JPH06243244A - カラー画像表示方法 - Google Patents

カラー画像表示方法

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JPH06243244A
JPH06243244A JP5024606A JP2460693A JPH06243244A JP H06243244 A JPH06243244 A JP H06243244A JP 5024606 A JP5024606 A JP 5024606A JP 2460693 A JP2460693 A JP 2460693A JP H06243244 A JPH06243244 A JP H06243244A
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JP
Japan
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color
representative
area
colors
representative color
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Withdrawn
Application number
JP5024606A
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English (en)
Inventor
Shigeru Fukunaga
茂 福永
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 局部的に変化の大きい色に対して再現性を向
上し、画像全体から受ける印象を向上し、さらに処理時
間を短縮化する。 【構成】 画像データを入力し(S1)、それを部分領
域に分割した後(S2)、各領域毎に代表色数を決定す
る(S3)。各領域からその色数の代表色を選定し(S
4)、さらに全ての画素に対して一部又は全部の代表色
と比較して最も近い代表色をその画素の表示色とし(S
5)、ルックアップテーブル(LUT)を作成する(S
6)。そして、作成されたLUTに従って入力画像デー
タをRGB信号に変換し(S7)、それらの各RGB信
号をアナログ信号へ変換した後(S8)、ディスプレイ
に表示する(S9)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ルックアップテーブル
(カラーマップともいい、以下LUTという)を用いた
カラー画像表示方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば次のような文献に記載されるものがあった。 文献;監修 高木幹雄、下田陽久「画像解析ハンドブッ
ク」初版(1991−1−17)東京大学出版会、P.
505−516 前記文献に記載されているように、近年、多くの分野で
画像処理技術が用いられ、パーソナルコンピュータやワ
ークステーション等上でカラー画像を表示する技術が重
要になってきており、それらの一般的なカラー画像表示
システムの概略図を図2(a),(b)に示す。
【0003】図2(a)はフルカラー方式のカラー画像
表示システム、及び同図(b)はLUT方式のカラー画
像表示システムである。通常の自然画像は数万〜数千万
色の色を有しており、これらの色を全て表示するには、
図2(a)のようなフルカラー方式が用いられている。
このフルカラー方式では、1画素当り赤(R),緑
(G),青(B)の各8ビット程度のフレームバッファ
(又は、リフレッシュメモリ)1R,1G,1Bを持
ち、その出力側に、ディジタル/アナログ変換器(以
下、D/A変換器という)2R,2G,2Bを介して表
示装置であるCRT3が接続され、約1600万色(=
24=28×28 ×28 )が同時に表示できるようにな
っている。このフルカラー方式では、通常の自然画像を
カラー表示するのに適しているが、その自然画像の多数
の色を全て表示するには多くのフレームバッファ1R,
1G,1Bを必要とする。そのため、パーソナルコンピ
ュータやワークステーション等の装置に図2(a)のフ
ルカラー方式を用いると、その装置の規模が大きくな
り、高価になる。そこで、一般のワークステーション等
では、フレームバッファメモリ1R,1G,1Bのメモ
リ容量の制限から、同時に表示できる色数を8〜256
色(以下、N色とする)程度に限定し、図2(b)に示
すようなLUT方式を用いることによって、同時に表示
する色(代表色という)の選択に自由度を与えている。
図2(b)のLUT方式では、フレームバッファ5のメ
モリ上に、各画素値に対応した色番号が記憶されてお
り、原画像の元色と代表色の対応を登録したLUT6に
従い、D/A変換器7R,7G,7Bを介してCRT8
で画像を表示するようになっている。この際、どのよう
な代表色を元の色に対応させるかが、色調再現の鍵とな
るが、この手法(アルゴリズム)を限定色表示手法(限
定色表示アルゴリズム)といい、例えば次のように分類
できる。
【0004】限定色表示アルゴリズム (1) 代表色選定ステップ (a)均等量子化法 (b)細分化量子化法 ・頻度法(ポピュラリティアルゴリズム、Popularity A
lgorithm)等 (2) 表示色選定ステップ ・最近隣探索法 (3) (1),(2)ステップ ・メディアンカットアルゴリズム(Median Cut Algorit
hm)法 限定色表示アルゴリズムは、(1)代表色選定ステップ
と(2)表示色選定ステップとの2つのステップに分け
て考えることができる。(1)代表色選定ステップは、
原画像の色分布の統計量を計算し、その画像を再現する
のに最適なN色の代表色を選定するステップである。こ
れに対し、(2)表示色選定ステップは、原画像の各画
素値に最も近い色をN色の中から選定して表示するステ
ップである。この限定色表示アルゴリズムには、従来か
ら様々な手法がある。
【0005】(1)代表色選定ステップには、(a)均
等量子化法と(b)細分化量子化法とがあり、その
(b)細分化量子化法の例としては、頻度法がある。こ
の頻度法は、色分布統計量の多い色(上位N色)から順
に代表色を選定するアルゴリズムである。(2)表示色
選定ステップの例としては、最近隣探索法があり、各画
素値毎に全ての代表色と比較し、その差が最小のものを
代表色とする。2つの(1),(2)ステップを同時に
論じたアルゴリズムとしては、メディアンカットアルゴ
リズム法がある。R,G,Bの3原色を3次元の直交座
標とした空間をRGB色空間という。メディアンカット
アルゴリズム法では、まず、原画像の色空間における分
布に外接する直方体を考え、分布画素数が等しくなるよ
うに、この直方体を2等分していく。分割された直方体
の数がN個になった時点で分割を終了し、それぞれの直
方体の画素の平均値をそれぞれの代表色とし、その直方
体中にある画素を全てその代表色で表示する。
【0006】図3は、従来の限定色表示アルゴリズムに
よるカラー画像表示システムの一例を示す構成ブロック
図であり、図2(b)中の要素と共通の要素には共通の
符号が付されている。この画像表示システムでは、図2
(b)のカラー画像表示システムに、限定色表示手段1
0が接続されている。限定色表示手段10では、入力さ
れたR,G,B各8ビット、計24ビットの画像データ
Pinをnビット(2n =N)の色番号データCに変換
し、フレームバッファ5へ供給する。又、この限定色表
示手段10は、各色番号データCと表示色(R,G,
B)の対応したLUTデータMを作成し、LUT6へ供
給する。すると、各画像データPinは、LUT6によ
って各8ビットのR,G,B信号に変換され、それぞれ
D/A変換器7R,7G,7Bでアナログ信号に変換さ
れた後、CRT8へ供給されて対応する色が表示され
る。
【0007】図4は、図3中の限定色表示手段10の構
成例を示す機能ブロック図である。この限定色表示手段
10は、24ビットの画像データPinから代表色を選
定して24ビットの代表色データC2を出力する代表色
選定手段11と、24ビットの画像データPinと24
ビットの代表色データC2から表示色を選定してLUT
データM及びnビットの色番号データCを出力する表示
色選定手段12とで、構成されている。画像データPi
nが代表色選定手段11及び表示色選定手段12へ入力
されると、該代表色選定手段11では、画像データPi
nからN色の代表色を選定し、その代表色データC2を
表示色選定手段12へ供給する。表示色選定手段12で
は、画像データPinと代表色データC2から、nビッ
