JPH06234692A - ヒドロキシベンズアルデヒドの選択的製造方法 - Google Patents

ヒドロキシベンズアルデヒドの選択的製造方法

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JPH06234692A
JPH06234692A JP5288427A JP28842793A JPH06234692A JP H06234692 A JPH06234692 A JP H06234692A JP 5288427 A JP5288427 A JP 5288427A JP 28842793 A JP28842793 A JP 28842793A JP H06234692 A JPH06234692 A JP H06234692A
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ラウレント・ヴァイセ
Robert Neunteufel
ローベルト・ノイントイフェル
Heinz Strutz
ハインツ・シュトゥルツ
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Hoechst AG
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    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C45/00Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
    • C07C45/49Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reaction with carbon monoxide
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 選択的ヒドロキシベンズアルデヒドの製造法
を提供する。 【構成】 式(1)(R1 〜R4 はH、F、Clまたは
Br原子、アルキル、アルコキシ、フェニル、ナフチ
ル、フェニルアルキル、ナフチルアルキル、フェノキシ
または(不)飽和シクロペンテンまたはシクロヘキセン
残基であり、そしてR1 〜R4 はヒドロキシベンゼン環
C原子と一緒に1または2置換あるいはヒドロキシ置換
イソ環式または複素環式環を形成する)のヒドロキシベ
ンズアルデヒドを一般式(2)のフェノール1モルを耐
圧容器内で弗化水素約5〜100モルおよび三弗化硼素
約0.5+x〜1.5+xモル(xは上記式(2)で表
される出発化合物中のO原子の数)と混合し、混合物を
温度を約−10℃〜100℃に設定し、約10〜150
バールの圧力に到達するまで一酸化炭素を通過させ、そ
して混合物を到達した所望の圧力で反応させることによ
って製造する。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フェノールおよびフェ
ノール誘導体を選択的にホルミル化して対応するヒドロ
キシベンズアルデヒドとすることによる改良された、技
術的に単純なヒドロキシベンズアルデヒドの製造方法に
関する。
【0002】
【従来技術】ヒドロキシベンズアルデヒドは、化粧品工
業におけるUV吸収剤として、更には蛍光増白剤、染料
および医薬品ないし穀物保護生成物に使用される桂皮酸
誘導体の重要な中間体である(ドイツ特許出願公開第2
7 32 227号明細書)。3,5−ジアルキル−4
−ヒドロキシベンズアルデヒドは、酸化防止剤として使
用されている(米国特許第3 974 223号明細
書)。加えて、これらは、ベンゾオキサジン(この群の
化合物は特に穀物保護領域において技術的に興味深い)
の合成における重要な出発原料である(ヨーロッパ特許
第289 171号明細書)。更に、これらは、香粧品
および写真薬品の工業的合成の重要な中間体である(ヨ
ーロッパ特許第451 650号明細書)。
【0003】ヒドロキシベンズアルデヒドの製造に関し
ては、実質的に全ての有機化学に関する便覧(Houb
en−Weyl E3、第4版)に見出されるように数
多くの方法が、公知である。しかしながら、これらの全
ての方法は、以下の欠点、すなわち分離困難な異性体の
生成、多段階合成、多量の塩の生成、低い収量、入手困
