JPH06236837A - 面位置検出方法及びそれを用いた投影露光装置 - Google Patents

面位置検出方法及びそれを用いた投影露光装置

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JPH06236837A
JPH06236837A JP5212199A JP21219993A JPH06236837A JP H06236837 A JPH06236837 A JP H06236837A JP 5212199 A JP5212199 A JP 5212199A JP 21219993 A JP21219993 A JP 21219993A JP H06236837 A JPH06236837 A JP H06236837A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウエハ面の光軸方向の面位置情報を検出し、
ウエハのパターン領域を投影レンズの許容焦点深度内に
位置させ高密度の半導体素子の製造が可能な面位置検出
方法及びそれを用いた投影露光装置を得ること。 【構成】 第1物体上に描かれた第2パターンと該第2
パターンに比べ焦点深度の小さい第1のパターンを同時
に投影光学系を介して、段差を有するウエハ上に投影す
る前に、第2物体の該投影光学系の光軸方向に関する複
数箇所の面位置を測定し、該測定に基づいて、第2物体
の表面を該投影光学系の像面に一致させる面位置検出方
法において、該第2物体上の第1のパターンが投影され
る箇所の面位置を測定する段階と、該測定段階より得る
面位置に基づいて第1のパターンが投影される箇所の面
位置を該投影光学系の像面に一致させる段階とを有する
こと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は面位置検出方法及びそれ
を用いた投影露光装置に関し、特に半導体素子の製造に
おいて、レチクル面上に形成されている電子回路パター
ンを投影光学系によりウエハ面上に縮小投影する際に、
該ウエハ面上の複数点の面位置情報(高さ情報)を検出
し、該ウエハの露光領域を投影光学系の最良結像面に容
易に位置させることができ、良好なる投影像が得られる
面位置検出方法及びそれを用いた投影露光装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体素子製造用の投影露光装置
には電子回路パターンの微細化、例えばサブミクロンか
らハーフミクロン程度の微細化及び高集積化が要求され
ている。そしれこれに伴ない投影光学系に対しては従来
以上に高い解像力を有したものが要求されている。この
ため例えば投影光学系においては高NA化そして露光波
長に対しては短波長化が図られている。
【0003】一般に投影光学系の高解像力化を図ろうと
NAを高くするとパターン投影の許容焦点深度が浅くな
ってくる。このため多くの投影露光装置では投影光学系
の焦点面位置を検出する面位置検出装置が用いられてい
る。この面位置検出装置に対しては単にパターン転写を
行なうウエハ面上の露光領域の高さ位置(面位置)情報
を検出、調整するのみではなく、パターン転写を行なう
ウエハ面上の露光領域の傾き等も同時に検出し、調整で
きることが要望されている。
【0004】従来より焦点面の面位置検出装置としては
ウエハ面上の露光領域の周辺部に複数個のエアセンサー
を設け、該エアセンサーより得られた露光領域周辺部の
高さ情報より露光領域の傾き及び高さ位置等を算出し調
整する方法が知られている。
【0005】特公平2−10361号公報ではウエハ面
上の露光領域の中心部の高さ位置を斜入射方式の高さ位
置検出光学系により検出、調整し、これとは別の斜入射
方式の傾き検出光学系(コリメーター)を用いて露光領
域内の傾きを算出、調整している。
【0006】又、本出願人は特願平3−157822号
公報において斜入射方式の投影光学系において複数の測
定点を露光領域内に形成し、露光領域の傾き及び高さ位
置を算出、調整した面位置検出装置を提案している。
【0007】又、本出願人は特開平2−102518号
公報においてウエハ上の露光領域中の複数点を計測する
高さ位置検出光学系を設け、該複数点の高さ位置情報よ
り露光領域内の傾き及び高さ位置を算出、調整した面位
置検出装置を提案している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の面位置検出装置
では、投影光学系の許容焦点深度内にパターン転写を行
なうウエハ上の露光領域を位置させる際に、露光領域の
ウエハ表面のトポグラフィーが十分考慮されていなかっ
た。
【0009】すなわち、露光領域の周辺部をエアーセン
サーで複数点計測するシステム、及び露光領域の中心部
の高さ位置検出光学系と傾き検出光学系を合わせ持つシ
ステムでは、露光領域のウエハ表面のトポグラフィーを
考慮して、投影光学系の許容焦点深度内にパターン転写
を行なうウエハ上の露光領域を位置させることが困難で
あるという問題点があった。
【0010】また、露光領域の中心部及び露光領域の内
部に複数の測定点を持つ面位置検出機構でも、露光領域
内に段差を有する場合、特にレチクル上のパターンの中
で焦点深度の小さいパターンが転写される領域と、そう
でない焦点深度の大きいパターンが転写される領域とに
段差がある場合、従来露光領域の平均的面位置を検出
し、その面位置を投影光学系の像面位置に合わせたとし
ても、焦点深度の大きいパターンは転写できても、焦点
深度の小さいパターンが焦点深度内で転写できないこと
がある。
【0011】本発明の第1の目的は、露光領域のウエハ
表面のトポグラフィーを正確に計測し、露光領域中の中
で焦点深度の小さいパターンを転写する露光領域を投影
光学系の許容焦点深度内の中心に位置させ、高い解像力
のパターンが容易に得られる面位置検出方法及びそれを
用いた投影露光装置の提供にある。
【0012】又、従来の面位置検出装置では投影光学系
の許容焦点深度内に、パターン転写を行なうウエハー上
の露光領域を有効に位置させることができない場合があ
った。
【0013】すなわち、凸の(あるいは凹)の露光領域
に対して、露光領域の周辺部にエアーセンサーを設ける
方法では、露光領域の中央部の高さを周辺部の計測点の
高さ情報より内挿し予想していた。このため露光領域の
中央部が、パターン転写を行なう投影レンズの許容深度
内から外れる場合があった。
【0014】又、高さ位置検出光学系と傾き検出光学系
を合わせ持つシステムでは露光領域の中央部の高さのみ
が、パターン転写を行なう投影レンズの許容深度内に位
置するが、凸の(あるいは凹)の露光領域の周辺部が、
許容深度内から外れる場合があった。
【0015】又、特開平2−102518号公報で提案
している露光領域に複数点の高さ位置検出光学系を持つ
システムでは、凸(あるいは凹)形状の露光領域に対
し、露光領域の全面をパターン転写を行なう投影レンズ
の許容深度内に位置させることが可能となる。
【0016】一般に、光学方式の検出システムでは、ウ
エハ上に塗布してあるレジストの表面で反射される光と
ウエハ基板面で反射される光との間で生じる干渉の影響
が問題となる。この干渉の影響は、ウエハ基板面上に形
成されたパターンによって異なるため、上記従来例で
は、複数の測定点毎にあらかじめパターン固有のオフセ
ットを測定し、各ショットの露光時に複数点の計測値を
補正してウエハ面位置計測を行なっている。
【0017】しかし、ウエハの周辺部では、複数の計測
点の一部がオフセット計測を行なったパターンのないウ
エハ領域に位置する場合がある。このような場合は、パ
ターンのないウエハ領域に位置する計測点を除いた残り
の複数の測定点を用いて、ウエハの面位置計測を行なう
必要があった。それゆえ、ウエハの周辺部では、計測点
の数が減少し、面位置の補正精度が劣化する傾向があっ
た。
【0018】本発明の第2の目的はウエハ上の露光領域
内に複数の面位置検出機構を形成し、ウエハの周辺部で
も中央部と同等の面位置の補正精度を可能にし、高い解
像力のパターンが容易に得られる面位置検出方法及びそ
れを用いた投影露光装置の提供にある。
【0019】本発明の第3の目的はウエハ上の露光領域
内の複数点の焦点面位置検出を行なうシステムにおい
て、ウエハ内の特定部位に凹凸がある場合でも、局部的
なトポグラフィーの影響を軽減させ、光の干渉により生
じるオフセットを高精度で測定することにより露光領域
を投影光学系の許容焦点深度内に位置させ、高い解像力
のパターンが容易に得られる面位置検出方法及びそれを
用いた投影露光装置の提供にある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の面位置検出方法
は、 (1−イ)第1物体上に描かれた第2パターンと該第2
パターンに比べ焦点深度の小さい第1のパターンを同時
に投影光学系を介して、段差を有するウエハ上に投影す
る前に、第2物体の該投影光学系の光軸方向に関する複
数箇所の面位置を測定し、該測定に基づいて、第2物体
の表面を該投影光学系の像面に一致させる面位置検出方
法において、該第2物体上の第1のパターンが投影され
る箇所の面位置を測定する段階と、該測定段階より得る
面位置に基づいて第1のパターンが投影される箇所の面
位置を該投影光学系の像面に一致させる段階とを有する
ことを特徴としている。
【0021】特に前記第2物体上のパターン領域の測定
点に複数の微小光束を投影し、該複数の微小光束の該第
2物体からの反射光束を検出面上に投影し、該検出面上
の該複数の微小光束の像を検出して記憶手段に記憶し、
該記憶手段に記憶した複数の信号のうち特定の信号を用
いて該第2物体の面位置情報を検出していることを特徴
としている。
【0022】(1−ロ)第1物体上のパターンを投影光
学系を介して第2物体上の複数個のパターン領域に投影
する際、該第2物体上のパターン領域内の複数の測定点
での面位置情報を検出し、各々の測定点毎に面位置情報
の補正値を測定する第1段階と該パターン領域と該複数
の測定点との位置関係に応じて各測定点毎の面位置情報
の補正に用いる補正値を選択し、該パターン領域の面位
置情報を決定する第2段階とを介して、該第2物体の面
位置情報を検出していることを特徴としている。
【0023】又本発明の投影露光装置としては、 (1−ハ)レチクルの回路パターンを投影光学系により
ウエハ面上に投影露光する際、光照射手段から複数の微
小光束を該ウエハ面上のパターン領域に斜め方向から入
射させ、該パターン領域からの複数の反射光束を投影手
段により光電変換手段の検出面上に導光し、該光電変換
手段からの出力信号を利用して該ウエハ面上のパターン
領域の面位置情報を予め検出しておき、該面位置情報と
外光電変換手段からの得られる信号に基づいて駆動手段
により該ウエハを該投影光学系の所定面に位置付けてい
ることを特徴としている。
【0024】(1−ニ)レチクル上のパターンを投影光
学系を介してウエハ上の複数個のパターン領域に投影す
る際、面位置検出装置により該ウエハ上のパターン領域
内の複数の測定点での面位置情報を検出し、各々の測定
点毎に面位置情報の補正値を測定し、該パターン領域と
該複数の測定点との位置関係に応じて各測定点毎の面位
置情報の補正に用いる補正値を選択し、該パターン領域
の面位置情報を決定して該第2物体の面位置情報を検出
していることを特徴としている。
【0025】(1−ホ)ウエハー上のパターン領域内の
異なる位置に複数の光束を斜入射投影し、このパターン
領域内の相異なる位置で反射された複数の反射光束を検
出面上に再投影し、パターン領域の上下方向の位置変化
を検出面上の反射光束の位置変化として計測する。斜入
射方式の複数点の位置検出系を用いている。そしてこの
斜入射方式の複数点の位置検出系を用いて予めウエハー
上のパターン領域内のトポグラフィーを計測しておき、
複数の測定点各々のトポグラフィーに起因する計測値の
差を求め、逐次ウエハー上の露光領域上にパターン転写
を行なう際に、各々の測定点の計測値からトポグラフィ
ーに起因する計測値の差を補正することにより、露光領
域中の最も微細なパターンを転写したい領域を投影光学
系の許容焦点深度内の中心に位置させていることを特徴
としている。
【0026】(1−ヘ)露光領域内に複数の面位置検出
機構を形成したシステムに於て、各々の測定点に対しパ
ターンとの位置関係に対応した複数のオフセットを設定
し、パターンとの位置関係に応じて各々の測定点の計測
値に反映させるオフセット値を選択することにより、露
光領域がウエハの周辺部にある場合でも、中央部にある
場合と同等の面位置の補正精度を得ていることを特徴と
している。
【0027】本発明の面位置検出方法は (1−ト)第1物体上のパターンを投影光学系を介して
第2物体上のパターン領域に投影する際、該第2物体上
のパターン領域内の複数の測定点の位置情報より該パタ
ーン領域の面形状を測定する際、該面形状測定値を該パ
ターン領域のトポグラフィー変化により生じる誤差成分
と光学要因の計測誤差量より生じる誤差成分とに分離
し、光学要因の計測誤差量を該複数の測定点の補正値と
して算出し、該補正値を利用して該複数の測定点での計
測値を調整することにより該パターン領域の面位置を決
定するようにしたことを特徴としている。
【0028】
【実施例】図1は本発明の実施例1の要部概略図、図2
は図1の一部分の拡大説明図である。
【0029】図1において1は縮小型の投影光学系(投
影レンズ系)、Axは投影光学系1の光軸である。1a
はレチクルであり、その面上には回路パターンが形成さ
れており、レチクルステージ1b上に載置している。1
cは照明系であり、レチクル1a面上を均一照明してい
る。投影光学系1はレチクル1a面上の回路パターンを
ウエハ2面上に縮小投影している。ウエハ2はウエハス
テージ3面上に吸着固定している。ウエハステージ3は
投影光学系1の光軸Ax方向(z方向)と光軸Axを直
交する面内(x−y平面内)の2方向(x,y方向)に
移動可能で、かつ光軸Axと直交する平面(x−y平
面)に対して傾き調整できるようになっている。これに
よりウエハステージ3面上に載置したウエハ2の面位置
を任意に調整できるようにしている。4はステージ制御
装置であり、後述するフォーカス制御装置18からの信
号に基づいてウエハステージ3を駆動制御している。
【0030】SAは光照射手段、SBは投影手段、SC
は光電変換手段であり、これらはウエハ2面の面位置情
報を検出する面位置検出装置の一部分を構成している。
尚、投影手段SBと光電変換手段SCとで検出手段SB
Cを構成している。
【0031】本実施例では面位置検出装置を用いてレチ
クル1a面上の回路パターンを投影光学系1でウエハ2
面上に投影する際に、投影光学系1の許容焦点深度内に
ウエハ2面上の露光領域が位置するようにウエハステー
ジ3を駆動制御している。そしてウエハステージ3をX
−Y平面上で逐次移動させ、これにより矩形状のパター
ン領域(ショット)39をウエハ2面上に順次形成して
いる。
【0032】次に本実施例の面位置検出装置の各要素に
ついて説明する。まずウエハ2面上に複数の光束を入射
させる光照射手段SAについて説明する。
【0033】5は光源であり、白色ランプ又は相異なる
複数の波長の光を照射するように構成した照明ユニット
より成っている。6はコリメーターレンズであり、光源
5からの光束を断面の強度分布が略均一の平行光束とし
て射出している。7はプリズム形状のスリット部材であ
り、1対のプリズムを互いの斜面が相対するように貼り
合わせており、この貼り合わせ面に複数の開口(5つの
ピンホール)71〜75をクロム等の遮光膜を利用して
設けている。
【0034】図3はスリット部材7をコリメーターレン
ズ6側から見たときの概略図である。図3に示すように
ピンホール71は複数(4つ)の微少ピンホール711
〜714より成っている。他のピンホール72,73,
74も同様に複数(4つ)の微少ピンホール721〜7
24,731〜734,741〜744より成ってい
る。
【0035】8はレンズ系であり、両テレセントリック
系より成りスリット部材7の複数のピンホール71〜7
5を通過した独立の5つの光束71a〜75aをミラー
9を介してウエハ2面上の5つの測定点19〜23に導
光している。
【0036】このときレンズ系8に対して、ピンホール
71〜75の形成されている平面とウエハ2の表面を含
む平面とは、シャインフルークの条件(Scheimpflug′s
condition )を満足するように設定している。ここ
で、レンズ系8によるピンホール71〜75の結像倍率
をβ8(71) 〜β8(75) とすると、β8(71) <β8(72)
β8(73) <β8(74) <β8(75) であり、レンズ系8に近
いピンホール程その結像倍率が大きくなっている。
【0037】尚、本実施例において、微小ピンホール7
11〜714,721〜724,731〜734,74
1〜744,751〜754は、各々非常に近接してい
るため、ほぼ同じ結像倍率β8(71) ,β8(72) ,β
8(73) ,β8(74) ,β8(75) と見なすことができる。
【0038】本実施例では、ウエハ2の表面に微小ピン
ホール711〜714,721〜724,731〜73
4,741〜744,751〜754の各像が互いにほ
ぼ同じ大きさに投影されるように微小ピンホール711
〜714,721〜724,731〜734,741〜
744,751〜754の径Dを、それぞれD71=D
711 〜D714 ,D72=D721 〜D724 ,D73=D731
734 ,D74=D741 〜D744 ,D75=D751 〜D754
としたとき次の関係を満たす様に、径D71〜D75を設定
している。
【0039】D71:D72:D73:D74:D75 =β8(75) :β8(74) :β8(73) :β8(72) :β8(71) 又、このレンズ系8は内部に各光束71a〜75aのN
Aをそろえるための開口絞り40を有している。
【0040】尚、光束71a,72a,73a,74
a,75aは、各々ウエハ2面上に測定点19,20,
21,22,23を形成している。
【0041】ウエハ2面上の各々の測定点19,20,
21,22,23には、図4に示す様に微小ピンホール
711〜714,721〜724,731〜734,7
41〜744,751〜754の像が投影されている。
本実施例では以上の各要素5,6,7,8,9より光照
射手段SAを構成している。
【0042】
【0042】本実施例において光照射手段SAからの各
光束のウエハ2面上への入射角φ(ウエハ面に立てた垂
線と成す角)はφ=70°以上である。ウエハ2面上に
は図2に示すように複数個のパターン領域(露光領域シ
ョット)39が配列している。レンズ系8を通過した5
つの光束71a〜75aはパターン領域39の互いに独
立した各測定点19〜23に入射している。
【0043】そしてウエハ2面上に入射する5つの光束
71a〜75aがウエハ2の垂直方向(光軸Ax方向)
から観察したとき図2に示すように互いに独立して観察
されるようにウエハ2面上にX方向(ショット配列方
向)からXY平面内でθ°(例えばθ=22.5°)回
転させた方向より入射させている。
【0044】これにより本出願人が特願平3−1578
22号で提案しているように各要素の空間的配置を適切
にし、面位置情報の高精度な検出を容易にしている。
【0045】本実施例では以上の各要素5,6,7,
8,9から成る光照射手段SAにより、ウエハ2面上に
複数の光束(ピンホール)を入射させている。尚、本実
施例においてウエハ2面上の測定点は5点に限らずいく
つあっても良い。
【0046】次にウエハ2面からの複数の反射光束をC
CDより成る位置検出素子としての光電変換手段SCの
検出面17に導光し、結像させる投影手段SBについて
説明する。
【0047】11は受光レンズであり、両テレセントリ
ック系より成り、ウエハ2面からの5つの反射光束をミ
ラー10を介して反射している。そして受光レンズ11
は各測定点19〜23に対して各位置24〜28にピン
ホール像を形成している。
【0048】41は受光レンズ11に設けたストッパー
絞りであり、各測定点19〜23に対して共通に設けら
れており、ウエハ2上に存在する回路パターンによっ
て、各々の光束がウエハ2上で反射する際に生じるノイ
ズ光となる高次の回折光をカットしている。各位置24
〜28のピンホール像からの光束は独立に設けた5つの
補正光学系12〜16に入光している。
【0049】補正光学系12〜16は受光レンズ11が
両テレセントリック系であるので、その光軸が互いに平
行となっており、各位置24〜28に形成したピンホー
ル像を光電変換手段SCの検出面17上に互いに同一の
大きさのスポット光となるよう再結像させている。光電
変換手段SCは単一の2次元CCDより成っている。本
実施例では以上の各要素10,11,12〜16より投
影手段SBを構成している。
【0050】尚、補正光学系12〜16は各々所定の厚
さの平行平面板とレンズ系を有しており、受光レンズ1
1の光軸に対して共軸あるいは偏心している。このとき
平行平面板は各レンズ系の光路長を補正するために用い
