JPH06252121A - ウェット洗浄装置及びその薬液交換方法 - Google Patents

ウェット洗浄装置及びその薬液交換方法

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JPH06252121A
JPH06252121A JP3847393A JP3847393A JPH06252121A JP H06252121 A JPH06252121 A JP H06252121A JP 3847393 A JP3847393 A JP 3847393A JP 3847393 A JP3847393 A JP 3847393A JP H06252121 A JPH06252121 A JP H06252121A
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JP
Japan
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chemical
filter
pure water
chemical liquid
cleaning
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Application number
JP3847393A
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English (en)
Inventor
Naohiko Fujino
直彦 藤野
Hiroshi Sasai
寛 笹井
Masashi Omori
雅司 大森
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Publication of JPH06252121A publication Critical patent/JPH06252121A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 薬液の交換を繰り返しても本来の洗浄能力の
劣化を抑制して洗浄能力を長期間に亘って持続させるこ
とができ、薬液交換直後に洗浄槽の薬液に異物を残存さ
せることなく薬液交換直後の洗浄においても製品に異物
を付着させることがないウェット洗浄装置の薬液交換方
法を提供する。 【構成】 薬液循環系7、9にフィルター8を備えたウ
ェット洗浄装置の薬液交換方法において、フィルター8
内の薬液を純水で置換し、その後この純水を新しい薬液
で置換するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリコンウェハの洗浄
等に用いられるRCA洗浄で代表されるウェット洗浄装
置及びその薬液交換方法に関する。なお、RCA洗浄に
ついては、例えばデビッド エ プュォティネン、アー
ルシーエ,レビュウ(Dabid A Puotinen,RCA Review),1
87頁,1970年6月に示されている。
【0002】
【従来の技術】従来のウェット洗浄装置及びその薬液交
換方法を図4を参照しながら説明する。同図において、
1は薬液S中に製品(例えば、シリコンウエハ)を浸漬
した状態で洗浄する洗浄槽、2はこの洗浄槽1にシリコ
ンウエハ等の製品を浸漬した時にこの洗浄槽1からオー
バーフローする薬液Sを受けるオーバーフロー槽、3は
このオーバーフロー槽2内の薬液Sの液面Lを検出して
液面Lを制御する制御手段としての液面センサー、4は
この液面センサー3から得られる情報に基づいて開閉し
て薬液供給配管5を介して薬液Sを上記オーバーフロー
槽2へ供給する薬液供給用バルブ、6はこの薬液供給用
バルブ4の開放時に供給された薬液Sを循環配管7を介
して循環させる循環ポンプ、8はこの循環ポンプ6から
の薬液Sを瀘過するフィルター、9はこのフィルター8
によって瀘過された薬液Sを上記洗浄槽1へ循環させる
循環配管である。また、10、11は上記循環配管7、
9にそれぞれ配設され、上記フィルター8の両側の圧力
差を検出する圧力計、12は上記洗浄槽1の底面から延
設された第1排出配管、13は上記オーバーフロー槽2
の底面から延設された第2排出配管、14はこれらの両
排出配管12、13が合流する第3排出配管、15はこ