難な出発原料のうち一つまたはそれ以上を有している。
【0004】公知のヒドロキシベンズアルデヒドの直接
的製造方法は、対応するフェノールのカルボニル化であ
る。しかしながら、フェノールをGattermann
−Koch反応によりカルボニル化することができない
ことが示されている(Advanced Organi
c Chemistry,1983年,McGraw−
Hill,第494頁)。加えて、塩化アンモニウムに
使用量は相当な排水問題を導いてしまう。
【0005】過剰のオルソ蟻酸エステルジクロライドま
たはオルソ蟻酸エステルおよび三塩化アルミニウムまた
は四塩化チタンによるフェノールのホルミル化は、収率
に乏しく、選択率が低く、そして関連する分離問題ない
し多量のハロゲン化金属の使用に関連する排水問題のた
めに工業的に支持されない(Chem. Ber.96
(1963年)第308頁)。
【0006】ドイツ特許出願公開第27 32 227
号明細書は、弗化水素中でのハロゲンシアニドとのGa
ttermann−Koch反応を記載しているが、こ
れは相当な安全性の問題を導いてしまう。
【0007】更にまた、フェノール誘導体、例えばグア
イアコールを弗化水素/三弗化硼素混合物中で蟻酸メチ
ルでカルボキシル化することも公知である(ヨーロッパ
特許開第300 861号明細書)。しかしながら、こ
の反応は、主として混合物を導いてしまい、そして大過
剰の三弗化硼素を必要とする。
【0008】フェノールを弗化水素/三弗化硼素中で一
酸化炭素によりp−ヒドロキシベンズアルデヒドに転化
することも公知である(石油学会誌11(1968年)
第690頁)。この方法による完全な転化のためには、
300バールの一酸化炭素圧が要求され、その結果各々
61モルおよび13モル%のパラ−およびオルソ−ヒド
ロキシベンズアルデヒド、すなわち異性体の混合物が生
成する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、選択的ヒドロキシベンズアルデヒドの製造を提供す
ることによって公知の方法の欠点を回避することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】驚くべきことに、一般式
(1)
【0011】
【化3】 (式中、R1 、R2 、R3 およびR4 は同一または異な
って、水素、弗素または塩素または臭素原子であるか、
または弗素原子で置換されてもよいアルキル(C1 〜C
6 )基、アルコキシ(C1 〜C4 )基、芳香族核におい
て弗素、塩素または臭素原子によりあるいはアルキル
(C1 〜C4 )またはアルコキシ(C1 〜C4 )基によ
り置換されてもよいアリール(C6 〜C14)、例えばフ
ェニルまたはナフチル基、または基、芳香族核において
弗素、塩素または臭素原子によりあるいはアルキル(C
1〜C4 )またはアルコキシ(C1 〜C4 )基により置
換されてもよいアリール(C6 〜C14)−アルキル(C
1 〜C6 )、例えばフェニルアルキル(C1 〜C6)ま
たはナフチルアルキル(C1 〜C6 )であり、またはア
ルキル(C1 〜C4 )基により置換されてもよい5−ま
たは6−員飽和または不飽和炭素環、例えばシクロペン
チル、シクロペンタジエニル、シクロヘキシルまたはシ
クロヘキサジエニル、または弗素、塩素または臭素原子
によりあるいはアルキル(C1 〜C4 )またはアルコキ
シ(C1 〜C4 )基により置換されてもよいアリールオ
キシ(C6 〜C10)、例えばフェノキシ基であり、そし
てR1 、R2 、R3 およびR4 はこれらが配置されるヒ
ドロキシベンゼン環炭素原子と一緒になって、アルキル
(C1 〜C4 )基で置換されてもよくそしてヒドロキシ
ルまたはアルデヒド基が相互にオルトまたはパラ位にあ
る1または2置換あるいはヒドロキシ置換イソ環式また
は複素環式環を形成する)で表されるヒドロキシベンズ
アルデヒドが有利な方法で、一般式(2)
【0012】
【化4】 (式中、R1 、R2 、R3 およびR4 は上記と同じ意味
を有する)で表されるフェノール1モルを、場合により
反応体に対して不活性な有機溶剤中で、耐圧容器内で弗
化水素約5ないし約100モル、好ましくは約20ない
し約50モルおよび三弗化硼素約0.5+xないし1.
