JPH06263989A - 硬化可能な組成物 - Google Patents

硬化可能な組成物

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JPH06263989A
JPH06263989A JP5342689A JP34268993A JPH06263989A JP H06263989 A JPH06263989 A JP H06263989A JP 5342689 A JP5342689 A JP 5342689A JP 34268993 A JP34268993 A JP 34268993A JP H06263989 A JPH06263989 A JP H06263989A
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hydrosilation
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silicon compound
polyene
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JP5342689A
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John K Bard
ジョン・ケネス・バード
Richard L Brady
リチャード・リー・ブラディ
Sr Raymond T Leibfried
レイモンド・ティー・レイブフリード,シニアー
Dekai Loo
デカイ・ルー
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Hercules LLC
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 架橋可能なプレポリマー類に、エポキシ官能
性化合物、エポキシ官能性化合物および硬化剤、あるい
は、エポキシ官能性化合物と硬化剤および硬化促進剤を
配合することにより、その硬化された組成物により優れ
た機械的性質を付与する。 【構成】 (a)少なくとも2つのヒドロシレーション
反応性炭素−炭素二重結合を有するポリエン、(b)少
なくとも2つのヒドロシレーション反応性≡SiH基を
有するシリコン化合物であって、環状ポリシロキサン
類、テトラヘドラルシロキシシラン類、および直鎖ポリ
シロキサン類からなる群から選ばれた少なくともひとつ
のメンバーを有するシリコン化合物、ここでポリエンと
シリコン化合物の少なくとも一方は2以上のヒドロシレ
ーション反応性のサイトを有し、(c)少なくとも1つ
のエポキシ官能基を有する化合物、を含む硬化可能な組
成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な硬化可能なおよ
び硬化された有機シリコン組成物に関し、また、これら
組成物を製造するための方法に関する。
【0002】LEIBFRIED ’779, 米国特許No. 4,900,77
9,LEIBFRIED '731,米国特許No. 4,902,731, LEIBFRIE
D ' 134, 米国特許No. 5,077,134およびBARD et al. '3
60,米国特許No. 5,008,360は、多環式炭化水素残基と、
炭素を介してケイ素結合に結合した環状ポリシロキサン
類もしくはシロキシシラン残基とを交互させた構造の架
橋された有機シリコンポリマー類および架橋可能な有機
シリコンプレポリマー類を開示している。COWANの米国
特許No. 4,877,820は、多環式ポリエン類から誘導され
る炭化水素残基と反応したそれらのヒドロシレーション
反応性≡SiH基少なくとも30%を有する架橋可能な
および架橋された直鎖ポリ(オルガノヒドロシロキサ
ン)プレポリマー類およびポリマー類を開示している。
【0003】エポキシ官能性化合物、同じくエポキシ官
能性化合物および硬化剤、ならびに、エポキシ官能性化
合物と硬化剤および硬化促進剤との、架橋可能なプレポ
リマー類、例えば、上記考察されたものとの配合、およ
び、架橋されたポリマー類の調製における配合、例え
ば、上記考察されたものは、このような成分を存在させ
ない時に生ずる性質よりも優れた機械的な性質を硬化さ
れた組成物に付与することを発見した。改良される機械
的性質としては、より高モジュラス、より低熱膨張、お
よびより良好な接着性が挙げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、架橋
可能なプレポリマー類に、エポキシ官能性化合物、エポ
キシ官能性化合物および硬化剤、あるいは、エポキシ官
能性化合物と硬化剤および硬化促進剤を配合することに
より、その硬化された組成物により優れた機械的性質を
付与することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1の実施態
様において、ポリエン、ケイ素化合物、および、少なく
とも1つのエポキシ官能価と、要すれば、少なくとも1
つのヒドロシレーション(hydrosilation)反応性二重結
合とを含む化合物を含有する硬化可能な組成物に係る。
ポリエンは、少なくとも2個のヒドロシレーション反応
性炭素−炭素二重結合を有し、他方、ケイ素化合物は、
少なくとも2個のヒドロシレーション反応性≡SiH基
を有し、環状ポリシロキサン類、直鎖ポリシロキサン類
およびテトラヘドラルシロキシシロキサン類からなる群
から選択される少なくとも1つのメンバーを含み、さら
に、ポリエンおよびケイ素化合物の少なくとも1つは、
2個以上のヒドロシレーション反応部位を有する。
【0006】本発明は、さらに、第2の実施態様におい
て、上記したケイ素およびエポキシ官能性化合物に加え
て、硬化剤を含有する硬化可能な組成物に係る。ここ
で、エポキシ官能性化合物は、少なくとも1個のヒドロ
シレーション反応性炭素−炭素二重結合を有する。
【0007】この第2の実施態様において、ケイ素化合
物は、少なくとも2個のヒドロシレーション反応性≡S
iH基を有する。本第2の実施態様の変形例としては、
上記したケイ素およびエポキシ官能性化合物がこれら2
つの反応体のヒドロシレーション生成物としてエポキシ
置換ケイ素化合物の形態で硬化可能な組成物に付与され
る。
【0008】第3の実施態様においては、本発明は、前
述したようなポリエンと、つい先程上記したようなエポ
キシ置換ケイ素化合物であるが、その一部のみをエポキ
シ置換されたエポキシ置換ケイ素化合物とを含む硬化可
能な組成物に係る。ここで、エポキシ官能性化合物の量
は、ケイ素化合物ヒドロシレーション反応性≡SiH基
の一部ヒドロシレーションにのみ十分な量である。
【0009】本発明は、さらに、第4の実施態様におい
て、架橋可能な有機シリコンプレポリマーと、少なくと
も1つのエポキシ官能価を含み、少なくとも1個のヒド
ロシレーション反応性二重結合を有するか、あるいは、
有しない、化合物とを含む硬化可能な組成物に係る。こ
のような架橋可能な有機シリコンプレポリマー類は、好
ましくは、上記したように、ポリエンとケイ素化合物と
のヒドロシレーション反応生成物を含む。
【0010】本発明は、さらに、前述の実施態様の1つ
に従い、硬化可能な組成物をヒドロシレーション、およ
び/または、開環重合を行うのに適当な条件に付し、少
なくとも1つのエポキシ官能価を含む化合物の開環重合
を行うとともに、架橋、例えば、ポリエンとケイ素化合
物との架橋(第1の実施態様)、または、プレポリマー
の架橋(第4の実施態様)を付与することにより生ずる
硬化された組成物に係る。
【0011】本発明は、なおさらに、前述の実施態様の
一つに従い、少なくとも1つのエポキシ官能価を含む化
合物、および、さらには、ヒドロシレーション触媒とと
もに、硬化可能な組成物を含むブレンド、例えば、ポリ
エンとケイ素化合物とを含む(第1の実施態様)か、ま
たは、プレポリマーを含む(第4の実施態様)を含むブ
レンドから硬化された組成物を製造する方法に係る。こ
の方法においては、ブレンドは、ヒドロシレーションお
よび/または開環重合を行うのに適当な条件に付され、
少なくとも1つのエポキシ官能価を含む化合物の開環重
合を行うとともに、架橋、例えば、ポリエンとケイ素化
合物との架橋もしくは少なくとも実質的な架橋(第1の
実施例における)か、または、架橋可能なプレポリマー
の架橋(第4の実施例における)を生ずる。
【0012】本明細書で使用される“ポリエン(polyen
e)"という用語は、少なくとも2個の炭素−炭素二重結
合を有する分子をいう。
【0013】本明細書で使用される“ポリマー(polyme
r)”という用語は、プレポリマー類、例えば、架橋可能
なプレポリマー類、およびポリマー類、例えば、架橋さ
れたポリマー類を包含する。
【0014】本明細書で使用する“プレポリマー(prepo
lymer)”という用語は、一部硬化されたが、そのゲル点
まであるいはそのゲル点を越えては硬化されておらず、
典型的には使用可能な≡SiH基の5〜80%が反応し
ており、ポリ(オルガノヒドロシロキサン)プレポリマ
ーの場合には、後述するように、このような反応した基
が90%以下である液体または固体のヒドロシレーショ
ン架橋可能な組成物全てをいう。ここで、ゲル点とは、
材料を加熱した時に、その材料がもはや流動しなくな
り、もはや有機溶剤に溶解しなくなる点である。
【0015】本明細書で使用する“架橋されたポリマー
(crosslinked polymer)”という用語は、“プレポリマ
ー”という用語について上述したように、上記ゲル点ま
で、または、ゲル点を越えてヒドロシレーション架橋可
能な組成物を硬化させる生成物を包含するものである。
この用語は、さらに、架橋されたポリマー類および少な
くとも実質的に架橋されたポリマー類をも包含する。
【0016】本明細書で使用する“架橋(crosslinkin
g)"という用語は、特に、本発明の方法のコンテキスト
において、十分に架橋を行うこと、および、少なくとも
実質的に架橋を行うことを包含する。
【0017】本発明に適当なポリエン類とは、少なくと
も2個のヒドロシレーション反応性炭素−炭素二重結合
を有するものを含む。このようなポリエン類として好ま
しいものとしては、多環式ポリエン類があり、LEIBFRIE
D '779、LEIBFRIED '731、BARD et al. '360およびLEIB
FRIED '809、米国特許No. 5,013,809に開示されている
ようなものが挙げられる。
【0018】特に適当な多環式ポリエン類は、少なくと
も2個の非芳香族性炭素−炭素二重結合をそれらの環内
に有する多環式炭化水素化合物である。典型的な化合物
としては、シクロペンタジエンオリゴマー類(例えば、
ジシクロペンタジエン、トリシクロペンタジエンおよび
テトラシクロペンタジエン)、ビシクロヘプタジエン
(すなわち、ノルボルナジエン)およびそのシクロペン
タジエンとのデイールス−アルダー(Diels-Alder)オリ
ゴマー類(例えば、ジメタノヘキサヒドロナフタレ
ン)、ノルボルナジエンダイマー、ヘキサヒドロナフタ
レンが挙げられ、前述のいずれかのオリゴマー類の置換
誘導体、例えば、メチルジシクロペンタジエン類も含め
てシクロペンタジエンオリゴマー類の置換誘導体もまた
適当である。ジシクロペンタジエン(本明細書中では、
DCPDとも称する)が好ましい。2種以上の多環式ポ
リエン類を組み合わせて使用することもできる。
【0019】本発明のケイ素化合物としては、2個以上
のケイ素に結合した水素原子、特に、少なくとも2個の
ヒドロシレーション反応性≡SiH基を有する、環状ポ
リシロキサン類、テトラヘドラルシロキシシラン類およ
び直鎖ポリシロキサン類が挙げられる。2種以上の適当
なケイ素化合物を組み合わせて使用することもできる。
特に、一以上の上記環状ポリシロキサン類および/また
は一以上の上記テトラヘドラルシロキシシラン類および
/または一以上の上記直鎖ポリシロキサン類を使用する
ことができる。
【0020】適当な上記ケイ素化合物としては、LEIBFR
IED '779, LEIBFRIED '731, LEIBFRIED '134, LEIBFRIE
D '809, COWAN, およびBARD et al. '360, ならびに、L
AMOREAUX '432, 米国特許No. 3,197,432、LAMOREAUX '4
33、米国特許No. 3,197,433およびLAMOREAUX '936、米
国特許No. 3,438,936に開示されているものが挙げられ
る。
【0021】適当な環状ポリシロキサン類としては、一
般式:
【化18】[式中、Rは、同一であっても、異なってい
てもよく、水素、または、飽和置換もしくは非置換アル
キル、または、アルコキシ基、あるいは、置換もしくは
非置換芳香族またはアリールオキシ基であり、nは、2
〜約20の整数であり、Rは、分子中の少なくとも2個
のケイ素原子において、水素である。]を有するものが
挙げられる。
【0022】メチルヒドロシクロシロキサン類(本明細
書中で、MHCSとも称す)およびその混合物は、適当
なこのような環状ポリシロキサン類である。例として
は、例えば、テトラオクチルシクロテトラシロキサン、
および、ヘキサメチルシクロテトラシロキサン; テト
ラ−およびペンタ−メチルシクロテトラシロキサン;テ
トラ−,ペンタ−,ヘキサ−およびヘプタ−メチルシク
ロペンタシロキサン;テトラ−,ペンタ−およびヘキサ
メチルシクロヘキサシロキサン,テトラエチルシクロテ
トラシロキサンおよびテトラフェニルシクロテトラシロ
キサンが挙げられる。1,3,5,7−テトラメチルシ
クロテトラシロキサン、1,3,5,7,9−ペンタメ
チル−シクロペンタシロキサンおよび1,3,5,7,
9,11−ヘキサメチルシクロヘキサシロキサン、また
は、これらのブレンドが好ましい。
【0023】最も好ましくは、ケイ素化合物は、複数の
メチルヒドロシクロシロキサン類を含む。特に、過半の
場合において、使用されるものは、実際、nが広範に変
化する多数の種の混合物であり、以後、MHCSとは、
このような混合物であるということができる。
【0024】一般に、市販されているMHCS混合物
は、約20%以下(より純粋な形態においては、2%程
度)の低分子量直鎖メチルヒドロシロキサン類、例え
ば、ヘプタメチルヒドロシロキサン、オクタメチルヒド
ロシロキサン等を含有する。一つの適当な市販混合物
は、かってはPetrarch, Bristol, PAに所在したHuls Am
ericaから入手されるHuls M8830 MHCSである。
【0025】テトラヘドラルシロキシシラン類は、一般
式:
【化19】[式中、Rは、上記定義通りであり、分子中
の少なくとも2個のケイ素原子上で水素である。]によ
って表される。
【0026】例としては、例えば、テトラキスジメチル
シロキシシラン、テトラキスジフェニルシロキシシラン
およびテトラキスジエチルシロキシシランが挙げられ
る。テトラキスジメチルシロキシシランは、最もよく知
られ、かつ、この群のなかで、好ましい種である。
【0027】適当な直鎖ポリシロキサン類としては、一
般式:
【化20】[式中、Rは、同一であっても、異なってい
てもよく、水素、または、置換もしくは非置換飽和アル
キル基、または、置換もしくは非置換フェニル基であ
り、少なくとも2個のRが水素であり、mは、約0〜1
000の整数である。]を有するものが挙げられる。
【0028】適当な上記直鎖ポリシロキサン類として
は、一般式:
【化21】[式中、nは、0〜1000であり、Rは、
アルキルまたはアリール、好ましくは、LEIBFRIED '134
およびLEIBRIED '809に開示されているように、メチル
またはフェニルである。]を有する直鎖で短い鎖の≡S
iH末端ポリシロキサン類が挙げられる。
【0029】これらの直鎖で、かつ、短い鎖の≡SiH
末端ポリシロキサン類は、硬化された組成物に柔軟性を
付与し、エラストマーを製造するために使用することが
できる。このようなポリシロキサン類の例としては、ジ
シロキサン類、トリシロキサン類、および、その他の短
いシロキサンオリゴマー類、例えば、ヘキサメチルトリ
シロキサンが、低粘度、特に、低粘度が最も望まれるト
ランスファー成形用に有用である。
【0030】またさらに適当な直鎖ポリシロキサン類
は、一般式:
【化22】[式中、Rは、置換もしくは非置換飽和アル
