JPH06239704A - バイオリアクターの防腐剤および測定法 - Google Patents

バイオリアクターの防腐剤および測定法

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JPH06239704A
JPH06239704A JP2872393A JP2872393A JPH06239704A JP H06239704 A JPH06239704 A JP H06239704A JP 2872393 A JP2872393 A JP 2872393A JP 2872393 A JP2872393 A JP 2872393A JP H06239704 A JPH06239704 A JP H06239704A
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孝行 鈴木
Toshio Tanabe
田辺  敏雄
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茂 田島
Midori Hasegawa
みどり 長谷川
Yoshihiko Umegaya
佳彦 梅香家
Yoshihisa Koyashiki
佳久 古屋敷
Takashi Kitamura
隆司 北村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バイオリアクターを長期間連続使用する間、
酵素活性に影響を与えず、かつ細菌等の微生物に起因す
る測定値の変動を抑制し、再現性良く安定に測定できる
試薬およびそれを用いる測定法を提供する。さらに、バ
イオリアクターは測定装置に装着し測定に使用されるま
で、安定な酵素活性を維持し、静菌的に保存されなけれ
ばならず、そのための防腐剤を提供する。 【構成】 第4級アンモニウム塩構造を有する界面活性
剤から成る、酸化酵素とペルオキシダーゼを含む固定化
酵素リアクターの防腐剤。検体中の微量成分に固定化酸
化酵素を作用させ発生した過酸化水素を固定化ペルオキ
シダーゼを用いて検出する検体中の微量成分の測定法に
おいて、酵素反応系への供給液中に上記防腐剤を存在さ
せる微量成分の測定法。 【効果】 検体中の微量分析において、長期間安定に測
定することが可能であり、また固定化酵素リアクターを
長期間保存できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は臨床化学の分野における
生化学分析に関する。詳しくは生体試料等の検体中の微
量成分を測定するために用いられる固定化酸化酵素およ
び固定化ペルオキシダーゼから構成されるバイオリアク
ターの防腐剤及び検体中の微量成分の測定法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、酵素を粒子状担体や膜に固定化し
てバイオリアクター(あるいはバイオセンサー)とし、
これを用いて生体試料中の微量成分を測定する方法が盛
んに行われるようになり、臨床化学の分野に役だってい
る。
【0003】しかし、固定化酵素は、長時間連続使用あ
るいは保存すると固定化酵素に細菌等の微生物が付着、
増殖し、酵素が資化されることにより、活性が低下する
などの問題が生じる。
【0004】さらに生化学分析で多用されている、測定
対象物質に酸化酵素を作用させて発生した過酸化水素を
ペルオキシダーゼにより色素、蛍光物質あるいは発光物
質に変換して測定する酸化酵素とペルオキシダーゼを組
み合わせた系においては、増殖した微生物が有するカタ
ラーゼ様活性物質が、酸化酵素の作用で生成した過酸化
水素を分解し、測定に著しく影響を及ぼすことが知られ
ている。
【0005】この様な問題を改善するためには、酵素活
性や測定に影響を及ぼさない防腐剤を測定試薬溶液やバ
イオリアクターの保存液中に添加する必要がある。しか
し、ある酵素に対して使用可能な防腐剤も本発明のよう
に酸化酵素とペルオキシダーゼを組み合せて用いる系で
は使用できないことが多い。
【0006】たとえば、ペルオキシダーゼの保存に通常
用いられるチメロサール(エチル水銀チオサリチル酸ナ
トリウム)はピラノースオキシダーゼの阻害剤であり、
逆にピラノースオキシダーゼの保存に使用されるアジ化
