JPH06253748A - 家畜用レース鳩補助飼料 - Google Patents

家畜用レース鳩補助飼料

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JPH06253748A
JPH06253748A JP5072871A JP7287193A JPH06253748A JP H06253748 A JPH06253748 A JP H06253748A JP 5072871 A JP5072871 A JP 5072871A JP 7287193 A JP7287193 A JP 7287193A JP H06253748 A JPH06253748 A JP H06253748A
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pigeon
pigeons
test
target
head
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JP5072871A
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Shigeru Tashiro
茂 田代
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、鳩の帰巣を司どる鳩の頭部組織に
活性化を促し、一般に市販されている鉱物飼料に混ぜ与
えることにより、鳩の帰巣能力を、高めることが出来
る。 【構成】 化学組成Fe粉末を10ガウス以内に
磁化させ、鳩の頭部の磁鉄鉱組織に分子レベルで吸収さ
ることにより、鳩の磁気モーメントを高め、地磁気を
より強く感知させることが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鉄磁性体粉末を磁化処理
し、これより得られる家畜用レース鳩補助飼料に関す
る。
【0002】
【従来の技術】鳩の帰巣が太陽フレア(太陽フレアと
は、太陽大気中の爆発現象で、主に水素,電子からなる
ガスが放出し、数日後地球に届き、地磁気を乱す磁気嵐
を起す。)の影響で悪くなることを確認したことから、
本願発明者は、鳩の帰巣と磁気との関係を調べる内に、
鳩の帰巣を高め得る有効な方法を見いだした。本発明
は、磁鉄鉱粉末、化学組成Fe3 O 4 を10ガウス以内に
磁化せしめた形伏内の用途に関するものである。鳩に活
性化を促して、帰巣を高めるように考案した鳩補助飼料
である。以後、この粉末をマグナと呼ぶことにする。
【0003】本願発明者は、全国各地で開催された鳩レ
ースの帰還記録を、調べている内に、天気が良い時のレ
ースにもかかわらず、各地でほぼ同じ時期に鳩レースの
帰還率(帰還率とは、参加鳩数に対する記録数)が、極
端に悪い結果があることに注目した。
【0004】さらに、その時の気象状況を調べたとこ
ろ、鳩レースの悪い結果が出た時期と、太陽フレアの発
生とが、重なることから、鳩の帰巣と磁気との関係に注
目した。
【0005】そこで文献を調べたところ、1979年サ
イエンス社発行C.ウォルコット,J.Lグールドと
J.Lカーシェビンク(C.walcoti,J.L.
Gouldandj.L.Kirschvink,Sc
ience,)の中に、鳩の頭部に強い磁石を近づける
と残留磁気が検出され、その組織が磁鉄鉱を含み、鳩が
磁場を感知する能力を持つと、指摘することから、鳩の
頭部が磁気を感知する能力を持っているとすれば、先に
あげた太陽フレアの影響で、鳩の帰巣が悪くなることか
ら、鳩が帰巣する場合、方向を見つけるために地磁気を
利用する一種の受信アンテナの働きをしているのではな
いかと考えた。
【0006】そこで、先にあげた頭部に磁鉄鉱物質を含
む組織があり残留磁気が検出されるとの指摘から、アン
テナの働きをしていると考える鳩の頭部組織を形成する
物質、鉄分に注目した。
【0007】一般に鳩は餌として、ダイズ、トウモロコ