5+xモル、好ましくは約0.9+xないし1.2+x
モル(但し、xは上記式(2)で表される出発化合物中
に含有される酸素原子の数である)と混合し、この混合
物を温度を約−10℃ないし約100℃、好ましくは約
0°ないし約80℃に設定し、引き続いてに約10ない
し150バール、好ましくは約20ないし100バール
の圧力に到達するまで一酸化炭素をこの初期に充填され
た混合物中通過させ、そして該混合物を到達した所望の
圧力で反応させることによって製造することができると
いうことを見出した。
【0013】本発明の方法の更なる詳細は、下記の通り
である。反応体に対して不活性な有機溶剤は、例えば塩
化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタ
ン、ヘキサンおよびヘプタンである。しかしながら、こ
の反応は、純粋な無水弗化水素を用いて、すなわち不活
性溶剤の不存在下に行うのが好ましい。
【0014】反応時間は、一般に約30分ないし約50
時間、好ましくは約1時間ないし約24時間の範囲であ
る。上記式(2)で表される化合物を先ず導入し、次い
で弗化水素を添加するのが好ましいが、逆の添加順序も
可能である。引き続いて、三弗化硼素をいっぺんに添加
するのが好都合である。しかしながら、この添加は、少
しずつ行うのも可能である。所望の反応温度に到達した
後、所望の一酸化炭素圧を設定し、そして必要により反
応の際に再調整する。しかしながら、一酸化炭素圧は、
反応の際に再調整が不要であるように設定される。
【0015】上記の一般的および好適な温度範囲内で特
に最適な温度を、使用される上記式(2)で表される特
別な出発原料に従って、すなわち、出発化合物のベンゼ
ン核に配置される置換基に従って選択されそして使用さ
れるべきである。
【0016】本発明の方法は、異なって置換されたヒド
ロキシベンズアルデヒドが単純な短い合成(一段階法)
により選択的にそして定量的収量までの量で得ることが
できるという点で際立っている。従来技術の方法と比較
して、比較的に低い圧力においてでさえも高い収率およ
び選択率が達成されるという利点がある。更に別の利点
は、触媒成分である弗化水素および三弗化硼素を回収す
ることが基本的には可能であるということである。
【0017】
【実施例】以下の実施例は、これに限定されることなし
に本発明の方法を説明するものである。
【0018】例1 4−ヒドロキシベンズアルデヒドの製造 フェノール9.41g(100mモル)を250ml容
量のステンレス鋼製のオートクレーブ中で無水弗化水素
100g(5モル)および三弗化硼素14g(206m
モル)と混合する。引き続いて、この反応混合物を40
℃に加熱し、そして一酸化炭素を圧力が50バールに到
達するまで通過させる。この圧力は反応時間の際に多数
回再調整しなければならない。1時間後、反応溶液を氷
1kgに注ぎ、そしてKOH溶液で中和する。水相を多
数回酢酸エチルで抽出した後、一緒にした有機相をMg
SO4 で乾燥させる。溶剤を減圧下に留去すると、固体
12.2gが得られる。定量1 H−NMRスペクトルに
より80%(理論量の80%)として4−ヒドロキシベ
ンズアルデヒドが得られ、サリチルアルデヒドの割合は
0.1%未満である。
【0019】例2 4−ヒドロキシ−3−メチルベンズアルデヒドの製造 o−クレゾール10.8g(100mモル)を250m
l容量のステンレス鋼製のオートクレーブ中で無水弗化
水素100g(5モル)および三弗化硼素13.8g
(203mモル)と混合する。引き続いて、この反応混
合物を40℃に加熱し、そして一酸化炭素を圧力が10
0バールに到達するまで通過させる。この圧力は反応時
間の際に多数回再調整しなければならない。14時間
後、反応溶液を氷1kgに注ぎ、そしてKOH溶液で中
和する。更に例1の通りに後処理してオイル分13.5
gが得られる。1 H−NMRスペクトルおよびガスクロ
マトグラフィーにより95%(理論量の94%)として
得られた4−ヒドロキシ−3−メチルベンズアルデヒド
が与えられる。
【0020】例3(比較例) 4−ヒドロキシ−3−メチルベンズアルデヒドの製造 o−クレゾール10.8g(100mモル)を250m
l容量のステンレス鋼製のオートクレーブ中で無水弗化
水素100g(5モル)および三弗化硼素14g(20
6mモル)と混合する。引き続いて、この反応混合物を
先ず室温で圧力が100バールに到達するまで通過さ
せ、次いで40℃に加熱し、そして22時間攪拌する。
次いで、この反応溶液を氷1kgに注ぎ、そしてKOH
溶液で中和する。更に例1の通りに後処理して生成物1
3.5gが得られる。4−ヒドロキシ−3−メチルベン