ている。又レンズ系は各測定点19〜23の検出面17
上における結像倍率(投影倍率)が略等しくなるように
補正するために設けている。
【0051】すなわち、本実施例の如く複数の光束をウ
エハ面上に斜入射させる斜入射結像光学系では受光レン
ズ11に対して距離の異なる複数の測定点19〜23が
光電変換手段SCの検出面17上に結像する際、その結
像倍率が互いに異なってくる。
【0052】そこで本実施例では各測定点に対して補正
光学系12〜16を設けて、これらの各測定点19〜2
3の検出面17上における投影倍率が略等しくなるよう
にしている(尚、この補正光学系については本出願人の
先の特願平2−44236号で詳細に説明してい
る。)。
【0053】そしてこのときウエハ2面の各測定点19
〜23の面位置(高さ方向、光軸Ax方向)によって検
出面17上に入射するピンホール像(スポット光)の位
置が変化するようにしている。光電変換手段SCはこの
ときのピンホール像の位置変化を検出している。これに
より本実施例ではウエハ2面上の各測定点19〜23の
面位置情報を同一精度で検出できるようにしている。
【0054】又、投影手段SBを介してウエハ2面上の
各測定点19〜23と光電変換手段SCの検出面17と
が互いに共役となるようにして(各測定点19〜23に
対して倒れ補正を行なって)いる。これにより各測定点
19〜23の局所的な傾きによって検出面17上でのピ
ンホール像の位置が変化せず、ウエハ2の表面の光軸A
x方向の各測定点の局所的な高さ位置の変化、すなわち
測定点19〜23の高さに応答して検出面17上でのピ
ンホール像の位置が変化するようにしている。光電変換
手段SCは検出面17面上に入射したピンホール像の入
射位置情報を検出している。光電変換手段SCで得られ
た各測定点19〜23におけるピンホール像の入射位置
情報はフォーカス制御手段18に入力している。
【0055】フォーカス制御手段18は光電変換手段S
Cからの各測定点19〜23の高さ情報(面位置情報)
を得て、これよりウエハ2の表面の位置情報、すなわち
光軸Ax方向(z方向)に関する位置やX−Y平面に対
する傾き等を求めている。
【0056】そしてウエハ2の表面が投影光学系1によ
るレチクル1aの投影面と略一致するようにウエハステ
ージ3の駆動量に関する信号をステージ制御装置4に入
力している。ステージ制御装置4はフォーカス制御手段
18からの入力信号に応じてウエハステージ3を駆動制
御し、ウエハ2の位置と姿勢を調整している。
【0057】本実施例では受光レンズ系11に関して、
ウエハ2の表面の測定点19〜23と位置24〜28を
含む面とは、シャインフルークの条件(Scheimpflug′s
condition) を満足するように設定している。ここで、
受光レンズ系11による測定点19〜23上の各々のピ
ンホール像の結像倍率β11(19)〜β11(23)とするとβ
11(19)<β11(20)<β11(21)<β11(22)<β11(23)であ
り、受光レンズ系11に近いピンホール程その結像倍率
が大きくなっている。
【0058】これに対し、各々の補正光学系12,1
3,14,15,16による位置24,25,26,2
7,28に形成された各々のピンホール像の、入射位置
29,30,31,32,33に対する結像倍率をβ
12(24) ,β13(25) ,β14(26),β15(27) ,β
16(28)とすると、測定点19,20,21,22,23
上の各々のピンホール像の入射位置29,30,31,
32,33に対する合成結像倍率の間には、次式が成り
立つ様に結像倍率をβ12(24) ,β13(25) ,β14(26)
,β15(27) ,β16(28)を定めている。
【0059】β11(19)×β12(24)=β11(20)×β13(25)
=β11(21)×β14(26)=β11(22)×β15(27)=β11(23)
×β16(28) 本実施例では先の特願平3−157822号で開示して
いる様に、補正光学系12〜16を用いて斜入射方式の
投影光学系において複数の測定点を選択し、各測定点の
高さ検出に関する分解能や精度が略等しくなる様にして
いる。
【0060】次に本実施例の特徴を説明する前に従来の
面位置検出装置においてウエハ面上の被検領域内のトポ
グラフィを測定する場合について説明する。
【0061】図20は本出願人が特開平2−19813
0号公報で提案している面位置検出装置において、レジ
スト53が塗布され前工程で形成されたパターン52を
基板51上に有するウエハにビーム径が一定でビーム径
内で一様の強度分布を持つ光束54が入射し、この光束
がレジスト53の表面、パターン52及び基板51の表
面で反射することにより、ビーム径内で異なった強度分
布を示す反射光束540を形成する状態を示した模式図
である。
【0062】このとき、パターン52の持つ段差は小さ
く、レジスト53を十分厚く塗布しているためレジスト
53の表面は平坦となっている。
【0063】又、図21はレジスト53、パターン52
及び基板51の表面で反射し形成された反射光束540
が、受光素子(不図示)上に結像した状態の強度分布5
7を示す図である。
【0064】図20において、ビーム径が一定でビーム
径内で一様の強度分布を持つ光束54が、レジスト53
の塗布されたウエハ上に斜め方向から入射する。このと
き、光束54はレジスト53の表面で反射する成分55
0及び560と、レジスト53を透過し基板51の表面
で反射した後、再びレジスト53外に出ていく成分55
1とレジスト53を透過しパターン52の表面で反射し
た後、再びレジスト53外に出ていく成分561とに分
けられる。
【0065】この様に、ウエハで反射した反射光束54
0はレジスト53の表面で反射された成分550と基板
51の表面で反射された成分551とが合成されると共
に、レジスト53の表面で反射された成分560とパタ
ーン52の表面で反射された成分561とが合成され
る。
【0066】従って、図20において薄膜の干渉で、レ
ジスト53の表面で反射された成分560とパターン5
2の表面で反射された成分561とが合成された光束の
反射率の方が、レジスト53の表面で反射された成分5
50と基板51の表面で反射された成分551とが合成
された光束の反射率より高いとすると(薄膜の干渉条件
で逆の場合もある)、図21に示す様にビーム径内で異
なった強度分布57を示す反射光束540が形成される
ことになる。
【0067】このように入射光束のビーム径内に配置さ
れるパターンの位置によって反射光束のビーム径内の強
度分布が変化する。又、入射光束のビーム径内に配置さ
れるパターンの位置が同じでも、レジストの厚みが変化
し薄膜の干渉条件が変化すると反射光束のビーム径内の
強度分布が変化する。
【0068】そうすると、受光素子上に結像される反射
光束のビーム径内の強度分布の重心を検知して、反射光
束の受光素子への入射位置として計測する場合、パター
ン52と入射光束の相対位置やレジストの厚みの変化に
より、投影レンズの光軸方向AXに関してウエハが同じ
位置にありながら反射光束の強度の重心58が変化して
きて測定値はパターン52と入射光束の相対位置やレジ
ストの厚みに応じた検出誤差を持つようになる。
【0069】すなわち、図20に示すようにパターン5
2の持つ段差が小さく、レジスト53が十分厚く塗布さ
れている場合はレジスト53の表面は平坦となってお
り、トポグラフィー的には等しい領域であっても、反射
光束の強度の重心58を検知する方式を用いると、ウエ
ハ表面のトポグラフィーを計測する際に、検出誤差が発
生してくる場合がある。
【0070】そこで本実施例では位置検出手段としてC
CDセンサーを用い、その検出面17に入射する。反射
光束の像を画像処理することで、光学的要因(レジスト
による薄膜干渉等)に起因する反射光束像の歪による測
定誤差を除き、ウエハ上の被検領域内のトポグラフィー
を正確に計測している。
【0071】次に本実施例の構成上の特徴について説明
する。
【0072】図5は図1のウエハ2に光束が入射した時
の光路を示す断面模式図である。図5ではレジスト53
が塗布され前工程で形成されたパターン52を基板51
上に有するウエハ2に1つのピンホールが有する複数
(4つ)の微小ピンホールで形成された略同じ強度を持
つ複数(4つ)の微小光束611,612,613,6
14が入射して、この複数(4つ)の微小光束611〜
614がレジスト53の表面、パターン52及び基板5
1の表面で反射することにより、それぞれ異なった強度
を持つ複数の微小反射光束615,616,617,6
18を形成する状態を示している。
【0073】この時、パターン52の持つ段差は小さ
く、レジスト53を十分厚く塗布しているためレジスト
53の表面は平坦となっている。
【0074】図6は、レジスト53、パターン52及び
基板51の表面で反射し形成された複数の微小反射光束
615〜618が、検出面17上に結像した時の強度分
布の状態を示す説明図である。
【0075】図5において、この微小ピンホールで形成
されたほぼ同じ強度を持つ複数の微小光束611,61
2,613,614が、レジスト53の塗布されたウエ
ハ上に斜め方向から入射する。この時、微小光束61
1,612各々はレジスト53の表面で反射する成分6
50及び660と、レジスト53を透過し基板51の表
面で反射した後、再びレジスト53外に出ていく成分6
51,661とに分けられる。又、微小光束613,6
14各々はレジスト53の表面で反射する成分670及
び680と、レジスト53を透過しパターン52の表面
で反射した後、再びレジスト53外に出ていく成分67
1,681とに分けられる。
【0076】この様に、ウエハ2で反射した微小反射光
束615,616は、レジスト53の表面で反射された
成分650,660と、基板51の表面で反射された成
分651,661とが各々合成される。又、ウエハ2で
反射した微小反射光束617,618は、レジスト53
の表面で反射された成分670,680とパターン52
の表面で反射された成分671,681とが各々合成さ
れる。
【0077】従って、図5で薄膜の干渉で、ウエハ2で
反射した微小反射光束617,618の反射率の方が、
ウエハで反射した微小反射光束615,616の反射率
より高いとすると(薄膜の干渉条件で逆の場合もあ
る)、図6に示す様に複数の微小反射光束615〜61
8内で各々の光束の強度間に偏りが生じる。
【0078】この時、図6において検出面17上におい
て各々の光束の強度間に偏りのある複数の微小反射光束
615〜618の強度の重心601を考えると、図20
で説明した反射光束540の強度分布57の重心58と
同様に、複数の微小光束の611〜614の反射点に配
置されるパターンの位置によって、複数の微小反射光束
615〜618のそれぞれの強度が変化する。又、複数
の光束の611〜614の反射点に配置されるパターン
の位置が同じでも、レジストの厚みが変化し薄膜の干渉
条件が変化すると複数の微小反射光束615〜618の
それぞれの強度が変化する(光束615と616,光束
617と618の強度間に偏りが生じる)。
【0079】そこで、本実施例では位置検出素子として
CCDセンサーを用いて複数の微小反射光束615,6
16,617,618の個別の中心605,606,6
07,608を求めている。個別の中心605,60
6,607,608よりこれらの中心の平均値を全体の
中心600としている。この全体の中心600は、複数
の微小反射光束615〜618内で各々の光束の強度間
に偏りがあっても、常に一定の値を示すようになる。
【0080】次に、複数の微小光束611〜614の内
の1つの微小光束614が図5において、基板51とパ
ターン52の境界部で反射し、微小反射光束618に強
度分布に歪みが生じる場合について説明する。
【0081】図7は、レジスト53及び基板51の表面
で反射し形成された複数の微小反射光束615〜617
と、レジスト53及び基板51とパターン52の境界部
で反射し形成された微小反射光束618の検出面17上
に結像した状態を示す説明図である。
【0082】この場合、複数の微小光束615〜618
の中心を個別に求めるため、平均化効果で光束618の
強度分布の歪みによる計測誤差は1/4に低減されてい
る。
【0083】更に、複数の微小反射光束615〜618
の個別の中心605〜608を求める際、本出願人が先
に提案した特願平4−108634号で示す方法を用い
て反射光束の強度分布の歪みがある場合でも著しく誤差
の少ない計測を可能としている。
【0084】すなわち、各々の微小反射光束611〜6
14に対し、一定比率のスライスレベルを設定しスライ
スレベルと反射光束像の両側のエッジとの交点より中心
を求める方法、同様にスライスレベルと反射光束像の片
側エッジの交点より中心を求める方法、一定比率のスラ
イスレベルを上限と下限の2点設定して各レベルと反射
光束像に囲まれる面積よりその中心を求める方法、被検
面を理想鏡面とした場合の反射光束像をメモリーに取り
込んでおき強度分布の歪みのある反射光束像とのマッチ
ングよりその中心を求める方法等を用いている。
【0085】このように本実施例では位置検出素子とし
てCCDセンサーを用い検出面17上の反射光束の像を
画像処理を用いた検出方式をとり、検出光束に用いる複
数の微小光束を適当な本数に選ぶことにより、ウエハ上
の被検領域内のトポグラフィーを正確に計測している。
【0086】次に、ウエハ2内の複数点を計測し、ウエ
ハ2上の被検領域内のトポグラフィーを計測し各々の測
定点の測定値に反映させる方法について説明する。
【0087】図8は図2に示すウエハ2上の所定のパタ
ーン領域39と、複数の測定点19〜23、及び被検領
域内のトポグラフィー計測のための格子80の位置関係
を示す説明図である。
【0088】図8に示す状態は、ウエハ2の所定のパタ
ーン領域39が、レチクル1a上のパターンに対して、
XY平面内に関して位置合わせされている。本実施例で
は図中の格子80は複数の測定点19〜23を含んでい
る(含まなくても良い)ものとし、ウエハ2の投影レン
ズ系1の光軸Axの方向に高さ位置を固定した状態でウ
エハステージ3をXY平面内に移動させ、測定点21を
用い面位置の計測を順次行なっている。この時、パター
ン領域39の表面位置を測定する格子点の数と格子点の
間隔を適当に選択して、パターン領域39内のトポグラ
フィーを正確に計測している。
【0089】図9(A)は、パターン領域39のトポグ
ラフィーを示す概略図であり、図9(B)は図9(A)
に示した一点鎖線の位置でのトポグラフィー断面を示す
図である。
【0090】本実施例では、この複数個の面位置データ
を用いて、ウエハ2上の各パターン領域39の面位置を
検出する時のオフセット値(補正量)を計算する。
【0091】図10はこのオフセット値(補正量)の算
出方法を示すフローチャート図である。以下にフローチ
ャート図10、及び図2,8,9を用いてオフセット値
の算出方法を説明する。
【0092】最初に、ウエハステージ3をステージ制御
装置4によって駆動し、ウエハ2をXY平面内で移動さ
せることにより、レチクル1a上のパターンに対しウエ
ハ2上の所定のパターン領域39(例えばウエハ3上の
第一ショット)を位置合わせする。
【0093】次に、この位置でウエハ2上のパターン領
域39中の面位置を、複数の測定点19,20,21,
22,23で測定し、これらの測定値をf19 ,f
20 ,f21,f22 ,f23とする。次に、ウエハ2の投
影レンズ1の光軸AX方向、すなわち高さ方向を固定し
た状態で、図8の格子80の各格子点(n個)が、測定
点21のピンホール像形成(微小複数光束の入射)位置
に一致する様に順次ウエハ2をXY平面内で移動させ
る。
【0094】これらのn個の各格子点毎に測定点21で
ウエハ2の表面を測定してn個の測定値(面位置デー
タ)を得る。これらn個の測定値Aj (j=1〜n)と
する。
【0095】この時、複数の測定点19,20,21,
22,23の計測値をステージ3の駆動するxy平面に
対して、それぞれの計測値が同一の測定値を示す様にキ
ャリブレィションを行なう。
【0096】すなわち、n個の格子点のうち複数の測定
点19,20,21,22,23と一致する格子点が存
在する場合は、それぞれ対応する格子点の計測値をA
o ,Ap ,Aq ,Ar ,As とするとキャリブレィショ
ンが行なわれていないため、 f19≠Ao ,f20≠Ap ,f21=Aq ,f22≠Ar ,f
23≠As の関係となっている(キャリブレィションされると、f
19=Ao ,f20=Ap ,f21=Aq ,f22=Ar ,f23
=As となる。)。
【0097】ここで、 C19=f19 −Ao ,C20=f20 −Ap ,C21=f21
−Aq =0 C22=f22 −Ar ,C23=f23 −As として、複数の測定点19,20,21,22,23の
計測値を次の様に補正したものを新たな測定値F19
20 ,F21,F22,F23とする。
【0098】すなわち、 F19=f19−C1920=f20−C2021=f2122=f22−C2223=f23−C23 として以下のトポグラフィーのオフセット補正の計算を
行なう。
【0099】又、n個の格子点のうち複数の測定点1
9,20,21,22,23と一致する格子点が存在し
ない場合には、複数の測定点19,20,21,22,
23それぞれの近傍の格子点の計測値より内挿法により
求まる複数の測定点位置での計測値Ao(inter.) ,A
p(inter.) ,Aq(inter.) ,Ar(inter.) ,A
s(inter.)を用いて、前述と同様に、補正を行ない新た
な測定値F19,F20 ,F21 ,F22,F23を求める。
【0100】このキャリブレィションは、予めステージ
3の駆動するxy平面に対して、本実施例の複数の測定
点19,20,21,22,23が同一の測定値を示す
様に調整がされていれば行なう必要はない。
【0101】このときは、 F19=f1920=f2021=f2122=f2223=f23 として以下のトポグラフィーのオフセット補正の計算を
行なう。(図10,11,14,15,16には、予め
このキャリブレィションのなされた状態でのフローチャ
ートを示した。)次に測定したn個のデータAj に最小
2乗平面近似を行ない、このウエハ2上のパターン領域
39の線形成分を用いて、n個のデータAJ 及び5個の
データF19〜F23を傾き補正し、新たにn個のデータ
A′j 及び5個のデータF′19〜F′23を算出する。
【0102】図9(A)のパターン領域39中、領域9
1はメモリー部等が形成されたトポグラフィー的に凸部
であり、領域92はスクライブライン、ボンディングパ
ッド等が形成されトポグラフィー的に凹部である。
【0103】この時、図9(B)のトポグラフィー断面
93に示す方向、すなわち高さ方向に、n個のデータ
A′j の最大値A′max ,最小値A′min を求め、これ
らの平均値A′center(データA′j の中央値となる)
95を算出し、この値を中心に一定間隔のスライスレベ
ル94,96を設定する。
【0104】この一定間隔のスライスレベル94,9
5,96に挟まれた範囲をSupper ,Slower とする
と、新たに算出されたn個のデータA′j の内、範囲S
upper に含まれるデータをA′k ,範囲Slower に含ま
れるデータをA′1 として(ただし、k=1〜h,1=
1〜i,h+i=n)、それぞれh個のデータA′k
平均値A′upper ,i個のデータA′1 の平均値A′
lower を算出する。
【0105】例えば、メモリー部が形成された凸部の領
域91上に配線パターンを転写する場合には、もちろん
凹部の領域に転写されるパターンに比べ、上記配線パタ
ーンの方が焦点深度が小さいので各々の複数の測定点1
9,20,21,22,23の計測値に対し、オフセッ
ト値(補正量)を F19′−A′upper20′−A′upper21′−A′upper22′−A′upper23′−A′upper と設定し、計測値に減算する。
【0106】すなわち、 F19−(F19′−A′upper ) F20−(F20′−A′upper ) F21−(F21′−A′upper ) F22−(F22′−A′upper ) F23−(F23′−A′upper ) の値を用いてパターン領域39の面位置の制御を行な
い、パターン領域91とパターン領域92とに、同時に
パターンの転写を行なう。
【0107】ウエハ2上の残りのパターン領域のウエハ
表面位置検出を行なうときのオフセット量(補正量)と
して、各パターン領域の各々の複数の測定点19〜23
の計測値に上記の(F19′−A′upper )〜(F23′−
A′upper )を減算してトポグラフィー的に凸部の領域
91の表面位置の検出を可能としている。
【0108】同様に、凹部の領域92上にボンディング
パッドを転写する場合には、勿論この場合は、凸部の領
域91上に転写されるパターンに比べ、ボンディングパ
ットのパターンの方が焦点深度が小さいので各々の複数
の測定点19,20,21,22,23の計測値に対