ナトリウムはペルオキシダーゼを失活させる。このよう
に、二種類以上の酵素を使用する場合には、そのいずれ
に対しても影響を及ぼさない防腐剤を用いる必要がある
が、現在のところ、酸化酵素及びペルオキシダーゼのい
ずれに対しても影響を及ぼさずかつ微量成分の正確な測
定を可能とする防腐剤は見出されていない。
【0007】第4級アンモニウム塩に殺菌作用のあるこ
とは広く知られている。固定化酵素の殺菌剤として第4
級アンモニウム塩を用いた記載もいくつかある。
【0008】たとえば食品化学の分野において、特開昭
56−92791号公報には「ハロゲン誘導体、有機
酸、第4級アンモニウム化合物、ビグアニジンポリマー
等のようなその他の既知の殺菌剤は酵素を部分的あるい
は完全に不活性とするので不適当でる。」旨、特公昭6
2−33873号公報には「プロピレングリコール等中
に固定化酵素を浸漬しバブリングしながら洗浄・殺菌し
た後、更に第4級アンモニウム塩等で殺菌すると、より
万全である。」旨、特開平1−228454号公報には
「該先行技術では、固定化生体触媒の洗浄後第4級アン
モニウム塩等の界面活性剤にて殺菌していたが、殺菌効
果は十分でなかった。」旨記載されている。
【0009】しかし、これらの方法は細菌等の微生物の
混入の起こりにくい閉鎖系で、酵素反応を行う前工程と
して固定化酵素の殺菌操作を述べたものであり、防腐剤
の存在下に酵素反応を行うものではなく、又、殺菌剤と
酵素の接触時間も比較的短時間である。更に、酸化酵素
及びペルオキシダーゼに対する影響及び微量成分の正確
な測定に対する影響について何ら述べられていない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】臨床化学の分野におい
て生体試料等の微量成分を測定するために用いられるバ
イオリアクターは開放系で使用され、細菌等の微生物の
混入は避けられない。
【0011】本発明者らは固定化酸化酵素と固定化ペル
オキシダーゼを含むバイオリアクターの使用中又は保存
中に反応試薬溶液または保存液等に添加して、酵素反応
に影響を与えることなく、細菌等の微生物の増殖を抑制
する防腐剤およびその存在下における検体中の微量成分
の測定法について鋭意研究を重ねてきた。
【0012】本発明は、バイオリアクターを長期間連続
使用する間、酵素活性に影響を与えず、かつ細菌等の微
生物に起因する測定値の変動を抑制し、再現性良く安定
に測定できる試薬およびそれを用いる測定法を提供する
ことにある。
【0013】さらに、バイオリアクターは測定装置に装
着し測定に使用されるまで、安定な酵素活性を維持し、
静菌的に保存されなければならず、そのための防腐剤を
提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは種々の防腐
剤を検討した結果、第4級アンモニウム塩構造を有する
界面活性剤が固定化酸化酵素及び固定化ペルオキシダー
ゼの酵素活性に影響を与えることなく、細菌等の微生物
の増殖を抑制する効果が大きいことを見いだし本発明を
完成した。
【0015】即ち、本発明は、(1) 第4級アンモニ
ウム塩構造を有する界面活性剤から成る、酸化酵素とペ
ルオキシダーゼを含む固定化酵素リアクターの防腐剤、
(2) 酸化酵素が、ピラノースオキシダーゼ又はL−
ソルボースオキシダーゼである上記(1)の防腐剤、
(3) 第4級アンモニウム塩構造を有する界面活性剤
が、少なくとも一つの長鎖アルキル基を有する第4級ア
ンモニウム塩である上記(1)または(2)の防腐剤、
(4) 少なくとも一つの長鎖アルキル基を有する第4
級アンモニウム塩が塩化ジ長鎖アルキルジメチルアンモ
ニウムである上記(3)の防腐剤、(5) 検体中の微
量成分に固定化酸化酵素を作用させ発生した過酸化水素
を固定化ペルオキシダーゼを用いて検出する検体中の微
量成分の測定法において、酵素反応系への供給液中に第
4級アンモニウム塩構造を有する界面活性剤を存在させ
ることを特徴とする微量成分の測定法、(6) 固定化
酸化酵素が、固定化ピラノースオキシダーゼ又は固定化
L−ソルボースオキシダーゼである上記(5)の測定
法、(7) 第4級アンモニウム塩構造を有する界面活
性剤が、少なくとも一つの長鎖アルキル基を有する第4
