JPH0626491Y2 - 個別送り機能を備えたミシンのボタン個別送り装置 - Google Patents

個別送り機能を備えたミシンのボタン個別送り装置

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JPH0626491Y2
JPH0626491Y2 JP1984159074U JP15907484U JPH0626491Y2 JP H0626491 Y2 JPH0626491 Y2 JP H0626491Y2 JP 1984159074 U JP1984159074 U JP 1984159074U JP 15907484 U JP15907484 U JP 15907484U JP H0626491 Y2 JPH0626491 Y2 JP H0626491Y2
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locking
locking position
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秀夫 河口
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Description

【考案の詳細な説明】 考案の目的 (産業上の利用分野) この考案は、ボタン付けミシンのボタン保持部材上にボ
タンを1個ずつ送り込むボタン供給装置のボタン個別送
り装置に関するものである。
(従来の技術) 従来のこの種の装置としては、例えば特開昭55−17
6号公報に示すように、ボタン移送通路を有するボタン
案内体に対応してその外部に第1及び第2の係止部材が
それぞれ回動可能に配設され、それらの係止部材がボタ
ン移送通路内に交互に突出することにより、ボタン移送
通路に沿ってボタンが1個ずつ間欠的に移送されるよう
に構成したものが知られている。
(考案が解決しようとする問題点) ところが、この従来装置においては、第2の係止部材が
ボタン移送通路内のボタンの上面に圧接係合して、その
ボタンの滑降を阻止するようになっているため、ボタン
が傷付いたり破損したりするおそれがあるとともに、静
電気によりボタンがボタン移送通路上に吸着して、ボタ
ン詰まりを生じるという問題点があった。
又、前記従来装置においては、往動時に第1の係止部材
がボタン移送通路より抜け出る前から第2の係止部材が
対応するボタンの上面に係合し続け、復動時には第1の
係止部材がボタン移送通路内に進入した後に第2の係止
部材がボタン上面から離れるようになっているが、この
動作が両係止部材の自由端に付与された弾性作用力によ
ってのみ行われるため、動作タイミングのずれが正確に
表われにくく、ボタン供給ミスやボタン詰まりを生じる
という問題点があった。
考案の構成 (問題点を解決するための手段) この考案は、前記のような問題点に着目してなされたも
のであって、ボタンが傷付いたり破損したりするおそれ
を確実に防止することができるとともに、ボタンが静電
気によりボタン移送通路上に吸着してボタン詰まりを生
じるおそれも防止することができ、しかも、第1の係止
部材と第2の作動部材との間の動作タイミングのずれ
を、ロストモーション連結手段の作用により正確に生じ
させることができて、ボタン供給ミスやボタン詰まりを
生じることなく、ボタンを1個ずつ円滑かつ確実に移送
することができるようにしたものである。
そのために、この考案のボタン供給装置は、ボタン導入
部からボタン導出部に向かって斜め下方に延びるボタン
移送通路を有し、ボタン導入部から導入されるボタンを
ボタン移送通路に沿って自重により滑降させてボタン導
出部に移送案内するボタン案内体と、そのボタン案内体
のボタン導出部から導出されるボタンをボタン付けミシ
ンのボタン保持部材上へ搬出するように、ボタン導出部
及びボタン保持部材と対応する二位置間で移動可能に設
けられたボタン搬出体とを備えたボタン供給装置におい
て、前記ボタン移送通路の近傍において一軸線の周りで
往復回動可能に支持され、ボタン移送通路外に退避して
ボタンの滑降を許容する非係止位置と、ボタン移送通路
内に突出した状態でボタンの外周面に接触してボタンの
滑降を阻止し且つ前記係止位置を挟んで前記非係止位置
とは反対側の伝達位置とに回動配置される第1の係止部
材と、その第1の係止部材を、前記係止位置を経由させ
て前記非係止位置と前記伝達位置との間で交互に移動さ
