JPH0624744U - 自家保有米用の籾摺精米機 - Google Patents

自家保有米用の籾摺精米機

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JPH0624744U JP6678792U JP6678792U JPH0624744U JP H0624744 U JPH0624744 U JP H0624744U JP 6678792 U JP6678792 U JP 6678792U JP 6678792 U JP6678792 U JP 6678792U JP H0624744 U JPH0624744 U JP H0624744U
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愛次郎 金子
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 全体の背丈が低く、かつ良玄米と小米との選
別を正確に、しかも能率的に達成させて、精米した白米
中に小米が混入するのを極力なくして、高品質の白米を
得ることができる許りか構成が簡単で安価な自家保有米
用の籾摺精米機を提供する。 【構成】 竪長状の機体2に、上段より下段に向け吸引
排塵機4を備えた風選部3と、駆動モータ8を内蔵した
回転選別網胴7を回転自在に本体6内に収納した籾選別
機5と精米機9と遠心式籾摺機10とを順次立体的に配
設し、遠心式籾摺機10の揚穀筒25は風選部3の供給
ホッパー11に接続するとともに、風選部3の排出路1
4は粒選別機5の供給ホッパー15に、また回転選別網
筒7の排出側に設けた良玄米供給樋21は精米機9の供
給ホッパー22にそれぞれのぞませたものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自家用として農家が貯蔵保有していた小量の保有米を必要に応じ随 時籾摺精米して直ちに食することができる小型の自家保有米用の籾摺精米機に関 する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自家用として農家が飯米用として貯蔵保有していた小量の乾燥穀粒を必 要に応じ随時籾摺精米して直ちに食することができるようにするために、籾摺機 により脱ぷされた脱ぷ粒を上段に配設した風選部に移送して流通する選別風で籾 殻を風選除去し、次いで、得られた玄米を張線式の米選別器に供給して良玄米と 小米とに選別した後、良玄米を精米機に供給して白米とするように構成した張線 式米選器をもつ籾摺精米機は、本出願前例えば実開平4−22040号公報に記 載されて公知である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、従前のこの種籾摺精米機は、自家用であるためその処理量が少ない ので、全体の高さを極力低くして小型に形成するとともに玄米と小米との選別能 力が高い安価な籾摺精米機が要望されていたものである。 しかしながら、従前の籾摺精米機においては、脱ぷ穀粒を良玄米と小米とに選 別するために張線式の米選器が用いられていたので、その背丈がどうしても高く なるは勿論のこと、良玄米と小米との選別性能が低下し、精米した際に白米中に 多くの小米が混入し、白米の品質を向上させることができない許りか良玄米と小 米との選別能力を高めることができないという問題点を有していた。
【0004】 本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり 、その目的とするところは、全体の背丈を極力低位ならしめるは勿論のこと良玄 米と小米との選別を正確に、しかも能率的に達成させて、精米した白米中に小米 が混入するのを極力なくして、高品質の白米を得ることができる許りか構成が簡 単で安価な自家保有米用の籾摺精米機を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案における自家保有米用の籾摺精米機は、竪 長状を呈する機体に、上段より下段に向け吸引排塵機を備えた風選部と、駆動モ ータを内蔵した回転選別網胴を回転自在に本体内へ収納軸架した粒選別機と、精 米機と、遠心式籾摺機とを順次立体適に配設し、前記遠心式籾摺機に付設した揚 穀筒の先端側は風選部の供給ホッパーに接続するとともに、風選部の下部に設け た排出路は、粒選別機の供給ホッパーに、また、回転選別網筒の排出側に設けた 良玄米供給樋は精米機の供給ホッパーにそれぞれのぞませたものである。
