JPH0625627A - 水分散型接着剤組成物 - Google Patents
水分散型接着剤組成物Info
- Publication number
- JPH0625627A JPH0625627A JP10620492A JP10620492A JPH0625627A JP H0625627 A JPH0625627 A JP H0625627A JP 10620492 A JP10620492 A JP 10620492A JP 10620492 A JP10620492 A JP 10620492A JP H0625627 A JPH0625627 A JP H0625627A
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- Japan
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- water
- rubber
- adhesive composition
- adhesive
- resin
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 接着剤中に、特定の比重と粒子径のゴム状弾
性粉体を配合することにより、非孔質面同士の接着に際
して、残存水分や有効接着面積の不足による接着力不足
を生じせしめない標記組成物。 【構成】 水分散型樹脂に、水に不溶性で、真比空０．
５〜１．５で、平均粒子径０．１〜０．５mmのゴム状弾
性粉体を配合した水分散型接着剤組成物。
性粉体を配合することにより、非孔質面同士の接着に際
して、残存水分や有効接着面積の不足による接着力不足
を生じせしめない標記組成物。 【構成】 水分散型樹脂に、水に不溶性で、真比空０．
５〜１．５で、平均粒子径０．１〜０．５mmのゴム状弾
性粉体を配合した水分散型接着剤組成物。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、接着層が厚かったり、
ばらついている場合の接着に有効な水分散型接着剤組成
物に関する。
ばらついている場合の接着に有効な水分散型接着剤組成
物に関する。
【０００２】
【従来の技術】水分散型接着剤を用いて、金属やプラス
チックスなどの非孔質体同士を接着する場合には、貼合
わせ後に接着剤中の水分が揮発できないために、貼合わ
せる前に予め乾燥させて水分を除いた接着層を形成させ
た後に貼り合わせていた。
チックスなどの非孔質体同士を接着する場合には、貼合
わせ後に接着剤中の水分が揮発できないために、貼合わ
せる前に予め乾燥させて水分を除いた接着層を形成させ
た後に貼り合わせていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従って、非孔質体に塗
布した接着層が厚い場合には、表面が乾燥皮膜化して内
部に水分が残存する状態で貼り合わせるために接着層の
凝集力の低下による接着力不足が生じ易かった。
布した接着層が厚い場合には、表面が乾燥皮膜化して内
部に水分が残存する状態で貼り合わせるために接着層の
凝集力の低下による接着力不足が生じ易かった。
【０００４】また、反対に非孔質体に塗布した接着層が
薄い場合には、接着層中の水分が十分に揮発した状態で
貼り合わせるために接着層自体の凝集力は強いものの、
接着層が薄いために塗布面同士の接触面積、すなわち有
効接着面積が少なくなり、接着力不足を生じた。
薄い場合には、接着層中の水分が十分に揮発した状態で
貼り合わせるために接着層自体の凝集力は強いものの、
接着層が薄いために塗布面同士の接触面積、すなわち有
効接着面積が少なくなり、接着力不足を生じた。
【０００５】これらの現象は、被着体と被着体の間隔、
すなわち接着層の厚さが大きかったり、ばらついている
場合に生じ易かった。従って、水分散型接着剤による非
孔質体の接着はさまざまな制約を受けた。
すなわち接着層の厚さが大きかったり、ばらついている
場合に生じ易かった。従って、水分散型接着剤による非
孔質体の接着はさまざまな制約を受けた。
【０００６】本発明の目的は、非孔質体同士の接着に際
して、上記の如き、残存水分または有効接着面積不足に
よる接着力不足を生じせしめない水分散型接着剤組成物
を提供することにある。
して、上記の如き、残存水分または有効接着面積不足に
よる接着力不足を生じせしめない水分散型接着剤組成物
を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段と作用】本発明は、水分散
型樹脂を主成分に、水に不溶性で、真比重が０．５〜
１．５で平均粒子径が０．１〜０．５mmのゴム状弾性粉
体が配合されていることを特徴とする水分散型接着剤組
成物である。
型樹脂を主成分に、水に不溶性で、真比重が０．５〜
１．５で平均粒子径が０．１〜０．５mmのゴム状弾性粉
体が配合されていることを特徴とする水分散型接着剤組
成物である。
【０００８】本発明での水分散型樹脂としては、合成樹
脂系エマルジョンまたは合成ゴム系ラテックスであり、
具体的には、酢酸ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビニル樹
脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル−アクリル共重合樹脂な
どの熱可塑性樹脂からなるエマルジョン、およびクロロ
プレンゴム、スチレンブタジエンゴム、アクリルニトリ
ルゴムなどの合成ゴムからなるラテックスが挙げられ
る。
脂系エマルジョンまたは合成ゴム系ラテックスであり、
具体的には、酢酸ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビニル樹
脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル−アクリル共重合樹脂な
どの熱可塑性樹脂からなるエマルジョン、およびクロロ
プレンゴム、スチレンブタジエンゴム、アクリルニトリ
ルゴムなどの合成ゴムからなるラテックスが挙げられ
る。
【０００９】次に、水に不容性で、真比重が０．５〜
１．５で、平均粒子径が０．１〜０．５mmのゴム状弾性
粉体としては、天然ゴム、ブチル系ゴム、イソプレン系
ゴム、ウレタン系ゴム、シリコン系ゴム、アクリル系ゴ
ムなどのショアＡ硬度３０〜８０のゴム弾性物質を粉砕
して分粒することにより製造されたものである。真比重
が０．５以下では表面に浮遊してしまい、１．５以下で
は沈降する可能性があるので、前記水分散型樹脂と同程
度の１．０に近いものが最適である。平均粒子径が０．
１mm以下では水分散型樹脂の乾燥膜厚と同程度となり、
本発明の効果が認められなく、０．５mm以上では接着層
の厚みが大きくなりすぎたり、ゴム状弾性粉体の容積比
が大きくなりすぎて接着力の低下をもたらす。
１．５で、平均粒子径が０．１〜０．５mmのゴム状弾性
粉体としては、天然ゴム、ブチル系ゴム、イソプレン系
ゴム、ウレタン系ゴム、シリコン系ゴム、アクリル系ゴ
ムなどのショアＡ硬度３０〜８０のゴム弾性物質を粉砕
して分粒することにより製造されたものである。真比重
が０．５以下では表面に浮遊してしまい、１．５以下で
は沈降する可能性があるので、前記水分散型樹脂と同程
度の１．０に近いものが最適である。平均粒子径が０．
１mm以下では水分散型樹脂の乾燥膜厚と同程度となり、
本発明の効果が認められなく、０．５mm以上では接着層
の厚みが大きくなりすぎたり、ゴム状弾性粉体の容積比
が大きくなりすぎて接着力の低下をもたらす。
【００１０】次に、水分散型樹脂とゴム状弾性粉体の配
合比率は、本発明の水分散型接着剤組成物の流動性、す
なわち、空隙部分への充填性、及び接着性を損わない量
でそれぞれの比重や平均粒子径などの物性により決定さ
れるが、固形分重量換算値で、水分散型樹脂１００部に
対して、ゴム状弾性粉体１０〜１００部が添加混合され
る。１０部以下では本発明の効果が認められず、１００
部以上では被着体への密着性が悪くなり接着力の低下を
もたらす。本発明による水分散型接着剤組成物では、所
望により更に、着色顔料、充填剤、増粘剤、消泡剤、防
腐剤など公知の変性材を併用することができる。
合比率は、本発明の水分散型接着剤組成物の流動性、す
なわち、空隙部分への充填性、及び接着性を損わない量
でそれぞれの比重や平均粒子径などの物性により決定さ
れるが、固形分重量換算値で、水分散型樹脂１００部に
対して、ゴム状弾性粉体１０〜１００部が添加混合され
る。１０部以下では本発明の効果が認められず、１００
部以上では被着体への密着性が悪くなり接着力の低下を
もたらす。本発明による水分散型接着剤組成物では、所
望により更に、着色顔料、充填剤、増粘剤、消泡剤、防
腐剤など公知の変性材を併用することができる。
【発明の効果】本発明の水分散型接着剤組成物は、主成
分の樹脂と同程度の比重で、特定範囲の粒子径からなる
ゴム状弾性粉体が配合されているので、浮遊や沈降が生
じなく貯蔵安定性が良い。また、固形分が高いので塗布
後の塗膜の目減が少なく、乾燥時間の短縮化、未乾燥状
態の防止に効果がある。また、乾燥後の膜厚は最低でも
ゴム弾性粉体の粒径の大きさの皮膜を形成できるので、
接着層の厚さが大きかったり、ばらついている場合で
も、良好な接着力が得られる。
分の樹脂と同程度の比重で、特定範囲の粒子径からなる
ゴム状弾性粉体が配合されているので、浮遊や沈降が生
じなく貯蔵安定性が良い。また、固形分が高いので塗布
後の塗膜の目減が少なく、乾燥時間の短縮化、未乾燥状
態の防止に効果がある。また、乾燥後の膜厚は最低でも
ゴム弾性粉体の粒径の大きさの皮膜を形成できるので、
接着層の厚さが大きかったり、ばらついている場合で
も、良好な接着力が得られる。
【００１３】
【実施例】以下に実施例及び比較例により説明するが、
部は重量部を表す。 実施例１ フラスコ内に乳化剤のノニルフェノールポリエーテル硫
酸アンモニウム２部と水１００部を８０℃に保ちながら
撹拌して、２−エチルヘキシルアクリレート８０部とス
チレンモノマー２０部とアクリル酸モノマー２部を、触
媒の１０％過硫酸アンモニウム水溶液２部と共に３時間
要して滴化して乳化重合したアクリル樹脂エマルジョン
に、軟化点８０℃のロジンエステル５０部を添加混合溶
解して、樹脂分６０％のアクリル樹脂系エマルジョン型
接着剤を本発明に係る水分散型樹脂とした。
部は重量部を表す。 実施例１ フラスコ内に乳化剤のノニルフェノールポリエーテル硫
酸アンモニウム２部と水１００部を８０℃に保ちながら
撹拌して、２−エチルヘキシルアクリレート８０部とス
チレンモノマー２０部とアクリル酸モノマー２部を、触
媒の１０％過硫酸アンモニウム水溶液２部と共に３時間
要して滴化して乳化重合したアクリル樹脂エマルジョン
に、軟化点８０℃のロジンエステル５０部を添加混合溶
解して、樹脂分６０％のアクリル樹脂系エマルジョン型
接着剤を本発明に係る水分散型樹脂とした。
【００１４】該水分散型樹脂型１００部に、真比重０．
８で平均粒子径０．３mmのシリコーンゴム弾性体５０部
を添加混合して実施例１の接着剤組成物とした。
８で平均粒子径０．３mmのシリコーンゴム弾性体５０部
を添加混合して実施例１の接着剤組成物とした。
【００１５】比較例１ 実施例１で使用した水分散型樹脂１００部に、真比重
３．０で平均粒子径０．３mmの炭酸カルシウム５０部を
添加混合して、比較例１の接着剤組成物とした。
３．０で平均粒子径０．３mmの炭酸カルシウム５０部を
添加混合して、比較例１の接着剤組成物とした。
【００１６】比較例２ 実施例１で使用した水分散型樹脂１００部に、真比重
