JPH06261957A - 自動消火ガス噴射器 - Google Patents

自動消火ガス噴射器

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JPH06261957A
JPH06261957A JP7119493A JP7119493A JPH06261957A JP H06261957 A JPH06261957 A JP H06261957A JP 7119493 A JP7119493 A JP 7119493A JP 7119493 A JP7119493 A JP 7119493A JP H06261957 A JPH06261957 A JP H06261957A
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JP
Japan
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cylinder
gas
screw
head
fitted
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JP7119493A
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English (en)
Inventor
Masaru Fujiki
優 藤木
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Glory Kiki Co Ltd
Original Assignee
Glory Kiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 炭素系ガス又は窒素系の液体ガスを充填し、
ボンベの封板を落下してきた撃針によって打ち破り液体
ガスを噴射せしめ、噴射した液体ガスの気化による冷却
消火活動と、室内等の酸素を減少して酸欠状態となし、
酸欠に伴う酸欠消火活動と2段方式によって行わしめる
ようにしたものである。 【構成】 頭部にネジ3を設けたボンベ1内に炭酸系又
は窒素系の液体ガスを所定量充填して封板2にて密閉
し、ボンベ頭部に封板を打ち破る撃針16付きボンベ受
け4を螺着し、さらにボンベ受けに撃針を落下せしめる
形状記憶合金製バネ30付き温度センサー機構を装着せ
した構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動消火ガス噴射器の
分野に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の消火ガス噴射装置は、主にハロン
ガスを充填した大型ボンベを用いて手動操作によって、
ボンベの封板を打ち破り、ボンベに充填しているハロン
ガスを噴射せしめてガス消火を行うシステム装置であっ
た。
【0003】なお従来のガス消火装置は、粉末または水
溶性の消火剤を噴射させるので、消火活動以外に、室内
等に設置されている機械器具、衣類、書類等にまで消火
剤が付着し、被害をより著増せしめていた。
【0004】さらに従来の消火剤を噴射せしめる消火器
では、地球環境の改善のための国際条約によって、ハロ
ンガスの使用中止が決定し、そのために、高度な電子機
器や重要書類を損失させることなく消火を果すハロンガ
スの代換物の開発が国際的に重要事とされていた。
【0005】
【本発明が解決しようとする課題】しかるに本発明は、
ボンベ内に炭酸系又は窒素系の気化拡大率の強力な液体
ガスを所定量充填し封板にて密封せしめ、ボンベは頭部
以外むき外し状態にしておくと共に、ボンベの頭部に封
板を打ち破る撃針を装着した軸体を嵌挿せしめたボンベ
受けをボンベ頭部に螺着し、さらにボンベ受けの上方
に、形状記憶合金製バネ等の温度センサー機構と固定部
とを装着し、封板が打ち破られてボンベ内の液体ガスが
自動噴射した際に、液体ガスの噴射を遮蔽せしめない程
度の間隙部を設けて筒体の上方を固定部に螺着せしめた
機構とし、ボンベから噴射した液体ガスが気化して超マ
イナス温度(−30℃〜−40℃)となる冷却を利用し
て冷却消火を行わしめること、第2に気化ガスの爆発的
な拡大量に伴う室内又は庫内等の酸欠消火(使用の液体
ガスは液化のcc量×500倍の気化量であり、酸欠の
ためには21%の酸素を15%へ、即ち消火目的の室内
の約4分の1の気化量になる。)を行わしめること、第
3に小室内等の各種設備、書類、書画骨とう品等を汚損
しないようにしたこと、第4に従来のボンベに充填され
ている高圧ガスの手動操作と異って、消火目的の室内容
量の計算に基づいて設置本数を定めた装備とし、温度記
憶による自動噴射を行い消火活動の機能をスピードアッ
プせしめる等、多数の利点を得ることを目的としたもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、頭部の外周に
ネジを設けた封板付きボンベと、
