JPH06256658A - シリコーンゴム組成物及びその硬化物 - Google Patents

シリコーンゴム組成物及びその硬化物

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JPH06256658A
JPH06256658A JP6930993A JP6930993A JPH06256658A JP H06256658 A JPH06256658 A JP H06256658A JP 6930993 A JP6930993 A JP 6930993A JP 6930993 A JP6930993 A JP 6930993A JP H06256658 A JPH06256658 A JP H06256658A
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silicone rubber
organopolysiloxane
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rubber composition
mol
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JP6930993A
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Masachika Yoshino
正親 吉野
Naoki Omura
直樹 大村
Terukazu Sato
輝和 佐藤
Masayuki Yoshida
政行 吉田
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 (A)式(1)の、重合度が3,000以上
のオルガノポリシロキサン、 R1 aSiO(4-a)/2 (1) (R1は(置換)一価炭化水素基、うち0.0001〜
0.5モル%がアルケニル基、aは1.95〜2.05
である。)(B)式(2)の、平均分子量が500〜5
0,000で、1g中に0.0001〜0.01mol
のOH基を含む液状化温度が50〜150℃の範囲にあ
るオルガノポリシロキサンレジン、 R2 m(OH)nSiO(4-m-n)/2 (2) (R2は(置換)一価炭化水素基、mは0.8〜1.
2、nは0.12〜0.18である。)及び(C)比表
面積が50m2/g以上の微粉末シリカからなるシリコ
ーンゴム組成物。 【効果】 未硬化時のベースコンパウンドの可塑度が高
いために押し出し成形時の作業性に優れ、また、この組
成物を硬化して得たシリコーンゴムは優れた物理的特性
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ベースコンパウンドの
可塑度が高く、押し出し成形用材料として好適であり、
また、低硬度の成型品になり得るシリコーンゴム硬化物
を与えることができるシリコーンゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】シリコ
ーンゴム組成物の硬化物(シリコーンゴム)は、耐熱
性、耐候性、耐久性、離型性、電気的特性などに優れて
いるため、建築材料、電気・電子部品、自動車用品、O
A機器部品など様々な分野で様々な形状に加工成形され
て使用されている。この場合、大量生産による低コスト
化及び無人化のため、近年、押し出し機から押し出され
たシリコーンゴム組成物を熱風炉に送り出し、連続的に
加熱硬化させる押し出し成形法による成形加工が著しく
増加している。
【0003】このため、押し出し成形用シリコーンゴム
組成物が大量に使用されており、このようなシリコーン
ゴム組成物として、最近では、充填剤の添加量が少な
く、優れた柔軟性、ゴム弾性などの特性を有する低硬度
(JIS−A硬さ40以下)のシリコーンゴムを得るこ
とができるシリコーンゴム組成物が使用されはじめてい
る。
【0004】しかしながら、このシリコーンゴム組成物
は充填剤の含有量が少ないため未硬化時のゴムコンパウ
ンドの可塑度が低く、このため押し出し成形時の作業性
に劣り、安価に製造することができないという問題点が
ある。
【0005】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
未硬化時のゴムコンパウンドの可塑度が高く、押し出し