級アンモニウム塩である上記(5)または(6)記載の
測定法、(8) 少なくとも一つの長鎖アルキル基を有
する第4級アンモニウム塩が塩化ジ長鎖アルキルジメチ
ルアンモニウムである上記(7)の測定法に関する。
【0016】本発明の防腐剤は、固定化された酸化酵素
及びペルオキシダーゼのいずれの酵素活性に対しても実
質的に悪影響を及ぼさず、かつ、細菌等の微生物の増殖
を抑制することができる。又、本発明の測定法におい
て、第4級アンモニウム塩構造を有する界面活性剤は、
固定化された酸化酵素及びペルオキシダーゼのいずれの
酵素活性に対しても実質的に悪影響を及ぼさないばかり
でなく、検体中の微量成分の測定値に対する悪影響もな
く、更に、長期間連続使用中における微生物の増殖も抑
制するため、本発明の測定法によれば、長期間再現性よ
く安定に正確に検体中の微量成分を定量することができ
る。
【0017】先ず、本発明の防腐剤について詳細に説明
する。
【0018】第4級アンモニウム塩構造を有する界面活
性剤としては種々のものが使用でき特に限定されない
が、少なくとも一つの長鎖アルキル基を有する第4級ア
ンモニウム塩が好ましい。その場合、長鎖アルキル基の
数は1又は2であることが好ましく、特に2であること
が好ましい。長鎖アルキル基の数が2である場合、それ
らは同一であってもよく、又、異なっていてもよい。長
鎖アルキル基の炭素数は8〜18であることが好まし
い。第4級アンモニウム塩中の他のアルキル基はメチル
基、エチル基等の低級アルキル基又はベンジル基である
ことが好ましい。また、第4級アンモニウム塩構造は、
ピリジニウム塩構造のようなものであってもよい。対イ
オンは通常塩素イオン等のハロゲンイオンであるが、そ
の他の陰イオンであってもよい。第4級アンモニウム塩
構造を有する界面活性剤としては、保存液中に溶解又は
分散させることができるものが好ましい。これらの化合
物としては、例えば、塩化ラウリルトリメチルアンモニ
ウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステア
リルトリメチルアンモニウム、塩化ジオクチルジメチル
アンモニウム、塩化ジデシルジメチルアンモニウム、塩
化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ベンザルコ
ニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジニウ
ム、塩化デカリニウム等が挙げられ、特に好ましくは塩
化ジオクチルジメチルアンモニウム、塩化ジデシルジメ
チルアンモニウムが挙げられる。
【0019】これらは単独でもまた組み合わせて使用し
ても良い。
【0020】酸化酵素とペルオキシダーゼを含む固定化
酵素リアクターを保存する場合、本発明の防腐剤(第4
級アンモニウム塩構造を有する界面活性剤)を水、ホウ
酸水溶液あるいは弱酸性、中性、塩基性の緩衝液に添加
し、これを保存液とし、リアクター中にこの保存液を充
填して保存を行なう。緩衝液の例としてはリン酸緩衝
液、トリス塩酸緩衝液、ホウ酸緩衝液、グッド緩衝液等
が挙げられる。本発明の防腐剤は、保存液中に0.00
1〜10重量%存在させるのが好ましく、特に0.00
5〜1重量%存在させるのが好ましい。保存液中には、
さらに必要に応じて通常0.001〜10重量%の非イ
オン界面活性剤や陽イオン界面活性剤を添加することが
できる。酵素活性を保ち腐敗を防止するためには固定化
酵素が十分この保存液に浸かっていることが必要であ
り、乾燥等に注意しなければならない。保存は0〜40
℃で行なうのが好ましいが特に限定されない。
【0021】酸化酵素とは酸素の存在下、測定対象物質
を酸化して過酸化水素を生成する酵素であり、たとえば
ピラノースオキシダーゼ(EC 1.1.3.10)、
L−ソルボースオキシダーゼ(EC 1.1.3.1
1)、グルコースオキシダーゼ(EC 1.1.3.
4)、コレステロールオキシダーゼ(EC 1.1.
3.6)、ウリカーゼ(EC 1.7.3.3)、プト
レシンオキシダーゼ(EC1.4.3.10)等が挙げ
られるが、特にこれらに限定されるものではない。
【0022】ペルオキシダーゼ(EC 1.11.1.