【0007】下端の内側にボンベのネジと螺着するネジ
を、且前記ネジの上方に噴射孔を夫々設け、前記噴射孔
よりも上方に径を若干大にした段部を、且ボンベのネジ
と下端の内側に設けたネジとを螺着してボンベの封板付
き頭部が挿入する中空部と、前記中空部の径より若干径
が小さい貫通孔を連通せしめて形成し、中空部と貫通孔
との接続部分を段部とするボンベ受けと、
【0008】前記ボンベ受けの中空部と貫通孔とに嵌挿
し、中空部に嵌挿する下端部に鍔部を形成し、貫通孔に
嵌挿する上端部にはOリングを嵌挿させる凹部を、さら
に凹部の上方にリテイナーを嵌挿させる凹部を夫々形成
した軸体と、
【0009】前記軸体の一端部に撃針を突設させ、前記
軸体はボンベ受け内に嵌挿させ中空部内に嵌挿した軸体
の鍔部と段部との間に、スプリングを通常縮少した状態
で軸体に嵌挿させて介在し、
【0010】内側に段部を有し、且ボンベ受けを嵌挿す
る貫通孔を有し、外周には凹部を形成し、下端部の内側
にネジを設け、前記凹部にはアタッチメントを嵌挿し、
前記段部にボンベ受けの段部が引掛ってボンベ受けの落
下を阻止する固定部と、
【0011】軸体の上方の凹部に嵌挿されている曲り形
状のリテイナーの頭部が回動するようにボルトを挿入し
て固定部に螺着し、
【0012】前記リテイナーを構成する脚部の間に挿入
するテーパー部付きテーパー軸部の下方に安全ピンを装
着するボルトを固定部に螺着し、前記テーパー軸部の頭
部に形状記憶合金製バネを当ててこの軸部を押圧せし
め、前記バネの押圧を保持するために、上、下コネクタ
ーをピンを枢着せしめ上方コネクターが回動するよう前
記固定部の頭部に装着し、
【0013】ボンベ受け内に軸体を嵌挿し、ボンベ受け
の下端部とボンベとを螺着し、ボンベ受けに固定体を嵌
着すると共に、前記の各構成部材を組み立てた自動消火
ガス発射器において、
【0014】前記ボンベ内には、炭酸系又は窒素系の合
成からなる気化拡大率のきわめて高い液体ガスを予め充
填し、
【0015】前記のように組み立てられた固定体の下端
部よりボンベの頭部に達する程度の長さと、内側が中空
部を有し、上方外周部にネジを設け、且下方が開口部と
なっている筒体を形成し、
【0016】前記筒体の中空部内にボンベを挿入し、且
筒体の上方のネジと固定部の下端部に設けたネジとを螺
着して組み立てると共に、所定の温度、例えば70℃±
5℃になると延びる性質の前記形状記憶合金製バネが作
動し、前記バネを支持するリテイナーが開放されスプリ
ングの伸長によって軸体が落下し、落下によって撃針が
ボンベの封板を破って充填している前記液体ガスを噴射
せしめ、設置されている室内又は庫内を冷却消火と酸欠
消火との2段消火方式によって消火せしめることを特徴
とする自動消火ガス噴射器である。
【0017】
【作用】本発明の作用を説明すると以下のとおりであ
る。
【0018】本発明の自動消火ガス噴射器は、コンピュ
ーター室、エンジンルーム、船舶、車両の原動室、配電
室、電源庫、ボイラー室、発火物のコンテナ、自動発電
室、暖房機器室、重要品の保管庫、書庫、美術品庫、発
火性電化製品、ガス製品のキャビネット内等の、いわゆ
る室内、庫内、キャビネット内の所定個所に組込まれて
いる形状記憶合金製バネを前方に向けて装着する。
【0019】そして前記室内、庫内、キャビネット内の
室内容量に基づいて数量を適宜調整する。
【0020】本発明の発射器を装着した室内に火災が発
生し、所定の温度に達すると、形状記憶合金製バネが変
形して押圧しリテイナーを押圧する。その際押圧されて
いたリテイナーがテーパー軸部のテーパー部によって若
干開かされ、さらにリテイナーによって飛出が阻止され
ていた撃針付き軸体を、ボンベ受けと軸体との間に介在
しているスプリングの伸脹力によって降下させる。この
軸体の降下によって撃針も下方向に急降下して、ボンベ
の封板を撃針を構成する先端部の尖状部が破断する。
【0021】以上の如き工程によって、ボンベが破断さ
れ、ボンベに充填している液体ガスが噴射される。噴射
されたガスは噴射孔より筒体内に充満し、筒体下方部と
ボンベとの間に形成されている間隙部よりボンベの周辺
へと自動噴射され、室内温度を急速に冷却して冷却消火
がなされる。
【0022】さらにボンベから噴射された液体ガスが気
化して気化ガスとなり、その気化ガスが爆発的な拡大量
となって、室内又は庫内等を酸欠状態にする。その酸欠
も単なる酸欠ではなく、酸欠消火に必要な、いわゆる消
火目的の室内の約4分の1の気化量に匹敵する21%の
酸素を15%に減少できるように予め計算して液体ガス
をボンベに充填している。従ってボンベに充填の液体ガ
ス量は、予め設置する室内等の広さに基づき計算し、所
定量の液体ガスを充填しておくようにしてもよいし、あ
るいは室内等の広さに応じ本発明の器具を増加して設置
するものである。
【0023】また本発明の液体ガス自動発射器は、封板
が打ち破られてから前記ガスが噴射するまでの時間は、
