JPH06246302A - 板曲げアングル材及びチャンネル材の製造方法 - Google Patents

板曲げアングル材及びチャンネル材の製造方法

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JPH06246302A
JPH06246302A JP6617993A JP6617993A JPH06246302A JP H06246302 A JPH06246302 A JP H06246302A JP 6617993 A JP6617993 A JP 6617993A JP 6617993 A JP6617993 A JP 6617993A JP H06246302 A JPH06246302 A JP H06246302A
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roll
intermediate member
angle
rolling
plate
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JP6617993A
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Inventor
Kiroku Fujiwara
原 喜 六 藤
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Aichi Steel Corp
Original Assignee
Aichi Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉄骨建築の骨組みに使用する外角部・外隅角
部分が所定のRであるアングル材・チャンネル材を生産
性よく、製造する方法を提供しようとする。 【構成】 予め折り曲げない部分61、62・80、8
3、84に対して、加工硬化を生じさせる第1工程と、
前記で加工硬化させなかった部分を板曲げ加工で、アン
グル材・チャンネル材に成形する第2工程と、上下及び
左右に互いに平行な4ロール10、11、12、13の
圧延機によって、冷間で仕上げ加工すると共に、その両
辺部65、66、又は両フランジ部91、92の各端面
67、68又は97、98だけを水平上ロール10の鍔
部102と垂直右ロール13、又は水平上ロールの鍔部
101、102によって押し込む第3工程とからなる、
頂角部73又は外隅角部分1062、1072が所定の
Rであるアングル材7又はチャンネル材100を製造す
る方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、頂角が90°でその先
端の内外が所定のRであるアングル材と、両内・外隅角
部が所定のRであるチヤンネル材(溝型材)の製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
(アングル材)従来、アングル材の製造方法としては、
主に2つの方法が知られている。第1の方法は、図3に
示す如く、長尺薄肉の金属平板の略中央部をロール2
0、21で折り曲げてアングル材2を製造するフォーミ
ング法である。又、第2の方法は、ビレットを圧延ロー
ルで所定の形状に熱間加工してアングル材を製造する方
法である。近年、例えば、ステンレス鋼のアングル材
は、建築用材料その他の建築物の装飾材料として需要が
増加するに伴い、安価で装飾性に優れたものが要求され
ている。 (チャンネル材)従来、チヤンネル材の製造方法として
は、主に2つの方法が知られている。第1の方法は、図
4に示す如く、長尺薄肉の金属平板の略中央部を残し
て、ロール30、31で両端部を折り曲げてチヤンネル
材4を製造するフォーミング法である。又、第2の方法
は、ビレットを圧延ロールで所定の形状に熱間加工して
チヤンネル材を製造する方法である。近年、例えば、ス
テンレス鋼のチヤンネル材は、建築用材料その他の建築
物の装飾材料として需要が増加するに伴い、安価で装飾
性に優れたものが要求されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
(アングル材)しかしながら、上記従来のアングル材の
製造方法には、次の問題点がある。即ち、上記前者のフ
ォーミング法は、図3に示す如く、金属平板を直接圧延
