JPH06235077A - メッキ密着性に優れたZn系合金メッキ鋼板 - Google Patents
メッキ密着性に優れたZn系合金メッキ鋼板Info
- Publication number
- JPH06235077A JPH06235077A JP4336793A JP4336793A JPH06235077A JP H06235077 A JPH06235077 A JP H06235077A JP 4336793 A JP4336793 A JP 4336793A JP 4336793 A JP4336793 A JP 4336793A JP H06235077 A JPH06235077 A JP H06235077A
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- JP
- Japan
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- plating
- layer
- steel sheet
- adhesion
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- Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 メッキ密着性に優れたZn系合金メッキ鋼板
に関するものであって、特にメッキ密着性を向上する。 【構成】 薄鋼板の上部に第一層としてNi−Feメッ
キ付着量0.05〜0.5g/m2 、Fe%0.01〜
5%をメッキし、第二層としてZn系合金メッキ層5g
/m2 以上をメッキする。
に関するものであって、特にメッキ密着性を向上する。 【構成】 薄鋼板の上部に第一層としてNi−Feメッ
キ付着量0.05〜0.5g/m2 、Fe%0.01〜
5%をメッキし、第二層としてZn系合金メッキ層5g
/m2 以上をメッキする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メッキ密着性に優れた
Zn系合金メッキ鋼板に関するものであって、特にメッ
キ密着性の向上を目的とするものである。
Zn系合金メッキ鋼板に関するものであって、特にメッ
キ密着性の向上を目的とするものである。
【0002】
【従来の技術】図3に従来技術例を示す。原板1は、一
般的には熱延又は冷延鋼板であり、板厚は特に規定しな
い。Niメッキ層4は、通常付着量0.1〜0.3g/
m2 で硫酸ニッケルをベースとする硫酸酸性溶液中にて
電解処理されることによって生じるものであり、Zn系
合金メッキ層3の密着性を向上させることを目的として
いる。Zn系合金メッキ層3は、一般的には付着量5g
/m2 以上で原板1の耐蝕性を向上させる目的で使用す
るものである。
般的には熱延又は冷延鋼板であり、板厚は特に規定しな
い。Niメッキ層4は、通常付着量0.1〜0.3g/
m2 で硫酸ニッケルをベースとする硫酸酸性溶液中にて
電解処理されることによって生じるものであり、Zn系
合金メッキ層3の密着性を向上させることを目的として
いる。Zn系合金メッキ層3は、一般的には付着量5g
/m2 以上で原板1の耐蝕性を向上させる目的で使用す
るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術では、
特に自動車外板に要求される低温でのメッキ密着性評点
0.5〜1.5のレベルを満足することができない。
特に自動車外板に要求される低温でのメッキ密着性評点
0.5〜1.5のレベルを満足することができない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来技術の課
題を有利に解決するためになされたものであり、この手
段は、薄鋼板の上部に第一層としてNi−Feメッキ付
着量0.05〜0.5g/m2 、Fe%0.01〜5%
をメッキし、第二層としてZn系合金メッキ層5g/m
2 以上をメッキすることを特徴とするメッキ密着性に優
れたZn系合金メッキ鋼板である。
題を有利に解決するためになされたものであり、この手
段は、薄鋼板の上部に第一層としてNi−Feメッキ付
着量0.05〜0.5g/m2 、Fe%0.01〜5%
をメッキし、第二層としてZn系合金メッキ層5g/m
2 以上をメッキすることを特徴とするメッキ密着性に優
れたZn系合金メッキ鋼板である。
【0005】以下図面に基づいて本発明を説明する。
【0006】図1は本発明による、メッキ密着性に優れ
た表面処理鋼板を示す図である。原板1は、一般的には
熱延又は冷延鋼板であり、板厚は特に規定しない。Ni
−Feメッキ層2は、付着量0.05〜0.5g/
m2 、Fe%0.01〜5%で、硫酸ニッケルをベース
とする硫酸酸性溶液中にて電解処理されることによって
生じるものである。上記のNi−Feメッキ付着量範囲
以外では、メッキ密着性向上効果が発揮されない。Zn
系合金メッキ層3は、一般的には付着量5g/m2以上
で原板1の耐蝕性を向上させる目的で使用するものであ
る。