従来の消火器の機構と全く異なり、きわめてスピード化
が図られ、さらに圧力も減じられずに設置の室内等に直
ちに噴射気化し、冷却消火活動をすると同時に、気化ガ
スの爆発的な大量化によって酸欠状態を作って消火活動
をなさしめる機能を有している。
【0024】さらに本発明の構成は、ボンベの頭部より
若干下方部がなだらかな傾斜部となっているので、噴射
された液体ガスが筒体の内部から下方に向かってきわめ
て噴射が仕易くなっている。そのため消火活動のスピー
ドをアップせしめることができるに至った。
【0025】また本発明の液体ガスの噴射に伴う気化ガ
スによって、室内の各種設備や重要品、書類等を水びだ
しにして汚損するようなことが全く存しないものであ
る。
【0026】
【実施例】本発明の実施例を説明する。aは本発明の自
動消火ガス噴射器である。
【0027】1は上方に封板2を設け、内部に開封して
気化すると超マイナス温度(−30℃〜−40℃)にな
る炭酸系又は窒素系の液体ガスを充填したボンベであ
る。この液体ガスは、気化すると前記のように超マイナ
ス温度(−30℃〜−40℃)に冷却するし、液化のc
c量×500倍の気化量であること、さらに酸欠状態に
するには、21%の酸素を15%に減少すれば消火され
ることになっているので、気化量が室内等の広さに応じ
て約4分の1になるように計算して、数量設備をする。
3は頭部の外周に設けたネジであり、以上をもってボン
ベ1を構成する。
【0028】4は連通する中空部5と貫通孔6とを有
し、側壁部に噴射する液体ガスを噴射せしめる噴射孔7
を設けたボンベ受けである。このボンベ受け4の一端部
にボンベ1の頭部を螺着させる。またボンベ受け4の他
端部は径を若干大にして段部8を形成する。そして前記
の中空部5と貫通孔6との関係は、中空部5の径の方を
大きく形成し、両部の接続部分は段部9となっている。
【0029】10は中空部5と貫通孔6とに嵌挿し、中
空部5に嵌挿する下端部に鍔部11を形成し、貫通孔6
に嵌挿する上端部には〇リング12を嵌挿させる凹部1
3を、さらに凹部13の上方にリテイナー14を嵌挿さ
せる凹部15を夫々形成した軸体である。16は軸体1
0の一端部に突設させた撃針である。そして前記軸体1
0はボンベ受け4内に嵌挿させ中空部5内に嵌挿した軸
体10の鍔部11と段部9との間に、スプリング17を
軸体10に嵌挿させて介在する。このスプリング17は
通常縮少した状態で嵌挿されている。
【0030】18は内側に段部19を有し、且ボンベ受
け4を嵌挿する貫通孔20を有し、外周には凹部21を
形成した固定部である。この固定部18の一端部はパッ
キン22を介して筒体23と螺着する。そして凹部21
にはアタッチメント24を嵌挿する。また固定部18の
段部19にボンベ受け4の段部8が引掛ってボンベ受け
4の落下を阻止している。そして軸体10の上方の凹部
15に嵌挿されている曲り形状のリテイナー14の頭部
が回動するようにボルト25を挿入して固定部18に螺
着する。26は前記リテイナー14の脚部の間に挿入す
るテーパー部27を有するテーパー軸部である。このテ
ーパー軸部26の下方には安全ピン28が位置し、これ
ら部材をボルト29が貫通して固定部18に螺着する。
そして前記テーパー軸部26の頭部に温度が70℃±5
℃になったら延びる性質の形状記憶合金製バネ30を当
ててこの軸部26を押圧する。このバネ30の押圧を保
持するために、上、下コネクター31、32をピン33
を枢着せしめ上方コネクター32が回動するよう固定部
18の頭部に装着する。34は自動消火ガス噴射器aの
頭部に被せたキャップである。
【0031】また前記筒体23は、固定部18の一端部
にパッキン22を介して螺着した状態にして、下方部が
ボンベ1の頭部の下方傾斜部に達する程度の長さとし
て、さらに下方傾斜部と筒体23の下方部との間には間
隙部35が形成されるようにする。
【0032】
【効果】本発明は以下に示す効果を奏する。
【0033】本発明は、ボンベ内に開封気化すると超マ
イナス温度(−30℃〜−40℃)に冷却する炭酸系又
は窒素系の液体ガスを充填し、且ボンベの上方に、ボン
ベの頭部より下方の傾斜部に下端部が達し、しかも傾斜
部との間に間隙部を設けた筒体を取着せしめるようにし
て、形状記憶合金製バネの温度変化によって作動する温
度センサー機構を介して、ボンベの封板を撃針によって
打ち破り、ボンベに充填している前記の液体ガスを直接
室内等に噴射せしめ、その噴射を筒体とボンベの傾斜部
の間に形成されている間隙部より噴射をスムーズになさ
しめると共に、液体ガスの特性である気化による超マイ
ナス温度に冷却する性質を利用して、室内等に発生して
いる高温を冷却せしめて冷却消火活動を行わしめたこ
と、さらに気化ガスが爆発的に大量化することによって
室内等の酸欠状態を惹起し、この酸欠状態によって室内
の消火活動を行わしめるという、冷却消火を酸欠消火の
2段階方式を採用することによって、従来の消火方式よ
りも著しく消火能力をアップせしめることができるに至