7)としては、その起源、由来は特に限定されない。植
物、動物、微生物由来のペルオキシダーゼおよびペルオ
キシダーゼ様活性物質が使用できる。これらのペルオキ
シダーゼおよびペルオキシダーゼ様活性物質は単独ある
いは組み合わせて使用できる。
【0023】酸化酵素およびペルオキシダーゼは、水に
不溶性の担体に固定化し、固定化酵素リアクターとして
使用される。酵素を固定化する水に不溶性の担体として
は種々のものが使用でき、特に限定されない。たとえ
ば、担体の材質としてはガラス、シリカゲル、合成ポリ
マー、セルロース、デキストラン、キトサン、アガロー
ス、セラミック、金属等いずれでも良く、また、担体の
形状としては、粒子状、ビーズ状、繊維状、フィルム
状、板状、管状等いずれでも良く、目的に応じて、適当
な材質および形状のものが選択して使用される。
【0024】酵素の担体への固定化は常法によって行う
ことができ、その方法は特に限定されるものではない。
たとえば、吸着法、包括法、架橋法、共有結合法などの
固定化方法が一般的に用いられるが、なかでも反応中に
酵素の脱離の起こらない共有結合法が好ましい。共有結
合法においても種々の方法が適用できる。たとえば、シ
アン化ブロム法、グルタルアルデヒド法、過ヨウ素酸
法、シラン化法、カルボキシ基を活性エステルにした後
結合する方法、エポキシ基、ホルミル基、トレシル基な
どの官能基を有する担体と結合させる方法が適用でき
る。
【0025】酸化酵素とペルオキシダーゼは両方とも同
一の担体に固定しても良く、あるいは酸化酵素とペルオ
キシダーゼを別々の担体に固定化しても良い。固定化酵
素を充填または設置してリアクター(バイオリアクタ
ー)とする容器は、担体の形状により適宜選択すれば良
い。たとえば粒子状の担体の場合、通常のカラムやチュ
ーブが使用できる。固定化酸化酵素と固定化ペルオキシ
ダーゼは両方とも同一のカラムに充填して固定化酵素リ
アクターとしても良く、あるいは固定化酸化酵素と固定
化ペルオキシダーゼを別々のカラムに充填し配管でつな
いで固定化酵素リアクターとしても良い。
【0026】次に、本発明の測定法について詳細に説明
する。
【0027】検体中の微量成分に固定化酸化酵素を作用
させ発生した過酸化水素を固定化ペルオキシダーゼを用
いて検出する検体中の微量成分の測定法としては、特に
限定されず、公知のいかなる方法も採用できる。
【0028】検体としては種々のものが使用でき、特に
限定されない。例えば血清、血漿、血液、膵液、胸水、
腹水、髄液などの体液や尿などの***物、便などの希釈
物から固形分を除去したもの、各種組織の抽出液などの
生体試料や、これら生体試料から、微量成分の検出を妨
害する物質を除去した処理液等が挙げられる。
【0029】検体中の測定する微量成分としては、1,
5−AG(1,5−アンヒドログルシトール)、グルコ
ース等の糖類、ポリアミン、ピルビン酸、コレステロー
ル、尿酸等が挙げられ、これらは体液中に通常1000
μg/ml以下存在する。
【0030】固定化酸化酵素及び固定化ペルオキシダー
ゼとしては、前記のものが使用できる。酸化酵素とペル
オキシダーゼは、同一の担体に固定されていてもよく、
又、別々の担体に別々に担持されていてもよい。又、固
定化酸化酵素と固定化ペルオキシダーゼは、同一のリア
クターに充填又は配置されていてもよく、又、それぞれ
別々のリアクターに充填又は配置し、両者を配管で結合
して用いてもよい。
【0031】発生した過酸化水素を固定化ペルオキシダ
ーゼを用いて検出する方法としては、公知の方法が使用
でき特に限定されない。例えば、吸光光度法、蛍光光度
法、化学発光法、電気化学検出法等が挙げられる。
【0032】第4級アンモニウム塩構造を有する界面活
性剤としては、前記のもの(防腐剤)が使用でき、試薬
溶液又はキャリヤー液に溶解又は分散させることができ
るものが好ましい。この第4級アンモニウム塩構造を有
する界面活性剤は、酵素反応系への供給液中に、好まし
くは0.001〜10重量%、特に好ましくは0.00
5〜1重量%存在させる。
【0033】説明を簡単にするため吸光光度法を検出原
理とするフローインジェクション分析法による生体試料
中の微量成分の測定を例として本発明の測定法をより詳
細に説明する。
【0034】フローインジェクショ分析装置は送液装