せるための駆動手段と、前記第1の係止部材の近傍にお
いてその第1の係止部材とは別個に一軸線の周りで回動
可能に支持され、常には一方向に回動付勢された状態
で、前記第1の係止部材により滑降が阻止された前記ボ
タンとそれに後続する次のボタンとの間のボタン移送通
路内に進入して次のボタンの滑降を阻止する係止位置に
配置されるとともに、前記付勢力に抗して他方向へ回動
されたときにはボタン移送通路外へ退避して次のボタン
の滑降を許容する非係止位置に配置される第2の係止部
材と、前記第1の係止部材と第2の係止部材とを作動手
段に連結し、前記駆動手段により第1の係止部材が非係
止位置から係止位置に回動配置されるときには、第2の
係止部材に作用せず、引き続き第1の係止部材が係止位
置から伝達位置に回動配置されるときには第2の係止部
材に作用して係止位置から非係止位置に移動させるとと
もに、前記駆動手段により第1の係止部材が伝達位置か
ら係止位置を介して非係止位置に回動配置させるときに
は、第2の係止部材の付勢力による回動を許容して第1
の係止部材が非係止位置に達する前に第2の係止部材を
係止位置に配置させるロストモーション連係手段とから
なる構成を採用している。
(作用) 従って、ボタン案内体8のボタン移送通路9内におい
て、第1及び第2の係止部材52,63が所定動作タイ
ミングのずれを生じた状態でボタンBの外周面に交互に
接触して、そのボタンBの滑降が間欠的に阻止され、そ
れに伴ってボタンBが1個ずつ円滑かつ確実に移送され
る。
(実施例) 以下、この考案の一実施例を図面に従って詳細に説明す
る。
そこでまず、この実施例のボタン供給装置の概要を第2
図に従って説明すると、作業用テーブル1上にはボタン
付けミシン2が装置され、そのベッド部3上にはボタン
Bを加工布の上方において針4の上下動通路と対応する
位置に保持するための一対のボタン保持部材5が支持ア
ーム6を介して昇降回動可能に支持されている。前記ミ
シン2に近接してテーブル1上にはボタン供給部体7が
配設され、内部に収容されたボタンBが表を上にした状
態で連続的送り出されるようになっている。ミシン2と
ボタン供給部体7との間においてテーブル1上にはボタ
ン案内体8が配設され、その上部にはボタンBを自重に
より滑降可能に移動案内するための斜状のボタン移送通
路9が形成されている。
前記ボタン供給部体7とボタン案内体8との間にはシュ
ータ部材10が設けられ、ボタン供給部体7から送り出
されるボタンBが、このシュータ部材10を介してボタ
ン案内体8のボタン移送通路9に送り込まれ、その移送
通路9の途中で後述するボタン個別送り機構により一旦
停止された後、最前のものから1個ずつ間欠的に送られ
て移送通路9の終端のボタン待機部に至り、同部におい
て静止状態で待機されるようになっている。
前記ボタン待機部の上方にはボタン位置修正部材11が
上下動及び回動可能に配設され、この修正部材11がボ
タン待機部のボタンBに圧接されてボタンBを修正回動
させるようになっている。前記修正部材11の下方には
ボタン搬出体12が回動可能に配設され、第3図に示す
ようにその支持部13の上面にはボタンBの孔hに嵌入
可能な2本のピンによりなる嵌入部14が突設されてい
る。そして、このボタン搬出体12がボタン待機部の下
方に対応配置された状態でその支持部13上にボタンB
が受渡われ、前記修正部材11の作用によりボタンBの
孔hが嵌入部14に嵌入されてボタンBの位置決めがな
された後、ボタン搬出体12がミシン2のボタン保持部
材5と対応する位置まで回動されて、その保持部材5上
にボタンBが受渡されるようになっている。
そこで、前記ボタン案内体8及びボタン個別送り機構に
ついて詳細に説明すると、第3,5図に示すように前記
テーブル1上には支持板21が取付枠22及び取付板2
3を介して水平状態で配設され、その上面には長手方向
に延びる案内溝21aが形成されている前記ボタン案内
体8は正面形ほぼ三角状をなす対称形状の一対のボタン
案内部材24A,24Bから構成され、それらの案内部
材24A,24Bが支持板21上において互いに接近及
び離間する方向へ移動可能に支持されて、前記取付板2
3上の保持板25により挾着保持されている。
第1,3,6図に示すように前記ボタン移送通路9は両
ボタン案内部材24A,24Bの上面の段差凹部を互い
に対応させて、ボタンBの直径に相当する幅を有するよ
うに形成され、右端のボタン導入部26から左端のボタ