ったものである。
【0034】さらに、本発明の自動消火ガス噴射器を構
成するボンベ内に充填されている前記液体ガスが、火災
発生によって噴射して気化ガスとなり室内に充満し酸欠
消火を行っても、気化ガスが室内にある各種の設備器
具、重要書類、美術品等の収納物等を水びだしにしない
というすぐれた利点を有している。
【0035】また本発明において使用する液体ガスは液
化のcc量×500倍の気化量となっており、酸欠のた
めには21%の酸素を15%に減少すれば十分であるの
で、室内等の広さを予め計算することによって、使用す
る消火ガス噴射器の数量を予め用意し室内等に設備すれ
ばよいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明自動消火ガス噴射器の一部切欠縦断正面
図である。
【図2】同器の平面図である。
【図3】同器の組立て前の分解斜面図である。
【符号の説明】
a・・・自動消火ガス噴射器 1・・・ボンベ 2
・・・封板 3・・・ネジ 4・・・ボンベ受け 5・・・中空
部 6、20・・・貫通孔 7・・・噴射孔 8、9、
19・・・段部 10・・・軸体 11・・・鍔部 12・・・〇リ
ング 13、15、21・・・凹部 14・・・リテイナー
16・・・撃針 17・・・スプリング 18・・・固定部 22・
・・パッキン 23・・・筒体 24・・・アタッチメント 2
5、29・・・ボルト 26・・・テーパー軸部 27・・・テーパー部
28・・・安全ピン 30・・・バネ 31、32・・・コネクター 3
3・・・ピン 34・・・キャップ 35・・・間隙部
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 自動消火ガス噴射器
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動消火ガス噴射器に
関する。
【0002】
【従来の技術】消火器として、従来からいろいろなもの
が作られてきた。その公知例の一つは、ガス消火器であ
って、ハロンガスや二酸化炭素といった消火性ガスを液
化状態で充填したボンベを用い、手動操作でこのボンベ
の封板を打ち破って消火剤としてのガスを噴出せしめる
装置であった。また、他の公知の消火器として、ガス圧
等によって粉末または水溶性の消火剤を噴出させるもの
があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これら従来の消火器
は、ガス消火器の場合、手動操作でガスを噴出せしめる
ので、消火活動に手間取るという問題があった。また、
特に、ハロンガスを使用していたガス消火器について
は、地球環境改善のための国際条約によりハロンガスの
使用中止が決定されたため、ハロンガスの代替物を開発
する必要がある。また、粉末または水溶性の消火剤を噴
射する消火器の場合は、消火活動に付随して、室内等に
設置されている機械器具,衣類,書類等への消火剤の付
着による被害が甚大になるという問題があった。
【0004】本発明の目的は、ボンベ内に液体状態で充
填した二酸化炭素等のガスが噴射されて気化する時に気
化潜熱により超低温度となることによる冷却消火機能
と、気化ガスの爆発的な拡大に伴い室内又は庫内等を酸
欠状態とすることによる酸欠消火機能との2段階消火機
能を活用して消火能力を高め、かつ、温度記憶によるガ
スの自動噴射によって消火活動のスピードアップを実現
することのできる自動消火ガス噴射器を提供することに
ある。
【0005】本発明の別の目的は、室内等の各種設備,
書類,書画骨董品等を汚損せず、かつ、スピーディーな
消火活動を行うことができる高性能の自動消火ガス噴射
器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による自動消火ガ
ス噴射器は、 気化潜熱に伴う冷却消火機能と気化拡大に
伴う酸欠消火機能を備えた二酸化炭素および窒素の少な
くとも一方を含む消火性ガスを液体状態で充填し封板に
て密閉したボンベと、前記ボンベの封板を打破する撃針
機構と、前記ボンベを保持すると共に前記撃針機構を支
持するボンベ受け機構と、前記ボンベ受け機構を支持す
る固定機構と、前記撃針機構を非作動状態に保持するリ
テイナー機構と、形状記憶合金製バネを利用して所定の
温度で前記リテイナー機構を開放せしめ前記撃針機構を
作動させるリテイナー作動機構を備えたものである。
【0007】好ましくは、本発明による自動消火ガス噴
射器は、前記ボンベ受け機構を囲むと共に一端部が前記
ボンベとの間に間隙部を形成する筒体を前記固定機構に
配設したものとする。
【0008】また、好ましくは、本発明による自動消火
ガス噴射器において、前記ボンベは、頭部の外周にネジ
を有し、前記ボンベ受け機構は、一方の端部の内側に前
記ボンベのネジと螺着するネジを設け、該ネジの内方に
噴射孔を設け、該噴射孔から離れた他方の端部側の外周