キル基または置換もしくは非置換フェニル基であり、R
の1%もしくは約1%〜50%もしくは約50%、さら
に好ましくは、Rの5%もしくは約5%〜50%もしく
は約50%は、水素であり、mは、5もしくは約5〜1
000もしくは約1000の整数、好ましくは、3もし
くは約3〜100もしくは約100の整数、さらに好ま
しくは、5もしくは約5〜100もしくは約100の整
数であり、mの最大値は、最も好ましくは、約60であ
る。]を有する直鎖ポリ(オルガノヒドロシロキサン)
類である。
【0031】典型的な直鎖ポリ(オルガノヒドロシロキ
サン)類としては、トリメチルシロキシ末端メチルヒド
ロポリシロキサン、 トリメチルシロキシ末端ジメチル
シロキサンメチルヒドロシロキサンコポリマー、ジメチ
ルシロキシ末端ジメチルシロキサンメチルヒドロシロキ
サンコポリマー、ジメチルシロキシ末端ポリジメチルシ
ロキサン、トリメチルシロキシ末端メチルオクチルシロ
キサンメチルヒドロ−シロキサンコポリマー、ジメチル
シロキシ末端フェニルメチルシロキサンメチルヒドロシ
ロキサンコポリマー、トリメチルシロキシ末端メチルシ
アノプロピル−シロキサン−メチルヒドロシロキサンコ
ポリマー、トリメチルシロキシ末端3,3,3−トリフ
ルオロプロピルメチルシロキサン−メチルヒドロシロキ
サンコポリマー、トリメチルシロキシ末端3−アミノプ
ロピルメチルシロキサン−メチルヒドロシロキサンコポ
リマー、 トリメチルシロキシ末端2−フェニルエチル
メチルシロキサン−メチルヒドロシロキサンコポリマ
ー、および、トリメチルシロキシ末端2−(4−メチル
フェニル)−エチルメチル−シロキサン−メチルヒドロ
シロキサンコポリマーが挙げられる。
【0032】使用することのできるポリ(オルガノヒド
ロシロキサン)類としては、COWANにおいて開示された
ものが挙げられる。
【0033】少なくとも一つのエポキシ官能価を含む化
合物(これらの化合物は、本明細書ではまた、エポキシ
官能性化合物とも称する)としては、少なくとも1つの
エポキシ官能基を有する化合物、例えば、モノマー類お
よび樹脂類、および、エポキシ官能価を有するこれらの
ポリマーが挙げられ、これらは、このような官能基およ
び官能価を介して開環重合を受け、2種以上のこのよう
なエポキシ官能性化合物は、組合わせて使用することが
できる。適当なエポキシ官能性化合物であるエポキシ樹
脂は、ZAHIRの米国特許No. 4,954,580に開示されている
ものである。
【0034】適当なエポキシ官能性化合物は、エポキシ
オクテン、ブタジエンモノオキシド、3,4−エポキシ
シクロヘキシルメチル−3,4−エポキシ−シクロヘキ
サンカルボキシレート(Ciba Geigy Corporation, Hawt
horne, NYからCY 179として入手可能)、ビス(3,4
−エポキシシクロヘキシル)アジペート(Union Carbid
e Chemicals and Plastics Company, Inc., Danbury, C
TからERL 4299として入手可能)、および、2−(3,
4−エポキシシクロヘキシル−5,5−スピロ−3,4
−エポキシ)シクロヘキサン−メタジオキサン(Union
Carbide Chemicals and Plastics Company, Inc.からER
L 4234として入手可能)が挙げられる。
【0035】さらに他の適切なエポキシ官能性化合物と
しては以下のようなものが挙げられる: − エポキシノボラック樹脂〔例えば、好ましくは約6
00〜1000の分子量を有するフェノール−ホルムア
ルデヒドコポリマー(例えば、ミシガン州ミッドランド
のダウケミカル社とダウプラスチックス社から市販され
ている平均分子量が約680のDEN431)やフェノ
ール−ジシクロペンタジエンコポリマーのグリシジルエ
ーテル、およびクレゾール−ホルムアルデヒドコポリマ
ーのグリシジルエーテル; − ポリグリコールエポキシ樹脂(例えば、ポリアルキ
ルオキシドのグリシジルエーテル);
【0036】− 脂環式エポキシド〔例えば、ビニルシ
クロヘキサンモノオキシド(VCMO,ユニオン・カー
バイド・ケミカルズ社およびプラスチック・カンパニー
社から市販)、ビニルシクロヘキサンジオキシド(ER
L4206として市販,本品もユニオン・カーバイド・
ケミカルズおよびプラスチック・カンパニーから市
販)、リモネンオキシド(ウィスコンシン州ミルウォー
キーのアルドリッチ社から市販)、リモネンジオキシ
ド、ビニルノルボルネンモノオキシド、アリルグリシジ
ルエーテル、アリルグリシジルエーテルアクリレート、
グリシジルアクリレート、ジシクロペンタジエンモノオ
キシド、およびジシクロペンタジエンジオキシド〕;
【0037】− グリシジル置換アミン(例えば、テト
ラグリシジルメチレンジアニリン、テトラグリシジルジ
アミノベンゼン、N,N,N’,N’−テトラグリシジ
ル−4,4’−メチレンビスベンゼンアミン、およびト
リグリシジルイソシアヌレート); − ビスフェノールAのグリシジルエーテル(本化合物
は式
【化23】を有し、ダウプラスチックス社とダウケミカ
ル社からDER332として市販されている)、テトラ
ブロモビスフェノールAのグリシジルエーテル、および
ビスフェノールFのグリシジルエーテル; − フェノール−DCPDコポリマーのグリシジルエー
テル(例えば、式
【化24】を有していて、ダウプラスチック社とダウケ
ミカル社から市販されている平均分子量が約620のT
actix556); − ダウプラスチック社とダウケミカル社から市販され
ているDER−500シリーズのエポキシ樹脂(本化合
物は、臭素化ビスフェノールAをベースとした固体エポ
キシ樹脂である);
【0038】− ダウプラスチック社とダウケミカル社
から市販されているDER−600シリーズのエポキシ
樹脂(本化合物は、ビスフェノールAをベースとした固
体エポキシ樹脂であって、nが1より大きい平均繰り返
し構造単位を有する); − ダウプラスチック社とダウケミカル社から市販のD
EN−431(本化合物は、低粘度のエポキシノボラッ
ク樹脂である);および − エピクロロヒドリン−ビスフェノールAコポリマー
のグリシジルエーテル。 本発明に適したエポキシ官能性化合物は、前述のような
開環重合可能なエポキシ官能基もしくはエポキシ官能価
の他に、少なくとも1つのヒドロシレーション反応性の
炭素−炭素二重結合を含んでもよい。ビニル官能基やア
リル官能基を有するエポキシ官能性化合物がこの範疇に
含まれ、例えば上記の特定の脂環式エポキシド−−すな
わち、ビニルシクロヘキサンモノオキシド、リモネンオ
キシド、リモネンジオキシド、ビニルノルボルネンモノ
オキシド、アリルグリシジルエーテル、アリルグリシジ
ルエーテルアクリレート、グリシジルアクリレート、ジ
シクロペンタジエンモノオキシドなどがある。
【0039】本発明に適したさらに他のエポキシ官能性
化合物は、ケイ素を含有したエポキシ官能性化合物〔す
なわち、上記の少なくとも1つのヒドロシレーション反
応性の炭素−炭素二重結合を有するエポキシ官能性化合
物と、少なくとも1つのヒドロシレーション反応性の≡
SiH基を有するケイ素化合物とのヒドロシレーション
反応生成物〕である。こうしたケイ素含有エポキシ官能
性化合物としては、ケイ素化合物が完全にエポキシ置換
されているもの(すなわち、各≡SiH基がこのような
エポキシ官能性化合物と反応している)、ならびにケイ
素化合物が部分的にだけエポキシ置換されているもの
(このようなエポキシ官能性化合物に対して未反応の少
なくとも1つの≡SiH基を有する)がある。
【0040】これらのケイ素含有エポキシ官能性化合物
を作製するための適切なエポキシ官能性化合物は、上記
のような少なくとも1つのヒドロシレーション反応性の
炭素−炭素二重結合を有するエポキシ官能性化合物を含
む。適切なケイ素化合物としては、上記のケイ素化合物
も含めて、環状のポリシロキサン、四面体状のシロキシ
シラン、および線状のポリシロキサンなどがある。さら
に他のエポキシ官能性化合物としては、CRIVELL
Oらによる「“ケイ素含有エポキシ樹脂の合成、特性決
定、および光開始によるカチオン重合”,ジャーナル・
オブ・ポリマーサイエンス:パートA:ポリマーケミス
トリー,Vol.28,479〜503ページ(199
0)」に開示されているケイ素含有エポキシ官能性化合
物(例えば、モノマーやオリゴマー)がある。さらに、
ZAHIRに明記されているエポキシシロキサンも含ま
れる。
【0041】特に好ましいのは、シクロヘキセンオキシ
ド末端のシロキサン、グリシジル末端のシロキサン、シ
クロヘキセンオキシドで完全に置換された線状のヒドロ
シロキサン、シクロヘキセンオキシドで完全に置換され
た環状のヒドロシロキサン、シクロヘキセンオキシドで
部分的に置換された線状のヒドロシロキサン、シクロヘ
キセンオキシドで部分的に置換された環状のヒドロシロ
キサン、グリシジルで完全に置換された線状のヒドロシ
ロキサン、グリシジルで完全に置換された環状のヒドロ
シロキサン、グリシジルで部分的に置換された線状のヒ
ドロシロキサン、およびグリシジルで部分的に置換され
た環状のヒドロシロキサンである。適切なケイ素含有エ
ポキシ官能性化合物の特定の例としては、1,3−ビス
(3,4−エポキシシクロヘキシルエチル)テトラメチ
ルジシロキサン(BTMDS)、式
【0042】
【化25】を有する1,3,5,7−テトラメチル−テ
トラキス(3,4−エポキシシクロヘキシルエチル)シ
クロテトラシロキサン(DVCHO 4)、式
【化26】を有する、ビニルシクロヘキセンモノオキシ
ドと線状ジメチルメチルヒドロシロキサンコポリマーと
の完全にエポキシシクロヘキシル置換されたヒドロシレ
ーション生成物(本生成物の分子量は約3200〜48
00,mは約20〜40,そしてnは約6〜11であ
り,線状ジメチルメチルヒドロシロキサンコポリマー
は、ニュージャージー州PiscatawayのHul
s American Inc.からPS123.5と
して市販されている)、および式
【0043】
【化27】を有する、ビニルシクロヘキセンモノオキシ
ドと線状フェニルメチルメチルヒドロシロキサンコポリ
マーとの完全にエポキシシクロヘキシル置換されたヒド
ロシレーション生成物(本生成物の分子量は約1800
〜2500,mは約2〜7,そしてnは約6〜11であ
り,線状フェニルメチルメチルヒドロシロキサンコポリ
マーはHuls American Inc.からPS
129.5として市販されている)。本明細書では、こ
れら最後2つのヒドロシレーション生成物をそれぞれP
S123.5−VHCOおよびPS129.5−VHC
Oと呼ぶ。ケイ素含有エポキシ官能性化合物を作製する
ための適切な方法は、CRIVELLOらによる前記文
献、CRIVELLOらによる「“遷移金属によって触
媒されるレジオ選択的な開環重合およびヒドロシレーシ
ョン”,Macromol.Chem.,Macrom
ol−Symp.,54/55,p.189〜198
(1992)」、およびCRIVELLOらによる
「“開環重合とヒドロシレーションのためのレジオ選択
的なロジウム含有触媒”,ジャーナル・オブ・ポリマー
サイエンス:パートA:ポリマーケミストリー,Vo
l.30,p.1〜11(1992)」に開示されてい
る方法を含む。
【0044】本発明の硬化剤は、本発明のエポキシ官能
性化合物の硬化を容易にするもの、具体的にはこのよう
なエポキシ化合物の開環重合を容易にするものである。
特に好ましい実施態様では、このような硬化剤は、開環
重合においてエポキシ官能性化合物と重合するような化
合物である。このような硬化剤の2種以上を組み合わせ
て使用することもできる。適切な硬化剤としては、ZA
HIRに開示されているものがある。適切な硬化剤の1
種は無水物、特に、ナディック無水物(nadic a
nhydrides)(NA),メチルナディック無水
物(MNA,アルドリッチ社から市販),フタル酸無水
物,テトラヒドロフタル酸無水物,ヘキサヒドロフタル
酸無水物(HHPA,ニュージャージー州Newark
のアンハイドライド・アンド・ケミカルズ社から市
販),メチルテトラヒドロフタル酸無水物(MTHP
A,アンハイドライド・アンド・ケミカルズ社から市
販),メチルヘキサヒドロフタル酸無水物(MHHP
A,アンハイドライド・アンド・ケミカルズ社から市
販),エンドメチレンテトラヒドロフタル酸無水物,ヘ
キサクロロエンドメチレンテトラヒドロフタル酸無水物
(Chlorentic Anhydride−−イリ
ノイ州ローズモントのヴェルシコールケミカル社から市
販),トリメリット酸無水物,ピロメリット酸二無水
物,マレイン酸無水物(MA,アルドリッチ社から市
販),コハク酸無水物(SA),ノネニルコハク酸無水
物,ドデセニルコハク酸無水物(DDSA,アンハイド
ライド・アンド・ケミカルズ社から市販),ポリセバシ
ン酸ポリ無水物,およびポリアゼライン酸ポリ無水物等
のポリカルボン酸無水物である。
【0045】他の適切な硬化剤は、芳香族アミンや脂肪
族アミン(例えば、脂肪族ポリアミン、脂環式ポリアミ
ン、芳香族ポリアミン、および複素環式ポリアミン等)
を含めたアミン類である。特に適切な例としては、1,
4−シクロヘキサン−ビス(メチルアミン)、1,3−
ビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサ
ン、ヘキサメチレンジアミン、トリエチレンテトラミ
ン、N−アミノエチルピペラジン(AEP,アルドリッ
チ社から市販)、1,3−ジアミノベンゼン、1,4−
ジアミノベンゼン、4,4’−ジアミノジフェニルメタ
ン、およびポリアミノスルホン〔例えば、4,4’−ジ
アミノジフェニルスルホン(4,4’−DDS,チバガ
イギー社から市販)、4−アミノフェニルスルホン、お
よび3−アミノフェニルスルホン〕等がある。
【0046】さらに、エチレングリコール(EG,アル
ドリッチ社から市販)、ポリ(プロピレングリコー
ル)、およびポリ(ビニルアルコール)等のポリオール
類;ならびに約550〜650の平均分子量を有するフ
ェノール−ホルムアルデヒド樹脂、約600〜700の
平均分子量を有するp−t−ブチルフェノール−ホルム
アルデヒド樹脂、および約1200〜1400の平均分
子量を有するp−n−オクチルフェノール−ホルムアル
デヒド樹脂(これらはニューヨーク州シェネクタディの
シェネクタディ・ケミカルズ社から、それぞれHRJ−
2210,HRJ−2255,SP−1068として市
販されている)等のフェノール−ホルムアルデヒド樹
脂;なども適切な硬化剤である。さらにフェノール−ホ
ルムアルデヒド樹脂に関しては、398の分子量を有す
るフェノール−ホルムアルデヒド樹脂(ニュージャージ
ー州TeaneckのアジノモトUSA社からCG−1
25として市販)とCTUグアナミンとの組み合わせ物
も適切である。
【0047】フェノール性ヒドロキシル基を含有した他
の樹脂〔レゾルシノールをベースとした樹脂やカチオン
重合によって形成される樹脂(例えば、DCPD−フェ
ノールコポリマー)〕も使用することができる。さらに
他の適切な樹脂としては、メラミン−ホルムアルデヒド
樹脂やユリア−ホルムアルデヒド樹脂がある。本発明に
おいては、市販の異なった組成物を硬化剤として使用す
ることもできる。こうした組成物の1つはAH−154
であり、本品はアジノモトUSA社から市販されている
ジシアンジアミドタイプの配合物である。他の適切な組
成物としては、アンカマイド(Ancamide)40
0(本品は、ポリアミド、ジエチルトリアミン、および
トリエチレンテトラミンの混合物である)、アンカマイ
ド506(本品は、アミドアミン、イミダゾリン、およ
びテトラエチレンペンタアミンの混合物である)、およ
びアンカマイド1284(本品は、4,4’−メチレン
ジアニリンと1,3−ベンゼンジアミンとの混合物であ
る)等がある。これらの配合物は、“パシフィック・ア
ンカー・ケミカル,パフォーマンス・ケミカル部,エア
ープロダクツ・アンド・ケミカルズ社,ペンシルバニア
州アレンタウン”から市販されている。
【0048】さらに他の適切な硬化剤としては、3,9
−ビス(3−アミノプロピル−2,4,8,10−テト
ロキサスピロ〔5,5〕ウンデカン(本品は、アジノモ
トUSA社からATUとして市販されている)、脂肪族
ジヒドラジド〔本品は、アジノモトUAS社からアジキ
ュアー(Ajicure)UDHとして市販されてい
る〕、およびメルカプト末端ポリサルファイド(本品