ロール20、21によってアングル材2にフォーミング
する方法である。上記圧延ロールは、直角のV字状溝を
有するロール20と、頂角が直角の凸部を有するロール
21とよりなり、前記両ロール20、21の間で金属平
板を直角状に圧延する。しかし、この方法では、図3に
示す如き、内・外頂角部分201、202がそれぞれ予
定のRを帯びたものでないアングル材2しか得られなか
った。しかも、図3に示す如く、上記フォーミング法に
よって造られたアングル材2は、内・外頂角部分20
1、202がそれぞれ所定のRを有していないため、建
築物の直角コーナー部、柱等のコーナーに使用する場
合、装飾性が損なわれる。又、上記後者の熱間圧延加工
法は、ロール孔型にかかる面圧力が板圧延等に比べて高
く、且つ材料とロール表面速度の差が場所によって大き
く異なり、これによりアングル材の表面が荒れ、装飾性
が損なわれる。本発明は、かかる従来の問題点に鑑みて
なされたものであって、内・外頂角部分が所定のRにな
ったアングル材を生産性よく、且つ肌が綺麗で、精度よ
く製造する方法を提供しようとするものである。 (チャンネル材)しかしながら、上記2つの従来のチヤ
ンネル材の製造方法には、それぞれ次の問題点がある。
即ち、上記前者のフォーミング法は、図4に示す如く、
金属平板を直接圧延ロール30、31によってチヤンネ
ル材4にフォーミングする方法である。上記圧延ロール
は、隅角が直角でR付のコ字状溝を有するロール30
と、隅角が直角でR付の凸部を有するロール31とより
なり、前記両ロール30、31の間で金属平板を隅角が
直角状でR付のコ字状に圧延する。しかし、この方法で
は、図4に示す如き、内・外隅角部分441、451、
442、452がそれぞれ予定のR(丸味)を帯びたも
のでないチヤンネル材4しか得られなかった。しかも、
図4に示す如く、上記フォーミング法によって造られた
チヤンネル材4は、内・外隅角部分441、451、4
42、452がそれぞれ所定のRを有していず、建築物
の直角コーナー部、柱等のコーナーに使用する場合、装
飾性が損なわれる。又、上記後者の熱間圧延加工法は、
ロール孔型にかかる面圧力が板圧延等に比べて高く、且
つ材料とロール表面速度の差が場所によって大きく異な
り、これによりチヤンネル材の表面が荒れて、装飾性が
損なわれる。本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてな
されたものであって、内・外隅角部分が所定のRである
チヤンネル材を生産性よく、且つ肌が綺麗で、精度よく
製造する方法を提供しようとするものである。
【0004】
【課題の解決手段】本発明の要旨とするところは、次の
通りである。即ち、 (板曲げアングル材の製造方法)板を曲げてアングル材
を製造する方法において、板状金属素材における板巾方
向中間の所望部分を帯状に厚く残して、両側部分に対し
て、各帯状に厚さを薄くし、且つ加工硬化を生じさせる
冷間加工を施す第1工程と、前記第1工程で加工硬化さ
せた第1中間部材の板巾方向中間の加工硬化を生じてい
ない帯状部分の中央部をアングル材の頂角とするよう
に、冷間で折曲げて略L字状にする第2工程と、前記板
曲げ工程で得た略L字状の第2中間部材の内頂角部分を
所定のRに圧延するための水平上ロールと、中間部材の
左外側面に接する垂直左ロールと、中間部材の外下面に
接する水平下ロールと、中間部材の右下端面に接する垂
直右ロールとを用いて、内外頂角部分を所定のRに圧延
すると同時に、上部端面と下部端面とのそれぞれを押さ
え込んで外頂角の肉不足をカバーするための冷間圧延加
工を施す第3工程とからなることを特徴とするものであ
る。 (板曲げチャンネル材の製造方法)板を曲げてチャンネ
ル材を製造する方法において、板状金属素材における板
巾方向中間の所望部分を帯状に厚く残して、板巾方向中
央部分及び両側部分に対して、各帯状に厚さを薄くし、
且つ加工硬化を生じさせる冷間加工を施す第1工程と、
前記第1工程で加工硬化させた第1中間部材の板巾方向
中間の加工硬化を生じていない帯状部分の中間部分と、
最終工程で両側部分をチャンネル材の両フランジ部分と
ウェブ部分とになる各部分とにして、それぞれの境界部
を各隅角とするように、冷間で折曲げて略コ字状にする
第2工程と、前記板曲げ工程で得た略コ字状の第2中間
部材の両フランジ部分とウェブ部分との各内隅角部分を