し、オフセット値(補正量)を F19′−A′lower20′−A′lower21′−A′lower22′−A′lower23′−A′lower と定めている。
【0109】以上説明した手順は、図1のフォーカス制
御装置18ないに予めプログラムされており、もちろん
オフセット量(補正量)の値は、フォーカス制御装置1
8のメモリに記憶している。
【0110】オフセット量(補正量)の値として、 (F19′−A′upper )〜(F23′−A′upper ) 又は (F19′−A′lower )〜(F23′−A′lower ) を用いるかは、各工程によって予めプログラム内に指示
されている。
【0111】そして、図1に示す装置において求めたウ
エハ2上パターン領域内の複数の測定点の面位置データ
と、上記のオフセット量(補正量)にもとづいてパター
ン領域(被検面位置)の面位置を検出し、この面位置と
投影レンズ1の既知の像面位置との差が零となるよう
に、ウエハ2を光軸AX方向に動かすと共に光軸AXと
直行する平面(x−y平面)に対して傾け、レチクル1
a上のパターン像をウエハ2のパターン領域上に合焦さ
せている。
【0112】この時、パターン領域(被検面位置)の面
位置とは、パターン領域内の複数の測定点の面位置デー
タより計算される最小2乗平面として定めている。
【0113】そして、このような動作をウエハ2上の各
パターン領域ごとに順次行なって、各領域へレチクル1
a上のパターンを投影、転写している。
【0114】上述のオフセット量(補正量)算出のため
の測定はウエハごとに行なう必要はなく、同一工程で処
理された複数個のウエハの少なくとも1枚を用いて行な
えば良い。従って、1ロットの第1番目のウエハの所定
のパターン領域を用いて補正量を算出し、メモリに記憶
しておき、同一ロットの2番目以降のウエハ面位置検出
時には、メモリに記憶されたオフセット量(補正量)を
使用すれば良い。
【0115】あるいは、レチクルの種類の交換されるご
とに最初のウエハに対してオフセット量(補正量)算出
のための測定を行なえば充分である。いずれにしても、
全体としてのスループットへの影響は僅少である。
【0116】図11は、1ロットごとにオフセット量
(補正量)の算出を行なう場合の、露光動作を示すフロ
ーチャート図であり、図中のオフセット量(補正量)算
出ステップ110は、図10に示したシーケンスで実行
される。
【0117】又、本実施例では、各々の範囲Supper
lower に対するオフセット量(補正量)のうち、工程
により何れかの値を使うかは、パターン露光を行なわせ
るためのプログラム中で予め選択、指示しておくものと
したが、次のように工程によらず自動的に選択、決定さ
せても良い。
【0118】第1は、単純に範囲Supper と範囲S
lower のうち、含まれるデータ数の多いほうのオフセッ
ト量(補正量)を自動的に選択させる。
【0119】第2は、格子点に対応して計測されたデー
タの最小2乗平面を求め、その線形成分を補正した後の
データをA′j (j=1〜n)とし、このうち範囲S
upperに含まれるものをA′k ,範囲Slower に含まれ
るものをA′1 とし(ただし、k=1〜h,1=1〜
i,h+i=n)、それぞれh個のデータA′k の平均
値A′upper ,i個のデータA′1 の平均値A′lower
を算出する。
【0120】この時、各々の複数の測定点19,20,
21,22,23の計測値に対し、オフセット値(補正
量)を F19′−(k×A′upper +1×A′lower )/n F20′−(k×A′upper +1×A′lower )/n F21′−(k×A′upper +1×A′lower )/n F22′−(k×A′upper +1×A′lower )/n F23′−(k×A′upper +1×A′lower )/n と自動的に決定する。
【0121】これによりパターン領域39の中でより多
くの領域を占める部分を重視して、占有面積比率の重心
位置に面位置を設定している。
【0122】第3は、図12に示すようにステージ3上
に2次元CCDセンサー120を配置して行なうことで
ある。この場合は、ステージ3をXY平面内で移動さ
せ、2次元CCDセンサー120を投影レンズ1の真下
に位置させる。次にステージ3を投影レンズ1の光軸A
X方向に動かすと共に光軸AXと直行する平面内(xy
平面)に対して傾け、照明系1cでレチクル1aを証明
し、レチクル1a上のパターン像をステージ3に取り付
けられた2次元CCDセンサー120上に結像させる。
この2次元CCDセンサー120上のパターン像の2次
元光強度分布より、パターン領域39に投影、転写され
るレチクル1a上のパターンの位置分布の2次元情報を
得ている。
【0123】このパターン像の2次元情報をメモリーに
記憶させ、パターン領域39のどの部分にパターン像が
転写されるかを判断する。そして、格子点A′j のうち
どの点にパターン像があるかを判断し、パターン像のあ
る格子点のトポグラフィー(光軸AXの高さ)が前記の
範囲Supper と範囲Slower のどちらに含まれるかを判
断した後、オフセット量(補正量)を自動的に選択(F
19′−A′upper 〜F23′−A′upper or F19′−
A′lower 〜F23′−A′lower )させている。
【0124】又、パターン像の2次元分布が、前記の範
囲Supper と範囲Slower の略両方に位置している場合
は、オフセット値(補正量)を F19′−(A′upper +A′lower )/2 F20′−(A′upper +A′lower )/2 F21′−(A′upper +A′lower )/2 F22′−(A′upper +A′lower )/2 F23′−(A′upper +A′lower )/2 と、双方のオフセット値(補正量)を平均したものを用
いている。
【0125】図14,図15にこの場合のオフセット量
(補正量)を自動設定のフローチャートを示す。
【0126】この第3の場合、図13に示すようステー
ジ3上に2次元CCDセンサー120の代わりにピンホ
ール132付きの受光素子131を設けてもよい。
【0127】この場合は、投影レンズ1によりレチクル
1a上のパターン像が投影されている領域内で、格子1
30の各格子点がピンホール付きの受光素子131の位
置に一致する様にステージ3をXY平面内で移動させ、
各格子点位置でピンホール132を通過してきた光量を
受光素子131で測定する。
【0128】この時、ピンホール132付きの受光素子
131は、光軸AX方向では投影レンズ1の略像面の高
さに保たれている。
【0129】又、ピンホール132の径はピンホール1
32上に投影されるレチクル1aのパターン像より十分
大きいものとし(〜φ100μm程度=スクライブライ
ンと同程度の径)、格子130は前記のトポグラフィー
測定用の格子80と同一の間隔、個数とするか、格子8
0を含むものとするとよい。
【0130】この場合は、各格子点の光強度分布より、
パターン領域39に投影、転写されるレチクル1a上の
パターンの位置分布の2次元情報を得ることができる。
この各格子点の光強度分布の情報をメモリーに記憶さ
せ、パターン領域39のどの部分にパターン像が転写さ
れるかを判断する。オフセット量(補正量)の設定は上
記と同様である。
【0131】図16にこの場合のオフセット量(補正
量)を自動設定のフローチャートを示す。
【0132】又、図13,図14,図15に示す例で、
パターン像の2次元情報をメモリーに記憶させ、パター
ン領域39のどの部分にパターン像が転写されるかを判
断した後に、トポグラフィー測定のための格子点を設定
しても良い。
【0133】図17にこの場合のオフセット量(補正
量)を自動設定のフローチャートを示す。
【0134】又、上記実施例では、ウエハ表面のトポグ
ラフィーの比較的単純なメモリーチップに対するオフセ
ット量(補正量)の求め方を説明したが、よりウエハ表
面のトポグラフィーが複雑であるASICの様なチップ
に対しては、下記の様にオフセット量(補正量)を決定
すると良い。
【0135】図18(A)は、ASICの様なチップの
パターン領域390のトポグラフィーを示す概略図であ
り、図18(B)は図18(A)に示した二点鎖線の、
又、図18(C)は図18(A)に示した一点鎖線の位
置でのトポグラフィー断面を示す図である。
【0136】図18(A)のパターン領域390中、領
域910,911,912,913はトポグラフィー的
に凸部であるが各々の高さが異なり、領域920はスク
ライブライン、ボンディングパッド等が形成されたトポ
グラフィー的に凹部になっている。この場合も、傾きの
補正されたn個のデータA′j 及び5個のデータF′19
〜F′23を算出するところまでは前述と同様である。
【0137】この時、図18(B),(C)のトポグラ
フィー断面930,931に示す方向、すなわち高さ方
向に、n個のデータA′j の最大位置A′max ,最小値
A′min を求め、これらの平均値A′center(データ
A′j の中央値となる)950を算出し、この値を中心
に一定間隔のスライスレベル940,960を設定す
る。
【0138】又、この一定間隔のスライスレベル94
0,950,960に挟まれた範囲をSupper ,S
lower とする。
【0139】図19(A)は、図2に示すウエハ2上の
所定のパターン領域39と、複数の測定点19〜23、
トポグラフィー測定用の格子80、及びトポグラフィー
測定用の格子80の格子点を分ける領域190,20
0,210,220,230の位置関係を示す図であ
る。
【0140】図19(B)は、格子点を分ける領域19
0,200,210,220,230のみを示す図であ
り、複数の測定点19〜23の個数に対応した5個の領
域に分かれている。
【0141】本実施例の場合は、各複数の測定点19〜
23毎に異なるオフセット量(補正量)を設定する。
【0142】すなわち、n個のデータA′190j ,A′
200j ,A′210j ,A′220j ,A′230jとする(領
域の境界にあるデータは両方の領域にダブって含まれる
ものとする。)。
【0143】領域190に含まれるデータA′190jのう
ち、スライスレベル940と950によって定められる
範囲Supper に含まれるデータの平均値A′
190upper 、スライスレベル950と960によって定
められる範囲Slower に含まれるデータの平均値をA′
190lowerとする。
【0144】これと同様に領域200,210,22
0,230に含まれるデータA′200j,A′210j
A′220j ,A′230jに対しても、範囲Supper に含ま
れるデータの平均値A′200upper ,A′210upper
A′220upper ,A′230upper及び範囲Slower に含ま
れるデータの平均値A′200lower ,A′210lower
A′220lower ,A′230lowerを求める(この時一般
に、A′190upper≠A′200upper≠A′210upper≠A′
220upper≠A′230upperであり、A′190lower≠A′
200lower≠A′210lower≠A′220lower≠A′230lower
である。)。
【0145】オフセット値(補正量)の反映は、例えば
凸部の領域910,911,912,913上に凹部の
領域920に転写されるパターンより深度の小さいパタ
ーンを転写する場合には、各々の複数の測定点19,2
0,21,22,23の計測値に対し、オフセット値
(補正量)を F19′−A′190upper20′−A′200upper21′−A′210upper22′−A′220upper23′−A′230upper と設定し、計測値より減算する。
【0146】すなわち、 F19−(F19′−A′190upper) F20−(F20′−A′200upper) F21−(F21′−A′210upper) F22−(F22′−A′220upper) F23−(F23′−A′230upper) の値を用いてパターン領域39の面位置の制御を行い、
パターンの転写を行う。
【0147】同様に、凹部の領域920上に他の領域に
転写されるパターンに比べ焦点深度の小さいパターンを
転写する場合には、各々の複数の測定点19,20,2
1,22,23の計測値に対し、オフセット値(補正
量)を F19′−A′190lower20′−A′200lower21′−A′210lower22′−A′220lower23′−A′230lower と定めてやればよい。
【0148】以上説明した手順は、図1のフォーカス制
御装置18ないに予めプログラムされており、もちろん
オフセット量(補正量)の値は、フォーカス制御装置1
8のメモリに記憶される点、オフセット量(補正量)の
値として、 (F19′−A′190upper)〜(F23′−A′230upper) 又は (F19′−A′190lower)〜(F23′−A′230lower) を用いるかは、各工程によって予めプログラム内に指示
されているものである点も前述の例と同様である。又、
本例の場合も、前述の例と同様にオフセット量(補正
量)を自動的に選択、決定させても良い。
【0149】又、測定するパターン領域に局部的なソリ
などの歪みがあった場合には、求めたオフセット量(補
正量)に歪みに起因する誤差を含むことになる。
【0150】このような誤差を低減し、オフセット量
(補正量)の精度を高めたい場合には、ウエハ上の複数
個のパターン領域に対して上述の測定及び算出を行ない
複数個の補正量を求め、更にこれらの平均値を実際に使
用するオフセット量(補正量)として定めてやっても良
いし、もちろん複数の異なるウエハ(ただし、同一工程
で処理された同一パターン構造のもの)の複数個のオフ
セット量(補正量)の平均値から実際のオフセット量
(補正量)を求めれば、更にオフセット量(補正量)の
精度が上がる。
【0151】又、上記実施例ではパターン領域上の各格
子点のn個の測定値Aj (j=1〜n)を測定するの
に、複数の測定点のうち中心の測定点21を用いたが、
中心の測定点21の代わりに周辺の測定点19,20,
21,22,23の内のいずれかの測定点を用いても良
い。
【0152】又、上記実施例のパターン領域上の各格子
点に、複数の測定点のうち中心の測定点21が一致する
ようにウエハを移動させ、この時の複数の測定点すべて
(あるいは、一部の測定点)のデータ5×n個(あるい
は〜4×n個)を用いて、平均値A′upper ,平均値
A′lower を算出しても良い。この場合は、パターン領
域上の各格子点に移動させる動作が1回で、5倍(ある
いは、〜4倍)にデータが増えるのでスループットを低
下させることなくオフセット量(補正量)の測定精度が
向上する利点がある。
【0153】又、上記実施例では平均値A′upper ,平
均値A′lower を算出するための測定値として、パター
ン領域上の各格子点のn個の測定値Aj (j=1〜n)
のみを用いたが、この平均値A′upper ,平均値A′
lower を算出するための測定値として、パターン領域上
の各格子点のn個の測定値Aj (j=1〜n)と、パタ
ーン領域中の複数の測定点19,20,21,22,2
3の測定値F19 ,F20,F21 ,F22,F23の双方を
使用しても良い。
【0154】又、上記実施例では、ウエハ表面のトポグ
ラフィーを一定間隔のスライスレベル94,95,96
に挟まれた範囲をSupper ,Slower と2値化して、オ
フセット量(補正量)を定めたが、更にスライスレベル
の数を増やし、例えばオフセット量(補正量)を求める
範囲をSupper ,Smiddle ,Slower と細分化してや
り、各々の範囲に含まれるデータより、面位置を計測す
る場合のオフセット量(補正量)を決定しても良い。
【0155】又、上記実施例では、各格子点の面位置の
測定を、ウエハステージを面位置測定装置に対して一旦
静止させて行なう例のみ示したが、ウエハステージを静
止させることなく連続して送りながら、あるサンプリン
グ間隔で測定を繰り返し、各格子点の面位置測定を行な
っても良い。この時には、光源を周期的に発行させた
り、面位置データを同期的に取り込む等の制御を、光源
5や位置検出素子17に対して行なう。
【0156】又、上記実施例の測定のための格子点は、
一定間隔の矩形の格子に限らず、2次元平面内に分布す
る異なる座標を持つ測定点の集合体としても良い。
【0157】又、上記実施例ではパターン領域上の各格
子点の測定値の中に、他の測定値に対しウエハ表面のト
ポグラフィーより大きく離れた値(ゴミ等による異常
値)を示すものが生じている場合には、この測定値(ゴ
ミ等による異常値)をオフセット量(補正量)の算出に
用いないほうが有利である。従って、このような時に
は、この測定値(ゴミ等による異常値)を除いた残りの
測定値よりオフセット量(補正量)の算出を行なってい
る。
【0158】図22は本発明の実施例2の要部概略図、
図23は図22の一部分の拡大説明図である。図22,
図23において図1,図2で示した要素と同一要素には
同符番を付している。次に本実施例の構成について図
1,図2の実施例1と一部重複するが順次説明する。
【0159】図22において1は縮小型の投影光学系
(投影レンズ系)、Axは投影光学系1の光軸である。
1aはレチクルであり、その面上には回路パターンが形
成されており、レチクルステージ1b上に載置してい
る。1cは照明系であり、レチクル1a面上を均一照明
している。投影光学系1はレチクル1a面上の回路パタ
ーンをウエハ2面上に縮小投影している。ウエハ2はウ
エハステージ3面上に吸着固定している。ウエハステー
ジ3は投影光学系1の光軸Ax方向(z方向)と光軸A
xを直交する面内(x−y平面内)の2方向(x,y方
向)に移動可能で、かつ光軸Axと直交する平面(x−
y平面)に対して傾き調整できるようになっている。こ
れによりウエハステージ3面上に載置したウエハ2の面
位置を任意に調整できるようにしている。4はステージ
制御装置であり、後述するフォーカス制御装置18から
の信号に基づいてウエハステージ3を駆動制御してい
る。
【0160】SAは光照射手段、SBは投影手段、SC
は光電変換手段であり、これらはウエハ2面の面位置情
報を検出する面位置検出装置の一部分を構成している。
尚、投影手段SBと光電変換手段SCとで検出手段SB
Cを構成している。
【0161】本実施例では面位置検出装置を用いてレチ
クル1a面上の回路パターンを投影光学系1でウエハ2
面上に投影する際に、投影光学系1の許容焦点深度内に
ウエハ2面上の露光領域が位置するようにウエハステー
ジ3を駆動制御している。そしてウエハステージ3をX
−Y平面上で逐次移動させ、これにより矩形状のパター
ン領域(ショット)39をウエハ2面上に順次形成して
いる。
【0162】次に本実施例の面位置検出装置の各要素に
ついて説明する。まずウエハ2面上に複数の光束を入射
させる光照射手段SAについて説明する。
【0163】5は光源であり、白色ランプ又は相異なる
複数の波長の光を照射するように構成した照明ユニット
より成っている。6はコリメーターレンズであり、光源
5からの光束を断面の強度分布が略均一の平行光束とし
て射出している。
【0164】7はプリズム形状のスリット部材であり、
1対のプリズムを互いに斜面が相対するように貼り合わ
せており、この貼り合わせ面に複数の開口(5つのピン
ホール)71〜75を有している。8はレンズ系であ
り、両テレセントリック系より成りスリット部材7の複
数のピンホール71〜75を通過した独立の5つの光束
71a〜75aをミラー9を介してウエハ2面上の5つ
の測定点19〜23に略等しい入射角で導光している。
このとき投影像の大きさが略等しいピンホール像となる
ようにしている。又、このレンズ系8は内部に各光束7
1a〜75aのNAをそろえるための開口絞り40を有
している。本実施例では以上の各要素5,6,7,8,
9より光照射手段SAを構成している。
【0165】本実施例において光照射手段SAからの各
光束のウエハ2面上への入射角φ(ウエハ面に立てた垂
線と成す角)はφ=70°以上である。ウエハ2面上に
は図23に示すように複数個のパターン領域(露光領域
ショット)39が配列している。レンズ系8を通過した
5つの光束71a〜75aはパターン領域39の互いに
独立した各測定点19〜23に入射している。
【0166】そしてウエハ2面上に入射する5つの光束
71a〜75aがウエハ2の垂直方向(光軸Ax方向)
から観察したとき図23に示すように互いに独立して観
察されるようにウエハ2面上にX方向(ショット配列方
向)からXY平面内でθ°(θ=22.5°)回転させ
た方向より入射させている。これにより実施例1と同様
の効果を得ている。
【0167】尚、スリット部材7の5個のピンホール7
1〜75はウエハ2面とシャインプルーフの条件を満足
するようにウエハ2と共役な同一平面上に設けている。
又スリット部材7のピンホール71〜75の大きさと形
状、そしてレンズ系8からの距離等はウエハ2面上で互
いに略同一の大きさのピンホール像を形成するように設
定している。
【0168】本実施例では以上の各要素5,6,7,
8,9から成る光照射手段SAにより、ウエハ2面上に
