JPH06257477A - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents

内燃機関のバルブタイミング制御装置

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Publication number
JPH06257477A
JPH06257477A JP4397193A JP4397193A JPH06257477A JP H06257477 A JPH06257477 A JP H06257477A JP 4397193 A JP4397193 A JP 4397193A JP 4397193 A JP4397193 A JP 4397193A JP H06257477 A JPH06257477 A JP H06257477A
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JP
Japan
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opening
valve
intake
intake valve
timing
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JP4397193A
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Toshibumi Takaoka
俊文 高岡
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ノックセンサ等を使用することなくノッキング
の抑制を図り、併せて燃費の悪化を抑える。 【構成】VVT23を油圧で駆動させることにより、吸
気バルブ8の開閉タイミングを変更させる。ECU70
はエアフローメータ62、回転数センサ66等の信号に
基づいてエンジン1の運転領域を演算する。その演算結
果が低回転・低負荷、又は低回転・高負荷の領域のと
き、吸気バルブ8の開閉タイミングが進角させるべくV
VT23を駆動させる。一方、演算結果が低回転・中負
荷、又は中回転以上の領域のとき、吸気バルブ8の開閉
タイミングを遅角させるべくVVT23を駆動させる。
従って、ノッキングの発生し易い低回転・中負荷の運転
領域では、吸気バルブ8の開閉タイミングが遅れ、燃焼
室4に一旦導入されてから逃げようとする吸入空気が増
え、吸入空気量が減って有効圧縮比が小さくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内燃機関の運転中に
吸気バルブの開閉タイミングを可変にするバルブタイミ
ング制御装置に関する。詳しくは、バルブタイミングを
変えることによりノッキングを抑制するようにした内燃
機関のバルブタイミング制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ガソリンエンジン等の内燃機関に
おけるノッキングの制御では、機関本体に設けられたノ
ックセンサからの信号に基づきノッキングの発生が判断
される。そして、ノッキングの発生と判断された場合
に、点火時期が遅角されることにより、ノッキングの抑
制が行われている。しかしながら、点火時期を遅角させ
ることは燃費の悪化を招くおそれがあることから、これ
に代わるノッキングの制御が望まれていた。
【0003】そこで、特開昭59−93939号公報で
は、点火時期の制御に代わって吸気バルブの開閉タイミ
ング、即ちバルブタイミングを制御することによりノッ
キングの抑制を図る技術が開示されている。この従来技
術は、バルブタイミングを変えることにより内燃機関の
有効圧縮比が変わることに着目して提案されたものであ
る。そして、ノックセンサからの検出信号に基づきノッ
キングの発生と判断された場合には、バルブタイミング
が遅角されるようにバルブタイミングの可変機構が制御
される。一方、ノッキングでない場合には、バルブタイ
ミングが進角されるようにバルブタイミングの可変機構
が制御される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来技
術では、ノッキングの発生の判断を行うことが前提とな
っていることから、ノックセンサが必要となり、内燃機
関の制御に必要なセンサの数を増やす結果となってい
た。しかも、ノッキングの発生の判断の処理が必要とな
り、そのための制御プログラムが必要となっていた。
【0005】加えて、前記従来技術では、実際にノッキ
ングの発生が判断されたときにバルブタイミングが遅角
されることから、ノッキングを抑制する反面、燃費を犠
牲にしなければならない場合があった。即ち、図9のグ
ラフは内燃機関の負荷に相関する出力トルクと燃費との
関係を示している。又、吸気バルブの開きタイミングを
進角させる場合の特性曲線と、ベースタイミングに遅角
させる場合の特性曲線とがそれぞれ破線、2点鎖線で示
されている。このグラフからも明らかなように、進角の