所定のRに圧延するための水平上ロールと、中間部材の
左フランジ部分の外側面に接する垂直左ロールと、中間
部材のウェブ部分の外下面に接する水平下ロールと、中
間部材の右フランジ部分の右外側面に接する垂直右ロー
ルとを用いて、内外隅角部分を所定のRに圧延すると同
時に、段付の前記水平上ロールにより各上部端面を押さ
え込んで各外隅角の肉不足をカバーするための冷間圧延
加工を施す第3工程とからなることを特徴とするもので
ある。なお、前記水平上ロールが第2中間部材の内側面
に当接する部分は、低摩擦状態に滑らかに加工が施され
ているか、又は、水平上ロールと中間部材の各フランジ
部の外側面との間に潤滑剤を供給することにより低摩擦
状態にする。
【0005】
【作用及び効果】
(板曲げアングル材の製造方法) (第1工程)板を曲げてアングル材を製造する方法にお
いて、先ず、板状金属素材における板巾方向中間の所望
部分を、一方が円柱状のロールであり、他方が中央部に
底部が平らな孔型を有する、軸が互いに平行な2ロール
圧延機で、帯状に厚く残して、両側部分に対して、各帯
状に厚さを薄くし、且つ加工硬化を生じさせる冷間加工
を施す。この冷間圧延によって、板巾方向中間の所望部
分が帯状に厚く残って、両側部分が各帯状に薄く圧延さ
れて、その部分が加工硬化する。この冷間圧延によっ
て、得られる第1中間部材は、前記孔型の深さが浅く、
従って、周速差が少ない2ロール圧延機で、且つ冷間で
行われるため、焼付き等を生じることもない。従って、
この第1中間部材の表面は、綺麗である。 (第2工程)前記第1工程で加工硬化させた第1中間部
材が、一方が直角状の頂部を有する凸状ロールであり、
他方が直角状のV字状ロールである、軸が互いに平行な
2ロール圧延機で、その板巾方向中間の加工硬化を生じ
ていない帯状部分の中央部をアングル材の頂角とするよ
うに、冷間で折曲げて略L字状にする。この冷間圧延に
よって、その板巾方向中間の加工硬化を生じていない帯
状部分の中央部が折曲げ加工されるので、無理なく円滑
に折曲げがなされる。従って、折曲げられた第2中間部
材には、折曲げられた頂角の部分にひび割れ等の疵が発
生することもない。 (第3工程)前記板曲げ工程で得た略L字状の第2中間
部材に対して、上下及び左右に互いに平行な4ロール圧
延機の、内頂角部分を所定のRに圧延するための水平上
ロールと、中間部材の左外側面に接する垂直左ロール
と、中間部材の外下面に接する水平下ロールと、中間部
材の右下端面に接する垂直右ロールとを用いて、内外の
頂角部分を各所定のRに圧延すると同時に、上部端面と
下部端面とのそれぞれを水平上ロールの鍔部と垂直右ロ
ールとで押さえ込んで、外頂角の肉不足をカバーするた
めの圧延加工を施す。この工程で得られる製品は、前記
第1工程で施された加工硬化領域があるため、内外両側
の頂角部分は巾拡がりが防止され、又、各端部方向への
肉の移動も抑制される。従って、外頂角部分に十分に所
定のRが形成されたアングル材が得られる。 (効 果)前記従来のフォーミング法によって造られた
アングル材2は、内・外頂角部分201、202がそれ
ぞれ所定のRを有していず、建築物の直角コーナー部、
柱等のコーナーに使用する場合、装飾性が損なわれる欠
点を有していたが、本発明の冷間圧延方法で仕上げ加工
を行えば、両端面にそれぞれ面圧下が掛けられるため、
それぞれの内・外頂角部分に余肉が回って充分な所定の
Rが形成され、装飾性を損なうこともない。又、上記従
来技術の1つである後者の熱間圧延加工法は、ロール孔
型にかかる面圧力が板圧延等に比べて高く、且つ材料と
ロール表面速度の差が場所によって大きく異るため、こ
れによりアングル材の表面が荒れる欠点を有していた
が、本発明方法によれば、冷間加工であり、ロール孔型
に掛かる面圧力が低く、且つロールの周速差も少なく、
又、水平上ロールと中間部材の内側面との間も、ロール
表面が滑らかであるか、又は水平上ロールと中間部材の
左外側面との間に潤滑剤が供給されながら圧延されるた
め、低摩擦状態に保たれている。従って、製品アングル
材の表面肌も綺麗で、且つ冷間圧延であるため、寸法精
度も非常に良いものが得られる。 (板曲げチャンネル材の製造方法) (第1工程)板を曲げてチャンネル材を製造する方法に
おいて、一方が円柱状のロールであり、他方が中央から
等間隔の部位に底部が平らな孔型を有する、軸が互いに