トの色番号デ―タCと、LUTデータMを作成して出力
する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
限定色表示アルゴリズムを用いたカラー画像表示方法で
は、次のような問題があった。 (a) 従来の限定色表示アルゴリズムでは、画像全体
の色分布統計から限定代表色を選定するので、全体的に
見た色調再現はかなり良いが、出現頻度の低い色は原画
像とかなり異なる色で表示されることが多いので、細部
での色調がうまく再現されない。一般に、このことによ
る画質劣化はあまり目立たないことが多いが、画像の中
に出現頻度は低いが特徴的な色が存在する場合には、他
の部分がうまく再現されていても、画像全体から受ける
印象がかなり低いものとなる。例えば、人物の顔を含む
画像の場合、唇等は統計頻度が僅かであるので、従来の
方法では最適な色を割り当てることが少ない。 (b) 画像の中で多くの面積を占める背景は、空等の
ようになだらかに変化している場合が多いが、従来の方
法では単純に出現頻度の高い色に多くの色を割り当てる
ので、これら背景の色再現性は良いが、背景以外の主な
画像の色再現性が悪くなる。特に注視されるべき部分は
色の変化が激しい場合が多いので、これらの部分に色を
少なく割り当てると、エッジがシャープに再現できなく
なり、画像全体の主観的印象が低下する。 (c) 従来の方法では、表示色選定ステップの処理時
間がかなり大きい。特に、最近隣探索法のように、全て
の代表色と各画素を比較するような方法では、色の再現
性は向上するが、実行時間が大き過ぎてあまり現実的で
はない。
【0009】本発明は、前記従来技術が持っていた問題
を解決し、次のようなカラー画像表示方法を提供するこ
とを目的とする。 (1) 画像を部分領域に分割し、領域毎に代表色を選
択することで、画像の一部分に現れるような出現頻度は
低いが特徴的な色を代表色に選択し、それらの色の再現
性を高めることで画像全体の主観的評価を高めたカラー
画像表示方法を提供することを目的とする。 (2) 背景等のなだらかに変化する部分からの代表色
選定を抑え、変化の激しい部分から多くの代表色を選定
することで、画像の主な部分の色再現性を高めたカラー
画像表示方法を提供することを目的とする。 (3) 表示色選定ステップにおいて、対象画素の含ま
れる領域及びその周囲の領域の代表色とだけ画素値の比
較を行うことで、処理時間を短縮したカラー画像表示方
法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、前記課題
を解決するために、色データを格納したLUTを作成
し、そのLUTを参照してカラー画像を表示するカラー
画像表示方法において、原画像を部分領域に分割する領
域分割処理と、前記領域分割処理で分割された複数の部
分領域における色分布と領域の大きさを参照してそれら
の各部分領域から選定する代表色数を決定する代表色数
決定処理と、前記各部分領域から前記代表色数だけ代表
色を選定する代表色選定処理とを実行する。そして、前
記代表色選択処理で選定された代表色から、表示色選定
処理により全画素の表示色を選定して前記LUTを作成
している。第2の発明では、第1の発明の表示色選定処
理は、対象画像の含まれる領域及び周辺数領域の代表色
だけから表示色を選定する。第3の発明では、第1又は
第2の発明の領域分割処理は、限定色数Nをパラメータ
として領域数を決定し、画像の大きさと該領域数から各
領域の大きさを決定した後、原画像を部分領域に分割す
る。
【0011】第4の発明では、第1又は第2の発明の領
域分割処理は、隣接する画素の画素値の差が閾値より小
さい部分を一つの領域としてまとめながら分割する。第
5の発明では、第1又は第2の発明の領域分割処理は、
まず大きな領域数個に分割し、領域内の色分布の分散が
大きい時は、部分領域が限定色数Nの1/i(但し、
i;閾値)の個数になるまでさらに分割する。そして、
代表色数決定処理では、各領域にi個ずつ代表色数を割
り当てる。第6の発明では、第1又は第2の発明の代表
色数決定処理は、まず各領域でそれぞれ代表色数を仮決
定し、次に、全領域の仮の代表色数の合計と限定色数N
とを比較して各領域の真の代表色数を決定する。第7の
発明では、第6の発明の代表色数決定処理は、領域内の
色分布が密集していたら代表色数を少なくし、分散して
いたら代表色を多くする。
【0012】第8の発明では、第7の発明の代表色数決
定処理は、色分布の密集度が閾値よりも高い領域で、周
辺領域との画素値平均の差が小さい場合に、その領域か
らは代表色を選定しないようにしている。第9の発明で
は、第7又は第8の発明の領域分割処理は、M×M(但
し、M;画像ブロックの大きさ)の正方矩形ブロックに
分割する。そして、代表色数決定処理では、各ブロック
の画像データに離散コンイン変換(以下、DCTとい
う)を行い、その変換係数の交流成分をパラメータと
し、該変換係数が大きい時は代表色を多く割り当て、小
さい時は少なく割り当てることで代表色数を決定する。
第10の発明では、第9の発明の代表色数決定処理にお
いて、DCTの変換係数を用いて代表色数を決定する際
に、画像ブロックの大きさMに関係なく低周波成分の個
数(m×m,M≧m)の係数のみを算出し、該低周波成
分の係数のみをパラメータとして代表色数を決定する。
第11の発明では、第9又は第10の発明の代表色数決
定処理において、DCTの変換係数を用いて代表色数を
決定する際に、該変換係数を周波数の近いものをまとめ
て数グループとし、それぞれのグループの変換係数の合
計をパラメータとしてその領域の代表色数を算出する。
【0013】第12の発明では、第1又は第2の発明の
代表色選定処理は、色空間において距離が閾値kよりも
近い画素をまとめて数グループにし、グループ数がその
領域に割り当てられた代表色数の数倍よりも少なくなる
までkを大きくして再グループ化する。そして、再グル
ープ化したグループを構成画素数の多い順に並べ、上位
から代表色数のグループを選択し、それぞれのグループ
から代表色を選定する。第13の発明では、第1又は第
2の発明の代表色選定処理は、周辺領域の代表色と比較
して、色空間の距離が閾値よりも近い画素を代表色の候
補から除外し、領域内の残りの画素から代表色を選定す
る。第14の発明では、第2の発明の表示色選定処理
は、対象画素の含まれる領域の平均画素値と比較して、
差が閾値よりも小さい周辺の領域を全て参照領域とし、
該参照領域の代表色から表示色を選定する。
【0014】
【作用】第1の発明によれば、以上のようにカラー画像
表示方法を構成したので、代表色選定ステップにおい
て、領域分割処理により、原画像が部分領域に分割され
て代表色数決定処理へ送られる。代表色数決定処理で
は、各領域の色分布や領域の大きさを参照してその領域
から選択する代表色の色数を決定し、その決定結果を代
表色選定処理へ送る。代表色選定処理では、代表色をそ
れぞれの領域から色数だけ選定し、その選定結果を表示
色選定ステップにおける代表色選定処理へ送る。代表色
選定処理では、選定された代表色から、表示色を選定し
てLUTを作成する。その後、作成されたLUTを参照
してカラー画像が表示される。第2の発明によれば、第
1の発明の表示色選定ステップにおける表示色選定処理
において、対象画素の含まれる領域及び周辺領域の代表
色とだけ、例えば画素値の比較が行われ、表示色が選定
される。第3の発明によれば、第1又は第2の領域分割
処理において、限定色数Nをパラメータとして、分割す
る領域数が決定され、その決定された領域数と画像の大
きさとから各領域の大きさが決定された後、領域分割が
行われる。
【0015】第4の発明によれば、第1又は第2の発明
の領域分割処理において、隣接する2つの画素の画素値
の差がある閾値よりも小さい時に、その2つの画素を同
じ領域に含めている。そして、全ての画素に対して同様
の処理を行い、いくつかの領域にまとめられて領域分割
が行われる。第5の発明によれば、第1又は第2の発明
の領域分割処理において、まず、原画像が大きないくつ
かの領域に分割され、それぞれの領域において、領域内
の色分布の分散が大きい時にはさらにその領域が小さな
領域に分割されていく。領域の数が限定色数Nの1/i
になるまで、以上の処理が繰り返され、全領域が分割さ
れる。さらに、代表色数を決定する際には、各領域にi
個ずつ代表色数が割り当てられる。第6の発明によれ
ば、第1又は第2の発明の代表色数決定処理において、
代表色数を決定する際に、まず、各領域でそれぞれの色