シ等穀類を好むことから、それらの植物タンパクに含ま
れる鉄分、フェリチンが餌から主に体内に摂取され、血
液中の酸素運搬体として、重要な役割をする、ヘモグロ
ビンを形成するために利用されると考えるが、先にあげ
た一種のアンテナの働きをすると考える鳩の頭部に鉄分
が含まれることから、鳩が必要とする鉄分量が、実際は
一般に考えられているよりも多いのではないかと考え
た。
【0008】また、これに関連して、ドバトと呼ばれる
野生の鳩の行動を観察すると、地面に降りて、土をよく
ついばむ様子が見られる。これは、鳩の消化器官として
ある、砂のうに、小石、砂等を取り入れ、体内に取り入
れた餌を消化しやすくする。と一般に言われる。即ち、
鳩が必要とするカルシウム、鉄等、鉱物が不足するため
に、それらを消化しやすいように、小石、砂等を取り入
れ、砂のうという消化器官を発達させたと考えると、鳩
は本能的にたえず自然界から、必要な鉱物質を補給して
いるように思える。
【0009】このことから、鉱物の中の一つである鉄分
に関しても、微量ながら土の中からもたえず補給される
と思われることから、鳩が必要とする鉄分量が多いので
はないかと考えた。
【0010】このような観察から、本願出願者は、帰巣
の特性を持つ鳩が、長い時を経て進化し、それに伴い頭
部の鉄分が地磁気を感知するアンテナとして、帰巣能力
を発達させ獲得した形質ではないかと考えるようになっ
た。
【0011】そこで、もし鳩の共通した形質であれば、
鳩のアンテナとしての働きをする物質鉄分が、充分に体
内に取り入れられた鳩と、鉄分が取り入れられていない
鳩(鳩の餌の植物タンパクに含まれる鉄分、フェリチン
は摂取する。)との帰巣実験をすることで、鳩のアンテ
ナとしての働きを確かめることが出来るのではないかと
考えた。即ち、鉄分である磁鉄鉱粉末を充分に体内に吸
収された鳩を試験鳩とし、それを与えない鳩を対象鳩と
して、帰巣の比較実験を行った。その結果、試験鳩が対
象鳩と比べ、約2対1の割り合いで帰還率(この帰還率
とは、試験鳩の記録数に対する、対象鳩の記録数)が高
いことが、認められた。また、当日記録した試験鳩が、
対象鳩と比べて全体に早く帰る傾向を示した。
【0012】この結果は、やはり試験鳩の必要とする鉄
分量が多いことを示す結果であり、鳩の頭部の鉄分量が
増えたと考えると、アンテナと考えていた頭部組織の鉄
分が磁気を感知す磁石になっているのではないかと考え
るようになった。即ち、鳩の進化の過程で発達させた頭
部に、磁気をかけない自然な状態で試験鳩に与えた磁鉄
鉱粉末が、平均0.5 ガウスの地磁気をおび、おそらく分
子レベルで吸収されたことで、鳩の頭部の鉄分に加えら
れ、頭部全体の磁気モーメントを上げたのではないかと
考えた。
【0013】M=IV Mは、磁気モーメント Iは、単位あたりの磁気モーメント Vは、体積 Vは、鳩の頭部全体の鉄分体積とする。Iは、平均地磁
気0.5 ガウスとする。▲△▼Vは、試験鳩に加えられた
鉄分体積とする。鳩の頭部全体の磁気モーメントは、M
=0.5 V+0.5 ▲△▼Vとなり、鳩の磁気モーメントが
上がる。その結果、試験鳩の帰還率が対象鳩と比べて高
くなったと考える。
【0014】
【発明の構成】鳩の頭部全体の磁気モーメントが上がる
と帰還率が高くなる。ということは、鳩の頭部全体の磁
気モーメントと、地磁気0.5 ガウスの力関係でみると、
加えられた0.5 △Vの磁気モーメント分だけ、鳩は0.5
ガウスの地磁気を、より強い地磁気と受けとめたと解釈
ができる。これは地磁気をより強い地磁気と感知し、お
そらく、その磁気変化を電位変化として、鳩の脳神経へ
と伝達し、方向判定能力を活性化したのではないかと考
える。即ち、磁気モーメントの差を電位変化としたこと
で、電気回路の電流の差を電圧の変化とした、増幅作用
と似た働きであると考えられる。
【0015】
【課題を解決するための手段】そこで、試験鳩に地磁気
0.5 ガウス以上の磁気をかけた磁鉄鉱粉末を与えれば、