複数の光束(ピンホール)を入射させている。尚、本実
施例においてウエハ2面上の測定点は5点に限らずいく
つあっても良い。
【0169】次にウエハ2面からの複数の反射光束をC
CDより成る位置検出素子としての光電変換手段SCの
検出面17に導光し、結像させる投影手段SBについて
説明する。
【0170】11は受光レンズであり、両テレセントリ
ック系より成り、ウエハ2面からの5つの反射光束をミ
ラー10を介して反射している。そして受光レンズ11
は各測定点19〜23に対して各位置24〜28にピン
ホール像を形成している。41は受光レンズ11に設け
たストッパーであり、実施例1と同様の効果を有してい
る。各位置24〜28のピンホール像からの光束は独立
に設けた5つの補正光学系12〜16に入光している。
【0171】補正光学系12〜16は受光レンズ11が
両テレセントリック系であるので、その光軸が互いに平
行となっており、各位置24〜28に形成したピンホー
ル像を光電変換手段SCの検出面17上に互いに同一の
大きさのスポット光となるよう再結像させている。光電
変換手段SCは単一の2次元CCDより成っている。本
実施例では以上の各要素10,11,12〜16より投
影手段SBを構成している。
【0172】尚、補正光学系12〜16は各々所定の厚
さの平行平面板とレンズ系を有しており、受光レンズ1
1の光軸に対して共軸あるいは偏心している。このとき
平行平面板は各レンズ系の光路長を補正するために用い
ている。又レンズ系は各測定点19〜23の検出面17
上における結像倍率(投影倍率)が略等しくなるように
補正するために設けている。
【0173】すなわち、本実施例の如く複数の光束をウ
エハ面上に斜入射させる斜入射結像光学系では受光レン
ズ11に対して距離の異なる複数の測定点19〜23が
光電変換手段SCの検出面17上に結像する際、その結
像倍率が互いに異なってくる。
【0174】そこで本実施例では各測定点に対して補正
光学系12〜16を設けて、これらの各測定点19〜2
3の検出面17上における投影倍率が略等しくなるよう
にしている(尚、この補正光学系については本出願人の
先の特願平2−44236号で詳細に説明してい
る。)。
【0175】そしてこのときウエハ2面の各測定点19
〜23の面位置(高さ方向、光軸Ax方向)によって検
出面17上に入射するピンホール像(スポット光)の位
置が変化するようにしている。光電変換手段SCはこの
ときのピンホール像の位置変化を検出している。これに
より本実施例ではウエハ2面上の各測定点19〜23の
面位置情報を同一精度で検出できるようにしている。
【0176】又、投影手段SBを介してウエハ2面上の
各測定点19〜23と光電変換手段SCの検出面17と
が互いに共役となるようにして(各測定点19〜23に
対して倒れ補正を行なって)いる。これにより各測定点
19〜23の局所的な傾きによって検出面17上でのピ
ンホール像の位置が変化せず、ウエハ2の表面の光軸A
x方向の各測定点の局所的な高さ位置の変化、すなわち
測定点19〜23の高さに応答して検出面17上でのピ
ンホール像の位置が変化するようにしている。
【0177】光電変換手段SCは検出面17面上に入射
したピンホール像の入射位置情報を検出している。光電
変換手段SCで得られた各測定点19〜23におけるピ
ンホール像の入射位置情報はフォーカス制御手段18に
入力している。
【0178】フォーカス制御手段18は光電変換手段S
Cからの各測定点19〜23の高さ情報(面位置情報)
を得て、これよりウエハ2の表面の位置情報、すなわち
光軸Ax方向(z方向)に関する位置やX−Y平面に対
する傾き等を求めている。そしてウエハ2の表面が投影
光学系1によるレチクル1aの投影面と略一致するよう
にウエハステージ3の駆動量に関する信号をステージ制
御装置4に入力している。
【0179】ステージ制御装置4はフォーカス制御手段
18からの入力信号に応じてウエハステージ3を駆動制
御し、ウエハ2の位置と姿勢を調整している。
【0180】尚、ウエハステ−ジ3のxy方向の変位
は、不図示のレ−ザ−干渉計を用いて周知の方法により
測定され、ウエハステ−ジ3の変位量を示す信号が、レ
−ザ−干渉計から信号線を介してステ−ジ制御装置4に
入力される。
【0181】又、ステ−ジ制御装置4はウエハステ−ジ
3のxy方向の位置制御を行なうとともに、信号線を介
してフォ−カス制御装置18から入力される信号に基づ
いて、ウエハステ−ジ3のz方向への移動制御と傾き制
御を行なっている。これは先の実施例1でも同様であ
る。
【0182】次に本実施例におけるウエハ2上のパター
ン領域39の面位置の検出方法について説明する。
【0183】前述した様に、図22の光学式の面位置検
出装置によるウエハ2の表面位置検出時に生じる検出誤
差の主たる要因は、ウエハ2のレジスト表面で反射した
光とウエハ2の基板面で反射した光との干渉である。こ
の干渉の影響は、ウエハ基板面に形成されたパタ−ンに
よって異なるため、複数の測定点19〜23毎に干渉に
よる計測誤差は異なった値となる。
【0184】図22に示すような縮小投影露光装置で
は、ステップ&リピ−ト方式によりレチクル1a上のパ
タ−ンをウエハ2上の各露光領域に順次転写している。
このとき面位置検出及びパタ−ン転写を行なう前に、ウ
エハ2の露光領域に既に形成されているICパタ−ンと
レチクルパタ−ンとの位置合わせを行なっている。
【0185】光学式の面位置検出装置は投影レンズ系1
に対して固定されており、レチクル1aも投影レンズ系
1に対して一定位置に位置合わせされている。それゆ
え、レチクルパタ−ンとウエハ2の露光領域との位置合
わせ後に面位置検出を行なえば、測定点19〜23は、
ウエハ2上に配列した各露光領域中のほぼ同一箇所の高
さ位置を検出する事になる。
【0186】この事は、測定点19〜23が各露光領域
中の同一基板(パタ−ン)構造を持つ箇所の高さ位置を
検出している事に相当する。
【0187】このため、ウエハ2のレジスト表面で反射
した光とウエハ2の基板面で反射した光との干渉による
検出結果に対する影響は、露光領域中の各測定点に固有
の値となる事が予想でき、本発明者は実際に各測定毎に
ほぼ一定の検出誤差が生じる事を実験により確認した。
【0188】この現象を面位置検出に応用し、各測定点
毎の検出誤差をあらかじめ計測しておき、この各測定点
毎の検出誤差を、露光領域の各測定点に関する面位置デ
−タから補正してやり正確な面位置情報を得る方法を、
本出願人は特開平2−102518号公報で提案してい
る。
【0189】同公報では、露光領域39と面位置検出装
置の測定点19〜23の位置関係が、図24に示す様に
測定点19,20,22,23を結んだ矩形に対して矩
形の露光領域39の方が小さい時には、ウエハの周辺部
で複数の測定点の一部がパタ−ンのないウエハ領域に位
置する場合が生じる。
【0190】この場合に、パタ−ンのないウエハ領域に
位置する測定点を含んだウエハ周辺部の露光領域で、上
記の各測定点毎の検出誤差を各測定点に関する面位置デ
−タから補正してしまうと、正確な面位置情報が得られ
ない場合がある。
【0191】それゆえ、ウエハ周辺部の露光領域では、
パタ−ンのないウエハ領域に位置する測定点を除いた残
りの複数の測定点を用いて、ウエハの面位置計測を行な
う必要がある。この結果ウエハの周辺部では測定点の数
が減少し、面位置の補正精度が劣化してくる場合があ
る。
【0192】本実施例はこの時のウエハ周辺部の露光領
域において面位置の補正精度の劣化を、下記に述べる方
法で改善している。
【0193】図25に、ウエハ2上にx軸及びy軸に沿
って規則正しく形成されている露光領域39のレイアウ
トを示した。
【0194】この時、露光領域39と面位置検出装置の
測定点19〜23の位置関係は、図24に示す様に測定
点19,20,22,23を結んだ矩形に対して矩形の
露光領域39の方が小さいものとする。すると、測定点
19〜23それぞれがパタ−ンの上にあるかないかで、
図25に示す様に露光領域はA〜Iの9つの区域に分け
られる。A〜Iの各区域での、露光領域39(複数個)
と測定点19〜23の位置関係を、図26のa〜iに示
した。図26中で、黒丸はパタ−ン上に測定点がある場
合、白丸はパタ−ン上に測定点がない場合を示すものと
する。
【0195】すなわち、測定点19〜23毎に、パタ−
ンの上にある区域、ない区域を考えると、下表の様にな
る。
【0196】
【表1】 ここで、測定点19〜23各々について、パタ−ンの上
にある区域、ない区域における検出誤差(オフセット補
正量)を求めるものとする。
【0197】まず、測定点19〜23がパタ−ンの上に
ある区域における検出誤差の求め方について説明する。
【0198】図24に示す様に、露光領域39に対し測
定点19〜23が設定されており、測定点21は露光領
域39のほぼ中央部にあり、面位置計測時には光軸AX
と交わる様、予め面位置検出装置は取付位置の調整がな
されている。
【0199】残りの測定点19,20,22,23は、
露光領域39の周辺部(外)にあり、又予め測定点19
〜23の高さ計測の原点が、同一平面にある様に調整さ
れ、この平面が縮小投影レンズ系1の最良結像面にほぼ
一致するようにしている。
【0200】ここで、測定点21がxy座標上の点
(x,y)にあるとすると、測定点19,20,22,
23のxy座標上で各々(x+δx,y+δy),(x+
δx,y−δy),(x−δx,y+δy),(x−δx,
y−δy)なる点にあることになる。この時、xy座標
系の原点は、xy平面と光軸AXとの交点とする。
【0201】次に、ウエハ構造によって引き起こされる
各測定点固有のオフセット測定のための露光領域39
を、測定点19〜23全てがパタ−ンの上にあるA区域
の中から、予め複数個決定しておく。
【0202】まず、ウエハステ−ジ3を移動させ、測定
点21がウエハ2上の露光領域39外のパタ−ンのない
領域に位置させ、測定点21の高さ位置計測値(光軸A
X方向)ほぼ零となる高さ位置に、ウエハ2を固定する
(光軸AX方向の位置は、予め決められた露光領域39
を測定する間一定に保ち続けるものとする。)。
【0203】この動作は、パタ−ンの影響のない領域
で、測定点21の高さ位置計測値(光軸AX方向)の原
点を設定するために必要である。
【0204】そして、ウエハステ−ジ3をステップ移動
させる事により、ウエハ2上の予め決められた複数の露
光領域39のひとつを、順次投影レンズ系1の真下に送
り込み、レチクルパタ−ンとの位置合わせを行う。この
時、ウエハステ−ジ3の移動制御はレ−ザ−干渉計から
の出力信号を用いて行なう。
【0205】そして、ウエハ2上の露光領域39の測定
点19〜23における光軸AX方向、すなわち高さ位置
pattern 19 〜zpattern 23 を、面位置検出装置により
検出する。この高さ位置zpattern 19 〜zpattern 23
対応する信号が、位置検出素子17からフォ−カス制御
装置18に入力される。
【0206】この測定は、予め決められた複数の露光領
域39全てに対し順次行なうものとする。
【0207】ここで、ウエハ2上の各露光領域39の測
定点19〜23における面位置zpattern 19 〜z
pattern 23 は、 zpattern 19 =f19(x+δx,y+δy)+cpattern 19pattern 20 =f20(x+δx,y−δy)+cpattern 20pattern 21 =f21(x,y)+cpattern 21pattern 22 =f22(x−δx,y+δy)+cpattern 22pattern 23 =f23(x−δx,y−δy)+cpattern 23 なる面形状関数で表わすことができる。
【0208】この関数のx,y座標の取り方は、図2
4,25に示した通りである。実際の面位置検出は、検
出の対象とした特定の露光領域毎に行なわれるため、z
pattern 19 〜zpattern 23 の値(面位置デ−タ)は、
x,yに関して離散的な値になる。又δx,δyは、図
24を用いて説明した各測定点間の距離である。
【0209】この様に、複数個の露光領域39の各測定
点19〜23毎に得られたzpattern 19 〜zpattern 23
の値より、zpattern 19 〜zpattern 23 の組毎(測定点
の組毎)にウエハ2の面形状を推定することができる。
上記f19〜f23は各測定点19〜23に関して、例えば
多項式近似により求められた面形状関数の定数項を含ま
ないx,yのみの関数を表わし、cpattern 19 〜c
pattern 23 はこの面形状関数の定数項を示している。
【0210】各測定点19〜23の測定値は、ウエハ2
のレジスト表面で反射した光とウエハ2の基板面で反射
した光との干渉の影響を受けているとしても、各測定点
19〜23が同一面形状の基板面を有するウエハ面の位
置を検出している事には何ら変わりはない。
【0211】各露光領域の各測定点のzpattern 19 〜z
pattern 23 の値から類推されるウエハ2の面形状は、物
理的に同じ面、すなわち同一ウエハ面を測定していると
いう観点からは、全く同じものになるはずである。ただ
し、各測定点の面位置検出は、前述した様に各測定点固
有の基板構造における干渉の影響を各露光領域の測定毎
に受けているため、一定量の定数シフトが存在する。
【0212】それゆえ、ウエハ2の面形状を示す真の関
数をf(x,y)とすると、zpattern 19 〜zpattern
23 は次の様に書き改めることができる。
【0213】 zpattern 19 =f(x+δx,y+δy)+cpattern 19pattern 20 =f(x+δx,y−δy)+cpattern 20pattern 21 =f(x,y)+cpattern 21pattern 22 =f(x−δx,y+δy)+cpattern 22pattern 23 =f(x−δx,y−δy)+cpattern 23 ここで、面形状関数f(x,y)の曲面の次数や展開式
は、所定の多項式の形で予め定められているので、測定
値zpattern 19 〜zpattern 23 を面位置デ−タとして用
いて、最小2乗法により各測定点毎に面形状関数f
(x,y)の係数及び定数項cpattern 19 〜cpattern
23 を算出する。
【0214】この方法は、例えば測定点21に対して ∬[{f21(x,y)+ cpattern 21 } −zpattern 21 (x,y)]2 dxdy=0 なる最小2乗法を解くように実行し、面形状関数f
21(x,y)の係数、及び定数項cpattern 21 を決定す
る。
【0215】次に、ここで面形状関数をf(x,y)=
21(x,y)として、他の測定点19,20,22,
23に対し ∬[{f21(x+δx,y+δy)+ cpattern 19 } −zpattern 19 (x+δx,y+δy)]2 dxdy=0 ∬[{f21(x+δx,y−δy)+ cpattern 20 } −zpattern 20 (x+δx,y−δy)]2 dxdy=0 ∬[{f21(x−δx,y+δy)+ cpattern 22 } −zpattern 22 (x−δx,y+δy)]2 dxdy=0 ∬[{f21(x−δx,y−δy)+ cpattern 23 } −zpattern 23 (x−δx,y−δy)]2 dxdy=0 なる最小2乗法を解くように実行する。
【0216】ただし測定点19,20,22,23に対
しては、面形状関数f21(x,y)の係数は測定点21
に対して決定された値、すなわち固定値として、定数項
pattern 19 , cpattern 23 , cpattern 23 , c
pattern 23 のみを最小2乗法で決定するものとする。
【0217】ここで求められた定数項cpattern 19 〜c
pattern 23 を用いて、後述のする様に面位置計測時に反
映させるオフセット補正量を決定する。
【0218】ここで面形状関数f(x,y)の係数の算
出精度は、測定値(面位置デ−タ)が多いほど向上する
ので、要求する補正精度に合わせて、検出対象とする露
光領域の個数を決定すればよい。
【0219】尚、この面形状関数f(x,y)の定数項
より、検出誤差を求める方法は、本出願人が特開平2−
102518号公報で提案している。尚、この方法を以
下に「面形状関数定数法」と呼ぶことにする。
【0220】次に、測定点19,20,22,23がパ
タ−ンの上にない区域における検出誤差の求め方につい
て説明する。
【0221】前述した様に、本実施例の面位置検出装置
は、測定点19〜23上の各ピンホ−ル像をほぼ等しく
形成すると共に、補正光学系を各々の測定点に対して設
ける事で複数測定点の各測定点の高さ位置を検出する倍
率、分解能、精度をお互いにほぼ等しくしている。更
に、レンズ系8内に設けられた開口絞り40よってNA
をほぼ同一に揃えた上、レンズ系8により射出側がテレ
セントリックとし各光束71a〜75aの測定点19〜
23に対しほぼ等しい角度で入射させている。
【0222】すなわち、本実施例の面位置検出装置は、
複数の測定点19〜23の光学特性が全て等しい構成を
とっている。
【0223】それゆえ、測定点19,20,22,23
がパタ−ンの上にない区域の検出誤差は、上記測定点下
の基板構造が同じであれば同一の値を示しすため、上記
測定点の内どの測定点を用いて求めても結果は同じであ
る事を示している。
【0224】この事を用いて、パタ−ンの上にない区域
にの検出誤差を求める事にする。
【0225】まず、検出誤差測定のための各露光領域3
9を、測定点19がパタ−ンの上にないB,C,D,E
区域のそれぞれの中から、予め複数個決定しておくもの
とする。この予め決められた露光領域39に対して、前
述の「面形状関数定数法」を行なう。この時、測定を行
なうのは、測定点19〜23すべてを用いる。
【0226】測定点19,20,22,23のウエハ2
上の露光領域39の光軸AX方向計測値をzoutside
面形状関数をf (X,Y)とし、測定点21のウエハ2
上の露光領域39の光軸AX方向計測値をz′pattern
21、面形状関数をf(x,y)とする。
【0227】すると、面位置zoutside 、z′pattern
21は、 zoutside =f (X,Y)+coutside′pattern 21=f (x,y)+c′pattern 21 となる。
【0228】この時、zoutside ,f (X,Y)は区域
により下記の値を取るものとする。すなわち、B区域に
おいては測定点19,22の値となり、 zoutside(X,Y)=zoutside 19 (x+δx,y+δy) f (X,Y) =f (x+δx,y+δy) and zoutside(X,Y)=zoutside 22 (x−δx,y+δy) f (X,Y) =f (x−δx,y+δy) C区域においては測定点19,20の値となり、 zoutside(X,Y)=zoutside 19 (x+δx,y+δy) f (X,Y) =f (x+δx,y+δy) and zoutside(X,Y)=zoutside 20 (x+δx,y−δy) f (X,Y) =f (x+δx,y−δy) D区域においては測定点20,23の値となり、 zoutside(X,Y)=zoutside 20 (x+δx,y−δy) f (X,Y) =f (x+δx,y−δy) and zoutside(X,Y)=zoutside 23 (x−δx,y−δy) f (X,Y) =f (x−δx,y−δy) E区域においては測定点22,23の値となり、 zoutside(X,Y)=zoutside 22 (x−δx,y+δy) f (X,Y) =f (x−δx,y+δy) and zoutside(X,Y)=zoutside 23 (x−δx,y−δy) f (X,Y) =f (x−δx,y−δy) となる。
【0229】この面形状関数f (X,Y)の係数及び定
数項coutside 19 、及びf (x,y)の係数及び定数項
pattern 21 を、測定値zoutside 、及びz′pattern 21
を面位置デ−タとして用いて、最小2乗法により算出す
る。
【0230】この方法は、前述と同様に測定点21に対
して ∬[{f21 (x,y)+ c′pattern 21} −z′pattern 21(x,y)]2 dxdy=0 なる最小2乗法を解くように実行し、面形状関数f
21(x,y)の係数、及び定数項c′pattern 21を決定
する。
【0231】次に、ここで面形状関数をf(X,Y)=
21(X,Y)として、 ∬[{f21 (X,Y)+ coutside } −zoutside (X,Y)]2 dXdY=0 なる最小2乗法を解くように実行する。
【0232】ただし、形状関数f21(x,y)の係数は
測定点21に対して決定された値、すなわち固定値とし
て、定数項coutside のみを最小2乗法で決定する。
【0233】この様にして、測定点19,20,22,
23がパタ−ンの上にない周辺部の区域における検出誤
差を求めてやると、図25に示す露光領域39のレイア
ウトにおいて検出誤差測定のために選出できるショット