は、イリノイ州シカゴのモートン・インタナショナル社
からLP−540として市販されている)などがある。
硬化剤を使用する場合、1種以上の硬化促進剤(cur
ing accelerator)や触媒作用性の硬化
剤(catalytic curing agent)
を存在させてもよい。適切な硬化促進剤としてはZAH
IRに開示されているものがある。
【0049】適切な硬化促進剤の1種に、アミン類(特
にジメチルアニリン),そしてさらにはトリエチルアミ
ンやオクチルジメチルアミン等の第三アミン類と、三フ
ッ化ホウ素または三塩化ホウ素との錯体があり、1つの
適切な例は、ジメチルアニリンと三フッ化ホウ素との錯
体(BF3・DMA)(アルドリッチ社から市販)であ
る。さらに、1,1’−メチレンビス(3−メチルピペ
リジン)(MBMP,アルドリッチ社から市販)、ジメ
チルベンジルアミン(DMBA)、トリス−(ジメチル
アミノメチル)フェノール(TDMAMP,アルドリッ
チ社から市販)、ヘキサメチレンテトラミン、および
1,6−ビス−(ジメチルアミノ)ヘキサン等の第三ア
ミン;N−4−クロロフェニル−N’,N’−ジメチル
尿素(モヌロン)、N−3−クロロ−4−メチルフェニ
ル−N’,N’−ジメチル尿素(クロロトルロン)、N
−(2−ヒドロキシフェニル)−N’,N’−ジメチル
尿素、N−(2−ヒドロキシ−4−ニトロフェニル)−
N’,N’−ジメチル尿素、およびアミキュアー(Am
icure)UR2T(置換尿素配合物,パシフィック
・アンカー・ケミカル社から市販)等の尿素誘導体;な
らびにイミダゾール、ベンズイミダゾール、1−メチル
イミダゾール、3−メチルイミダゾール、1,2−ジメ
チルイミダゾール(1,2−DMI,アルドリッチ社か
ら市販)、2−エチル−4−メチルイミダゾール(2,
4−EMI,アルドリッチ社から市販)、1−ビニルイ
ミダゾール(1−VI,アルドリッチ社から市販)、2
−ビニルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、2
−フェニル−4−メチルイミダゾール、1−(2,6−
ジクロロベンゾイル)−2−フェニルイミダゾール、お
よび1−(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−2−
フェニルイミダゾール等の置換もしくは非置換イミダゾ
ール類も適切である。プレポリマーが使用される場合
は、有機ホスフィンを硬化促進剤として使用することが
でき、トリフェニルホスフィンが適切な例である。
【0050】本発明の硬化可能なブレンド物の硬化を起
こさせ、これによって最終硬化生成物を得るために、ヒ
ドロシレーション触媒を配合することができる。例え
ば、この触媒は、≡SiH基とそのための炭素−炭素二
重結合が存在する場合、あるいは条件がヒドロシレーシ
ョンを起こさせるのに適している場合、ヒドロシレーシ
ョン反応を容易にする。さらに、エポキシ官能価を介し
ての開環重合が硬化メカニズムとして作用する場合、ヒ
ドロシレーション触媒と有効な≡SiH基は(これら両
方が本目的に対して充分に存在しているならば)、エポ
キシの硬化を触媒するよう協同的に作用する。こうした
作用の態様については、CRIVELLOらによる
「“遷移金属によって触媒されるレジオ選択的な開環重
合およびヒドロシレーション”,Macromol.C
hem.,Macromol−Symp.,54/5
5,p.189〜198(1992)」、CRIVEL
LOらによる「“開環重合のための新規な白金含有開始
剤”,ジャーナル・オブ・ポリマーサイエンス:パート
A:ポリマーケミストリー,Vol.29,p.185
3〜1863(1991)」、およびCRIVELLO
らによる「“開環重合のための新規な白金開始剤”,
リマープレプリント,Vol.32,p.338〜33
9(1991)」に説明されている。開環重合は、これ
ら文献の説明にしたがって行うことができる。
【0051】使用された場合、ヒドロシレーション触媒
は、硬化可能なブレンドの総重量に基づいて約5−60
ppmの量提供されることが好ましい。指示されたよう
に十分量の≡SiH基およびヒドロシレーション触媒が
開環重合を触媒化するために存在する場合、それから同
様に重合が起る十分なエポキシ官能性が存在するなら
ば、このような重合は硬化剤の不存在においてでさえ起
るだろう。この点において、指示されたように又その開
環重合を触媒化するために十分量の≡SiH基及びヒド
ロシレーション触媒がたとえ存在していたとしても、こ
のような硬化剤および任意に加えて硬化促進剤の存在は
本発明の範囲内であることは注目される。
【0052】ヒドロシレーション触媒は、第VIII族元素
の金属及び錯体を含む好ましいヒドロシレーション触媒
は、白金(例えばストレム・ケミカル・インク(Str
emChemlcal,Inc.)マサーチュセッツ州
ニューブリポートから市販されているジクロロ(1,2
−シクロオクタジエン)白金(II)、PtCl2、ジベ
ンゾニトリル白金ジクロライド、炭素上の白金)を含
む。
【0053】反応性及び価格の点で適当である1種のこ
のような触媒は、塩化第二白金酸(H2PtCl6・6H
2O)であり、又ハルス・アメリカ(Huls Ame
rlca)からPCO75として市販されているジビニ
ルテトラメチルジシロキサンの白金錯体及びハルス・ア
メリカから市販されている白金含有触媒PCO72(白
金ジビニル錯体)及びPCO85が又適する。1種の好
ましい触媒は、例えばLEIBFRIED ’779及
びBARD等 ’360に開示されているような塩化第
二白金酸とジシクロペンタジエンの錯体である。第二の
好ましい触媒は、示された(COD)PtCl2であ
る。
【0054】本発明の硬化可能なブレンド用のヒドロシ
レーション触媒としてCRIVELLO等による“No
vel Platinum−Containing I
nitiators for Ring−Openin
g Polymerizations”,Journa
l of Polymer Science:Part
A:Polymer Chemistry,Vol.
29,頁1853−1863(1991)に開示された
触媒が又適する。
【0055】本発明のブレンドが可能であることが好ま
しい。このような硬化可能なブレンドは、必須の成分の
通常の混合のような適当な方法で製造できる。一般的な
問題として、硬化自体は、熱的に起ることが好ましい。
1種の適当な方法として、その硬化可能なブレンドは真
空のもとで脱気され、それから例えば窒素のような不活
性雰囲気中で加熱が行なわれる。硬化可能なブレンドの
硬化中に起る反応では、ハイドロシレーション及びエポ
キシ開環重合が前述の議論と一致する。
【0056】第1の態様において、その硬化可能なブレ
ンドは、ハイドロシレーション触媒、およびポリエン、
シリコン化合物及びエポキシ−官能性化合物を含む反応
体、その外に指示された硬化剤のような使用できる追加
の成分を含む。硬化剤が存在する場合、硬化促進剤は同
様に含有できる。これらの反応体は適宜ブレンドされ、
それから硬化した生成物が得られるまで、適する硬化が
行なわれる。
【0057】この第1の態様において、そのポリエン及
びそのシリコン化合物の少なくとも1種は、2を越える
ハイドロシレーション反応性基を有する。その硬化手順
はこのようなポリエン及びシリコン化合物のハイドロシ
レーションを起すように行なわれそしてそれによってそ
れらの架橋を提供しそして又そのエポキシ官能性化合物
及びシリコン化合物のハイドロシレーションを起す。そ
のエポキシ官能性化合物が少なくとも1つのハイドロシ
レーション反応性炭素−炭素二重結合を有し、その上硬
化はそのエポキシ官能性の開環重合を起すように行なわ
れる。
【0058】第2の態様において、その硬化可能なブレ
ンドはそのハイドロシレーション触媒以外にシリコン化
合物、少なくとも1個のハイドロシレーション反応性炭
素−炭素二重結合をさらに有するエポキシ官能性化合
物、硬化剤そして任意に硬化促進剤を含む。この場合、
そのブレンドはポリエンをほとんど含まず、又はまった
く含まないことがより好ましい。
【0059】第二の態様の上述のブレンドに関する変形
としてそのエポキシ官能性化合物及びシリコン化合物
は、別々の初期工程においてその示されたハイドロシレ
ーション触媒の存在において反応される。これはそのシ
リコン化合物のハイドロシレーション反応性≡SiH基
とそのエポキシ官能性化合物のハイドロシレーション反
応性炭素−炭素二重結合間のハイドロシレーション反応
である。
【0060】このようなハイドロシレーションは正しい
相対割合の指示されたシリコン化合物及びエポキシ−官
能性化合物及び適当量、好ましくは約5〜5000ppmの
ハイドロシレーション触媒を混合することによって行な
われることができる。この混合物はハイドロシレーショ
ンが開始される温度に加熱されそしてその後適する反応
条件が保持されそのハイドロシレーション反応を少なく
とも実質上完了させる。
【0061】この開始工程の結果は、前に述べたように
エポキシで置換されたシリコン化合物、すなわちシリコ
ン含有エポキシ官能性化合物である。それから硬化手順
に供されるその硬化可能なブレンドはこのエポキシで置
換されたシリコン化合物、その外硬化剤及び任意に硬化
促進剤を含んでいる。
【0062】その指示された別々の、初期の工程がこの
第2の態様において使用されても又は使用されなくて
も、そのエポキシ官能性化合物の量は、そのシリコン化
合物ハイドロシレーション反応性≡SiH基の完全なハ
イドロシレーション又は少なくとも実質上完全なハイド
ロシレーションを起すように十分であることが好まし
い。さらに好ましい態様として、そのエポキシ官能性化
合物はモノオレフィンであり、すなわち1個のこのよう
なハイドロシレーション反応性炭素−炭素二重結合を供
給する。
【0063】このようにモノオレフィンであるそのエポ
キシ官能性化合物の場合、このようなエポキシ官能性化
合物によって寄与されるハイドロシレーション反応性炭
素−炭素二重結合対ハイドロシレーション反応性≡Si
H基の比は好ましくは1:1、又はほぼ1:1である。
従って、別々の初期の工程が使用される場合、それから
得られた生成物は完全に又は少なくとも実質上完全にエ
ポキシで置換されたシリコン化合物又はシリコン含有エ
ポキシ官能性化合物であろう。
【0064】CRIVELLO等による“The Sy
nthesis,Characterization,
and Photoinitiated Cation
icPolymerization of Silic
on−ContainingEpoxy Resin
s”,Journal of Polymer Sci
ence:Part A:Polymer Chemi
stry,Vol.28,頁479−503(199
0)において記載された前述のシリコン含有エポキシ官
能性化合物及びZAHIRにおいて特定されたそのエポ
キシシロキサンはこのように完全にエポキシ置換された
シリコン化合物として適する。さらにこれらの化合物
は、CRIVELLO等及びZAHIRに記載された方
法に従って製造できる。
【0065】その指示された別々の、初期の工程が使用
される場合、その硬化は、そのエポキシ官能性の開環重
合を提供するように行なわれる。この初期工程の不存在
において、このような開環重合に加えてそのシリコン化
合物及びそのエポキシ官能性化合物のハイドロシレーシ
ョンが同様に起るように又行なわれる。
【0066】さらに第3の態様において、エポキシで置
換されたシリコン化合物は上述のように行なわれること
ができる初期工程として又製造される。しかしながら、
ここではその炭素−炭素二重結合含有エポキシ官能性化
合物の量は、そのシリコン化合物の部分的ハイドロシレ
ーションのためのみで十分である。従ってこの初期工程
から生ずるものは部分的にエポキシ化されたシリコン化
合物である。
【0067】従ってポリエンはこの態様の硬化可能なブ
レンドには含まれる。このようなポリエンの量は、指示
された部分的にエポキシで置換されたシリコン化合物に
おいて未反応で残っているハイドロシレーション反応性
≡SiH基の完全なまたは少なくとも実質上完全なハイ
ドロシレーションを提供するように十分であることが好
ましい。
【0068】前述の第二の態様に関して、そのエポキシ
官能性化合物は、例えば指示されたように1個のこのよ
うなハイドロシレーション反応性二重結合を供給するモ
ノオレフィンであることが好ましい。このような場合に
おいて、シリコン化合物及びその炭素−炭素二重結合含
有エポキシ官能性化合物は、そのエポキシ官能性化合物
のハイドロシレーション反応性炭素−炭素二重結合に比
較して過剰の、ある場合にはわずかから過剰のハイドロ
シレーション反応性≡SiH基を提供するような量であ
る。
【0069】より詳しくは、そのエポキシ官能性化合物
はこのようなモノオレフィンである場合、そのシリコン
化合物中のハイドロシレーション反応性≡SiH基対そ
のエポキシ官能性化合物中のハイドロシレーション反応
性炭素−炭素二重結合の割合は、1:1を越える。従っ
て、ポリエンの量は、少なくとも1:1又はほぼ1:1
の割合を上昇させるために十分なハイドロシレーション
反応性炭素−炭素二重結合を提供するような量である。
換言すれば、例えば部分的にエポキシで置換されたシリ
コン化合物を製造する場合において、その初期のシリコ
ン化合物によって寄与されるハイドロシレーション反応
性≡SiH基対その初期エポキシ官能性化合物とそのポ
リエンの合計量の比は1:1又はほぼ1:1であろう。
【0070】この第三の態様について、ポリエンの量と
エポキシ官能性化合物の量とは従って反比例し、このよ
うな情況においては、そのようなポリエン及びエポキシ
官能性化合物によって供給されるヒドロシレーション反
応性の炭素−炭素二重結合に関係する“量”である。具
体的に述べると、一部エポキシ置換されたケイ素化合物
を製造するのに比較的多量のエポキシ官能性化合物を用
いる場合、ブレンド中のポリエンの量はそれに応じて少
なくなる。
【0071】更に、一部エポキシ置換されたケイ素化合
物を製造する際に用いられるポリエンとケイ素化合物の
少なくとも一方はヒドロシレーションにより架橋がもた
らされるように2つより多いヒドロシレーション反応性
の部位を有する。硬化は第二の態様においてヒドロシレ
ーションを行うのに適した手法に従って行うことができ
る。
【0072】エポキシ官能性化合物は開環重合を維持す
るのに十分な、好ましくは主たる硬化機構たる開環重合
を行わせるのに十分なエポキシ官能基を与えるそのよう
な量で用いることができる。ここで、硬化剤及び、場合
によっては、硬化促進剤が同様に用いることができる。
【0073】この硬化性ブレンドにエポキシ官能基の重
合を触媒する十分な量のヒドロシレーション触媒とヒド
ロシレーション反応性SiH基が存在するならば、その
ような硬化剤及び硬化促進剤の存在はこの目的には必須
でない。しかし、そのような場合でも、硬化剤及び、場
合によっては、硬化促進剤を含めることができる。
【0074】更に、第三態様のこの変法においては、硬
化は、指定されたヒドロシレーションをもたらすことに
加えて、エポキシ官能基の開環重合をもたらすように行
われる。従って、ここでは、一部エポキシ置換ケイ素化
合物を製造する際に用いられるケイ素化合物は2つより
多いヒドロシレーション反応性部位を有し、そのためそ
のような重合は架橋をもたらす。
【0075】第四の態様において、硬化性ブレンドはプ
レポリマー、好ましくは架橋性プレポリマー、更に好ま
しくは架橋性の有機ケイ素プレポリマー、及びエポキシ
官能性化合物を含んで成り;そして特に好ましい態様に
おいては、ポリエン及びケイ素化合物はそのような架橋
性ブレンドに、そのようなポリエン及びケイ素化合物か
ら成る反応体からヒドロシレーションによって製造され
た、指定された架橋性有機ケイ素プレポリマーの形で与
えられる。ヒドロシレーション触媒及びそのようなプレ
ポリマー、並びにエポキシ官能性化合物及び、限定され
るものではないが、前記の硬化剤及び硬化促進剤等の任
意の追加成分、更には追加のポリエン及びケイ素化合物
を含むこの硬化性ブレンドは同様に硬化操作付される。
【0076】前記の同じヒドロシレーション触媒はプレ
ポリマーを製造する際に使用することにも同様に適して
いる。そのような触媒が白金触媒であるような場合、モ
ノマーの重量基準で白金として約0.0005〜約0.