成形用として好適で、かつ低硬度の成型品になり得るシ
リコーンゴム硬化物を与えることができるシリコーンゴ
ム組成物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は上記
目的を達成するため鋭意検討を行った結果、下記一般組
成式(1)で表され、重合度が3,000以上のオルガ
ノポリシロキサン(生ゴム)と比表面積が50m2/g
以上の微粉末シリカとを含むベースコンパウンドに対
し、下記一般組成式(2)で表され、平均分子量が50
0〜50,000で、液状化温度が50〜150℃の範
囲にあるオルガノポリシロキサンレジンを併用するこ
と、しかも式(2)のオルガノポリシロキサンレジンの
液状化温度以上に加熱して混合することによりベースコ
ンパウンドを得た場合、このベースコンパウンドは未硬
化時の可塑度が高いので作業性に優れ、このため押し出
し成形用として好適なシリコーンゴム組成物が得られる
こと、しかもこのベースコンパウンドに加硫剤を添加し
た場合、硬さ、伸び、引張り強さなどの物理的特性が良
好なシリコーンゴムが得られることを知見し、本発明を
なすに至った。
【0007】 R1 aSiO(4-a)/2 …(1) (式中、R1は非置換又は置換の一価炭化水素基を表
し、このうち0.0001〜0.5モル%がアルケニル
基、aは1.95〜2.05の数である。) R2 m(OH)nSiO(4-m-n)/2 …(2) (式中、R2は非置換又は置換の一価炭化水素基を表
し、mは0.8〜1.2、nは0.12〜0.18の数
である。)
【0008】従って、本発明は、(A)上記組成一般式
(1)で表され、重合度が3,000以上のオルガノポ
リシロキサン、(B)上記一般組成式(2)で表され、
平均分子量が500〜50,000で、1g中に0.0
001〜0.01molのOH基を含む液状化温度が5
0〜150℃の範囲にあるオルガノポリシロキサンレジ
ン、(C)比表面積が50m2/g以上の微粉末シリカ
を主成分とし、式(2)のオルガノポリシロキサンレジ
ンの液状化温度以上で混合して得られるシリコーンゴム
組成物、及び、上記シリコーンゴム組成物を硬化してな
るシリコーンゴム硬化物を提供する。
【0009】以下、本発明を更に詳しく説明すると、本
発明のシリコーンゴム組成物は、上述した通り、(A)
重合度が3,000以上のオルガノポリシロキサン、
(B)平均分子量が500〜50,000で、1g中に
0.0001〜0.01molのOH基を含む液状化温
度が50〜150℃の範囲にあるオルガノポリシロキサ
ンレジンを主成分として構成される。
【0010】この場合、(A)成分のオルガノポリシロ
キサンは下記一般組成式(1)で表されるものである。
【0011】 R1 aSiO(4-a)/2 …(1)
【0012】ここで、R1は非置換又は置換の一価炭化
水素基であり、0.001〜5モル%、好ましくは0.
01〜0.3モル%がビニル基,アリル基等のアルケニ
ル基であることが必要である。アルケニル基の含有量が
0.001モル%未満の場合はこのオルガノポリシロキ
サンの硬化性が不十分となり、また5モル%を超える場
合は該組成物から得られる硬化物の硬度が高くなりす
ぎ、伸び、引張強さ等の特性が悪くなる。また、アルケ
ニル基以外のR1としては、例えばメチル基,エチル
基,プロピル基,ブチル基,ペンチル基,ヘキシル基,
オクチル基,デシル基,ドデシル基等のアルキル基、フ
ェニル基,トリル基等のアリール基、β−フェニルエチ
ル基等のアラルキル基、及びこれらの基の炭素原子に結
合した水素原子の一部又は全部を弗素等のハロゲン原
子、シアノ基等で置換した3,3,3−トリフルオロプ
ロピル基、シアノエチル基などが挙げられる。このうち
メチル基が一般的であるが、シリコーンゴム硬化物に耐
寒性、透明性が要求される場合には、R1のうち1〜2
0モル%がフェニル基であるものが好適に使用される。
更に、耐油性、耐ガソリン性が要求される場合には、1
0〜50モル%がシアノエチル基や3,3,3−トリフ
ルオロプロピル基であるものが好適に使用される。
【0013】このオルガノポリシロキサンは、十分な機
械的強度のシリコーンゴムを与えるために、重合度3,
000以上であり、特に5,000〜10,000であ
ることが好ましい。
【0014】また、上記式(1)においてaは1.95
〜2.05の数であり、通常、実質的には2に近い数で