の第3排出配管14から薬液Sを排出する際に用いられ
る排出用バルブである。
【0003】次に、動作について説明する。洗浄槽1で
製品を洗浄する場合には、循環ポンプ6が常に駆動し、
薬液Sが常に洗浄槽1からオーバーフロー槽2へオーバ
ーフローしている。そして、このオーバーフロー槽2へ
オーバーフローした薬液Sは循環ポンプ6によって循環
配管7を介してフィルター8に液送される。フィルター
8では薬液Sを瀘過し、異物が除去された薬液Sは循環
配管9を経て洗浄槽1へ戻され、その洗浄能力が劣化す
るまでその循環を続ける。
【0004】そして、薬液Sの洗浄能力が劣化すると新
しい薬液Sと交換する。薬液を交換する際には、まず薬
液供給用バルブ4を一旦閉じて薬液Sの供給を停止する
と共に循環ポンプ6を停止させる。その後、排出用バル
ブ15を開放して洗浄槽1及びオーバーフロー槽2の薬
液Sを第1排出配管12ないし第3排出配管14を介し
て抜き取り、これら両槽1、2内の薬液Sが全て抜き取
られた時点で排出用バルブ15を閉じると共に薬液供給
用バルブ4を開放して新たな薬液Sを液面センサー3で
オーバーフロー槽2の液面Lを検出しながら所定量にな
るまで供給する。そして、薬液Sが所定量に達したら再
び循環ポンプ6を駆動させて新しい薬液Sの循環を開始
して薬液Sの交換を終了する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ウェット洗浄装置では、薬液Sを交換する際に、上述の
ようにフィルター8に引っ掛って存在している異物に対
して何等の対策も講じることなく単に薬液Sを交換する
だけで循環ポンプ6を再起動させて製品を洗浄するよう
にしていたため、薬液Sの交換を繰り返すに連れてフィ
ルター8に異物が蓄積し、ウェット洗浄装置本来の能力
が徐々に劣化するという課題があった。また、従来の薬
液交換方法では、循環ポンプ6を停止した状態で薬液交
換を行なうため、フィルター8に圧力が加わらなくなっ
てフィルター8内で薬液Sが流れなくなってフィルター
8内に引っ掛って存在している異物が解れたり、あるい
は逆流したりしてフィルター8から遊離し、薬液交換直
後の薬液S中の異物量が著しく増加し、この異物が薬液
Sと共に洗浄槽1内に流れ込み、薬液交換直後に洗浄さ
れた製品に多くの異物が残るという課題があった。
【0006】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、薬液の交換を繰り返しても本来の洗浄能力
の劣化を抑制して洗浄能力を長期間に亘って持続させる
ことができ、薬液交換直後に洗浄槽の薬液に異物が残存
せず薬液交換直後の洗浄においても製品に異物を付着さ
せることがないウェット洗浄装置及びその薬液交換方法
を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
のウェット洗浄装置の薬液交換方法は、フィルター内の
薬液を純水で置換し、その後この純水を新しい薬液で置
換するものである。
【0008】本発明の請求項2に記載のウェット洗浄装
置の薬液交換方法は、フィルター内での薬液の流れを止
めることなくフィルター内の薬液を純水で置換し、その
後フィルター内での純水の流れを止めることなる純水を
新しい薬液で置換するものである。
【0009】本発明の請求項3に記載のウェット洗浄装
置は、薬液循環系に組み込まれ薬液中に浸漬した状態で
製品を洗浄する洗浄槽と、この洗浄槽内の液量を検出し
て薬液供給手段からの薬液の供給量を制御する制御手段
と、上記薬液循環系に組み込まれたフィルターと、上記
薬液を上記フィルターで瀘過しながら上記洗浄槽へ液送
する循環ポンプと、上記洗浄槽に純水を供給する純水供
給配管と、この純水供給配管からの純水の供給量を上記
制御手段を用いて制御する制御弁と、上記洗浄槽に一端
部が取り付けられた排出配管とを備えたものである。
【0010】
【作用】本発明の請求項1および請求項3に記載の発明
によれば、薬液を交換する際に、薬液循環系のフィルタ
ーに残存する使用後の古い薬液を純水で置換してフィル
ターに存在する異物を除去した後、この純水を新しい薬
液で置換することにより、ウェット洗浄装置の洗浄能力
を長期間に亘って維持することができる。