【0006】 そして、粒選別機は、回転選別網筒の内部に、一端が回転選別網胴の排出側に 位置した本体へ片持ち状に装着したモータ固定軸で固定された駆動モータを内蔵 せしめるとともに、駆動モータの駆動軸には、回転選別網胴の供給側に設けた固 定枠体を直結して構成したものである。
【0007】 また、駆動モータを固定する固定軸は中空状に形成して、内部にモータのリー ド線を収納すれば、甚だ効果的である。
【0008】
【作用】
籾摺精米作業の開始に当たり、遠心式籾摺機、吸引排塵機、粒選別機、精米機 を始動せしめた後、乾燥籾を遠心式籾摺機に供給すれば、乾燥籾は高速回転する インペラにより周壁に振り出されて脱ぷされ玄米となると同時に玄米と籾殻との 混合米は揚穀筒により風選部の供給ホッパーに移送供給される。ところが、風選 部においては、吸引排塵機の吸引作用で選別風路中には吸引選別風が流通されて いるので、供給ホッパーより選別風路中を紆余曲折しながら順次流下する混合米 は選別風により玄米と籾殻とに風選別され、玄米は排出路より粒選別機の供給ホ ッパーに供給されるとともに、籾殻は吸引排塵機により機外に集中排塵される。 そして、供給ホッパーより内蔵した駆動モータにより一方に向け回転される回転 選別網胴内に供給された玄米は、回転選別網胴内を供給側より排出側に向け移行 される間に選別作用を受けて、小米と良玄米とに分離され、小米は小米流穀樋に 沿って機外に排出されるとともに、良玄米は回転選別網胴の排出側に設けた良玄 米供給樋に沿って精米機の供給ホッパーに供給された後、精米機により精白され るものである。
【0009】 ところで、上述の如き籾摺精米作業中において、良玄米と小米とを分離選別す る粒選別機を、特に回転選別網胴の内部に、一端が回転選別網胴の排出側に位置 した本体へ片持ち状に装着したモータ固定軸で固定された駆動モータを内蔵せし めるとともに、駆動モータの駆動軸には回転選別網胴の供給側に設けた固定枠体 を直結して構成したので、良玄米と小米とを正確に、しかも能率よく選別するこ とができる粒選別機を非常に小型かつ構成を簡略化して籾摺精米機の背丈を極力 低く形成せしめることができる許りか、回転選別網胴の排出側にはそれを固定す るための固定枠体が設けられていないので、良玄米の排出能力を高めることがで きる。
【0010】
【実施例】
実施例について図面を参照して説明する。 図1ないし図3において、1は、農家が飯米用として貯蔵保有していた乾燥穀 粒を脱ぷ選別し、得られた良玄米を直ちに精米して白米とすることができる籾摺 精米機であって、該籾摺精米機1は、竪長状を呈する機体2に、上段より下段に 向け吸引排塵機4を備えた風選部3と、駆動モータ8を内蔵した回転選別網胴7 を回転自在に本体6内へ収納軸架した粒選別機5と、精米機9と、遠心式籾摺機 10とを順次立体的に配設して構成したものである。そして、風選部3は、上部 に脱ぷされた玄米と籾殻との混合米を収容する供給ホッパー11を有し、その下 部に複数段に亘りジグザグ状の選別風路12を設けるとともに、選別風路12の 下部一側には吸気窓13を開口し、他側には選別風路12および吸引窓13とを 吸塵口側にそれぞれ接続した吸引排塵機4を配設して構成したものである。そし て、風選部3の下部に設けた排出路14は、供給側より排出側が低くなるよう傾 斜状に配設して、風選部3において籾殻を除去した玄米を良玄米と小米とに分離 選別せしめる粒選別機5の供給側本体6に取外し自在に装着した供給ホッパー1 5に接続せしめる。粒選別機5は、下部を開放した粒選別機5の本体6内に収納 した回転選別網胴7の内部に、一端が回転選別網胴6の排出側に位置した本体6 に配設した装着金具16へ片持ち状に装着した中空筒状のモータ固定軸17で固 定された駆動モータ8を内蔵する。そして、駆動モータ8の駆動軸18には回転 選別網胴7の供給側に設けた固定枠体19を直結するとともに回転選別網胴7の 直下部には、漏下した小米を受け止めて機外に排出するための小米流穀樋20を 、また回転選別胴7の排出端側には良玄米を下段に配設した精米機9の供給ホッ パー22にのぞませた良玄米供給樋21を設けて構成してある。 したがって、上述の粒選別機5は、駆動モータ8を回転選別網胴7内に収蔵し たことで、伝動機構を簡単ならしめるは勿論のこと、回転選別網胴7を片持ち状 に支持したことで、排出側には固定枠体がなくなり、その結果、良玄米の排出能 力を増大させることができる許りか、張線式の米選器に比較してその背丈を著し く低くできると同時に選別能力を増大させることができる。 