JPH06247214A - 車載用音響機器 - Google Patents

車載用音響機器

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Publication number
JPH06247214A
JPH06247214A JP6267293A JP6267293A JPH06247214A JP H06247214 A JPH06247214 A JP H06247214A JP 6267293 A JP6267293 A JP 6267293A JP 6267293 A JP6267293 A JP 6267293A JP H06247214 A JPH06247214 A JP H06247214A
Authority
JP
Japan
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lid
case
device body
slide member
vehicle
Prior art date
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Pending
Application number
JP6267293A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Ohira
浩 大平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kenwood KK
Original Assignee
Kenwood KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Kenwood KK filed Critical Kenwood KK
Priority to JP6267293A priority Critical patent/JPH06247214A/ja
Publication of JPH06247214A publication Critical patent/JPH06247214A/ja
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  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
  • Casings For Electric Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】盗難が防止された車載用音響機器製造の製造コ
ストを安くし、また騒音の発生を防止し、取扱やすくす
る。 【構成】ケース3は車のダッシュボードに取付けられて
いる。機器本体1はケース3内を前後に移動可能に置か
れている。スライド部材14はそれに立設されたスライ
ド支柱15,15を介してケース3の長穴3d,3dに
摺動自在に取付けられている。蓋4はそれに立設された
軸4dによりスライド部材14に回動自在に取付けられ
ている。機器本体1に立設された軸1aにアーム5は回
動自在に支持され、ケース3に立設された軸3cにより
アーム13は回動自在に支持されている。また、アーム
5に立設された軸5aによりアーム5とアーム13は回
動自在に連結されている。さらに、アーム13に立設さ
れた軸13aはスライド部材14の長穴14aと係合し
ており、スライド部材14と機器本体1は互いに逆方向
に移動するように連結されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は車載用音響機器に係わ
り、特に、使用時に機器本体が車のダッシュボードに取
付けられたケースから突出し、機器本体がケース内に収
納されたときに機器本体前面が蓋により覆われる車載用
音響機器の機器本体あるいは蓋の駆動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車載用音響機器の機器本体および
蓋の駆動機構の例を図19および図20に示す。図に示
す3はケースであり車のダッシュボードに取付けられて
いる。機器本体1はケース3内を前後に移動可能に置か
れている。
【0003】蓋4はケース3に立設された軸3aに回動
自在に支持され、アーム5により機器本体1に連結され
ている。すなわち、アーム5の一端は蓋4に立設された
軸4aに回動自在に結合され、他端は機器本体1に立設
された軸1aに回動自在に結合されている。
【0004】音響機器を使用しないときは、図19