【0011】また、本発明の請求項2および請求項3に
記載の発明によれば、薬液を交換する際に、フィルター
での流れを止めることなくフィルターの使用後の薬液を
純水で置換してフィルターに存在する異物を逆流させる
ことなく除去した後、フィルターでの流れを止めること
なくフィルターの純水を新しい薬液で置換することによ
り、薬液交換直後に異物を製品に付着させることなく洗
浄することができると共に、ウェット洗浄装置の洗浄能
力を長期間に亘って持続することができる。
【0012】
【実施例】以下、図1〜図3に示す実施例に基づいて従
来と同一または相当部分には同一符号を付して本発明を
説明する。尚、各図中、図1は本発明のウェット洗浄装
置の一実施例を示す構成図、図2は本発明のウェット洗
浄装置の他の実施例を示す構成図、図3は薬液交換終了
から薬液循環に要した時間とその時の洗浄でシリコンウ
エハ上に残った0.1μmレベルの異物の数との相関関
係を示すグラフである。
【0013】実施例1.本実施例のウェット洗浄装置
は、薬液S中に浸漬した状態でシリコンウエハ等の製品
(図示せず)を洗浄する洗浄槽1と、この洗浄槽1に製
品を浸漬した時にこの洗浄槽1からオーバーフローする
薬液Sを受けるオーバーフロー槽2と、このオーバーフ
ロー槽2内の液量として液面Lを検出して薬液供給用バ
ルブ4を開閉制御して薬液供給配管5からの薬液Sの供
給量を制御する制御手段としての液面センサー3とを有
し、この液面センサー3により薬液Sの液面Lが制御さ
れた状態下で薬液Sをフィルター8で瀘過するようにな
っている。また、循環配管7,9で構成された薬液循環
系には、薬液Sを循環させるベローズポンプ等の循環ポ
ンプ6が組み込まれている。
【0014】更に、本実施例のウェット洗浄装置には、
オーバーフロー槽2を介してフィルター8へ純水を供給
する純水供給配管16と、この純水供給配管16からの
純水の供給量を液面センサー3を介して制御する制御弁
としての純水供給用バルブ17とが設けられ、循環ポン
プ6の駆動により薬液循環系へ純水を循環させてフィル
ター8の異物を除去するようになっている。つまり、本
実施例のウェット洗浄装置はオーバーフロー槽2を介し
てフィルター8へ純水を供給する手段を設けた以外は従
来のものに準じて構成され、従来と同様の洗浄動作によ
り製品を洗浄するようの構成されている。また、純水供
給配管16は、循環ポンプ6によってフィルター8へ純
水を供給できるように構成されたものであれば、必ずし
も純水の供給先がオーバーフロー槽2でなくてもよい。
【0015】次に、ウェット洗浄装置を用いた本発明の
薬液交換方法に一実施例について説明する。まず、薬液
循環系のフィルター8に残存する使用後の古い薬液Sを
純水で置換する手順について説明する。それにはまず、
循環ポンプ6を停止させた後、排出用バルブ15を開放
することにより洗浄槽1及びオーバーフロー槽2内の使
用後の古い薬液Sを全て排出する。次いで、純水供給用
バルブ17を開放して純水供給配管16からオーバーフ
ロー槽2内に純水を供給し、薬液循環系の純水量が所定
量になるまで液面センサー3で制御しながら純水を供給
する。そして、純水が所定量に達した後、つまり本実施
例では約10分間純水を流し続けた後、循環ポンプ6を
駆動させてオーバーフロー槽2の純水をフィルター8を
介して洗浄槽1へ供給し続ければ、この間にフィルター
8に引っ掛って存在していた微小な異物が純水と共にフ
ィルター8から除去される。
【0016】次いで、汚れた純水と新しい薬液Sを置換
する手順について説明する。この置換にはまず、循環ポ
ンプ6を停止させた後、排出用バルブ15を開放するこ
とにより洗浄槽1及びオーバーフロー槽2内の汚れた純
水を全て排出する。次いで、薬液供給用バルブ4を開放
して薬液供給配管5からオーバーフロー槽2内に新しい
薬液Sを供給し、薬液循環系の新しい薬液Sが所定量に
なるまで液面センサー3で制御しながら薬液Sを供給す
る。次いで、循環ポンプ6を駆動させてオーバーフロー
槽2の新しい薬液Sをフィルター8を介して洗浄槽1へ
供給し続ければ、液面センサー3によって新しい薬液S
が所定量に達してその供給が液面センサー3の作用によ
って停止し、薬液Sの交換を終了する。
【0017】以上説明したように本実施例によれば、薬