精米機9は、横型を呈し、内部に回転自在の搗精ロール(図示せず)を収納軸 架して構成したものである。最下段に配設した遠心式籾摺機10は、高速回転す る複数のインペラ23により乾燥穀粒を周壁24に向け跳ね飛ばして衝撃作用に より効率よく脱ぷすることができる従来公知の構成のものであって、上記の遠心 式籾摺機10の一側に付設した揚穀筒25の先端側は風選部3の供給ホッパー1 1に接続されている。 26は、吸引排塵機4、精米機9および遠心式籾摺機10を運転させるための モータである。27は、中空筒状のモータ固定軸17内に挿入した駆動モータ8 のリード線である。
【0011】
【考案の効果】
本考案は、以上のとおりに構成されているので、次に記載する効果を奏する。 請求項1の籾摺精米機においては、飯米用として農家が保有していた乾燥穀粒 を、遠心式籾摺機により速やかに脱ぷし、得られた混合米穀粒を風選部において 吸引排塵機の風選作用で玄米と籾殻とに選別して籾殻は機外に排出せしめるとと もに、選別された玄米は、内蔵した駆動モータにより回転される回転選別網胴を 備えた粒選別機により良玄米と小米とに効率よく粒選別した後、良玄米を精米機 により精白せしめる籾摺精米作業を能率よく一貫して達成させることができる許 りか、籾摺精米工程中に、駆動モータを内蔵した回転選別網胴を備えた粒選別機 を配設したので、籾摺精米機全体の背丈を極力低くして小型化を容易ならしめる 許りか、小型であっても良玄米と小米との選別効率を著しく向上させることがで きる外、伝動構成を簡略化して安価な籾摺機を提供することができる。
【0012】 請求項2の籾摺精米機においては、駆動モータを回転選別網胴内に収蔵したの で、回転選別網胴の回転伝動機構を著しく簡略化して小型に形成せしめることが できるとともに、回転選別網胴の排出側の固定枠体を無くすことができるため、 選別された良玄米を能率よく精米機に供給できるは勿論のこと、回転選別網胴の 交換を容易に達成させることができる。
【0013】 請求項3の籾摺精米機においては、駆動モータを支持するための中空状のモー タ固定軸を利用して駆動モータのリード線を集約収納できるので、断線事故等の 発生を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】要部を破断した籾摺精米機の正面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】一部を切欠した粒選別機の縦断正面図である。
【符号の説明】
1 籾摺精米機 2 機体 3 風選部 4 吸引排塵機 5 粒選別機 6 本体 7 回転選別網胴 8 駆動モータ 9 精米機 10 遠心式籾摺機 11 供給ホッパー 12 選別風路 14 排出路 15 供給ホッパー 17 モータ固定軸 18 駆動軸 19 固定枠体 21 良玄米供給樋 22 供給ホッパー 25 揚穀筒 27 リード線

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 竪長状を呈する機体に、上段より下段に
    向け吸引排塵機を備えた風選部と、駆動モータを内蔵し
    た回転選別網胴を回転自在に本体内へ収納軸架した粒選
    別機と、精米機と、遠心式籾摺機とを順次立体的に配設
    し、前記遠心式籾摺機に付設した揚穀筒の先端側は風選
    部の供給ホッパーに接続するとともに、風選部の下部に
    設けた排出路は、粒選別機の供給ホッパーに、また、回
    転選別網筒の排出側に設けた良玄米供給樋は精米機の供
    給ホッパーにそれぞれのぞませたことを特徴とする自家
    保有米用の籾摺精米機。
  2. 【請求項2】 粒選別機は、回転選別網筒の内部に、一
    端が回転選別網胴の排出側に位置した本体へ片持ち状に
    装着したモータ固定軸で固定された駆動モータを内蔵せ
    しめるとともに、駆動モータの駆動軸には、回転選別網
    胴の供給側に設けた固定枠体を直結して構成したことを
    特徴とする請求項1記載の自家保有米用の籾摺精米機。
  3. 【請求項3】 駆動モータを固定する固定軸は中空状に
    形成して、内部にモータのリード線を収納したことを特
    徴とする請求項2記載の自家保有米用の籾摺精米機。
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