分布と画像の大きさをパラメータとして代表色数が仮決
定される。次に、全領域の仮の代表色数の合計と限定色
数Nとが比較され、例えば各領域の代表色数に補正が加
えられて真の代表色数が決定される。第7の発明によれ
ば、第6の発明の代表色数決定処理において、代表色数
を決定する際に、領域内の色分布が密集していたら(画
素値がなだらかに変化していたら)、代表色数を少なく
し、色分布が分散していたら(画素値の変化が激しかっ
たら)、代表色数を多くしている。
【0016】第8の発明では、第7の発明の代表色数決
定処理において、代表色数を決定する際に、色分布の密
集度が閾値よりも高い(画素値がほとんど変化していな
い)領域で、周辺領域との画素値平均の差が小さい(周
辺領域とほとんど同じ色をしている)場合に、その領域
からは代表色を選定しない(代表色数0)ように代表色
数の決定が行われる。第9の発明によれば、第7又は第
8の領域分割処理において、原画像を部分領域に分割す
る際に、M×Mの正方矩形ブロックに分割される。そし
て、代表色数を決定する際に、各ブロックの画像データ
にDCTが行われ、その変換係数の交流成分がパラメー
タとして用いられ、該係数が大きい時は代表色が多く割
り当てられ、小さい時は少なく割り当てられて代表色数
が決定される。第10の発明によれば、第9の発明の代
表色数決定処理において、代表色数を決定する際に、画
像ブロックの大きさMに関係なく、DCTの低周波成分
の個数の係数のみが算出され、該低周波成分の係数のみ
がパラメータとして用いられて代表色数が決定される。
第11の発明によれば、第9又は第10の発明の代表色
数決定処理において、代表色数を決定する際に、DCT
の変換係数を、周波数の近いものをまとめて数グループ
とし、それぞれのグループの係数の合計がパラメータと
して用いられ、その領域の代表色数が算出される。例え
ば、低周波成分の係数が大きい時は領域内で画素値が緩
やかに変化しているので、あまり多くの色を割り当てる
必要はないが、高周波成分の係数が大きい時は激しく変
化している部分なので、多くの色が割り当てられて最適
な色数が選定される。
【0017】第12の発明によれば、第1又は第2の発
明の代表色選定処理において、代表色を選定する際に、
色空間において距離が閾値kよりも近い画素(ほとんど
同じ色の画素)をまとめて数グループにし、そのグルー
プ数がその領域に割り当てられた代表色数の数倍よりも
少なくなるまでkを大きくして、再グループ化される。
そして、再グループ化されたグループが、構成画素数の
多い順に並べられ、上位から代表色数のグループが選択
され、それぞれのグループから代表色が選定される。第
13の発明によれば、第1又は第2の発明の代表色選定
処理において、代表色を選定する際に、周辺領域(第1
の発明に対しては近隣の数領域、第2の発明に対しては
表示色選定時に参照する周辺画素)の代表色と比較さ
れ、色空間の距離が閾値よりも近い画素(周辺領域で既
に代表色になっている色とほとんど同じ色の画素)が代
表色の候補から除外され、領域内の残りの画素から代表
色が選定される。第14の発明によれば、第2の発明の
表示色選定処理において、表示色を選定する際に、対象
画素の含まれる領域の平均画素値と比較され、その差が
閾値よりも小さい周辺の領域(ほとんど同じ色の周辺領
域)を全て参照領域とし、それらの参照画素の代表色か
ら表示色が選定される。従って、前記課題を解決できる
のである。
【0018】
【実施例】本発明の実施例のカラー画像表示方法を、図
面を参照しつつ説明する。カラー画像表示システム 図1は、本発明の実施例のカラー画像表示方法及びそれ
を実施するカラー画像表示システムの概略の構成図であ
る。本実施例で用いられるカラー画像表示システムは、
従来の図3と同様に、入力されたR,G,Bの画像デー
タPinをnビットの色番号データCに変換すると共
に、各色番号と表示色(RGB)の対応したLUTデー
タMを作成する限定色表示手段100を有し、その出力
側にフレームバッファ200及びLUT300が接続さ
れている。フレームバッファ200は、各画素値に対応
した色番号を記憶するメモリであり、その出力側がLU
T300に接続されている。LUT300は、LUTデ
ータMとフレームバッファ200の出力を入力し、各画
素データをR,G,B信号に変換する回路であり、その
出力側に、R,G,BのD/A変換器400を介してデ
ィスプレイ(例えば、CRT)500が接続されてい
る。R,G,BのD/A変換器400は、R,G,B信
号をアナログ信号に変換した後、CRT500で表示さ
せる機能を有している。このカラー画像表示システム
は、集積回路等を用いたハードウェア、あるいはプログ
ラム制御されるプロセッサ等のソフトウェアを用いて構
成されている。
【0019】このようなカラー画像表示システムを用い
た本実施例のカラー画像表示方法の概略を説明する。ま
ず、限定色表示手段100では、処理S1で、例えば2
4ビットの画像データPinを入力し、処理S2で、入
力された画像データPinを部分領域に分割する。そし
て、処理S3で、分割された各領域毎に代表色数を決定
し、処理S4で、各領域からその色数の代表色を選定す
る。代表色の選定後、処理S5では、全ての画素に対
し、一部又は全部の代表色と比較して最も近い代表色を
その画素の表示色とし、処理S6で、LUTデータMを
作成してLUT300へ与えると共に、色番号データC
を出力してフレームバッファ200へ与える。LUT3
00では、処理S7で、作成されたLUTデータMに従
って入力画像データPinをR,G,B信号に変換す
る。変換されたR,G,B信号は、R,G,BのD/A
変換器400における処理S8で、それぞれアナログ信
号に変換された後、CRT500における処理S9で、
ディスプレイに表示される。
【0020】図5は、図1に示す限定色表示手段100
の機能ブロック図である。限定色表示手段100は、第
1の発明に相当する処理を行うもので、集積回路等を用
いたハードウェア、あるいはプログラム制御されるプロ
セッサ等を用いたソフトウェアで構成されている。この
限定色表示手段100は、図1のS1,S2の領域分割
処理を行って8ビットの領域データA1を出力する領域
分割手段110を有し、その出力側には、代表色数決定
手段120を介して代表色選定手段130が接続されて
いる。代表色数決定手段120は、原画像データPin
と領域データA1に基づき、図1のS3の代表色数決定
処理を行い、その処理結果である代表色数データC1を
代表色選定手段130へ与える機能を有している。代表
色選定手段130は、画像データPinと代表色数デー
タC1に基づき、図1のS4の代表色選定処理を行い、
24ビットの代表色データC2を表示色選定手段140
へ与える機能を有している。表示色選定手段140は、
24ビットの画像データPinと24ビットの代表色デ
ータC2とに基づき、図1のS5の表示色選定処理を行
い、LUTデータMとnビットの色番号データCを出力
する機能を有している。
【0021】次に、図5の限定色表示手段100内にお
ける各処理内容を図6〜図8を参照しつつ、以下説明す
る。図6はブロック分割例、図7はライン分割例、及び
図8は対応テーブル例を示す図である。図5の限定色表
示手段100において、24ビットの画像データPin
が入力されると、領域分割手段110では、その画像デ
ータPinを部分領域に分割し、分割した領域データA
1を代表色数決定手段120へ送る。この領域分割処理
では、例えば、図6のように8×8画素等の正方形や長
方形の同じ大きさのブロックに分割したり、あるいは、
図7のように1ライン毎や数ライン毎に画像データPi
nを分割する。代表色数決定手段120では、24ビッ
トの画像データPinと領域データA1を入力し、領域
の大きさや色数等を参照して、分割された各領域から選
定する代表色の数を決定し、その代表色数データC1を
代表色選定手段130へ送る。この代表色数決定処理
は、例えば、閾値を10として、領域内の色数(種類)
が25ならば3色、色数が7ならば1色というように、
除算を利用した簡単な対応テーブル(図8)を用意して
おいて適用することで実現できる。又、領域分割処理に
おいて、領域の大きさが異なるように分割されている場
合、その大きさに比例して色数を決定することもでき
る。
【0022】ここで、それぞれの領域で勝手に色数を決
定すると、全領域の色数の合計が、指定された限定色数
に合わなくなるので、予め各領域に限定数を設けておい
て、それを越えないようにしたり、あるいは、この代表
色数決定処理を終えた後で再度、従来の限定色手法を適
