JPH0625320Y2 - 有端歯付きベルトの製造装置 - Google Patents

有端歯付きベルトの製造装置

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JPH0625320Y2
JPH0625320Y2 JP1399789U JP1399789U JPH0625320Y2 JP H0625320 Y2 JPH0625320 Y2 JP H0625320Y2 JP 1399789 U JP1399789 U JP 1399789U JP 1399789 U JP1399789 U JP 1399789U JP H0625320 Y2 JPH0625320 Y2 JP H0625320Y2
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cavity
mold
toothed belt
elastomer
peripheral surface
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晴彦 伊藤
準一 井波
聡司 中根
隆夫 佐藤
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Nitta Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は,熱可塑性樹脂または熱可塑性エラストマー製
の有端歯付きベルトの製造装置に関する。
(従来の技術) 歯付きベルトは動力の同期伝動が可能であるため,一般
産業用機械,精密機械等に広く採用されている。このよ
うな歯付きベルトは,従来,外周面が周方向に所定のピ
ッチで凹凸状になった内型と,該内型に外嵌される外型
との間に,液状エラストマを注入して硬化させることに
より広幅の無端歯付きベルトを形成し,この広幅の無端
歯付きベルトを所定幅に切断することにより製造されて
いる。
しかし,このような製造方法では,ベルト長さ(周方向
長さ)が制限されるため,長さが異なるベルトを製造す
るためには,製造するベルト長さに応じた金型が必要に
なり,また,長尺の歯付きベルトを製造することができ
ない。
このような製造方法に替えて,長尺歯付きベルトの製造
方法が特公昭54−15701号公報,特開昭63−162225号公
報,特開昭63−126707号公報に開示されている。各公報
に開示された製造方法では,有端状の歯付きベルトが形
成され,歯付きベルトの設置現場にて無端化される。該
製造方法に使用される歯付きベルトの製造装置は,第5
図に示すように,回転可能になった円筒状のモールド70
を有している。該モールド70は,外周部における軸方向
(幅方向)の各側部に,適当な間隔をあけて,外方へ突
出する一対のフランジ部71および71が全周にわたって設
けられている。該モールド70の各フランジ部71間の周面
には,周方向に所定のピッチで凹部71bが形成されてお
り,該凹部71b間の凸部71aとにより,該周面が周方向に
凹凸状になっている。そして,該周面と各フランジ部71
とにより,所定のキャビティが形成されている。各凸部
71aの外周面の周方向中央部には,幅方向に延びる凸条
(ピップ)71cがそれぞれ設けられている。
該モールド70の上方には,キャビティ内に熱可塑性樹脂
または熱可塑性エラストマーを注入するためのダイ80が
配設されており,該ダイ80からキャビティ内に熱可塑性
樹脂またはエラストマーが充填される。
該ダイ80のモールド70回転方向下流側には,該モールド
70の各フランジ部71の外周面に所定の周方向長さにわた
って当接してキャビティを密閉状態にならないように閉
塞するバンド体90が配設されている。該バンド体90は,
モールド70と共に略半周にわたって移動するように,例
えば複数のプーリに巻掛けられて周回移動しうる。
このような有端歯付きベルトの製造装置では,モールド
70における各ピップ71c上に,抗長体としての複数本の
心線が,幅方向に所定の間隔をあけて巻掛けられるよう
に,モールド70が回転された状態で,ダイ80から熱可塑
性樹脂またはエラストマーがキャビティ内に充填され
る。モールド70の回転により,熱可塑性樹脂がバンド体
90にて密閉状態にならないように閉塞され,熱可塑性樹
脂またはエラストマーがキャビティ内に充填される。そ
して,バンド体90がキャビティを閉塞した状態でモール
ド70と一体的に移動し,該熱可塑性樹脂またはエラスト
マーが硬化するまでの間,該キャビティ内に熱可塑性樹
脂またはエラストマーが保持される。そして,熱可塑性