(a)および(b)に示すように蓋4をケース3の開口
部を閉じる位置に回動させており、機器本体1はアーム
5によりケース3の奥に押込まれている。この状態では
機器本体1の前面に設けられたパネル2は蓋4に隠され
音響機器が見えず、盗難が防止される。
【0005】音響機器を使用するときは、蓋4の切欠き
4bに指を入れて蓋4を開き機器本体1を引出す。すな
わち、図20(a)および(b)に示すように、パネル
2がケース3から突出し、蓋4が下方に開いた状態で音
響機器が使用される。なお、音響機器を車に取付けない
ときはダッシュボードの穴かくしのための化粧パネルが
取付けられる。
【0006】機器本体および蓋がモータにより駆動され
る従来の車載用音響機器の機器本体および蓋の駆動機構
の例を図21および図22に示す。この例では、機器本
体1がモータ7により駆動され、蓋4は機器本体1によ
り開閉される。
【0007】すなわち、蓋4はケース3に立設された軸
3aに回動自在に支持され、アーム5の一端は蓋4に立
設された軸4aに回動自在に結合され、アーム5の他端
は機器本体1に立設された軸1aに回動自在に結合され
ている。
【0008】モータ7の回転はギヤボックス6内のギヤ
列により駆動部材8に伝えられる。駆動部材8は軸8a
回りに回転し、駆動部材8に立設されケース3の長穴3
bと結合するピン8bが機器本体1を押して移動させ
る。駆動部材8は配線のための部材12を避けるために
機器本体の中央から外れた位置に設けられている。
【0009】図21は機器本体1がケース3内に収納さ
れ、蓋4が閉じられた状態を示している。このときの機
器本体1の位置は機器本体1がケース3に固定されたス
イッチ10を押すことにより検出される。
【0010】図21は音響機器を使用しない状態を示し
ているが、音響機器を使用するときは機器本体1とコー
ドで接続されたスイッチ9を押すことによりモータ7を
起動して、機器本体1をケース3から突出させ蓋4を開
いた図22に示す状態にする。このときの機器本体1の
位置は駆動部材8がケース3に固定されたスイッチ11
を押すことにより検出される。スイッチ9は車を加工し
て手が触れられる位置に取付けられている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の車載用
音響機器では、使用時に蓋がパネルの下で突出している
ので体裁が悪く、またシフトレバーを操作するときの邪
魔となることがあった。さらに、蓋の上から力を加える
と蓋の取付け部分が破損することがあった。
【0012】機器本体および蓋をモータにより駆動する
図21および図22に示すものは、駆動部材8の軸に固
着されたギヤにより回転が駆動部材8に伝えられるが、
車のダッシュボード内は狭いためギヤボックスのサイズ
も小さくなりギヤのピッチ円を大きくすることができな
い。
【0013】一方、機器本体1は重く、駆動するために
大きい推力を必要とし、駆動部材8の軸に固着されたギ
ヤにかかる面圧やギヤボックス内の減速歯車列の伝達ト
ルクが大きくなり、これらのギヤには金属ギヤを使用し
なければならない。金属ギヤはコストが高く、またギヤ
音も大きくなるという問題があった。
【0014】さらに、駆動部材8は配線のための部材1
2を避けるために機器本体の中央から外れた位置に設け
られているため推力が偏り、推力として大きな力を必要
とするのみならず、機器本体1が傾きスイッチ10やス
イッチ11で検出される機器本体の位置の精度がでにく
いという問題があった。
【0015】また、機器本体1の駆動用のモータ7を起
動するためのスイッチ9を機器本体1からコードで引出
して車を加工して取付けなければならず、取付けの手間
や費用がかかるという問題があった。さらに、スイッチ
9を目立つ場所に取付けると盗難の恐れがあり、目立た
ない場所に取付けると操作が困難となるという問題があ
った。
【0016】この発明は上記した各問題点を解決するた
めになされたものであって、その目的とするところは、
製造コストが安く、騒音が発生せず、また、取扱やすい
盗難防止が考慮された車載用音響機器を提供することに
ある。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明の車載用音響機
器は、機器本体がケース前方に突出可能であり、機器本
体をケース内に収納した状態で機器本体前面を覆う蓋が
設けられた音響機器において、機器本体がケース前方に
突出した状態で蓋が機器本体の上部空間に収納されるよ
うに構成したものである。
【0018】また、前記車載用音響機器において、前記