05重量%の触媒濃度が好ましい。
【0077】この第四の態様に関し、硬化性ブレンドの
プレポリマーがそのようなブレンドの硬化を行うのに十
分な量の、そのプレポリマーの製造に際して用いられる
ヒドロシレーション触媒を含有しているならば、本発明
の硬化した組成物はヒドロシレーション触媒を更に加え
る必要なしに得ることができる。別法として、この硬化
性ブレンドは、必要ならば、追加のヒドロシレーション
触媒を含んでいることができる。
【0078】本発明に適した架橋性の有機ケイ素プレポ
リマーに、レイブフリード(LEIBFRIED)の’
779号、レイブフリードの’731号、レイブフリー
ドの’134号、バード(BARD)等の’360号及
びコワン(COWAN)に開示されるようなプレポリマ
ーがある。本発明に適した架橋性プレポリマーにはま
た、バード等の’303号、米国特許第5,068,3
03号、バーニア(BURNIER)の’048号、米
国特許第5,025,048号、バーニアの’735
号、米国特許第5,118,735号並びに米国特許出
願第593,161号(1990年10月5日出願)、
同第593,168号(1990年10月5日出願)、
同第685,360号(1991年4月15日出願)及
び同第764,746号(1991年9月24日出願)
に開示されるようなプレポリマーがある。
【0079】好ましい架橋性の有機ケイ素プレポリマー
は:
【0080】(a)少なくとも2個のヒドロシレーショ
ン反応性の炭素−炭素二重結合を有する少なくとも1種
のポリエン;及び
【0081】(b)少なくとも2個のヒドロシレーショ
ン反応性の≡SiH基を有する、環式ポリシロキサン
類、正四面体シロキシシラン類及び線状ポリシロキサン
類より成る群から選択される少なくとも1員から成る少
なくとも1種のケイ素化合物;
【0082】を含んで成り;そしてその少なくとも1種
のポリエンとその少なくとも1種のケイ素化合物の内の
少なくとも一方は2個より多いヒドロシレーション反応
性の部位を有しているものである。少なくとも1種のケ
イ素化合物は3個又は4個以上のヒドロシレーション反
応性の≡SiH基を有しているのが更に好ましい。
【0083】そのようなプレポリマーに適したポリエン
及びケイ素化合物は本明細書に記載されるものである。
【0084】本発明の架橋性プレポリマーは指定された
架橋性有機ケイ素プレポリマー、即ち前記で詳細に論じ
た、少なくとも1種のポリエンと1種又は2種以上の環
式ポリシロキサン及び/又は正四面体シロキシシラン及
び/又は線状ポリシロキサンを含んで成るプレポリマー
である場合、少なくとも1種のポリエンが寄与する全ヒ
ドロシレーション反応性炭素−炭素二重結合の、少なく
とも1種ケイ素化合物が寄与するヒドロシレーション反
応性≡SiH基に対する比は0.1:1又は約0.1:
1〜1.5:1又は約1.5:1の範囲にあるのが好ま
しい。この比は0.5:1又は約0.5:1〜1.2〜
1又は約1.2:1の範囲にあるのがより好ましい。こ
の比は0.8:1又は約0.8:1〜1.2:1又は約
1.2:1の範囲にあるのが更に好ましい。この比は
1:1又は約1:1であるのが最も好ましい。
【0085】本発明の架橋性有機ケイ素プレポリマーに
関して更に述べると、このようなプレポリマーにはポリ
エン、好ましくは多環ポリエンと反応せしめられてい
る、ヒドロシレーション反応性の≡SiH基を有する線
状ポリ(有機ヒドロシロキサン)から成る架橋性の線状
ポリ(有機ヒドロシロキサン)プレポリマーが包含され
る。多環ポリエンのような適当なポリエンには本明細書
で論じられているものがある。
【0086】これらの架橋性線状ポリ(有機ヒドロシロ
キサン)プレポリマーにおいて、そのようなヒドロシレ
ーション反応性≡SiH基の好ましくは5〜90%、更
に好ましくは少なくとも30%、最も好ましくは30〜
60%は、しかして、ポリエンと反応せしめられてい
る。これらのプレポリマーに適切な線状ポリ(有機ヒド
ロシロキサン)は本明細書で論じられたものであって、
前記一般式のもの及び前記典型的な線状ポリ(有機シロ
キサン)の両者が適用可能である。
【0087】本発明の架橋性プレポリマーは、限定され
るものではないが、レイブフリードの’779号、レイ
ブフリードの’731号、レイブフリードの’134
号、バード等の’360号、バード等の’303号、バ
ーニアの’048号、バーニアの’735号及びコワン
に、また米国特許出願第593,161号、同第59
3,168号及び同第685,360号に記載されるプ
ロセス工程及び触媒を含めて、前記の手法と成分を用い
て製造することができる。プレポリマーの形成反応は熱
的に、或いはヒドロシレーション触媒又はラジカル生成
剤、例えばペルオキシド及びアゾ化合物の添加によって
促進させることができる。
【0088】本発明の架橋性プレポリマーとして前記の
架橋性有機ケイ素プレポリマーを製造する1つの方法は
単に、成分、即ちポリエン、ケイ素化合物及びヒドロシ
レーション触媒を含む成分を正しい相対比率で混合し、
得られた混合物を反応開始温度にもたらす方法である。
その後は、反応を所望とされるプレポリマーを得るのに
必要な完結度まで進めるべく適正な温度条件が維持され
る。
【0089】これに関し、使用される反応条件は、本明
細書において定義される用語の意味内、即ちプレポリマ
ーは一部硬化されているが、そのゲル点まで又はゲル点
を越えて硬化されてはいないと言う意味内のプレポリマ
ーを得るのに必要な条件である。例えば、所要成分の混
合物は約30〜80℃において数時間保持され、次いで
有効ヒドロシレーション反応性の≡SiH基の必要割
合、好ましくはその5〜80%が反応せしめられた時点
に中断される。この重合は、更に好ましくは、有効ヒド
ロシレーション反応性の≡SiH基の30〜65%、最
も好ましくは、30〜50%が反応せしめられるように
行われる。
【0090】指定されたプレポリマーの製造は2段階法
として行うことができる。そのような場合、プレポリマ
ーが最終的に製造されるときに使用されるポリエンがそ
れ自体まずそのプレポリマーと同じようにして製造され
る。これに関し、そのようなポリエンはヒドロシレーシ
ョン触媒、ケイ素化合物及び初期ポリエン─本明細書で
議論されているようなポリエンがそのような初期ポリエ
ンとして適している─の混合物を加熱してヒドロシレー
ション反応を行うことによって得られる。更に明確に
は、このポリエンはレイブフリードの’134号及びレ
イブフリードの’809号に記載される方法で製造する
ことができる。
【0091】ポリエンのこの調製のために、使用する材
料ポリエン(initial polyene)とシリ
コン化合物の比率は、反応に関与可能なヒドロシレーシ
ョン(hydrosilation)反応性炭素−炭素
二重結合が、ヒドロシレーション反応性≡SiH基に対
して過剰量存在するような割合にする;すなわち、材料
ポリエンのヒドロシレーション反応性炭素−炭素二重結
合とシリコン化合物のヒドロシレーション反応性≡Si
H基の比率が、約2:1から約10:1の間になるよう
にする。この反応の後に未反応のまま残っている過剰量
の材料ポリエンは、慣用されている除去法−例えば、真
空中の蒸留−のような適当な任意の方法によって取り除
く。
【0092】生成ポリエンにおいて、材料ポリエンに由
来するヒドロシレーション反応性炭素−炭素二重結合の
総計と、シリコン化合物由来のヒドロシレーション反応
性≡SiH基の割合は、好ましくは、少なくとも1.
8:1または少なくとも約1.8:1であり;より好ま
しくは、1.8:1または約1.8:1より大きい。さら
に好ましくは、1.8:1または約1.8:1より大き
く、2.2:1または約2.2:1以下である;最も好ま
しくは、1.8:1または約1.8:1より大きく、2.
0:1または約2.0:1以下である。この生成ポリエ
ンの生成において、シリコン化合物由来のヒドロシレー
ション反応性≡SiH基は、材料ポリエンに同様に由来
するヒドロシレーション反応性炭素−炭素二重結合と完
全に、または、少なくとも実質的に完全に反応する。こ
の場合、”少なくとも実質的に完全に”とは、約90%
またはそれ以上の≡SiH基が反応したことを意味す
る。
【0093】材料ポリエンに由来するヒドロシレーショ
ン反応性炭素−炭素二重結合については、上述した≡S
iH基とこのように完全には反応していないものは、さ
らにヒドロシレーションに使用することができる。従っ
て、生成ポリエンには少なくとも2個のヒドロシレーシ
ョン反応性炭素−炭素二重結合が提供される。従って、
この生成ポリエンは、例えば前述の第四の態様に示し
た、プレポリマーを含む本発明の硬化性ブレンド(cu
rable blend)のために、プレポリマーの調
製に用いることができる。さらに、この生成ポリエンを
同様に、例えば前述の第一、第二および第三の態様に示
した、プレポリマーを使用しない本発明の硬化性ブレン
ドのためにポリエンとして使用できる。これらの、ポリ
エンの生成に関与するが≡SiH基とは反応しなかった
ヒドロシレーション反応性炭素−炭素二重結合のうち、
反応した材料ポリエンの一部である−そして、得られた
反応後のポリエンの一部となっている−ヒドロシレーシ
ョン反応性炭素−炭素二重結合は、前述した二段階工程
の第二工程において、追加されたシリコン化合物のヒド
ロシレーション反応性≡SiH基と反応することができ
る。この第二工程は、架橋可能なプレポリマーの調製で
あり、そのような生成ポリエンおよび追加のシリコン化
合物を用い,前述したように架橋可能なオルガノシリコ
ンプレポリマーの調製方法に従って行うことができる。
【0094】このような二段階プレポリマーにおいて
は、生成ポリエンに由来するヒドロシレーション反応性
炭素−炭素二重結合の総計と、追加のシリコン化合物由
来のヒドロシレーション反応性≡SiH基の割合は、好
ましくは、架橋可能なオルガノシリコンプレポリマーの
調製に関して前述した割合と同じである。すなわち、好
ましくは、0.1:1または約0.1:1から1.5:1
または約1.5:1までの範囲であり、より好ましく
は、0.5:1または約0.5:1から1.2:1または
約1.2:1までの範囲であり、さらに好ましくは、0.
8:1または約0.8:1から1.2:1または約1.
