JPH06240546A - ダブルフェイス丸編みニット - Google Patents

ダブルフェイス丸編みニット

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JPH06240546A
JPH06240546A JP6016602A JP1660294A JPH06240546A JP H06240546 A JPH06240546 A JP H06240546A JP 6016602 A JP6016602 A JP 6016602A JP 1660294 A JP1660294 A JP 1660294A JP H06240546 A JPH06240546 A JP H06240546A
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double
face circular
spacer
circular knit
knit
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JP6016602A
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Alfons Loeffler
アルフォンス・レフラー
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Hoechst AG
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Hoechst AG
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Publication date
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    • D04B1/14—Other fabrics or articles characterised primarily by the use of particular thread materials
    • D04B1/16—Other fabrics or articles characterised primarily by the use of particular thread materials synthetic threads
    • D—TEXTILES; PAPER
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    • D—TEXTILES; PAPER
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 改良された成形適性および繊維表面触質性を
備え、加工が簡単であり、かつその経費が低く、リサイ
クリングによって廃棄が容易になるダブルフェイス丸編
みニットを提供する。 【構成】 所定の長さの２枚の同心ニットウェブおよび
中間スペーサー構造物を含んでなり、スペーサー糸が所
望によりモノフィラメントと組み合わせた、所望により
テクスチャード加工された、粗フィラメントよりなるマ
ルチフィラメントヤーンであり、所定の長さの２枚のニ
ットウェブの間隔が０．３−８ｍｍであり、ステッチ密
度がミシンゲージＥ１６−Ｅ３２に相当し、スペーサー
糸の密度が１５０−２５０本／ｃｍ2であるダブルフェ
イス丸編みニットが記載される。好ましくはダブルフェ
イス丸編みニットのすべてのヤーンが同一ポリマーから
なる。このダブルフェイス丸編みニットの製造および使
用についても記載される。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、所定の長さの２枚の外
側ニットウェブおよび中間スペーサー構造物を含み、特
に有利なスプリングバック挙動、繊維表面風合いおよび
成形適性を示す、好ましくは椅子張りおよび内張り用の
ダブルフェイス丸編みニット（ｄｏｕｂｌｅ−ｆａｃｅ
