流れず
排液される。この排液量が限外濾過量となる。三方弁３
の制御は、タイミングセンサー６によりシリンダポンプ
２のストロークの動きと連動する。シリンダポンプ２と
血液透析器本体１との間には、拍動吸引器４ａおよび４
ｂを設け透析液圧の過剰変動を抑える。すなわち、透析
液を間欠的に排液するために過度の拍動流が発生する。
この過度の拍動流を吸収するように、シリンダポンプ２
と血液透析器本体１の間の送液または吸液側のいずれか
一方に液圧により体積が変動する拍動吸収器４ｂを設
け、他方側に定圧弁４ａを設けたものである。
【００１６】つぎに、請求項１の発明の限外濾過装置
に、除菌フィルタ７を組み込んだ実施例の動作を説明す
る。通常、透析液は除菌フィルタ７で濾過されて血液透
析器本体１へ流れているが、三方弁５ａが開くと５ｂが
閉じるという具合いに、これらが交互に間欠的に開閉す
る都度、この透析液は除菌フィルタ７で濾過されないで
排液される。この排液量が、限外濾過量となる。この時
に、この除菌フィルタ７の洗浄が行われる。
に、除菌フィルタ７を組み込んだ実施例の動作を説明す
る。通常、透析液は除菌フィルタ７で濾過されて血液透
析器本体１へ流れているが、三方弁５ａが開くと５ｂが
閉じるという具合いに、これらが交互に間欠的に開閉す
る都度、この透析液は除菌フィルタ７で濾過されないで
排液される。この排液量が、限外濾過量となる。この時
に、この除菌フィルタ７の洗浄が行われる。
【００１７】
【発明の効果】本発明にかかる血液透析における限外濾
過装置は、以上のごとくになしたゆえに以下のごとき多
大な効果が生じた。まず、従来微量でしかも高い精度が
要求されていた限外濾過ポンプおよび除菌チャンバーと
加圧ポンプを使用しなくて済むようになったため、シス
テムは簡単となり、しかも安定して高い精度が得られる
ようになった。
過装置は、以上のごとくになしたゆえに以下のごとき多
大な効果が生じた。まず、従来微量でしかも高い精度が
要求されていた限外濾過ポンプおよび除菌チャンバーと
加圧ポンプを使用しなくて済むようになったため、シス
テムは簡単となり、しかも安定して高い精度が得られる
ようになった。
【００１８】密閉回路であるため排液量は限外濾過量と
等しくなる。シリンダポンプの一回のストロークによる
送液量は毎回同じであるので、シリンダポンプと三方弁
の動きをタイミングセンサーで制御し、シリンダポンプ
の一回の送液を完全に排液することにより限外濾過量は
所定時間内の排液回数で決まり、問題が多かった限外濾
過ポンプを用いずに、より正確な限外濾過が可能となっ
た。
等しくなる。シリンダポンプの一回のストロークによる
送液量は毎回同じであるので、シリンダポンプと三方弁
の動きをタイミングセンサーで制御し、シリンダポンプ
の一回の送液を完全に排液することにより限外濾過量は
所定時間内の排液回数で決まり、問題が多かった限外濾
過ポンプを用いずに、より正確な限外濾過が可能となっ
た。
【００１９】つぎに、請求項２の発明によりもたらせる
効果を述べる。それは、懸案であった透析液への除菌フ
ィルタの使用が容易になったため、透析液の無菌化が実
現したことである。すなわち、上述したごとく、血液透
析器本体の除水性能の向上により透析中の透析液が血液
側へ流入する現象が一般に起き始め透析液の無菌化の必
要性が強くなってきたため、透析液を中空糸型の除菌フ
ィルタを通して血液透析器本体へ供給する必要が生じた
が、除菌フィルタが経時的に汚染する問題のため除菌フ
ィルタの使用が実現していないのが実情であった。そこ
で、本発明の透析液を間欠的に排液する方式を除菌フィ
ルタに用いることにより、除菌フィルタの排液側より間
欠的に排液することによって、その都度除菌フィルタの
汚染側が容易に洗浄される。その結果、除菌フィルタの
汚染による能力低下の問題が大幅に改善された。
効果を述べる。それは、懸案であった透析液への除菌フ
ィルタの使用が容易になったため、透析液の無菌化が実
現したことである。すなわち、上述したごとく、血液透
析器本体の除水性能の向上により透析中の透析液が血液
側へ流入する現象が一般に起き始め透析液の無菌化の必
要性が強くなってきたため、透析液を中空糸型の除菌フ
ィルタを通して血液透析器本体へ供給する必要が生じた
が、除菌フィルタが経時的に汚染する問題のため除菌フ
ィルタの使用が実現していないのが実情であった。そこ
で、本発明の透析液を間欠的に排液する方式を除菌フィ
ルタに用いることにより、除菌フィルタの排液側より間
欠的に排液することによって、その都度除菌フィルタの
汚染側が容易に洗浄される。その結果、除菌フィルタの
汚染による能力低下の問題が大幅に改善された。
【図１】従来の血液透析における限外濾過装置の一実施
例のブロックダイアグラムを示したものである。