蓋を回動自在に取付けたスライド部材をケース上板の下
面前方に摺動自在に設け、ケースに回動自在に設けた第
1のアームの一端に立設されたピンを前記スライド部材
に設けた長穴と係合させ、前記第1のアームの他端を機
器本体に回動自在に設けた第2のアームと屈曲自在に係
合させたものである。
【0019】また、前記車載用音響機器において、前記
蓋を本体前面を覆う方向にばねで付勢し、前記蓋の回転
運動を緩和するダンパを前記蓋または前記スライド部材
のいずれかに設けたものである。
【0020】さらに、機器本体がケース前方に突出した
状態で蓋が機器本体の上部空間に収納される前記車載用
音響機器において、前記蓋を回動自在に取付けたスライ
ド部材をケース上板の下面前方に摺動自在に設け、ケー
スに回動自在に設けたアームの一端に立設されたピンを
前記スライド部材に設けた長穴と係合させ、前記アーム
の他端に立設されたピンを機器本体に設けた長穴と係合
させたものである。
【0021】さらに、この発明の車載用音響機器は、機
器本体がケース前方に突出可能な音響機器において、本
体に駆動ギヤと噛合う扇形ギヤを設け、前記扇形ギヤに
立設したピンをケースの長穴と係合させ扇形ギヤが回転
することにより機器本体がケース内を移動するように構
成したものである。
【0022】また、前記車載用音響機器において、前記
扇形ギヤに複数の穴を設け前記穴を機器本体に設けたフ
ォトセンサが検出することにより機器本体の位置が検出
されるものである。
【0023】さらに、扇形ギヤに立設したピンにより機
器本体が駆動される前記車載用音響機器において、機器
本体を覆う蓋を回動自在に取付けたスライド部材に立設
したスライド支柱をケースに設けた長穴と係合させ、機
器本体と前記スライド部材とを互いに逆方向に移動させ
るようにリンク結合し、前記スライド支柱がケースの長
穴の両端で移動範囲が規制されることにより機器本体の
移動範囲を規制し、前記スライド支柱がスイッチを作動
することにより機器本体の位置が検出されるように構成
したものである。
【0024】さらに、扇形ギヤに立設したピンにより機
器本体が駆動される前記車載用音響機器において、機器
本体前面にスイッチを設け、機器本体を覆う蓋を回動自
在に取付けたスライド部材をケースに摺動自在に設け機
器本体と前記スライド部材とを互いに逆方向に移動させ
るようにリンク結合し、前記蓋を押すことにより前記ス
イッチを作動させ前記扇形ギヤと噛合う駆動ギヤを駆動
するモータを起動させるように構成したものである。
【0025】さらに、扇形ギヤに立設したピンにより機
器本体が駆動される前記車載用音響機器において、機器
本体を覆う蓋を回動自在に取付けたスライド部材をケー
スに摺動自在に設け機器本体と前記スライド部材とを互
いに逆方向に移動させるようにリンク結合し、前記蓋に
リモコン受光窓を設け、前記リモコン受光窓を通過した
赤外線を受光素子が検出することにより前記扇形ギヤと
噛合う駆動ギヤを駆動するモータを起動させるように構
成したものである。
【0026】また、機器本体がケース前方に突出した状
態で蓋が機器本体の上部空間に収納される前記車載用音
響機器あるいは扇形ギヤに立設したピンにより機器本体
が駆動される前記車載用音響機器において、機器本体を
覆う蓋を回動自在に取付けたスライド部材に立設したス
ライド支柱をケースに設けた長穴と係合させ、機器本体
と前記スライド部材とを互いに逆方向に移動させるよう
にリンク結合し、前記スライド支柱がケースの長穴の両
端で移動範囲が規制されることにより機器本体の移動範
囲を規制するように構成したものである。
【0027】
【作用】この発明の車載用音響機器によれば、蓋が機器
本体の上部空間に収納されるので体裁がよく、蓋に荷重
がかかり蓋の駆動機構が破壊されるということが防止さ
れ、またシフトレバー操作の邪魔にならない。
【0028】また、蓋はバネの弾力により閉じられるが
蓋の回転運動がダンパにより緩和されるので蓋とケース
との衝突による衝撃が発生しない。
【0029】さらに、この発明の車載用音響機器による
と扇形ギヤに立設したピンにより機器本体が駆動され、
扇形ギヤは小形のものでもピッチ円を大きくすることが
できるので、扇形ギヤの面圧およびそれと噛合うギヤ列
の駆動トルクを小さくでき樹脂製のギヤを用いることも
可能となる。
【0030】扇形ギヤはそれと噛合うギヤから離れた位
置に車載用音響機器を駆動するピンを立設することがで
きるので車載用音響機器を中央部で駆動することが可能
となり推力のバランスがとれ機器本体が傾くことがなく
なる。