に径を若干大にした段部を設け、前記ボンベのネジと前
記一方の端部の内側に設けたネジとを螺着することによ
って該ボンベの封板付き頭部を一方の端より挿入せしめ
る中空部を設け、該中空部に隣接して他方の端側に該中
空部の径より若干径が小さい貫通孔を設けて、これら中
空部と貫通孔を連通せしめ、これら中空部と貫通孔との
接続部分に段部を形成したボンベ受け体から成るものと
する。
【0009】また、好ましくは、本発明による自動消火
ガス噴射器において、前記撃針機構は、一方の端部に鍔
部を形成し、他方の端部にはOリングを嵌挿させる凹部
を形成し、さらに該凹部から離れた先端側の位置にリテ
イナーを嵌挿させる凹部を形成して、前記ボンベ受け機
構の中空部に前記鍔部を形成した一方の端部が嵌挿され
ると共に前記貫通孔に前記他方の端部が嵌挿されるよう
前記ボンベ受け機構内に嵌挿する軸体と、前記軸体の一
端部に突設させた撃針と、前記ボンベ受け機構内に嵌挿
し前記中空部内に嵌挿した前記軸体の鍔部と前記接続部
分の段部との間に通常圧縮した状態で介在させたスプリ
ングとから成る。
【0010】また、好ましくは、本発明による自動消火
ガス噴射器において、前記固定機構は、内側に前記ボン
ベ受けを嵌挿する貫通孔を設けると共に前記ボンベ受け
外周の段部を引掛けて該ボンベ受けの落下を阻止する段
部を設け、外周には凹部を形成して該凹部にアタッチメ
ントを嵌挿し、かつ一方の端部の内側にネジを設けた固
定部から成る。
【0011】また、好ましくは、本発明による自動消火
ガス噴射器において、 前記リテイナー機構は、前記軸
体の先端側の凹部に脚部を嵌挿可能とした曲がり形状の
リテイナーと、該リテイナーの頭部が回動可能なよう挿
入して前記固定部に螺着するボルトとから成る。
【0012】また、好ましくは、本発明による自動消火
ガス噴射器において、 前記リテイナー作動機構は、前
記リテイナーを構成する脚部の間に挿入するテーパー部
付きテーパー軸部と、前記テーパー軸部の下方に配置す
る安全ピンと、前記テーパー軸部および前記安全ピンを
貫通して前記固定部に螺着するボルトと、前記テーパー
軸部の頭部に当てて該軸部を押圧せしめる形状記憶合金
製バネと、一対のコネクターをピンで枢着せしめ一方の
コネクターを回動可能なよう前記固定部の頭部に装着す
るコネクターと前記バネに対する押圧を保持するため回
動可能な前記一方のコネクターを固定するボルトとから
成る。
【0013】また、一つの好適な実施態様において、本
発明による自動噴射ガス消火器は、 頭部の外周にネジ
を設けた封板付きボンベと、一方の端部の内側に前記ボ
ンベのネジと螺着するネジを設け、該ネジの上方に噴射
孔を設け、該噴射孔から離れた他方の端部側の外周に径
を若干大にした段部を設け、前記ボンベのネジと前記一
方の端部の内側に設けたネジとを螺着することによって
該ボンベの封板付き頭部を一方の端より挿入せしめる中
空部を設け、該中空部に隣接して他方の端側に該中空部
の径より若干径が小さい貫通孔を設けて、これら中空部
と貫通孔を連通せしめ、これら中空部と貫通孔との接続
部分を段部としたボンベ受けと、一方の端部に鍔部を形
成し、他方の端部にはOリングを嵌挿させる凹部を形成
し、さらに該凹部の上方にリテイナーを嵌挿させる凹部
を形成して、前記ボンベ受けの中空部に前記鍔部を形成
した一方の端部が嵌挿されると共に前記貫通孔に前記他
方の端部が嵌挿されるよう前記ボンベ受け内に嵌挿する
軸体と、前記軸体の一端部に突設させた撃針と、前記ボ
ンベ受け内に嵌挿し前記中空部内に嵌挿した前記軸体の
鍔部と前記接続部分の段部との間に通常圧縮した状態で
介在させたスプリングと、内側に前記ボンベ受けを嵌挿
する貫通孔を設けると共に前記ボンベ受け外周の段部を
引掛けて該ボンベ受けの落下を阻止する段部を設け、外
周には凹部を形成して該凹部にアタッチメントを嵌挿
し、かつ一方の端部の内側にネジを設けた固定部と、前
記軸体の先端側の凹部に嵌挿した曲がり形状のリテイナ
ーと、該リテイナーの頭部を前記固定部に固定するボル
トと、前記リテイナーを構成する脚部の間に挿入するテ
ーパー部付きテーパー軸部と、該テーパー軸部の下方に
配置する安全ピンと、前記テーパー軸部および前記安全
ピンを貫通して前記固定部に螺着するボルトと、前記テ
ーパー軸部の頭部に当てて該軸部を押圧せしめる形状記
憶合金製バネと、一対のコネクターをピンで枢着せしめ
一方のコネクターを回動可能なよう前記固定部の頭部に
装着するコネクターと前記バネに対する押圧を保持する
ため回動可能な前記一方のコネクターを固定するボルト
とを備え、前記ボンベ受け内に前記軸体を嵌挿し、前記
ボンベ受けに前記固定部を嵌着し、さらに他の構成部材
を組み立てると共に、前記ボンベ受けの一方の端部と前
記ボンベとを螺着する自動消火ガス噴射器であって、前
記ボンベ内には、二酸化炭素および窒素の少なくとも一
方からなり気化潜熱に伴う冷却消火機能と気化拡大に伴
う酸欠消火機能を備えた消火性ガスを液体状態で予め充
