JPH0625918Y2 - 面状発熱体を用いた暖房畳 - Google Patents

面状発熱体を用いた暖房畳

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JPH0625918Y2
JPH0625918Y2 JP1988132070U JP13207088U JPH0625918Y2 JP H0625918 Y2 JPH0625918 Y2 JP H0625918Y2 JP 1988132070 U JP1988132070 U JP 1988132070U JP 13207088 U JP13207088 U JP 13207088U JP H0625918 Y2 JPH0625918 Y2 JP H0625918Y2
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tatami
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末一 伊藤
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ニユージャパンマリン株式会社
三重県伊勢市
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、面状発熱体を用いた暖房畳に関するものであ
る。
「従来技術」 従来、保温畳に使用する面状発熱体は、実公昭53−2
5381号公報、特願昭60−298804号公報等の
多数の公知例がある。即ち、それ等の面状発熱体は、炭
素粉末のような半導電性材料を合成樹脂の基材にねり込
んで抵抗体としたもの、ニクロム線等の抵抗線を基布に
織り込んだもの、或は、耐熱性繊維の布にカーボンブラ
ックを均一に塗布したもの、等の構造が主流をなしてい
る。
しかし、これ等の公知の面状発熱体は、サーマルシヨッ
ク性に欠けるので、加熱冷却の繰り返しによるクラック
や亀裂を生じ易いと共に、抵抗線を利用したものは発錆
や腐食を生じ易く、面状発熱体としての耐久性能が、充
分とは言い難い共通した難点がある。
さらに、前記の特願昭60−298804号のものは、
「リボン状のカーボン繊維を格子状に配列した短冊状の
発熱体の両端に導電用端子を設け、そのカーボン繊維を
可撓性エポキシ樹脂によって封止した構造」であり、前
記の公知例の難点を解消するものの、カーボン繊維の配
列やカーボン繊維を集束して端子を取着する等の成形工
程に手数がかかり、成形性に劣ると共に、高価になり、
実用性に欠ける不具合点がある。
一方、暖房畳は実公昭53−25381号公報、実開昭
58−47017号公報等の多数の公知例があり、前記
例示の面状発熱体が用いられている。しかし、使用する
面状発熱体に前記の難点が存在し、その上、外的危害に
対して弱く例えば誤ってナイフや針等を畳に突きさした
とき、電気的危険を生ずると共に面状発熱体を損傷する
ことがあり、使用上の安全度と使用性にかけると共に、
畳表の張り替えに過度の注意を要する等の不具合点があ
る。
本考案は、以上の従来技術の難点を解消する面状発熱体
を用いた暖房畳を提供するのが目的である。
「課題を解決するための手段」 以上の技術課題を解決する本考案の暖房畳は「カーボン
繊維とガラス繊維の混織布に、軟質ビニール樹脂を含浸
させて所要サイズに裁断した短冊状の発熱体主部からな
り、該発熱体主部の長手方向の両端末に、導線の裸線部
分を添えて導電性テープを巻き付け、ホチキス止めして
導通部となした構造の面状発熱体を、二枚の繊維強化プ
ラスチック板の中間に平面配列し、該面状発熱体を該繊
維強化プラスチック板に挾着重合して発熱板となし、該
発熱板を畳床の上に装着すると共に、該発熱板と畳表の
間に、緩衝材層を設けた構造」になっている。
「作用」 以上の構成の本考案の暖房畳に用いる面状発熱体は、市
販されているカーボン繊維とガラス繊維の混織布が素材
であり、その混織布素材に軟質ビニール樹脂を含浸させ
るので、電気抵抗による発熱素となるカーボン繊維が、
ほぐれることなく自在に裁断ができると共に、裁断の形
状も安定し、所要の発熱量を発生するに足る該混織布を
選択して自由なサイズに極めて容易に裁断成形できる。
そして、裁断して短冊状になした両端末に、導線の裸線
部分を添えて導電性テープを巻き付け、ホチキス止めす
るのみで導通部が形成できるので、面状発熱体の成形が
極めて簡易になり、成形性が向上する。
そして、素材が前記の混織布にして軟質ビニール樹脂が
含浸しているので・可撓性・形状安定性・耐水性・耐衝
撃性・耐蝕性・サーマルシヨック性等に優れる物性を帯
有する。
従って、本考案の暖房畳は、前記の面状発熱体を二枚の
FRP板(繊維強化プラスチック板)で挾着重合した発
熱板が自熱発熱源として装着されているので、発熱源自
体の耐衝撃性・耐外的危害性・サーマルシヨック性等の
諸物性が優れると共に、安全にして使用性に富み、良好
な暖房機能を長期間に亘って安定させることができる。
「実施例」 以下、実施例を引用して詳しく説明する。まず、本考案
の暖房畳に用いる面状発熱体1を示す第2図を参照し
て、発熱体主部2は市販の「カーボン繊維とガラス繊維
の混織布」の生地に、軟質ビニール樹脂を均一に含浸さ
せ、所要の形状の短冊状に裁断されており、その短冊体
の両端に、導線3の裸線部分3′を添えて該混織布のカ
ーボン繊維と導通可能に接続され、その上から公知の導
電性テープ4(例えば、寺岡製作所製、NO.8321の
導電性銅箔テープ)を巻き付け、発熱体主部2と導線3
の裸線部分3′と導電性テープ4が一体に固着するよ
う、ホチキス止め5が施され、導通部6が形成されてい
る。なお、導電性テープ4とホチキス止め5の上には、
絶縁性を確保するために、用途によって、エポキシ樹脂