数が16まで可能であり、パタ−ンの上にあるA区域よ
り選出できるショット数12よりも多くなり、周辺部の
区域においてもA区域と同等以上の精度で検出誤差を求
める事が可能である。
【0234】ここで求められた定数項coutside ,c
pattern 21を用いて、後述のするように面位置計測時に
反映させるオフセット補正量を決定する。
【0235】以上、測定点19〜23がパタ−ンの上に
ある区域、及び、測定点19,20,22,23がパタ
−ンの上にない区域における検出誤差を求めた。次に、
面位置計測時に反映させるオフセットの算出方法につい
て説明する。
【0236】求められた定数項cpattern 19 〜c
pattern 23 と、coutside ,c′pattern 21をそのまま
オフセットとしても良い。
【0237】すなわち、測定点19〜23がパタ−ン上
にある場合の各々のオフセットをPT19〜PT23とする
と、 PT19=cpattern 19 PT20=cpattern 20 PT21=cpattern 21 PT22=cpattern 22 PT23=cpattern 23 となる。
【0238】測定点19,20,22,23がパタ−ン
上にない場合の各測定点のオフセットは共通でOSとな
り、 OS =coutside となる。
【0239】(ここで、cpattern 21 =c′pattern 21
の関係にあるので、測定点21のオフセットPT21とし
てcpattern 21 を用いた。)又、測定点21のオフセッ
トを、ウエハにパタ−ンを露光し実験により求めておく
か、又は本出願人が特開平2−198130号公報で提
案している別の方法で自動測定した値としても良い。こ
の値をCTとし、予めメモリ−に格納されているものと
する。
【0240】すなわち、 PT21=CT とする。
【0241】この時、測定点19,20,22,23が
パタ−ン上にある場合の各々のオフセットは、 PT19=cpattern 19 −cpattern 21+CT PT20=cpattern 20 −cpattern 21 +CT PT22=cpattern 22 −cpattern 21 +CT PT23=cpattern 23 −cpattern 21 +CT とする。
【0242】測定点19,20,22,23がパタ−ン
上にない場合の、各測定点のオフセットは、 OS =coutside −c′pattern 21 +CT となる。
【0243】この様に、測定点21のオフセットを実験
等で求めてやり、他のオフセットPT19〜PT23を測定
点21の定数項cpattern 21 の差分として求め、又、O
Sを測定点21の定数項c′pattern 21の差分として求
めてやることにより、各測定点のオフセットPT19〜P
23及びOSの信頼性を向上させることができる。
【0244】ここで求められた、オフセットPT19〜P
23及びOSはメモリーに格納される。
【0245】これで各測定点に反映させるオフセットは
設定できたので、次に露光時のオフセットの反映のさせ
方を説明する。
【0246】オフセット設定終了後、ウエハ2上の第1
露光領域が投影レンズ系1の真下に来るようにウエハス
テ−ジ3を動かし、レチクルパタ−ンに対して第1露光
領域を位置合わせする。位置合わせ終了後、面位置検出
装置により第1露光領域の5つの測定点19〜23の面
位置検出を行ない、光電変換手段SCからの出力信号に
基づいてフォ−カス制御装置18内で各測定点の面位置
デ−タを形成する。
【0247】フォ−カス制御装置18は、メモリ−から
各測定点19〜23のオフセットOFS19〜OFS23
読み出すものとする。この時、第1露光領域が図25の
どの区域(A〜I)に属するかで、読み出すオフセット
OFS19〜OFS23は下表のに従った値を取るものとす
る。
【0248】
【表2】 読み出されたオフセットOFS19〜OFS23で、第1露
光領域の面位置デ−タz19〜z23 を補正した値Z19
23を算出する。
【0249】すなわち、 Z19=z19−OFS1920=z20−OFS2021=z21−OFS2122=z22−OFS2223=z23−OFS23 とする。フォ−カス制御装置18は、この新たな面位置
デ−タZ19〜Z23に基づいて、第1露光領域の最小2乗
平面を求める。
【0250】更にフォ−カス制御装置18は、算出され
た最小2乗平面の結果に応じた指令信号をステ−ジ制御
装置4へ入力し、ウエハステ−ジ3上のウエハ2の光軸
AX方向の位置と傾きが調整(補正)される。これによ
って、ウエハ2上の第1露光領域を投影レンズ系1の最
良結像面に位置付ける。そして、この面位置の調整終了
後、第1露光領域を露光してレチクルパタ−ンの転写を
行なう。
【0251】第1露光領域に対する露光が終了したら、
ウエハ2上の第2露光領域が投影レンズ系1の真下に来
るようにウエハステ−ジ3を駆動し、上記同様の面位置
検出、面位置調整、露光動作を実行する。この一連の動
作を、最終露光領域の露光が終了するまで実行した後、
ウエハ2をウエハステ−ジ3より搬出する。
【0252】以上説明したウエハ表面の各測定点におけ
る検出誤差(オフセット補正量)の決定は、形成される
パタ−ンが異なる各工程について行なう必要がある。
【0253】しかしながら、その頻度は各工程について
一度行なえば十分であり、各工程の初めに検出誤差(オ
フセット補正量)を決定し、制御装置内のメモリ−にそ
の値を格納しておけば、半導体チップ製造のスル−プッ
トを殆ど低下させることなく、生産を行うことができ
る。
【0254】又、検出に伴って生じるオフセット補正量
は各測定点固有の値なので、面形状関数(定数項を含
む)を決めるために用いる露光領域の数(ショット数)
は、装置に要求されるフォ−カス精度から適宜決定す
る。
【0255】すなわち、フォ−カス精度に対する要求が
緩い工程では少ない数でよく、逆に厳しい工程では多く
の数が要求される。ただし、仮にA区域及び周辺区域で
の計測ショット数が合わせて24ショット、各ショット
間でのステップ移動に必要な時間を0.4秒,計測時間
を0.2秒としても、検出に伴うオフセット補正量を求
めるために必要な時間は約15秒弱に過ぎない。前述の
ように検出オフセット補正量の決定を各ロット多数枚の
内一枚目のウエハに対してのみ行ない、次からのウエハ
については一枚目で求めた値を用いるようにすれば、ス
ル−プットの低下は殆ど無視できる。
【0256】又、A区域及びB〜E区域の計測を同時に
行った後に、まとめて検出誤差cpattern 19 〜c
pattern 23 及びcoutside の算出を行なわせても良い。
【0257】この場合の計測手順を、図27,図28,
図29のフロ−チャ−ト図に簡単に示す。
【0258】又、上記の実施例では、A区域の測定点2
1に対して ∬[{f21(x,y)+ cpattern 21 } −zpattern 21 (x,y)]2 dxdy=0 なる最小2乗法を解くように実行し、面形状関数f
21(x,y)の係数、及び定数項cpattern 21 を決定
し、他の計測点の定数項cpattern 19,20,22,23を求める
際に、面形状関数f(x,y)=f21(x,y)とし
た。
【0259】ここで、A区域の他の測定点に対して最小
2乗法を解き、この測定点に対して求めた面形状関数を
用いて、残りの測定点の定数項を決定させても良い。
【0260】更に、A区域の測定点19〜23それぞれ
に対して最小2乗法を解き、面形状関数f19(x,y)
〜f23(x,y)求め、f19(x,y)〜f23(x,
y)の各次数の係数を平均してもとめた関数をf
average(x,y) とする。
【0261】そして、面形状関数f(x,y)=f
average(x,y) として、測定点19〜23すべてに対
し、再度最小2乗法を解き、定数項cpattern 19 〜c
pattern 23を決定するとサンプル数の多い分、面形状関
数f(x,y)の算出精度が向上するため、定数項c
pattern 19 〜cpattern 23 の算出精度も向上する。
【0262】図30は本発明の実施例3に係るウエハ2
上のパターン領域の説明図である。本実施例では露光領
域39と面位置検出装置の計測点19〜23の位置関係
が、図7に示す様に測定点19,20,22,23を結
んだ矩形と露光領域39の矩形がほぼ等しい場合の例で
ある。
【0263】測定点19〜23それぞれがパタ−ンの上
にあるか境界上にあるかで、図31に示す様に露光領域
はA〜Qの17の区域に分けられる。
【0264】又測定点各々が、パタ−ンの境界上ある場
合図32のcase-1〜case-12 に示す様に12通りの位置
関係が考えられる。図32中で、丸は測定点を表わし、
斜線部はパタ−ン上にある測定点の一部分を示すもので
ある。測定点とパタ−ンの境界の位置関係が12通り存
在するということは、測定点が境界領域にある区域で検
出誤差(オフセット補正量)も12種類存在することを
意味している。
【0265】ここで、測定点19〜23毎に、パタ−ン
の上にある区域、境界領域にある区域を考えると、下表
の様になる。
【0266】
【表3】 更に、境界領域にある区域では、測定点19,20,2
2,23は下表に示すように、測定点とパタ−ンの位置
関係が異なるものである。
【0267】
【表4】 すると、パタ−ンの上にある区域での検出誤差が5種
類、パタ−ンとの境界領域にある区域での検出誤差が1
2種類、計17種類の検出誤差の求めてやる必要があ
る。
【0268】以下に、測定点がパタ−ンの上にある区域
の検出誤差と、測定点がパタ−ンとの境界領域にある区
域の検出誤差とを同時に求める方法について説明する。
【0269】始めに、検出誤差測定のための露光領域3
9を少なくとも1ショット以上B〜Q区域の中から、予
め複数個決定しておくものとする(この場合16ショッ
ト以上となる。Aの区域を含んでも良い。)。
【0270】まず、ウエハステ−ジ3を移動させ、測定
点21がウエハ2上の露光領域39外のパタ−ンのない
領域に位置させ、測定点21の高さ位置計測値(光軸A
X方向)ほぼ零となる高さ位置に、ウエハ2を固定する
(光軸AX方向の位置は、この後、残りのB〜Q区域の
露光領域39を測定する間一定に保ち続けるものとす
る。)。
【0271】この動作は、パタ−ンの影響のない領域
で、測定点21の高さ位置計測値(光軸AX方向)の原
点を設定するために必要である。
【0272】そして、ウエハステ−ジ3をステップ移動
させる事により、B区域の予め決められた露光領域39
を、投影レンズ系1の真下に送り込み、レチクルパタ−
ンとの位置合わせを行う。この時、ウエハステ−ジ3の
移動制御はレ−ザ−干渉計からの出力信号を用いて行な
う。
【0273】そして、B区域の露光領域39の測定点1
9〜23における光軸AX方向、すなわち高さ位置
19, z20,21,22 ,z23を、面位置検出装置によ
り検出する。この各々の高さ位置に対応する信号が、光
電変換手段SCからフォ−カス制御装置18に入力され
る。この測定は、B〜Q区域の予め決められた露光領域
39全てに対し順次行なうものとする。
【0274】次に、B〜Q区域全ての露光領域39にお
いて、パタ−ン上に存在する測定点21を用いて計算を
行なう。
【0275】すなわち、B〜Q区域の各露光領域39の
測定点21の面位置z21を、前述と同様に、 zpattern 21 =f21(x,y)+cpattern 21 なる面形状関数で表わすものとする。
【0276】上記f21(x,y)は各測定点21に関し
て、多項式近似等により求められた面形状関数の定数項
を含まないx,yのみの関数を表わし、cpattern 21
この面形状関数の定数項を示している。
【0277】ここで、面形状関数f21(x,y)の曲面
の次数や展開式は、所定の多項式の形で予め定められて
いるので、B〜Q区域の測定値z21を面位置デ−タとし
て用いて、最小2乗法を用いて面形状関数f21(x,
y)の係数及び定数項cpattern 21 を算出する。
【0278】この方法は、 ∬[{f21(x,y)+ cpattern 21 } −z21(x,y)]2 dxdy=0 なる式を解くように実行すればよい。
【0279】求めた定数項cpattern 21 は、後述のする
様に面位置計測時に反映させるオフセット補正量を決定
に使用され、ここで求めた面形状関数f21(x,y)は
測定点19,20,22,23の検出に伴なうオフセッ
トを求める時に使用する。
【0280】始めに、測定点19,20,22,23が
パタ−ンの上にある区域での検出誤差の求め方について
説明する。
【0281】測定点19については、測定点19がパタ
−ンの上にあるD,E,G,H,I,O,P区域での、
面位置の測定値zpattern 19 とする。そして、この区域
での測定点19の面形状関数をf (X,Y)+c
pattern 19 とする。この時、cpattern 19 は面形状関数
の定数項である。
【0282】ここで、zpattern 19 と、定数項を含まな
い面形状関数f (X,Y)は上記の各区域で次の値を取
るものとする。
【0283】 zpattern 19 (X,Y)=zpattern 19 (x+δx,y+δy) f (X,Y)=f21(x+δx,y+δy) f21(x+δx,y+δy)は前述の測定点21に対し
て、最小2乗法を実行して求めた面形状関数f21(x,
y)に測定点19に対応する座標値(x+δx,y+δ
y)を代入したものである。
【0284】すると、前述と同様に、 zpattern 19 (x+δx,y+δy) =f21(x+δx,y+δy)+cpattern 19 と表わせる。
【0285】そして、面形状関数f21(x,y)の係数
は、前述の測定点21に対して最小2乗法を実行して求
めた値に固定として、D,E,G,H,I,O,P区域
での測定値zpattern 19 を面位置デ−タとして用い、新
たに最小2乗法を用いて定数項cpattern 19 のみを算出
する。
【0286】この方法は、f21(x,y)の係数は固定
とし最小2乗法の対象とせず、定数項cpattern 19 に対
して、 ∬[{f21(x+δx,y+δy)+cpattern 19 }−
pattern 19 (x+δx,y+δy)]2 dxdy=0 なる式を解くように実行すればよい。
【0287】前述と同様に測定点20については、測定
点20がパタ−ンの上にあるB,E,F,H,I,J,
Q区域での測定値zpattern 20 を面位置デ−タとして用
い、f21(x,y)の係数は固定とし最小2乗法の対象
とせず、定数項cpattern 20に対して、 ∬[{f21(x+δx,y−δy)+cpattern 20 }−
pattern 20 (x+δx,y−δy)]2 dxdy=0 なる式を解くように実行すればよい。
【0288】測定点22についても、測定点22がパタ
−ンの上にあるC,D,F,G,H,M,N区域の測定
値zpattern 22 を面位置デ−タとして用い、f21(x,
y)の係数は固定とし最小2乗法の対象とせず、定数項
pattern 22 に対して、 ∬[{f21(x−δx,y+δy)+cpattern 22 }−
pattern 22 (x−δx,y+δy)]2 dxdy=0 なる式を解くように実行すればよい。
【0289】測定点23についても、測定点23がパタ
−ンの上にあるB,C,F,G,I,K,L区域の測定
値zpattern 23 を面位置デ−タとして用い、f21(x,
y)の係数は固定とし最小2乗法の対象とせず、定数項
pattern 23 に対して、 ∬[{f21(x−δx,y−δy)+cpattern 23 }−
pattern 23 (x−δx,y−δy)]2 dxdy=0 なる式を解くように実行すればよい。
【0290】ここで求められた定数項cpattern 19 ,c
pattern 20 ,cpattern 21 ,cpattern 23 を用いて、後
述のする様に面位置計測時に反映させるオフセット補正
量を決定する。
【0291】次に、測定点19,20,22,23がパ
タ−ンの境界上ある区域での検出オフセットの求め方に
ついて以下に説明する。
【0292】測定点とパタ−ンの位置関係が、図32の
case-1に示す配置にある場合ついて説明する。
【0293】図32のcase-1に示す配置にある測定点
は、B,J区域の測定点19及びB,K区域の測定点2
2である。そして、この区域での測定点19、22の面
位置の測定値をzborder 1 、面形状関数をf (X,Y)
+cborder 1 とする。この時、cborder 1 は面形状関数
の定数項である。
【0294】すると、面位置zborder 1 は、 zborder 1 =f (X,Y)+cborder 1 となる。
【0295】ここで、zborder 1 と、定数項を含まない
面形状関数f (X,Y)はB区域で次の値を取るものと
する。すなわち、 zborder 1 (X,Y)=zpattern 19 (x+δx,y+δy) f (X,Y)=f21(x+δx,y+δy) and zborder 1 (X,Y)=zpattern 22 (x−δx,y+δy) f (X,Y)=f21(x−δx,y+δy) となり、f21(x+δx,y+δy)は前述と同様に面
形状関数f21(x,y)に測定点19,22に対応する
座標値(x+δx,y+δy)及び(x−δx,y+δ
y)を代入したものである。
【0296】同じく、J区域では、 zborder 1 (X,Y)=zpattern 19 (x+δx,y+δy) f (X,Y)=f21(x+δx,y+δy) の値となり、K区域では、 zborder 1 (X,Y)=zpattern 22 (x−δx,y+δy) f (X,Y)=f21(x−δx,y+δy) の値となる。
【0297】そして、B,J,K区域の測定値zborder
1 を面位置デ−タとして用い、面形状関数f21の係数は
固定とし最小2乗法の対象とせず、定数項cborder 1
対して最小2乗法を実行する。
【0298】すなわち、 ∬[{f (X,Y)+ cborder 1 } −zborder 1 (X,Y)]2 dXdY=0 なる式を解けばよい。
【0299】図32のcase-2に示す配置にある測定点
は、D,O区域の測定点20及びD,N区域の測定点2
3である。そして、この区域での測定点20,23の面
位置の測定値をzborder 2 、面形状関数をf (X,Y)
+cborder 2 とする。
【0300】そして、D,N,O区域の測定値zborder
2 を面位置デ−タとして用い、面形状関数f21の係数は
固定とし、定数項cborder 2 に対して最小2乗法を行な
う。
【0301】すなわち、 ∬[{f (X,Y)+ cborder 2 } −zborder 2 (X,Y)]2 dXdY=0 なる式を解けばよい。
【0302】図32のcase-3に示す配置にある測定点
は、C,M区域の測定点19及びC,L区域の測定点2
0である。そして、この区域での測定点19,20の面
位置の測定値をzborder 3 、面形状関数をf (X,Y)
+cborder 3 とする。
【0303】そして、C,M,L区域の測定値zborder
3 を面位置デ−タとして用い、面形状関数f21の係数は
固定とし、定数項cborder 3 に対して最小2乗法を行な
う。
【0304】すなわち、 ∬[{f (X,Y)+ cborder 3 } −zborder 3 (X,Y)]2 dXdY=0 なる式を解けばよい。
【0305】図32のcase-4に示す配置にある測定点
は、E,P区域の測定点22及びE,Q区域の測定点2
3である。そして、この区域での測定点22,23の面
位置の測定値をzborder 4 、面形状関数をf (X,Y)
+cborder 4 とする。
【0306】そして、E,P,Q区域の測定値zborder
4 を面位置デ−タとして用い、面形状関数f21の係数は
固定とし、定数項cborder 4 に対して最小2乗法を行な
う。
【0307】すなわち、 ∬[{f (X,Y)+ cborder 4 } −zborder 4 (X,Y)]2 dXdY=0 なる式を解けばよい。
【0308】なお、case-2〜4 において、測定値z
border 2 ,zborder 3 ,zborder 4 及び面形状関数f
(X,Y)は、各区域によって、case-1の場合と同様に
定義されるが、値は異なるものである。詳しい説明は前
述と同様なので省略する。
【0309】計測点とパタ−ンの位置関係が,図32の
case-5に示す配置にある場合ついて説明する。図32の
case-5に示す配置にある測定点は、F区域の測定点1
9,K区域の測定点20,及びL区域の測定点22であ
る。そして、この区域での測定点19,20,22の面
位置の測定値をzborder 5 、面形状関数をf (X,Y)
+cborder 5 とする。この時、cborder 5 は面形状関数
の定数項である。
【0310】すると、面位置zborder 5 は、 zborder 5 =f (X,Y)+cborder 5 となる。
【0311】ここで、zborder 5 と、定数項を含まない