ｃｉｒｃｕｌａｒ ｋｎｉｔ）に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】ドイツ実用新案Ｇ ９０ １６ ０６２
号には、椅子および衣類の内張りのために、ならびに病
院のベッドの下敷きとして、改良された形状安定性およ
び永久的スプリングバック性を備えた繊維スペーサーニ
ットを使用することが示されている。このスペーサー構
造物は、ウェブと交互に絡み合い、従ってウェブを互い
に結合させた、弾性モノフィラメントのループからな
る。ウェブを互いに結合させ、従ってスペーサー糸とし
て作用するループを形成するこのモノフィラメントは、
布帛の間隔が約７ｍｍである場合、０．０８−０．１４
ｍｍの太さをもつとされている。
【０００３】同様にＤＥ−Ｃ−２８ ５１ ３４８号に
示されたダブルフェイスたて糸ニット材料は、ベッドの
下敷きとして適したスプリング様の軟質シートを作成す
ることを意図したものであった。その場合この目的は、
厚さ約０．１ｍｍ、幅１−３ｍｍのプラスチックフィル
ムストリップから、スペーサーリボンの形で上側の所定
の長さのニットウェブのバックスプリングを構成するこ
とにより達成された。これらのスペーサーリボンは、好
ましくはポリプロピレンから作成された。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしこれら既知の構
成物はそれらの広範な利用を妨げる欠点をもつ。
【０００５】重大性が増している１因子は、使用済み材
料を満足すべき状態で廃棄する必要があるということで
ある。既知のダブルフェイス繊維材料において所定の長
さのニットウェブとスペーサー構造物に異なる材料を用
いること（たとえばニットにはポリアミドヤーン、スペ
ーサーにはポリプロピレンを使用）は、これらの材料を
廃棄することになった場合かなりの欠点となる。
【０００６】他の制限因子は、用いられるスペーサーが
フィルムテープまたはモノフィラメントである必要があ
るということである。これらの材料は紡織用合成繊維ほ
ど大規模には加工されない。それらの加工および後続処
理は、それらに特徴的な剛性のため技術的に複雑であ
り、従って経費がかかる。このように剛性のフィラメン
ト状材料を編成してニットとなすには問題があり、その
程度は繊維製品全体におけるこれらの材料の割合に伴っ
て増大する。
【０００７】各種の用途において重大な欠点となるこれ
ら既知材料の他の性質は、繊維の表面がざらざらしてお
り、冷たくかつ不快に感じられること、また最後に成形
適性が低く、このためダブルニットを三次元構造物にフ
ィットさせることが困難であり、従って衣料用としての
それらの利用性が制限されることである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明者らは意外にも、
下記のスペーサーニットを用いることにより、成形適
性、繊維表面の触質性を著しく改良し、同時に加工を簡
単にし、その経費を低下させ、かつリサイクリングによ
って廃棄を容易にしうることを見出した。
【０００９】従って本発明は、所定の長さの２枚の同心
ニットウェブおよび中間スペーサー構造物を含んでな
り、スペーサー糸が所望によりモノフィラメントと組み
合わせた、所望によりテクスチャード加工された、粗フ
ィラメント（ｃｏａｒｓｅ−ｆｉｌａｍｅｎｔ）、即ち
相対的に大きな線密度を有するフィラメントよりなるマ
ルチフィラメントヤーンであり、所定の長さの２枚のニ
ットウェブの間隔が０．３−８ｍｍであり、ステッチ密
度がミシンゲージＥ１６−Ｅ３２に相当し、かつスペー
サー糸の密度が１５０−２５０本／ｃｍ2であるダブル
フェイス丸編みニットを提供する。
【００１０】本発明のダブルフェイス丸編みニット中に
存在する、所望によりテクスチャード加工された、粗フ
ィラメントよりなるマルチフィラメントヤーンは線密
度、即ち繊度５０−２５０ｄｔｅｘ、好ましくは１００
−２００ｄｔｅｘを有し、また粗フィラメントは線密度