置、試料注入装置、バイオリアクター(固定化酵素リア
クター)、吸光度検出器、およびそれらをつなぎ試薬溶
液やキャリヤー液などを移送するチューブ類やジョイン
ト類と吸光度検出器で得られたシグナルを指示・記録す
る装置より構成される酸化酵素の作用により生成した過
酸化水素はペルオキシダーゼの作用によりペルオキシダ
ーゼの発色基質と反応し、該基質が発色色素に変換され
るが、そのための発色基質を含む試薬溶液は送液装置に
より試料注入装置を通り、バイオリアクターへ通液され
る。バイオリアクターからの流出液はさらに吸光度検出
器へ導かれる。または、検査試料(検体)を移送するキ
ャリヤー液の送液装置を発色基質を含む試薬溶液を移送
する送液装置とは別に設け、キャリヤー液を試料注入装
置に通し、検査試料(検体)をキャリヤー液で移送し、
発色基質を含む試薬溶液とキャリヤー液をバイオリアク
ターに入る前の配管上で合流させてバイオリアククター
に通液しても良い。試薬溶液及び/又はキャリヤー液か
らなる供給液のバイオリアクター(酵素反応系)への通
液量は通常0.001〜20ml/分程度である。
【0035】本発明で用いる第4級アンモニウム塩構造
を有する界面活性剤は試薬溶液とキャリヤー液の両方あ
るいは一方に添加して使用することができるが、タンパ
ク質等を含む生体試料を検体に用いる場合、配管上でも
微生物の増殖が起こるので両方に添加することが好まし
い。
【0036】試薬溶液としては、弱酸性、中性、塩基性
の種々のものが使用でき、たとえば、リン酸緩衝液、ト
リス塩酸緩衝液、ホウ酸緩衝液、グッド緩衝液等にペル
オキシダーゼの基質等を添加したもの等が挙げられる。
試薬溶液には、検体中に含まれるタンパク質等の吸着を
避けるため、必要に応じて非イオン界面活性剤や陽イオ
ン界面活性剤を添加することができる。添加量は通常
0.001から10重量%である。キャリヤー液として
は試薬溶液で用いられる緩衝液が使用でき、その他に
水、ホウ酸水溶液等も使用できる。キャリヤー液にも、
必要に応じて通常0.001から10重量%の非イオン
界面活性剤や陽イオン界面活性剤を添加することができ
る。
【0037】ペルオキシダーゼの基質としては種々の発
色基質が使用できるが、それ以外にも、種々の蛍光基
質、発光物質を使用することもでき、特に限定されな
い。発色基質の例としてはN−(カルボキシメチルアミ
ノカルボニル)−4,4’−ビス(ジメチルアミノ)−
ジフェニルアミン ナトリウム塩(DA−64)、10
−(カルボキシメチルアミノカルボニル)−3,7−ビ
ス(ジメチルアミノ)−フェノチアジン ナトリウム塩
(DA−67)、4,4’−ビス(ジメチルアミノ)ジ
フェニルアミン、10−N−メチルカルバミル−ジメチ
ルアミノ−10H−フェノチアジン(MCDP)、4−
アミノアンチピリンとフェノール類やN置換芳香族アミ
ン誘導体を組み合わせたトリンダー系試薬などが挙げら
れる。基質の使用濃度は測定対象物の濃度や基質の種類
によって適宜選択される。
【0038】本発明の測定法はタンパクや糖などを含み
腐敗し易い検体を用いる場合特に有効である。その例と
して生体試料等がある。検体の注入量は通常0.1〜1
00μl程度である。
【0039】リアクターにおける酵素反応は通常0〜8
0℃、好ましくは4〜40℃で行なう。
【0040】
【実施例】以下に実施例および比較例をあげて、本発明
をより具体的に説明する。
【0041】合成例1 固定化ピラノースオキシダー
ゼの調製 1gのアミノプロピル−CPG(ポアーサイズ1400
オングストローム フナコシ(株)販売)に2.5%グ
ルタルアルデヒド水溶液10mlを添加し、1時間室温
で反応させた後、十分水洗した。これに7000ユニッ
トのピラノースオキシダーゼ(PROD)を含む0.1
Mリン酸緩衝液(pH6.5)10mlを加え、室温で
4時間撹拌しながら反応させた。得られたPROD固定
化担体粒子を上記リン酸緩衝液で洗浄し未反応のPRO
Dを除去し、PROD固定化酵素を作製した。
【0042】合成例2 固定化ペルオキシダーゼの調
製 合成例1で使用したアミノプロピル−CPG1gに、過
ヨウ素酸法により活性化した10000ユニットのホー
スラデシュペルオキシダーゼ(HRP)を含む0.01
M炭酸緩衝液(pH9.5)10mlを添加し、4℃4
時間反応させた。得られたHRP固定化担体粒子を0.