さらに磁気モーメントが上がり、帰還率が高くなる可能
性があるのではないかと考えた。即ち、試験鳩に、約1
0ガウスの磁気をかけた磁鉄鉱粉末を与え、対象鳩との
比較帰巣実験を行った。
【0016】
【作用】その結果、試験鳩が対象鳩と比べて、さらに約
3対1の割り合いで、帰還率が高くなることを見い出し
た。鳩の頭部全体の磁気モーメントは、M=0.5V+10
▲△▼Vとなり、モーメントが上がる。この実験では、
単位あたりの磁気モーメントを10ガウス以内とした。
その理由として、磁気を感知するアンテナと考えた鳩の
頭部の働きが、電気回路の増幅作用と似ていると考えら
れる。このことから、鳩の頭部の磁気モーメントをさら
に上げると、磁気嵐の時には、試験鳩が対象鳩以上に地
磁気の乱れの影響を受ける可能性が考えられることか
ら、10ガウス以内と設定した。
【0017】
【実施例】一族同系の親鳩群を任意に10ペアづつ、2
つのグループに分け、各々試験鳩群と対象鳩群の親とし
た。そして、それらの子供を試験鳩群と対象鳩群とし
た。試験鳩には塩土(塩土とは、塩,カルシウム,等を
混ぜかためた、一般に市販されている飼料)をくだき、
マグナ(形状内)を塩土に対し一割程度の量を混ぜ与
え、対象鳩には塩土のみとした。そして90日令以上の
鳩を帰巣実験に使用した。雄雌の比率は試験鳩と対象鳩
共にほぼ1対1の割り合いである。
【0018】1.鳩の目による視覚判断での帰巣を除
き、出来るだけ正確なデータを得る必要から、飛翔条件
の悪い雨の日を実験日としたため、距離を30km以内と
した。そして、この放鳩地点から晴れた日に数度放鳩地
点を記憶させるために、試験鳩と対象鳩共に、同時帰巣
訓練を行った。 2.この30kmの距離は、気象条件の良い日であれば、
一般に鳩は、1日でほぼ100%帰る距離であるが、実
験日が雨のため記録した試験鳩と対象鳩共に、帰還率が
かなり悪い。これは、雨が鳩にとって、精神的、肉体的
に、強いストレスを加えた状態と考えられることから、
試験鳩と対象鳩共に失踪鳩が多くでた。このため実験日
から、次の実験日まで、2カ月以上の間隔をあけた。 3.実験日の翌日が晴れた日は、距離が短いため、試験
鳩と対象鳩共に、視覚判断で帰還したと考えられるため
結果は総て実験日の当日帰還した鳩だけを記録した。
【0019】
【表1】 試験鳩と対象鳩共に20羽づつ同数として比較実験を行
った。延約1000羽実施。
【0020】
【発明の効果】上記の帰巣実験結果から、マグナを与え
た試験鳩の記録数が、マグナを与えない対象鳩と比較し
て、当日の記録数に対して平均約3倍の高い数値結果を
示した。雨の厳しい条件での実験のため、試験鳩と対象
鳩共に失踪鳩が出るため、たえず試験鳩と対象鳩が同数
になるよう補充したわけであるが、補充した羽数は、試
験鳩1羽に対し、対象鳩3羽の割り合いであった。ま
た、記録した試験鳩が対象鳩と比べて、全体に早く帰る
傾向を示した。
【0021】この帰巣実験において、試験鳩が対象鳩と
比較して帰還後全体に元気であった。これは、放鳩地か
ら帰還地点までの距離を、試験鳩が全体に早く帰る傾向
を示したため、飛翔時間が対象鳩と比べて短いために、
飛翔体力のエネルギー消耗が少ないこと。また、マグナ
の鉄分が血液中の酸素運搬体として、重要な役割を果す
ヘモグロビンを形成する鉄分として試験鳩に充分補給さ
れているためではないかと考える。これらの観察から、
鳩の補助飼料として、マグナが有効であると考えます。
【0022】現在、鳩レースを行う公認機関として、日
本鳩レース協会と日本伝書鳩協会の2組織があります。
それらの協会で鳩レースを開催する場合、気象庁の公表
する天気予報図を参考として、放鳩地から帰還地域まで
の範囲が、飛翔条件の良い晴れの日を主にレースが行な
われている。公認レースである以上、鳩レースを、より
公平で正確なものである必要から、さらに郵政省宇宙環
境センターが公表する磁気嵐情報を取り入れ、強い磁気
嵐が観測されている時期又は、地域で鳩レースが行われ