５−１００ｄｔｅｘ、好ましくは１０−２０ｄｔｅｘを
有する。
【００１１】ダブルフェイス丸編みニット中に存在する
モノフィラメントは、線密度２０−１５０ｄｔｅｘ、好
ましくは７０−１１０ｄｔｅｘを有する。
【００１２】ダブルフェイス丸編みニットに用いるすべ
てのヤーンが同一ポリマーから製造されたものであるこ
とが好ましい。
【００１３】本発明のダブルフェイス丸編みニットは、
所望によりテクスチャード加工された、粗フィラメント
よりなるマルチフィラメントヤーン、および所望により
これと組み合わせたモノフィラメントをスペーサー糸と
して含む。従ってスペーサー構造物は、粗フィラメント
よりなるマルチフィラメントヤーン、特にテクスチャー
ド加工された、粗フィラメントよりなるマルチフィラメ
ントヤーンのみから構成されるか、さもなければ（これ
は後記の利点を備えている）ある割合のモノフィラメン
トをさらに含む。
【００１４】好ましくは本発明のダブルフェイス丸編み
ニットは、プレーンな（ｐｌａｉｎ）構造をもつ。
【００１５】プレーンな構造という語には、その変形、
たとえば添え糸編み（ｐｌａｔｅｄ）、オープンワーク
（ｏｐｅｎｗｏｒｋ、荒い編み目）、リブ付き、ショグ
付き（ｓｈｏｇｇｅｄ）、波形、タックワーク（ｔｕｃ
ｋｗｏｒｋ）、ノブおよびジャカードなどの模様付きの
ものも包含される。
【００１６】本発明による好ましいダブルフェイス丸編
みニットは、基本重量１５０−１４００ｇ／ｍ2、好ま
しくは２００−５００ｇ／ｍ2を有し、その所定の長さ
の２枚のニットウェブの垂直距離が０．３−８ｍｍ、好
ましくは４−６ｍｍである。
【００１７】さらに、所定の長さのニットウェブがミシ
ンゲージＥ１８−Ｅ２０に相当するステッチ密度をも
つ、本発明によるダブルフェイス丸編みニットが好まし
い。
【００１８】スペーサー構造物に粗フィラメントよりな
るマルチフィラメントヤーン、特にテクスチャード加工
された、粗フィラメントよりなるマルチフィラメントヤ
ーンを使用することによって、著しく改良された成形適
性、およびより快い触質性など格別の利点が得られる
が、全般的な製造の簡単さおよび原料費についても改良
が得られる。
【００１９】スペーサー糸の５０−８０重量％、好まし
くは６０−７０重量％が、所望によりテクスチャード加
工された、粗フィラメントよりなるマルチフィラメント
ヤーンであり、これに対応して２０−５０重量％、好ま
しくは３０−４０重量％がモノフィラメントである場合
に、スプリングバック挙動および繊維表面風合いならび
に成形適性の特に有利な組み合わせが得られる。
【００２０】スペーサー構造物中における、所望により
テクスチャード加工された、粗フィラメントよりなるマ
ルチフィラメントヤーンおよびモノフィラメントの配列
は、多様な形態をとることができる。本質的な要件は、
モノフィラメントと所望によりテクスチャード加工され
た、粗フィラメントよりなるマルチフィラメントヤーン
とが、スペーサーニットの領域にわたってランダムに均
一に混合および分布していることである。
【００２１】１つの有利な配列は、スペーサー構造物の
モノフィラメントと所望によりテクスチャード加工され
たヤーンとが各々いずれの横目においても、並行して
（ｓｉｄｅ ｂｙ ｓｉｄｅ）配置されている所定の長
さの２枚のニットウェブと交錯し（ｉｎｔｅｒｌａｃｅ
ｄ）または絡み合って（ｉｎｔｅｒｍｅｓｈｅｄ）いる
ものである。
【００２２】他の有利な配列は、所望によりテクスチャ
ード加工された、粗フィラメントよりなるマルチフィラ
メントヤーンとモノフィラメントとがスペーサー構造物
中で互いに交互に配置されている（ａｌｔｅｒｎａｔ
ｅ）ものである。
【００２３】所望によりテクスチャード加工された、粗
フィラメントよりなるマルチフィラメントヤーンおよび
モノフィラメントからなるスペーサー糸が１方向に伸び
る横目間に交互に配置されている場合、所定の長さの２
枚のニットウェブの横方向すべりおよび圧潰に対する格
別の安定化が達成される。
