JPH0625338Y2

JPH0625338Y2 - 印字装置

Info

Publication number: JPH0625338Y2
Application number: JP1986089641U
Authority: JP
Inventors: 道文石上; 司永田
Original assignee: Brother Industries Ltd
Current assignee: Brother Industries Ltd
Priority date: 1986-06-12
Filing date: 1986-06-12
Publication date: 1994-07-06
Anticipated expiration: 2001-06-12
Also published as: JPS62200456U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）この考案は印字装置に関するものである。

（従来技術及び考案が解決しようとする問題点）従来、この種の印字装置としては、例えば電源コード収
納用の収納部を印字装置本体の裏面に設けるとともに、
その収納部を開閉するカバーを設け、また、用紙の下面
を支持するためのペーパーサポーターを印字装置上部に
おける用紙装着部近傍に着脱可能に設けたものがある。

ところが、この従来装置においては、使用開始時にカバ
ーを開いて電源コードを収納部から取り出す操作と、ペ
ーパーサポーターを装着する操作とを別々に行う必要が
あり、使い勝手が良くないという問題があった。また、
カバー及びペーパーサポーターが個別に製造されて組付
けられているため、部品点数が多くなって製造，組付け
コストが高騰するという問題があった。

（考案の目的）この考案は上記の問題点を解決するためになされたもの
であって、その目的は収納部のカバーとペーパーサポー
ターとを個別に設ける必要がなく、部品点数を少なくし
て安価に製造することができるとともに、カバーにより
収納部を開放すると同時にペーパーサポーターをワンタ
ッチで簡単にセットすることができる印字装置を提供す
ることにある。

（問題点を解決するための手段）上記の目的を達成するために、この考案では、用紙装着
部近傍のフレームに上方へ開口され、電源コードを収納
する収納部と、その収納部の開口を閉鎖する下方位置及
び前記開口を開放する上方位置に切換え配置可能なカバ
ーと、そのカバーを前記下方位置に保持する第１のロッ
ク部材と、前記カバーを前記上方位置に保持する第２の
ロック部材とを備え、用紙装着時において、第２のロッ
ク部材により上方位置に保持されたカバーが用紙の下面
を支持するように構成している。

（作用）従って、カバーが下方位置に配置された状態では電源コ
ードを収納する収納部が閉鎖され、第１のロック部材に
よりその閉鎖状態が保持される。前記カバーが収納部の
開口が開放する上方位置へ切換え配置されると、第２の
ロック部材によりその開放状態が保持されるとともに、
この状態ではカバーが用紙の下面を支持することができ
る。

（実施例）以下、この考案を具体化したタイプライタの一実施例を
図面に従って詳細に説明する。

第１図及び第２図に示すように、タイプライタのフレー
ム１の前部には多数のキー（図示しない）を配列したキ
ーボード部２が形成されるとともに、ほぼ中間部内方に
はプラテン３が回動可能に支持され、その端部にはフレ
ーム１の外方に位置するノブ４が固定されている。前記
プラテン３の後方においてフレーム１上にはプラテン３
に沿って延びる山形状の突条５が配設されるとともに、
フレーム１内には前記突条５の前部傾斜面６に連なって
同一平面上に位置するようにプラテン３の後部下方に延
びる用紙案内部７が一体形成されている。そして、前記
突条５及び用紙案内部７により用紙装着部８が構成され
ている。

用紙装着部８の後方においてフレーム１には上方及び後
方へ開口する収納部９が形成され、電源コード１０及び
コレクションリボン等を収納できるようになっている。
フレーム１には第１図に実線で示すように前記収納部９
の開口を閉鎖する下方位置と、同図に２点鎖線で示すよ
うに収納部９の開口を開放する上方位置とに切換え配置
可能な断面Ｌ字状のカバー１１がその基端部において装
着されている。このカバー１１の先端部内側面には、フ
レーム１の後部外側面に形成した左右一対の係止孔１２
にそれぞれ嵌入してカバー１１を下方位置に保持するた
めの一対の係止突起１３が一体形成されている。そし
て、前記係止孔１２及び係止突起１３により第１のロッ
ク部材が構成されている。

一方、カバー１１の基端部外側面には、前記突条５の後
部傾斜面に形成した係止孔１４に嵌入してカバー１１を
上方位置に保持するための係止突起１５が一体形成され
ている。そして、前記係止孔１４及び係止突起１５によ
り第２のロック部材が構成されている。また、カバー１
１の先端部両側縁にはその開閉を行うために指を挿入可
能な操作孔１６が形成されている。さらに、前記カバー
１１の先端部内側面には第３図に実線で示す起立位置
と、同図に２点鎖線で示す倒伏位置とに切換え配置可能
な用紙支持片１７が装着されるとともに、突条５の前部
傾斜面６には用紙の側縁に係合してその位置決めを行う
ための用紙ガイド１８が摺動操作可能に装着されてい
る。