填し、前記固定部の一方の端部よりボンベの頭部に達す
る程度の長さとし、内側に中空部を形成し、先端外周部
にネジを設けた筒体を、該筒体の先端側のネジと前記固
定部の一方の端部に設けたネジとを螺着して一方の端部
側が開放部を形成するよう組み立て、前記ボンベ受けの
一方の端部と前記ボンベとを螺着し、前記バネは所定の
温度になると延びる性質の状記憶合金製バネとし、前
記形状記憶合金製バネが延びることによって前記テーパ
ー軸部が前記リテイナーを開放し、前記スプリングが伸
長して軸体を落下させ、前記撃針が前記ボンベの封板を
破って、充填されている前記液体ガスを噴射せしめ、設
置されている室内又は庫内を冷却消火と酸欠消火との2
段消火方式で消火するよう構成した。
【0014】
【作用】本発明の自動消火ガス噴射器は、コンピュータ
ー室、エンジンルーム、船舶、車両の原動室、配電室、
電源庫、ボイラー室、発火物のコンテナ、自動発電室、
暖房機器室、重要品の保管庫、書庫、美術品庫、発火性
電化製品、ガス製品のキャビネット内等の、いわゆる室
内、庫内、キャビネット内の所定個所に設置する。この
自動消火ガス噴射器の設置個数は、前記室内、庫内、キ
ャビネット内の室内容量に基づいて数量を適宜調整す
る。
【0015】本発明の自動消火ガス噴射器を装着した室
内に火災が発生し、所定の温度に達すると、形状記憶合
金製バネが変形して、例えばテーパー軸部を介しリテイ
ナーを押圧する。その際押圧されたリテイナーが例えば
テーパー軸部のテーパー部によって若干開かされ、さら
にリテイナーによって飛出が阻止されていた例えば撃針
付きの軸体を、例えばボンベ受けと軸体との間に介在し
ているスプリングの伸張力によって降下させる。そし
て、例えばこの軸体の降下によって撃針が急降下し、ボ
ンベの封板を、撃針を構成する先端部の尖状部が破断す
る。
【0016】以上の如き工程によって、ボンベが破断さ
れ、ボンベに充填している消火性ガスが噴射される。噴
射されたガスは例えば噴射孔より筒体内に充満し、筒体
下方部とボンベとの間に形成されている間隙部よりボン
ベの周辺へと自動噴射される。その際、噴出し気化した
ガスは超低温となり、それにより、室内温度が急速に低
下し、冷却消火がなされる。さらに、気化ガスは爆発的
に拡大し、室内又は庫内等を酸欠状態にし、それによ
り、酸欠消火がなされる。また、本発明による自動消火
ガス噴射器は、所定の温度で自動的に封板が打ち破られ
る。したがって、消火性ガスが噴射されるまでの時間が
短く、消火活動が極めてスピーディーに開始される。ま
た、本発明による消火性ガスは、室内の各種設備や重要
品、書類等を水びたしにしたり汚損するようなことがな
い。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明による自動消
火ガス噴射器の一実施例を説明する。
【0018】図において、aは自動消火ガス噴射器であ
って、内部に消火性ガスとして二酸化炭素,窒素あるい
はその混合物からなるガスを液化状態で充填し、封板2
にて密閉したボンベ1を備えている。この種のガスは、
気化すると超低温(例えば−30℃〜−40℃)となる
ため、冷却消火機能があり、また、気化によって液化状
態での体積に対し爆発的(例えば500倍)に拡大する
ため、酸欠消火機能がある。例えば室内等の火災に備え
るためには、気化量が室内等の広さの約4分の1になる
よう設備を調整することにより、酸欠消火機能を発揮す
る。酸欠消火の効果は、室内の酸素を21%から15%
程度に減少させることによって得られるものである。ボ
ンベ1は頭部の外周に装着用のネジ3を有している。
【0019】自動消火ガス噴射器aは、また、上記ボン
ベ1を装着し保持するボンベ受け体4を備えている。こ
のボンベ受け体4は、内側に中空部5を有するととも
に、上端部に上記中空部5と連通する軸方向の貫通孔6
を有する。また、ボンベ受け体4には、中空部5の下部
に一対の噴射孔7が設けられている。これら噴射孔7
は、装着されたボンベ1の封板2より上方で、かつ、後
述の軸体10が降下した時の軸体10の下端部の鍔部1
1の位置より上方に設けられている。また、ボンベ受け
体4の上端部は径が若干大きくされ、境界部外周は段部
8とされている。また、ボンベ受け体4の下端部の内側
には、上記ボンベ1の頭部のネジと螺着するネジ3’が
設けられている。また、前記の中空部5と貫通孔6と
は、中空部5の径の方が大きく、両部の接続部分は段部
9となっている。
【0020】上記ボンベ受け体4には、下端側から中空
部5および貫通孔6を貫いて軸体10が嵌挿されてい
る。この軸体10は、中空部5に嵌挿される下端部に鍔
部11を有し、貫通孔6に嵌挿される上端部にOリング
12を嵌挿させる凹部13を有し、さらに凹部13の上
方にはリテイナー14の脚部14’を嵌挿させる凹部1
5が形成されている。そして、軸体10の一端部に、内
部が軸方向に貫通した中空構造の撃針16が突設されて
いる。また、軸体10には、撃針16の内部と連通する