特性曲線と遅角の特性曲線とでは、任意の出力トルクに
対する燃費の良否が二つの特性曲線の交差点で逆転して
いることが分かる。つまり、交差点よりも小出力トルク
側では進角の特性曲線の方が燃費が良く、交差点よりも
大出力トルク側で遅角の特性曲線の方が燃費が良くなっ
ている。ここで、従来技術のバルブタイミングの制御に
おいて、ノッキングの発生が判断されるノッキング発生
点が、交差点よりも小出力トルク側となる場合がある。
その場合の燃費の変化は、同図に実線で示すように、ノ
ッキング発生点から直ちに遅角の特性曲線へ移ることに
なる。そして、ノッキング発生点から全負荷点まで出力
トルクの増加が要求された場合には、燃費は遅角の特性
曲線に則してそのまま変化することになり、全負荷点で
は更に出力トルクを増大させるために進角の特性曲線へ
と戻されることになる。従って、同図にハッチングで示
すように、ノッキング発生点から交差点までの領域で燃
費が悪化することになった。
【0006】この発明は前述した事情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、ノックセンサ等を使用して
ノッキングの発生を判断することなくノッキングの抑制
を図り、併せて燃費の悪化を抑えることの可能な内燃機
関のバルブタイミング制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明においては図1に示すように、内燃機関
M1の回転に同期して駆動され、燃焼室M2に通じる吸
気通路M3及び排気通路M4をそれぞれ開閉するための
吸気バルブM5及び排気バルブM6と、吸気バルブM5
の開閉タイミングを可変にするために駆動される可変バ
ルブタイミング機構M7と、内燃機関M1の運転状態を
検出するための運転状態検出手段M8と、その運転状態
検出手段M8の検出結果に基づき、吸気バルブM5の開
閉タイミングを変更させるべく可変バルブタイミング機
構M7を駆動制御するための駆動制御手段M9とを備え
た内燃機関のバルブタイミング制御装置において、運転
状態検出手段M8の検出結果に基づき、内燃機関M1の
運転領域を演算するための運転領域演算手段M10と、
その運転領域演算手段M10の演算結果が低回転で低負
荷の領域、又は低回転で高負荷の領域である場合に、駆
動制御手段M9の制御により変更されるべき吸気バルブ
M5の開閉タイミングを進角側に設定する進角設定手段
M11と、運転領域演算手段M10の演算結果が低回転
で中負荷の領域、又は中回転以上の領域である場合に、
駆動制御手段M9の制御により変更されるべき吸気バル
ブM5の開閉タイミングを遅角側に設定するための遅角
設定手段M12とを備えたことを趣旨としている。
【0008】
【作用】上記の構成によれば、図1に示すように、内燃
機関M1の運転時に、吸気バルブM5及び排気バルブM
6が内燃機関M1の回転に同期して駆動され、燃焼室M
2に通じる吸気通路M3及び排気通路M4がそれぞれ開
閉されて燃焼室M2における吸排気が行われる。又、駆
動制御手段M9により可変バルブタイミング機構M7が
駆動制御されることにより、吸気バルブM5の開閉タイ
ミングが変更される。又、これにより吸気バルブM5と
排気バルブM6とのバルブオーバラップが変更さる。
【0009】そして、転領域演算手段M10では、運転
状態検出手段M8の検出結果に基づいて、内燃機関M1
の運転領域が演算される。そして、その運転領域の演算
結果が低回転で低負荷の領域、又は低回転で高負荷の領
域である場合には、駆動制御手段M9の制御により変更
されるべき吸気バルブM5の開閉タイミングが、進角設
定手段M11により進角側に設定される。一方、運転領
域の演算結果が低回転で中負荷の領域、又は中回転以上
の領域である場合には、駆動制御手段M9の制御により
変更されるべき吸気バルブM5の開閉タイミングが、遅
角設定手段M12により遅角側に設定される。
【0010】従って、内燃機関M1がノッキングの発生
し易い低回転で中負荷の運転領域にある場合には、吸気
バルブM5の開閉タイミングが遅角されることから、吸
気行程から圧縮行程へ移る前後での吸気バルブM5の閉
じが遅くなる。よって、燃焼室M2に一旦導入されてか
ら逃げようとする吸入空気が増え、実質的な吸入空気量
が減って有効圧縮比が小さくなる。
【0011】又、内燃機関M1が低回転で低負荷、又は
低回転で高負荷の運転領域ににある場合には、吸気バル
ブM5の開閉タイミングが進角されることから、吸気行
程から圧縮行程へ移る前後での吸気バルブの閉じが早く
なる。よって、燃焼室M2に一旦導入されてから逃げよ
うとする吸入空気が減り、実質的な吸入空気量が増えて
有効圧縮比が大きくなる。
【0012】更に、内燃機関M1が中回転以上の運転領
域にある場合には、吸気バルブM5の開閉タイミングが
遅角されることから、吸気行程から圧縮行程へ移る際の
吸気バルブM5の閉じが遅くなる。しかし、この運転領
域では、吸入空気の勢いが大きくて吸入空気の慣性効果
が得られることから、燃焼室M2に対する吸入空気の充
填効率が良くなる。よって、吸気バルブM5の閉じが多