【００２４】有利には、スペーサー構造物は全体として
スペーサー糸１５０−２５０、好ましくは１８０−２０
０本／ｃｍ2の糸密度をもつ。
【００２５】スペーサー糸用のモノフィラメントは、有
利には線密度２０−１５０ｄｔｅｘ、好ましくは７０−
１１０ｄｔｅｘを有し、一方スペーサー糸用の所望によ
りテクスチャード加工された、粗フィラメントよりなる
マルチフィラメントヤーンは、有利には線密度５０−２
５０ｄｔｅｘ、好ましくは１００−２００ｄｔｅｘ、お
よびフィラメント線密度５−１００ｄｔｅｘ、好ましく
は１０−２０ｄｔｅｘを有する。
【００２６】スペーサー糸として用いられるテクスチャ
ード加工されたマルチフィラメントヤーンは、空気撚り
または仮撚りテクスチャード加工されたものである。
【００２７】
【実施例】図１−３に、本発明によるダブルフェイス丸
編みニットの２形態の例を模式的に示す。
【００２８】図１は、所定の長さの２枚の同心ニットウ
ェブ（１）および（１′）、ならびにそれらを互いに結
合する、ジグザグの線として示されるスペーサー糸
（２）からなる円筒形のダブルフェイス丸編みニットを
模式的に示したものである。
【００２９】図２は、外側に所定の長さの２枚のニット
ウェブ（１）および（１′）を含む、本発明によるダブ
ルフェイス丸編みニットの立面透視図からの細部を示
し、ウェブ上の点線は縦目の位置に関する方向線（１
２）および（１２′）を表し、スペーサー糸用のモノフ
ィラメント（３）およびテクスチャード加工されたマル
チフィラメントヤーン（４）は所定の長さのニットウェ
ブ（１）と（１′）の間を往復する。この例において
は、モノフィラメントとテクスチャード加工されたマル
チフィラメントヤーンとが各々いずれの横目において
も、並行して配置されている所定の長さの２枚のニット
ウェブと交錯し、または絡み合っている。
【００３０】図３は、外側に所定の長さの２枚のニット
ウェブ（１）および（１′）を含む、本発明によるダブ
ルフェイス丸編みニットの立面透視図からの細部を示
し、ウェブ上の点線は縦目の位置に関する方向線（１
２）および（１２′）を表し、スペーサー糸用のモノフ
ィラメント（３）およびテクスチャード加工されたマル
チフィラメントヤーン（４）は所定の長さのニットウェ
ブ（１）と（１′）の間を往復し、かつ隣接する縦目間
に伸びたスペーサー糸（５）が明示のために中実線で示
される。この例においては、モノフィラメントとテクス
チャード加工されたマルチフィラメントヤーンとが編成
方向毎に交互にニットウェブ内へ交錯し、または絡み合
っており、その結果、縦目間で交互に配置されたこれら
のスペーサー糸（５）によって横方向に安定化される。
【００３１】所定の長さの２枚のニットウェブのヤー
ン、ならびにスペーサー構造物のモノフィラメントおよ
び所望によりテクスチャード加工されたヤーンは、好ま
しくはポリエステルまたはポリオレフィンで製造され
る。
【００３２】ポリエステル系材料は、原則として繊維製
造に適した、いかなる種類のものであってもよい。この
種類の適切なポリエステルは、主として芳香族ジカルボ
ン酸から誘導された構造ブロックおよび脂肪族ジオール
から誘導された構造ブロックよりなる。広範に用いられ
る芳香族ジカルボン酸系構造ブロックは、２価のベンゼ
ンジカルボン酸基、特にテレフタル酸およびイソフタル
酸であり；広範に用いられるジオールは２−４個の炭素
原子を含み、エチレングリコールが特に適切である。改
質されたポリエステルは、好ましくは少なくとも８５ｍ
ｏｌ％のエチレンテレフタレート単位を含む。その場
合、残りの１５ｍｏｌ％はジカルボン酸単位およびグリ
コール単位から構成され、これらは改質剤として作用
し、当業者がフィラメントの物理的および化学的特性に
特定の様式で影響を及ぼすのを可能にする。これらのジ
カルボン酸単位の例は、イソフタル酸、または脂肪族ジ
カルボン酸、たとえばグルタル酸、アジピン酸、セバシ
ン酸の基である；改質用ジオール基の例は長鎖ジオール
の基、たとえばプロパンジオールもしくはブタンジオー