る場合、例え晴れの日であってもレースを中止し、貴重
なレース鳩の失踪を出来るだけ未然に防ぐ必要があるも
のと考えます。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鉄磁性体粉末を磁化処理
し、これより得られる家畜用レース鳩補助飼料に関す
る。
【0002】
【従来の技術】鳩の帰巣が太陽フレア(太陽フレアと
は、太陽大気中の爆発現。主に水素,電子からなるガ
スが放出し、数日後地球に届き、地磁気を乱す磁気嵐を
す。)の影響で悪くなることを確認したことから、
本願発明者は、鳩の帰巣と磁気との関係を調べるうち
に、鳩の帰巣を高め得る有効な方法を見いだした。本発
明は、磁鉄鉱粉末化学組成Fe を10ガウス
以内に磁化せしめた用途に関するものである。鳩に活性
化を促して、帰巣を高めるようにした鳩補助飼料であ
る。以後、この粉末をマグナと呼ぶことにする。
【0003】本願発明者は、全国各地で開催された鳩レ
ースの帰還記録を調べてみた。すると、天気が良い時の
レースにもかかわらず、各地でほぼ同じ時期に鳩レース
の帰還率(帰還率とは、参加鳩数に対する記録数)
が、極端に低下する結果があることに注目した。
【0004】さらに、その時の気象状況を調べたとこ
ろ、鳩レースの悪い結果が出た時期と、太陽フレアの発
による磁気嵐の起きた時期とが、重なることから、鳩
の帰巣と磁気との関係に注目した。
【0005】そこで文献を調べたところ、1982年共
立出版社発行の文献名太陽惑星環境の物理学、前田担著
の中に、C.ウォルコッティ,J.Lグールド,J.L
カーシェビンク等の研究引用文献として、鳩の頭部に強
い磁石を近づけると残留磁気が検出され、頭部内のある
特定の組織が磁鉄鉱を含み、鳩が磁場を感じる能力を
つと指摘している。彼等の説明するように、鳩の頭部が
磁気を感知する能力を持っているとすれば、先にあげた
太陽フレアの影響による磁気嵐で、鳩の帰巣が悪くなる
ことは理解され、鳩が帰巣する場合、方向を判断するた
めに頭部は地磁気を利用する一種の受信アンテナの働き
をしているのではないかと考えた。
【0006】そこで、先にあげた頭部に磁鉄鉱を含む組
織があり、残留磁気が検出されるとの指摘から、アンテ
ナの働きをしていると考えられる鳩の頭部組織に含まれ
る物質、鉄分に注目した。
【0007】一般に鳩は餌として、ダイズ、トウモロコ
シ等穀類を好むことから、それらに含まれる鉄分、フェ
リチンが餌から体内に摂取され、主に血液中の酸素運搬
体として重要な役割をする、ヘモグロビンを形成するた
めに利用されると考えられるが、先にあげた鳩の頭部に
鉄分が含まれることから、鳩が必要とする鉄分量が、実
際は一般に考えられているよりも多いのではないかと考
えた。
【0008】また、これに関連して、ドバトと呼ばれる
野生の鳩の行動を観察すると、地面に降りて、土をよく
ついばむ様子が見られる。これは、鳩の消化器官ある
砂のうに、小石、砂等を取り入れ、体内に取り入れた餌
を消化しやすくするためと一般に言われる。即ち、鳩が
必要とするカルシウム、鉄等、鉱物が不足するために、
それらを補い消化しやすいように、小石、砂等を取り入
れ、砂のうという消化器官を発達させたと考えると、鳩
は本能的にたえず自然界から、必要なミネラルを補給し
ているように思える。
【0009】このことから、鉱物の中の一つである鉄分
に関しても、微量ながら土の中からもたえず補給してい
ると思われることから、鳩が必要とする鉄分量が多いの
ではないかと考えた。
【0010】このような観察から、本願発明者は、帰巣
の特性を持つ鳩が、長い時を経て進化し、それに伴い頭
部の鉄分を含む組織が地磁気を感知するアンテナとし
て、帰巣能力を発達させ獲得したではないかと考える
ようになった。
【0011】そこで、鳩のアンテナとしての働きをする
物質鉄分が、充分に体内に取り入れられた鳩と、鉄分が
取り入れられていない鳩(餌に含まれる鉄分、フェリチ