少遅れても、燃焼室M2に導入される実質的な吸入空気
量が増えて有効圧縮比が大きくなる。
【0013】
【実施例】以下、この発明における内燃機関のバルブタ
イミング制御装置をガソリンエンジンに具体化した一実
施例を図2〜図8に基づいて詳細に説明する。
【0014】図2はこの実施例における内燃機関のバル
ブタイミング制御装置を示す概略構成図である。複数気
筒よりなる内燃機関としてのエンジン1には、各気筒毎
のシリンダ2内においてピストン3が上下動可能にそれ
ぞれ設けられ、各ピストン3の上側が燃焼室4となって
いる。各燃焼室4には点火プラグ5がそれぞれ設けられ
ている。又、各燃焼室4には吸気ポート6a及び排気ポ
ート7aを通じて吸気通路6及び排気通路7がそれぞれ
連通して設けられている。そして、吸気ポート6a及び
排気ポート7aには、開閉用の吸気バルブ8及び排気バ
ルブ9がそれぞれ設けられている。これら吸気バルブ8
及び排気バルブ9は吸気側カムシャフト10及び排気側
カムシャフト11の回転によって駆動される。又、各カ
ムシャフト10,11の一端には、吸気側タイミングプ
ーリ12及び排気側タイミングプーリ13がそれぞれ設
けられている。更に、各タイミングプーリ12,13
は、タイミングベルト14を介して図示しないクランク
シャフトに駆動連結されている。
【0015】従って、エンジン1の運転時には、クラン
クシャフトからタイミングベルト14及び各タイミング
プーリ12,13を介して各カムシャフト10,11に
回転動力が伝達され、各カムシャフト10,11の回転
により吸気バルブ8及び排気バルブ9が開閉駆動され
る。又、これら吸気バルブ8及び排気バルブ9の開閉タ
イミングは、クランクシャフトの回転に同期して、即ち
吸気行程、圧縮行程、爆発・膨張行程及び排気行程の一
連の4行程に同期して、所定のタイミングで開閉駆動さ
れる。
【0016】吸気通路6の入口側にはエアクリーナ15
が設けられている。各気筒毎の吸気ポート6aの近傍に
は、燃料噴射用のインジェクタ16がそれぞれ設けられ
ている。そして、吸気通路6にはエアクリーナ15を通
じて外気が取り込まれる。又、その外気の取り込みと同
時に、吸気ポート6aには各インジェクタ16から燃料
が噴射される。そして、エンジン1では、それら外気と
燃料との混合気が、吸入行程における吸気バルブ8の開
きに同期して燃焼室4に導入される。又、エンジン1で
は、燃焼室4に導入された混合気が点火プラグ5の点火
により爆発・燃焼されて駆動力が得られる。又、燃焼後
の排気ガスは、排気行程における排気バルブ9の開きに
同期して排気ポート7aから導出され、更に排気通路7
を通じて外部へと排出される。
【0017】吸気通路6の途中には、図示しないアクセ
ルペダルの操作に連動して開閉されるスロットルバルブ
17が設けられている。このスロットルバルブ17が開
閉されることにより、吸気通路6への外気の取り込み量
である吸入空気量Qが調節される。吸気通路6において
スロットルバルブ17の下流側には、吸入空気の脈動を
平滑化させるためのサージタンク18が設けられてい
る。又、吸気通路6においてエアクリーナ15の近傍に
は、吸気温度THAを検出するための吸気温センサ61
が設けられている。同じく、エアクリーナ15の近傍に
は、吸入空気量Qを検出するためのエアフローメータ6
2が設けられている。又、スロットルバルブ17の近傍
には、そのスロットル開度TAを検出するためのスロッ
トルセンサ63が設けられている。
【0018】一方、排気通路7の途中には、排気ガスを
浄化するための三元触媒19を内蔵してなる触媒コンバ
ータ20が設けらている。又、排気通路7の途中には、
排気中の酸素濃度を検出するための酸素センサ64が設
けられている。
【0019】又、エンジン1には、その冷却水の温度
(冷却水温)THWを検出するための水温センサ65が
設けられている。各気筒毎の各点火プラグ5には、ディ
ストリビュータ21にて分配された点火信号が印加され
る。ディストリビュータ21はイグナイタ22から出力
される高電圧をクランクシャフトの回転、即ちクランク
角に同期して各点火プラグ5に分配する。そして、各点
火プラグ5の点火タイミングはイグナイタ22からの高
電圧出力タイミングにより決定される。
【0020】ディストリビュータ21には、排気側カム
シャフト11に連結されてクランクシャフトに連動して
回転される図示しないロータが内蔵されている。そし
て、ディストリビュータ21には、そのロータの回転か
らエンジン1の回転数(エンジン回転数)NEを検出す
るための回転数センサ66が取り付けられている。又、
ディストリビュータ21には、同じくロータの回転に応
じてエンジン1のクランク角基準位置GPを所定の割合
で検出するための気筒判別センサ67が取り付けられて
いる。この実施例では、エンジン1における吸気行程、
圧縮行程、爆発・膨張行程及び排気行程の一連の4行程
に対してクランクシャフトが2回転するものとして、回
転数センサ66では1パルス当たり30°CAの割合で
クランク角が検出される。又、気筒判別センサ67では