2:1までの範囲であり;最も好ましくは、1:1また
は約1:1である。具体的には、本発明の架橋可能な線
状ポリ(オルガノヒドロシロキサン)プレポリマーの製
造については、本明細書中で述べるように、ヒドロシレ
ーション触媒とポリサイクリックポリエンを混合し熱を
加えて複合物を形成させる。次に、この複合物とポリ
(オルガノヒドロシロキサン)を混合して、前述したオ
ルガノシリコンプレポリマーの場合と同様に、望みのプ
レポリマーを得るために適切な反応条件を適用する。
【0095】具体的には、反応混合物を約40℃から8
0℃に熱する;オルガノシリコン架橋性プレポリマーの
調製に関して前述したように、反応温度は数時間の間保
たれ、利用可能なヒドロシレーション反応性≡SiH基
が望みの割合だけ反応した時点で反応を止める。望みの
割合とは、このポリ(オルガノヒドロ−シルオキサン)
プレポリマーの場合、好ましくは、≡SiH基のうちの
5%から90%である。さらに好ましくは、そのような
利用可能なヒドロシレーション反応性≡SiH基の30
%から60%が反応するようにポリマー化が行われる。
すぐ次に述べる論議は、前述したような低い温度下の反
応によって、望みのポリ(オルガノヒドロシロキサン)
プレポリマーを得るための適切なポリサイクリックポリ
エンに関することであるが、このような論議は、本問題
についての現時点でのもっとも深い理解に従って提供さ
れる。この論議は、本発明の範囲を制限するためのもの
ではない。
【0096】特に、ヒドロシレーション反応性炭素−炭
素二重結合のヒドロシレーション反応性≡SiH基に対
する割合が、架橋されたポリエンを得るのに適している
場合であっても、望みのポリ(オルガノヒドロシロキサ
ン)プレポリマー、好ましくは、流動可能で、熱硬化性
ポリ(オルガノヒドロシロキサン)プレポリマーをこの
ような低い温度下での反応によって得るためには、適切
なポリサイクリックポリエンを必要とする思われる;適
切なポリサイクリックポリエンとは、化学的に区別可能
なヒドロシレーション反応性炭素−炭素二重結合、すな
わち、ヒドロシレーションにおいて他の結合よりも反応
性の高い結合を有しているものをいう。これらのポリサ
イクリックポリエンには、例えば、ジシクロペンタジエ
ン並びにシクロペンタジエントリマーのようなシクロペ
ンタジエンオリゴマー、及びメチルジシクロペンタジエ
ンが含まれる。
【0097】第四の態様の硬化は、第一の態様に用いら
れたのと同様の条件に従って実施することができる。さ
らに、今まで記載した成分以外の成分を本発明に含ませ
ることもできる;該成分は、本発明の熱硬化性ブレンド
に、および/または、プレポリマーを採用する場合は該
プレポリマーの調製に、成分並びにプレポリマーの性質
に応じて提供される。さらに、そのような添加の成分に
関しては、それらの特定の成分について具体的に記載す
るがそれらは本発明を制限するものではなく、また、具
体的に記載されていない成分でも適切なものもありうる
ということを理解されたい。例えば、米国特許出願 第
764,746号に少なくとも一つの第二シリコン化合
物であると特定されている物質はそのような適切な添加
成分である。この成分は、本発明の硬化性ブレンドに原
材料として提供できるものとして、および/または、プ
レポリマーの調製に使用できるものとして特に注目され
る。さらに、別の添加成分としては、米国特許出願 第
593,168号並びに第764,829号に記載された
ような難燃剤が含まれる。さらに、また別の成分として
は、1992年2月21日に提出された米国特許出願
第893,610号号に記載されたような反応速度調節
成分が含まれる。さらに、また別の成分として、炭素
(グラファイト)、石英、アラミド(aramid)並
びに他のポリマー繊維を本発明の熱硬化性ブレンドに含
ませることができる;これらの物質は、本発明の液体プ
レポリマーによって非常に良好に濡れることができるの
で優れたマトリックス材料である。繊維は、不織性、一
方向、織性(woven)、繊維性(fabric)等
の型のものを使用できる;適切な繊維並びにプレプレッ
グはBARD’360に記載されているものを含む。
【0098】充填剤並びに顔料のよう添加物もまた容易
に含ませることができる。ひる石、雲母、ウォラストナ
イト(珪灰石)、炭酸カルシウム、砂、シリカ、煙霧状
シリカ、融解シリカ、セラミックビーズ、中空ガラス、
ガラス球、ガラスビーズ、粉砕ガラス、廃棄ガラス並び
に他の無機質充填剤は、含ませることのできる充填剤の
例である。充填剤は、補強剤若しくは充填剤として、お
よび成形物のコストを削減するための増量剤として機能
することができる;特に、ガラス球は、低密度の複合材
料(composite)の調製に有用である。充填剤
は、さらに、粘性修飾のような他の目的のために使用す
ることもできる。充填剤は、本発明の硬化性ブレンドの
重量の約15%まで含ませることができ、ガラス繊維を
使用されていない場合はもっと高い割合まで、すなわち
約95%まで含ませることができる。
【0099】安定剤(抗酸化剤)は、本発明の硬化性ブ
レンド中におけるプレポリマーの保存安定性、並びに最
終硬化生成物中の温度酸化安定性を保持するのに有用で
ある。例として、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル
−4−ピペリジニル)−(3,5−ジ−第三−ブチル−
4−ヒドロキシベンジル)ブチルプロパンジオエート
(TinuvinTM144としてチバ−ガイギコーポレ
ーション、Hawthorne,NYから入手可能)、
または、オクタデシル 3,5−ジ−第三−ブチル−4
−ヒドロキシヒドロシンナメート(オクタデシル 3−
(3',5'−ジ−第三−ブチル−4'−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネートとしても知られている)(Naug
ardTM765としてユニローヤルケミカルコーポレー
ション.,Middlebury,CTから入手可能)
とビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジ
ニル−セバケート)(TinuvinTM765としてチ
バ−ガイギコーポレーションから入手可能)の組み合わ
せが挙げられる。安定剤は一般に硬化性ブレンドのプレ
ポリマーの重量の約0.5%から約3.0%の量を用い
る。
【0100】強度を高めるために一つ若しくは複数のエ
ラストマーを加えることもできる。分子量が100,0
00より小さい炭化水素エラストマー並びに低分子量シ
ロオキサンエラストマーが好ましい。炭化水素エラスト
マーの例には、低分子量エチレン−プロピレン−ジエン
ターポリマー、低分子量ブチルゴム、部分的に水素化
された低分子量ポリイソプレン若しくは天然ゴム、およ
び、部分的に水素化された低分子量ポリブタジエン若し
くはスチレン−ブタジエン コポリマーが含まれる。シ
ロオキサンゴムの例には、低分子量ビニル若しくはSi
H末端を有するポリジメチル/ジフェニルシロキサン
コポリマーが含まれる。低分子量エチレン−プロピレン
−ジシクロペンタジエン並びに分子量5500から70
00の分子量を有するエチレン−プロピレン−エチリデ
ンノルボルネンポリマーが好ましい。最も好ましいのは
Trilene65エラストマー(ユニローヤルケミカ
ルコーポレーションから入手可能)である。1種類また
は複数種類のエラストマーは重量基準で、通常、組成物
の全量の0.5−20%、好ましくは3−12%,最も
好ましくは5−10%である;場合によってはより高レ
ベルのエラストマーを使用することも可能である。一般
に、米国特許出願 第593,161号並びに第685,
360号に記載されたようなエラストマーを使用するこ
とができる。特に、本発明の硬化性ブレンドの前述した
第二の態様に関して、混合成分としてシアン酸エステル
樹脂を採用することができる。
【0101】前述した第三の態様について、エポキシ官
能性は、従来知られている存在する基材、繊維、フィラ
ーに対して改良された接着性を提供できる。さらに、そ
のようなエポキシ官能性は、ブレンドの成分(熱可塑性
樹脂およびエラストマーのような非反応性のもの、およ
び種々の熱硬化性樹脂、反応性オリゴマーのような反応
性のもの)と含まれている官能化エラストマーとの適合
性を改善することができる。そのような異なる熱硬化性
樹脂を含む場合、この樹脂のヒドロシレーションと硬化
メカニズムは、硬化工程において同時に生じうる。さら
に、そのような他の熱硬化樹脂とエポキシ官能性との相
互作用若しくは反応は、適合性の改善に寄与しうる。
【0102】一般に、本発明の硬化性組成物および硬化
性組成物の製造に用いる成分の相対割合および種々のタ
イプに関して述べると、種々のファクターに従って、当
業者が過度の実験を行うことなしに定めることができ
る。そのようなファクターには、非限定的なものとし
て、各成分の適合性(相互に反応するかどうか)や、そ
れらが反応する場合は生じる反応の化学量論が含まれ;
さらに別のファクターには硬化性ブレンドおよび硬化性
生成物に望まれる特性がある。この点に関し、考慮すべ
き比率の一つの組は、本発明の組成物の製造において、
全ヒドロシレーション反応性炭素−炭素二重結合と、プ
レポリマーノ製造に寄与したかまたは最終の硬化性生成
物に寄与したかにかかわらず、究極的に全供給源(即
ち、ポリエン、シリコン化合物、およびエポキシ官能性
化合物)に由来する全ヒドロシレーション反応性≡Si
H基との割合である。好ましくは、この割合は0.1:
1または約0.1:1ないし1.5:1または約1.5:
1の範囲であり、より好ましくはこの割合は0.5:1
または約0.5:1ないし1.2:1または約1.2:1
の範囲であり、さらに好ましくはこの割合は0.8:1
または約0.8:1ないし1.2:1または約1.2:1
の範囲である。最も好ましくは、この範囲は1:1また
は約1:1である。
【0103】この点で、硬化剤を使用する場合、その与
えられる量は、それらが使用されるエポキシ化合物の技
術において常用されているようなものである。好ましく
は、使用する硬化剤の量は、1エポキシ当量に対して、
約0.7〜1.5当量の硬化剤の官能基を与えるような
ものである。
【0104】更に詳細には、アミン硬化剤については、
使用するアミンの量は、好ましくは、エポキシ当量当た
り0.75〜1.25当量のアミン水素を与えるような
ものである。ポリカルボン酸無水物の場合、硬化剤の好
適な量は、エポキシ当量当たり0.4〜1.1当量の無
水物基を与えるようなものである。
【0105】硬化剤の活性(特に硬化活性)を増すため
に硬化促進剤を使用する。特に好適な機能として、エポ
キシ官能化合物の開環重合における、硬化剤の関与を高
めるために硬化促進剤を使用する。硬化促進剤は、通
常、ブレンド中の全成分の重量を基準に0.1%又は約
0.1%〜6%又は約6%の割合で使用し、したがっ
て、好ましくは、促進剤を触媒量で使用する。
【0106】プレポリマーを使用する場合、このような
プレポリマー及びエポキシ官能化合物は、本発明の硬化
組成物が得られるようにするいずれの相対割合でも使用
できる。好ましくは、このようなプレポリマー及びエポ
キシ官能化合物は、それらが混和し得るいずれかの相対
割合で使用する。
【0107】この点で、化学構造の類似性は多数成分の
混和性に影響を与える因子であり、プレポリマーと一緒
に使用できるエポキシ官能化合物の量を制限する際に、
この点でこのような成分の化学構造が接近するほど、不
混和性因子はより少なくなる。したがって、エポキシ官
能化合物がシリコン含有エポキシ官能化合物である場
合、その化学構造の、本発明の架橋性オルガノシリコン
プレポリマーのそれとの類似性は、このような混和問題
を軽減する。
【0108】前述と矛盾しないで、混合は、シリコン含
有エポキシ官能化合物のシリコン置換基が線状及び/又
は環状ポリシロキサン及び/又は四面体シロキサンによ
り与えられる場合、特に容易であり、架橋性プレポリマ
ーは相応して線状及び/又は環状ポリシロキサンから誘
導される。このような場合、双方のシロキサン官能性か
ら誘導される化学構造の特に接近することは、特に、共
に使用し得るエポキシ官能化合物及びプレポリマーの相
対量を制限する因子としての、不混和性をなくする。
【0109】従って、シリコン含有エポキシ官能性化合
物(特に、前述した通り、そのシリコン置換基が線状及
び/又は環状ポリシロキサンにより与えられる場合、架
橋性プレポリマーは相応して線状及び/又は環状ポリシ
ロキサンから誘導される)について、エポキシ官能化合
物及び架橋性化合物のいずれの相対割合でも、硬化性ブ
レンド及び/又は硬化した生成物の所望の特性を得るた
めに、ブレンドに使用できる。例えば、エポキシ官能化
合物/プレポリマーの総重量を基準に、エポキシ官能化
合物は1%〜99%のいずれかにより構成され、そして
プレポリマーは同様1%〜99%のいずれかにより構成
される。しかし、前で検討したシリコン含有エポキシ官
能化合物以外のエポキシ官能化合物に関して、プレポリ
マーに対する、使用可能なエポキシ官能化合物の量はこ
れらの2成分の間の限られた混和性により制限される場
合が一般的である。この限られた混和性は、エポキシ官
能化合物及びプレポリマーの間の化学構造の差異よりも
たらされる。従って、過剰のエポキシ官能化合物を使用
した場合、完全な混合を行うことができず、エポキシ官
能性化合物及びプレポリマーは層に分かれる。
【0110】この因子を考慮して、このようなエポキシ
官能化合物は、好ましくは、エポキシ官能化合物/プレ
ポリマーの全量を基準に、5%又は約5%〜30%又は
約30%の範囲内の量に制限される。より好ましくは、
その範囲は10%又は約10%〜20%又は約20%で
ある。
【0111】硬化中に起こる反応、得られる生成物の構
造及びその成分の同定に関して、下記の検討(特に、エ
ポキシ官能化合物、硬化剤及び硬化促進剤の活性、生成
物の構造中のエポキシ官能化合物及び硬化剤の配置、多
数ポリマーのからみ合った関係の構成並びにこのような
ポリマーの組成に関して)を、現在においてこれらの事
柄の最も了解されているところに従って与える。この検
討は本発明の範囲を限定しようとするものではない。
【0112】ヒドロシレーション(hydrosilation)触媒
の存在下での硬化は、利用できる炭素−炭素二重結合及
び≡SiH基のヒドロシレーションをもたらす。例え
ば、ポリエン及びケイ素化合物、又はポリエン及び部分
エポキシ置換ケイ素化合物が出発物質(例えば、前述し
た第一及び第三の実施態様の通りの)中に含まれている
場合、反応は(充分な時間継続される場合)架橋したポ
リマーに完全に進行しうる。相応して、それが使用する
架橋性プレポリマー(例えば、前述した第四の実施態様
の通りの)である場合、それはまだヒドロシレーション