ある。aが1.95未満の場合、重合度が3,000以
上のオルガノポリシロキサンを合成することが容易では
なく、またaが2.05を超える場合、重合度が3,0
00以上のオルガノポリシロキサンを再現性よく安定し
て合成することが容易ではない。
【0015】(A)成分のオルガノポリシロキサンは、
実質的にはジオルガノポリシロキサン単位から構成され
るが、トリオルガノシロキシ単位、モノオルガノシロキ
シ単位、及びSiO2単位を少量含んでいてもよい。ま
た、分子鎖末端は水酸基、トリオルガノシロキシ単位で
封鎖されていてもよい。
【0016】また、(A)成分はその1種を単独で又は
2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0017】(B)成分のオルガノポリシロキサンレジ
ンは、平均分子量が500〜50,000で、1g中に
0.0001〜0.01molのOH基を含有し、液状
化温度が50〜150℃の範囲にあり、トルエン,ベン
ゼン等の溶剤に溶解していない場合、室温において固体
であり、下記一般組成式(2)で表されるものである。
【0018】 R2 m(OH)nSiO(4-m-n)/2 …(2)
【0019】ここで、R2は非置換もしくは置換の一価
炭化水素であるが、R1と同様のものが挙げられるが、
シリコーンゴムを硬化して得られる加工品のゴム硬度を
大きくしすぎないためには、Si−H基、Si−CH=
CH2等のシリコーンゴムの架橋に関与する官能基を含
まないことが望ましい。
【0020】このようなR2としてはメチル基、エチル
基、イソプロピル基、フェニル基、トリフルオロプロピ
ル基などが挙げられる。なお、式(2)中のR2は同一
のものであっても2種以上が組み合わされていてもよ
い。
【0021】この(B)成分の配合量は(A)成分10
0部(重量部、以下同じ)に対して0.5〜30部、特
に1〜20部とすることが好ましい。配合量が0.5部
未満ではシリコーンゴムコンパウンドを充分に高可塑度
化することができず、30部を超えるとシリコーンゴム
コンパウンドを硬化した後の物理的特性が悪くなってし
まう場合がある。
【0022】(C)成分の微粉末シリカはシリコーンゴ
ムに適度の硬さと引張り強さ等の機械的強度を付与する
ためのものであり、比表面積が50m2/g以上、特に
100〜400m2/gのシリカが好適に使用される。
このような微粉末シリカとして、具体的にはヒュームド
シリカ、焼成シリカ、沈降シリカ等が挙げられ、これら
を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができ
る。また、これらのシリカは、鎖状オルガノポリシロキ
サン、環状オルガノポリシロキサン、ヘキサメチルジシ
ラザン、ジクロルジメチルシラン等で表面処理したもの
を用いることもできる。
【0023】かかる微粉末シリカの配合量は、(A)成
分のオルガノポリシロキサン100部に対して5〜10
0部、特に10〜50部とすることが好ましい。配合量
が100部を超えても5部未満でもシリコーンゴムの加
工性が悪くなったり、十分な機械的強度が得られない場
合がある。
【0024】また、本発明の組成物には、本発明の目的
を損なわない量で、シリコーンゴム組成物に適宜配合さ
れる種々の配合剤、例えば粉砕シリカ、けいそう土、酸
化鉄、酸化亜鉛、酸化チタン、カーボンブラック、酸化
バリウム、酸化マグネシウム、水酸化セリウム、炭酸カ
ルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸亜鉛、アスベスト、
ガラスウール、微粉マイカ、溶融シリカ粉末などを添加
配合してもよい。更に、必要に応じて顔料、染料、老化
防止剤、酸化防止剤、帯電防止剤、酸化アンチモン,塩
化パラフィン等の難燃剤、窒化ホウ素,酸化アルミニウ
ム等の熱伝導向上剤などを配合しても差支えない。
【0025】本発明のシリコーンゴム組成物を製造する
方法としては特に限定されないが、(A)成分のオルガ
ノポリシロキサン、(B)成分のオルガノポリシロキサ
ンレジン、(C)成分の微粉末シリカをニーダー等の混
練装置に仕込み、室温で配合した後、(B)成分の液状
化温度以上の温度、特に120〜200℃で1〜10時
間熱処理することにより得ることができる。また、この
とき(B)成分オルガノポリシロキサンレジンのシラノ