樹脂またはエラストマーが該キャビティ内にて硬化する
ことにより,心線を有する所定形状の歯付きベルトが得
られる。
(考案が解決しようとする課題) このような従来の有端歯付きベルトの製造装置では,キ
ャビティ内に充填される熱可塑性樹脂またはエラストマ
ー量が多すぎる場合には,キャビティ内に充填された熱
可塑性樹脂またはエラストマーがバンド体90により強く
圧縮されるため,硬化した熱可塑性樹脂またはエラスト
マー内に残留応力が生じるおそれがある。熱可塑性樹脂
またはエラストマー内に残留応力が生じると,得られる
歯付きベルトの剛性が著しく低下し耐久性が損なわれ
る。反対に,キャビティ内に充填される熱可塑性樹脂ま
たはエラストマー量が少ない場合には,得られる歯付き
ベルトは所定の厚さにならず,やはり歯付きベルトの剛
性が低下し,耐久性が損なわれる。このため,押出量を
精密に制御し,キャビティ内への熱可塑性樹脂またはエ
ラストマーの注入量を精密に制御しなければ,所定形状
および所定剛性の歯付きベルトを得ることができない。
また,押出量を精密に制御して,熱可塑性樹脂またはエ
ラストマーのキャビティ内への注入量を高精度に制御し
ても,所定量の注入量とすることは容易ではなく,所定
厚さ,所定形状および所定剛性の歯付きベルトを得るこ
とは困難である。
本考案は上記従来の問題を解決するものであり,その目
的は,押出量を高精度に制御して,モールドのキャビテ
ィ内への樹脂またはエラストマー注入量を高精度に制御
することなく,耐久性に優れた所定形状,寸法の歯付き
ベルトを容易に得ることができる有端歯付きベルト製造
装置を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本考案の有端歯付きベルトの製造装置は,外周面におけ
る軸方向の各側部にそれぞれ外方へ突出するフランジ部
を有して,各フランジ部間の周面が周方向に所定ピッチ
の凹凸状になった円筒状をしており,各フランジ部と各
フランジ部間の周面とにより外周部にキャビティが形成
されたモールドと,該モールドの各フランジ部に当接し
て該キャビティを密閉状態にならないように閉塞するバ
ンド体と,を具備し,該バンド体にて閉塞されたキャビ
ティ内にて溶融樹脂または溶解エラストマーを硬化させ
ることにより,有端歯付きベルトを製造する装置であっ
て,前記モールドの各フランジ部にキャビティに連通す
る排出溝部を有してなり,そのことにより上記目的が達
成される。
(実施例) 以下に本考案を実施例について説明する。
本考案の有端歯付きベルトの製造装置は,第1図および
第2図に示すように,回転可能になった円筒状のモール
ド10を有する。該モールド10は,外周部における軸方向
(幅方向)の各側部に,適当な間隔をあけて,外方へ突
出する一対のフランジ部11および11が全周にわたって設
けられている。該モールド10の各フランジ部11間の周面
には,周方向に所定ピッチの凹部12bが形成されてお
り,該凹部12b間の凸部12aとにより,凹凸状になってい
る。そして,該周面と各フランジ部11とにより,所定の
キャビティが形成されている。各凸部12aの外周面の周
方向中央部には,幅方向に延びる凸条(ピップ)12cが
それぞれ設けられている。
各フランジ部11の外周部には,モールド10におけるキャ
ビティと該モールド10の外部とを連通するエラストマー
の排出溝部13が設けられている。排出溝部13は,モール
ド10における各フランジ部11間の周面の凸部12a外方部
に連通するように,周方向に適当なピッチでそれぞれが
平行になっている。該排出溝部13は,フランジ部11の外
方へ開口している。
該モールド10の上方には,該モールド10のキャビティ内
へ溶融樹脂を注入するダイ20が設けられている。該ダイ
20からは熱可塑性エラストマー30がキャビティ内の整列
された心線上へ押し出される。
該ダイ20のモールド10回転方向下流側には,モールド10
のキャビティを閉塞するためのバンド体53が設けられて
いる。該バンド体53は,モールド10のフランジ部11外周
面に当接しうる幅方向寸法を有している。該バンド体53
は,モールド10の上方および下方にそれぞれ配設された
ローラ52aおよび52bと,該モールド10の側方に配設され
たローラ51とに巻掛けられた包みベルトであり,モール
ド10のフランジ部11外周面に,略半周にわたって当接し
てキャビティを密閉状態にならないように閉塞して,モ
ールド10と共に一体的に移動する。
このような構成の歯付きベルトの製造装置では,モール
ド10のフランジ部11間に,幅方向に適当な間隔をあけて
抗張体として複数の心線40が巻掛けられる。このような