1パルス当たり360°CAの割合でクランク角が検出
される。
【0021】この実施例では、上記したエアフローメー
タ62、スロットルセンサ63及び回転数センサ66等
によりエンジン1の運転状態を検出するための運転状態
検出手段が構成されている。
【0022】加えて、この実施例において、吸気側タイ
ミングプーリ12には、吸気バルブ8の開閉タイミング
を可変にするために油圧により駆動される可変バルブタ
イミング機構(以下単に「VVT」という)23が設け
られている。
【0023】ここで、このVVT23等の構成について
図3に従って詳しく説明する。カムシャフト10はその
カムジャーナル10aがエンジン1のシリンダヘッド1
aとベアリングキャップ1bとの間で回転可能に支持さ
れている。そして、カムシャフト10の一端部に、タイ
ミングプーリ12と一体に設けられたVVT23が設け
られている。
【0024】タイミングプーリ12は、外周に複数の外
歯31を有すると共に一側に収容凹部32を備えてい
る。又、その収容凹部32を覆うようにカムシャフト1
0の先端にはキャップ33がボルト34により締付け固
定されている。更に、タイミングプーリ12の開口端と
キャップ33の外周との間には、そのプーリ12に圧入
固定されたアウタープレート35と、キャップ33に形
成されたインナープレート36等とからなる緩衝用の周
知の粘性継手(ビスカスカップリング)37が設けられ
ている。
【0025】このタイミングプーリ12とカムシャフト
10との間にはリングギヤ38が介在され、両者12,
10が連結されている。即ち、キャップ33により密閉
されたタイミングプーリ12の収容凹部32にはリング
ギヤ38が収容されている。このリングギヤ38は、そ
の内外周に設けられた複数の歯38a,38bの両方が
ヘリカル歯になっており、軸方向への移動によってカム
シャフト10と相対回動可能になっている。リングギヤ
38の内外周の歯38a,38bはタイミングプーリ1
2の内歯12a及びキャップ33の内歯33aにそれぞ
れ噛み合わされている。又、タイミングプーリ12はそ
の外歯31に掛装されたタイミングベルト14を介し
て、図示しないクランクシャフトに駆動連結されてい
る。
【0026】従って、クランクシャフトからタイミング
ベルト14を介してタイミングプーリ12に駆動伝達さ
れることにより、更にリングギヤ38で連結されたタイ
ミングプーリ12とキャップ33とが一体的に回転さ
れ、カムシャフト10が回転駆動される。この時、リン
グギヤ38が軸方向(図3の左右方向)へ移動されるこ
とにより、カムシャフト10にタイミングプーリ12に
対する捩じりが付与される。その結果、カムシャフト1
0とタイミングプーリ12との回転方向における相対位
置が変えられ、吸気バルブ8の開閉タイミングが変えら
れる。このカムシャフト10の捩じりの際にリングギヤ
38のバックラッシに起因するガタツキは、ビスカスカ
ップリング37の作用ににより緩衝されて異音の発生が
抑えられる。
【0027】リングギヤ38を油圧により駆動させるた
めに、タイミングプーリ12の収容凹部32において、
リングギヤ38の軸方向一端側は、作動油による油圧を
導入する加圧室39となっている。又、同じく収容凹部
32において、リングギヤ38の他端側は、その油圧に
対抗する釣り合い用のスプリング40を収容するスプリ
ング室41となっている。更に、加圧室39に作動油に
よる油圧を供給するために、エンジン1のシリンダヘッ
ド1a及びカムシャフト10には、互いに連通するヘッ
ド油路42及びシャフト油路43がそれぞれ形成されて
いる。
【0028】一方、加圧室39から作動油を抜くため
に、タイミングプーリ12及びカムシャフト10の一部
には、加圧室39からスプリング室41へ洩れ出た作動
油を導出するための戻し油路44が形成されている。
又、その戻し油路44に連通して、タイミングプーリ1
2の一端側には、カムシャフト10、シリンダヘッド1
a、ベアリングキャップ1b及びゴム製のシール45に
よって囲まれた油回収室46が設けられている。更に、
カムシャフト10の下側位置にて、シリンダヘッド1a
の一部には、油回収室46にて回収された作動油をエン
ジン1のオイルパン47へ戻すための油戻し孔48が形
成されている。
【0029】尚、シリンダヘッド1aの上側はヘッドカ
バー49によって覆われている。又、シリンダヘッド1
aには、カムジャーナル10aに潤滑油を供給するため
のヘッド油路50が形成されている。
【0030】この実施例では、作動油としてエンジン1
の潤滑油が利用されている。即ち、図2,3に示すよう
に、エンジン1の運転に連動するオイルポンプ51が駆
動されることにより、オイルパン47に溜まった潤滑油
が吸い上げられる。そして、その潤滑油がオイルフィル
タ52から第1のオイルスイッチングバルブ(OSV)
53を介して作動油として、シリンダヘッド1aのヘッ
ド油路42に供給される。又、オイルポンプ51により
吸い上げられた潤滑油は、オイルフィルタ52から別の
ヘッド油路50へ導かれ、カムジャーナル10aに供給