【0031】また、スライド部材に立設する支柱をスラ
イド部材の移動方向と垂直方向の間隔を大きくとって配
置することによりスライド支柱の移動がケースの長穴で
規制されたときのスライド部材の傾きがなくなり、スラ
イド支柱がスイッチを作動することにより機器本体の位
置が正確に検出される。
【0032】さらに、扇形ギヤの穴をフォトセンサが検
出することにより機器本体の位置が検出される場合も扇
形ギヤの穴を扇形ギヤの回動中心から離れた位置に配置
することにより位置検出部の移動距離が大きくなり検出
位置の精度が高くなる。
【0033】機器本体を覆う蓋によりスイッチを押すこ
とにより、あるいは、蓋のリモコン受光窓を通過した赤
外線を受光素子が検出することにより車載用音響機器駆
動用のモータ起動する場合は、機器本体駆動用のモータ
を起動するためのスイッチを機器本体からコードで引出
して車を加工して取付ける必要がなく、車載用音響機器
の車への取付けが簡単となる。また、スイッチが目立た
ず盗難の恐れがなくなる。
【0034】
【実施例】この発明の実施例である車載用音響機器を図
面に基づいて説明する。図1乃至図5はこの発明の第1
の実施例を示す。図1に示す3はケースであり車のダッ
シュボードに取付けられている。機器本体1はケース3
内を前後に移動可能に置かれている。
【0035】スライド部材14はそれに立設されたスラ
イド支柱15,15を介してケース3の長穴3d,3d
に摺動自在に取付けられている。蓋4はそれに立設され
た軸4dによりスライド部材14に回動自在に取付けら
れている。図4に詳しく示されているように、スライド
部材14と蓋4の間には引張りコイルばね16が掛けら
れ、蓋4は図1(b)において反時計方向に付勢されて
いる。
【0036】図1(b)、図2(b)および図3に示す
ように、機器本体1に立設された軸1aにアーム5は回
動自在に支持され、ケース3に立設された軸3cにより
アーム13は回動自在に支持されている。また、アーム
5に立設された軸5aによりアーム5とアーム13は回
動自在に連結されている。さらに、アーム13に立設さ
れた軸13aはスライド部材14の長穴14aと係合し
ており、スライド部材14と機器本体1は互いに逆方向
に移動するように連結されている。
【0037】音響機器を使用しないときは、図1(a)
および(b)に示すようにスライド部材14はケース3
内の前方に位置し、機器本体1はケース3内に収まって
いる。蓋4は引張りコイルばね16によりケース3の開
口部を閉じる位置に回動している。この状態では機器本
体1の前面に設けられたパネル2は蓋4に隠され音響機
器が見えず、盗難が防止される。
【0038】音響機器を使用するときは、蓋4のノブ4
cをつまみ、蓋4を開いた後に、蓋4を押すことによ
り、スライド部材14を後退させるとともに機器本体1
を引出す。すなわち、図2(a)および(b)に示すよ
うに、パネル2がケース3から突出し、蓋4が機器本体
1の上部空間に収納される。
【0039】図5にこの実施例の変形例を示す。この場
合は引張りコイルばねの代りにねじりコイルばね16a
が用いられる。ねじりコイルばね16aは蓋4の軸4d
に嵌められ、その両端がスライド部材14に設けられた
ばね掛け14bと蓋4に設けられたばね掛け4に掛けら
れ、蓋4をケース開口部を閉じる方向に付勢する。
【0040】図6乃至図8にこの発明の第2の実施例を
示す。この実施例ではアムー13に立設された軸13b
が機器本体1の縦方向の長穴1bと係合しており、第1
の実施例のアーム5は用いられていない。他の構成は第
1の実施例と同様である。
【0041】このような構成によっても第1の実施例と
同様の機能が得られる。なお、図6は音響機器を使用し
ない状態を示しており、図7は音響機器を使用している
状態を示している。
【0042】図9乃至図13にこの発明の第3の実施例
を示す。この実施例では機器本体1がモータ7により駆
動され、蓋4は機器本体1により開閉される。モータ7
の回転はギヤボックス6内のギヤ列により扇形ギヤ17
に伝えられる。扇形ギヤ17は軸17a回りに回転し、
扇形ギヤ17に立設されケース3の長穴3bと結合する
ピン17bが機器本体1を押して移動させる。
【0043】蓋4、スライド部材14、アーム13、ア
ーム5は第1の実施例と同様に組み付けられており、ス
ライド部材14と機器本体1は互いに逆方向に移動す
る。この実施例では、図11および図12に詳しく示す
ように、スライド部材14にはダンパ19が取付けら
れ、蓋4には内歯ギヤを有するボス4fが設けられてい
る。ダンパ19は図12(b)に示すようにL型金具を