状態で,モールド10が回転され,ダイ20から熱可塑性エ
ラストマー30がキャビティ内の整列された心線40上に注
入される。心線40は,モールド10におけるピップ12cに
支持された状態で,モールド10と共に回転する。心線40
上に押出された熱可塑性エラストマー30は,バンド体53
がフランジ部11に当接している領域に達し,該バンド体
50にて熱可塑性エラストマー30が圧縮されてキャビティ
内に充填され,余剰の熱可塑性エラストマー30は,キャ
ビティから排出溝部13内に流出する。これにより,キャ
ビティ内には熱可塑性エラストマー30がすみずみまでい
きわたり,該熱可塑性エラストマー30は,キャビティの
形状に対応した所定の歯付きベルト形状になる。
キャビティを閉塞するバンド体53は,キャビティを密閉
状態にならないように閉塞した状態でモールド10と共に
移動し,キャビティ内の熱可塑性エラストマー30は該バ
ンド体53にて硬化するまでの間保持される。そして,バ
ンド体53がモールド10と共に略半周にわたって移動する
と熱可塑性エラストマー30が硬化し,これにより,内部
に心線40が配設された所定形状の歯付きベルトが,順次
製造される。
このように,キャビティ内に注入される熱可塑性エラス
トマーは,その注入量を精密に制御しなくても,余剰の
エラストマー30が排出溝13を通って流出するために,確
実にキャビティ内のすみずみまで充填され,所定の形状
とされる。排出溝部13内に入り込んだ余剰の熱可塑性エ
ラストマー30は該排出溝部13内にて硬化する。
このようにして,所定の長さの歯付きベルトが製造され
ると,歯付きベルトは,一旦切断され,樹脂排出溝部13
内にて硬化した熱可塑性エラストマー30がバリとして除
去される。そして,歯付きベルトを配設すべき現場にて
該歯付きベルトが無端化される。
なお,排出溝部13は,キャビティ内とフランジ部11の外
部とが連通している必要がなく,例えば,第3図に示す
ように,各フランジ部11内に連通しモールド10の外部に
は連通しない状態で設けてもよい。
また,第4図に示すように,各フランジ部11の外周面の
各側部に,バンド体53を案内するための突条14をそれぞ
れ周方向に連続的に設ける構成としてもよい。
(考案の効果) 本考案の歯付きベルト製造装置は,このように,各フラ
ンジ部にキャビティに連通する排出溝部が設けられてい
るため,キャビティ内に充填される熱可塑性樹脂または
エラストマー量を高精度にて制御しなくても,所定の形
状および所定の剛性を有する有端歯付きベルトがきわめ
て容易に得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の有端歯付きベルトの製造装置の一例を
示す概略正面図,第2図は第1図のII−II線における断
面図,第3図および第4図はそれぞれ本考案の有端歯付
きベルト製造装置の他の実施例の断面図,第5図は従来
の有端歯付きベルトの製造装置の概略正面図である。 10……モールド,11……フランジ部,12a……凸部,12b
……凹部,12c……ピップ,13……排出溝部,20……ダ
イ,30……熱可塑性エラストマー,40……心線,53……
バンド体

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周面における軸方向の各側部にそれぞれ
    外方へ突出するフランジ部を有して,各フランジ部間の
    周面が周方向に所定ピッチの凹凸状になった円筒状をし
    ており,各フランジ部と各フランジ部間の周面とにより
    外周部にキャビティが形成されたモールドと, 該モールドの各フランジ部に当接して該キャビティを密
    閉状態にならないように閉塞するバンド体と,を具備
    し, 該バンド体にて閉塞されたキャビティ内にて溶融樹脂ま
    たは溶融エラストマーを硬化させることにより,有端歯
    付きベルトを製造する装置であって, 前記モールドの各フランジ部にキャビティに連通する排
    出溝部を有してなる 有端歯付きベルトの製造装置。
JP1399789U 1989-02-08 1989-02-08 有端歯付きベルトの製造装置 Expired - Lifetime JPH0625320Y2 (ja)

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JPH02106325U JPH02106325U (ja) 1990-08-23
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