される。一方、ヘッド油路42からの戻りの潤滑油は、
ドレン用の第2のOSV55を介してオイルパン47に
ドレンされる。
【0031】加圧室39に対するの作動油の供給とその
解除は、第1及び第2のOSV53,54のオン・オフ
切換えにより制御される。つまり、第1のOSV53が
オンされ、第2のOSV54がオフされた時には、ヘッ
ド油路42へ作動油が供給され、作動油はヘッド油路4
2からシャフト油路43を通じて加圧室39に導入され
る。そして、その油圧によりリングギヤ38がスプリン
グ40の付勢力に抗して軸方向の一方(図3の右方向)
へ押圧される。これにより、カムシャフト10に捩じり
が付与されてタイミングプーリ12に対する回転位相が
変えられる。即ち、図5(b)に示すように、吸気バル
ブ8の開き・閉じのタイミング、即ち開閉タイミングが
早められ(進角され)、吸気行程における吸気バルブ8
と排気バルブ9とのバルブオーバラップが大きくなる方
向へ変えられる。
【0032】一方、第1のOSV53がオフされ、第2
のOSV54がオンされた時には、ヘッド油路42への
作動油の供給が遮断される。これにより、加圧室39で
は油圧が抜け、リングギヤ38がスプリング40の付勢
力によって軸方向の他方(図3の左方向)へ押圧されて
戻される。これにより、カムシャフト10に逆の捩じり
が付与されてタイミングプーリ12に対する回転位相が
変えられる。即ち、図5(a)に示すように、吸気バル
ブ8の開閉タイミングが遅らされ(遅角され)、吸気行
程におけるバルブオーバラップが小さくなる方向へ変え
られる。この時、加圧室39からスプリング室41へ洩
れ出る作動油は、戻し油路44を通じて油回収室46へ
と導かれ、油戻し孔48を通じてオイルパン47へとド
レンされる。
【0033】各インジェクタ16、イグナイタ22、第
1及び第2のOSV53,54は電子制御装置(以下単
に「ECU」という)70に電気的に接続され、同EC
U70の作動によりそれらの駆動タイミングが制御され
る。このECU70により駆動制御手段、運転領域演算
手段、進角設定手段及び遅角設定手段が構成されてい
る。そして、ECU70には前述した吸気温センサ6
1、エアフローメータ62、スロットルセンサ63、酸
素センサ64、水温センサ65、回転数センサ66及び
気筒判別センサ67がそれぞれ接続されている。ECU
70はこれら各センサ61,63〜67及びエアフロー
メータ62からの出力信号に基き各インジェクタ16、
イグナイタ22、第1及び第2のOSV53,54を好
適に制御する。
【0034】次に、ECU70に係る電気的構成につい
て図4のブロック図に従って説明する。ECU70は中
央処理装置(CPU)71、所定の制御プログラム等を
予め記憶した読み出し専用メモリ(ROM)72、CP
U71の演算結果等を一時記憶するランダムアクセスメ
モリ(RAM)73、予め記憶されたデータを保存する
バックアップRAM74等を備えている。そして、EC
U70は各部財71〜74と外部入力回路75及び外部
出力回路76等とをバス77によって接続した理論演算
回路として構成されている。
【0035】外部入力回路75には、前述した吸気温セ
ンサ61、エアフローメータ62、スロットルセンサ6
3、酸素センサ64、水温センサ65、回転数センサ6
6及び気筒判別センサ67がそれぞれ接続されている。
【0036】一方、外部出力回路76には、各インジェ
クタ16、イグナイタ22、第1のOSV53及び第2
のOSV54がそれぞれ接続されている。そして、CP
U71は外部入力回路75を介して入力される各センサ
61,63〜67及びエアフローメータ62等からの出
力信号を入力値として読み込む。又、CPU71はその
読み込まれた入力値に基づき、各インジェクタ16、イ
グナイタ22、第1及び第2のOSV53,54等を好
適に制御する。
【0037】次に、前述したECU70により実行され
るバルブタイミング制御の処理動作について図6〜図8
に従って説明する。図6のフローチャートはECU70
により実行される各処理のうち、吸気バルブ7の開閉タ
イミングを切り換えるために行われる「バルブタイミン
グ制御ルーチン」を示しており、エンジン1の運転中に
所定時間(この実施例では「10ms」)毎の定時割り
込みで実行される。
【0038】処理がこのルーチンへ移行すると、先ずス
テップ101において、エアフローメータ62、スロッ
トルセンサ63及び回転数センサ66からの各出力信号
に基づき、吸入空気量Q、スロットル開度TA及びエン
ジン回転数NEをそれぞれ読み込む。
【0039】続いて、ステップ102において、エンジ
ン1がアイドル運転状態であるか否かを判断する。この
判断は、今回読み込まれたスロットル開度TA及びエン
ジン回転数NE等に基づいて行われる。ここで、アイド
ル運転状態である場合には、ステップ103において、
VVT23を駆動させて吸気バルブ8の開閉タイミング
を遅角させるために、第1のOSV53をオフさせると
共に第2のOSV54をオンさせる。そして、このステ
ップ103の処理を終了した後、その後の処理を一旦終