た表面処理鋼板を示す図である。原板1は、一般的には
熱延又は冷延鋼板であり、板厚は特に規定しない。Ni
−Feメッキ層2は、付着量0.05〜0.5g/
m2 、Fe%0.01〜5%で、硫酸ニッケルをベース
とする硫酸酸性溶液中にて電解処理されることによって
生じるものである。上記のNi−Feメッキ付着量範囲
以外では、メッキ密着性向上効果が発揮されない。Zn
系合金メッキ層3は、一般的には付着量5g/m2以上
で原板1の耐蝕性を向上させる目的で使用するものであ
る。
【0007】表1のメッキ液組成及びメッキ条件は以下
の理由にて規定される。
の理由にて規定される。
【0008】
【表1】
【0009】硫酸ニッケルは、100g/リットル以下
では、いわゆるメッキの焼けが発生しメッキ密着性向上
効果が発揮されない。400g/リットル以上では、板
によるメッキ槽からのメッキ液持ち出しによる損失が大
きくなる。フリー硫酸は、0.1g/リットル以下では
溶液中の金属イオンが水酸化物となり、メッキ密着性向
上効果が発揮されない。3.5g/リットル以上では、
Ni−Feメッキ析出効率が低下する。Fe2+は0.1
〜10g/リットル以外の範囲ではメッキ密着性向上効
果が発揮されない。これはFe2+の存在によりNi−F
eメッキ層の析出形態が変化し、原板表面のNi−Fe
メッキ層被覆率が変化するためだと考えられる。Fe+3
は、不純物として存在するが、Ni−Feメッキ析出効
率低下防止の観点より5g/リットル以下が望ましい。
Zn2+は、Ni−Feメッキ析出効率低下防止の観点よ
り2g/リットル以下が望ましい。メッキ液温度につい
ては、メッキ液電導度向上と昇温用蒸気使用量との兼ね
合いより30〜70℃が望ましい。メッキ電流密度は、
Ni−Feメッキ析出効率低下防止の観点より、10A
/dm2 以上が望ましい。
では、いわゆるメッキの焼けが発生しメッキ密着性向上
効果が発揮されない。400g/リットル以上では、板
によるメッキ槽からのメッキ液持ち出しによる損失が大
きくなる。フリー硫酸は、0.1g/リットル以下では
溶液中の金属イオンが水酸化物となり、メッキ密着性向
上効果が発揮されない。3.5g/リットル以上では、
Ni−Feメッキ析出効率が低下する。Fe2+は0.1
〜10g/リットル以外の範囲ではメッキ密着性向上効
果が発揮されない。これはFe2+の存在によりNi−F
eメッキ層の析出形態が変化し、原板表面のNi−Fe
メッキ層被覆率が変化するためだと考えられる。Fe+3
は、不純物として存在するが、Ni−Feメッキ析出効
率低下防止の観点より5g/リットル以下が望ましい。
Zn2+は、Ni−Feメッキ析出効率低下防止の観点よ
り2g/リットル以下が望ましい。メッキ液温度につい
ては、メッキ液電導度向上と昇温用蒸気使用量との兼ね
合いより30〜70℃が望ましい。メッキ電流密度は、
Ni−Feメッキ析出効率低下防止の観点より、10A
/dm2 以上が望ましい。
【0010】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。
る。
【0011】冷延鋼板表面に表2に示すメッキ液組成及
びメッキ条件にて付着量を変えてNi−Feメッキを行
い、更に上層にZn系合金メッキを施し、低温にて上層
のZn系合金メッキ層の密着性を調査した。その調査結
果を図2に示す。
びメッキ条件にて付着量を変えてNi−Feメッキを行
い、更に上層にZn系合金メッキを施し、低温にて上層
のZn系合金メッキ層の密着性を調査した。その調査結
果を図2に示す。
【0012】
【表2】
【0013】図2中、メッキ密着性評点は0〜5までで
評点が少ないほど密着性良好である。メッキ密着性評価
試験は、表2のメッキ液組成及びメッキ条件にて、原板
表面にNi−Feメッキ0.2g/m2 を施した鋼板上
に、更に20g/m2 のZn−Ni(Ni%=10%)
を実施し、その後化成処理、電着塗装、中塗り塗装及び
上塗り塗装を行った鋼板をサンプルとして用いた。上記
サンプルを−20℃に冷却し、スピードを変化させてダ
イヤモンドをサンプルに衝突させる。その際、発生する
塗膜及びメッキ層の剥離面積により評点を決定した。
評点が少ないほど密着性良好である。メッキ密着性評価
試験は、表2のメッキ液組成及びメッキ条件にて、原板
表面にNi−Feメッキ0.2g/m2 を施した鋼板上
に、更に20g/m2 のZn−Ni(Ni%=10%)
を実施し、その後化成処理、電着塗装、中塗り塗装及び
上塗り塗装を行った鋼板をサンプルとして用いた。上記
サンプルを−20℃に冷却し、スピードを変化させてダ
イヤモンドをサンプルに衝突させる。その際、発生する
塗膜及びメッキ層の剥離面積により評点を決定した。
【0014】比較例として、Ni−Feメッキ無しの条
件では(□印)、メッキ密着性評点は3〜5までで自動
車外板に要求される低温でのメッキ密着性評点0.5〜
1.5のレベルを満足することができない。
件では(□印)、メッキ密着性評点は3〜5までで自動
車外板に要求される低温でのメッキ密着性評点0.5〜