ンは摂取する。)との帰巣比較をすることで、鳩のアン
テナとしての働きを確かめることが出来るのではないか
と考えた。そこで、鉄分である磁鉄鉱粉末を充分に体内
に吸収された鳩を試験鳩とし、それを与えない鳩を対象
鳩として、帰巣の比較実験を行った。その結果、試験鳩
が対象鳩と比べ、約2対1の割合で帰還率が高くなる
とが、認められた。また、当日記録した試験鳩が、対象
鳩と比べて全体に早く帰る傾向を示した。
【0012】この結果は、やはり鳩の必要とする鉄分量
が多いことを示す結果であり、鳩の頭部の鉄分量が増え
たことで、アンテナと考えていた頭部組織の鉄分が磁気
を感知する磁石として帰巣を助けているのではないかと
考えるようになった。即ち、鳩の進化の過程で発達させ
た頭部に、磁気をかけない自然な状態で試験鳩に与えた
磁鉄鉱粉末が、おそらく分子レベルで吸収されたこと
で、鳩の頭部の鉄分に加えられ、磁気誘導により平均
0.5ガウスの地磁気をおび、帰巣能力を上げたのでは
ないかと考えた。
【0013】M=IV Mは、磁気モーメント Iは、単位体積あたりの磁気モーメント Vは、体積 Vは、試験鳩の頭部鉄分体積とする。Iは、平均地磁気
0.5ガウスとする。▲△▼Vは、試験鳩に加えられた
鉄分体積とする。試験鳩の頭部全体の磁気モーメント
は、M=0.5V+0.5▲△▼Vとなり、鳩の磁気モ
ーメントが上がる。その結果、試験鳩の帰還率が対象鳩
と比べて高くなったと考える。
【0014】
【発明の構成】鳩の頭部全体の磁気モーメントが上がる
と帰還率が高くなる。ということは、鳩の頭部全体の磁
気モーメントと、地磁気0.5ガウスの力関係でみる
と、加えられた0.5△Vの磁気モーメント分だけ、鳩
は0.5ガウスの地磁気を、より強受けとめたと解釈
ができる。これは地磁気をより強い地磁気と感知し、お
そらく、その磁気変化を電位変化として、鳩の脳神経へ
と伝達し、方向判定能力を活性化したのではないかと考
える。
【0015】
【課題を解決するための手段】そこで、試験鳩に地磁気
0.5ガウス以上の磁気をかけた磁鉄鉱粉末を与えれ
ば、さらに磁気モーメントが上がり、帰還率が高くなる
可能性があるのではないかと考えた。即ち、約10ガウ
スの磁気をかけた磁鉄鉱粉末を与えた試験鳩と与えない
対象鳩との比較帰巣実験を行った。
【0016】
【作用】その結果、試験鳩が対象鳩と比べて、約3対1
の割り合いで、帰還率が高くなることを見い出した。
鳩の頭部全体の磁気モーメントは、M=0.5V+1
0▲△▼Vとなり、鳩の磁気モーメントが上がる。この
実験では、単位体積あたりの磁気モーメントを10ガウ
ス以内とした。この問題点として、磁気を感知するアン
テナと考えた鳩の頭部の働きが、磁気嵐の時には、試験
鳩が対象鳩以上に地磁気の乱れの影響を受ける可能性が
考えられる。
【0017】
【実施例】一族同系の親鳩群を任意に10ペアづつ、2
つのグループに分け、各々試験鳩群と対象鳩群の親とし
た。そして、それらの子供を試験鳩群と対象鳩群とし
た。試験鳩には塩土(塩土とは、赤土をベースに塩,カ
ルシウム,等を混ぜかためた、一般に市販されている飼
料)をくだき、マグナを塩土に対し一割程度の量を混ぜ
与え、対象鳩には塩土のみとした。そして生後4月以上
の鳩を帰巣実験に使用した。雄雌の比率は試験鳩と対
象鳩共にほぼ1対1の割合である。
【0018】1.鳩の目による視覚判断での帰巣を出来
るだけ除き、正確なデータを得る必要から、飛翔条件の
悪い雨の日を実験日としたため、距離を30km以内と
した。そして、放鳩地点を記憶させるためにこの放鳩地
点から晴れた日に数度、試験鳩と対象鳩共に、同時
巣訓練を行った。 2.この30kmの距離は、気象条件の良い日であれ
ば、一般に鳩は、1日でほぼ100%帰る距離である
が、実験日が雨のため記録した試験鳩と対象鳩共に、帰
還率がかなり悪い。これは、雨が鳩にとって、精神的、
肉体的に、強いストレスと考えられることから、試験鳩
と対象鳩共に失踪鳩が多くでた。このため実験日から、