ン待機部としてのボタン導出部27に向かって斜め下方
に延びている。そしてボタン案内部材24A,24Bの
上面には透明なカバー28が取付けられ、ボタン移送通
路9の上方を透視可能に覆っている。
第1,3,4図に示すように前方のボタン案内部材24
Aを貫通して後方のボタン案内部材24Bに調整部材2
9が螺合され、この調整部材29を回動操作することに
より、両ボタン案内部材24A,24Bの間隔を変更し
てボタン移送通路9の幅を調整できるようになってい
る。調整部材29に嵌挿した状態で両ボタン案内部材2
4A,24B間にはばね30が介装され、調整部材29
が緩む方向に回動操作されたとき、このばね30の作用
にて両ボタン案内部材24A,24Bを離間する方向へ
移動させるようになっている。
第1,3〜6図に示すように前記ボタン案内部材24
A,24Bの左端には2個の第1ボタン位置規制部材3
1が形成され、ボタン待機部27のボタンBに右側外方
から係合するようになっている。両第1ボタン位置規制
部材31に対応してボタン案内部材24A,24Bの先
端部間には2個の第2ボタン位置規制部材32が各一対
の長孔33を介して螺合された段付きねじ34により左
右動可能に支持され、ボタン待機部27のボタンBに左
側外方から係合するようになっている。そして、この4
個のボタン位置規制部材31,32によりボタン待機部
27のボタンBが周側から包囲されて、その中心が前記
ボタン位置修正部材11の回動軸線及びボタン搬出体1
2の支持部13の中心と一致する状態に位置決めされる
ようになっている。
第3,4図に示すように前記両ボタン案内部材24A,
24Bの下面及び支持板21上には案内手段を構成する
第1及び第2の案内溝35,36が形成され、両案内部
材24A,24Bの対応面を中心にして右側外方へ斜状
に延びている。第1の案内溝35と係合するように支持
板21上には係合ピン37が突設されるとともに、第2
の案内溝36を介して支持板21の下方から両案内部材
24A,24Bに段付きねじ38が螺合され、前記調整
部材29によるボタン案内部材24A,24Bの間隔調
整に伴って、前記第1ボタン位置規制部材31が両案内
部材24A,24Bと一体的に、前記ボタン待機部27
のボタンBの中心に対し接近又は離間する方向へ同一の
移動量で移動されるようになっている。
又、前記第2ボタン位置規制部材32に対応して支持板
21上には案内手段を構成する第3の案内溝39が形成
され、両案内部材24A,24Bの対応面を中心にして
左側外方へ斜状に延びている。第3の案内溝39と係合
するように第2ボタン位置規制部材32の下面には係合
ピン40が突設され、前記調整部材29によるボタン案
内部材24A,24Bの間隔調整に伴って、第2ボタン
位置規制部材32がボタン待機部27のボタンBの中心
に対し接近又は離間する方向へ第1ボタン位置規制部材
31と同一の移動量で移動されるようになっている。
前記ボタン案内部材24A,24Bの下部において支持
板21の案内溝21a内には平面ほぼ長方形状のシャッ
タ板41が左右動可能に支持され、その後部には突片4
1aが形成されている。そして、このシャッタ板41が
第1,3〜5図に示すようにボタン待機部27の下方を
閉鎖する左側の閉鎖位置と第6図に示すようにボタン待
機部27の下方を開放する右側の開放位置とに移動配置
され、閉鎖位置においてボタン待機部27のボタンBを
下方から水平状態で静止保持して待機させるとともに、
開放位置においてボタンBを前記ボタン搬出体12の支
持部13上に受渡すようになっている。
第3,5図に示すように前記シャッタ板41の右端後方
において取付枠22上には駆動手段を構成するソレノイ
ド42が支持され、その前面にはアーマチャ43が突設
されている。ソレノイド43の前方において取付枠22
上には回動レバー44が中央部において段付きねじ45
により回動可能に支持され、その一端部にはアーマチャ
43が長孔44a及びピン46を介して連結されるとと
もに、他端部にはシャッタ板41が長孔44b及びピン
47を介して連結されている。
前記回動レバー44の他端部と支持板21上のばね掛止
体48との間にばね49が掛装され、回動レバー44を
第5図の時計方向に回動付勢して、シャッタ板41を常
には同図に実線で示す閉鎖位置に保持するようになって
いる。そして、前記ソレノイド42の励磁によりそのア
ーマチャ43が引込み作動されたときには、回動レバー
44がばね49の作用に抗して反時計方向に回動され、