平行な2ロール圧延機で、板状金属素材における板巾方
向中間の所望部分を帯状に厚く残して、板巾方向中央部
分及び両側部分に対して、各帯状に厚さを薄くし、且つ
加工硬化を生じさせる冷間加工を施す。この冷間圧延に
よって、板巾方向中間の中央から等間隔の部位が帯状に
厚く残って、中央部分と両側部分が各帯状に薄く圧延さ
れて、それらの部分が加工硬化する。この冷間圧延によ
って、得られる第1中間部材は、前記孔型の深さが浅
く、従って、周速差が少ない2ロール圧延機で、且つ冷
間で行われるため、焼付き等を生じることもない。従っ
て、この第1中間部材の表面は、綺麗である。 (第2工程)前記第1工程で加工硬化された第1中間部
材が、その板巾方向中央部分をウェップ部となし、又、
前記板巾方向中央から等距離の加工硬化を生じていない
2条の帯状部分をチャンネル材の各隅角部とするよう
に、これらの部分を冷間で折曲げて、両端部をフランジ
とした略コ字状のチャンネル材に加工される。この冷間
圧延によって、その板巾方向に加工硬化を生じていない
2条の帯状部分の各中央部が折曲げ加工されるので、無
理なく円滑に折曲げがなされる。従って、折曲げられた
第2中間部材には、折曲げられた各隅角部の部分にそれ
ぞれひび割れ等の疵が発生することもない。 (第3工程)第3工程は、上記工程で折曲げられたコ字
状の第2中間部材の両フランジ部の各内側面とウェブ部
の内下面とがなす各内隅角部分を所定のRに圧延するた
めの水平上ロールと、前記第2中間部材の左外側面に接
する垂直左ロールと、前記第2中間部材のウェブ部の外
下面に接する水平下ロールと、前記第2中間部材の右外
側面に接する垂直右ロールとを用いて、水平上ロールと
水平下ロールとの間隙、及び水平上ロールと垂直左・右
ロールの各間隙を前記第2中間部材のウェブ部の厚み及
び各フランジ部の厚みに対して、面圧下を掛けるだけ狭
く設定して置いて、上記工程で折曲げられたコ字状の前
記第2中間部材を、これらの圧延ロール間で囲まれたコ
字状部に挿入し、両内隅角部分を所定のRに圧延すると
同時に、両上部端面のそれぞれを押さえ込んで、各外隅
角の肉不足をカバーするための圧延加工を施す。上記水
平上ロールの鍔部で、前記第2中間部材の両上部端面の
それぞれが押さえ込まれて、各余肉が各外隅角の肉不足
部分に移動されて、両外隅角を各略直角にするか、又は
0.5〜1.0R等の予定のRに形成される。 (効 果)前記従来のフォーミング法によって造られた
チャンネル材4は、内・外隅角部分441、451、4
42、452がそれぞれ所定のRを有していず、建築物
の直角コーナー部、柱等のコーナーに使用する場合、装
飾性が損なわれる欠点を有していたが、本発明の冷間圧
延方法で仕上げ加工を行えば、両上部端面にそれぞれ面
圧下が掛けられるため、それぞれの内・外隅角部分に余
肉が回って充分な所定のRが形成され、装飾性を損なう
こともない。又、上記従来技術の1つである後者の熱間
圧延加工法は、ロール孔型にかかる面圧力が板圧延等に
比べて高く、且つ材料とロール表面速度の差が場所によ
って大きく異るため、これによりチャンネル材のフラン
ジ部の表面が荒れる欠点を有していたが、本発明方法に
よれば、冷間加工であり、ロール孔型に掛かる面圧力が
低く、且つロールの周速差も少なく、又、水平上ロール
と第2中間部材の各フランジ部の内側面との間も、ロー
ル表面が滑らかであるか、又は水平上ロールと第2中間
部材の各フランジ部の外側面との間に潤滑剤が供給され
ながら圧延されるため、低摩擦状態に保たれている。従
って、製品チャンネル材のフランジ部の表面肌も綺麗
で、且つ冷間圧延であるため、寸法精度も非常に良いも
のが得られる。
【0006】
【実施例】次に、本発明にかかる第1実施例(アングル
材の製造方法)をその図面に基づいて、説明する。 (アングル材の製造方法) (第1工程)先ず、ステンレス鋼(JIS−SUS30
4)からなる長さ5400mmの平鋼(板状金属)の断
面が103.8mm×6mmを、図1(イ)に示すよう
に、一方が円柱状のロール50であり、他方が中央部に
底部52が平らな孔型53を有するロール51である、
軸が互いに平行な2ロール圧延機で、板巾方向中央部分
に50mmを帯状に厚く残して、両側部分61、62に
対して、各帯状に厚さを5mmに薄くし、且つ加工硬化
を生じさせる冷間圧延を施した。この冷間圧延によっ