面形状関数f (X,Y)はF区域で次の値を取るものと
する。
【0312】すなわち、 zborder 5 (X,Y)=zpattern 19 (x+δx,y+δy) f (X,Y)=f21(x+δx,y+δy) となり、f21(x+δx,y+δy)は前述と同様に面
形状関数f21(x,y)に測定点19に対応する座標値
(x+δx,y+δy)を代入したものである。
【0313】同じく、K区域では、 zborder 5 (X,Y)=zpattern 20 (x+δx,y−δy) f (X,Y)=f21(x+δx,y−δy) の値となり、L区域では、 zborder 5 (X,Y)=zpattern 22 (x−δx,y+δy) f (X,Y)=f21(x−δx,y+δy) の値となる。
【0314】そして、F,K,L区域の測定値zborder
5 を面位置デ−タとして用い、面形状関数f21の係数は
固定とし最小2乗法の対象とせず、定数項cborder 5
対して最小2乗法を実行する。
【0315】すなわち、 ∬[{f (X,Y)+ cborder 5 } −zborder 5 (X,Y)]2 dXdY=0 なる式を解けばよい。
【0316】図32のcase-6に示す配置にある測定点
は、Q区域の測定点19,I区域の測定点22、及びJ
区域の測定点23である。そして、この区域での測定点
19,22,23の面位置の測定値をzborder 6 、面形
状関数をf (X,Y)+cborder 6 とする。
【0317】そして、Q,I,J区域の測定値zborder
6 を面位置デ−タとして用い、面形状関数f21の係数は
固定とし、定数項cborder 6 に対して最小2乗法を行な
う。
【0318】すなわち、 ∬[{f (X,Y)+ cborder 6 } −zborder 6 (X,Y)]2 dXdY=0 なる式を解けばよい。
【0319】図32のcase-7に示す配置にある測定点
は、P区域の測定点20,O区域の測定点22、及びH
区域の測定点23である。そして、この区域での測定点
20,22,23の面位置の測定値をzborder 6 、面形
状関数をf (X,Y)+cborder 7 とする。
【0320】そして、P,O,H区域の測定値zborder
7 を面位置デ−タとして用い、面形状関数f21の係数は
固定とし、定数項cborder 7 に対して最小2乗法を行な
う。
【0321】すなわち、 ∬[{f (X,Y)+ cborder 7 } −zborder 7 (X,Y)]2 dXdY=0 なる式を解けばよい。
【0322】図32のcase-8に示す配置にある測定点
は、N区域の測定点19,G区域の測定点20、及びM
区域の測定点23である。そして、この区域での測定点
19,20,23の面位置の測定値をzborder 8 、面形
状関数をf (X,Y)+cborder 8 とする。そして、
N,G,M区域の測定値zborder 8 を面位置デ−タとし
て用い、面形状関数f21の係数は固定とし、定数項c
border 8 に対して最小2乗法を行なう。
【0323】すなわち、 ∬[{f (X,Y)+ cborder 8 } −zborder 8 (X,Y)]2 dXdY=0 なる式を解けばよい。
【0324】なお、case-6〜8 において、測定値z
border 6 ,zborder 7 ,zborder 8 及び面形状関数f
(X,Y)は、各区域によって、case-5の場合と同様に
定義されるが、値は異なるものである。詳しい説明は前
述と同様なので省略する。
【0325】測定点とパタ−ンの位置関係が,図32の
case-9に示す配置にある場合ついて説明する。図32の
case-9に示す配置にある測定点は、O,P区域の測定点
23である。そして、この区域での測定点23の面位置
の測定値をzborder 9 、面形状関数をf (X,Y)+c
border 9 とする。この時、cborder 9 は面形状関数の定
数項である。
【0326】すると、面位置zborder 9 は、 zborder 9 =f (X,Y)+cborder 9 となる。
【0327】ここで、zborder 9 と、定数項を含まない
面形状関数f (X,Y)はO,P区域で次の値を取るも
のとする。
【0328】すなわち、 zborder 9 (X,Y)=zpattern 23 (x−δx,y−δy) f (X,Y)=f21(x−δx,y−δy) となり、f21(x−δx,y−δy)は前述と同様に面
形状関数f21(x,y)に測定点23に対応する座標値
(x−δx,y−δy)を代入したものである。
【0329】そして、O,P区域の測定値zborder 9
面位置デ−タとして用い、面形状関数f21の係数は固定
とし最小2乗法の対象とせず、定数項cborder 9 に対し
て最小2乗法を実行する。
【0330】すなわち、 ∬[{f (X,Y)+ cborder 9 } −zborder 9 (X,Y)]2 dXdY=0 なる式を解けばよい。
【0331】図32のcase-10 に示す配置にある測定点
は、M,N区域の測定点20である。この区域での測定
点20の面位置の測定値をzborder 10、面形状関数をf
(X,Y)+cborder 10とする。そして、M,N区域の
測定値zborder 10を面位置デ−タとして用い、面形状関
数f21の係数は固定とし、定数項cborder 10に対して最
小2乗法を行なう。
【0332】すなわち、 ∬[{f (X,Y)+ cborder 10} −zborder 10(X,Y)]2 dXdY=0 なる式を解けばよい。
【0333】図32のcase-11 に示す配置にある測定点
は、K,L区域の測定点19である。この区域での測定
点19の面位置の測定値をzborder 11、面形状関数をf
(X,Y)+cborder 11とする。そして、K,L区域の
測定値zborder 11を面位置デ−タとして用い、面形状関
数f21の係数は固定とし、定数項cborder 11に対して最
小2乗法を行なう。
【0334】すなわち、 ∬[{f (X,Y)+ cborder 11} −zborder 11(X,Y)]2 dXdY=0 なる式を解けばよい。
【0335】図32のcase-12 に示す配置にある測定点
は、J,O区域の測定点22である。この区域での測定
点22の面位置の測定値をzborder 12、面形状関数をf
(X,Y)+cborder 12とする。そして、J,O区域の
測定値zborder 12を面位置デ−タとして用い、面形状関
数f21の係数は固定とし、定数項cborder 12に対して最
小2乗法を行なう。
【0336】すなわち、 ∬[{f (X,Y)+ cborder 12} −zborder 12(X,Y)]2 dXdY=0 なる式を解けばよい。
【0337】なお、case-10〜12において、測定値z
border 10 ,zborder 11 ,zborder 12及び面形状関数
f (X,Y)は、各区域によって、case-9の場合と同様
に定義されるが、値は異なるものである。詳しい説明は
前述と同様なので省略する。
【0338】以上、測定点19〜23がパタ−ンの上に
ある区域、及び、測定点19,20,22,23がパタ
−ンの境界上ある区域おける検出オフセットを求めた。
【0339】次に求められた定数項cpattern 19 〜c
pattern 23 及び、cborder 1 〜cborder 12の各々の値を
用いて、前述の実施例と同様に面位置計測時に反映させ
るオフセットを算出する。
【0340】すなわち、測定点19〜23がパタ−ン上
にある場合の各々のオフセットをPT19〜PT23とする
と、 PT19=cpattern 19 PT20=cpattern 20 PT21=cpattern 21 PT22=cpattern 22 PT23=cpattern 23 となる。
【0341】測定点19,20,22,23がパタ−ン
の境界上ある場合での各測定点のオフセットをBD1
BD12とすると、 BD1 =cborder 1 BD2 =cborder 2 BD3 =cborder 3 BD4 =cborder 4 BD5 =cborder 5 BD6 =cborder 6 BD7 =cborder 7 BD8 =cborder 8 BD9 =cborder 9 BD10=cborder 10 BD11=cborder 11 BD12=cborder 12 となる。
【0342】又、測定点21に対するオフセットを、前
述の実施例と同様に予め実験等により求められたCTと
する場合は、測定点19,20,22,23がパタ−ン
上にある場合の各々のオフセットをPT19 ,PT
20 ,PT22,PT23とすると、 PT19=cpattern 19 −cpattern 21+CT PT20=cpattern 20 −cpattern 21 +CT PT22=cpattern 22 −cpattern 21 +CT PT23=cpattern 23 −cpattern 21 +CT となる。
【0343】測定点19,20,22,23がパタ−ン
の境界上ある場合での各測定点のオフセットをBD1
BD12とすると、 BD1 =cborder 1 −cpattern 21 +CT BD2 =cborder 2 −cpattern 21 +CT BD3 =cborder 3 −cpattern 21 +CT BD4 =cborder 4 −cpattern 21 +CT BD5 =cborder 5 −cpattern 21 +CT BD6 =cborder 6 −cpattern 21 +CT BD7 =cborder 7 −cpattern 21 +CT BD8 =cborder 8 −cpattern 21 +CT BD9 =cborder 9 −cpattern 21 +CT BD10=cborder 10 −cpattern 21 +CT BD11=cborder 11 −cpattern 21 +CT BD12=cborder 12 −cpattern 21 +CT となる。
【0344】ここで求められたオフセットPT19〜PT
23、及び12個のオフセットBD1〜BD12をメモリー
に格納する。
【0345】これで各測定点に反映させるオフセットは
設定できた。露光時のオフセットの反映のさせ方も前述
の実施例と同様であり、フォ−カス制御装置18がメモ
リ−から読み出す各測定点19〜23のオフセットOF
19〜OFS23は、露光領域が図31のどの区域(A〜
Q)に属するかで、下表に従った値を取るものとする。
【0346】
【表5】 読み出されたオフセットOFS19〜OFS23を用いて、
露光領域の面位置デ−タz19〜z23 を補正した値Z19
〜Z23を算出する。
【0347】すなわち、前述の実施例2と同様に Z19=z19−OFS1920=z20−OFS2021=z21−OFS2122=z22−OFS2223=z23−OFS23 これらの新たな面位置デ−タZ19〜Z23に基づいて、露
光領域の最小2乗平面を求める。レチクルパタ−ンの転
写を行なう一連の動作については、前述の実施例2と同
じであるので説明は省略する。
【0348】本実施例の方法を用いれば、測定点がパタ
−ンの境界領域にあり、補正すべき検出誤差が17種類
も存在する場合でも、「面形状関数定数法」を用いて検
出誤差量を決定することが可能となる。しかも、前記実
施例2と比べても、同程度の計測ショット数で検出誤差
(オフセット補正量)を決定することができ、検出誤差
(オフセット補正量)の決定を各ロット多数枚の内一枚
目のウエハに対してのみ行ない、次からのウエハについ
ては一枚目で求めた値を用いるようにすれば、スル−プ
ットの低下は殆ど無視できることは前記実施例と同様で
ある。
【0349】以上の検出誤差(オフセット補正量)の決
定手順を、図32のフロ−チャ−ト図に簡単に示す。
【0350】図34は本発明の実施例4の要部概略図、
図35は図34の一部分の拡大説明図である。
【0351】図34,図35において図1,図2で示し
た要素と同一要素には同符番を付している。
【0352】次に本実施例の構成について一部が図1,
図2の実施例1と重複するが説明する。
【0353】図34において、1は縮小型の投影光学系
(投影レンズ系)、Axは投影光学系1の光軸である。
1aはレチクルであり、その面上には回路パターンが形
成されており、レチクルステージ1b上に載置してい
る。1cは照明系であり、レチクル1a面上を均一照明
している。投影光学系1はレチクル1a面上の回路パタ
ーンをウエハ2面上に縮小投影している。ウエハ2はウ
エハステージ3面上に吸着固定している。
【0354】ウエハステージ3は投影光学系1の光軸A
x方向(z方向)と光軸Axを直交する面内(x−y平
面内)の2方向(x,y方向)に移動可能で、かつ光軸
Axと直交する平面(x−y平面)に対して傾き調整で
きるようになっている。
【0355】これによりウエハステージ3面上に載置し
たウエハ2の面位置を任意に調整できるようにしてい
る。4はステージ制御装置であり、後述するフォーカス
制御装置18からの信号に基づいてウエハステージ3を
駆動制御している。
【0356】SAは光照射手段、SBは投影手段、SC
は光電変換手段であり、これらはウエハ2面の面位置情
報を検出する面位置検出装置の一部分を構成している。
尚、投影手段SBと光電変換手段SCとで検出手段SB
Cを構成している。
【0357】本実施例では面位置検出装置を用いてレチ
クル1a面上の回路パターンを投影光学系1でウエハ2
面上に投影する際に、投影光学系1の許容焦点深度内に
ウエハ2面上の露光領域が位置するようにウエハステー
ジ3を駆動制御している。そしてウエハステージ3をX
−Y平面上で逐次移動させ、これにより矩形状のパター
ン領域(ショット)39をウエハ2面上に順次形成して
いる。
【0358】次に本実施例の面位置検出装置の各要素に
ついて説明する。まずウエハ2面上に複数の光束を入射
させる光照射手段SAについて説明する。
【0359】5は光源であり、白色ランプ又は相異なる
複数の波長の光を照射するように構成した照明ユニット
より成っている。6はコリメーターレンズであり、光源
5からの光束を断面の強度分布が略均一の平行光束とし
て射出している。
【0360】7はプリズム形状のスリット部材であり、
1対のプリズムを互いに斜面が相対するように貼り合わ
せており、この貼り合わせ面に複数の開口(5つのピン
ホール)71〜75を有している。8はレンズ系であ
り、両テレセントリック系より成りスリット部材7の複
数のピンホール71〜75を通過した独立の5つの光束
71a〜75aをミラー9を介してウエハ2面上の5つ
の測定点19〜23に略等しい入射角で導光している。
【0361】このとき投影像の大きさが略等しいピンホ
ール像となるようにしている。又、このレンズ系8は内
部に各光束71a〜75aのNAをそろえるための開口
絞り40を有している。本実施例では以上の各要素5,
6,7,8,9より光照射手段SAを構成している。
【0362】本実施例において光照射手段SAからの各
光束のウエハ2面上への入射角φ(ウエハ面に立てた垂
線と成す角)はφ=70°以上である。ウエハ2面上に
は図23に示すように複数個のパターン領域(露光領域
ショット)39が配列している。レンズ系8を通過した
5つの光束71a〜75aはパターン領域39の互いに
独立した各測定点19〜23に入射している。
【0363】そしてウエハ2面上に入射する5つの光束
71a〜75aがウエハ2の垂直方向(光軸Ax方向)
から観察したとき図35に示すように互いに独立して観
察されるようにウエハ2面上にX方向(ショット配列方
向)からXY平面内でθ°(θ=22.5°)回転させ
た方向より入射させている。これにより実施例1と同様
の効果を得ている。
【0364】尚、スリット部材7の5個のピンホール7
1〜75はウエハ2面とシャインプルーフの条件を満足
するようにウエハ2と共役な同一平面上に設けている。
又スリット部材7のピンホール71〜75の大きさと形
状、そしてレンズ系8からの距離等はウエハ2面上で互
いに略同一の大きさのピンホール像を形成するように設
定している。
【0365】本実施例では以上の各要素5,6,7,
8,9から成る光照射手段SAにより、ウエハ2面上に
複数の光束(ピンホール)を入射させている。尚、本実
施例においてウエハ2面上の測定点は5点に限らずいく
つあっても良い。
【0366】次にウエハ2面からの複数の反射光束をC
CDより成る位置検出素子としての光電変換手段SCの
検出面17に導光し、結像させる投影手段SBについて
説明する。
【0367】11は受光レンズであり、両テレセントリ
ック系より成っている。ウエハ2面からの5つの反射光
束はミラー10を介して受光レンズ11に入射してい
る。そして受光レンズ11は各測定点19〜23に対し
て各位置24〜28にピンホール像を形成している。4
1は受光レンズ11に設けたストッパーであり、実施例
1と同様の効果を有している。各位置24〜28のピン
ホール像からの光束は独立に設けた5つの補正光学系1
2〜16に入光している。
【0368】補正光学系12〜16は受光レンズ11が
両テレセントリック系であるので、その光軸が互いに平
行となっており、各位置24〜28に形成したピンホー
ル像を光電変換手段SCの検出面17上に互いに同一の
大きさのスポット光となるよう再結像させている。光電
変換手段SCは単一の2次元CCDより成っている。本
実施例では以上の各要素10,11,12〜16より投
影手段SBを構成している。
【0369】尚、補正光学系12〜16は各々所定の厚
さの平行平面板とレンズ系を有しており、受光レンズ1
1の光軸に対して共軸あるいは偏心している。このとき
平行平面板は各レンズ系の光路長を補正するために用い
ている。又レンズ系は各測定点19〜23の検出面17
上における結像倍率(投影倍率)が略等しくなるように
補正するために設けている。
【0370】すなわち、本実施例の如く複数の光束をウ
エハ面上に斜入射させる斜入射結像光学系では受光レン
ズ11に対して距離の異なる複数の測定点19〜23が
光電変換手段SCの検出面17上に結像する際、その結
像倍率が互いに異なってくる。
【0371】そこで本実施例では各測定点に対して補正
光学系12〜16を設けて、これらの各測定点19〜2
3の検出面17上における投影倍率が略等しくなるよう
にしている(尚、この補正光学系については本出願人の
先の特願平2−44236号で詳細に説明してい
る。)。
【0372】そしてこのときウエハ2面の各測定点19
〜23の面位置(高さ方向、光軸Ax方向)によって検
出面17上に入射するピンホール像(スポット光)の位
置が変化するようにしている。光電変換手段SCはこの
ときのピンホール像の位置変化を検出している。これに
より本実施例ではウエハ2面上の各測定点19〜23の
面位置情報を同一精度で検出できるようにしている。
【0373】又、投影手段SBを介してウエハ2面上の
各測定点19〜23と光電変換手段SCの検出面17と
が互いに共役となるようにして(各測定点19〜23に
対して倒れ補正を行なって)いる。これにより各測定点
19〜23の局所的な傾きによって検出面17上でのピ
ンホール像の位置が変化せず、ウエハ2の表面の光軸A
x方向の各測定点の局所的な高さ位置の変化、すなわち
測定点19〜23の高さに応答して検出面17上でのピ
ンホール像の位置が変化するようにしている。
【0374】光電変換手段SCは検出面17面上に入射
したピンホール像の入射位置情報を検出している。光電
変換手段SCで得られた各測定点19〜23におけるピ
ンホール像の入射位置情報はフォーカス制御手段18に
入力している。
【0375】フォーカス制御手段18は光電変換手段S
Cからの各測定点19〜23の高さ情報(面位置情報)
を得て、これよりウエハ2の表面の位置情報、すなわち
光軸Ax方向(z方向)に関する位置やX−Y平面に対
する傾き等を求めている。そしてウエハ2の表面が投影
光学系1によるレチクル1aの投影面と略一致するよう
にウエハステージ3の駆動量に関する信号をステージ制
御装置4に入力している。
【0376】ステージ制御装置4はフォーカス制御手段
18からの入力信号に応じてウエハステージ3を駆動制
御し、ウエハ2の位置と姿勢を調整している。
【0377】尚、ウエハステ−ジ3のxy方向の変位
は、不図示のレ−ザ−干渉計を用いて周知の方法により
測定され、ウエハステ−ジ3の変位量を示す信号が、レ
−ザ−干渉計から信号線を介してステ−ジ制御装置4に
入力される。
【0378】又、ステ−ジ制御装置4はウエハステ−ジ
3のxy方向の位置制御を行なうとともに、信号線を介
してフォ−カス制御装置18から入力される信号に基づ
いて、ウエハステ−ジ3のz方向への移動制御と傾き制
御を行なっている。これは先の実施例1でも同様であ
る。
【0379】次に本実施例におけるウエハ2上のパター
ン領域39の面位置の検出方法について説明する。
【0380】前述した様に、図34の光学式の面位置検
出装置によるウエハ2の表面位置検出時に生じる検出誤
差の主たる要因は、ウエハ2のレジスト表面で反射した
光とウエハ2の基板面で反射した光との干渉である。こ