1.5のレベルを満足することができない。
【0015】さらに比較例としてNiメッキ実施の条件
では(◇印)、Ni付着量0.15〜0.25g/m2
の条件でメッキ密着性評点1.7〜1.9で自動車外板
に要求される低温でのメッキ密着性評点0.5〜1.5
のレベルを満足することができない。
では(◇印)、Ni付着量0.15〜0.25g/m2
の条件でメッキ密着性評点1.7〜1.9で自動車外板
に要求される低温でのメッキ密着性評点0.5〜1.5
のレベルを満足することができない。
【0016】本発明でのNi−Feメッキ実施の条件で
は(●印)、Ni−Fe付着量0.05〜0.5g/m
2 の条件でメッキ密着性評点1.0〜1.5で自動車外
板に要求される低温でのメッキ密着性評点0.5〜1.
5のレベルを満足することができる。
は(●印)、Ni−Fe付着量0.05〜0.5g/m
2 の条件でメッキ密着性評点1.0〜1.5で自動車外
板に要求される低温でのメッキ密着性評点0.5〜1.
5のレベルを満足することができる。
【0017】
【発明の効果】本発明により、図2に示すように自動車
外板に要求される低温でのメッキ密着性評点0.5〜
1.5のレベルを満足することができる。
外板に要求される低温でのメッキ密着性評点0.5〜
1.5のレベルを満足することができる。
【図1】本発明のメッキ密着性に優れたZn系合金メッ
キ鋼板の縦断面説明図である。
キ鋼板の縦断面説明図である。
【図2】Ni−Fe又はNiメッキ付着量とメッキ密着
性との関係を示すグラフである。
性との関係を示すグラフである。
【図3】従来のZn系合金メッキ鋼板の縦断面説明図で
ある。
ある。
1 原板 2 Ni−Feメッキ層 3 Zn系合金メッキ層 4 Niメッキ層
Claims (1)
- 【請求項1】 薄鋼板の上部に第一層としてNi−Fe
メッキ付着量0.05〜0.5g/m2 、Fe%0.0
1〜5%をメッキし、第二層としてZn系合金メッキ層
5g/m2 以上をメッキすることを特徴とするメッキ密
着性に優れたZn系合金メッキ鋼板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4336793A JP2946154B2 (ja) | 1993-02-09 | 1993-02-09 | メッキ密着性に優れたZn系合金メッキ鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4336793A JP2946154B2 (ja) | 1993-02-09 | 1993-02-09 | メッキ密着性に優れたZn系合金メッキ鋼板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06235077A true JPH06235077A (ja) | 1994-08-23 |
JP2946154B2 JP2946154B2 (ja) | 1999-09-06 |
Family
ID=12661881
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4336793A Expired - Lifetime JP2946154B2 (ja) | 1993-02-09 | 1993-02-09 | メッキ密着性に優れたZn系合金メッキ鋼板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2946154B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20140031337A (ko) | 2011-07-29 | 2014-03-12 | 신닛테츠스미킨 카부시키카이샤 | 합금화 용융 아연 도금층 및 그것을 가진 강판 및 그 제조 방법 |
-
1993
- 1993-02-09 JP JP4336793A patent/JP2946154B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20140031337A (ko) | 2011-07-29 | 2014-03-12 | 신닛테츠스미킨 카부시키카이샤 | 합금화 용융 아연 도금층 및 그것을 가진 강판 및 그 제조 방법 |
US9551057B2 (en) | 2011-07-29 | 2017-01-24 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation | Galvannealed layer and steel sheet comprising the same, and method for producing the same |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2946154B2 (ja) | 1999-09-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990525 |