ズアルデヒドと異性体である2−ヒドロキシ−3−メチ
ルベンズアルデヒドとのモル比は、83:17(各々理
論量の82%および17%)である。
【0021】例4 4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルベンズアルデヒドの
製造 2,6−ジメチルフェノール12.2g(100mモ
ル)を250ml容量のステンレス鋼製のオートクレー
ブ中で無水弗化水素100g(5モル)および三弗化硼
素14.5g(213mモル)と混合する。引き続い
て、この反応混合物を22℃で一酸化炭素を圧力が11
0バールに到達するまで通過させる。この圧力は反応時
間の際に多数回再調整しなければならない。1時間後、
反応溶液を氷1kgに注ぎ、そしてKOH溶液で中和す
る。更に例1の通りに後処理して固形分14.8gが得
られ、その1 H−NMRは4−ヒドロキシ−3,5−ジ
メチルベンズアルデヒドであることを示している。得ら
れたこの化合物の純度は98%(理論量の97%)であ
った。
【0022】2,6−ジメチルフェノールをメチレンク
ロライド、クロロホルムまたは四塩化炭素の溶液として
導入し、その他の操作がこの例に記載された通りである
場合、実質的に同一の結果が得られる。
【0023】例5 2−ヒドロキシ−4,5−ジメチルベンズアルデヒドの
製造 3,4−ジメチルフェノール12.2g(100mモ
ル)を250ml容量のステンレス鋼製のオートクレー
ブ中で無水弗化水素100g(5モル)および三弗化硼
素14.2g(208mモル)と混合する。引き続い
て、この反応混合物を40℃で一酸化炭素を圧力が11
0バールに到達するまで通過させる。この圧力は反応時
間の際に多数回再調整しなければならない。22時間
後、反応溶液を氷1kgに注ぎ、そしてKOH溶液で中
和する。更に例1の通りに後処理して2−ヒドロキシ−
4,5−ジメチルベンズアルデヒド14.8gが得ら
れ、その純度は98%(理論量の97%)であるとガス
クロマトグラフィーにより測定される。主要成分の異性
体である5,6−ジメチル−2−ヒドロキシベンズアル
デヒドの生成はここでは観察されない。
【0024】例6(比較例) 2−ヒドロキシ−4,5−ジメチルベンズアルデヒドの
製造 3,4−ジメチルフェノール12.2g(100mモ
ル)を250ml容量のステンレス鋼製のオートクレー
ブ中で無水弗化水素100g(5モル)および三弗化硼
素14g(206mモル)と混合する。引き続いて、こ
の反応混合物を室温で一酸化炭素を圧力が100バール
に到達するまで通過させる。次いで、この反応混合物を
40℃に加熱し、そして22時間攪拌する。反応溶液を
氷1kgに注ぎ、そしてKOH溶液で中和する。更に例
1の通りに後処理して95:5の比率で(各々理論量の
85%および4.5%)2−ヒドロキシ−4,5−ジメ
チルベンズアルデヒドおよび5,6−ジメチル−2−ヒ
ドロキシベンズアルデヒドからなる固形分が得られる。
【0025】例7 3−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−
ナフサアルデヒドの製造 5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフトール5g
(33.7mモル)を250ml容量のステンレス鋼製
のオートクレーブ中で無水弗化水素50g(2.5モ
ル)および三弗化硼素5g(73mモル)と混合する。
引き続いて、この反応混合物を40℃に加熱し、そして
一酸化炭素を圧力が150バールに到達するまで通過さ
せる。この圧力は反応時間の際に多数回再調整しなけれ
ばならない。22時間後、反応溶液を氷1kgに注ぎ、
そして濃KOH溶液で中和する。更に例1の通りに後処
理して固形分5.7gが得られ、そしてその1 H−NM
Rスペクトルは比較化合物としての3−ヒドロキシ−
5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフサアルデヒド
のものと一致している。GP純度は95%(理論量の9
1%)である。
【0026】5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフ
トールをメチレンクロライド、クロロホルムまたは四塩
化炭素の溶液として導入し、その他の操作がこの例に記
載された通りである場合、実質的に同一の結果が得られ
る。
【0027】例8 4−ヒドロキシ−3−エチルベンズアルデヒドの製造 2−エチルフェノール12.2g(100mモル)を2
50ml容量のステンレス鋼製のオートクレーブ中で無
水弗化水素100g(5モル)および三弗化硼素14.