有し、ねじでスライド部材14に取付けられている。
【0044】蓋4がケース3の開口部を閉じるように回
動すると、途中からボス4fの内歯ギヤとダンパ19の
ギヤが噛合い、引張りコイルばね16による蓋4の回転
が緩和される。従って蓋4が静かに閉じられる。
【0045】機器本体1の位置は、扇形ギヤ17に設け
られた穴17cまたは穴17dを機器本体1に取付けら
れたフォトセンサ18が検知することにより検出され
る。モータ7は図13に示すようにマイクロコンピュー
タ21より指令を受けるモータ駆動回路23により駆動
される。
【0046】メモリ22はバッテリバックアップされて
おり電源が切られても記憶データを保持し、マイクロコ
ンピュータ21により書込みおよび読出しが行われる。
スイッチ9は図9(b)に示すように蓋4と近接するよ
うに機器本体1に設けられており、そのオンオフ信号が
マイクロコンピュータ21に入力される。機器本体1に
設けられた他のスイッチ20およびフォトセンサ18か
らの信号もマイクロコンピュータ21に入力される。
【0047】図9に示す状態で音響機器が取付けられた
ときに、図示していないリセットスイッチを押すことに
よりメモリ22はそのときの機器本体1の位置を記憶す
る。図9は音響機器を使用しない状態であるが、そのと
き蓋4を押してスイッチ9を作動させるとモータ7は機
器本体1をケース3から突出させる方向に回転し、扇形
ギヤ17の穴17dがフォトセンサ18に検出されると
モータ7は停止する。そのとき、図10に示すように、
機器本体1はケース3から突出し、蓋4は機器本体1の
上部空間に収納されている。この状態で音響機器が使用
される。
【0048】スイッチ20を押すとモータ7は機器本体
1をケース3内に引込ませる方向に回転し、扇形ギヤ1
7の穴17cがフォトセンサ18に検出されるとモータ
7は停止する。その状態を図9に示しているが音響機器
が蓋4に隠されて見えず盗難が防止される。
【0049】図14にこの実施例の変形に用いられる扇
形ギヤを示す。図14(a)に示す扇形ギヤには穴17
cおよび17dの他に穴17eが設けられており、穴1
7eをフォトセンサが検出したときにモータを停止する
ことにより、機器本体を最大突出位置の手前で止めるこ
とができる。
【0050】図14(b)に示す扇形ギヤは穴17cが
長穴となっておりフォトセンサが穴の通過を検出した直
後にモータを停止させるが、穴の通過時間を計測するこ
とにより、穴の区別を識別し、モータが停止したときの
機器本体の位置を検出できる。図14(b)に示す扇形
ギヤは穴17cと穴17eの長さが異なる。この例で
は、機器本体を最大突出位置の手前で止めることがで
き、しかもモータが停止したときの機器本体の位置を検
出できる。
【0051】図15および図16はこの実施例の他の変
形例を示す。図15は音響機器を使用しない状態を示
し、図16は音響機器を使用する状態を示す。機器本体
1の移動はスライド支柱15の移動範囲がケース3の長
穴3dにより制限されることにより規制される。スライ
ド支柱15がケース3に設けられたスイッチ10および
スイッチ11を作動することにより機器本体1の位置が
検出される。
【0052】図17および図18はこの実施例のさらに
他の変形例を示す。図17は音響機器を使用しない状態
を示し、図18は音響機器を使用する状態を示す。図1
8に示すように、パネル2には受光素子24が設けられ
ており、蓋4が閉じられたときには蓋4に設けられた透
光性のリモコン受光窓4gが受光素子24を覆う。
【0053】図17に示す状態でリモコン受光窓4gを
透過する赤外線を受光素子が検出することにより、モー
タが起動し機器本体1がケース3から突出する。
【0054】
【発明の効果】この発明の車載用音響機器によれば、蓋
が機器本体の上部空間に収納されるので体裁がよく、蓋
に荷重がかかり蓋の駆動機構が破壊されるということが
防止され、またシフトレバー操作の邪魔にならない。
【0055】また、蓋はバネの弾力により閉じられるが
蓋の回転運動がダンパにより緩和されるので蓋とケース
との衝突による衝撃が発生しない。
【0056】さらに、この発明の車載用音響機器による
と扇形ギヤに立設したピンにより機器本体が駆動され、
扇形ギヤは小形のものでもピッチ円を大きくすることが
できるので、扇形ギヤの面圧およびそれと噛合うギヤ列
の駆動トルクを小さくでき樹脂製のギヤを用いることも
可能となる。
【0057】扇形ギヤはそれと噛合うギヤから離れた位
置に車載用音響機器を駆動するピンを立設することがで