1Mリン酸緩衝液(pH6.5)で洗浄し未反応のHR
Pを除去し、HRP固定化酵素を作製した。
【0043】実施例1 塩化ジデシルジメチルアンモ
ニウムの効果 図1に示したフローインジェクション分析装置により、
塩化ジデシルジメチルアンモニウム(防腐剤)を添加し
た発色試薬溶液を用いて、1,5−アンヒドロ−D−グ
ルシトールの連続注入試験を行った。
【0044】この分析装置においては防腐剤およびHR
Pの発色基質を含む緩衝液(X1)をポンプ(X2)を
用いて固定化酸化酵素カラム(X4−1)、次いで固定
化ペルオキシダーゼカラム(X4−2)に導通し、固定
化酸化酵素カラムで生成した過酸化水素は固定化ペルオ
キシダーゼカラムで発色基質と反応させ発色色素に変換
させ、これを吸光度検出器(X5)で検出する。ポンプ
と固定化酸化酵素カラムの間に設けられた自動試料注入
装置(X3)から検査試料(検体)が連続的に注入さ
れ、ピーク面積として指示・記録装置(X6)に記録さ
れる。
【0045】固定化酸化酵素カラムとしては合成例1で
調製したPROD固定化酵素150μlを内容積150
μlのカラムに充填したものを、固定化ペルオキシダー
ゼカラムとしては合成例2で調製したHRP固定化酵素
150μlを内容積150μlのカラムに充填したもの
を用い、これらを分析装置に装着した。
【0046】防腐剤として0.04w/v%の塩化ジデ
シルジメチルアンモニウムを添加した100μM DA
−64を含む50mMリン酸緩衝液pH7.0を発色試
薬溶液としてポンプで1ml/minの供給速度で導通
し、5μg/mlの1,5−アンヒドロ−D−グルシト
ール水溶液10μlを自動試料注入装置から2.5分間
隔で連続注入し727nmの吸光度からピーク面積を測
定した。測定は室温で行った。
【0047】試料注入開始後1回目と2000回目のピ
ーク面積を表1に示す。
【0048】実施例2 塩化ジオクチルジメチルアン
モニウムの効果 防腐剤として0.04w/v%の塩化ジオクチルジメチ
ルアンモニウムを添加した100μM DA−64を含
む50mMリン酸緩衝液pH7.0を発色試薬溶液とし
て用い、その他は実施例1と同様にして測定をした。
【0049】試料注入開始後1回目と2000回目のピ
ーク面積を表1に示す。
【0050】実施例3 塩化ベンザルコニウムの効果 防腐剤として0.04w/v%の塩化ベンザルコニウム
を添加した100μMDA−64を含む50mMリン酸
緩衝液pH7.0を発色試薬溶液として用い、その他は
実施例1と同様にして測定をした。
【0051】試料注入開始後1回目と2000回目のピ
ーク面積を表1に示す。
【0052】実施例4 塩化ベンゼトニウムの効果 防腐剤として0.04w/v%の塩化ベンゼトニウムを
添加した100μMDA−64を含む50mMリン酸緩
衝液pH7.0を発色試薬溶液にして、実施例1と同様
の測定をした。試料注入開始後1回目と2000回目の
ピーク面積を表1に示す。
【0053】比較例1 防腐剤を添加しない場合 100μM DA−64を含む50mMリン酸緩衝液p
H7.0を発色試薬溶液として用い、その他は実施例1
と同様にして測定をした。
【0054】試料注入開始後1回目と2000回目のピ
ーク面積を表1に示す。
【0055】比較例2 チメロサールの添加効果 防腐剤として0.04w/v%のチメロサールを添加し
た100μM DA−64を含む50mMリン酸緩衝液
pH7.0を発色試薬溶液として用い、その他は実施例
1と同様にして測定をした。
【0056】試料注入開始後1回目と2000回目のピ
ーク面積を表1に示す。
【0057】表1に示したように、実施例1〜4ではピ
ーク面積の変化は見られず安定な測定ができた。比較例
1及び2では明らかなピーク面積の減少が見られた。
【0058】比較例3 クロラムフェニコールの効果 50μg/mlのクロラムフェニコールと100μM
DA−64を含む50mMリン酸緩衝液pH7.0を発
色試薬溶液として用い、その他は実施例1と同様にして
測定をした。
【0059】試料注入1回目の結果を表1に示す。注入
1回目からピーク面積は低かった。
【0060】