例のブロックダイアグラムを示したものである。
【図２】本発明にかかる血液透析における限外濾過装置
の一実施例のブロックダイアグラムを示したものであ
る。
の一実施例のブロックダイアグラムを示したものであ
る。
【図３】図１のものを基本として除菌フィルタを設けた
もののブロックダイアグラムを示したものである。
もののブロックダイアグラムを示したものである。
１ 血液透析器本体 ２ シリンダポンプ ３ 透析液を透析液回路 ４ 拍動吸収手段 ４ａ 拍動吸収器 ４ｂ 拍動吸収器 ５ 三方弁 ５ａ 二方弁 ５ｂ 二方弁 ６ タイミング制御手段 ７ 除菌フィルタ Ｖ 定圧弁 Ｐ１ 透析液ポンプ Ｐ２ 透析液ポンプ Ｐ３ 限外濾過ポンプ Ｃ 除泡チャンバー
Claims (2)
- 【請求項１】血液透析器本体、該血液透析器本体に透析
液を送りこの血液透析器本体で血液を透析した透析液を
吸引することによって透析液を透析液回路を通じて灌流
させるシリンダポンプ、該シリンダポンプと上記の血液
透析器本体との間の透析液回路に設けられた拍動吸収手
段、上記のシリンダポンプと上記の血液透析器本体との
間の送液側透析液回路に設けられた三方弁、および該三
方弁を上記のシリンダポンプのストロークに合わせて間
欠的に制御するタイミング制御手段、より構成されるこ
とを特徴とした血液透析における限外濾過装置。 - 【請求項２】血液透析器本体、該血液透析器本体に透析
液を送りこの血液透析器本体で血液を透析した透析液を
吸引することによって透析液を透析液回路を通じて灌流
させるシリンダポンプ、該シリンダポンプと上記の血液
透析器本体との間の透析液回路に設けられた拍動吸収手
段、上記のシリンダポンプと上記の血液透析器本体との
間の送液側の透析液回路に設けられた下記の除菌フィル
タ、該除菌フィルタの送液口と排液口にそれぞれ設けら
れた二方弁、および該二方弁を上記のシリンダポンプの
ストロークに合わせて間欠的に制御するタイミング制御
手段、より構成されることを特徴とした血液透析におけ
る限外濾過装置。上記の除菌フィルタは、透析液入口、
排液口、上記の透析液入口と排液口に直通している透析
液通路、該透析液通路に設けられたフィルタ本体、上記
の透析液通路側から上記のフィルタ本体を透過してくる
透析液を上記の血液透析器本体に送る送液回路より成
る。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5051281A JPH06269496A (ja) | 1993-02-18 | 1993-02-18 | 血液透析における限外濾過装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5051281A JPH06269496A (ja) | 1993-02-18 | 1993-02-18 | 血液透析における限外濾過装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06269496A true JPH06269496A (ja) | 1994-09-27 |
Family
ID=12882559
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5051281A Pending JPH06269496A (ja) | 1993-02-18 | 1993-02-18 | 血液透析における限外濾過装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06269496A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9937286B2 (en) | 2010-06-29 | 2018-04-10 | Fresenius Medical Care Deutschland Gmbh | Medical functional device, process fluid, and medical treatment apparatus |
-
1993
- 1993-02-18 JP JP5051281A patent/JPH06269496A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9937286B2 (en) | 2010-06-29 | 2018-04-10 | Fresenius Medical Care Deutschland Gmbh | Medical functional device, process fluid, and medical treatment apparatus |
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