きるので車載用音響機器を中央部で駆動することが可能
となり推力のバランスがとれ機器本体が傾くことがなく
なる。
【0058】また、スライド部材に立設する支柱をスラ
イド部材の移動方向と垂直方向の間隔を大きくとって配
置することによりスライド支柱の移動がケースの長穴で
規制されたときのスライド部材の傾きがなくなり、スラ
イド支柱がスイッチを作動することにより機器本体の位
置が正確に検出される。
【0059】さらに、扇形ギヤの穴をフォトセンサが検
出することにより機器本体の位置が検出される場合も扇
形ギヤの穴を扇形ギヤの回動中心から離れた位置に配置
することにより位置検出部の移動距離が大きくなり検出
位置の精度が高くなる。
【0060】機器本体を覆う蓋によりスイッチを押すこ
とにより、あるいは、蓋のリモコン受光窓を通過した赤
外線を受光素子が検出することにより車載用音響機器駆
動用のモータ起動する場合は、機器本体駆動用のモータ
を起動するためのスイッチを機器本体からコードで引出
して車を加工して取付ける必要がなく、車載用音響機器
の車への取付けが簡単となる。また、スイッチが目立た
ず盗難の恐れがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)はこの発明の第1の実施例である車
載用音響機器を示す平面図、図1(b)は同車載用音響
機器を示す側面図である。
【図2】図2(a)は同車載用音響機器の他の状態を示
す平面図、図2(b)は同車載用音響機器の図2(a)
の状態を示す側面図である。
【図3】同車載用音響機器の部分を詳細に示す平面図で
ある。
【図4】同車載用音響機器の部分を示す平面図である。
【図5】図5(a)は同実施例の変形例の部分を示す平
面図、図5(b)は同変形例を示す部分斜視図である。
【図6】この発明の第2の実施例である車載用音響機器
を示す側面図である。
【図7】同車載用音響機器の他の状態を示す側面図であ
る。
【図8】同車載用音響機器の部分を示す平面図である。
【図9】図9(a)はこの発明の第3の実施例である車
載用音響機器を示す平面図、図9(b)は同車載用音響
機器を示す側面図である。
【図10】図10(a)は同車載用音響機器の他の状態
を示す平面図、図10(b)は同車載用音響機器の図1
0(a)の状態を示す側面図である。
【図11】同車載用音響機器の部分を示す側面図であ
る。
【図12】図12(a)は同車載用音響機器の部分を示
す平面図、図12(b)は同車載用音響機器の部分を示
す斜視図である。
【図13】同車載用音響機器のモータ駆動回路を示すブ
ロック図である。
【図14】図14(a)(b)および(c)は同実施例
の夫々の変形例における扇形ギヤを示す平面図である。
【図15】同実施例の他の変形例を示す平面図である。
【図16】同変形例の他の状態を示す平面図である。
【図17】図17(a)は同実施例のさらに他の変形例
を示す平面図、図17(b)は同変形例を示す正面図で
ある。
【図18】図18(a)は同変形例の他の状態を示す平
面図、図18(b)は同変形例の図18(a)の状態を
示す正面図である。
【図19】図19(a)は従来の車載用音響機器の一部
部品を透視して示す側面図、図19(b)は同車載用音
響機器を示す正面図である。
【図20】図20(a)は同車載用音響機器の他の状態
を示す側面図、図20(b)は同車載用音響機器の図2
0(a)の状態を示す正面図である。
【図21】図21(a)は従来の車載用音響機器の他の
例を示す平面図、図21(b)は同車載用音響機器を示
す側面図である。
【図22】図22(a)は同車載用音響機器の他の状態
を示す平面図、図22(b)は同車載用音響機器の図2
2(a)の状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 機器本体 2 パネル 3 ケース 4 蓋 5 アーム 6 ギヤボックス 7 モータ 8 駆動部材 9 スイッチ 10 スイッチ 11 スイッチ 13 アーム 14 スライド部材 15 スライド支柱 16 引張りコイルばね 17 扇ギヤ 18 フォトセンサ 19 ダンパ 20 スイッチ 21 マイクロコンピュータ 22 メモリ 23 モータ駆動回路 24 受光素子

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機器本体がケース前方に突出可能であ
    り、機器本体をケース内に収納した状態で機器本体前面
    を覆う蓋が設けられた音響機器において、機器本体がケ
    ース前方に突出した状態で蓋が機器本体の上部空間に収