の干渉の影響は、ウエハ基板面に形成されたパタ−ンに
よって異なるため、複数の測定点19〜23毎に干渉に
よる計測誤差は異なった値となる。
【0381】図34に示すような縮小投影露光装置で
は、ステップ&リピ−ト方式によりレチクル1a上のパ
タ−ンをウエハ2上の各露光領域に順次転写している。
このとき面位置検出及びパタ−ン転写を行なう前に、ウ
エハ2の露光領域に既に形成されているICパタ−ンと
レチクルパタ−ンとの位置合わせを行なっている。
【0382】光学式の面位置検出装置は投影レンズ系1
に対して固定されており、レチクル1aも投影レンズ系
1に対して一定位置に位置合わせされている。それゆ
え、レチクルパタ−ンとウエハ2の露光領域との位置合
わせ後に面位置検出を行なえば、測定点19〜23は、
ウエハ2上に配列した各露光領域中のほぼ同一箇所の高
さ位置を検出する事になる。
【0383】この事は、測定点19〜23が各露光領域
中の同一基板(パタ−ン)構造を持つ箇所の高さ位置を
検出している事に相当する。
【0384】このため、ウエハ2のレジスト表面で反射
した光とウエハ2の基板面で反射した光との干渉による
検出結果に対する影響は、露光領域中の各測定点に固有
の値となる事が予想でき、本発明者は実際に各測定毎に
ほぼ一定の検出誤差が生じる事を実験により確認した。
【0385】この現象を面位置検出に応用し、各測定点
毎の検出誤差をあらかじめ計測しておき、この各測定点
毎の検出誤差を、露光領域の各測定点に関する面位置デ
−タから補正してやり正確な面位置情報を得る方法を、
本出願人は特開平2−102518号公報で提案してい
る。
【0386】本実施例では露光領域39と面位置検出装
置の計測点19〜23の位置関係が、図36に示す様に
測定点19,20,22,23を結んだ矩形と露光領域
39の矩形がほぼ等しいとしている。
【0387】この時、測定点21は露光領域39の略中
央部にあり、面位置計測時には光軸AXと交わるよう、
予め面位置検出装置は取付位置の調整をしている。残り
の測定点19,20,22,23は、露光領域39の周
辺部にあり、予め測定点19〜23の高さ計測の原点
が、同一平面にあるように調整し、この平面は、縮小投
影レンズ系1の最良結像面に略一致するようにしてい
る。
【0388】この時、測定点19〜23のそれぞれがパ
タ−ンの上にあるか境界上にあるかで、図37に示す様
に露光領域はA〜Qの17の区域に分けられる。
【0389】又測定点の各々が、パタ−ンの境界上にあ
る場合、図38のcase-1〜case-12に示す様に12通り
の位置関係が考えられる。図38中で、丸は測定点を表
わし、斜線部はパタ−ン上にある測定点の一部分を示す
ものである。測定点とパタ−ンの境界の位置関係が12
通り存在するということは、測定点が境界領域にある区
域で検出誤差(オフセット補正量)も12種類存在する
ことを意味している。
【0390】ここで、測定点19〜23毎に、パタ−ン
の上にある区域、境界領域にある区域を考えると、下表
の様になる。
【0391】
【表6】 更に、境界領域にある区域では、測定点19、20、2
2、23は下表に示すように、測定点とパタ−ンの位置
関係が異なるものである。
【0392】
【表7】 すると、パタ−ンの上にある区域での検出誤差が5種
類、パタ−ンとの境界領域にある区域での検出誤差が1
2種類、計17種類の検出誤差の求めてやる必要があ
る。
【0393】本発明の実施例3では、計測点とパタ−ン
の位置関係が,例えば、図38のcase-9に示す配置にあ
る場合、すなわちO,P区域の測定点23のオフセット
は下記のように決定される。
【0394】予め、複数の露光領域に対する測定点21
の測定値より決定された、定数項を含まない面形状関数
を、f (X,Y)とし、O,P区域の測定点23の面位
置の測定値をzborder 9 (X,Y)とした時、面形状関
数f21の係数は固定とし最小2乗法の対象とせず、定数
項cborder 9 に対して最小2乗法を実行する。
【0395】すなわち、 ∬[{f (X,Y)+ cborder 9 } −zborder 9 (X,Y)]2 dXdY=0 なる式を解き、この定数項cborder 9 の値をO,P区域
の測定点23のオフセットとするものである。
【0396】しかしこの方法では、測定点21のxy座
標を(x,y)、測定点23のxy座標を( x−δx,
y−δy)とすると、測定点23の面位置を(δx,δ
y)離れた測定点21を表わす面形状関数で外挿し、外
挿値との差分が、干渉の影響によって生じる計測誤差分
であると仮定して、オフセット値を決定しているため、
測定点21,23の間にトポグラフィ−の変化(凹凸)
があると求められたオフセット値に測定誤差が生じてし
まう場合がある。
【0397】このトポグラフィ−の変化は、オフセット
値決定のための予め決められた露光領域の数が多い場合
は、平均化効果でその影響が実質的に無視できる量まで
減少されるが、ウエハ周辺部の様に、すなわちcase-9に
示されるO,P区域の測定点23のオフセットを求める
場合などは、オフセット値決定のための露光領域が2つ
しか選べず、トポグラフィ−の変化の影響は誤差量とな
ってしまう場合がある。
【0398】そこで本実施例では、ウエハ周辺部の様に
露光領域内に凹凸がある場合でも、この局部的なトポグ
ラフィ−の影響を、下記に述べる方法を用いて改善して
いる。
【0399】始めに、検出誤差測定のための露光領域3
9を、予めK,M,O,Q区域の4つに決定しておくも
のとする。
【0400】K,M,O,Q区域の4つを選んだ理由
は、下表に示す通り
【0401】
【表8】 パタ−ンの上にある区域での検出誤差が5種類、パタ−
ンとの境界領域にある区域での検出誤差が12種類、計
17種類の検出誤差を全て含む事ができるからである。
【0402】又、本実施例の面位置検出装置は、測定点
19〜23上の各ピンホ−ル像をほぼ等しく形成すると
共に、補正光学系を各々の測定点に対して設ける事で複
数計測点の各測定点の高さ位置を検出する倍率・分解能
・精度をお互いに略等しくしている。
【0403】更に、レンズ系8内に設けられた開口絞り
40によってNAをほぼ同一に揃えた上、レンズ系8に
より射出側がテレセントリックとし各光束71a〜75
aの測定点19〜23に対しほぼ等しい角度で入射させ
ている。
【0404】すなわち、本実施例の面位置検出装置は、
複数の測定点19〜23の光学特性が全て等しい構成を
とっている。それ故、測定点19,20,22,23の
検出誤差を、測定点21を用いて求める事が可能とな
る。
【0405】まず、ウエハステ−ジ3を移動させ、ウエ
ハ2上のK区域の露光領域39を投影レンズ系1の真下
に送り込み、レチクルパタ−ンとの位置合わせを行う。
この時、ウエハステ−ジ3の移動制御はレ−ザ−干渉計
からの出力信号を用いて行なう。そして、測定点21の
高さ位置計測値(光軸AX方向)がほぼ零となる高さ位
置に、ウエハ2を固定する。
【0406】次に、K区域の露光領域39の右上り対角
方向(一点鎖線で表示)に、直線状に並んだ(n+1)
個の測定点を設ける。この測定点は、図36に示す計測
点19,21,23の位置を必ず含むものとする。又、
左上り対角方向(一点鎖線で表示)に、直線状に並んだ
(n+1)個の測定点を設ける。この測定点は、図36
に示す計測点20,21,22の位置を必ず含むものと
する。
【0407】そして、光軸AX方向の位置を前述の高さ
位置に保った状態で、ウエハステ−ジ3を右上り対角方
向に順次ステップ移動させ、直線状に並んだ(n+1)
個の位置で、測定点21のみを用い高さ位置計測を行な
う。この時の高さ位置計測値を、 FK r (m) (m=1〜n+1) とする。
【0408】又、光軸AX方向の位置を前述の高さ位置
に保った状態で、ウエハステ−ジ3を左上り対角方向に
順次ステップ移動させ、直線状に並んだ(n+1)個の
位置で、測定点21のみを用い高さ位置計測を行なう。
この時の高さ位置計測値を、 FK l (m) (m=1〜n+1) とする。この高さ位置FK r (m),FK l (m)に対応す
る測定点21の信号が、位置検出素子17からフォ−カ
ス制御装置18に入力され、メモリ−に記憶される。
【0409】同様に、ウエハ2上のM,O,Q区域の露
光領域39各を、ウエハステ−ジ3を移動させ、投影レ
ンズ系1の真下に送り込み、レチクルパタ−ンとの位置
合わせ後、上述と同様の測定を順次行なうものとする。
これらの高さ位置計測値を、 FM r (m) (m=1〜n+1) FM l (m) (m=1〜n+1) FO r (m) (m=1〜n+1) FO l (m) (m=1〜n+1) FQ r (m) (m=1〜n+1) FQ l (m) (m=1〜n+1) とする。
【0410】この高さ位置FM r (m),FM l (m),F
O r (m),FO l (m),FQ r (m),FQ l (m)に対応
する測定点21の信号が、位置検出素子17からフォ−
カス制御装置18に入力され、メモリ−に記憶される。
【0411】次に計測誤差の補正値の求め方を説明す
る。
【0412】K区域に存在する露光領域39は、図39
(A)に示すような平面構造を持つものとする。91は
メモリ−等が形成されている領域とし、92はボンディ
ングパッド等が形成されているスクライブライン領域で
ある。K区域に存在する露光領域39の左、左下、下に
は、露光領域39が隣接しているが、周囲の他の方向に
パタ−ンの形成されていないウエハ領域93が隣接して
いるものとする。
【0413】K区域に存在する露光領域39の、右上り
対角方向の断面構造は、図39(B)に示す構造を持っ
ているものとする。メモリ−等が形成されている領域9
1は、凸のトポグラフィ−を示し、ボンディングパッド
等が形成されているスクライブライン領域92は凹のト
ポグラフィ−を示し、パタ−ンの形成されていないウエ
ハ領域93は更に凹のトポグラフィ−を示すものとす
る。しかし、露光領域39の表面は、レジスト層50が
全面に塗布された状態で、ほとんど平坦なトポグラフィ
−を示しているものである。
【0414】又、図39(B)の場合は、ウエハステ−
ジ3の移動するxy平面に対して、傾きのない場合を示
している。
【0415】図39(C)は、ウエハの周辺部に位置す
るK区域の露光領域39が、片側にソリを持つ場合を示
している。
【0416】図40(A)に、このK区域の露光領域3
9を、光軸AX方向の位置を前述の高さ位置に保った状
態で、ウエハステ−ジ3を右上り対角方向に移動させた
場合の、測定点21の高さ位置計測値を示す。実線60
は、仮にウエハステ−ジ3を連続的に移動させた場合に
得られる測定点21の連続的な高さ位置計測値を示す。
白丸は、ウエハステ−ジ3を順次ステップ移動させ、直
線状に並んだ(n+1)個の位置での測定点21の高さ
位置計測値である。
【0417】本構成例では、図34の計測光の入射角度
φを70度以上に定めてやることでレジスト層50の表
面での反射率が高くなる様にし、レジスト層50の表面
近傍の高さ位置を計測できる様に構成しているが、前述
の様にレジスト層を透過しウエハ基板で反射する成分が
ゼロではなく、レジスト層50の表面で反射する成分と
ウエハ基板で反射する成分の干渉により、高さ位置の計
測値に計測誤差が生じることになる。
【0418】この計測誤差は、図40(A)中の計測値
61〜65に見られる様に、計測点21が、干渉条件の
異なる領域91と92、あるいは領域92と93の境界
部に位置した場合に最も顕著になる。又計測点21が、
同一領域内に位置する場合は、レジスト層50の表面の
トポグラフィ−をほぼ忠実に計測することになる。それ
ゆえこの計測誤差は、計測点21が干渉条件の異なる領
域上に掛かりだすと生じ始めるものであり、計測誤差の
生じる範囲は、計測点21が境界部を通過する範囲、す
なわちウエハ上での計測点21の大きさ内となる。
【0419】図40(B)は、図39(C)に示すK区
域の露光領域39が片側にソリを持つ場合の、測定点2
1の高さ位置計測値である。ウエハ周辺部では、ソリ等
が生じているのが一般的であると考えられ、何らかの方
法で、図40(B)の測定値よりソリ等の影響を除き、
図40(A)に示す状態に測定値を補正した上で、検出
誤差の補正量を決定しなければならない。
【0420】我々は多数の実験の結果、図40(B)に
おいて、計測値61〜65に見られる干渉の影響による
測定誤差の半周期(計測値の山又は谷一つ分)は、たか
だかウエハ上の計測点21の大きさと同等、又はそれ以
下(〜3mm)で、露光領域39の対角方向の長さ(〜30m
m) に対して短いため、ウエハステ−ジを移動させて計
測した高さ計測値の「周波数の高い成分」となっている
事、これに対しウエハのソリ等の影響は「周波数の低い
成分」となっており、たかだか3次の曲線で近似が可能
な事を確認した。
【0421】なお、この測定の際、(n+1)個の計測
点のサンプリング間隔は、ウエハ上の計測点21の大き
さと同等、又はそれ以下に設定してやると、十分な精度
でソリ等の成分を3次の曲線で近似できる事を確認し
た。
【0422】この図40(B)におけるウエハのソリ等
の影響分は、下記の様に求める。
【0423】すなわち3次曲線を fbend K r(m)=a・m3 +b・m2 +c・m+d とする。ただし、a,b,c,dは定数である。
【0424】この3次曲線fbend(m)の定数a〜dに
対して、離散的な計測値FK r (m)を用いて、最小2乗
法を行なう。
【0425】すなわち、 ∫{fbend K r(m)−FK r (m)}2 dm=0 (m
=1〜n+1) の計算を行ない、fbend K r(m)を決定する。
【0426】この様にして決定されたソリ等の成分f
bend K r(m)を図40(C)に示した。
【0427】次に、図40(B)における計測値FK r
(m)に対して、ソリ等の成分を除いた値、すなわち、 Fpattern K r (m)=FK r (m)−fbend K r(m)(m
=1〜n+1) を算出する。ここで、Fpattern K r (m)は、図40
(A)の状態に補正されている。
【0428】以下、同様に ∫{fbend K l(m)−FK l (m)}2 dm=0 ∫{fbend M r(m)−FM r (m)}2 dm=0 ∫{fbend M l(m)−FM l (m)}2 dm=0 ∫{fbend O r(m)−FO r (m)}2 dm=0 ∫{fbend O l(m)−FO l (m)}2 dm=0 ∫{fbend Q r(m)−FQ r (m)}2 dm=0 ∫{fbend Q l(m)−FQ l (m)}2 dm=0 (m=1〜n+1) を計算し、各々の3次曲線の係数を決定した後、 Fpattern K l (m)=FK l (m)−fbend K l(m) Fpattern M r (m)=FM r (m)−fbend M r(m) Fpattern M l (m)=FM l (m)−fbend M l(m) Fpattern O r (m)=FO r (m)−fbend O r(m) Fpattern O l (m)=FO l (m)−fbend O l(m) Fpattern Q r (m)=FQ r (m)−fbend Q r(m) Fpattern Q l (m)=FQ l (m)−fbend Q l(m) (m=1〜n+1) を算出し、ソリ等の影響を除去する。
【0429】始めに露光領域39の中心の測定点21に
対する、「パターン上の計測点19,20,22,2
3」の相対誤差量PT19′ ,PT20′ ,PT22′ ,
PT23′ ,及び「境界領域上の計測点19,20,2
2,23の case-1 〜case-12」の相対誤差量BD1
〜BD12 ′を求める。
【0430】すなわち、 PT19′ =Fpattern O r(n+1)−Fpattern O r((n/2)+1) PT20′ =Fpattern Q l(1)−Fpattern Q l((n/2)+1) PT22′ =Fpattern M l(n+1)−Fpattern M l((n/2)+1) PT23′ =Fpattern K r(1)−Fpattern K r((n/2)+1) となり、 BD1 ′ =Fpattern K l(n+1)−Fpattern K l((n/2)+1) BD2 ′ =Fpattern O l(1)−Fpattern O l((n/2)+1) BD3 ′ =Fpattern M r(n+1)−Fpattern M r((n/2)+1) BD4 ′ =Fpattern Q r(1)−Fpattern Q r((n/2)+1) BD5 ′ =Fpattern K l(1)−Fpattern K l((n/2)+1) BD6 ′ =Fpattern Q r(n+1)−Fpattern Q r((n/2)+1) BD7 ′ =Fpattern O l(n+1)−Fpattern O l((n/2)+1) BD8 ′ =Fpattern M r(1)−Fpattern M r((n/2)+1) BD9 ′ =Fpattern O r(1)−Fpattern O r((n/2)+1) BD10′ =Fpattern M l(1)−Fpattern M l((n/2)+1) BD11′ =Fpattern K r(n+1)−Fpattern K r((n/2)+1) BD12′ =Fpattern Q l(n+1)−Fpattern Q l((n/2)+1) となる。
【0431】ここで、測定点21の計測値に反映させる
オフセットをPT21とすると、ウエハにパタ−ンを露光
し実験により求め、予めメモリ−に格納されている値C
Tとすると、 PT21=CT と定める。
【0432】この様に、周辺の測定点19,20,2
2,23の高さ位置計測の基準となる計測点21のオフ
セットとして実験値を用いる事で、全体のオフセット値
の信頼性を向上させている。
【0433】すると、測定点19〜23の計測値に反映
させる17種類のオフセット、すなわち「パタ−ン上の
計測点19〜23」に反映させるオフセットPT19〜P
23、及び「境界領域上の計測点19、20、22、2
3の case-1 〜case-12 」として反映させるオフセット
BD1 〜BD12は下記の様になる。
【0434】すなわち、 PT19=PT19′ +CT PT20=PT20′ +CT PT21=CT PT22=PT22′ +CT PT23=PT23′ +CT 及び、 BD1 =BD1 ′ +CT BD2 =BD2 ′ +CT BD3 =BD3 ′ +CT BD4 =BD4 ′ +CT BD5 =BD5 ′ +CT BD6 =BD6 ′ +CT BD7 =BD7 ′ +CT BD8 =BD8 ′ +CT BD9 =BD9 ′ +CT BD10=BD10′ +CT BD11=BD11′ +CT BD12=BD12′ +CT とする。
【0435】ここで求められた、4個のオフセットPT
19 ,PT20 ,PT22 ,PT23及び12個のオフセ
ットBD1 〜BD12をメモリーに格納する。
【0436】これで各測定点に反映させるオフセットは
設定できたので、次に露光時のオフセットの反映のさせ
方を説明する。
【0437】オフセット設定終了後、ウエハ2上の第1
露光領域が投影レンズ系1の真下に来るようにウエハス
テ−ジ3を動かし、レチクルパタ−ンに対して第1露光
領域を位置合わせする。位置合わせ終了後、面位置検出
装置により第1露光領域の5つの測定点19〜23の面
位置検出を行ない、位置検出素子17からの出力信号に
基づいてフォ−カス制御装置18内で各測定点の面位置
デ−タを形成する。
【0438】フォ−カス制御装置18は、メモリ−から
各測定点19〜23のオフセットOFS19〜OFS23
読み出すものとする。
【0439】この時、第1露光領域が図37のどの区域
(A〜Q)に属するかで、読み出すオフセットOFS19
〜OFS23は下表に従った値を取るものとする。
【0440】
【表9】 読み出されたオフセットOFS19〜OFS23で、第1露
光領域の5つの計測点の面位置デ−タz19〜z23 を補
正した値Z19〜Z23を算出する。
【0441】すなわち、 Z19=z19−OFS1920=z20−OFS2021=z21−OFS2122=z22−OFS2223=z23−OFS23 とする。フォ−カス制御装置18は、この新たな面位置
デ−タZ19〜Z23に基づいて、第1露光領域の最小2乗
平面を求める。
【0442】更にフォ−カス制御装置18は、算出され
た最小2乗平面の結果に応じた指令信号をステ−ジ制御
装置4へ入力し、ウエハステ−ジ3上のウエハ2の光軸
AX方向の位置と傾きが調整(補正)される。これによ
って、ウエハ2上の第1露光領域を投影レンズ系1の最
良結像面に位置付ける。そして、この面位置の調整終了
後、第1露光領域を露光してレチクルパタ−ンの転写を
行なう。
【0443】第1露光領域に対する露光が終了したら、
ウエハ2上の第2露光領域が投影レンズ系1の真下に来
るようにウエハステ−ジ3を駆動し、上記同様の面位置
検出、面位置調整、露光動作を実行する。この一連の動
作を、最終露光領域の露光が終了するまで実行した後、