液Sを交換する際に、薬液循環系のフィルター8に残存
する使用後の古い薬液Sを純水で置換してフィルター8
に存在する異物を除去した後、この純水を新しい薬液S
で置換するようにしたため、交換直後の洗浄時に製品に
異物を付着させる虞がなく、しかもフィルタ8に目詰ま
りがなくウェット洗浄装置の初期の洗浄能力を長期間に
亘って持続することができる。
【0018】実施例2.本実施例のウェット洗浄装置
は、図2に示すように、オーバーフロー槽2の第2排出
配管13を省略した以外は実施例1と同様に構成されて
いる。そこで、本実施例のウェット洗浄装置を用いた本
発明の薬液交換方法に一実施例について説明する。本実
施例での薬液の交換は、循環ポンプ6を停止させること
なくフィルター8を純水で洗浄する以外は実施例1の場
合と同様に薬液の交換を行なう。それにはまず、循環ポ
ンプ6を駆動させた状態で、排出用バルブ15を開放す
ることにより洗浄槽1内の使用後の古い薬液Sを全て排
出すると共に、この排出動作とほぼ同時に純水供給用バ
ルブ17を開放して純水供給配管16からオーバーフロ
ー槽2内に純水を供給すると、オーバーフロー槽2内の
古い薬液Sが徐々に純水と置換される。この時、循環ポ
ンプ6は駆動しているため、フィルター8へは徐々に置
換された純水が循環してフィルター8内に引っ掛って存
在していた微小な異物をフィルター8の外部へ除去して
洗浄槽1に供給され、更に第1、第3排出配管12、1
4を介して排水される。
【0019】そして、洗浄槽1内の古い薬液Sを全て排
出した後、排出用バルブ15及び純水供給用バルブ17
を閉じると共に、この純水供給用バルブ17に代えて薬
液供給用バルブ4を開放して薬液供給配管5からオーバ
ーフロー槽2内に新しい薬液Sを供給し、循環ポンプ6
によりオーバーフロー槽2の新しい薬液Sをフィルター
8を介して洗浄槽1へ供給し続ければ、液面センサー3
によって新しい薬液Sが所定量に達すれば、その供給が
液面センサー3の作用によって停止し、薬液Sの交換を
終了する。
【0020】以上説明したように本実施例によれば、薬
液Sを交換する際に、フィルター8での流れを止めるこ
となくフィルター8内の使用後の薬液Sを純水で置換し
ながらフィルター8に存在する異物を逆流させることな
く除去した後、フィルター8での流れを止めることなく
フィルター8の純水を新しい薬液で置換するようにした
ため、フィルター8での液流を絶えず確保してフィルタ
ー8に引っ掛って存在していた異物の逆流を防止するこ
とができ、薬液交換直後においても異物を製品に付着さ
せるこなく洗浄することができると共に、ウェット洗浄
装置の洗浄能力を長期間に亘って持続することができ
る。
【0021】洗浄特性評価 本評価では、上記各実施例のウェット洗浄装置及び従来
のウェット洗浄装置を用いて未洗浄の6インチシリコン
ウエハ(FZタイプ:信越シリコン(株)製)を洗浄し
た場合の薬液交換終了から薬液循環に要した時間と、そ
の時の洗浄によって得られるシリコンウエハ上の0.1
μmレベルの異物の数との相関性によって各ウェット洗
浄装置の洗浄特性を下記条件下で評価したところ、図3
に示す結果が得られた。図3に示す結果によれば、実施
例1のウェット洗浄装置及び実施例2のウェット洗浄装
置はいずれも薬液交換直後においても従来のウェット洗
浄装置に比べて格段に優れた洗浄効果を得ることができ
ることが判った。また、実施例2の方が実施例1よりも
洗浄特性に優れていることが判った。 (1) ウェット洗浄装置の薬液循環系の機器条件 循環ポンプ; 形式:テフロンベローズポンプ(イワキ製) 形番:FA20R 最大能力:17リットル/分 フィルター; 形式: 形番:PF80(日本ミリポア・リミテッド製) 能力:0.1μmフィルター 流量:11.3リットル/分(エアー入圧2.0Kg/c
m2) (2) シリコンウエハ上の異物の測定条件 日立電子エンジニアリング(株)製の表面検査装置LS
−6000を用い、シリコンウエハ端から8mmの部分
を除いた範囲で測定を行なった。 (3) 6インチシリコンウエハの状態 予めクラス10000のクリーンルームに封切り後の上
記シリコンウエハを10分間放置したものを用い、この
シリコンウエハについて上記表面検査装置を用いて0.