用して微調整しても良い。代表色選定手段130では、
24ビットの画像データPinと代表色数データC1を
入力し、各領域から割り当てられた色数だけ代表色を選
定し、24ビットの代表色データC2を表示色選定手段
140へ送る。この代表色選定処理では、例えば、頻度
法のように領域内で出現頻度の多い色から代表色を選定
する。表示色選定手段140では、24ビットの画像デ
ータPinと24ビットの代表色データC2とから、各
画素を表示する色を選定し、nビットの色番号データC
とLUTデータMを出力する。例えば、各領域から選定
された全ての代表色と画素とを比較して選定する最近隣
探索法等を適用することで実現できる。以上のように、
図5の限定色表示手段100では、原画像を部分領域に
分割し、それぞれの領域から特徴的な色を代表色として
いるので、これまで再現性の悪かった一部分に現れるよ
うな出現頻度は低いが特徴的な色に対して再現性が向上
する。つまり、局部的に変化の大きい色に対して再現性
が向上する。そのため、画像全体から受ける印象が向上
する。
【0023】限定色表示手段の実施例 図5の限定色表示手段100を構成する各手段110,
120,130,140の実施例(1)〜(4)を図9
〜図16を参照しつつ、以下説明する。 (1) 領域分割手段110(図9) 図9は、図5に示す領域分割手段110の機能ブロック
図である。この領域分割手段110は、第3の発明に相
当する処理を行うもので、24ビットの画像データPi
n及び限定色数Nに基づき領域数決定処理を行って領域
数データA2を出力する領域数決定手段111と、24
ビットの画像データPin及び領域数データA2に基づ
き小領域分割処理を行って領域データA1を出力する小
領域分割手段112とで、構成されている。
【0024】次に、領域分割手段110の処理内容を説
明する。まず、24ビットの画像データPinと限定色
数Nが入力されると、領域数決定手段111では、その
画像データPinと限定色数Nから、分割する適切な領
域数を決定し、その領域数データA2を小領域分割手段
112へ送る。この領域数決定処理は、簡単には限定色
数Nを2や3で除した値を領域数とすることで実現でき
る。例えば、限定色数Nが256の場合には、128や
64を領域数とする。割り切れない時は、切り捨てれば
良い。小領域分割手段112では、24ビットの画像デ
ータPinと領域数データA2から、領域の大きさを決
定し、小領域に分割してその領域データA1を出力す
る。この小領域分割処理は、例えば、領域数決定手段1
11から供給された領域数が64で、画像の大きさが6
40×480のとき、64の平方根8で640と480
を除算すると、一つの領域の大きさが80×60とな
り、この大きさに分割することで実現できる。割り切れ
ない時は、切り捨てれば良い。以上のように、図9の領
域分割手段110では、画像の大きさや限定色数によら
ず、各領域では常に同じ閾値を用いて各処理を行うこと
ができる。
【0025】(2) 代表色数決定手段120(図1
0) 図10は、図5に示す代表色数決定手段120の機能ブ
ロック図である。この代表色数決定手段120は、第6
の発明に相当する処理を行うもので、24ビットの画像
データPin及び領域データA1に基づき代表色数仮決
定処理を行って代表色データC3を出力する代表色数仮
決定手段121と、限定色数N及び代表色数データC3
に基づき色数比較処理を行って代表色数データC1を出
力する色数比較手段122と、該色数比較手段122の
出力に基づき重み算出処理を行って重みデータW1を出
力する重み算出手段123と、該重みデータW1を入力
して色数調整処理を行う色数調整手段124とで、構成
されている。
【0026】次に、代表色数決定手段120の処理内容
を図8及び図11を参照しつつ説明する。図11は、傾
きの比例関数例を示す図である。まず、代表色数仮決定
手段121では、24ビットの画像データPinと領域
データA1に基づき、各領域において代表色数を仮決定
し、その仮決定された代表色数データC3を色数比較手
段122へ送る。この代表色数仮決定処理は、例えば、
図5で説明したように、閾値を10として、領域内の色
数(種類)が25ならば3色、色数が7ならば1色とい
うように、除算を利用した簡単な図8の対応テーブルを
用意しておいて、適用することで実現できる。色数比較
手段122では、代表色数仮決定手段121から供給さ
れた代表色数データC3の合計と、限定色数Nとを比較
し、代表色数がNと等しい場合は入力された代表色数デ
ータC3をそのまま代表色数データC1として出力す
る。その他の場合は、代表色数データC1を重み算出手
段123へ供給する。この色数比較処理は、例えば、限
定色数Nが256で、仮代表色数の合計(C3)が40
0の場合は、144減らす微調整が必要であると判断で
きる。
【0027】重み算出手段123では、各領域の代表色
数データC1を参照して領域の色の重みを算出し、その
重みデータW1を色数調整手段124へ供給する。この
重み算出処理は、例えば、前記の例のように限定色数N
が256で、仮代表色数の合計(C3)が400の場合
のように調整幅が大きい時は、図11のように傾き25
6/400の比例関数を用いて、その値を下回らない整
数を調整後の代表色数とする重み関数を算出することで
実現できる。調整幅が小さい時は、色数の最も多い領域
から、色数を一つずつ減じ、微調整を行う。色数調整手
段124では、重み算出手段123から供給された重み
データW1を、代表色数データC3に対応させて、色数
を調整し、その代表色数データC3を色数比較手段12
2へ供給する。以上のように、図10の代表色数決定手
段120では、各領域での代表色数決定処理において、
画像全体の情報を全く扱う必要がなくなるので、処理が
簡単になり、ハードウェアで実現する際にも、メモリ量
を減少できる。
【0028】(3) 代表色選定手段130(図12) 図12は、図5に示す代表色選定手段130の機能ブロ
ック図である。この代表色選定手段130は、第12の
発明に相当するもので、24ビットの画像データPin
に基づき近傍画素マージ処理で近傍画像をマージ(統
合、merge )してグループデータGPを出力する近傍画
素マージ手段131と、代表色数データC1とグループ
データGPを比較して該近傍画素マージ手段131に対
して再グループ化を要求(Q)するグループ数判定処理
を行うグループ数判定手段132と、該近傍画素マージ
手段131で求められた画像グループを並べ直す画素グ
ループソート処理を行う画素グループソート手段133
と、該画素グループソート手段133の出力に基づき2
4ビットの画像データPinから代表色を算出して24
ビットの代表色データC2を出力する代表色算出処理を
行う代表色算出手段134とで、構成されている。
【0029】次に、この代表色選定手段130の代表色
選定処理を、図13を参照しつつ説明する。図13は、
近傍画素X,Y,Zのマージ例を示す図である。まず、
近傍画素マージ手段131では、入力される24ビット
の画像データPinに基づき、領域内の全ての画素を比
較することによって、色空間で距離が閾値kよりも近い
画素をマージし、そのマージしたグループデータGPを
グループ数判定手段132へ送る。この近傍画素マージ
処理は、例えば、図13のように色空間内に画素X,
Y,Zが存在している場合では(簡単のため色空間を平
面で表している)、閾値kを20とすると、画素Yは画
素Xのグループにマージされ、画素Zはマージされな
い。以後、この画素Xのグループの画素値は暫定的にX
の画素値と同じとして、他の画素との比較、マージを行
う。グループ数判定手段132では、近傍画素マージ手
段131でマージされたグループデータ(グループ数)
GPと、その領域に割り当てられた代表色数データC1
とを比較し、該近傍画素マージ手段131に対して再グ
ループ化を要求(Q)する。このグループ数判定処理
は、例えば、グループ数が代表色数の2倍以下の場合は
再グループ化の要求を行う。近傍画素マージ手段131
では、再グループ化要求されると、閾値kを大きくし、
より広い範囲の画素をまとめ、グループの数を減少させ
る。例えば、図13の場合では、閾値kを30に増やす
と、画素Zも同一グループにマージされるので、グルー
プ数が減少する。
【0030】一方、画素グループソート手段133で
は、近傍画素マージ手段131で求められた画素グルー
プを構成画素数の多い順に並べ、上位から代表色数グル
ープを選択し、代表色算出手段134へ供給する。代表
色算出手段134では、供給された各グループから、2