径方向の貫通孔10aが設けられている。また、軸体1
0にはスプリング17が嵌挿されている。そして、中空
部5内に嵌挿された軸体10の鍔部11とボンベ受け体
4の段部9との間でスプリング17が圧縮状態となるよ
う軸体10が持ち上げられ、その状態で上記凹部13に
リテイナー14の脚部14’が嵌挿されている。
【0021】自動消火ガス噴射器aは、また、上記ボン
ベ受け体4を支持する固定部18を備えている。この固
定部18は、ボンベ受け体4の外周の段部8を受ける段
部19を備えた貫通孔20を有する。ボンベ受け体4は
この貫通孔20に嵌挿され、上記段部19で係止され
る。また、固定部18の外周には凹部21が形成されて
いる。そして、固定部18の一端部にはパッキン22を
介して筒体23が螺着されている。
【0022】固定部18の上記凹部21には、ホルダー
嵌着部分を残して片側にアッタチメント24が嵌挿され
ている。
【0023】リテイナー14は、頭部が固定部18の上
面の周縁部に螺着されたボルト25によって固定されて
いる。このリテイナー14は、スプリング材により構成
されたものであって、頭部から同方向に一対の脚部分1
4’が延び、これら脚部14’が固定部18の上面の反
対側の周縁部に設置されたテーパー軸部26のテーパー
部27を常時挟み込むよう配設されている。この状態で
リテイナー14の脚部分14’は上記軸体10の凹部1
5に嵌挿され、軸体10の下降を阻止する。
【0024】テーパー軸部26は、該テーパー軸部26
を貫通するボルト29によって固定部18に固定されて
いる。また、テーパー軸部26のテーパー部27の下面
には、テーパー軸部26の下降を阻止するよう取り外し
自在に安全ピン28が嵌着されている。そして、テーパ
ー軸部26の頭部には、温度が例えば70℃±5℃にな
ったら延びる性質の形状記憶合金性バネ30が若干圧縮
状態で装着されている。固定部18の上面には、上下一
対のコネクター31、32が、一端がピン33で相互に
枢着せしめられて、上コネクター32が回動可能なよう
装着されている。形状記憶合金性バネ30は、一端が上
方コネクタ31に支持され、テーパー軸部26を常時若
干押圧している。
【0025】上記筒体23は、固定部18の一端部にパ
ッキン22を介して螺着した状態において下方部がボン
ベ1の頭部の下方傾斜部に達する程度の長さで、かつ、
ボンベ1と筒体23の下方部との間に所定の間隙部35
が形成されるものとされている。
【0026】以上で噴射器本体が構成されている。この
実施例の自動消火ガス噴射器aは、上記のように構成さ
れた噴射器本体をケース41に収容するようにしたもの
である。
【0027】ケース41は、取付板42と、該取付板4
2に開閉自在に取り付けられたカバー43とから成る。
上記取付板42は、ボンベ1の側部が浅く嵌合するよう
ガイドレール状に形成されたもので、上部には上記固定
部18の凹部21に嵌着させて噴射器本体を保持するた
めのホルダーを備える。
【0028】この自動消火ガス噴射器を装着した室内に
火災が発生し、所定の温度に達すると、形状記憶合金製
バネ30が変形し、テーパー軸部26を介しリテイナー
14を押圧する。その際押圧されたリテイナー14がテ
ーパー軸部26のテーパー部27によって開かれ、リテ
イナー14によって飛出が阻止されていた軸体10がス
プリング17の伸張力によって降下し、撃針16が急降
下してボンベ1の封板2を破断する。そして、ボンベ1
に充填している消火性ガスが噴射され、消火性ガスは撃
針16の内部を通り、軸体10の径方向の貫通孔10a
を通り、ボンベ受け体10の噴射孔7を通って筒体23
の内部に噴出し、筒体23とボンベ1との間の間隙部3
5より外部に噴射される。
【0029】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、ボンベ受け体の噴射孔にノズルを取り付
け、筒体を用いずにノズルから直接外部に消火性ガスを
噴射するよう構成するなど、いろいろな態様で実施する
ことができる。
【0030】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、ボンベ内に液体状態で充填した二酸化炭素等のガス
が噴射されて気化する時に気化潜熱により超低温度とな
ることによる冷却消火機能と、気化ガスの爆発的な拡大
に伴い室内又は庫内等を酸欠状態とすることによる酸欠
消火機能との2段階消火機能を活用して消火能力を高め
ることができるとともに、温度記憶によるガスの自動噴
射によって消火活動のスピードアップを実現することが
でき、しかも、室内等の各種設備,書類,書画骨董品等
を汚損しない消火活動を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動消火ガス噴射器の一実施例を
示す一部切欠縦断正面図;
【図2】図1に示す実施例の平面図
【図3】図1に示す実施例の組立て前の分解斜視図.