ウエハ2をウエハステ−ジ3より搬出する。
【0444】以上、説明したウエハ表面の各測定点にお
ける検出誤差(オフセット補正量)の決定は、形成され
るパタ−ンが異なる各工程について行なう必要がある。
【0445】しかしながら、その頻度は各工程について
一度行なえば十分であり、各工程の初めに検出誤差(オ
フセット補正量)を決定し、制御装置内のメモリ−にそ
の値を格納しておけば、半導体チップ製造のスル−プッ
トを殆ど低下させることなく、生産を行うことができ
る。
【0446】又、このK,M,O,Q区域の4ショット
に対し、右上り、左上りの対角方向の計測を11点ずつ
行なった場合、各ショット間でのステップ移動、及び位
置合わせに必要な時間を0.4秒,対角方向の計測点間
の移動、及び計測時間を0.2秒とすると、検出誤差
(オフセット補正量)を求めるために必要な時間は約2
0秒弱に過ぎない。
【0447】前述のように検出誤差(オフセット補正
量)の決定を各ロット多数枚の内一枚目のウエハに対し
てのみ行ない、次からのウエハについては一枚目で求め
た値を用いるようにすれば、スル−プットの低下は殆ど
無視できる。
【0448】この場合の計測手順を、図41,図42の
フロ−チャ−ト図に簡単に示す。
【0449】前述の実施例4では、測定点21のオフセ
ットを実験により定め、この値を基準に残りのオフセッ
トを決定していたが、下記の様に全てのオフセットを自
動設定してやり、オフセット設定の作業性を向上させる
事も可能である。
【0450】図40(A)に示したK区域の干渉の影響
で生じる測定誤差は、前述の様にパタ−ンの境界に測定
点が位置した場合に顕著になり、図40(A)の測定値
62、63の様に測定点の下のパタ−ンが領域91と9
2の境界で同一であっても、領域の配置が逆であると、
生じる測定誤差の大きさ(絶対値)は同じでも、その符
合は逆転するものである。
【0451】ここで、(n+1)個の高さ位置計測値を
考えた場合、測定値62と63,61と64は互いにキ
ャンセルするが、スクライブライン領域92とパタ−ン
の形成されていない領域93との境界領域の測定値65
のみ残る結果となる。
【0452】それ故、図40(A)に示したK区域の
(n+1)個の高さ位置計測値の平均値を考えると、 {1/(n+1)} ・Σ{FK r (m)}=Cpattern K r (m=
1〜n+1) と図40(A)の80に示す一定値に収束する。
【0453】次に、図43にウエハ2上でK区域と中心
対称の位置にある、O区域における右上りの計測値のソ
リ等の成分を補正した値「Fpattern O r (m)」を示
す。
【0454】ここで、(n+1)個の高さ位置計測値を
考えた場合、測定値62と63,61と64は互いにキ
ャンセルし、スクライブライン領域92とパタ−ンの形
成されていない領域93との境界領域の測定値65の
み、図40(A)に示したK区域と逆符合で残る結果と
なる。
【0455】それ故、図43に示したO区域の(n+
1)個の高さ位置計測値の平均値を考えると、 {1/(n+1)} ・Σ{Fo r (m)}=Cpattern o r (m
=1〜n+1) と図43の81に示す一定値に収束する。
【0456】すると、下記の値は {1/(n+1)} ・Σ{Fpattern K r (m)+Fpattern O r (m)} =Cpattern K r +Cpattern O r =0 となり、干渉の影響で生じる測定誤差が打ち消し合う事
になる。
【0457】同様に、ウエハ2上で中心対称の位置にあ
る区域の測定値の間には、 {1/(n+1)} ・Σ{Fpattern K l (m)+Fpattern O l (m)} =Cpattern K l +Cpattern O l =0 及び、 {1/(n+1)} ・Σ{Fpattern M r (m)+Fpattern Q r (m)} =Cpattern M r +Cpattern Q r =0 及び、 {1/(n+1)} ・Σ{Fpattern M l (m)+Fpattern Q l (m)} =Cpattern M l +Cpattern Q l =0 となり、干渉の影響で生じる測定誤差が打ち消し合う事
になる。
【0458】この測定誤差が打ち消し合う測定値の和を
用いて、各測定点のオフセットを設定する方法を、本出
願人は特開平2−198130号公報で提案している。
この方法を用いて、各測定点のオフセットは下記の様に
設定される。
【0459】すなわち、 PT19=Fpattern O r(n+1)−(Cpattern K r +Cpattern O r ) PT20=Fpattern Q l(1)−(Cpattern M l +Cpattern Q l ) PT21=Fpattern K r((n/2)+1)−(Cpattern K r +Cpattern O r ) PT22=Fpattern M l(n+1)−(Cpattern M l +Cpattern Q l ) PT23=Fpattern K r(1)−(Cpattern K r +Cpattern O r ) 及び、 BD1 =Fpattern K l(n+1)−(Cpattern K l +Cpattern O l ) BD2 =Fpattern O l(1)−(Cpattern K l +Cpattern O l ) BD3 =Fpattern M r(n+1)−(Cpattern M r +Cpattern Q r ) BD4 =Fpattern Q r(1)−(Cpattern M r +Cpattern Q r ) BD5 =Fpattern K l(1)−(Cpattern K l +Cpattern O l ) BD6 =Fpattern Q r(n+1)−(Cpattern M r +Cpattern Q r ) BD7 =Fpattern O l(n+1)−(Cpattern K l +Cpattern O l ) BD8 =Fpattern M r(1)−(Cpattern M r +Cpattern Q r ) BD9 =Fpattern O r(1)−(Cpattern K r +Cpattern O r ) BD10=Fpattern M l(1)−(Cpattern M l +Cpattern Q l ) BD11=Fpattern K r(n+1)−(Cpattern K r +Cpattern O r ) BD12=Fpattern Q l(n+1)−(Cpattern M l +Cpattern Q l ) とする。
【0460】この時、測定点21のオフセットは、 PT21=Fpattern Q l((n/2)+1)−(Cpattern M l +Cpattern Q l ) 等を用いても良い。
【0461】ここで求められた、5個のオフセットPT
19〜PT23、及び12個のオフセットBD1 〜BD12
メモリーに格納する。露光時のオフセットの反映のさせ
方は、前述の通りなので説明は省略する。
【0462】又、下記の様にオフセットを設定してやる
と、FK r (m)〜FQ l (m)の測定時のノイズ等による
ランダム誤差の影響を減少させることができる。
【0463】ここで、 Cpattern =(Cpattern K r +Cpattern O r +Cpattern K l +Cpattern O l +Cpattern M r +Cpattern Q r +Cpattern M l +Cpattern Q l )/8 及び、 Fpattern ((n/2)+1) ={Fpattern K r((n/2)+1) +Fpattern K r((n/2)+1) +Fpattern M r((n/2)+1) +Fpattern M l((n/2)+1) +Fpattern O r((n/2)+1) +Fpattern O l((n/2)+1) +Fpattern Q l((n/2)+1) +Fpattern Q l((n/2)+1) }/8 とする。
【0464】すると各測定点のオフセットは下記の様に
設定される。すなわち、 PT19=Fpattern O r(n+1)−Cpattern PT20=Fpattern Q l(1)−Cpattern PT21=Fpattern ((n/2)+1)−Cpattern PT22=Fpattern M l(n+1)−Cpattern PT23=Fpattern K r(1)−Cpattern 及び、 BD1 =Fpattern K l(n+1)−Cpattern BD2 =Fpattern O l(1)−Cpattern BD3 =Fpattern M r(n+1)−Cpattern BD4 =Fpattern Q r(1)−Cpattern BD5 =Fpattern K l(1)−Cpattern BD6 =Fpattern Q r(n+1)−Cpattern BD7 =Fpattern O l(n+1)−Cpattern BD8 =Fpattern M r(1)−Cpattern BD9 =Fpattern O r(1)−Cpattern BD10=Fpattern M l(1)−Cpattern BD11=Fpattern K r(n+1)−Cpattern BD12=Fpattern Q l(n+1)−Cpattern とする。
【0465】ここで求められた、5個のオフセットPT
19〜PT23、及び12個のオフセットBD1 〜BD12
メモリーに格納する。露光時のオフセットの反映のさせ
方は、前述の通りなので説明は省略する。
【0466】次に上記説明した面位置検出方法を実行し
た露光装置を利用した半導体デバイスの製造方法の実施
例を説明する。図44は半導体デバイス(ICやLSI
等の半導体チップ、あるいは液晶パネルやCCD等)の
製造のフローを示す。
【0467】ステップ1(回路設計)では半導体デバイ
スの回路設計を行う。ステップ2(マスク製作)では設
計した回路パターンを形成したマスクを製作する。一
方、ステップ3(ウエハ製造)ではシリコン等の材料を
用いてウエハを製造する。ステップ4(ウエハプロセ
ス)は前工程と呼ばれ、上記用意したマスクとウエハを
用いて、リソグラフィ技術によってウエハ上に実際の回
路を形成する。次のステップ5(組み立て)は後工程と
呼ばれ、ステップ4によって作成されたウエハを用いて
半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダ
イシング、ボンディング)、パッケージング工程(チッ
プ封入)等の工程を含む。ステップ6(検査)ではステ
ップ5で作成された半導体デバイスの動作確認テスト、
耐久性テスト等の検査を行なう。こうした工程を経て半
導体デバイスが完成し、これが出荷(ステップ7)され
る。
【0468】図45は上記ウエハプロセスの詳細なフロ
ーを示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸
化させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶
縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)ではウエハ
上に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオ
ン打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ1
5(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ス
テップ16(露光)では上記説明した露光装置によって
マスクの回路パターンをウエハに焼付露光する。
【0469】ステップ17(現像)では露光したウエハ
を現像する。ステップ18(エッチング)では現像した
レジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レジ
スト剥離)ではエッチングが済んで不要となったレジス
トを取り除く。これらのステップを繰り返し行なうこと
によって、ウエハ上に多重に回路パターンが形成され
る。
【0470】本実施例の製造方法を用いれば、従来は製
造が難しかった高集積度の半導体デバイスを製造するこ
とができる。
【0471】
【発明の効果】本発明によれば各要素を設定することに
より、 (2−イ)パターン転写を行なうウエハ表面のトポグラ
フィー計測し、工程毎にパターン転写を行なう領域に対
して投影レンズの像面を自動に合焦させることができ、
投影レンズの焦点深度の余裕を十分確保することが可能
となり、より高集積度の半導体素子の製造が可能となる
と共に、歩留まりも向上させることができる面位置検出
方法及びそれを用いた投影露光装置を達成することがで
きる。
【0472】
【0464】(2−ロ)露光領域対内に複数の焦点面位
置検出機構を形成したシステムにおいて、ウエハの周辺
部でも、中央部と同等の面位置の補正精度を得ることが
でき、それ故、ウエハ上全面の露光領域に対し、露光領
域の全面をパターン転写を行なう投影レンズの許容深度
内に位置させることができ、ソリの大きいウエハの周辺
部に位置する露光領域の歩留まりが、著しく向上すると
いう効果を有した面位置検出方法及びそれを用いた投影
露光装置を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の要部概略図
【図2】 図1の一部分の説明図
【図3】 図1のピンホール(及び複数微小ピンホー
ル)の説明図
【図4】 複数微小ピンホールのウエハ上へ投影した
ときの説明図
【図5】 複数微小ピンホールの各光束のウエハ面で
の挙動を示す説明図
【図6】 図1の検出面上でのウエハで反射された複
数微小ピンホール像を示す説明図
【図7】 図1の検出面上でのウエハで反射された複
数微小ピンホール像を示す説明図
【図8】 トポグラフィー測定のための格子とパター
ン領域の位置を示す説明図
【図9】 パターン領域のトポグラフィーを示す説明
【図10】 オフセット値(補正値)算出方法のフロー
チャート図
【図11】 オフセット値の設定を含む露光動作を示す
フローチャート図
【図12】 ステージ3上に2次元CCDセンサー12
0を配置した図
【図13】 ステージ3上にピンホール132付きの受
光素子131を配置した図
【図14】 オフセット量(補正量)を自動設定するフ
ローチャート図
【図15】 オフセット量(補正量)を自動設定するフ
ローチャート図
【図16】 オフセット量(補正量)を自動設定するフ
ローチャート図
【図17】 オフセット量(補正量)を自動設定するフ
ローチャート図
【図18】 パターン領域のトポグラフィーを示す説明
【図19】 トポグラフィー測定のための格子とパター
ン領域の位置を示す図
【図20】 従来例での光束のウエハ面での挙動を示す
【図21】 従来例での位置検出素子上でのウエハで反
射された光束の強度分布を示す図
【図22】 本発明の実施例2の要部概略図
【図23】 図22の一部分の説明図
【図24】 実施例2における露光領域と計測点の位置
関係を示す概略図
【図25】 実施例2におけるウエハ上に規則正しく形
成された露光領域を区域分けしたレイアウト図
【図26】 複数の測定点と露光領域との位置関係を示
す図
【図27】 実施例2におけるオフセット値算出方法の
フローチャート図
【図28】 実施例2におけるオフセット値算出方法の
フローチャート図
【図29】 実施例2におけるオフセット値算出方法の
フローチャート図
【図30】 実施例3における露光領域と計測点の位置
関係を示す概略図
【図31】 実施例3におけるウエハ上に規則正しく形
成された露光領域を区域分けしたレイアウト図
【図32】 測定点とパターンの境界との位置関係を示
す図
【図33】 実施例3におけるオフセット値算出方法の
フローチャート図
【図34】 本発明の実施例4の要部概略図
【図35】 図34の一部分の説明図
【図36】 実施例4における露光領域と計測点の位置
関係を示す概略図
【図37】 実施例4におけるウエハ上に規則正しく形
成された露光領域を区域分けしたレイアウト図
【図38】 複数測定点と露光領域との位置関係を示す
【図39】 露光領域の位置関係とパタ−ン構造を示す
概略図
【図40】 ソリのないときとある場合の高さ位置の計
測値及びソリの成分を示す概略図
【図41】 計測誤差の計測手順を示すフロ−チャ−ト
【図42】 計測誤差の計測手順を示すフロ−チャ−ト
【図43】 ソリの成分を補正した高さ位置の計測値を
示す概略図
【図44】 半導体デバイス製造フローの図
【図45】 ウエハプロセスの図
【符号の説明】
SA 光照射手段 SB 投影手段 SC 光電変換手段 1 投影レンズ 1a レチクル 2 ウエハ 3 ウエハステージ 4 ステージ制御手段 5 光源 6 コリメーターレンズ 7 スリット部材 8 レンズ系 9,10 ミラー 12〜16 補正光学系 17 位置検出素子(CCD) 18 フォーカス制御装置 71〜75 ピンホール 711〜714 微小ピンホール 721〜724 微小ピンホール 731〜734 微小ピンホール 741〜744 微小ピンホール 751〜754 微小ピンホール

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1物体上に描かれた第2パターンと該
    第2パターンに比べ焦点深度の小さい第1のパターンを
    同時に投影光学系を介して、段差を有するウエハ上に投
    影する前に、第2物体の該投影光学系の光軸方向に関す
    る複数箇所の面位置を測定し、該測定に基づいて、第2
    物体の表面を該投影光学系の像面に一致させる面位置検
    出方法において、該第2物体上の第1のパターンが投影
    される箇所の面位置を測定する段階と、該測定段階より
    得る面位置に基づいて第1のパターンが投影される箇所
    の面位置を該投影光学系の像面に一致させる段階とを有
    することを特徴とする面位置検出方法。
  2. 【請求項2】 前記第2物体上のパターン領域の測定点
    に複数の微小光束を投影し、該複数の微小光束の該第2
    物体からの反射光束を検出面上に投影し、該検出面上の
    該複数の微小光束の像を検出して記憶手段に記憶し、該
    記憶手段に記憶した複数の信号のうち特定の信号を用い
    て該第2物体の面位置情報を検出していることを特徴と
    する請求項1の面位置検出方法。
  3. 【請求項3】 レチクルの回路パターンを投影光学系に
    よりウエハ面上に投影露光する際、光照射手段から複数
    の微小光束を該ウエハ面上のパターン領域に斜め方向か
    ら入射させ、該パターン領域からの複数の反射光束を投
    影手段により光電変換手段の検出面上に導光し、該光電
    変換手段からの出力信号を利用して該ウエハ面上のパタ
    ーン領域の面位置情報を予め検出しておき、該面位置情
    報と該光電変換手段から得られる信号に基づいて駆動手
    段により該ウエハを該投影光学系の所定面に位置付けて
    いることを特徴とする投影露光装置。
  4. 【請求項4】 第1物体上のパターンを投影光学系を介
    して第2物体上の複数個のパターン領域に投影する際、
    該第2物体上のパターン領域内の複数の測定点での面位
    置情報を検出し、各々の測定点毎に面位置情報の補正値
    を測定する第1段階と該パターン領域と該複数の測定点
    との位置関係に応じて各測定点毎の面位置情報の補正に
    用いる補正値を選択し、該パターン領域の面位置情報を
    決定する第2段階とを介して、該第2物体の面位置情報
    を検出していることを特徴とする面位置検出方法。
  5. 【請求項5】 レチクル上のパターンを投影光学系を介
    してウエハ上の複数個のパターン領域に投影する際、面
    位置検出装置により該ウエハ上のパターン領域内の複数
    の測定点での面位置情報を検出し、各々の測定点毎に面
    位置情報の補正値を測定し、該パターン領域と該複数の
    測定点との位置関係に応じて各測定点毎の面位置情報の
    補正に用いる補正値を選択し、該パターン領域の面位置
    情報を決定して該第2物体の面位置情報を検出している
    ことを特徴とする投影露光装置。
  6. 【請求項6】 第1物体上のパターンを投影光学系を介
    して第2物体上のパターン領域に投影する際、該第2物
    体上のパターン領域内の複数の測定点の位置情報より該
    パターン領域の面形状を測定する際、該面形状測定値を
    該パターン領域のトポグラフィー変化により生じる誤差
    成分と光学要因の計測誤差量より生じる誤差成分とに分
    離し、光学要因の計測誤差量を該複数の測定点の補正値
    として算出し、該補正値を利用して該複数の測定点での
    計測値を調整することにより該パターン領域の面位置を
    決定するようにしたことを特徴とする面位置検出方法。
  7. 【請求項7】 請求項1,4,6の面位置検出方法を用
    いることを特徴とする半導体素子の製造方法。
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