5g(212mモル)と混合する。引き続いて、この反
応混合物を40℃に加熱し、そして一酸化炭素を圧力が
50バールに到達するまで通過させる。この圧力は反応
時間の際に多数回再調整しなければならない。1時間
後、反応溶液を氷1kgに注ぎ、そして濃KOH溶液で
中和する。更に例1の通りに後処理して4−ヒドロキシ
−3−エチルベンズアルデヒドとして特徴付けされる褐
色オイル分10.6gが得られるガスクロマトグラフィ
ーにより測定された純度は、95%(理論値の91%)
である。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (式中、R1 、R2 、R3 およびR4 は同一または異な
    って、水素、弗素または塩素または臭素原子であるか、
    または弗素原子で置換されてもよいアルキル(C1 〜C
    6 )基、アルコキシ(C1 〜C4 )基、芳香族核におい
    て弗素、塩素または臭素原子によりあるいはアルキル
    (C1 〜C4 )またはアルコキシ(C1 〜C4 )基によ
    り置換されてもよいフェニルまたはナフチル基、または
    芳香族核において弗素、塩素または臭素原子によりある
    いはアルキル(C1 〜C 4 )またはアルコキシ(C1
    4 )基により置換されてもよいフェニルアルキル(C
    1 〜C6 )またはナフチルアルキル(C1 〜C6 )であ
    り、アルキル(C1 〜C4 )基により置換されてもよい
    シクロペンチル、シクロペンタジエニル、シクロヘキシ
    ルまたはシクロヘキサジエニル、または芳香族核におい
    て弗素、塩素または臭素原子によりあるいはアルキル
    (C1 〜C 4 )またはアルコキシ(C1 〜C4 )基によ
    り置換されてもよいフェノキシ基であり、そしてR1
    2 、R3 およびR4 はこれらが配置されるヒドロキシ
    ベンゼン環炭素原子と一緒になって、アルキル(C1
    4 )基で置換されてもよくそしてヒドロキシルまたは
    アルデヒド基が相互にオルトまたはパラ位にある1また
    は2置換あるいはヒドロキシ置換イソ環式または複素環
    式環を形成する)で表されるヒドロキシベンズアルデヒ
    ドの製造方法であって、一般式(2) 【化2】 (式中、R1 、R2 、R3 およびR4 は上記と同じ意味
    を有する)で表されるフェノール1モルを、場合により
    反応体に対して不活性な有機溶剤中で、耐圧容器内で弗
    化水素約5ないし約100モルおよび三弗化硼素約0.
    5+xないし1.5+xモル(但し、xは上記式(2)
    で表される出発化合物中に含有される酸素原子の数であ
    る)と混合し、この混合物を温度を約−10℃ないし約
    100℃に設定し、引き続いて約10ないし150バー
    ルの圧力に到達するまで一酸化炭素をこの初期に充填さ
    れた混合物中通過させ、そして該混合物を到達した所望
    の圧力で反応させる、ことを含む、上記方法。項1の成
    形用組成物。
  2. 【請求項2】 弗化水素約20ないし約50モルを使用
    する請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 反応を三弗化硼素約0.9+xないし約
    1.2ないしxモル(但し、xは請求項1に記載された
    意味を有する)を用いて行う請求項1および請求項2の
    いずれか一つの方法。
  4. 【請求項4】 三弗化硼素1モルを使用する請求項1な
    いし請求項3のいずれか一つの方法。
  5. 【請求項5】 反応を約0°ないし80℃の温度で行う
    請求項1ないし請求項4のいずれか一つの方法。
  6. 【請求項6】 反応を約20ないし約100バールのC
    O圧で行う請求項1ないし請求項5のいずれか一つの方
    法。
  7. 【請求項7】 設定されたCO圧が反応際に降下した場
    合に再調整する請求項1ないし請求項6のいずれか一つ
    の方法。
  8. 【請求項8】 初期の内容物が反応体に対して不活性な
    有機溶剤に溶解された上記一般式(2)で表される化合
    物からなる請求項1ないし請求項7のいずれか一つの方
    法。
  9. 【請求項9】 初期の内容物がメチレンクロライド、ク
    ロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、ヘキサンま
    たはヘプタンに溶解された上記一般式(2)で表される
    化合物からなる請求項1ないし請求項8のいずれか一つ
    の方法。
  10. 【請求項10】 添加の順序が弗化水素、式(2)で表
    される化合物、三弗化硼素である請求項1ないし請求項
    9のいずれか一つの方法。
JP5288427A 1992-11-20 1993-11-17 ヒドロキシベンズアルデヒドの選択的製造方法 Withdrawn JPH06234692A (ja)

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DE4239101 1992-11-20

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