1μm以上の微粒子の数を測定したところ、全てのシリ
コンウエハで、その微粒子の数は、100〜300の範
囲にあり、それぞれの平均値が170であった。
【0022】尚、本発明のウェット洗浄装置及びその薬
液交換方法は、上記各実施例に制限されるものでないこ
とはいうまでもない。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
および請求項3に記載の発明によれば、薬液循環系のフ
ィルターに残存する使用後の薬液を純水で置換した後、
この純水を新しい薬液で置換するようになっているた
め、薬液の交換を繰り返しても本来の洗浄能力の劣化を
抑制して洗浄能力を長期間に亘って持続させることがで
き、薬液交換直後に洗浄槽の薬液に異物を残存させるこ
となく薬液交換直後の洗浄においても製品に異物を付着
させることがないという効果がある。
【0024】また、本発明の請求項2および請求項3に
記載の発明によれば、薬液を交換する際に、フィルター
での流れを止めることなくフィルターの使用後の薬液を
純水で置換してフィルターに存在する異物を逆流させる
ことなく除去した後、フィルターでの流れを止めること
なくフィルターの純水を新しい薬液で置換するようにな
っているので、フィルターでの液流を絶えず確保してフ
ィルターに引っ掛って存在していた異物を除去すること
ができ、薬液交換直後においても異物を製品に付着させ
るこなく洗浄することができると共に、ウェット洗浄装
置の洗浄能力を長期間に亘って持続することができる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のウェット洗浄装置の一実施例を示す構
成図である。
【図2】本発明のウェット洗浄装置の他の実施例を示す
構成図である。
【図3】薬液交換終了から薬液循環に要した時間とその
時の洗浄でシリコンウエハ上に残った0.1μmレベル
の異物の数との相関関係を示すグラフである。
【図4】従来のウェット洗浄装置の一例を示す構成図で
ある。
【符号の説明】
1 洗浄槽 2 オーバーフロー槽 3 液面センサー(制御手段) 4 薬液供給用バルブ(薬液供給手段) 5 薬液供給配管(薬液供給手段) 6 循環ポンプ 7 循環配管(薬液循環系) 8 フィルター 9 循環配管(薬液循環系) 12 第1排出配管 13 第2排出配管 15 排出バルブ 16 純水供給配管 17 純水供給用バルブ(制御弁)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】従来のウェット洗浄装置及びその薬液交
換方法を図4を参照しながら説明する。同図において、
1は薬液S中に製品(例えば、シリコンウエハ)を浸漬
した状態で洗浄する洗浄槽、2はこの洗浄槽1にシリコ
ンウエハ等の製品を浸漬した時にこの洗浄槽1からオー
バーフローする薬液Sを受けるオーバーフロー槽、3は
このオーバーフロー槽2内の薬液Sの液面Lを検出して
液面Lを制御する制御手段としての液面センサー、4は
この液面センサー3から得られる情報に基づいて開閉し
て薬液供給配管5を介して薬液Sを上記オーバーフロー
槽2へ供給する薬液供給用バルブ、6は洗浄槽1および
オーバーフロー槽2内の薬液Sを循環配管7を介して循
環させる循環ポンプ、8はこの循環ポンプ6からの薬液
Sを瀘過するフィルター、9はこのフィルター8によっ
て瀘過された薬液Sを上記洗浄槽1へ循環させる循環配
管である。また、10、11は上記循環配管7、9にそ
れぞれ配設され、上記フィルター8の両側の圧力差を検
出する圧力計、12は上記洗浄槽1の底面から延設され
た第1排出配管、13は上記オーバーフロー槽2の底面
から延設された第2排出配管、14はこれらの両排出配
管12、13が合流する第3排出配管、15はこの第3
排出配管14から薬液Sを排出する際に用いられる排出
用バルブである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】次に、動作について説明する。洗浄槽1で
製品を洗浄する場合には、循環ポンプ6が常に駆動し、
薬液Sが常に洗浄槽1からオーバーフロー槽2へオーバ
ーフローしている。そして、このオーバーフロー槽2へ
オーバーフローした薬液Sは循環ポンプ6によって循環
配管7を介してフィルター8に液送される。フィルター
8では薬液Sを瀘過し、異物が除去された薬液Sは循環
配管9を経て洗浄槽1へ戻され、その薬液Sの洗浄能力
が劣化するまでその循環を続ける。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】そして、薬液Sの洗浄能力が劣化すると新
しい薬液Sと交換する。薬液を交換する際には、まず薬
液供給用バルブ4を一旦閉じて薬液Sの供給を停止する