【表1】
【0061】試験例1 生菌数の測定 実施例1〜4と比較例1,2で使用した固定化酸化酵素
カラムおよび固定化ペルオキシダーゼカラムからそれぞ
れ固定化酵素粒子を抜き出し6mlの生理食塩水に懸濁
した。良く混合した後10分間静置して得られた上清中
の生菌数を、グルコース−酵母エキスをベースとした培
地を使用し、平板培養法で測定した。
【0062】結果を表2に示す。
【0063】実施例1〜4では細菌の増殖は認められな
かった。防腐剤を添加していない比較例1では明らかに
細菌の増殖が認められた。チメロサールを添加した比較
例2では細菌の増殖は認められなかったが、前記のとお
りピーク面積は減少しており、チメロサールが酵素活性
に影響を与えたことが判る。
【0064】
【表2】
【0065】合成例3 合成例1においてPRODの代わりにグルコースオキシ
ダーゼ(GOD)を用い、その他は合成例1と同様にし
てGOD固定化酵素を調製した。
【0066】実施例5 塩化ジデシルジメチルアンモ
ニウムの効果 実施例1と同様にして、図1に示したフローインジェク
ション分析装置により、塩化ジデシルジメチルアンモニ
ウムを添加した発色試薬溶液を用いて、血清中のグルコ
ースの測定をした。
【0067】固定化酸化酵素カラムとしては合成例3で
調製したGOD固定化酵素150μlを内容積150μ
lのカラムに充填したものを使用した。
【0068】防腐剤として0.04w/v%の塩化ジデ
シルジメチルアンモニウムを添加した100μM DA
−64を含む50mMリン酸緩衝液pH7.0を発色試
薬溶液としてポンプで1ml/minの供給速度で導通
し、リン酸生理食塩水で50倍に希釈したヒト血清10
μlを自動試料注入装置から2.5分間隔で連続注入し
727nmの吸光度からピーク面積を測定した。測定は
室温で行った。
【0069】試料注入開始後1回目と1000回目のピ
ーク面積を表3に示す。
【0070】比較例4 防腐剤を添加しない場合 100μM DA−64を含む50mMリン酸緩衝液p
H7.0を発色試薬溶液として用い、その他は実施例5
と同様にして測定した。
【0071】試料注入開始後1回目と1000回目のピ
ーク面積を表3に示す。
【0072】
【表3】
【0073】試験例2 生菌数の測定(2) 実施例5と比較例4で使用した固定化酸化酵素カラムお
よび固定化ペルオキシダーゼカラムからそれぞれ固定化
酵素粒子を抜き出し、試験例1と同様の操作を行い、生
菌数を測定した。結果を表4に示す。
【0074】
【表4】
【0075】実施例6 塩化ジデシルジメチルアンモ
ニウムによる保存効果 合成例1で調製したPROD固定化酵素150μlを充
填した内容積150μlのカラムと、合成例2で調製し
たHRP固定化酵素150μlを充填した内容積150
μlのカラムに、防腐剤として0.04w/v%の塩化
ジデシルジメチルアンモニウムを添加した50mMリン
酸緩衝液pH7.0をポンプにより1ml/minで3
0分間通液し、めくら栓をして10℃で1ヶ月保存し
た。その後これらのカラムを図1の分析装置に装着し、
1,5−アンヒドロ−D−グルシトールの測定をした。
100μM DA−64を含む50mMリン酸緩衝液p
H7.0を発色試薬溶液としてポンプで1ml/min
の供給速度で導通し、5μg/mlの1,5−アンヒド
ロ−D−グルシトール水溶液10μlを自動試料注入装
置から注入し727nmの吸光度からピーク面積を測定
した。測定は室温で行った。
【0076】試料注入開始後1回目のピーク面積を表5
に示す。
【0077】比較例5 防腐剤を添加しない場合の保
存安定性 実施例6と同様にして、PROD固定化酵素充填カラム
およびHRP固定化酵素充填カラムに50mMリン酸緩
衝液pH7.0をポンプにより1ml/minで30分
間通液し、めくら栓をして10℃で1ヶ月保存した。
【0078】これらのカラムを用い実施例6と同様にし
て1,5−アンヒドロ−D−グルシトールの測定をし
た。結果を表5に示す。
【0079】比較例6 アジ化ナトリウムによる保存
効果 実施例6のPROD固定化酵素充填カラムおよびHRP