を受けるその未反応炭素−炭素二重結合及び≡SiH基
のままであり、結果は、プレポリマーの架橋したポリマ
ーへ更に変換することである。
【0113】更に硬化の間、ヒドロシレーション触媒、
及びケイ素化合物により与えられる≡SiH基、及び/
又は架橋性プレポリマー、及び/又は架橋したポリマー
は、一緒になって、前述した通りにこの目的のために≡
SiH基及びヒドロシレーション触媒の双方が充分に存
在し、同様にこのような重合を支持するに足るエポキシ
官能性がある場合に、もう一つの反応(即ち、エポキシ
官能性化合物の開環重合)を更に触媒する触媒系を提供
する。更に、示した触媒の充分な存在にもかかわらず、
充分な硬化剤、及び、場合により、硬化促進剤が存在す
る場合に、このような開環重合は依然として起こる。
【0114】このようにして硬化行程の間(第一、第三
及び第四実施態様に関して、更に上で検討した通り)
に、ヒドロシレーション及び開環重合が同時に起こる場
合、従って、得られた硬化組成物は永久的にからみ合っ
て少なくとも二種類のポリマー(即ち、架橋ポリマー、
及び開環重合生成物)を明らかに構成する。硬化生成物
の特性は更にブレンド成分の一定の特徴に依存すると考
えられる。
【0115】例えば、エポキシ官能化合物は、更に開環
重合性であるが、形成する架橋ポリマー(又はそれが調
製される成分)と反応性でもない場合、共有結合がこの
ようなエポキシ官能化合物及びポリマーの間に形成しな
い。従って、得られる硬化生成物は相互貫通性ポリマー
ネットワーク(即ち、複数のポリマーが永久的にからみ
合っているのみで、結合はされていない)になりうると
思われる。エポキシ官能化合物が、例えば、3,4−エ
ポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロ
ヘキシルカルボキシレート、ビス(3,4−エポキシシ
クロヘキシル)アジペート、テトラグリシジルメチレン
ジアニリン、ビスフェノールAのグリシジルエーテル、
1,3−ビス(3,4−エポキシシクロヘキシルエチ
ル)テトラメチルジスシロキサン(BTMDS)及び
1,3,5,7−テトラメチルテトラキス(3,4−エ
ポキシシクロヘキシルエチル)シクロテトラシロキサン
(DVH CO 4)、又はグリシジルエーテルフェノール及び
DCPDのコポリマーのいずれか一種または二種以上で
あるときの結果がこのようなものであると思われる。
【0116】しかし、エポキシ官能化合物が一種以上の
ヒドロシレーション−反応性炭素−炭素二重結合(例え
ば、ビニルシクロヘキセンモノオキシド、及びリモネン
オキシドを用いた場合のような)により与えられる場
合、硬化はそれと≡SiH官能性との反応、並びに、こ
のような≡SiH官能性とポリエン炭素−炭素二重結合
との反応をもたらすと思われる。硬化中に前述した開環
重合も起こり、生成物は、従って、前述した永久的にか
らみ合った複数のポリマーを特徴とするばかりでなく、
開環重合をもたらすようなポリマーと架橋性プレポリマ
ー及び/又はポリエン及びケイ素化合物から誘導される
架橋ポリマーとの間の共有結合もまた特徴とする。
【0117】硬化した組成物の終局構造およびその他の
特性は、硬化性配合物中に(例えばポリエン、ケイ素配
合物、プレポリマー、エポキシ官能性配合物の他に)添
加成分が存在するかどうか、さらにはそのような添加成
分のどのような特定の組み合わせが用いられているか、
というような因子によっても影響を受けるように思え
る。例えば、開環重合の間の前述した硬化剤の存在は、
(例えば、どのような硬化剤が用いられているか、ま
た、硬化促進剤も存在しているか、に依存して)どのよ
うな重合が起こるか、に明らかに影響を及ぼすだろう。
【0118】具体的に言うと、開環重合が起こっている
が、しかしその開環重合の間にエポキシ官能性配合物と
重合可能な添加成分(例えば硬化剤)が存在しない場
合、その重合の間に起こるのは、エポキシ官能性配合物
のポリエーテルを生成する単独重合だけであるように思
える。その場合、さらには、ポリエンも同様に存在すれ
ば、硬化した組成物中には2つの編成ポリマー(interw
oven polymer)すなわち架橋ポリマーとポリエーテルが
存在するように思える。
【0119】当然のことながら、従って、2つかそれ以
上のエポキシ官能性配合物が用いられた場合、厳密に言
えば、エポキシ官能性配合物の開環重合は単独重合では
なく、一方、上述したように、エポキシ官能性配合物も
少なくとも一つのヒドロシレーション反応性炭素−炭素
二重結合を有している場合、ポリマーどうしの間のこの
共有結合も生じるように思える。
【0120】上述したように、硬化剤は、それが存在す
れば硬化した組成物の構造に影響を及ぼすと思われる成
分である。実際にそのような影響があるかどうか、また
その影響とはどのようなものであるか、ということは、
エポキシ官能性配合物との関係において、重合における
その硬化剤の反応性に依存し、そしてまた、硬化促進剤
がこの反応性に影響を及ぼすならば、硬化促進剤が存在
するかどうかに依存するように思える。
【0121】例えば、(すなわちエポキシ官能性配合物
と比較して)用いられる硬化剤が一定程度の反応性しか
有していない場合、複数の重合が同時に起こると思われ
る。例えば、エポキシ樹脂ホモポリマーと、エポキシ樹
脂と硬化剤とのコポリマーの両者が得られると思われ
る。従って明らかに、硬化した組成物中には3つの編成
ポリマー、すなわち架橋したポリマーとそのホモポリマ
ーとそのコポリマーが存在するだろう。
【0122】これは、エポキシ樹脂とともに用いられる
硬化剤がポリカルボン酸無水物である場合に当てはまる
ようだ。エポキシ樹脂は明らかに、単独重合してポリエ
ーテルを生成し、またポリカルボン酸無水物と共重合し
てポリエステルを生成する。
【0123】しかし、比較的反応性の低い硬化剤につい
ては、付加的に存在する硬化促進剤によって(エポキシ
樹脂と比較して)開環重合にあずかるための硬化剤の能
力を高めることが可能なようであり、それによって、単
独重合が起こる度合いは減少して、それに対応して、共
重合が起こる度合いが増大する。硬化促進剤がそのよう
な効果を十分に有している場合、その存在によって単独
重合が排除されるか、または少なくとも実質的に排除さ
れる結果さえも生じて、共重合が優勢になると考えられ
る。起こると予想される共重合が実際に起こるという前
提に立てば、硬化した生成物中には、さもなければ明ら
かに形成されるポリエーテルが存在せず、2つの編成ポ
リマーだけが存在するだろう。
【0124】このことは、そのようなポリカルボン酸無
水物が硬化剤であり、促進剤が用いられる場合に、当て
はまると思われる。開環重合の結果ポリエステルが生成
し、ポリエーテルは排除されるかあるいは少なくとも実
質的に排除される。
【0125】しかし、硬化剤がそれ自体、その開環重合
において、明らかにエポキシ樹脂に匹敵するほどに十分
に反応性が高い場合、何らの硬化促進剤も、エポキシ樹
脂の匹敵する単独重合であると思われるものを制限する
必要がなく、あるいは妨げる必要さえなく、それによっ
て明らかに2つの編成ポリマーを有する硬化生成物が得
られる。このことはアミン硬化剤を用いる場合に当ては
まる。その使用によって明らかに、ポリアミン/ポリオ
ール共重合生成物が得られ、ポリエーテル単独重合生成
物は排除されるだろう。
【0126】本発明の組成物は、例えば複合材料、接着
剤、封入剤、注封材料、被覆剤など、電気部品の用途に
適している。その組成物は特に、印刷回路板、グロブト
ップ封入剤(glob top encapsulants)、封入成形のた
めの成形材料などに用いられるプレプレグや積層体の製
造に有用である。
【0127】本発明の組成物を用いてプレプレグや積層
体を製造するために、'360(BARD他、米国出願
第593,168号、米国出願第764,829号、1991年9月24日出
願)に開示されている工程を用いることができる。
【0128】出発原料としてプレポリマーを用い、本発
明の硬化性配合物を使用してプレプレグを製造する場
合、適当な工程は、強化繊維(例えばガラス繊維)に硬
化性配合物を含浸するか、またはそのような強化材に硬
化性配合物を注入することによって、プレプレグを成形
することを含む。次いで、好ましくは、このようにして
処理された強化材は、本発明の配合物が実質的に固体に
なる時点まで、さらに好ましくは少なくとも実質的に粘
着性がなくなる時点まで、硬化される。しかし、このよ
うにして得られるが、しかし非粘着性ではないプレプレ
グも本発明の範囲内である。
【0129】このようなプレプレグを製造する際に、本
発明の硬化性配合物がポリエンとケイ素配合物を(上述
したようにそれらから製造されるプレポリマーの代わり
に、またはそれに加えて)使用する場合、この配合物は
最初は部分的に硬化され、それによって、(好ましくは
粘着性の)液体、半固体、または固体の組成物を得る。
この組成物は強化材とともにこのようにして用いられ
る。プレプレグの製造はその他の点では上述の工程に従
って行われる。
【0130】積層体を得るための適当な工程において
は、プレプレグの個々の板が積み重ねられ、次いで水圧
プレスによって加熱および加圧下で積層化される。本発
明の配合物のさらなる硬化はこの処理によって行われ
る。
【0131】本発明を以下の実施例によって説明する
が、これは例示を目的とするものであって、本発明の範
囲を限定するものではない。特に言及しない場合、百分
率、部などはすべて重量によるものである。
【0132】
【実施例】
実験方法架橋結合可能なプレポリマーの製造 実施例1−20および23−45において利用されたプ
レポリマーは、以下の方法により製造された。
【0133】60.0g(1.0molの≡SiH)の
MHCS、20mlのトルエン、および119μl
(7.5ppmのプラチナ)のPC072プラチナ触媒
(Huls America)を、コンデンサーおよび
落下ファンネルに取り付けられた500ml3首丸底フ
ラスコに入れ、そして、内部を70℃に加温した。この
加温した混合物に、66gのDCPD(1.0molの
C=C)および131μl(7.5ppmのプラチナ)
のPC072プラチナ触媒からなる混合物を落下ファン
ネルにより滴下し、それにより、DCPDにより提供さ
れるヒドロシレーション反応性炭素−炭素二重結合に対
する、MHCSにより提供されるヒドロシレーション反
応性≡SiH基の比率を1:1にして;DCPD触媒混
合物の添加の間、添加のスピードに合わせて温度を85
℃から90℃に維持した。
【0134】DCPD触媒混合物の添加が完了後、1時
間温度を70℃に維持し、その後、室温に冷却した。こ
のような冷却の後、6.63gの酸化防止剤組成物を該
混合物に添加したが、該酸化防止剤は5/1 w/w
Naugard(商標名)76/Tinuvin(商標
名)765を38重量%で含むトルエン溶液からなっ
た。
【0135】実施例21および22で利用されたプレポ
リマーは上記の方法にしたがって製造されたが、50.
0g(0.83molの≡SiH)のMHCSおよび5
0.0g(0.76molのC=C)のDCPDを用い
て、前記比率1:1に代えて≡SiH基の重量比を1.
1:1にして≡SiHが豊富なプレポリマーを提供した
点が異なった。即ち、≡SiHに対するオレフィンの分
子比は、実施例21の酸化リモネン、および実施例22
の一酸化ビニルシクロヘキセンにより提供されるヒドロ
シレーション反応性炭素−炭素二重結合を補償するよう
に調節された。これら各々のエポキシ官能性化合物によ
り提供されるヒドロシレーション反応性炭素−炭素二重
結合は、両実施例において全オレフィン/≡SiH比を
1:1に増加させた。
【0136】1,3−ビス(3,4−エポキシシクロヘ
キシルエチル) テトラメチルジシロキサン(BTMD
S)の製造 66.0gの一酸化ビニルシクロヘキセン(VCHO、
0.53mol)および20mgのトリス(トリフェニ
ルホスフィン)ロジウムクロリドを、コンデンサーおよ
び落下ファンネルに取り付けられた250ml3首丸底
フラスコに入れた。そして、フラスコを80℃に加温
し、その後、落下ファンネルにより33.6gの1,
1,3,3−テトラメチルジシロキサン(0.25mo
l)を滴下し;この滴下の間、滴下スピードに合わせて
温度を80℃に維持した。1,1,3,3−テトラメチ
ルジシロキサンの滴下完了後、オイルバスを用いて反応
混合物を2時間40℃に維持し、そして室温に冷却し
た。過剰のVCHOを除去するために、クゲルロア(K
ugelrohr)装置を用いて、60℃において、1
mm Hgの真空下で該反応混合物の減圧蒸留を実施し
た。生成物BTMDS(91.0g、95%)が回収さ
れた。
【0137】1,3,5,7−テトラメチルーテトラキ
ス(3,4−エポキシ シクロヘキシルエチル)シクロテ
トラシロキサン(DVCHO 4)の製造 100mlトルエン中の16.0gの1,3,5,7−
テトラメチルシクロテトラシロキサン(D’4,0.0
67mol)溶液を、コンデンサー、水酸化カルシウム
含有Dean−Starkトラップ、乾燥チューブ、お
よび落下ファンネルに取り付けた3首丸底フラスコに入
れた。該溶液を1.5時間還流し、そして、30℃に冷
却した。最初に、41.0gの一酸化ビニルシクロヘキ
セン(VCHO,0.33mol)、次に、200μl
(30ppmのプラチナ)のPC072プラチナ触媒
(Huls America)をシリンジにより加え
た。外部氷冷バスを用いて反応温度を60℃以下に維持
し;室温に温度が低下した場合は、オイルバスを用いて
反応混合物を1.5時間、40℃に加温した。過剰のV
CHOを除去するために、クゲルロア装置を用いて、6
0℃において、1mmHgの真空下で該反応混合物の減
圧蒸留を実施した。生成物DVCHO 4(47.1g、96
%)が回収された。
【0138】PS123.5メチルヒドロジメチルシロ
キサンコポリマーおよび 一酸化ビニルシクロヘキセンの
ヒドロシレーション生成物 (PS123.5−VHC
O)の製造 20mlトルエン中の45.9gのメチルヒドロジメチ
ルシロキサンコポリマー(PS123.5)および0.
012gのトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム
クロリドを、コンデンサーおよび落下ファンネルに取り
付けられた500ml3首丸底フラスコに入れた。1
5.0gの一酸化ビニルシクロヘキセン(VHCO)を
落下ファンネルにより滴下した後、該溶液を70℃に加
温した。VHCOの滴下完了後、該溶液を2時間70℃
に維持し、その時間の終わりにロトバップ(rotov
ap)により溶剤を除去した。次に、過剰のVCHOを
除去するために、クゲルロア装置を用いて、50℃にお
いて、1mm Hgの真空下で該反応混合物の減圧蒸留
を実施した。生成物PS123.5−VHCO(56.