と共に循環ポンプ6を停止させる。その後、排出用バル
ブ15を開放して洗浄槽1及びオーバーフロー槽2の薬
液Sを第1排出配管12および第2排出配管13を介し
て抜き取り、これら両槽1、2内の薬液Sが全て抜き取
られた時点で排出用バルブ15を閉じると共に薬液供給
用バルブ4を開放して新たな薬液Sを液面センサー3で
オーバーフロー槽2の液面Lを検出しながら所定量にな
るまで供給する。そして、薬液Sが所定量に達したら再
び循環ポンプ6を駆動させて新しい薬液Sの循環を開始
して薬液Sの交換を終了する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ウェット洗浄装置では、薬液Sを交換する際に、上述の
ようにフィルター8に引っ掛って存在している異物に対
して何等の対策も講じることなく単に薬液Sを交換する
だけで循環ポンプ6を再起動させて製品を洗浄するよう
にしていたため、薬液Sの循環を繰り返すに連れてフィ
ルター8に異物が蓄積し、ウェット洗浄装置本来の能力
が徐々に劣化するという課題があった。また、従来の薬
液交換方法では、循環ポンプ6を停止した状態で薬液交
換を行なうため、フィルター8に圧力が加わらなくなっ
てフィルター8内で薬液Sが流れなくなってフィルター
8内に引っ掛って存在している異物が解れたり、あるい
は逆流したりしてフィルター8から遊離し、その結果、
薬液交換後の循環で、薬液S中に異物が拡散し、薬液S
中の異物量が著しく増加し、この異物が薬液Sと共に洗
浄槽1内に流れ込み、薬液交換直後に洗浄された製品に
多くの異物が残るという課題があった。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】更に、本実施例のウェット洗浄装置には、
オーバーフロー槽2を介してフィルター8へ純水を供給
する純水供給配管16と、この純水供給配管16からの
純水の供給量を液面センサー3を介して制御する制御弁
としての純水供給用バルブ17とが設けられ、循環ポン
プ6の駆動により薬液循環系へ純水を循環させてフィル
ター8の異物を除去するようになっている。つまり、本
実施例のウェット洗浄装置はオーバーフロー槽2を介し
てフィルター8へ純水を供給する手段を設けた以外は従
来のものに準じて構成され、従来と同様の洗浄動作によ
り製品を洗浄するようの構成されている。また、純水供
給配管16は、フィルター8へ純水を供給できるように
構成されたものであれば、必ずしも純水の供給先がオー
バーフロー槽2でなくてもよい。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】次に、ウェット洗浄装置を用いた本発明の
薬液交換方法に一実施例について説明する。まず、薬液
循環系のフィルター8に残存する使用後の古い薬液Sを
純水で置換する手順について説明する。それにはまず、
循環ポンプ6を停止させた後、排出用バルブ15を開放
することにより洗浄槽1及びオーバーフロー槽2内の使
用後の古い薬液Sを全て排出する。次いで、排出用バル
ブ15を閉じ、純水供給用バルブ17を開放して純水供
給配管16からオーバーフロー槽2内に純水を供給し、
薬液循環系の純水量が所定量になるまで液面センサー3
で制御しながら純水を供給する。そして、純水が所定量
に達した後、循環ポンプ6を駆動させてオーバーフロー
槽2の純水をフィルター8を介して洗浄槽1へ供給し続
ければ、この間にフィルター8に引っ掛って存在してい
た微小な異物が純水と共にフィルター8から除去され
る。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】次いで、汚れた純水と新しい薬液Sを置換
する手順について説明する。この置換にはまず、純水供
給バルブ17を閉じ、循環ポンプ6を停止させた後、排
出用バルブ15を開放することにより洗浄槽1及びオー
バーフロー槽2内の汚れた純水を全て排出する。次い
で、排出用バルブ15を閉じ、薬液供給用バルブ4を開
放して薬液供給配管5からオーバーフロー槽2内に新し
い薬液Sを供給し、薬液循環系の新しい薬液Sが所定量
になるまで液面センサー3で制御しながら薬液Sを供給
する。次いで、循環ポンプ6を駆動させてオーバーフロ
ー槽2の新しい薬液Sをフィルター8を介して洗浄槽1
へ供給し続ければ、液面センサー3によって新しい薬液
Sが所定量に達してその供給が液面センサー3の作用に
よって停止し、薬液Sの交換を終了する。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】そして、洗浄槽1内の古い薬液Sを全て排
出した後、しばらくして純水供給用バルブ17を閉じる
と共に、この純水供給用バルブ17に代えて薬液供給用
バルブ4を開放して薬液供給配管5からオーバーフロー