了する。
【0040】一方、ステップ102において、アイドル
運転状態でない場合には、ステップ104において、今
回読み込まれた吸入空気量Q及びエンジン回転数NEよ
り、エンジン1の負荷状態を指示する負荷相当値QNを
求める。即ち、吸入空気量Qをエンジン回転数NEで割
り算した結果を負荷相当値QNとして設定する。
【0041】又、ステップ105において、その負荷相
当値QNとエンジン回転数NEとに基づき、エンジン1
の運転領域を演算する。即ち、エンジン1が低回転、中
回転、或いは高回転の運転領域であるか、並びにエンジ
ン1が低負荷、中負荷、或いは高負荷の運転領域である
かを演算する。
【0042】そして、ステップ106において、今回演
算された運転領域が、吸気バルブ8の開閉タイミングを
進角させるべき「進角領域」であるか否かを判断する。
この判断は、図7に示すようなVVT制御マップを参照
して行われる。このマップにおいて、中高回転の運転領
域は、負荷領域に関係なく、エンジン1の出力トルクの
向上を図るために、吸気バルブ8の開閉タイミングを遅
角させるべき「遅角領域」に設定されている。又、低回
転で高負荷の運転領域は、同じくエンジン1の出力トク
ルの向上を図るために、吸気バルブ8の開閉タイミング
を進角させるべき「進角領域」に設定されている。又、
アイドル運転領域を除く低回転で低負荷の運転領域で
は、燃費の向上と炭化水素(HC)の排出低減とを図る
ために、吸気バルブ8の開閉タイミングを進角させるべ
き「進角領域」に設定されている。更に、低回転で中負
荷の運転領域は、ノッキングの発生緩和と燃費の向上と
を図るために、吸気バルブ8の開閉タイミングを遅角さ
せるべき「遅角領域」に設定されている。
【0043】ここで、通常のバルブタイミング制御にお
いて、低回転で中負荷の運転領域では、出力トルクの向
上を狙って、吸気バルブの開閉タイミングを進角させる
ことが一般的に行われている。しかし、低回転で中負荷
の運転領域では、吸気バルブ8の開閉タイミングを進角
させることで、ノッキングが発生し易くなり、燃費が悪
化することが確認されている。その意味から、低回転で
中負荷の運転領域では、吸気バルブ8の開閉タイミング
を遅角させるように設定されているのである。又、この
VVT制御マップにおいて、低回転の運転領域における
「進角領域」及び「遅角領域」の設定は、図8に示すよ
うなグラフに整合するように設定されている。即ち、図
8のグラフは前述した図9のグラフに相応するものであ
り、吸気バルブ8の開きを進角させた場合の特性曲線
と、遅角させた場合の特性曲線とがそれぞれ破線、2点
鎖線で示されている。このグラフにおいて、出力トルク
はエンジン1の負荷相当値QNに相対するものである。
そして、二つの特性曲線が交差する交差点を境に、それ
よりも小出力トルク側で進角の特性曲線の方が燃費が良
く、交差点よりも大出力トルク側で遅角の特性曲線の方
が燃費が良くなっている。この実施例では、図7に示す
ようなVVT制御マップを使用して吸気バルブ8の開閉
タイミングを制御することにより、図8のグラフに実線
で示すように、交差点より小出力トルク側では進角の特
性曲線に則して燃費が変化する。又、交差点より大出力
トルク側では、全負荷の手前まで、遅角の特性曲線に則
して燃費が変化することになる。
【0044】そして、ステップ106において、エンジ
ン1の運転領域が「進角領域」である場合には、ステッ
プ107において、VVT23を駆動させ、吸気バルブ
8の開閉タイミングを進角させるために、第1のOSV
53をオンさせると共に第2のOSV54をオフさせ
る。そして、このステップ107の処理を終了した後、
その後の処理を一旦終了する。
【0045】一方、ステップ106において、エンジン
1の運転領域が「進角領域」でない場合、即ち「遅角領
域」である場合には、ステップ103へ移行し、前述し
たと同様の処理を実行した後、その後の処理を一旦終了
する。
【0046】上記のようにして、吸気バルブ8の開閉タ
イミングを変更させるためのバルブタイミング制御が実
行される。以上説明したように、この実施例によれば、
吸気バルブ8の開閉タイミングを制御するに当たり、エ
ンジン1の運転領域が「進角領域」であるか「遅角領
域」であるかが図7に示すVVT制御マップを参照して
判断される。そして、その判断結果に応じて第1及び第
2のOSV53,54がオン・オフされることによりV
VT23が駆動され、吸気バルブ8の開閉タイミングが
進角側又は遅角側へ変更される。又、それによって、吸
気バルブ8と排気バルブ9とのバルブオーバラップが大
小に変更される。
【0047】従って、エンジン1が中回転以上の運転領
域にある場合には、負荷領域に関係なく、吸気バルブ8
の開閉タイミングが遅角される。そのため、排気行程か
ら吸気行程へ移る直前での吸気バルブ8の開きが遅くな
り、バルブオーバラップが小さくなる。又、吸気行程か
ら圧縮行程へ移る前後での吸気バルブ8の閉じが遅くな
る。しかし、この運転領域では、吸入空気の勢いが大き
くて吸入空気の慣性効果が得られることから、燃焼室4