第5図に鎖線で示すようにシャッタ板41が開放位置に
移動されるようになっている。
第1,3,5,6図に示すように後方のボタン案内部材
24Bのほぼ中央には回動軸51が一垂直軸線の周りで
往復回動可能に支持されている。前記ボタン移送通路9
内に臨むように回動軸51の上端寄りには円筒状をなす
第1の係止部材52が一体回動可能に嵌合固定され、そ
の外周面にはボタン移送通路9の後側面に合致し得る切
欠面52aが形成されている。そして、この第1の係止
部材52は回動軸51の回動に伴い第6図に示すように
切欠面52aがボタン移送通路9の後側面に対し斜状に
配置されてその外周の一部がボタン移送通路9内に突出
し、その状態でボタンBの外周面に接触してボタンBの
滑降を阻止する第1の配置位置である係止位置と、第1
図に示すように切欠面52aがボタン移送通路9の後側
面と合致する状態に配置され、その外周の一部がボタン
移送通路9外に退避してボタンBの滑降を許容する第2
の配置位置である非係止位置とに配置されるように構成
されるとともに、更に前記第1の配置位置である係止位
置を挟み前記係止位置とは反対側(第6図の左側)に位
置し、第3図に示すように後記するロストモーション連
係手段61,61b,66を作用させ、後記する第2の
係止部材63を係止位置から非係止位置に位置させるた
めの、第3の配置位置である伝達位置との三つの位置に
回動するように配置されている。
第3,5図に示すように前記回動軸51の下端には回動
アーム53が固定され、その下面には前記シャッタ板4
1の突片41aと係合可能なピン53aが突設されてい
る。回動アーム53及び支持板21に設けられたばね掛
止体54,55間には前記ソレノイド42とともに駆動
手段を構成するばね56が掛装され、前記回動レバー4
4を回動付勢するためのばね49よりも弱いばね力にて
回動アーム53を第5図の時計方向へ回動付勢してい
る。
そして、第5図に実線で示すように前記ソレノイド42
の消磁に伴いシャッタ板41がばね49の作用に基づい
て閉鎖位置に移動配置される場合には、突片41aとピ
ン53aとの係合により回動アーム53がばね56の作
用に抗して反時計方向に回動されて、第1の係止部材5
2が前記非係止位置に配置され、又、第5図に鎖線で示
すようにソレノイド42の励磁に伴いシャッタ板41が
ばね49の作用に抗して開放位置に移動配置される場合
には、突片41aがピン53aから離脱して回動アーム
53がばね56の作用により時計方向に回動され、第1
の係止部材52が前記係止位置に回動配置されるように
なっている。
第1,3,6図に示すように前記第1の係止部材52の
近傍において前方のボタン案内部材24Aの前面には、
後記第2の係止部材63にロストモーション作用を行わ
せるための連係手段を構成する連係従動体61が左側寄
りの下端において段付きねじ62により第1の係止部材
52とは別個の一水平軸線の周りで回動可能に支持さ
れ、常には自重又は弱いばね力にて第3図の時計方向に
回動付勢されている。連係従動体61の後面には線材よ
りなる第2の係止部材63がボルト64により長孔61
aに沿って位置調節可能に取着され、その先端には連係
従動体61の回動に伴ってボタン移送通路9内に出没す
る係止部63aが折曲形成されている。
そして、この第2の係止部材63は、常には第1,3図
に示すように係止部63aにおいて最前のボタンBとそ
れに後続する次のボタンBとの間のボタン移送通路9内
に進入して、次のボタンBの滑降を阻止する係止位置に
配置されるとともに、前記連係従動体61が回動付勢力
に抗して第3図の反時計方向へ回動されたときには、第
3図に鎖線で示すとともに第6図にも示すように係止部
63aがボタン移送通路9外へ退避して、次のボタンB
の滑降を許容する非係止位置に配置されるようになって
いる。
前記第1の係止部材52の上方において回動軸51の上
端には筒状体65が嵌合固定され、その外周には前記連
係従動体61とともに連係手段を構成する棒状の連係作
動体66が前方に向かって突設されている。又、連係作
動体66と係合するように連係従動体61の上端縁には
係合凹所61bが形成されている。そして、前記第1の
係止部材52が第1図に示す非係止位置から第6図に示
す係止位置に回動されるときには、連係作動体66が連
係従動体61の係合凹所61b内で遊動しており、その
後第1の係止部材が第6図に示す係止位置から更に時計
方向に周り第3の配置位置である伝達位置に至ると(第