ルの基、ジ−もしくはトリエチレングリコールの基、ま
たは少量存在する場合は分子量約５００−２０００のポ
リグリコールの基である。少なくとも９５ｍｏｌ％のエ
チレンテレフタレート単位を含むポリエステル、殊に未
改質ＰＥＴからなるポリエステルが特に好ましい。
【００３３】これらのポリエステル、特にポリエチレン
テレフタレートからなる本発明のスペーサー布帛は燃焼
しにくい。
【００３４】耐燃効果は耐燃性になるように改質された
ポリエステルの使用によって高めることができる。この
ような改質された耐燃性ポリエステルは既知である。そ
れらは添加剤であるハロゲン化合物、特に臭素化合物
を、または殊に有利にはリン化合物を、ポリエステル鎖
中に縮合された状態で含有する。本発明による特に好ま
しい耐燃性スペーサー布帛は、鎖中に縮合された状態で
次式の基を含むポリエステルのモノフィラメントおよび
ヤーンを含有する：
【化１】 式中のＲはアルキレンもしくはポリメチレン（炭素原子
２−６個を含む）またはフェニルであり、Ｒ1はアルキ
ル（炭素原子１−６個を含む）、アリールまたはアルア
ルキルである。好ましくは式（Ｉ）においてＲはエチレ
ンであり、Ｒ1はメチル、エチル、フェニルまたはｏ
−、ｍ−もしくはｐ−メチルフェニル、特にメチルであ
る。
【００３５】本発明のダブルフェイス丸編みニット中に
存在するポリエステルは、ジクロロ酢酸１００ｍｌ中１
ｇのポリマー溶液において２５℃で測定した固有粘度
（ＩＶ）０．５−１．４に相当する分子量をもつことが
有利である。
【００３６】本発明によるダブルフェイス丸編みニット
に用いるのに適したポリオレフィンには、非置換ポリオ
レフィンのみでなく、置換ポリオレフィン、特に塩素−
またはシアノ−置換ポリオレフィンも含まれる。それら
のポリオレフィン系材料の例はポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリ塩化ビニルおよびポリアクリロニトリルで
ある。好ましいポリオレフィンヤーンはポリプロピレン
からなる。
【００３７】本明細書において用いる″丸編みニット″
という語には、独立して動くことができるニードルまた
は固定されたニードルを用いて作成されるいかなる種類
の丸編みよこ糸ニットも包含され、広げたニットホース
（ｐｕｌｌｅｄ−ｗｉｄｅｋｎｉｔ ｈｏｓｅ）ももち
ろん包含される。
【００３８】本発明はさらに、独立して動くことができ
るニードルを備えた丸編み機のシリンダーおよびダイヤ
ルの２列のニードル上で、スペーサー糸を所定の長さの
２枚のニットウェブ間で交互に往復案内し、それぞれの
所定の長さのウェブ内へ交錯させ、または絡み合わせ
て、ダブルフェイス丸編みニットを製造することにより
上記のダブルフェイス丸編みニットを製造する方法であ
って、所望によりテクスチャード加工された、粗フィラ
メントよりなるマルチフィラメントヤーンからなるか、
またはモノフィラメントと交互に配置された、所望によ
りテクスチャード加工された、粗フィラメントよりなる
マルチフィラメントヤーンからなるスペーサー糸を、対
応する編成システムのニードルに供給することを含んで
なる方法を提供する。
【００３９】図４および図５に示した略図は、本発明に
よりダブルフェイス丸編みニットを製造する工程の例を
表す。これらの図においては、５グループ（１、２、
３、４、５）の短い垂直線（６、７）が上下互い違いに
配置され、それぞれ水平線で分けられており、水平線の
上方のグループ（６）のラインはダイヤルニードルを示
し、水平線の下方のグループ（７）のラインはシリンダ
ーニードルを示す。ニードルからニードルへ引かれた線
（８、９）は糸の通路を表し、ニードルの位置における
糸の横目の単純な屈折（１０）はその糸の交錯を示し、
これに対しニードルの周りのループ（１１）は絡み合わ
せを示す。
【００４０】これらの図において、線（８）はニードル
がジャカード式で案内される場合のシステム１および５
上のスペーサー糸の横目を表し、線（９）はシステム２