4ビットの画像データPinにおける適切な色を代表色
として選定し、24ビットの代表色データC2を出力す
る。この代表色算出処理は、例えば、グループ内の全画
素値の平均を代表色としたり、構成画素の最も多い色を
代表色とする。以上のように、図12の代表色選定手段
130では、ある程度差のある色を代表色に選定するこ
とができるので、色空間で距離の近いところに代表色が
集中せず、色再現性が向上する。
【0031】(4) 表示色選定手段140 図14は、図5に示す表示色選定手段140の機能ブロ
ック図である。この表示色選定手段140は、第2の発
明に相当するもので、24ビットの画像データPinに
基づき参照領域選定処理で参照領域を選定して参照領域
データR1を出力する参照領域選定手段141と、該参
照領域データR1及び24ビットの代表色データC2に
基づき参照領域内表示色選定処理で該画像データPin
から参照領域内の表示色を選定してLUTデータM及び
nビットの色番号データCを出力する参照領域内表示色
選定手段142とで、構成されている。
【0032】次に、この表示色選定手段140での表示
色選定処理を、図15及び図16を参照しつつ説明す
る。図15及び図16は、参照領域例を示す図である。
まず、参照領域選定手段141では、24ビットの画像
データPinを入力し、表示色選定の対象画素の含まれ
る領域の周辺数領域から、参照すべき代表色を含む領域
を選定し、その参照領域データR1を参照領域内表示色
選定手段142へ送る。この参照領域選定処理は、例え
ば、図15のようにブロック分割している場合、対象領
域に隣接している9領域(対象領域を含む)を参照領域
としたり、あるいは近隣25領域を参照領域とする。
又、図16のようにライン分割している場合は、隣接し
ている3ライン、あるいは近隣5ラインを参照領域とし
て選定する。参照領域内表示色選定手段142では、参
照領域選定手段141で選定した参照領域内の代表色と
だけ画素値の比較を行って表示色を選定し、LUTデー
タM及びnビットの色番号データCを出力する。この参
照領域内表示色選定処理は、例えば、参照領域内の全代
表色と対象画素との画素値の差を計算し、最も差の小さ
い代表色をその画素の表示色としている。以上のよう
に、図14の表示色選定手段140では、参照する代表
色を限定し、一部の代表色とだけ比較を行うので、処理
時間が大幅に短縮し、ハードウェアで実現する際にもメ
モリ容量を減少できる。
【0033】限定色表示手段の他の実施例 図5の限定色表示手段100内の各手段110〜140
を構成する他の実施例を、図17〜図33を参照しつつ
説明する。 (1−1) 領域分割手段110(図17) 図17は、図5に示す領域分割手段110の他の機能ブ
ロック図である。この領域分割手段110は、第4の発
明に相当するもので、24ビットの画像データPinに
基づき画素値判定処理で画素値の判定を行って領域デー
タA1又は画素データPE1を出力する画素値判定手段
113と、該画素データPE1の画素マージ処理を行う
画素マージ手段114とで、構成されている。次に、こ
の領域分割手段110の領域分割処理を、図18を参照
しつつ説明する。図18は、画素マージの例を示す図で
ある。まず、画素値判定手段113では、24ビットの
画像データPinを入力し、隣接する複数の画素の画素
値を比較して同領域にマージするか、異領域に分けるか
を判定し、マージする場合は画素データPE1を画素マ
ージ手段114へ供給し、マージしない場合にはさらに
他の隣接画素との比較を行い、マージする画素がなくな
ると、領域データA1を出力する。画素マージ手段11
4では、画素値判定手段113から供給された画素デー
タPE1をマージし、再び該画素値判定手段113へP
E1画素データを供給する。この画素マージ処理は、例
えば、図18のように画素が並んでいる場合、閾値を5
として、上下左右の隣接画素と比較して差が5以下の画
素を一つの領域にマージしている。図18の場合は、4
つの領域に分割している。以上のように、図17の領域
分割手段110では、近い色を持つ画素を同じ領域に含
めるようにしているので、代表色選定や表示色選定にお
いて、参照領域のマージ等の処理を行わないでも、適当
な色を選択することができる。
【0034】(2−1) 代表色数決定手段120(図
19) 図19は、図5に示す代表色数決定手段120の他の機
能ブロック図である。この代表色数決定手段120は、
第7の発明に相当するので、領域データA1及び24ビ
ットの画像データPinに基づき色分散算出処理で色分
散データCD1を算出する色分散算出手段125aと、
該色分散データCD1及び画像データPinに基づき代
表色数算出処理で代表色数データC1を算出する代表色
数算出手段125bとで、構成されている。次に、この
代表色数決定手段120の代表色数決定処理を、図20
を参照しつつ説明する。図20は、変換関数例を示す図
である。まず、色分散算出手段125aでは、領域デー
タA1及び24ビットの画像データPinを入力し、例
えば分散(平均と画素値の差の2乗の和)を利用するこ
とにより、領域内の色の統計的ばらつきを算出し、その
算出した色分散データCD1を代表色数算出手段125
bへ供給する。代表色数算出手段125bでは、24ビ
ットの画像データPinを入力し、色分散算出手段12
5aから供給された色分散データCD1を参照し、分散
の大きい領域には多くの色数を割り当て、分散の小さい
領域には少しの色数を割り当てる等して色数を算出し、
割り当てた色数、つまり算出した色数をその領域の代表
色数として代表色数データC1の形で出力する。この代
表色数算出処理は、例えば、図20のように分散値を1
00で除算しただけの簡単な変換関数を用意して色数を
算出することによって実現できる。以上のように、図1
9の代表色数決定手段120では、なだらかに変化して
いる部分の色数を減少させ、変化の激しい部分に多くの
色を割り当てることで、注目されるべき部分の色再現性
を高めており、画像全体から受ける印象も向上する。
【0035】(2−2) 代表色数決定手段120(図
21) 図21は、図5に示す代表色数決定手段120の他の機
能ブロック図である。この代表色数決定手段120は、
第8の発明に相当するもので、図19と同様の色分散算
出処理を行う色分散算出手段125aと、該色分散算出
手段125aから出力された色分散データCD1、24
ビットの画像データPin及び参照領域データR1に基
づき平均値比較処理で平均値の比較を行い、最小差分デ
ータMDを出力する平均値比較手段126aと、該色分
散データCD1、画像データPin及び最小差分データ
MDに基づき代表色数算出処理で代表色数データC1を
算出する代表色数算出手段126bとで、構成されてい
る。次に、この代表色数決定手段120の代表色数決定
処理を説明する。まず、色分散算出手段125aでは、
図19と同様に、領域データA1及び24ビットの画像
データPinから、領域内の色の統計的ばらつきを算出
し、その算出した色分散データCD1を平均値比較手段
126aと代表色数算出手段126bへ供給する。平均
値比較手段126aでは、図14の参照領域選定手段1
41から出力された参照領域データR1の領域の平均値
を算出し、対象領域の平均値と比較して最小差分データ
MDを代表色数算出手段126bへ供給する。この平均
値比較処理は、例えば、参照領域が図15のように隣接
9ブロックである場合、対象領域と他の8ブロックの平
均値の差を算出し、その差が最も小さい最小差分データ
MDを出力する。代表色数算出手段126bでは、図1
9の代表色数算出手段125bと同様の機能を有すると
共に、色分散算出手段125aから供給される色分散が
小さく、かつ平均値比較手段126aから供給される最
小差分データMDが閾値より小さい場合、代表色数を0
として代表色数データC1の形で出力する機能も有して
いる。そのため、この代表色数算出処理では、例えば、
色分散閾値を20、平均値差分閾値を30とすると、色
分散が20以下で、かつ、平均値差分が30以下の領域
に対しては代表色数を0とする。但し、参照領域内の代
表色数が全て0になると、表示色選定時に比較する代表
色が存在しなくなるので、隣接領域の代表色数が全て0
の時は、例外的に代表色数を1として出力する。以上の
ように、図21の代表色数決定手段120では、なだら
かに変化する部分に割り当てる色数をさらに減少させる
ことによって、他の部分の色再現性を高めている。
【0036】(2−3) 代表色数決定手段120(図
22) 図22は、図5に示す代表色数決定手段120の他の機