7g、93%)が回収された。
【0139】PS129.5メチルヒドロフェニルメチ
ルシロキサンコポリマーおよび 一酸化ビニルシクロヘキ
センのヒドロシレーション生成物 (PS129.5−V
HCO)の製造 20mlトルエン中の50.0gのメチルヒドロフェニ
ルメチルシロキサンコポリマー(PS129.5)およ
び0.022gのトリス(トリフェニルホスフィン)ロ
ジウムクロリドを、コンデンサーおよび落下ファンネル
に取り付けられた3首500ml丸底フラスコに入れ
た。34.6gの一酸化ビニルシクロヘキセン(VHC
O)を落下ファンネルにより滴下した後、該溶液を80
℃に加温した。VHCOの滴下完了後、該溶液を2時間
85−90℃に維持し、その後、ロトバップ(roto
vap)により溶剤を除去した。次に、過剰のVCHO
を除去するために、クゲルロア装置を用いて、50℃に
おいて、1mm Hgの真空下で該反応混合物の減圧蒸
留を実施した。生成物PS129.5−VHCO(4
3.8g、36.5%)が回収された。
【0140】硬化させた組成物の製造 架橋結合可能なプレポリマーおよびエポキシ官能性化合
物、および特定の実施例に関する、以下に記載する硬化
剤も、および他の特定の実施例に関するさらに付加的な
硬化促進剤も共に混合してブレンドを形成し;実施例に
依存していずれかの付加的触媒をこのブレンドに添加す
るか、または上記プレポリマー中に残っている触媒を用
いて簡単に硬化させるかした。これらブレンドを5”×
5”×1/8”のテフロン加工された鋼製の型の上部ス
ロットにそそぎ、そしてオーブン中でアスピレーター真
空下に置くことにより該ブレンドから空気を除いた。下
記実施例において特定化される硬化サイクル下で、該型
をオーブン中で加温して硬化させた。
【0141】特性の測定 以下に提供されるデータに関して、動的弾性率をレオメ
トリー動的スペクトロメーターモデル7700(レオメ
トリックス社、ピスカタヱイ、NJ)により測定した。
温度のスイープ(sweep)は10ラジアン/秒の固
定フリクエンシーにおいて実施された。
【0142】温度重量曲線分析は、デュポン温度分析機
(E.I.デュポンドネムルアンドカンパニー社、ウイ
ルミントン、DE)により20℃/分で実施した。
【0143】温度力学分析および温度伸長係数は、デュ
ポン温度力学分析機を用いて100mgのロード、およ
び10℃/分の伸長プローブを用いて測定された。
【0144】以下の実施例1−22は、硬化剤または硬
化促進剤を用いずに架橋結合可能なプレポリマーおよび
エポキシ官能性化合物からの硬化組成物の製造に関し;
これら各実施例に関して硬化サイクルは170℃、1時
間;250動的、4時間であった。実施例10に関して
は、ブレンド中40ppmの量で付加的なPC072触
媒を加え;残りの実施例1−9および11−22におい
てはそのような触媒を加えなかった。
【表1】
【0145】以下の実施例23−37は架橋結合可能な
プレポリマーおよびエポキシ樹脂に加えてエポキシ樹脂
硬化剤を含む。
【0146】実施例23 23.75gのプレポリマーを1.25gのエポキシ配
合物(formulation)(0.78gのテトラ
グリシジルメチレンジアニリンをエポキシ官能性化合物
として、および0.47gの4−アミノフェニルスルフ
ォンを硬化剤として、1:1の分子比率で含む)および
0.061g(ブレンド中24ppm)のPC075プ
ラチナ触媒(Huls America)と混合した。
このブレンド、即ち、95重量%のプレポリマーおよび
5重量%のエポキシ配合物を含むブレンドを、2サイク
ルで硬化させた。
【0147】最初の硬化サイクルは125℃、2時間;
150℃、4時間;200℃、2時間であった。次の硬
化サイクルは250℃、2時間であった。
【0148】その結果硬化された組成物の特性は、以下
のとおりに、エポキシ官能性化合物または硬化剤を用い
ないプレポリマーのみから製造された硬化組成物の対応
する特性と比較した。
【表2】
【0149】上記データは、実施例23の硬化組成物中
の単なる5重量%のエポキシ配合物の存在が、このよう
なエポキシ樹脂および硬化剤を用いずに製造された硬化
組成物において見いだされるよりも高いガラス転移温
度、および高いコンプレックスモジュラスをもたらすこ
とが、動力学的分析による測定から示される。
【0150】実施例24 20ppmのPC072プラチナ触媒(Huls Am
erica)を含む18.0gのプレポリマーを1.1
gのERL4299(Union Carbide)お
よび0.9gのMHHPA(Anhybrides C
hemicals社)と混合した。このブレンドを以下
の硬化サイクル:170℃、1時間;250℃、4時間
により硬化させた。その結果の生成物は以下の特性を有
することが分かった。
【表3】
【0151】実施例22−37の各々において、硬化可
能なブレンドは60ppmのPC072プラチナ触媒を
含み、そして温度により170℃、1時間で硬化させ、
そして250℃、4時間でポストキュアーさせた。硬化
可能なブレンド中に用いられたエポキシ樹脂および硬化
剤の特徴、およびプレポリマーの量、エポキシ官能性化
合物、および硬化剤、並びにその結果の硬化された組成
物の特性は以下のとおりである。
【表4】
【0152】以下の実施例38−45は、架橋可能なプ
レポリマーおよびエポキシ樹脂に加えて、硬化剤および
硬化促進剤の両方を含む。
【0153】実施例38 16.0gのプレポリマーを2.3gのDFR332
(Dow)、1.7gのMHHPA(Anhybrid
es and Chemicals社)、0.1gのD
MBA、および60ppmのPC072プラチナ触媒
(Huls America)と混合した。このブレン
ドを以下の硬化サイクル:170℃、1時間;250
℃、4時間により硬化させた。その結果の生成物は以下
の特性を有することが分かった。
【表5】実施例39−45の各々において、硬化可能な
ブレンドは60ppmのPC072プラチナ触媒を含
み、そして温度により170℃、1時間で硬化させ、そ
して250℃、4時間でポストキュアーさせた。硬化可
能なブレンド中に用いられたエポキシ官能性化合物、硬
化剤、および硬化促進剤の特徴、およびプレポリマーの
量、エポキシ官能性化合物、硬化剤、および硬化促進剤
並びにその結果の硬化された組成物の特性は以下のとお
りである。
【表6】
【0154】最後に、本発明は特定の手段、材料および
態様を引用して記載されているが、本発明は開示された
特定物に限定されるものではなく、請求の範囲のすべて
の均等物に拡張されるものと認識されるべきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 リチャード・リー・ブラディ アメリカ合衆国デラウェア州19808,ウィ ルミントン,ヴェローナ・ドライブ 4313 (72)発明者 レイモンド・ティー・レイブフリード,シ ニアー アメリカ合衆国デラウェア州19713,ニュ ーアーク,ドーヴ・ドライブ 403 (72)発明者 デカイ・ルー アメリカ合衆国デラウェア州19707,ホッ ケシン,ウォーターフォード・ドライブ 508

Claims (57)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)少なくとも2つのヒドロシレーショ
    ン反応性炭素ー炭素二重結合を有するポリエン、(b)
    少なくとも2つのヒドロシレーション反応性≡SiH基
    を有するシリコン化合物であって、環状ポリシロキサン
    類、テトラヘドラルシロキシシラン類、および直鎖ポリ
    シロキサン類からなる群から選ばれた少なくともひとつ
    のメンバーを有するシリコン化合物、 ここでポリエンとシリコン化合物の少なくとも一方は2
    以上のヒドロシレーション反応性のサイトを有し、
    (c)少なくとも1つのエポキシ官能基を有する化合
    物、を含む硬化可能な組成物。
  2. 【請求項2】ポリエンが、(a)少なくとも2つのヒド
    ロシレーション反応性炭素ー炭素二重結合を有する初期
    ポリエンと、(b)少なくとも2つのヒドロシレーショ
    ン反応性≡SiH基を有するシリコン化合物であって、
    環状ポリシロキサン類、テトラヘドラルシロキシシラン
    類、および直鎖ポリシロキサン類からなる群から選ばれ
    た少なくともひとつのメンバーを有するシリコン化合物
    との反応生成物を含み、 初期ポリエン中のヒドロシレーション反応性炭素ー炭素
    二重結合と、少なくとも1つのシリコン化合物中の≡S
    iH基との比率が、少なくとも約1.8:1である、請
    求項1記載の硬化可能な組成物。
  3. 【請求項3】ヒドロシレーション触媒をさらに含む、請
    求項1記載の硬化可能な組成物。
  4. 【請求項4】(a)ポリエンが多環式ポリエンからなる
    群より選ばれた少なくとも1つのメンバーを含み、 (b)シリコン化合物が以下の化合物からなる群より選
    ばれたメンバーの少なくとも1つを含み、(i)以下の
    構造式を有する環状ポリシロキサン類、 【化1】Rは同一または異なるものであり、水素、また
    は飽和の置換若しくは非置換のアルキルまたはアルコキ
    シ基、または置換若しくは非置換の芳香族若しくはアリ
    ールオキシ基であり、nは2から約20の整数であり、
    少なくとも2つの珪素原子についてRは水素である、
    (ii)以下の構造式を有するテトラヘドラルシロキシシ
    ラン類、 【化2】Rは上記の通りであり、分子中の少なくとも2
    つの珪素原子についてRは水素である、 および、(iii)以下の構造式を有する直鎖ポリシロキ
    サン類、 【化3】Rは同一または異なるものであり、水素、また
    は飽和の置換若しくは非置換のアルキル基、または置換
    若しくは非置換のフェニル基であり、少なくとも2つの
    Rは水素であり、mは約0から約1000の整数であ
    る、(i)ポリエン中のヒドロシレーション反応性炭素
    ー炭素二重結合と(ii)シリコン化合物中の≡SiH基
    との比率が約0.1:1から約1.5:1である、請求
    項1記載の硬化可能な組成物。
  5. 【請求項5】(a)ポリエンがシクロペンタジエンオリ
    ゴマー類、およびそれらの置換誘導体からなる群より選
    ばれた少なくとも1つの多環式ポリエンを含み、(b)
    シリコン化合物が複数種のメチルヒドロシクロシロキサ
    ン類を含む、請求項4記載の硬化可能な組成物。
  6. 【請求項6】ポリエンがジシクロペンタジエン、トリシ
    クロペンタジエン、テトラシクロペンタジエン、および
    メチルジシクロペンタジエン類からなる群より選ばれた
    少なくとも1つの多環式ポリエンである、請求項5記載
    の硬化可能な組成物。
  7. 【請求項7】(a)ポリエンがシクロペンタジエンオリ
    ゴマー類、およびそれらの置換誘導体からなる群より選
    ばれた少なくとも1つの多環式ポリエンを含み、(b)
    シリコン化合物が以下の構造式で表される直鎖ポリシロ
    キサンからなる群より選ばれた少なくとも1つのメンバ
    ーを含む、 請求項4記載の硬化可能な組成物: 【化4】Rは同一または異なるものであり、水素、また
    は飽和の置換若しくは非置換のアルキル基、または置換
    若しくは非置換のフェニル基であり、少なくとも3つの
    Rは水素であり、mは約0から約1000の整数であ
    る、
  8. 【請求項8】ポリエンがジシクロペンタジエン、トリシ
    クロペンタジエン、テトラシクロペンタジエン、および
    メチルジシクロペンタジエン類からなる群より選ばれた
    少なくとも1つのメンバーを含む、請求項7記載の硬化
    可能な組成物。
  9. 【請求項9】少なくとも1つのエポキシ官能基を有する
    化合物が、さらに少なくとも1つのヒドロシレーション
    反応性炭素ー炭素二重結合を有する、請求項1記載の硬
    化可能な組成物。
  10. 【請求項10】硬化剤をさらに含む、請求項1記載の硬
    化可能な組成物。
  11. 【請求項11】硬化剤がポリカルボン酸無水物を含む、
    請求項10記載の硬化可能な組成物。
  12. 【請求項12】硬化促進剤をさらに含む、請求項10記
    載の硬化可能な組成物。
  13. 【請求項13】硬化剤がアミン類を含む、請求項10記
    載の硬化可能な組成物。
  14. 【請求項14】請求項1から13のいずれか1項記載の
    硬化可能な組成物を、ポリエンとシリコン化合物が架橋
    し、少なくとも1つのエポキシ官能基を有する化合物が
    開環重合するのに適した条件に置くことにより得られる
    硬化した組成物。
  15. 【請求項15】(a)以下の化合物のヒドロシレーショ
    ン反応生成物を含む架橋可能な有機シリコンプレポリマ
    ー、(i)少なくとも2以上のヒドロシレーション反応
    性炭素ー炭素二重結合を有するポリエン、および、(i
    i)少なくとも2つのヒドロシレーション反応性≡Si
    H基を有するシリコン化合物であって、環状ポリシロキ
    サン類、テトラヘドラルシロキシシラン類、および直鎖
    ポリシロキサン類からなる群から選ばれた少なくともひ
    とつのメンバーを有するシリコン化合物、ここでポリエ
    ンとシリコン化合物の少なくとも一方は2つのヒドロシ
    レーション反応性のサイトを有する、 (b)少なくとも1つのエポキシ官能基を有する化合
    物、を含む硬化可能な組成物。
  16. 【請求項16】請求項15記載の硬化可能な組成物であ
    って、ポリエンが、(a)少なくとも2つのヒドロシレ
    ーション反応性炭素ー炭素二重結合を有する初期ポリエ
    ンと、(b)少なくとも2つのヒドロシレーション反応
    性≡SiH基を有するシリコン化合物であって、環状ポ
    リシロキサン類、テトラヘドラルシロキシシラン類、お
    よび直鎖ポリシロキサン類からなる群から選ばれた少な
    くともひとつのメンバーを有するシリコン化合物との反
    応生成物を含み、 初期ポリエン中のヒドロシレーション反応性炭素ー炭素
    二重結合と、少なくとも1つのシリコン化合物中の≡S
    iH基との比率が、少なくとも約1.8:1である、前
    記の硬化可能な組成物。
  17. 【請求項17】ヒドロシレーション触媒をさらに含む、
    請求項15記載の硬化可能な組成物。
  18. 【請求項18】(a)ポリエンが多環式ポリエンからな
    る群より選ばれた少なくとも1つのメンバーを含み、 (b)シリコン化合物が以下の化合物からなる群より選
    ばれたメンバーの少なくとも1つを含み、(i)以下の
    構造式を有する環状ポリシロキサン類、 【化5】Rは同一または異なるものであり、水素、また
    は飽和の置換若しくは非置換のアルキルまたはアルコキ
    シ基、または置換若しくは非置換の芳香族若しくはアリ
    ールオキシ基であり、nは2から約20の整数であり、
    少なくとも2つの珪素原子についてRは水素である、
    (ii)以下の構造式を有するテトラヘドラルシロキシシ
    ラン類、 【化6】Rは上記の通りであり、分子中の少なくとも2
    つの珪素原子についてRは水素である、 および、(iii)以下の構造式を有する直鎖ポリシロキ
    サン類、 【化7】Rは同一または異なるものであり、水素、また
    は飽和の置換若しくは非置換のアルキル基、または置換
    若しくは非置換のフェニル基であり、少なくとも2つの
    Rは水素であり、mは約0から約1000の整数であ
    る、(i)ポリエン中のヒドロシレーション反応性炭素
    ー炭素二重結合と(ii)シリコン化合物中の≡SiH基
    との比率が約0.1:1から約1.5:1である、請求
    項15記載の硬化可能な組成物。
  19. 【請求項19】(a)ポリエンがシクロペンタジエンオ
    リゴマー類、およびそれらの置換誘導体からなる群より
    選ばれた少なくとも1つの多環式ポリエンを含み、
    (b)シリコン化合物が複数種のメチルヒドロシクロシ
    ロキサン類を含む、請求項18記載の硬化可能な組成
    物。
  20. 【請求項20】ポリエンがジシクロペンタジエン、トリ
    シクロペンタジエン、テトラシクロペンタジエン、およ
    びメチルジシクロペンタジエン類からなる群より選ばれ
    た少なくとも1つの多環式ポリエンである、請求項19
    記載の硬化可能な組成物。
  21. 【請求項21】(a)ポリエンがシクロペンタジエンオ
    リゴマー類、およびそれらの置換誘導体からなる群より
    選ばれた少なくとも1つの多環式ポリエンを含み、
    (b)シリコン化合物が以下の構造式で表される直鎖ポ
    リシロキサンからなる群より選ばれた少なくとも1つの
    メンバーを含む、請求項18記載の硬化可能な組成物: 【化8】Rは同一または異なるものであり、水素、また
    は飽和の置換若しくは非置換のアルキル基、または置換
    若しくは非置換のフェニル基であり、少なくとも3つの
    Rは水素であり、mは約0から約1000の整数であ
    る、
  22. 【請求項22】ポリエンがジシクロペンタジエン、トリ
    シクロペンタジエン、テトラシクロペンタジエン、およ
    びメチルジシクロペンタジエン類からなる群より選ばれ
    た少なくとも1つのメンバーを含む、請求項21記載の
    硬化可能な組成物。
  23. 【請求項23】少なくとも1つのエポキシ官能基を有す
    る化合物が、さらに少なくとも1つのヒドロシレーショ
    ン反応性炭素ー炭素二重結合を有する、請求項15記載
    の硬化可能な組成物。
  24. 【請求項24】硬化剤をさらに含む、請求項15記載の
    硬化可能な組成物。
  25. 【請求項25】硬化剤がポリカルボン酸無水物を含む、