3図)、連係作動体66がその凹所61bの側縁に係合
して回動力が伝達され、第2の係止部材63は第1図に
示す係止位置から第6図に示す非係止位置に移動配置さ
れ、又第1の係止部材52が、前記第3図に示す伝達位
置から第6図に示す係止位置を経て第1図に示す非係止
位置が回動されるときに、連係従動体61の回動が許容
されて回動し、第1の係止部材52が非係止位置に達す
る前に第2の係止部材63が第1図に示す係止位置に配
置されるロストモーション作用、即ち第1、第2の係止
部材52,63のそれぞれがそれぞれの作用位置に配置
されるタイミングを、所定の時間差を持ってずらすこと
により、ボタンBを確実に一個送りするようになってい
る。
従って、このボタン供給装置において前記ソレノイド4
2が消励磁されると、回動レバー44を介してシャッタ
板41が第5図に実線で示す閉鎖位置と鎖線で示す開放
位置とに交互に配置されるとともに、突片41a及びピ
ン53aを介して回動軸51が往復回動され、第1の係
止部材52は第1,2,6図に示すように係止位置から
非係止位置及び伝達位置に回動配置され、一方第2の係
止部材63は係止位置と非係止位置とに前記第1の係止
部材52と交互に回動配置される。この時第2の係止部
材63は第1の係止部材53が、前記伝達位置から第6
図に示す係止位置を経て第1図に示す非係止位置に回動
されるときに、連係従動体61の回動が許容されて回動
し、第1の係止部材52が非係止位置に達する前に第2
の係止部材63が第1図に示す係止位置に配置されるロ
ストモーション作用により、第1及び第2の係止部材5
2,63が動作タイミングのずれを生じてボタンBの外
周面に交互に接触し、ボタン移送通路9内のボタンBの
滑降が間欠的に阻止されてそのボタンBがボタン待機部
27へ1個ずつ正確かつ円滑に移送され、シャッタ板4
1の開放に伴い前記ボタン搬出体12上に受渡される。
又、ボタンBを直径の異なるものと変更する場合には、
調整部材29を回動操作することにより、一対のボタン
案内部材24A,24Bの間隔が変更され、ボタン移送
通路9の幅をボタンBの直径に合わせて容易に調整する
ことができる。このとき、第4図から明らかなように第
1及び第2のボタン位置規制部材31,32が第1〜3
の案内溝35,36,39の案内作用によりボタン待機
部27におけるボタンBの中心を基準にして互いに接近
又は離間する方向へ同一移動量で移動される。従って、
ボタン待機部27に待機されるボタンBの中心がボタン
搬出体12の支持部13の中心やボタン位置修正部材1
1の回転軸線と常に一致した状態になり、ボタン搬出体
12の支持部13上の嵌入部14にボタンBの孔hをス
ムースに嵌入させて、ボタン搬出体12へのボタンBの
受渡し動作をミスなく円滑に行うことができる。
なお、この考案は前記実施例の構成に限定されるもので
はなく、この考案の趣旨から逸脱しない範囲で各部の構
成を任意に変更して具体化することも可能である。
考案の効果 以上詳述したように、この考案はボタンが傷付いたり破
損したりするおそれを確実に防止することができるとと
もに、ボタンが静電気によりボタン移送通路上に吸着し
てボタン詰まりを生じるおそれも防止することができ、
しかも、第1の係止部材と第2の係止部材との間にロス
トモーション作用により、第1の係止部材と第2の係止
部材との間に動作タイミングのずれを正確に生じさせ、
第1の係止部材がボタンの通過を許容する場合には第2
係止部材が通過を阻止し、又第1の係止部材が伝達位置
から非係止位置に回動する際には、非係止位置にある第
2の係止部材がまず最初に係止位置に配置され、第1の
係止部材が通過させるボタンの上位のボタンを確実に係
止し、その後に第1の係止部材が非係止位置に配置され
るようにしたので、ボタン供給ミスやボタン詰まりを生
じることなく、ボタンを1個ずつ円滑かつ確実に移送す
ることができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案を具体化したボタン供給装置において
特にボタン個別送り機構部分を示す平面図、第2図はボ
タン供給装置の全体を示す斜視図、第3図は第1図の部
分破断正面図、第4図は第1図の部分横断面図、第5図
は第4図とは異なった部分における横断面図、第6図は
第1図の動作状態を示す平面図である。 図において8はボタン案内体、9はボタン移送通路、1
2はボタン搬出体、24A,24Bはボタン案内部材、