ール基と(C)成分の微粉末シリカの表面に存在するシ
ラノール基との脱水縮合を促進するため、炭酸アンモニ
ウム、ステアリン酸、ステアリン酸亜鉛、ジオクタン酸
銅等の触媒を添加することもできる。
【0026】本発明のシリコーンゴム組成物を硬化させ
る方法としては、従来から公知のヒドロシリル化反応を
利用する方法、有機過酸化物を触媒として加硫させる方
法のいずれかの方法で硬化させることができる。
【0027】ヒドロシリル化反応を利用して硬化させる
場合には、硬化剤としてオルガノハイドロジェンポリシ
ロキサンと白金族金属系触媒とを組み合わせたものを用
いて行われる。このオルガノハイドロジェンポリシロキ
サンとしては、1分子中に2個以上のSiH基を有する
オルガノポリシロキサンであればよく、直鎖状、環状、
分枝状のいずれであってもよい。また、このようなSi
H基は、ポリシロキサン鎖の末端にあってもよいし、途
中にあってもよい。かかるオルガノハイドロジェンポリ
シロキサンは(A)成分のオルガノポリシロキサンのア
ルケニル基1モル当たりSiH基が0.5〜3モル、特
に1〜2モルとなる量割合で使用することが好ましい。
【0028】また、同時に使用される白金族金属系触媒
としては、公知のものを使用することができ、例えば米
国特許第2,970,150号に記載されている微粉末
金属白金触媒、米国特許第2,823,218号に記載
されている塩化白金酸触媒、米国特許第3,159,6
01号及び同第3,159,662号に記載されている
白金−炭化水素錯化合物、米国特許第3,516,94
6号に記載されている塩化白金酸−オレフィン錯化合
物、米国特許第3,775,452号、同第3,81
4,780号に記載されている白金−ビニルシロキサン
錯体などを使用することができる。
【0029】この白金族金属触媒の配合量は(A)成分
のオルガノポリシロキサンと上記オルガノハイドロドェ
ンポリシロキサンの合計量に対して白金金属として0.
1〜1,000ppm、特に1〜100ppmとするこ
とが好ましい。また、硬化の際、室温における保存安定
性が良好でかつ適度なポットライフを保持するために、
メチルビニルシクロテトラシロキサン、アセチレンアル
コール類などの反応制御剤を添加することもできる。
【0030】なお、ヒドロシリル化反応による硬化は、
60〜400℃の温度で1分〜5時間程度加熱すること
により行うことができる。
【0031】また、有機過酸化物を触媒としてシリコー
ンゴム組成物を加硫させる場合、有機過酸化物として
は、過酸化物硬化型シリコーンゴムを硬化させるために
通常使用されるものであれば特に制限なく用いることが
できる。具体的には、ベンゾイルパーオキサイド、ビス
(2,4−ジクロロベンゾイル)パーオキサイド、ジ−
t−ブチルパーオキサイド、2,5−ジメチル−ジ−t
−ブチルパーオキシヘキサン、t−ブチルパーベンゾエ
ート、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネー
ト、ジクミルパーオキサイド等が挙げられる。これらは
1種を単独で用いても2種以上を組み合わせて用いても
よい。
【0032】この有機過酸化物の配合量は、通常、
(A)成分のオルガノポリシロキサン100部に対して
0.01〜3部、特に0.05〜1部とすることが好ま
しい。硬化条件は特に制限されないが、通常100〜4
00℃の温度で1分〜5時間程度加熱することによって
硬化させることができる。
【0033】このようにして得られるシリコーンゴム硬
化物は、シリコーンゴムコンパウンドのウィリアムス可
塑度が高いため、建築用ガスケット、ファクシミリ用ロ
ール、医療用チューブ等の押し出し成形用材料として好
適であり、またラバーコンタクト、乳首、等速ジョイン
トブーツ、プラグブーツ、アノードキャップ、電線等の
材料としても好適である。
【0034】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。
【0035】[実施例1]ジメチルシロキシ単位99.
825モル%、メチルビニルシロキシ単位0.15モル
%、ジメチルビニルシロキシ単位0.025モル%から
なる平均重合度が8,000のオルガノポリシロキサン
100部に、CH3SiO3/2単位からなり、GPC測定
スチレン換算平均分子量が3,000で、1g中に0.