    請求項24記載の硬化可能な組成物。
  26. 【請求項26】硬化促進剤をさらに含む、請求項24記
    載の硬化可能な組成物。
  27. 【請求項27】硬化剤がアミン類を含む請求項24記載
    の硬化可能な組成物。
  28. 【請求項28】請求項15から27のいずれか1項記載
    の硬化可能な組成物を、ポリエンとシリコン化合物が架
    橋し、少なくとも1つのエポキシ官能基を有する化合物
    が開環重合するのに適した条件に置くことにより得られ
    る硬化した組成物。
  29. 【請求項29】硬化可能な組成物を、ポリエンとシリコ
    ン化合物が架橋し、少なくとも1つのエポキシ官能基を
    有する化合物が開環重合するのに適した条件に置くこと
    を含む、請求項14記載の硬化した組成物の製造方法。
  30. 【請求項30】硬化可能な組成物を、架橋可能な有機シ
    リコンプレポリマーが架橋し、少なくとも1つのエポキ
    シ官能基を有する化合物が開環重合するのに適した条件
    に置くことを含む、請求項28記載の硬化した組成物の
    製造方法。
  31. 【請求項31】硬化可能な組成物を熱硬化させる、請求
    項30記載の製造方法。
  32. 【請求項32】(a)少なくとも3つのヒドロシレーシ
    ョン反応性≡SiH基を有するシリコン化合物であっ
    て、環状ポリシロキサン類、テトラヘドラルシロキシシ
    ラン類、および直鎖ポリシロキサン類からなる群から選
    ばれた少なくともひとつのメンバーを有するシリコン化
    合物、(b)少なくとも1つのエポキシ官能基と少なく
    とも1つのヒドロシレーション反応性炭素ー炭素二重結
    合を有する化合物、および、(c)硬化剤を含む硬化可
    能な組成物。
  33. 【請求項33】ヒドロシレーション触媒をさらに含む、
    請求項32記載の硬化可能な組成物。
  34. 【請求項34】シリコン化合物が以下の化合物からなる
    群より選ばれたメンバーの少なくとも1つを含み、
    (a)以下の構造式を有する環状ポリシロキサン類、 【化9】Rは同一または異なるものであり、水素、また
    は飽和の置換若しくは非置換のアルキルまたはアルコキ
    シ基、または置換若しくは非置換の芳香族若しくはアリ
    ールオキシ基であり、nは2から約20の整数であり、
    少なくとも2つの珪素原子についてRは水素である、
    (b)以下の構造式を有するテトラヘドラルシロキシシ
    ラン類、 【化10】Rは上記の通りであり、分子中の少なくとも
    2つの珪素原子についてRは水素である、 および、(c)以下の構造式を有する直鎖ポリシロキサ
    ン類、 【化11】Rは同一または異なるものであり、水素、ま
    たは飽和の置換若しくは非置換のアルキル基、または置
    換若しくは非置換のフェニル基であり、少なくとも2つ
    のRは水素であり、mは約0から約1000の整数であ
    る、 組成物が少なくともシリコン化合物のヒドロシレーショ
    ン反応性≡SiH基のヒドロシレーションが実質的に完
    了するのに十分な量の、少なくとも1つのエポキシ官能
    基と少なくとも1つのヒドロシレーション反応性炭素ー
    炭素二重結合を有する化合物を含む、請求項32記載の
    硬化可能な組成物。
  35. 【請求項35】(a)シリコン化合物が複数種のメチル
    ヒドロシクロシロキサン類を含み、(b)少なくとも1
    つのエポキシ官能基と少なくとも1つのヒドロシレーシ
    ョン反応性炭素ー炭素二重結合を有する化合物が、ビニ
    ルシクロヘキセンモノオキサイドおよびアリルグリシジ
    ルエーテルからなる群より選ばれる、請求項34記載の
    硬化可能な組成物。
  36. 【請求項36】硬化促進剤をさらに含む、請求項32記
    載の硬化可能な組成物。
  37. 【請求項37】請求項32記載の硬化可能な組成物を、
    (a)(i)シリコン化合物と、(ii)少なくとも1つ
    のエポキシ官能基と少なくとも1つのヒドロシレーショ
    ン反応性炭素ー炭素二重結合を有する化合物とがヒドロ
    シレーション反応をし、かつ(b)エポキシ官能基が開
    環重合する条件下に置くことにより得られる硬化した組
    成物。
  38. 【請求項38】(a)以下の化合物のヒドロシレーショ
    ン反応生成物を含むエポキシ置換シリコン化合物、
    (i)少なくとも3つのヒドロシレーション反応性≡S
    iH基を有するシリコン化合物であって、環状ポリシロ
    キサン類、テトラヘドラルシロキシシラン類、および直
    鎖ポリシロキサン類からなる群から選ばれた少なくとも
    ひとつのメンバーを有するシリコン化合物、および(i
    i)少なくとも1つのエポキシ官能基と少なくとも1つ
    のヒドロシレーション反応性炭素ー炭素二重結合を有す
    る化合物、および、(b)硬化剤、を含む硬化可能な組
    成物。
  39. 【請求項39】ヒドロシレーション触媒をさらに含む、
    請求項38記載の硬化可能な組成物。
  40. 【請求項40】シリコン化合物が以下の化合物からなる
    群より選ばれたメンバーの少なくとも1つを含み、
    (a)以下の構造式を有する環状ポリシロキサン類、 【化12】Rは同一または異なるものであり、水素、ま
    たは飽和の置換若しくは非置換のアルキルまたはアルコ
    キシ基、または置換若しくは非置換の芳香族若しくはア
    リールオキシ基であり、nは2から約20の整数であ
    り、少なくとも2つの珪素原子についてRは水素であ
    る、(b)以下の構造式を有するテトラヘドラルシロキ
    シシラン類、 【化13】Rは上記の通りであり、分子中の少なくとも
    2つの珪素原子についてRは水素である、 および、(c)以下の構造式を有する直鎖ポリシロキサ
    ン類、 【化14】Rは同一または異なるものであり、水素、ま
    たは飽和の置換若しくは非置換のアルキル基、または置
    換若しくは非置換のフェニル基であり、少なくとも2つ
    のRは水素であり、mは約0から約1000の整数であ
    る、 組成物が少なくともシリコン化合物のヒドロシレーショ
    ン反応性≡SiH基のヒドロシレーションが実質的に完
    了するのに十分な量の、少なくとも1つのエポキシ官能
    基と少なくとも1つのヒドロシレーション反応性炭素ー
    炭素二重結合を有する化合物を含み、それによりエポキ
    シ置換シリコン化合物が少なくとも実質的に完全にエポ
    キシ置換される、請求項38記載の硬化可能な組成物。
  41. 【請求項41】(a)シリコン化合物が複数種のメチル
    ヒドロシクロシロキサン類を含み、(b)少なくとも1
    つのエポキシ官能基と少なくとも1つのヒドロシレーシ
    ョン反応性炭素ー炭素二重結合を有する化合物が、ビニ
    ルシクロヘキセンモノオキサイドおよびアリルグリシジ
    ルエーテルからなる群より選ばれる少なくとも1つのメ
    ンバーを含む、請求項40記載の硬化可能な組成物。
  42. 【請求項42】硬化促進剤をさらに含む、請求項38記
    載の硬化可能な組成物。
  43. 【請求項43】請求項38記載の硬化可能な組成物を、
    エポキシ官能基が開環重合する条件下に置くことにより
    得られる硬化した組成物。
  44. 【請求項44】(a)以下の化合物のヒドロシレーショ
    ン反応生成物を含む、一部エポキシ置換され、ヒドロシ
    レーション反応性≡SiH基を有するシリコン化合物、
    (i)少なくとも2つのヒドロシレーション反応性≡S
    iH基を有するシリコン化合物であって、環状ポリシロ
    キサン類、テトラヘドラルシロキシシラン類、および直
    鎖ポリシロキサン類からなる群から選ばれた少なくとも
    ひとつのメンバーを有するシリコン化合物、および(i
    i)少なくとも1つのエポキシ官能基と少なくとも1つ
    のヒドロシレーション反応性炭素ー炭素二重結合を有す
    る化合物、 ここで、少なくとも1つのエポキシ官能基と少なくとも
    1つのヒドロシレーション反応性炭素ー炭素二重結合を
    有する化合物の量は、ヒドロシレーション反応性≡Si
    H基を有するシリコン化合物を部分的にヒドロシレーシ
    ョンするに十分な量である、および、(b)少なくとも
    2つのヒドロシレーション反応性炭素ー炭素二重結合を
    有するポリエン、を含む硬化可能な組成物。
  45. 【請求項45】ヒドロシレーション触媒をさらに含む、
    請求項44記載の硬化可能な組成物。
  46. 【請求項46】(a)ポリエンが多環式ポリエンからな
    る群より選ばれた少なくとも1つのメンバーを含み、 (b)シリコン化合物が以下の化合物からなる群より選
    ばれた少なくとも1つのメンバーを含み、(i)以下の
    構造式を有する環状ポリシロキサン類、 【化15】Rは同一または異なるものであり、水素、ま
    たは飽和の置換若しくは非置換のアルキルまたはアルコ
    キシ基、または置換若しくは非置換の芳香族若しくはア
    リールオキシ基であり、nは2から約20の整数であ
    り、少なくとも2つの珪素原子についてRは水素であ
    る、(ii)以下の構造式を有するテトラヘドラルシロキ
    シシラン類、 【化16】Rは上記の通りであり、分子中の少なくとも
    2つの珪素原子についてRは水素である、 および、(iii)以下の構造式を有する直鎖ポリシロキ
    サン類、 【化17】Rは同一または異なるものであり、水素、ま
    たは飽和の置換若しくは非置換のアルキル基、または置
    換若しくは非置換のフェニル基であり、少なくとも2つ
    のRは水素であり、mは約0から約1000の整数であ
    る、 少なくとも1つのエポキシ官能基と少なくとも1つのヒ
    ドロシレーション反応性炭素ー炭素二重結合を有する化
    合物との反応で未反応のまま残された、部分的にエポキ
    シ置換されたシリコン化合物のヒドロシレーション反応
    性≡SiHのヒドロシレーション反応が少なくとも実質
    的に完了するのに十分な量のポリエンを該組成物が含
    む、請求項44記載の前記の硬化可能な組成物。
  47. 【請求項47】(a)ジシクロペンタジエンを含むポリ
    エン、(b)複数種のメチルヒドロシクロシロキサン類
    を含むシリコン化合物、および、(c)少なくとも1つ
    のエポキシ官能基と少なくとも1つのヒドロシレーショ
    ン反応性炭素ー炭素二重結合を有する化合物であって、
    ビニルシクロヘキセンモノオキサイドおよびアリルグリ
    シジルエーテルからなる群より選ばれる少なくとも1つ
    のメンバーを含む、請求項46記載の硬化可能な組成
    物。
  48. 【請求項48】(a)少なくとも3つのヒドロシレーシ
    ョン反応性≡SiH基を有するシリコン化合物であっ
    て、環状ポリシロキサン類、テトラヘドラルシロキシシ
    ラン類、および直鎖ポリシロキサン類からなる群から選
    ばれた少なくともひとつのメンバーを有するシリコン化
    合物、 (b)少なくとも1つのエポキシ官能基と少なくとも1
    つのヒドロシレーション反応性炭素ー炭素二重結合を有
    する化合物、 (c)硬化剤、および、 (d)ヒドロシレーション触媒を含む混合物から硬化し
    た組成物を製造する方法であって、(i)シリコン化合
    物と、少なくとも1つのエポキシ官能基と少なくとも1
    つのヒドロシレーション反応性炭素ー炭素二重結合を有
    する化合物とがヒドロシレーション反応をし、かつ(i
    i)エポキシ官能基が開環重合をするのに適当な条件下
    に該混合物を置くことを含む、前記の製造方法。
  49. 【請求項49】(a)シリコン化合物が複数種のメチル
    ヒドロシクロシロキサン類を含み、(b)少なくとも1
    つのエポキシ官能基と少なくとも1つのヒドロシレーシ
    ョン反応性炭素ー炭素二重結合を有する化合物が、ビニ
    ルシクロヘキセンモノオキサイドおよびアリルグリシジ
    ルエーテルからなる群より選ばれるメンバーを含み、 該混合物が、少なくとも1つのエポキシ官能基と少なく
    とも1つのヒドロシレーション反応性炭素ー炭素二重結
    合を有する化合物を、シリコン化合物のヒドロシレーシ
    ョン反応性≡SiH基のヒドロシレーション反応を少な
    くとも実質的に完了させるに十分な量含む、請求項48
    記載の製造方法。
  50. 【請求項50】混合物がさらに硬化促進剤を含む、請求
    項48記載の製造方法。
  51. 【請求項51】(a)以下の化合物のヒドロシレーショ
    ン反応生成物を含むエポキシ置換シリコン化合物、
    (i)少なくとも3つのヒドロシレーション反応性≡S
    iH基を有するシリコン化合物であって、環状ポリシロ
    キサン類、テトラヘドラルシロキシシラン類、および直
    鎖ポリシロキサン類からなる群から選ばれた少なくとも
    ひとつのメンバーを有するシリコン化合物、(ii)少な
    くとも1つのエポキシ官能基と少なくとも1つのヒドロ
    シレーション反応性炭素ー炭素二重結合を有する化合
    物、および、(b)硬化剤、を含む混合物から硬化した
    組成物を製造する方法であって、エポキシ官能基が開環
    重合をするのに適当な条件下に該混合物を置くことを含
    む、前記の製造方法。
  52. 【請求項52】(a)シリコン化合物、および、(b)
    少なくとも1つのエポキシ官能基と少なくとも1つのヒ
    ドロシレーション反応性炭素ー炭素二重結合を有する化
    合物を、ヒドロシレーション反応触媒の存在下でヒドロ
    シレーション反応をさせ、エポキシ置換シリコン化合物
    を製造する予備的な工程を含む、請求項51記載の製造
    方法。
  53. 【請求項53】(a)シリコン化合物が複数種のメチル
    ヒドロシクロシロキサン類を含み、(b)少なくとも1
    つのエポキシ官能基と少なくとも1つのヒドロシレーシ
    ョン反応性炭素ー炭素二重結合を有する化合物が、ビニ
    ルシクロヘキセンモノオキサイドおよびアリルグリシジ
    ルエーテルからなる群より選ばれるメンバーを含み、少
    なくとも1つのエポキシ官能基と少なくとも1つのヒド
    ロシレーション反応性炭素ー炭素二重結合を有する化合
    物の量が、少なくともシリコン化合物のヒドロシレーシ
    ョン反応性≡SiH基のヒドロシレーションが実質的に
    完了するのに十分な量であり、それによりエポキシ置換
    シリコン化合物が少なくとも実質的に完全にエポキシ置
    換される、請求項51記載の製造方法。
  54. 【請求項54】該混合物が、さらに硬化促進剤を含む、
    請求項51記載の製造方法。
  55. 【請求項55】(a)以下の化合物のヒドロシレーショ
    ン反応生成物を含む、ヒドロシレーション反応性の≡S
    iH基を有する部分的にエポキシ置換されたシリコン化
    合物、(i)少なくとも2つのヒドロシレーション反応
    性≡SiH基を有するシリコン化合物であって、環状ポ
    リシロキサン類、テトラヘドラルシロキシシラン類、お
    よび直鎖ポリシロキサン類からなる群から選ばれた少な
    くともひとつのメンバーを有するシリコン化合物、(i
    i)少なくとも1つのエポキシ官能基と少なくとも1つ
    のヒドロシレーション反応性炭素ー炭素二重結合を有す
    る化合物、 (b)少なくとも2つのヒドロシレーション反応性炭素
    ー炭素二重結合を有するポリエン、および、 (c)ヒドロシレーション反応触媒、 ここで、少なくとも1つのエポキシ官能基と少なくとも
    1つのヒドロシレーション反応性炭素ー炭素二重結合を
    有する化合物の量が、シリコン化合物のヒドロシレーシ
    ョン反応性≡SiH基を部分的にヒドロシレーションす
    るのに十分な量である、を含む混合物から硬化した組成
    物を製造する方法であって、 部分的にエポキシ置換されたシリコン化合物とポリエン
    がヒドロシレーション反応をするような条件下に、該混
    合物を置くことを含む、前記の製造方法。
  56. 【請求項56】(a)シリコン化合物、および、(b)
    少なくとも1つのエポキシ官能基と少なくとも1つのヒ
    ドロシレーション反応性炭素ー炭素二重結合を有する化
    合物を、ヒドロシレーション反応触媒の存在下でヒドロ
    シレーション反応をさせ、エポキシ置換シリコン化合物
    を製造する予備的な工程を含む、請求項55記載の製造
    方法。
  57. 【請求項57】(a)ポリエンが複数種のシクロペンタ
    ジエンオリゴマー類を含み、(b)シリコン化合物が複
    数種のメチルヒドロシクロシロキサン類を含み、(c)
    少なくとも1つのエポキシ官能基と少なくとも1つのヒ
    ドロシレーション反応性炭素ー炭素二重結合を有する化
    合物が、ビニルシクロヘキセンモノオキサイドおよびア
    リルグリシジルエーテルからなる群より選ばれるメンバ
    ーを含み、ポリエンの量が、少なくとも1つのエポキシ
    官能基と少なくとも1つのヒドロシレーション反応性炭
    素ー炭素二重結合を有する化合物との反応で未反応のま
    ま残された、部分的にエポキシ置換されたシリコン化合
    物のヒドロシレーション反応性≡SiHのヒドロシレー
    ション反応が少なくとも実質的に完了するのに十分な量
    である、請求項56記載の製造方法。
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