能ブロック図である。この代表色数決定手段120は、
第9の発明に相当するもので、領域データA1及び24
ビットの画像データPinに基づきDCT算出処理を行
って変換係数データCC1を出力するDCT算出手段1
27aと、該変換係数データCC1及び画像データPi
nに基づき代表色数算出処理を行って代表色数データC
1を出力する代表色数算出手段127bとで、構成され
ている。次に、この代表色数決定手段120の代表色数
決定処理を説明する。まず、DCT算出手段127aで
は、領域データA1と正方形ブロックの画像データPi
nとを入力し、該画像データPinに対しDCTを行っ
て変換係数を算出し、その変換係数データCC1を代表
色数算出手段127bへ供給する。ここで、DCTは、
画像データPinの全てのデータ(R,G,B等)に対
して行っても良いが、輝度データに対してのみ計算を行
うことでも良い結果が得られる。代表色数算出手段12
7bでは、変換係数データCC1と24ビットの画像デ
ータPinを入力し、該変換係数データCC1を参照し
て色数を割り当てる。即ち、変換係数の交流成分が大き
い時は、色のばらつきが大きいので色数を多く割り当
て、交流成分が小さい時は、色数を少なく割り当てる。
このようにして割り当てた色数を代表色数データC1と
して出力する。この代表色数算出処理は、例えば、交流
成分の変換係数を全て合計し、それを閾値で除した値を
色数とすることで実現している。以上のように、図22
の代表色数決定手段120では、領域内の画素値の変化
の様子が、分散よりも詳しく得られるので、より適切な
処理を行うことができる。
【0037】(2−4) 代表色数決定手段120(図
23) 図23は、図5に示す代表色数決定手段120の他の機
能ブロック図である。この代表色数決定手段120は、
第10の発明に相当するもので、領域データA1及び2
4ビットの画像データPinに基づき簡略DCT算出処
理を行って変換係数データCC2を出力する簡略DCT
算出手段128と、図22と同一の代表色数算出手段1
27bとで、構成されている。次に、この代表色数決定
手段120の代表色数決定処理を、図24を参照しつつ
説明する。図24は、簡略DCT算出例を示す図であ
る。まず、簡略DCT算出手段128では、領域データ
A1及び24ビットの画像データPinを入力し、画像
のブロックサイズに関係なく、小さいサイズの変換係数
だけを算出し、その算出した変換係数データCC2を代
表色数算出手段127bへ送る。代表色は、領域内の色
を代表する色であるが、DCT係数の高周波成分の元に
なるようなかなり細かく変化している色は、人間の目に
鈍感であるので再現性が低くても良い。そこで、色数決
定には低周波成分の係数さえあれば算出できる。例え
ば、通常8×8の画像データPinからは8×8の変換
係数を求める。ところが、図24に示すように、色数算
出には4×4の係数(図中太枠内)があれば、色数決定
には充分であるので、この部分だけを算出することで、
簡略DCT算出処理を行っている。代表色数算出手段1
27bでは、図22と同様にして代表色数データC1を
出力する。以上のように、図23の代表色数決定手段1
20では、一部の係数のみを算出することで、処理時間
を短縮し、ハードウェア構成時の規模を縮小している。
【0038】(2−5) 代表色数決定手段120(図
25) 図25は、図5に示す代表色数決定手段120の他の機
能ブロック図である。この代表色数決定手段120は、
第11の発明に相当するもので、図22のDCT算出手
段127a又は図23の簡略DCT算出手段128と同
様の機能を有するDCT算出手段129aと、該DCT
算出手段129aから出力された変換係数データCC3
に対して変換係数マージ処理を行う変換係数マージ手段
129bと、該変換係数マージ手段129bの出力及び
24ビットの画像データPinに基づき代表色数算出処
理を行って代表色数データC1を出力する代表色数算出
手段129cとで、構成されている。次に、この代表色
数決定手段120の代表色数決定処理を、図26及び図
27を参照しつつ説明する。図26は変換係数マージ例
を示す図、図27は代表色数算出例を示す図である。ま
ず、DCT算出手段129aでは、領域データA1及び
24ビットの画像データPinを入力し、図22のDC
T算出手段127a又は図23の簡略DCT算出手段1
28と同様にしてDCTを算出し、その算出した変換係
数データCC3を変換係数マージ手段129bへ供給す
る。変換係数マージ手段129bでは、変換係数データ
CC3を入力し、その変換係数を周波数の近いもの同士
で加算し、例えば図26のように、3つのグループにま
とめる。このDCT算出手段129aを、図23の簡略
DCT算出手段128で構成した場合は、太枠の中のみ
であり、10係数を第3グループとすることで実現でき
る。又、DCT算出手段129aを、図22のDCT算
出手段127aで構成した場合は、58係数を第3グル
ープとすることで実現できる。代表色数算出手段129
cでは、変換係数マージ手段129bの出力及び24ビ
ットの画像データPinを入力し、それぞれのグループ
の係数の合計をパラメータとして色数を計算し、その代
表色数を代表色数データC1の形で出力する。この代表
色数算出処理は、例えば、それぞれのグループで係数を
合計し、それぞれに定めた閾値で除算したり、あるいは
比較したりして色数を算出し、全グループの色数の合計
を代表色として定めて代表色数データC1を出力する。
【0039】ここで、図26の第1グループの係数は、
超低周波成分の大きさを表しており、この値が大きいと
画像は大域的に大きく変化しているので、ある程度の色
数を割り当てれば充分である。又、第3グループの係数
は高周波成分の大きさを表しており、この値が大きいと
画像は激しく変化している。そこで、このグループの係
数が大きい時は、多くの色を割り当てれば良い。その具
体的な例が図27に示されている。図27において、そ
れぞれのグループの閾値は80、10、100としてお
り、第1グループと第2グループは閾値を越えていたら
色数を1とし、第3グループは閾値で除算した結果を色
数としている。又、合計色数が0の場合もあるので、代
表色数はこの合計に1加算したものとしている。以上の
ように、図25の代表色数決定手段120では、周波数
毎にまとめることによって、画素の大域的な変化と局部
的な変化に対応でき、いろいろな性質の画像に対して最
適な色数を割り当てることができる。
【0040】(2−6) 領域分割手段110・代表色
数決定手段120(図28) 図28は、図5に示す領域分割手段110と代表色数決
定手段120を併合した機能ブロック図である。この領
域分割手段110及び代表色数決定手段120は、第5
の発明に相当するもので、24ビットの画像データPi
nに基づき初期領域分割処理によって領域データA3を
出力する初期領域分割手段115と、該領域データA3
及び限定色数Nに基づき領域数判定処理を行って領域デ
ータA1及び代表色数データC1を出力する領域数判定
手段116と、該領域数判定手段116の出力及び画像
データPinに基づき色分散算出処理を行って色分散デ
ータCD2を出力する色分散算出手段117と、該色分
散データCD2を入力して分割領域選定処理を行う分割
領域選定手段118と、該初期領域分割手段115と同
等の機能を有し画像データPin及び分割領域選定手段
118の出力に対して再分割処理を行って領域データA
3を出力する再分割手段119とで、構成されている。
【0041】次に、図28の領域分割処理及び代表色数
決定処理を、図29を参照しつつ説明する。図29は、
初期領域分割例を示す図である。まず、初期領域分割手
段115は、24ビットの画像データPinを入力し、
その画像をいくつかの数領域に初期分割し、その分割し
た領域データA3を領域数判定手段116へ供給する。
例えば、図29の分割例では、原画像が4分割されてい
る。領域数判定手段116では、領域データA3及び限
定色数Nを入力し、その分割された領域数と限定色数N
とを比較(例えば、該領域数とN/i(但し、i;閾
値)を比較)し、さらに分割するか否かを判定する。さ
らに分割する場合は、領域データA1を色分散算出手段
117へ供給する。分割する必要がない場合は、領域デ
ータA1を出力し、さらに閾値iを代表色数データC1
として出力する。これにより、代表色数決定手段を省略
することができる。この領域数判定処理は、例えば、限
定色数Nを256、閾値iを4とすると、領域数が64
以下の時は、さらに分割する必要があると判断する。色
分散算出手段117では、領域数判定手段116からの