上の材料裏面およびシステム３および４上の材料表面に
ついての糸の横目を表す。
【００４１】これらの例において５番目のシステム上の
スペーサー糸は、１番目のシステムと比較してニードル
１本だけ前進している（ｓｈｏｇｇｅｄ）。
【００４２】粗フィラメントよりなるマルチフィラメン
トヤーンをスペーサー糸として用いる場合、テクスチャ
ード加工されたヤーンを用いることが好ましい。それら
は空気撚りまたは仮撚りテクスチャード加工することが
できる。
【００４３】所定の長さのウェブそれぞれにプレーンな
構造物を形成する様式でニードルが制御されることが好
ましい。
【００４４】上記の好ましいスペーサー構造物の組成と
一致して、供給されるスペーサー糸は、スペーサー糸の
５０−８０重量％、好ましくは６０−７０重量％が、所
望によりテクスチャード加工された、粗フィラメントよ
りなるマルチフィラメントヤーンであり、これに対応し
て２０−５０重量％、好ましくは３０−４０重量％がモ
ノフィラメントとなるものである。
【００４５】モノフィラメントおよびマルチフィラメン
トヤーンを並行してスペーサー糸として用いる場合、ス
ペーサー糸中のモノフィラメントおよび所望によりテク
スチャード加工されたマルチフィラメントヤーンの、目
的とする上記の配列に応じて、モノフィラメントおよび
所望によりテクスチャード加工されたマルチフィラメン
トヤーンから構成されるスペーサー糸が縦方向に並行し
た横目を形成する様式で、またはモノフィラメントおよ
び所望によりテクスチャード加工されたマルチフィラメ
ントヤーンから構成されるスペーサー糸が縦方向に見て
互いに交互に配置される様式で、ニードルの選択を制御
することが有利である。
【００４６】モノフィラメントおよび所望によりテクス
チャード加工されたマルチフィラメントヤーンから構成
されるスペーサー糸が縦のループ鎖間で交互に配置され
る様式に構造を制御した場合に、所定の長さの２枚のニ
ットウェブの横方向すべりおよび圧潰に対する格別の安
定化が達成される。
【００４７】前記のように、本発明のダブルフェイス丸
編みニットは極めて好ましい成形適性、および快い繊維
表面触質性を備えており、かつ特にすべての繊維材料が
同一ポリマー材料からなる場合、容易にリサイクルする
ことができる。
【００４８】従ってそれは椅子張り、および室内空間、
たとえば自動車内の内張りに使用し、または特にマルチ
フィラメントヤーンおよびモノフィラメントヤーンの製
造に耐燃性ポリエステルを用いた場合、航空機室、高速
列車コンパートメントもしくは公共空間の内張りに使用
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明によるダブルフェイス丸編みニットの断
面を模式的に示す。
【図２】本発明による１形態のダブルフェイス丸編みニ
ットの一部を模式的に示す。
【図３】本発明による他の形態のダブルフェイス丸編み
ニットの一部を模式的に示す。
【図４】本発明によりダブルフェイス丸編みニットを製
造する工程の一例を示す。
【図５】本発明によりダブルフェイス丸編みニットを製
造する工程の他の例を示す。
【符号の説明】
１，２，３，４，５ ニードル ６ ダイヤルニードル ７ シリンダーニードル ８，９ 糸の通路 １０ 横目の単純な屈折 １１ 横目の絡み合わせ １２，１２′ 縦目の位置に関する方向線

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 所定の長さの２枚の同心ニットウェブお
    よび中間スペーサー構造物を含んでなり、スペーサー糸
    が所望によりモノフィラメントと組み合わせた、所望に
    よりテクスチャード加工された、粗フィラメントよりな
    るマルチフィラメントヤーンであり、所定の長さの２枚
    のニットウェブの間隔が０．３−８ｍｍであり、ステッ
    チ密度がミシンゲージＥ１６−Ｅ３２に相当し、かつス
    ペーサー糸の密度が１５０−２５０本／ｃｍ2であるダ
    ブルフェイス丸編みニット。