て、得られる第1中間部材6は、前記孔型53の深さが
1mmと浅く、従って、周速差が少ない2ロール圧延機
であり、且つ冷間で行われるため、焼付き等を生じるこ
ともない。従って、この第1中間部材6の表面は、綺麗
であった。 (第2工程)前記第1工程で加工硬化させた第1中間部
材6が、一方が直角状の頂部を有する凸状ロールであ
り、他方が直角状のV字状ロールである、軸が互いに平
行な2ロール圧延機で、図1(ロ)に示すように、前記
板巾方向中央部分の加工硬化を生じていない帯状部分6
0の中央部をアングル材の頂角63とするようにして、
冷間で折曲げて略90°のL字状にした。この冷間圧延
によって、その板巾方向中央部分の加工硬化を生じてい
ない帯状部分63が折曲げ加工されるので、無理なく円
滑に折曲げがなされる。従って、折曲げられた第2中間
部材64には、折曲げられた頂部63の部分にひび割れ
等の疵が発生することもなかった。 (第3工程)前記板曲げ工程で得た略90°のL字状の
第2中間部材64に対して、上下及び左右に互いに平行
な4ロール圧延機によって、図1(ハ)に示すように、
その内頂角部分631を4Rに圧延するための水平上ロ
ール10と、第2中間部材64の左外側面652に接す
る垂直左ロール11と、前記第2中間部材64の外下面
662に接する水平下ロール12と、前記第2中間部材
64の右下端面68に接する垂直右ロール13とを用い
て、内外頂角部分631、632をそれぞれ4R、1R
に圧延すると同時に、上部端面67と下部端面68との
それぞれを水平上ロール10の鍔部102と垂直右ロー
ル13とで1.9mm押さえ込んで、外頂角632の肉
不足をカバーするための圧延加工を施した。この第3工
程で得られる製品7は、前記第1工程で施された加工硬
化領域61、62があるために、内外両側の頂角部分7
31、732は巾拡がりが防止され、又、各端部77、
78方向への肉の移動も抑制される。従って、内外頂角
部分731、732にそれぞれ所定の4R、1Rが形成
されたアングル材7が得られた。 (効 果)前記従来のフォーミング法によって造られた
アングル材2は、内・外頂角部分201、202がそれ
ぞれ所定のRを有していず、建築物の直角コーナー部、
柱等のコーナーに使用する場合、装飾性が損なわれる欠
点を有していたが、本実施例の冷間圧延方法で仕上げ加
工を行えば、両端面67、68に水平上ロール10の鍔
部102と垂直右ロール13とでそれぞれ面圧下が掛け
られるため、それぞれの内・外頂角部分731、732
に余肉が回って充分な所定の4R、1Rが形成され、装
飾性を損なうこともない。又、上記従来技術の1つであ
る後者の熱間圧延加工法は、ロール孔型にかかる面圧力
が板圧延等に比べて高く、且つ材料とロール表面速度の
差が場所によって大きく異なり、これによりアングル材
の表面が荒れる欠点を有していたが、本発明方法によれ
ば、冷間加工であり、ロール孔型53、101に掛かる
面圧力が低く、且つロールの周速差も少なく、又、水平
上ロール10と第2中間部材64の各内側面651、6
61との間も、ロール表面が滑らかであるか、又は水平
上ロール10と第2中間部材64の各外側面652、6
62との間に潤滑剤が供給されながら圧延されるため、
低摩擦状態に保たれている。従って、製品アングル材7
の表面肌も綺麗で、且つ冷間圧延であるため、寸法精度
も非常に良いものが得られる。 (チャンネル材の製造方法)この第2の実施例(チャン
ネル材の製造方法)は、図2に示す通り、先ず、折曲げ
られない部位だけ予め冷間加工で加工硬化を与えた後、
次いで、予め製品より少し長めのフランジ部を有するチ
ャンネル材を折曲げて成形した後、その両フランジ部の
各端面だけを冷間で押し込んで内外の隅角部分に所定の
Rを有するチャンネル材を製造する方法である。 (第1工程)先ず、ステンレス鋼(JISーSUS30
4)からなる長さ5400mm、断面が207.6mm
×6mmの平鋼(板状金属)を、一方が円柱状のロール
であり、他方が中央から等間隔の部位に底部が平らな孔
型を有するロールである、軸が互いに平行な2ロール圧
延機で、図2(イ)に示すように、平鋼における板巾方
向中央80から25mmの部分を50mmの帯状81、
82に、厚さ6mmに厚く残して、板巾方向中央部分8
0の50mmと、及び両側部分83、84の各25mm
に対して、各帯状に厚さを5mmに薄く冷間加工を施し