    納されるように構成したことを特徴とする車載用音響機
    器。
  2. 【請求項2】 前記蓋を回動自在に取付けたスライド部
    材をケース上板の下面前方に摺動自在に設け、ケースに
    回動自在に設けた第1のアームの一端に立設されたピン
    を前記スライド部材に設けた長穴と係合させ、前記第1
    のアームの他端を機器本体に回動自在に設けた第2のア
    ームと屈曲自在に係合させた請求項1の車載用音響機
    器。
  3. 【請求項3】 前記蓋を本体前面を覆う方向にばねで付
    勢し、前記蓋の回転運動を緩和するダンパを前記蓋また
    は前記スライド部材のいずれかに設けた請求項2の車載
    用音響機器。
  4. 【請求項4】 前記蓋を回動自在に取付けたスライド部
    材をケース上板の下面前方に摺動自在に設け、ケースに
    回動自在に設けたアームの一端に立設されたピンを前記
    スライド部材に設けた長穴と係合させ、前記アームの他
    端に立設されたピンを機器本体に設けた長穴と係合させ
    た請求項1の車載用音響機器。
  5. 【請求項5】 機器本体がケース前方に突出可能な音響
    機器において、本体に駆動ギヤと噛合う扇形ギヤを設
    け、前記扇形ギヤに立設したピンをケースの長穴と係合
    させ扇形ギヤが回転することにより機器本体がケース内
    を移動するように構成したことを特徴とする車載用音響
    機器。
  6. 【請求項6】 前記扇形ギヤに複数の穴を設け前記穴を
    機器本体に設けたフォトセンサが検出することにより機
    器本体の位置が検出される請求項5の車載用音響機器。
  7. 【請求項7】 機器本体を覆う蓋を回動自在に取付けた
    スライド部材に立設したスライド支柱をケースに設けた
    長穴と係合させ、機器本体と前記スライド部材とを互い
    に逆方向に移動させるようにリンク結合し、前記スライ
    ド支柱がケースの長穴の両端で移動範囲が規制されるこ
    とにより機器本体の移動範囲を規制し、前記スライド支
    柱がスイッチを作動することにより機器本体の位置が検
    出されるように構成した請求項5の車載用音響機器。
  8. 【請求項8】 機器本体前面にスイッチを設け、機器本
    体を覆う蓋を回動自在に取付けたスライド部材をケース
    に摺動自在に設け機器本体と前記スライド部材とを互い
    に逆方向に移動させるようにリンク結合し、前記蓋を押
    すことにより前記スイッチを作動させ前記扇形ギヤと噛
    合う駆動ギヤを駆動するモータを起動させるように構成
    した請求項5の車載用音響機器。
  9. 【請求項9】 機器本体を覆う蓋を回動自在に取付けた
    スライド部材をケースに摺動自在に設け機器本体と前記
    スライド部材とを互いに逆方向に移動させるようにリン
    ク結合し、前記蓋にリモコン受光窓を設け、前記リモコ
    ン受光窓を通過した赤外線を受光素子が検出することに
    より前記扇形ギヤと噛合う駆動ギヤを駆動するモータを
    起動させるように構成した請求項5の車載用音響機器。
  10. 【請求項10】 機器本体を覆う蓋を回動自在に取付け
    たスライド部材に立設したスライド支柱をケースに設け
    た長穴と係合させ、機器本体と前記スライド部材とを互
    いに逆方向に移動させるようにリンク結合し、前記スラ
    イド支柱がケースの長穴の両端で移動範囲が規制される
    ことにより機器本体の移動範囲を規制するように構成し
    た請求項1または5の車載用音響機器。
JP6267293A 1993-02-26 1993-02-26 車載用音響機器 Pending JPH06247214A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7120375B2 (en) 2004-01-29 2006-10-10 Lexmark International, Inc. Cover prop mechanism

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7120375B2 (en) 2004-01-29 2006-10-10 Lexmark International, Inc. Cover prop mechanism

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