０．６で平均粒子径０．３mmの木粉５０部を添加混合し
て、比較例２の接着剤組成物とした。
０．６で平均粒子径０．３mmの木粉５０部を添加混合し
て、比較例２の接着剤組成物とした。
【００１７】比較例３ 実施例１で使用した水分散型樹脂のみを比較例３の接着
剤組成物とした。
剤組成物とした。
【００１８】次に、上記各接着剤組成分の接着力をＪＩ
Ｓ Ｋ６８５０の引張りせん断接着強さ試験方法に準じ
て測定すべく、１．６mm厚の鉄板の両接着面にバーコー
ターで厚さ約０．３mm塗布し、１００℃にて３分間乾燥
して、スペーサーを使用して、接着層の厚さが、０．１
mm、０．２mm、０．３mmになる貼り合わせて、圧締ロー
ルで線圧約４０Ｎ／cm圧締し、室温にて３日間養生後の
引張せん断接着力（Ｎ／cm2）の測定値を表１に示す。
Ｓ Ｋ６８５０の引張りせん断接着強さ試験方法に準じ
て測定すべく、１．６mm厚の鉄板の両接着面にバーコー
ターで厚さ約０．３mm塗布し、１００℃にて３分間乾燥
して、スペーサーを使用して、接着層の厚さが、０．１
mm、０．２mm、０．３mmになる貼り合わせて、圧締ロー
ルで線圧約４０Ｎ／cm圧締し、室温にて３日間養生後の
引張せん断接着力（Ｎ／cm2）の測定値を表１に示す。
【００１９】
【表１】
Claims (1)
- 【請求項１】 水分散型樹脂を主成分に、水に不溶性
で、真比重が０．５〜１．５で、平均粒子径が０．１〜
０．５mmのゴム状弾性粉体が配合されていることを特徴
とする水分散型接着剤組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10620492A JPH0625627A (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | 水分散型接着剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10620492A JPH0625627A (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | 水分散型接着剤組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0625627A true JPH0625627A (ja) | 1994-02-01 |
Family
ID=14427637
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10620492A Pending JPH0625627A (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | 水分散型接着剤組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0625627A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1998038261A1 (en) * | 1997-02-27 | 1998-09-03 | Seiko Epson Corporation | Adhesive, liquid crystal device, method of manufacturing liquid crystal device, and electronic apparatus |
| US6671024B1 (en) | 1997-02-27 | 2003-12-30 | Seiko Epson Corporation | Connecting structure, liquid crystal device, electronic equipment, and anisotropic conductive adhesive agent and a manufacturing method thereof |
| KR20210122090A (ko) * | 2020-03-31 | 2021-10-08 | 가부시키가이샤 고베 세이코쇼 | 탠덤 가스 실드 아크 용접 방법 및 용접 장치 |
-
1992
- 1992-03-30 JP JP10620492A patent/JPH0625627A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1998038261A1 (en) * | 1997-02-27 | 1998-09-03 | Seiko Epson Corporation | Adhesive, liquid crystal device, method of manufacturing liquid crystal device, and electronic apparatus |
| CN1103803C (zh) * | 1997-02-27 | 2003-03-26 | 精工爱普生株式会社 | 粘接剂、液晶装置、液晶装置的制造方法和电子装置 |
| US6671024B1 (en) | 1997-02-27 | 2003-12-30 | Seiko Epson Corporation | Connecting structure, liquid crystal device, electronic equipment, and anisotropic conductive adhesive agent and a manufacturing method thereof |
| KR20210122090A (ko) * | 2020-03-31 | 2021-10-08 | 가부시키가이샤 고베 세이코쇼 | 탠덤 가스 실드 아크 용접 방법 및 용접 장치 |
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