JPH0623375B2 - 感温性組成物 - Google Patents

感温性組成物

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JPH0623375B2
JPH0623375B2 JP59235082A JP23508284A JPH0623375B2 JP H0623375 B2 JPH0623375 B2 JP H0623375B2 JP 59235082 A JP59235082 A JP 59235082A JP 23508284 A JP23508284 A JP 23508284A JP H0623375 B2 JPH0623375 B2 JP H0623375B2
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JP
Japan
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temperature
sensitive composition
polymer
water
monomer
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JP59235082A
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竹男 松本
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Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は温度変化に伴って、透明状態から不透明状態に
可逆的に相変化する感温性組成物に関する。本発明の組
成物は、ある温度を境に可逆的に相転移現象を示して親
水性疎水性を示すものであり、これらは感温性素材と
して、センサーや遮光体あるいは熱可逆型吸着剤など多
分野のへの応用が可能である。
〔従来の技術〕
従来、熱可逆的溶解挙動を示す水溶性分子としては、ポ
リビニルアルコールの部分ケン化物、ポリエチレンオキ
シドが知られている。これらの水溶性高分子の相転移温
度(くもり点)はぞれぞれ90〜100℃,95〜10
0℃という高温領域にある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
前述水溶性高分子は相転移温度が90℃以上と高く、ま
た温度範囲もせまいなどの欠点を有しており、比較的低
温での作動が要求されるセンサー、遮光体あるいは熱可
逆型吸着剤などへの応用が困難であるという問題点があ
った。
〔問題を解決するための手段〕
本発明者は、前記のような欠点のない感温性組成物を得
るために研究を重ねた結果、オキシエチレン基を側鎖に
有する重合体が、オキシエチレン単位の含有量や側鎖の
オキシエチレン鎖長などを制御することにより、自由に
相転移温度を変化しうる事を見いだして本発明に至っ
た。
すなわち、本発明は、下記一般式(I)で示される単量体
の1種または2種以上の単量体を重合または一般式(I)
で示される単量体と他のエチレン性不飽和単量体とを共
重合して得られる重合体と水とを含む感温性組成物を提
供するものである。
(但し式中、Rは水素またはメチル基を表わし、R
は炭素数1から4のアルキル基またはフェニル基を表わ
す。nは2〜50の整数を表わす。) 本発明に使用する一般式(I)で示される単量体の具体例
としては、たとえばメトキシ(ポリ)エチレングリコー
ルモノアクリレート,メトキシ(ポリ)エチレングリコ
ールモノメタクリレート,エトキシ(ポリ)エチレング
リコールモノアクリレート,エトキシ(ポリ)エチレン
グリコールモノメタクリレート,n−プロピル(ポリ)
エチレングリコールモノアクリレート,n−プロピル
(ホリ)エチレングリコールモノメタクリレート,イソ
プロピル(ポリ)エチレングリコールモノアクリレー
ト,イソプロピル(ポリ)エチレングリコールモノメタ
クリレート,n−ブチル(ポリ)エチレングリコールモ
ノアクリレート,n−ブチル(ポリ)エチレングリコー
ルモノメクリレート,イソブチル(ポリ)エチレングリ
コールモノアクリレート、イソブチル(ポリ)エチレン
グリコールモノメタクリレート,t−ブチル(ポリ)エ
チレングリコールモノアクリレート,t−ブチル(ポ
リ)エチレングリコールモノメタクリレート,フェノキ
シ(ポリ)エチレングリコールモノアクリレート,フェ
ノキシ(ポリ)エチレングリコールモノメタクリレート
などがある。
上記単量体中のオキシエチレン単位の繰り返し数nは2
〜50であり、好ましくは〜30である。
共重合可能な他のエチレン性不飽和単量体の例として
は、たとえばアクリル酸アルキルエステル,メタクリル
酸アルキルエステル,アクリロニトリル,酢酸ビニル,
スチレンなどがある。
重合方法としては、ラジカル重合触媒の存在下で溶液、
乳化、懸濁、塊状などの重合方法のほかイオン重合、光
重合など公知の方法が利用できる。
本発明に用いる重合体の分子量について時に制限はない
が、5000〜50万程度のものが使用できる。
本発明に用いる重合体が効果的に相転移現象を示すため
には、この重合体が一般式(I)で示される単量体を10