槽2内に新しい薬液Sを供給し、循環ポンプ6によりオ
ーバーフロー槽2の新しい薬液Sをフィルター8を介し
て洗浄槽1へ供給し、次に排出用バルブ15を閉じ、そ
の後も薬液供給配管から薬液Sを供給し続ければ、液面
センサー3によって新しい薬液Sが所定量に達すれば、
その供給が液面センサー3の作用によって停止し、薬液
Sの交換を終了する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】洗浄特性評価 本評価では、上記各実施例のウェット洗浄装置及び従来
のウェット洗浄装置を用いて未洗浄の6インチシリコン
ウエハ(FZタイプ:信越シリコン(株)製)を洗浄し
た場合の薬液交換終了から薬液循環に要した時間と、そ
の時の洗浄によって得られるシリコンウエハ上の0.1
μmレベルの異物の数との相関性によって各ウェット洗
浄装置の洗浄特性を下記条件下で評価したところ、図3
に示す結果が得られた。図3に示す結果によれば、実施
例1のウェット洗浄装置及び実施例2のウェット洗浄装
置はいずれも薬液交換直後においても従来のウェット洗
浄装置に比べて格段に優れた洗浄効果を得ることができ
ることが判った。また、実施例2の方が実施例1よりも
洗浄特性に優れていることが判った。 (1) ウェット洗浄装置の薬液循環系の機器条件 循環ポンプ; 形式:テフロンベローズポンプ(イワキ製) 形番:FA20R 最大能力:17リットル/分 フィルター; 形式: 形番:PF80(日本ミリポア・リミテッド製) 能力:0.1μmフィルター 流量:11.3リットル/分(エアー入圧2.0Kg/c
m2) (2) シリコンウエハ上の異物の測定条件 日立電子エンジニアリング(株)製の表面検査装置LS
−6000を用い、シリコンウエハ端から8mmの部分
を除いた範囲で測定を行なった。 (3) 6インチシリコンウエハの状態 予めクラス10000のクリーンルームに封切り後の上
記シリコンウエハを180分間放置したものを用い、こ
のシリコンウエハについて上記表面検査装置を用いて
0.1μm以上の微粒子の数を測定したところ、全ての
シリコンウエハで、その微粒子の数は、100〜300
の範囲にあり、それぞれの平均値が170であった。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】また、本発明の請求項2および請求項3に
記載の発明によれば、薬液を交換する際に、フィルター
での流れを止めることなくフィルターの使用後の薬液を
純水で置換してフィルターに存在する異物を逆流させる
ことなく除去した後、フィルターでの流れを止めること
なくフィルターの純水を新しい薬液で置換するようにな
っているので、フィルターでの液流を絶えず確保してフ
ィルターに引っ掛って存在していた異物を遊離すること
がなく、薬液交換直後においても異物を製品に付着させ
るこなく洗浄することができると共に、ウェット洗浄装
置の洗浄能力を長期間に亘って持続することができる効
果がある。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬液循環系にフィルターを備えたウェッ
    ト洗浄装置の薬液交換方法において、上記フィルター内
    の薬液を純水で置換し、その後この純水を新しい薬液で
    置換することを特徴とするウェット洗浄装置の薬液交換
    方法。
  2. 【請求項2】 薬液循環系にフィルターを備えたウェッ
    ト洗浄装置の薬液交換方法において、上記フィルター内
    での薬液の流れを止めることなく上記フィルター内の薬
    液を純水で置換し、その後フィルター内での純水の流れ
    を止めることなる純水を新しい薬液で置換することを特
    徴とするウェット洗浄装置の薬液交換方法。
  3. 【請求項3】 薬液循環系に組み込まれ薬液中に浸漬し
    た状態で製品を洗浄する洗浄槽と、この洗浄槽内の液量
    を検出して薬液供給手段からの薬液の供給量を制御する
    制御手段と、上記薬液循環系に組み込まれたフィルター
    と、上記薬液を上記フィルターで瀘過しながら上記洗浄
    槽へ液送する循環ポンプと、上記洗浄槽に純水を供給す
    る純水供給配管と、この純水供給配管からの純水の供給
    量を上記制御手段を用いて制御する制御弁と、上記洗浄
    槽に一端部が取り付けられた排出配管とを備えたことを
    特徴とするウェット洗浄装置。
JP3847393A 1993-02-26 1993-02-26 ウェット洗浄装置及びその薬液交換方法 Pending JPH06252121A (ja)

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