さて、第１図及び第２図はカバー１１の一対の係止突起
１３が係止孔１２にそれぞれ嵌入されてカバー１１が下
方位置に保持され、そのカバー１１により収納部９の開
口が閉鎖された状態を示すものである。この状態で各操
作孔１６に指を挿入してカバー１１を第１図に２点鎖線
で示す上方位置まで回動操作すると、各係止突起１３が
各係止孔１２から離脱する。そして、カバー１１の基端
部外側面を突条５の後部傾斜面に重ね合わせると、別の
係止突起１５が突条５の係止孔１４に嵌入し、その係止
突起１５と係止孔１４との係合によりカバー１１が上方
位置に保持される。

この状態においては、収納部９の開口が開放されるとと
もに、カバー１１の先端部外側面１１ａが突条５の前部
傾斜面６及び用紙案内部７と同一平面上に配置されるた
め、収納部９から電源コード１０を容易に取り出すこと
ができるとともに、カバー１１上に印字用紙の下面を支
持してプラテン３の後部までその印字用紙の下端を円滑
に導入することができる。

そして、この実施例では、カバー１１によりペーパーサ
ポーターを兼用するように構成されているため、両者を
個別に設ける必要がなく部品点数を少なくして、安価に
製造することができる。また、用紙装着に先立ち、必要
に応じて用紙ガイド１８を摺動操作すれば、用紙の側縁
の位置決めを行うことができるとともに、用紙支持片１
７を第３図に実線で示す起立位置に配置すれば、大きな
用紙も支持することができる。

一方、電源コード１０を収納部９に収納した後、用紙支
持片１７を第３図に２点鎖線で示す倒伏位置に配置し、
カバー１１の先端部を押し下げれば、係止突起１５と突
条５の係止孔１４との係合が解除された後、一対の係止
突起１３が対応する係止孔１２にそれぞれ嵌入され、カ
バー１１が下方位置に配置されて収納部９の開口が閉鎖
される。従って、タイプライタをコンパクトにした状態
で保管しておくことができる。

また、カバー１１の閉鎖に先立ち、一方の操作孔１６内
に電源コード１０の一部を挿入した状態で、カバー１１
の閉鎖操作を行えば、第２図に示すように、電源コード
１０を露出させておくことができる。

なお、この考案は前記実施例に限定されるものではな
く、キーボード部を備えていないプリンタに具体化する
こともできる。

（考案の効果）以上詳述したように、この考案は電源コードを収納する
収納部のカバーとペーパーサポーターとを個別に設ける
必要がなく、部品点数を少なくして安価に製造すること
ができるという効果がある。

また、カバーを下方位置に配置させて第１のロック部材
に保持させれば、カバーのがたつきを防止できるととも
に、印字装置の持運び時に不用意にカバーが開いてしま
う虞がない。

さらに、カバーを上方位置に配置させて第２のロック部
材に保持させる動作のみで、収納部が開放されて電源コ
ードを取出し可能な状態と、ペーパーサポーターをセッ
トした状態とを得ることができるので、印字装置の使用
状態へのセットをワンタッチで極めて容易に行なうこと
ができるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案を具体化したタイプライタの要部断面
図、第２図はカバーを下方位置に配置した状態のタイプ
ライタを示す斜視図、第３図はカバーを上方位置に配置
した状態のタイプライタを示す斜視図である。図において、１はフレーム、８は用紙装着部、９は収納
部、１１はカバー、１２，１３は第１のロック部材を構
成する係止孔及び係止突起、１４，１５は第２のロック
部材を構成する係止孔及び係止突起である。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】用紙装着部（８）近傍のフレーム（１）に
上方へ開口され、電源コード（１０）を収納する収納部
（９）と、その収納部（９）の開口を閉鎖する下方位置及び前記開
口を開放する上方位置に切換え配置可能なカバー（１
１）と、そのカバー（１１）を前記下方位置に保持する第１のロ
ック部材（１２，１３）と、前記カバー（１１）を前記上方位置に保持する第２のロ
ック部材（１４，１５）とを備え、用紙装着時において、第２のロック部材（１４，１５）
により上方位置に保持されたカバー（１１）が用紙の下
面を支持するように構成したことを特徴とする印字装
置。
【請求項２】前記用紙装着部（８）はプラテン（３）に
沿って延びる山形状の突条（５）と、その突条（５）の
前部傾斜面（６）に連なって同一平面上に位置するよう
にプラテン（３）の後部下方に延びる用紙案内部（７）
とから構成され、用紙装着時において、カバー（１１）
の先端部外側面（１１ａ）が前記前部傾斜面（６）及び
用紙案内部（７）と同一平面上に配置されるように構成
したことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記
載の印字装置。