26はボタン導入部、27はボタン導出部としてのボタ
ン待機部、41はシャッタ板、42はソレノイド、52
は第1の係止部材、56はソレノイドとともに駆動手段
を構成するばね、61は連係従動体、63は第2の係止
部材、66は前記連係従動体とともに連係手段を構成す
る連係作動体である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−176(JP,A) 特公 昭48−13031(JP,B1) 実公 昭56−52195(JP,Y2)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボタン導入部(26)からボタン導出部
    (27)に向かって斜め下方に延びるボタン移送通路
    (9)を有し、ボタン導入部(26)から導入されるボ
    タン(B)をボタン移送通路(9)に沿って自重により
    滑降させてボタン導出部(27)に移送案内するボタン
    案内体(8)と、 そのボタン案内体(8)のボタン導出部(27)から導
    出されるボタン(B)をボタン付けミシンのボタン保持
    部材(5)上へ搬出するように、ボタン導出部(27)
    及びボタン保持部材(5)と対応する二位置間で移動可
    能に設けられたボタン搬出体(12)と を備えたボタン供給装置において、 前記ボタン移送通路(9)の近傍において一軸線の周り
    で往復回動可能に支持され、ボタン移送通路(9)外に
    退避してボタン(B)の滑降を許容する非係止位置と、
    ボタン移送通路(9)内に突出した状態でボタン(B)
    の外周面に接触してボタン(B)の滑降を阻止し且つ前
    記係止位置を挟んで前記非係止位置とは反対側の伝達位
    置とに回動配置される第1の係止部材(52)と、 その第1の係止部材(52)を、前記係止位置を経由さ
    せて前記非係止位置と前記伝達位置との間で交互に移動
    させるための駆動手段(42,56)と、 前記第1の係止部材(52)の近傍においてその第1の
    係止部材(52)とは別個に一軸線の周りで回動可能に
    支持され、常には一方向に回動付勢された状態で、前記
    第1の係止部材(52)により滑降が阻止された前記ボ
    タン(B)とそれに後続する次のボタン(B)との間の
    ボタン移送通路(9)内に進入して次のボタン(B)の
    滑降を阻止する係止位置に配置されるとともに、前記付
    勢力に抗して他方向へ回動されたときにはボタン移送通
    路(9)外へ退避して次のボタン(B)の滑降を許容す
    る非係止位置に配置される第2の係止部材(63)と、 前記第1の係止部材(52)と第2の係止部材(63)
    とを作動的に連結し、前記駆動手段(42,56)によ
    り第1の係止部材(52)が非係止位置から係止位置に
    回動配置されるときには、第2の係止部材(63)に作
    用せず、引き続き第1の係止部材(52)が係止位置か
    ら伝達位置に回動配置されるときには第2の係止部材
    (63)に作用して係止位置から非係止位置に移動させ
    るとともに、前記駆動手段(42,56)により第1の
    係止部材(52)が伝達位置から係止位置を介して非係
    止位置に回動配置されるときには、第2の係止部材(6
    3)の付勢力による回動を許容して第1の係止部材(5
    2)が非係止位置に達する前に第2の係止部材(63)
    を係止位置に配置させるロストモーション連係手段(6
    1,61b,66)と から構成したことを特徴とする個別送り機能を備えたミ
    シンのボタン個別送り装置。
JP1984159074U 1984-10-19 1984-10-19 個別送り機能を備えたミシンのボタン個別送り装置 Expired - Lifetime JPH0626491Y2 (ja)

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JPS55176A (en) * 1979-03-10 1980-01-05 Tokyo Juki Industrial Co Ltd Button installing device
JPS5652195U (ja) * 1979-09-26 1981-05-08

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