た。その結果、前記薄く冷間加工された部分80、8
3、84は、加工硬化を生じた。この冷間圧延によっ
て、得られる第1中間部材8は、前記孔型の深さが1m
mと浅く、従って、周速差が少ない2ロール圧延機であ
り、且つ冷間で行われるため、焼付き等を生じることも
なかった。従って、この第1中間部材8の表面は、綺麗
であった。 (第2工程)前記第1工程で加工硬化された第1中間部
材8に対して、その板巾方向中央部分80の100mm
をウェブ部90となし、又、前記板巾方向中央80から
等距離の加工硬化を生じていない2条の帯状部分81、
82の各中央部をチャンネル材9の各隅角部95、96
とするように、これらの部分95、96を冷間で折曲げ
て断面略コ字状のチャンネル材9にした(図2(ロ)参
照)。この冷間圧延によって、その板巾方向に加工硬化
を生じていない2条の帯状部分81、82の各中央部が
折曲げ加工されるので、無理なく円滑に折曲げがなされ
る。従って、折曲げられた第2中間部材9には、折曲げ
られた各隅角部95、96の部分にそれぞれひび割れ等
の疵が発生することもなかった。 (第3工程)第3工程は、上記中間部材9の両フランジ
部91、92の各内側面911、921とウェブ部90
の内下面901とがなす各内隅角部分95、96を1R
に圧延するための水平上ロール10と、前記第2中間部
材9の左外側面912に接する垂直左ロール11と、前
記第2中間部材9のウェブ部90の外下面902に接す
る水平下ロール12と、前記第2中間部材9の右外側面
922に接する垂直右ロール13とを用いて、水平上ロ
ール10と水平下ロール12との間隙、及び水平上ロー
ル10と垂直左・ロール11、13の各間隙を前記第2
中間部材9のウェブ部90の厚み及び各フランジ部9
1、92の厚みに対して、面圧下を掛けるだけ狭く設定
して置いて、前記第2中間部材9をこれらの圧延ロール
10、11、12、13等で囲まれたコ字状部に挿入し
て、両内隅角部分951、961を所定のRに圧延する
と同時に、両上部端面97、98のそれぞれを水平上ロ
ール10の鍔部101、102で1.9mm押さえ込ん
で、外隅角952、962を4Rにするように、その肉
不足をカバーするための圧延加工を施した。この圧延加
工によって、上記水平上ロール10の鍔部101、10
2で、前記コ字状中間部材9の両上部端面97、98が
それぞれ押さえ込まれて、各余肉が各外隅角952、9
62の肉不足部分に移動されて、両外隅角952、96
2を4Rに形成された。この圧延成形で得られた製品1
00は、厚さが5mm、各フランジ部103、104が
50mm、内隅角1061、1071が1R、外隅角1
062、1072が4Rの等辺フランジ103、104
のチャンネル材100で、その表面肌は綺麗で、且つ寸
法精度も極めて良好であった。 (効 果)前記従来のフォーミング法によって造られた
チャンネル材4は、内・外隅角部分441、451、4
42、452がそれぞれ所定のRを有していず、建築物
の直角コーナー部、柱等のコーナーに使用する場合、装
飾性が損なわれる欠点を有していたが、本実施例の冷間
圧延方法で仕上げ加工を行えば、両上部端面108、1
09にそれぞれ鍔部101、102の面圧下が掛けられ
るため、それぞれの内・外隅角部分1061、107
1、1062、1072に余肉が回って充分な所定のR
が形成され、装飾性を損なうこともない。又、上記従来
技術の1つである後者の熱間圧延加工法は、ロール孔型
にかかる面圧力が板圧延等に比べて高く、且つ材料とロ
ール表面速度の差が場所によって大きく異なり、これに
よりチャンネル材4のフランジ部41、43の表面が荒
れる欠点を有していたが、本実施例によれば、冷間加工
であり、ロール孔型に掛かる面圧力が低く、且つロール
の周速差も少なく、又、水平上ロール10と第2中間部
材9の各フランジ部91、92の内側面911、921
との間も、ロール表面が滑らかであり、且つ水平上ロー
ル10と前記第2中間部材9の各フランジ部91、92
の外側面912、922との間に潤滑剤が供給されなが
ら圧延されるため、低摩擦状態に保たれている。従っ
て、製品チャンネル材100のフランジ部103、10
4の表面肌も綺麗で、且つ冷間圧延であるため、寸法精
度も非常に良いものが得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアングル材についての第1実施例の製