  2. 【請求項２】 所望によりテクスチャード加工された、
    粗フィラメントよりなるマルチフィラメントヤーンが線
    密度５０−２５０ｄｔｅｘおよびフィラメント線密度５
    −１００ｄｔｅｘを有する、請求項１に記載のダブルフ
    ェイス丸編みニット。
  3. 【請求項３】 モノフィラメントが線密度２０−１５０
    ｄｔｅｘを有する、請求項１および２のいずれかに記載
    のダブルフェイス丸編みニット。
  4. 【請求項４】 すべてのヤーンが同一ポリマーからな
    る、請求項１−３のいずれかに記載のダブルフェイス丸
    編みニット。
  5. 【請求項５】 ヤーンのポリマーがポリエステルまたは
    ポリオレフィンである、請求項１に記載のダブルフェイ
    ス丸編みニット。
  6. 【請求項６】 ポリエステルがポリエチレンテレフタレ
    ートである、請求項５に記載のダブルフェイス丸編みニ
    ット。
  7. 【請求項７】 基本重量１５０−１４００ｇ／ｍ2を有
    する、請求項１−６のいずれかに記載のダブルフェイス
    丸編みニット。
  8. 【請求項８】 スペーサー構造物のモノフィラメントと
    所望によりテクスチャード加工されたヤーンとが各々い
    ずれの横目においても、並行して配置されている所定の
    長さの２枚のニットウェブと交錯している、請求項１−
    ７のいずれかに記載のダブルフェイス丸編みニット。
  9. 【請求項９】 スペーサー構造物のモノフィラメントと
    所望によりテクスチャード加工されたヤーンとが交互に
    配置されている、請求項１−８のいずれかに記載のダブ
    ルフェイス丸編みニット。
  10. 【請求項１０】 スペーサー糸の５０−８０重量％、好
    ましくは６０−７０重量％が、所望によりテクスチャー
    ド加工された、粗フィラメントよりなるマルチフィラメ
    ントヤーンであり、これに対応して２０−５０重量％、
    好ましくは３０−４０重量％がモノフィラメントであ
    る、請求項１−９のいずれかに記載のダブルフェイス丸
    編みニット。
  11. 【請求項１１】 独立して動くことができるニードルを
    備えた丸編み機のシリンダーおよびダイヤルの２列のニ
    ードル上で、スペーサー糸を所定の長さの２枚の同心ニ
    ットウェブ間で交互に往復案内し、所定の長さのそれぞ
    れのウェブ内へ交錯させ、または絡み合わせて、ダブル
    フェイス丸編みニットを製造することにより請求項１に
    記載のダブルフェイス丸編みニットを製造する方法であ
    って、所望によりテクスチャード加工された、粗フィラ
    メントよりなるマルチフィラメントヤーンからなるか、
    またはモノフィラメントと交互に配置された、所望によ
    りテクスチャード加工された、粗フィラメントよりなる
    マルチフィラメントヤーンからなるスペーサー糸を、対
    応する編成システムのニードルに供給することを含んで
    なる方法。
  12. 【請求項１２】 供給されるヤーンは、スペーサー糸の
    ５０−８０重量％、好ましくは６０−７０重量％が、所
    望によりテクスチャード加工された、粗フィラメントよ
    りなるマルチフィラメントヤーンであり、これに対応し
    て２０−５０重量％、好ましくは３０−４０重量％がモ
    ノフィラメントとなるものである、請求項１１に記載の
    方法。
  13. 【請求項１３】 所定の長さのウェブそれぞれにプレー
    ンな構造を形成する様式でニードルを制御する、請求項
    １１および１２のいずれかに記載の方法。
  14. 【請求項１４】 椅子張りおよび室内空間の内張りに用
    いられる、請求項１に記載のダブルフェイス丸編みニッ
    ト。
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