領域データA1と24ビットの画像データPinとを入
力し、既に分割されている領域の色分布の分散を算出
し、その算出された色分散データCD2を分割領域選定
手段118へ供給する。例えば、各領域の色分散は、平
均値と各画素値の差の2乗の和から求まる。分割領域選
定手段118では、色分散データCD2を入力し、色分
散の大きい領域を選定し、それを再分割手段119へ供
給する。再分割手段119は、分割領域選定手段118
で選定された領域をさらに小さな領域に再分割する機能
を有し、例えば、色分散の最も大きい領域を図29のよ
うに4分割する。ここで、初期領域分割手段115と再
分割手段119は、同等の機能を備えているので、一つ
にまとめても良い。以上のように、図28の手段では、
代表色数の決定処理を省略でき、簡単になる。
【0042】(3−1) 代表色選定手段130(図3
0) 図30は、図5に示す代表色選定手段130の他の機能
ブロック図である。この代表色選定手段130は、第1
3の発明に相当するもので、24ビットの画像データP
in及び参照領域データR1に基づき画像削除処理を行
って画像データPを出力する画像削除手段135と、該
画像データP及び代表色数データC1に基づき代表色算
出処理を行って24ビットの代表色データC2を出力す
る代表色算出手段136とで、構成されている。次に、
この代表色選定手段130の代表色選定処理を、図31
を参照しつつ説明する。図31は、参照領域を示す図で
ある。まず、画素削除手段135は、24ビットの画像
データPin及び参照領域データR1を入力し、その参
照領域の代表色と近い色の画素をその領域の代表色選定
の候補から削除し、その削除結果の画像データPを代表
色算出手段136へ供給する。この画素削除処理は、例
えば、図15のように隣接9ブロックを参照領域とした
場合、対象領域以外の8ブロックの代表色と対象画素と
を比較する。差が閾値よりも小さい画素(ほとんど同じ
色の画素)は新たに代表色に選定しなくても、参照領域
内で既に代表色となっているので、この対象画素を代表
色候補から削除する。但し、画素削除処理において、処
理の順序によっては参照領域のうち、代表色がまだ選定
されていない場合があるので、その時は既に選定されて
いる代表色のみを比較する。例えば、ラスター方向に処
理を行っている場合、図31のように隣接領域のうち、
4領域しか代表色選定を終えていないので、この4領域
の代表色とだけ比較を行う。代表色算出手段136で
は、画像データP及び代表色数データC1を入力し、例
えば出現画素の多い色から順に代表色とすることで、代
表色を算出してその代表色データC2を出力する。以上
のように、図30の代表色選定手段130では、近い色
を代表色に選定することを回避しているので、代表色が
集中せず、色再現性が向上する。
【0043】(4−1) 表示色選定手段140(図3
2) 図32は、図5に示す表示色選定手段140の他の機能
ブロック図である。この表示色選定手段140は、第1
4の発明に相当するもので、領域データA4及び24ビ
ットの画像データPinに基づき参照領域マージ処理を
行って画素データPE2及び参照領域データR2を出力
する参照領域マージ手段143と、該画素データPE2
に基づき画素平均比較処理を行ってマージ要求MQを出
力する画素平均比較手段144と、該参照領域データR
2、画像データPin及び代表色データC2に基づき表
示色算出処理を行ってLUTデータM及びnビットの色
番号データCを出力する表示色算出手段145とで、構
成されている。次に、この表示色選定手段140の表示
色選定処理を、図33を参照しつつ説明する。図33は
参照領域マージ例を示す図である。まず、参照領域マー
ジ手段143は、領域データA4及び24ビットの画像
データPinを入力し、表示色選定時に参照すべき周辺
画素を全て参照領域としてマージし、その近隣領域の画
像データPE2を画素平均比較手段144へ供給し、マ
ージ要求MQが帰ってきた時は、その領域をマージす
る。この参照領域マージ処理では、参照領域に隣接する
全ての領域に対して、マージするか否かを判定してい
る。画素平均比較手段144では、画素データPE2を
入力し、供給された2つの領域の画素値の平均を比較
し、その差が閾値よりも小さい時は参照領域マージ手段
143へマージ要求MQを送る。例えば、図33のよう
に平均値を持つ領域が分布している場合、上下左右の領
域と平均値を比較して近い場合(図では閾値10)はマ
ージして参照領域とする。但し、処理方向により、右下
の方向の領域はまだ代表色選定を行っていないので、こ
れらの領域は参照しない。表示色算出手段145では、
参照領域マージ手段143からの参照領域データR2、
24ビットの画像データPin、及び代表色データC2
を入力し、参照領域の代表色全てと画素を比較し、最も
近い色を表示色とし、LUTデータM及びnビットの色
番号データCを出力する。以上のように、図32の表示
色選定手段140では、近い色の代表色だけを無駄なく
参照することができるので、効率良く、最適な表示色を
選定できる。
【0044】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、原画像を部分領域に分割し、それぞれの領域
から特徴的な色を代表色としているので、これまで再現
性の悪かった一部分に現れるような出現頻度は低いが特
徴的な色に対して、再現性が向上する。即ち、局部的に
変化の大きい色に対して再現性が向上し、それによって
画像全体から受ける印象が向上する。第2の発明によれ
ば、参照する代表色を限定し、一部の代表色とだけ比較
を行うので、処理時間を大幅に短縮でき、ハードウェア
で実現する際にもメモリ容量を減少できる。第3の発明
によれば、画像の大きさや限定色数によらず、各領域で
は常に同じ閾値を用いて各処理を行うことができる。第
4の発明によれば、近い色を持つ画素を同じ領域に含め
ることで、代表色選定や表示色選定において、参照領域
のマージ等の処理を行わないでも、最適な色を選定する
ことができる。第5の発明によれば、代表色数の決定処
理を省略でき、簡単になる。第6の発明によれば、各領
域での代表色数決定処理において、画像全体の情報を全
く扱う必要がなくなるので、処理が簡単になり、ハード
ウェアで実現する際にも、メモリ量を減少できる。第7
の発明によれば、なだらかに変化している部分の色数を
減少させ、変化の激しい部分に多くの色を割り当てるこ
とで、注目されるべき部分の色再現性を高めており、画
像全体から受ける印象も向上する。
【0045】第8の発明によれば、なだらかに変化する
部分に割り当てる色数をさらに減少させることによっ
て、他の部分の色再現性を高めている。第9の発明によ
れば、領域内の画素値の変化の様子が、分散よりも詳し
く得られるので、より適切な処理を行うことができる。
第10の発明によれば、一部の係数のみを算出すること
で、処理時間を短縮し、ハードウェア構成時の規模を縮
小している。第11の発明によれば、周波数毎にまとめ
ることによって、画素の大域的な変化と局部的な変化に
対応でき、いろいろな性質の画像に対して最適な色数を
割り当てることができる。第12の発明によれば、ある
程度差のある色を代表色に選定することができるので、
色空間で距離の近いところに代表色が集中せず、色再現
性が向上する。第13の発明によれば、近い色を代表色
に選定することを回避しているので、代表色が集中せ
ず、色再現性が向上する。第14の発明によれば、近い
色の代表色だけを無駄なく参照することができるので、
効率良く、最適な表示色を選定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のカラー画像表示方法及びその
カラー画像表示システムを示す構成図である。
【図2】従来の一般的なカラー画像表示システムの構成
ブロック図である。
【図3】従来の限定色表示アルゴリズムによるカラー画
像表示システムの構成ブロック図である。
【図4】図3中の限定色表示手段の機能ブロック図であ
る。
【図5】図1中の限定色表示手段の機能ブロック図であ
る。
【図6】ブロック分割例を示す図である。
【図7】ライン分割例を示す図である。
【図8】対応テーブル例を示す図である。
【図9】図5中の領域分割手段の機能ブロック図であ
る。
【図10】図5中の代表色数決定手段の機能ブロック図
である。
【図11】傾きの比例関数例を示す図である。
【図12】図5中の代表色選定手段の機能ブロック図で
ある。
【図13】近傍画素マージ例を示す図である。
【図14】図5中の表示色選定手段の機能ブロック図で
ある。