に対する吸入空気の充填効率が良くなる。そのため、吸
気バルブ8の閉じが多少遅れても、燃焼室4に取り込ま
れる実質的な吸入空気量が増えて有効圧縮比が大きくな
る。その結果、エンジン1の出力トルクを向上させるこ
とができる。
【0048】一方、エンジン1が低回転で低負荷の運転
領域にある場合には、アイドル運転状態を除いて、吸気
バルブ8の開閉タイミングが進角される。そのため、排
気行程から吸気行程へ移る直前での吸気バルブ8の開き
が早くなり、バルブオーバラップが大きくなる。又、吸
気行程から圧縮行程へ移る前後での吸気バルブ8の閉じ
が早くなる。よって、この運転領域では、吸入空気の量
と勢いが小さいにもかかわらず、排気のバックブロー
(内部EGR)が大きくなり、その分だけポンピングロ
スが少なくなり、実質的な吸入空気量が増えて有効圧縮
比が大きくなる。その結果、エンジン1の出力トルクを
向上させることができると共に、燃費を向上させること
ができる。併せて、内部EGRの増加によって燃焼室4
における吸入空気の温度が高まることから、混合気燃焼
時におけるHCの発生を抑えることができ、エンジン1
からのHCの排出量を低減させることができる。
【0049】又、アイドル運転状態では、吸気バルブ8
の開閉タイミングが遅角されることから、排気行程から
吸気行程へ移る直前での吸気バルブ8の開きが遅くな
り、バルブオーバラップが小さくなる。よって、この運
転領域では、吸入空気の量と勢いが小さいのに合わせ
て、燃焼室4にうまく吸入空気が導入され、アイドル運
転を安定させることができる。
【0050】更に、エンジン1が低回転で高負荷の運転
領域にある場合には、吸気バルブ8の開閉タイミングが
進角される。そのため、排気行程から吸気行程へ移る前
後での吸気バルブ8の開きが早くなり、バルブオーバラ
ップが大きくなる。又、吸気行程から圧縮行程へ移る前
後での吸気バルブ8の閉じが早くなる。よって、この運
転領域では、燃焼室4に一旦導入されてから逃げようと
する吸入空気が減り、吸入空気の勢いが小さいにもかか
わらず、実質的な吸入空気量が増えて有効圧縮比が大き
くなる。その結果、エンジン1の出力トルクを向上させ
ることができ、燃費を向上させることができる。
【0051】又、エンジン1がノッキングの発生し易い
低回転で中負荷の運転領域にある場合には、吸気バルブ
8の開閉タイミングが遅角される。そのため、排気行程
から吸気行程へ移る前後での吸気バルブ8の開きが遅く
なり、バルブオーバラップが小さくなる。又、吸気行程
から圧縮行程へ移る前後での吸気バルブ8の閉じが遅く
なる。よって、この運転領域では、燃焼室4に一旦導入
されてから逃げようとする吸入空気が増え、実質的な吸
入空気量が減って有効圧縮比が小さくなる。その結果、
ノッキングの発生を抑えることができると共に、燃費を
向上させることができる。つまり、この実施例では、ノ
ッキングの発生し易い低回転で中負荷の運転領域におい
て、吸気バルブ8の開閉タイミングを遅角させることに
より、ノッキングの発生を抑制することができ、併せて
燃費の向上を図ることができるのである。従って、ノッ
クセンサやノッキング発生の判断を実行するための制御
プログラム等を用いることなくノッキングの抑制を図る
ことができる。しかも、この実施例では、図8のグラフ
に示すように、進角の特性曲線と遅角の特性曲線との交
差点よりも小出力トルク側では、進角の特性曲線に則し
て燃費が変化することになる。よって、この実施例で
は、図9のグラフに示すようにノッキング発生点と分岐
点との間で燃費が悪化するものとは異なり、ノッキング
の抑制のために燃費を犠牲にすることがなくなり、その
分だけ燃費を確実に向上させることができる。
【0052】尚、この発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の一部
を適宜に変更して次のように実施することもできる。 (1)前記実施例では、二つのOSV53,54により
駆動切換えされる油圧式のVVT23を用いたが、これ
に限定されるものではなく、一つのOSVを使用して駆
動切換えされるVVTを用いてもよい。
【0053】(2)前記実施例では、油圧で駆動切り換
えされるVVT23を採用したが、ステップモータで駆
動切り換えされるVVTを採用してもよい。 (3)前記実施例では、低回転の低負荷及び高負荷の運
転領域ではアイドル運転領域を除いて「進角領域」に設
定し、他の運転領域では「遅角領域」に設定したVVT
制御マップを使用した。これに対し、VVT制御マップ
において、基本的な特徴は同じとして「進角領域」の形
状を適宜に変更することもできる。
【0054】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、内燃機関の運転領域が低回転で低負荷の領域、又は
低回転で高負荷の領域である場合には、吸気バルブの開
閉タイミングを進角させ、運転領域が低回転で中負荷の
領域、又は中回転以上の領域である場合には、吸気バル
ブの開閉タイミングを遅角させるようにしている。