固定化酵素充填カラムに防腐剤として0.02w/v%
のアジ化ナトリウムを添加した50mMリン酸緩衝液p
H7.0をポンプにより1ml/minで30分間通液
し、めくら栓をして10℃で1ヶ月保存した。これらの
カラムを用い実施例6と同様にして1,5−アンヒドロ
−D−グルシトールの測定をした。結果を表5に示す。
【0080】
【表5】
【0081】試験例3 生菌数の測定(3) 実施例6および比較例5,6において1カ月保存したカ
ラムからそれぞれ固定化酵素を抜き出し、試験例1と同
様の操作を行い、生菌数を測定した。結果を表6に示
す。
【0082】
【表6】
【0083】
【発明の効果】本発明によると、固定化酸化酵素と固定
化ペルオキシダーゼを使用する生体試料等の検体中の微
量分析において、第4級アンモニウム塩構造を有する界
面活性剤を防腐剤として用いることで長期間安定に測定
することが可能であり、又、酸化酵素とペルオキシダー
ゼを含む固定化酵素リアクターを長期間保存することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例及び比較例で使用したフローインジェク
ション分析装置の略図。
【符号の説明】
X1 緩衝液 X2 送液装置(ポンプ) X3 試料注入装置 X4−1 固定化酸化酵素カラム X4−2 固定化ペルオキシダーゼカラム X5 吸光度検出器 X6 指示・記録装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 みどり 群馬県太田市大字由良1133−2 (72)発明者 梅香家 佳彦 神奈川県藤沢市湘南台4丁目26−5−205 (72)発明者 古屋敷 佳久 神奈川県藤沢市湘南台4丁目26−5−304 (72)発明者 北村 隆司 山口県熊毛郡熊毛町西勝間原1100−179

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第4級アンモニウム塩構造を有する界面
    活性剤から成る、酸化酵素とペルオキシダーゼを含む固
    定化酵素リアクターの防腐剤。
  2. 【請求項2】 酸化酵素が、ピラノースオキシダーゼ又
    はL−ソルボースオキシダーゼである請求項1の防腐
    剤。
  3. 【請求項3】 第4級アンモニウム塩構造を有する界面
    活性剤が、少なくとも一つの長鎖アルキル基を有する第
    4級アンモニウム塩である請求項1または2の防腐剤。
  4. 【請求項4】 少なくとも一つの長鎖アルキル基を有す
    る第4級アンモニウム塩が塩化ジ長鎖アルキルジメチル
    アンモニウムである請求項3の防腐剤。
  5. 【請求項5】 検体中の微量成分に固定化酸化酵素を作
    用させ発生した過酸化水素を固定化ペルオキシダーゼを
    用いて検出する検体中の微量成分の測定法において、酵
    素反応系への供給液中に第4級アンモニウム塩構造を有
    する界面活性剤を存在させることを特徴とする微量成分
    の測定法。
  6. 【請求項6】 固定化酸化酵素が、固定化ピラノースオ
    キシダーゼ又は固定化L−ソルボースオキシダーゼであ
    る請求項5の測定法。
  7. 【請求項7】 第4級アンモニウム塩構造を有する界面
    活性剤が、少なくとも一つの長鎖アルキル基を有する第
    4級アンモニウム塩である請求項5又は6の測定法。
  8. 【請求項8】 少なくとも一つの長鎖アルキル基を有す
    る第4級アンモニウム塩が塩化ジ長鎖アルキルジメチル
    アンモニウムである請求項7の測定法。
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JP2013542436A (ja) * 2010-10-25 2013-11-21 エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー 電気化学ルミネセンス検出における信号増強化合物
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