等の絶縁材を塗布したり、絶縁テープを施したり、絶縁
布を被せたりする。
そして、導線3に電流を導通すると、発熱体主部2のカ
ーボン繊維に電流が生じ、電気抵抗熱によって発熱体主
部2が表面発熱するようになっている。
続いて、前記の面状発熱体1を用いた暖房畳の一実施例
を示す第1図を参照して、図は第1図(A)のように暖
房畳15を椅子体17に載設した暖房畳椅子の実施例で
あり、この実施例の暖房畳15は第1図(C)(D)に
示す発熱板8が主要部として装着されている。即ち、発
熱板8は、該暖房畳椅子用の畳表面に概ね相当する約2
70粍×1,800粍サイズの方形状の薄い下部FRP
板7B(ポリエステル樹脂とガラス繊維を2プライ積層
した約1.5粍厚さのFRP板)の上に、六個の面状発
熱体1(幅約32粍)が並列に配列されると共に、隣接
する面状発熱体1の導通部6の導線3が相互に接続さ
れ、六個の面状発熱体1群が電気的に直列接続されてい
る。そして、その面状発熱体1群の上に、下部FRP板
7Bと同様な上部FRP板7Aが覆せられ、中間の面状
発熱体1群が、上部と下部のFRP板7A7Bによって
挾着重合され、サンドイッチ状の発熱板8に形成されて
いる。
そして、第1図(B)のように、以上の発熱板8を通常
の畳床9の上に載設すると共に、発熱板8の周囲には、
畳表面に現れる畳縁14より幅広の補強枠10が設けら
れ、発熱板8は補強枠10の中に収納されて畳床9の上
に装着されている。そして、その発熱板8と補強枠10
の上面には、ポリエステル短繊維不織布等を用いた緩衝
材層12が設けられ、さらに、その緩衝材層12の上に
畳表13を被せると共に、縁部に畳縁14を取付けて暖
房畳15に形成されている。そして、コネクタ17を電
源に差し込み、別に設けたコントローラーによって暖房
畳15の温度を調節し、第1図(A)の暖房畳椅子とし
て使用するように形成されている。
なお、図中の16はヒューズ部である。また、この実施
例の暖房畳15は、発熱板8の発生熱を、畳表へ均一に
して効率良く伝達するために、発熱板8と緩衝材層12
の間に、公知のアルミニウム蒸着フィルムが介着されて
いる。また、補強枠10は約2.5粍厚さのベニア板で
ある。
以上の第1図実施例の暖房畳15は、前記の特性を有す
る面状発熱体1群が、二枚のFRP板7A7Bにサンド
イッチ状に挾着重合した発熱板8が、畳床9の上に装着
されて自然暖房源となり、その発熱源の面状発熱体1が
可撓伸縮性を保留した状態で、FRP板7A7Bに挾着
保護されているので、発熱板8は耐水性、耐衝撃性、サ
ーマルシヨック性が良く、長期間使用しても、発熱板8
が損傷したり機能低下するおそれがない。そして、この
発熱板8の上に緩衝材層12が存在するので、畳特有の
クッション性が確保されると共に、誤って畳にナイフや
針等を突きさしてもFRP板7A7Bに保護された面状
発熱体1に傷が及ぶおそれがなく、優れた耐外的危害性
と機械的性質を有するので、暖房畳使用時の過度の注意
は無用となる。そして、その安全性から畳表13の取り
替え作業もやり易くなり、長寿命の暖房畳として性能が
安定し、永く安全に使用できる利点がある。
「考案の効果」 以上の説明のように、本考案の面状発熱体を用いた暖房
畳は、優れた諸物性と成形性を有し、かつ、安価にして
実用性に富む面状発熱体を用いるので、安全性使用性と
耐用性に優れ、永く安全に使用できる高性能暖房畳とし
て、使用者の便宜向上を図る効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図:本考案一実施例の暖房畳を示し、(A)はその
外観斜視図、(B)は(A)のBB断面拡大図、(C)
はその暖房畳の発熱板の断面図、(D)は(C)のCC
断面平面図 第2図:第1図実施例に用いる面状発熱体を示し、
(A)は平面図、(B)は(A)のAA断面図 主な符号、1:面状発熱体、2:発熱体主部、3:導
線、4:導電性テープ、6:ホチキス止め、6:導通
部、7A7B:FRP板、8:発熱板、9:畳床、10
……補強枠、11:緩衝材層、13:畳表、14:畳
縁、15:暖房畳、17:格子体

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】カーボン繊維とガラス繊維の混織布に、軟
    質ビニール樹脂を含浸させて所要サイズに裁断した短冊
    状の発熱体主部からなり、該発熱体主部の長手方向の両
    端末に、導線の裸線部分を添えて導電性テープを巻き付
    け、ホチキス止めして導通部となした構造の面状発熱体
    を、二枚の繊維強化プラスチック板の中間に平面配列
    し、該面状発熱体を該繊維強化プラスチック板に挾着重
    合して発熱板となし、該発熱板を畳床の上に装着すると
    共に、該発熱板と畳表の間に、緩衝材層を設けた構造を
    特徴とする暖房畳。
  2. 【請求項2】実用新案登録請求の範囲第(1)項記載の
    暖房畳を、椅子体に載設したことを特徴とする暖房畳椅
    子。
JP1988132070U 1988-10-07 1988-10-07 面状発熱体を用いた暖房畳 Expired - Lifetime JPH0625918Y2 (ja)

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JPS5491750U (ja) * 1977-12-13 1979-06-28
JPS6337927A (ja) * 1986-08-01 1988-02-18 ニユ−ジヤパンマリン株式会社 発熱素体ならびにそれを用いた発熱性樹脂積層体

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