【符号の説明】 a 自動消火ガス噴射器 1 ボンベ 2 封板 3 ネジ 4 ボンベ受け 5 中空部 6,20 貫通孔 7 噴射孔 8,9,19 段部 10 軸体 11 鍔部 12 Oリング 13,15,21 凹部 14 リテイナ− 16 撃針 17 スプリング 18 固定部 22 パッキン 23 筒体 24 アタッチメント 25,29 ボルト 26 テ−パ−軸部 27 テ−パ−部 28 安全ピン 30 バネ 31,32 コネクタ− 33 ピン 35 間隙部
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】頭部の外周にネジを設けた封板付きボンベ
    と、 下端の内側にボンベのネジと螺着するネジを、且前記ネ
    ジの上方に噴射孔を夫々設け、前記噴射孔よりも上方に
    径を若干大にした段部を、且ボンベのネジと下端の内側
    に設けたネジとを螺着してボンベの封板付き頭部が挿入
    する中空部と、前記中空部の径より若干径が小さい貫通
    孔を連通せしめて形成し、中空部と貫通孔との接続部分
    を段部とするボンベ受けと、 前記ボンベ受けの中空部と貫通孔とに嵌挿し、中空部に
    嵌挿する下端部に鍔部を形成し、貫通孔に嵌挿する上端
    部にはOリングを嵌挿させる凹部を、さらに凹部の上方
    にリテイナーを嵌挿させる凹部を夫々形成した軸体と、 前記軸体の一端部に撃針を突設させ、前記軸体はボンベ
    受け内に嵌挿させ中空部内に嵌挿した軸体の鍔部と段部
    との間に、スプリングを通常縮少した状態で軸体に嵌挿
    させて介在し、 内側に段部を有し、且ボンベ受けを嵌挿する貫通孔を有
    し、外周には凹部を形成し、下端部の内側にネジを設
    け、前記凹部にはアタッチメントを嵌挿し、前記段部に
    ボンベ受けの段部が引掛ってボンベ受けの落下を阻止す
    る固定部と、 軸体の上方の凹部に嵌挿されている曲り形状のリテイナ
    ーの頭部が回動するようにボルトを挿入して固定部に螺
    着し、 前記リテイナーを構成する脚部の間に挿入するテーパー
    部付きテーパー軸部の下方に安全ピンを装着するボルト
    を固定部に螺着し、前記テーパー軸部の頭部に形状記憶
    合金製バネを当ててこの軸部を押圧せしめ、前記バネの
    押圧を保持するために、上、下コネクターをピンを枢着
    せしめ上方コネクターが回動するよう前記固定部の頭部
    に装着し、 ボンベ受け内に軸体を嵌挿し、ボンベ受けの下端部とボ
    ンベとを螺着し、ボンベ受けに固定体を嵌着すると共
    に、前記の各構成部材を組み立てた自動消火ガス発射器
    において、 前記ボンベ内には、炭酸系又は窒素系の合成からなる気
    化拡大率のきわめて高い液体ガスを予め充填し、 前記のように組み立てられた固定体の下端部よりボンベ
    の頭部に達する程度の長さと、内側が中空部を有し、上
    方外周部にネジを設け、且下方が開口部となっている筒
    体を形成し、 前記筒体の中空部内にボンベを挿入し、且筒体の上方の
    ネジと固定部の下端部に設けたネジとを螺着して組み立
    てると共に、所定の温度、例えば70℃±5℃になると
    延びる性質の前記形状記憶合金製バネが作動し、前記バ
    ネを支持するリテイナーが開放されスプリングの伸長に
    よって軸体が落下し、落下によって撃針がボンベの封板
    を破って充填している前記液体ガスを噴射せしめ、設置
    されている室内又は庫内を冷却消火と酸欠消火との2段
    消火方式によって消火せしめることを特徴とする自動消
    火ガス噴射器。
JP7119493A 1993-03-05 1993-03-05 自動消火ガス噴射器 Pending JPH06261957A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103845830A (zh) * 2014-03-31 2014-06-11 徐鹏 一种用于汽车自燃的自动灭火装置

Cited By (1)

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