JPH0626925U - ゴルフボール洗浄機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】ゴルフ練習場などで、芝または人工芝と強烈に
接触して着色して汚染したゴルフボールを洗浄するも
の。 【構成】薬液水とゴムまたはプラスチック製チップを入
れた円筒容器にゴルフボールを入れて、攪拌羽根軸を回
転して容器内でボールとチップをこすり合わせてゴルフ
ボール表面及び小さな凹みに付着した汚濁物を除去する
もの。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

練習場などで使用すると泥土などで汚れ、芝又は人工芝で着色するので、練習 場などに本考案の洗浄機を設置して洗浄する。

【０００２】

【従来の技術】

横型円筒の中に攪拌バーを円筒状に配置したものを組み入れて攪拌して洗浄し ていた。別の方法はブラシロールを複数並べてその上を通過させていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

着色が落ちず、特にボールの小さな凹みに付着した汚れが落ちなかった。 大型で設置スペースを広く要した。 攪拌時の持ち上げ、落下による騒音が高かった。

【０００４】

【課題を解決しようとする手段】

（１） 強い力でボールをこすって着色を落とさなければならないので、ボール を積み重ねて重量をかけるようにした。 （２） ボールをむらなくこすり合わせるために羽根で攪拌するようにした。 （３） ボールの小さな凹みにも接触する粒度のゴム又はプラスチックのチップ を混入する。 これによって小さな凹みの着色を落とす作用の他に、攪拌時に発生する 騒音を低減できる。 （４） 攪拌駆動力の起動時の負担を低減するために洗浄タンク内に水を満た し、洗浄時は接触を増すために水を減少させる方法とした。

【０００５】

【作用】

前記の手段によってボール表面の接触を密にし洗浄作用向上と低騒音化を図っ た。

【０００６】

【実施例】

洗浄タンク１は、両側に揺動プーリー付き揺動軸１ａ及び揺動軸１ｂを有し、 夫々タンク揺動軸受３で揺動自在に支えている。 洗浄タンク１内には攪拌羽根２がある。 攪拌羽根２は両側の羽根側板２ａで羽根軸２ｂに固定している。 羽根軸２ｂは前記洗浄タンク１の揺動軸１ａ，１ｂの中心部を貫通してタンク外 に出て、両側の羽根軸軸受４で回転自在に支えている。 羽根軸２ｂは羽根軸駆動プーリー５、チェーン（１）２０、羽根軸駆動モーター プーリー６を介して羽根軸駆動モーター７で回転する。 洗浄タンク１は揺動プーリー付き揺動軸１ａ，揺動軸駆動プーリー８、チェーン （２）２１、揺動軸駆動モータープーリー９を介して揺動軸駆動モーター１０で 所定の時に洗浄タンク１が所定の角度揺動するようにしている。 排水ボックス１１は洗浄タンク内の洗浄液を排水するものである。タンク中の チップ１９が一緒に排出しないようにチップより小さい穴による網が洗浄タンク １との間にある。 排出は所定の時にタンク排水弁が開いて、行う。 支持枠１３は、タンク揺動軸受３、羽根軸軸受４、羽根軸駆動モーター７、揺動 軸駆動モーター１０などを支持するものである。 スプレー管１４はノズルを有して給水自動弁２２から給水してノズルから水を格 子タンク１５上部に噴射してやるものである。 格子タンク１５は、洗浄タンク１で洗浄したボール１８を受けるもので、格子１ ６がチップ１９が下部に落下するようについている。下部にはポンプ１７を設置 している。 さて、このようになっている装置全体について、以下のような操作を行ってボー ルを洗浄するものである。 洗浄タンク１にボール１８、チップ１９及び洗浄液を入れる。ボール１８とチッ プ１９は洗浄タンクの略下半分程度になるように入れて、最下部ボールに極力ボ ール重量がかかるようにする。 チップ１９はボール同士の接触では擦り合わせられないボールの凹みも擦り合わ せて汚濁物を除去するもので凹みより小粒のものを用いる。水中で沈殿するもの を用いて、ポンプ移送できるようにする。 上記のようにボール１８、チップ１９及び洗浄液の入った洗浄タンク１を固定し て、その内部に配置した攪拌羽根２を所定の時間回転する。 そうするとボール同士及びボールとチップが強く接触して強固に付着している汚 濁物も除去されるのである。 チップ１９を混入することで、洗浄力を上げる他に、ボール攪拌による騒音を弱 める働きもある。 ボール表面の汚濁物が除去される一定時間後タンク排水弁１２を開いて洗浄液を 廃棄する。 洗浄液を廃棄した後、タンク排水弁１２を閉じて給水自動弁（２）２３を開いて 清水を洗浄タンク１内に入れて、再度攪拌羽根を回転する。 これはボール１８、チップ１９に付着している洗浄液を洗い流すもので、すなわ ちススギ洗いに相当する。 タンク排水弁１２と給水自動弁（２）２３を操作することによりススギ洗いは複 数回できる。 ススギ洗い終了後は洗浄タンク１を図４に示すボール排出時を示した側面図の位 置まで揺動させて、ボール１８、チップ１９、洗浄水を格子タンク１５内に排出 する。 この時点で洗浄水と大半のチップは格子１６を通過して格子タンク１５下部にた まる。 格子１６上にあるボールにはチップが多少残っていると思われるので、給水自動 弁（１）２２を通してスプレー管１４に給水して、ノズルから水を噴射してチッ プを流し落とす。 格子タンク１６上のきれいになったボールは格子タンク１６の一端から回収して ボールの洗浄は終了する。 格子タンク１５の下部に落下したチップはポンプ１７で洗浄水と一緒に洗浄タン クに移送して次回の洗浄に備えることができる。 次回の洗浄の際は洗浄水に薬液分がなくなっているので薬液タンクから洗浄タン クに補給する必要がある。 本考案は上記の一連の行程を自動制御盤を使用して全自動にすることもできる。

【０００８】

【図面の簡単な説明】

【図１】 ゴルフボール洗浄器の攪拌中を示した側面図
である。

【図２】 ゴルフボール洗浄器を示した平面図である。

【図３】 ゴルフボール洗浄器を示した正面図である。

【図４】 ゴルフボール洗浄器のボール排出時を示した
側面図である。

【符号の説明】

１ 洗浄タンク １ａ 揺動プーリー付揺動軸
１ｂ 揺動軸 ２ 攪拌羽根 ２ａ 羽根側板
２ｂ 羽根軸 ３ タンク揺動軸受 ４ 羽根軸軸受 ５ 羽根軸駆動プーリー ６ 羽根軸駆動モータープーリー ７ 羽根軸駆動モーター ８ 揺動軸駆動プーリー ９ 揺動軸駆動モータープーリー １０ 揺動軸駆動モーター １１ 排水ボックス １２ タンク排水弁 １３ 支持枠 １４ スプレー管 １５ 格子タンク １６ 格子 １７ ポンプ １８ ボール １９ チップ ２０ チェーン（１） ２１ チェーン（２） ２２ 給水自動弁（１） ２３ 給水自動弁（２）

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 給水弁、排水弁を有して揺動する洗浄タ
   ンクと、この中で回転する攪拌羽根を有し、ボール洗浄
   後これを回収するための格子及びチップを移送するポン
   プを内包する格子タンクを有する洗浄機。