次の実験日まで、2カ月以上の間隔をあけた。 3.実験日の翌日が晴れた場合は、距離が短いため、試
験鳩と対象鳩共に、視覚判断で帰還したと考えられるた
め結果は総て実験日の当日帰還した鳩だけを記録
た。
【0019】
【表1】 試験鳩と対象鳩共に20羽づつ同数として比較実験を行
った。延約1000羽実施。
【0020】
【発明の効果】上記の帰巣実験結果から、マグナを与え
た試験鳩の記録数が、マグナを与えない対象鳩と比較し
て、平均約3倍の高い結果を示した。雨の厳しい条件で
の実験のため、試験鳩と対象鳩共に失踪鳩が出るため、
たえず試験鳩と対象鳩が同数になるよう補充したわけで
あるが、補充した羽数は、平均試験鳩1羽に対し、対象
鳩3羽の割り合いであった。また、記録した試験鳩が対
象鳩と比べて、全体に早く帰る傾向を示した。
【0021】この帰巣実験において、試験鳩が対象鳩と
比較して帰還後全体に元気であった。これは、放鳩地か
ら帰還地点までの距離を、試験鳩が全体に早く帰る傾向
を示したため、飛翔時間が対象鳩と比べて短いために、
飛翔体力のエネルギー消耗が少ないこと。さらに、マグ
ナの鉄分が血液中の酸素運搬体として、重要な役割を果
すヘモグロビンを形成する鉄分として試験鳩に充分補給
されているためではないかと考える。これらの観察か
ら、鳩の補助飼料として、マグナが有効であると考え
る。
【0022】現在、鳩レースを行う公認機関として、日
本鳩レース協会と日本伝書鳩協会の2組織があります。
それらの協会で鳩レースを開催する場合、気象庁の公表
する天気予報図を参考として、放鳩地から帰還地域まで
の範囲が、飛翔条件の良い晴れの日を主にレースが行な
われている。公認レースである以上、鳩レースを、より
公平で正確なものである必要から、さらに郵政省宇宙環
境センターが公表する磁気嵐情報を取り入れ、強い磁気
嵐が観測されている時期又は地域で鳩レースが行われ
る場合、たとえ晴れの日であってもレースを中止し、貴
重なレース鳩の失踪を出来るだけ未然に防ぐ必要がある
ものと考えます。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁鉄鉱粉末,化学組成(Fe3 O 4 ) を1
    〜10ガウス以内に磁化せしめた、家畜用レース鳩補助
    飼料
JP5072871A 1993-03-09 1993-03-09 家畜用レース鳩補助飼料 Pending JPH06253748A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5072871A JPH06253748A (ja) 1993-03-09 1993-03-09 家畜用レース鳩補助飼料

Applications Claiming Priority (1)

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JP5072871A JPH06253748A (ja) 1993-03-09 1993-03-09 家畜用レース鳩補助飼料

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JPH06253748A true JPH06253748A (ja) 1994-09-13

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110235990A (zh) * 2019-07-19 2019-09-17 北京爱农智联科技有限公司 一种调节赛鸽飞翔体能的组合物

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JPS5857407A (ja) * 1981-09-30 1983-04-05 Toa Nenryo Kogyo Kk オレフインの重合用触媒成分

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