造工程説明用図である。
【図2】本発明のチャンネル材についての第2実施例の
製造工程説明用図である。
【図3】従来のアングル材のフォーミング法による成形
説明用図である。
【図4】従来のチャンネル材のフォーミング法による成
形説明用図である。
【符号の説明】
2 従来法のアングル材 20、21 フォーミング法のロール 201、202 内外の頂角部分 30、31 従来法のチャンネル材フォーミング法のロ
ール 32、34 フランジ部 33 ウェブ部 4 従来法のチャンネル材 50、51 本発明の加工硬化を生じさせる2ロール 52 底部 53 孔型 6 アングル材製造の第1中間部材 60 加工硬化を生じていない帯状部分 61、62 加工硬化された端部分 63 頂角部 64 アングル材製造の第2中間部材 7 製品のアングル材 73 頂角 77、78、97、98 端面 95、96 隅角部 10、11、12、13 4ロール圧延機のロール 100 製品チャンネル材 101、102 水平上ロールの鍔部 108、109 チャンネル材の端面部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板を曲げてアングル材を製造する方法に
    おいて、 板状金属素材における板巾方向中間の所望部分を帯状に
    厚く残して、両側部分に対して、各帯状に厚さを薄く
    し、且つ加工硬化を生じさせる冷間加工を施す第1工程
    と、 前記第1工程で加工硬化させた第1中間部材の板巾方向
    中間の加工硬化を生じていない帯状部分の中央部をアン
    グル材の頂角とするように、冷間で折曲げて略L字状に
    する第2工程と、 前記板曲げ工程で得た略L字状の第2中間部材の内頂角
    部分を所定のRに圧延するための水平上ロールと、中間
    部材の左外側面に接する垂直左ロールと、中間部材の外
    下面に接する水平下ロールと、中間部材の右下端面に接
    する垂直右ロールとを用いて、内外頂角部分を所定のR
    に圧延すると同時に、上部端面と下部端面とのそれぞれ
    を押さえ込んで外頂角の肉不足をカバーするための冷間
    圧延加工を施す第3工程とからなることを特徴とする板
    曲げアングル材の製造方法。
  2. 【請求項2】 板を曲げてチャンネル材を製造する方法
    において、 板状金属素材における板巾方向中間の所望部分を帯状に
    厚く残して、板巾方向中央部分及び両側部分に対して、
    各帯状に厚さを薄くし、且つ加工硬化を生じさせる冷間
    加工を施す第1工程と、 前記第1工程で加工硬化させた第1中間部材の板巾方向
    中間の加工硬化を生じていない帯状部分の中間部分と、
    最終工程で両側部分をチャンネル材の両フランジ部分と
    ウェブ部分とになる各部分とにして、それぞれの境界部
    を各隅角とするように、冷間で折曲げて略コ字状にする
    第2工程と、 前記板曲げ工程で得た略コ字状の第2中間部材の両フラ
    ンジ部分とウェブ部分との各内隅角部分を所定のRに圧
    延するための水平上ロールと、中間部材の左フランジ部
    分の外側面に接する垂直左ロールと、中間部材のウェブ
    部分の外下面に接する水平下ロールと、中間部材の右フ
    ランジ部分の右外側面に接する垂直右ロールとを用い
    て、内外隅角部分を所定のRに圧延すると同時に、段付
    の前記水平上ロールにより各上部端面を押さえ込んで各
    外隅角の肉不足をカバーするための冷間圧延加工を施す
    第3工程とからなることを特徴とする板曲げチャンネル
    材の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6552480B1 (en) 1999-11-19 2003-04-22 Matsushita Electric Co., Ltd. Color cathode-ray tube
CN111571235A (zh) * 2020-05-12 2020-08-25 艾伯纳工业炉(太仓)有限公司 一种金属板材的热成型生产线

Cited By (3)

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