【0055】従って、ノッキングの発生し易い低回転で
中負荷の運転領域において、吸気バルブの開閉タイミン
グが遅角されることから、燃焼室に一旦導入されてから
逃げようとする吸入空気が増え、実質的な吸入空気量が
減って有効圧縮比が小さくなる。その結果、ノックセン
サ等を使用してノッキングの発生を判断することなくノ
ッキングを抑制することができ、併せて燃費の悪化を抑
えることができるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の基本的な概念構成を説明する概念構
成図である。
【図2】この発明を具体化した一実施例における内燃機
関のバルブタイミング制御装置を示す概略構成図であ
る。
【図3】一実施例においてVVT等の構成を示す断面図
である。
【図4】一実施例においてECU等の構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】一実施例において吸気バルブ及び排気バルブの
開閉タイミングの関係を説明し、(a)は吸気バルブの
開閉タイミングを遅角させた場合の説明図、(b)は吸
気バルブの開閉タイミングを進角させた場合の説明図で
ある。
【図6】一実施例においてECUにより実行される「バ
ルブタイミング制御ルーチン」を説明するフローチャー
トである。
【図7】一実施例において、吸気バルブの開閉タイミン
グを変更するために使用されるVVT制御マップであ
る。
【図8】一実施例において、エンジンの出力トルクと燃
費との関係において、吸気バルブの開きタイミングを進
角させた場合の特性曲線と、遅角させた場合の特性曲線
とを示すグラフである。
【図9】従来技術において、内燃機関の出力トルクと燃
費との関係において、吸気バルブの開きタイミングを進
角させた場合の特性曲線と、遅角させた場合の特性曲線
とを示すグラフである。
【符号の説明】
1…内燃機関としてのエンジン、4…燃焼室、6…吸気
通路、7…排気通路、8…吸気バルブ、9…排気バル
ブ、23…可変バルブタイミング機構(VVT)、62
…エアフローメータ、63…スロットルセンサ、66…
回転数センサ(62,63,66は運転状態検出手段を
構成している)、70…ECU(駆動制御手段、運転領
域演算手段、進角設定手段及び遅角設定手段を構成して
いる)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の回転に同期して駆動され、燃
    焼室に通じる吸気通路及び排気通路をそれぞれ開閉する
    ための吸気バルブ及び排気バルブと、 前記吸気バルブの開閉タイミングを可変にするために駆
    動される可変バルブタイミング機構と、 前記内燃機関の運転状態を検出するための運転状態検出
    手段と、 前記運転状態検出手段の検出結果に基づき、前記吸気バ
    ルブの開閉タイミングを変更させるべく前記可変バルブ
    タイミング機構を駆動制御するための駆動制御手段とを
    備えた内燃機関のバルブタイミング制御装置において、 前記運転状態検出手段の検出結果に基づき、前記内燃機
    関の運転領域を演算するための運転領域演算手段と、 前記運転領域演算手段の演算結果が低回転で低負荷の領
    域、又は低回転で高負荷の領域である場合に、前記駆動
    制御手段の制御により変更されるべき前記吸気バルブの
    前記開閉タイミングを進角側に設定するための進角設定
    手段と、 前記運転領域演算手段の演算結果が低回転で中負荷の領
    域、又は中回転以上の領域である場合に、前記駆動制御
    手段の制御により変更されるべき前記吸気バルブの前記
    開閉タイミングを遅角側に設定するための遅角設定手段
    とを備えたことを特徴とする内燃機関のバルブタイミン
    グ制御装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7182050B2 (en) 2002-01-31 2007-02-27 Mazda Motor Corporation Control device for spark-ignition engine
US7219634B2 (en) 2002-01-31 2007-05-22 Mazda Motor Corporation Spark ignition engine control device
US7305957B2 (en) 2004-11-16 2007-12-11 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Valve timing control apparatus and method for internal combustion engine
JP2010084621A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Mazda Motor Corp エンジンの制御方法および制御装置

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