【図15】参照領域例を示す図である。
【図16】参照領域例を示す図である。
【図17】図5中の領域分割手段の他の機能ブロック図
である。
【図18】画素マージ例を示す図である。
【図19】図5中の代表色数決定手段の他の機能ブロッ
ク図である。
【図20】変換関数例を示す図である。
【図21】図5中の代表色数決定手段の他の機能ブロッ
ク図である。
【図22】図5中の代表色数決定手段の他の機能ブロッ
ク図である。
【図23】図5中の代表色数決定手段の他の機能ブロッ
ク図である。
【図24】簡略DCT算出例を示す図である。
【図25】図5中の代表色数決定手段の他の機能ブロッ
ク図である。
【図26】変換係数マージ例を示す図である。
【図27】代表色数算出例を示す図である。
【図28】図5中の領域分割手段・代表色数決定手段の
他の機能ブロック図である。
【図29】初期領域分割例を示す図である。
【図30】図5中の代表色選定手段の他の機能ブロック
図である。
【図31】参照領域例を示す図である。
【図32】図5中の表示色選定手段の他の機能ブロック
図である。
【図33】参照領域マージ例を示す図である。
【符号の説明】 100 限定色表示手段 110 領域分割手段 111 領域数決定手段 112 小領域分割手段 113 画素値判定手段 114 画素マージ手段 115 初期領域分割手段 116 領域数判定手段 117 色分散算出手段 118 分割領域選定手段 119 再分割手段 120 代表色数決定手段 121 代表色数仮決定手段 122 色数比較手段 123 重み算出手段 124 色数調整手段 125a 色分散算出手段 125b 代表色数算出手段 126a 平均値比較手段 126b 代表色数算出手段 127a DCT算出手段 127b 代表色数算出手段 128 簡略DCT算出手段 129a DCT算出手段 129b 変換係数マージ手段 129c 代表色数算出手段 130 代表色選定手段 131 近傍画素マージ手段 132 グループ数判定手段 133 画素グループソート手段 134 代表色算出手段 135 画素削除手段 136 代表色算出手段 140 表示色選定手段 141 参照領域選定手段 142 参照領域内表示色選定手段 143 参照領域マージ手段 144 画素平均比較手段 145 表示色算出手段 200 フレームバッファ 300 ルックアップテーブル(LUT) 400 D/A変換器 500 CRT

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 色データを格納したルックアップテーブ
    ルを作成し、そのルックアップテーブルを参照してカラ
    ー画像を表示するカラー画像表示方法において、 原画像を部分領域に分割する領域分割処理と、 前記領域分割処理で分割された複数の部分領域における
    色分布と領域の大きさを参照してそれらの各部分領域か
    ら選定する代表色数を決定する代表色数決定処理と、 前記各部分領域から前記代表色数だけ代表色を選定する
    代表色選定処理とを実行し、 前記代表色選択処理で選定された代表色から、表示色選
    定処理により全画素の表示色を選定して前記ルックアッ
    プテーブルを作成することを特徴とするカラー画像表示
    方法。
  2. 【請求項2】 前記表示色選定処理は、対象画素の含ま
    れる領域及び周辺数領域の代表色だけから表示色を選定
    することを特徴とする請求項1記載のカラー画像表示方
    法。
  3. 【請求項3】 前記領域分割処理は、限定色数Nをパラ
    メータとして領域数を決定し、画像の大きさと該領域数
    から各領域の大きさを決定した後、原画像を部分領域に
    分割することを特徴とする請求項1又は2記載のカラー
    画像表示方法。
  4. 【請求項4】 前記領域分割処理は、隣接する画素の画
    素値の差が閾値より小さい部分を一つの領域としてまと
    めながら分割することを特徴とする請求項1又は2記載
    のカラー画像表示方法。
  5. 【請求項5】 前記領域分割処理では、まず大きな領域
    数個に分割し、領域内の色分布の分散が大きいときは、
    部分領域が限定色数Nの1/i(但し、i;閾値)の個
    数になるまでさらに分割し、 前記代表色数決定処理では、各領域にi個ずつ代表色数
    を割り当てることを特徴とする請求項1又は2記載のカ
    ラー画像表示方法。
  6. 【請求項6】 前記代表色数決定処理では、まず各領域
    でそれぞれ代表色数を仮決定し、次に、全領域の仮の代
    表色数の合計と限定色数Nとを比較して各領域の真の代
    表色数を決定することを特徴とする請求項1又は2記載
    のカラー画像表示方法。
  7. 【請求項7】 前記代表色数決定処理では、領域内の色
    分布が密集していたら代表色数を少なくし、分散してい
    たら代表色を多くすることを特徴とする請求項6記載の
    カラー画像表示方法。
  8. 【請求項8】 前記代表色数決定処理では、色分布の密
    集度が閾値よりも高い領域で、周辺領域との画素値平均
    の差が小さい場合に、その領域からは代表色を選定しな
    いことを特徴とする請求項7記載のカラー画像表示方
    法。
  9. 【請求項9】 前記領域分割処理では、M×M(但し、
    M;画像ブロックの大きさ)の正方矩形ブロックに分割
    し、 前記代表色数決定処理では、前記各ブロックの画像デー
    タに離散コサイン変換を行い、その変換係数の交流成分
    をパラメータとし、該変換係数が大きい時は代表色を多
    く割り当て、小さい時は少なく割り当てることで代表色
    数を決定することを特徴とする請求項7又は8記載のカ
    ラー画像表示方法。
  10. 【請求項10】 前記代表色数決定処理において、離散
    コサイン変換の変換係数を用いて代表色数を決定する際
    に、画像ブロックの大きさMに関係なく低周波成分の数
    個(m×m,M≧m)の係数のみを算出し、該低周波成
    分の係数のみをパラメータとして代表色数を決定するこ
    とを特徴とする請求項9記載のカラー画像表示方法。
  11. 【請求項11】 前記代表色数決定処理において、離散
    コサイン変換の変換係数を用いて代表色数を決定する際
    に、該変換係数を周波数の近いものをまとめて数グルー
    プとし、それぞれのグループの変換係数の合計をパラメ
    ータとしてその領域の代表色数を算出することを特徴と
    する請求項9又は10記載のカラー画像表示方法。
  12. 【請求項12】 前記代表色選定処理では、色空間にお
    いて距離が閾値kよりも近い画素をまとめて数グループ
    にし、グループ数がその領域に割り当てられた代表色数
    の数倍よりも少なくなるまでkを大きくして、再グルー
    プ化し、グループを構成画素数の多い順に並べ、上位か
    ら代表色数のグループを選択し、それぞれのグループか
    ら代表色を選定することを特徴とする請求項1又は2記
    載のカラー画像表示方法。
  13. 【請求項13】 前記代表色選定処理では、周辺領域の
    代表色と比較して、色空間の距離が閾値よりも近い画素
    を代表色の候補から除外し、領域内の残りの画素から代
    表色を選定することを特徴とする請求項1又は2記載の
    カラー画像表示方法。
  14. 【請求項14】 前記表示色選定処理では、対象画素の
    含まれる領域の平均画素値と比較して、差が閾値よりも
    小さい周辺の領域を全て参照領域とし、該参照領域の代
    表色から表示色を選定することを特徴とする請求項2記
    載のカラー画像表示方法。
JP5024606A 1993-02-15 1993-02-15 カラー画像表示方法 Withdrawn JPH06243244A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006323870A (ja) * 2006-07-26 2006-11-30 Sharp Corp 画像減色装置、画像符号化装置、画像復号装置、画像減色方法、画像符号化方法および画像復号方法
JP2017518548A (ja) * 2014-03-13 2017-07-06 クアルコム,インコーポレイテッド 拡張現実環境における仮想オブジェクトの現実的な色の作成

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