0023モルのシラノール基を含有し、液状化温度が8
1℃のメチルシロキサンレジン5部と、比表面積が20
0m2/gのヒュームドシリカ(アエロジル200,日
本アエロジル(株)製)20部を添加し、ニーダーで混
練りし、180℃で3時間加熱処理してベースコンパウ
ンドIを作製した。
【0036】[実施例2]実施例1で用いたメチルシロ
キサンレジン5部の代わりに、C65SiO3/2単位か
らなり、GPC測定スチレン換算平均分子量が2,50
0で、1g中に0.0035モルのシラノール基を含有
し、液状化温度が73℃のフェニルシロキサンレジン5
部を用いた以外は実施例1と同様にしてベースコンパウ
ンドIIを作製した。
【0037】[実施例3]実施例1で用いたメチルシロ
キサンレジン5部の代わりに、CH3(CH22SiO
3/2単位80モル%からなりGPC測定スチレン換算平
均分子量2800、1g中に0.0032モルのシラノ
ール基を含有し、液状化温度が 78℃のフェニルプロ
ピルシロキサンレジン4.5部を用いた以外は実施例1
と同様にしてベースコンパウンドIIIを作製した。
【0038】[比較例]実施例1で用いたメチルシロキ
サンレジン5部の代わりに、末端シラノール基ジメチル
ポリシロキサン(重合度10)4.5部を用いた以外は
実施例1と同様にしてベースコンパウンドIVを作製し
た。
【0039】次に、JIS−C2137に準じ、上記ベ
ースコンパウンドI〜IVを再練りして10分後に加重
をかけ、3分後の高さをダイヤルゲージで測定すること
により、各ベースコンパウンドのウィリアムス可塑度を
測定した。結果を表1に示す。
【0040】また、各ベースコンパウンド100部に
2,4−クロロベンゾイルパーオキサイド0.6部を加
えて均一に混合した後、120℃で10分間プレス加硫
し、次いで200℃で4時間ポスト加硫し、加硫ゴムシ
ートを得た。これらのゴムシートの硬化物性をJIS−
K6301に準じて測定した。結果を表1に併記する。
【0041】更に、上記加硫剤を添加した各ベースコン
パウンドをシリンダー直径が40mm/10mm、シリ
ンダー長さLと直径Dとの比がL/D=12で、直径が
20mm/10mmのダイを取り付けた押し出し機に供
給し、室温(15〜30℃)で外径5mmの丸棒状のシ
リコーンゴム成形体を1m/分の速度でこの押し出し機
から連続的に押し出し、300℃の熱風を循環させた全
長2mの加熱炉を搬送速度1m/分で通過させることに
より成形した。この場合の押し出し成形性を目視て判定
した。結果を表1に併記する。
【0042】
【表1】 ○:形状が保持でき、丸棒状の成形体が得られた。 ×:形状が維持できず、成形体が得られなかった。
【0043】
【発明の効果】本発明のシリコーンゴム組成物は、未硬
化時のベースコンパウンドの可塑度が高いために押し出
し成形時の作業性に優れ、また、この組成物を硬化して
得たシリコーンゴムは優れた物理的特性を有すると共
に、低硬度で柔軟性等に優れ、種々の用途に好適に用い
られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 輝和 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内 (72)発明者 吉田 政行 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)下記一般組成式(1)で表され、
    重合度が3,000以上のオルガノポリシロキサン、 R1 aSiO(4-a)/2 …(1) (式中、R1は非置換又は置換の一価炭化水素基を表
    し、このうち0.0001〜0.5モル%がアルケニル
    基であり、aは1.95〜2.05の数である。) (B)下記一般組成式(2)で表され、平均分子量が5
    00〜50,000で、1g中に0.0001〜0.0
    1molのOH基を含む液状化温度が50〜150℃の
    範囲にあるオルガノポリシロキサンレジン、 R2 m(OH)nSiO(4-m-n)/2 …(2) (式中、R2は非置換又は置換の一価炭化水素基を表
    し、mは0.8〜1.2、nは0.12〜0.18の数
    である。) (C)比表面積が50m2/g以上の微粉末シリカを主
    成分とし、式(2)のオルガノポリシロキサンレジンの
    液状化温度以上で混合して得られるシリコーンゴム組成
    物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の組成物を硬化してなるシ
    リコーンゴム硬化物。
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