〜100重量%含む単量体を重合または共重合して得た
ものであることが好ましく、さらに好ましくは30〜1
00重量%のものである。
本発明の感温性組成物が所定の相転移現象を示すために
は、前記重合体と水とが共存する必要があり、その含水
率は0.5〜99.5重量%が好ましく、特に好ましく
は1〜99重量%である。
本発明の感温性組成物は、重合体中に含まれるオキシエ
チレン単位の含有量によって相転移温度を変化させるこ
とができる。すなわち相転移温度は、使用する一般式
(I)で示される単量体と他のエチレン性不飽和単量体の
種類およびその配合量、単量体の配列のしかたによって
任意に選択することができる。また、感温性組成物の物
性も、単量体の種類や配合組成および水の含有量によ
り、液状から可とう性のある固体まで任意のもを選択す
ることができる。
本発明の感温性組成物に、他に必要ならば、無機塩,色
素,保存剤,溶媒などを適宜添加して使用することがで
きる。
〔発明の効果〕
本発明の感温性組成物は、前記一般式(I)で示される単
量体を重合または共重合して得た、側鎖に親水性のポリ
オキシエチレン基を多数有する特殊な重合体を用いてお
り、相転移温度や物性を自由に選ぶことができるので、
広い温度範囲、特に90℃以下の温度において作動する
感温性組成物として種々の形態で利用することができ
る。
〔実施例〕
次に製造例、実施例、比較例によって具体的に本発明を
説明する。例中の部は重量部、分子量はGPC法による
重合平均分子量を表わす。これらの製造例、実施例は説
明の目的で述べるものであって本発明になんらの制限を
加えるものではない。
製造例 かく拌機付きフラスコに、トルエンを40部仕込み、窒
素を吹き込みつつ100℃に昇温し、かく拌しながら、
トルエン20部、表−1に示した配合比の単量体を40
部、t−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート
0.8部の混合溶液を2時間で滴下し、滴下終了後11
0℃に昇温して8時間反応させた。反応溶液を冷却後、
n−ヘキサン1000部に注いで重合体a〜iを得た。
各々の分子量と性状を表−1に示した。
実施例1〜3 重合体a,b,cを1gづつ試験管に取り、イオン交換
水100gを加えて、10℃の恒温槽中で溶解した。溶
解後所徐々に昇温して溶液が白濁したときの恒温槽の温
度から相転移温度をもとめた。白濁物を冷却すると再度
透明溶液にもどった。結果を表−2に示した。
比較例 重合体d〜iをトルエンに溶解し、ガラス板上にキャス
トした。室温で24時間放置後、50℃で24時間真空
乾燥を行い、厚さ0.5mmの透明なシートを得た。これ
をポリエチレンシートでサンドイッチ状にはさみ加熱シ
ールにより密封した。それぞれのシートを恒温槽に没入
し5℃から徐々に昇温を行ったが、100℃まで相転移
現象は認められなかった。
実施例4〜9 比較例に示した方法により、重合体d〜iのシートを得
た。更にこれらのシートを室温でイオン交換水に1昼夜
浸漬して含水シーを作った。
これらのシートを0℃に冷却すると透明で可とう性のあ
るシートが得られた。なお、これらの含水シートの含水
率は表−2に示した。
これらの含水シートを試験管にとり、イオン交換水を加
えて恒温槽に没入し、徐々に昇温しながら、シートが白
濁したときの恒温槽の温度から相転移温度を求めた。結
果を表−2に示した。なお、白濁した含水シートは冷却
すると透明にもどった。
実施例および比較例から明らかなように、本発明の感温
性組成物は、水が存在する場合に相転移現象を示すこと
がわかる。また、その相転移温度は、単量体の種類およ
び組成を変えて得られる重合体の種類および水の量によ
り3〜90℃と大きく変化することがわかる。さらに、
感温性組成物の物性も溶液状から可とう性のある固体ま
で任意のものが選択できる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(I)で示される単量体の1種
    または2種以上を重合、または一般式(I)で示される
    単量体と他のエチレン性不飽和単量体とを共重合して得
    られる重合体と水とを含む感温性組成物。 (但し式中、R1は水素またはメチル基を表わし、R
    は炭素数1から4のアルキル基またはフェニル基を表わ
    す。nは2〜50の整数を表わす。)
  2. 【請求項2】含水率が0.5〜99.5重量%である特
    許請求の範囲第1項記載の感温性組成物。
  3. 【請求項3】重合体が、一般式(I)で示される単量体
    を10〜100重量%含む単量体を重合または共重合し
    て得たものである特許請求の範囲第1項または第2項記
    載の感温性組成物。
JP59235082A 1984-11-09 1984-11-09 感温性組成物 Expired - Lifetime JPH0623375B2 (ja)

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JPS61113639A JPS61113639A (ja) 1986-05-31
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004087228A1 (ja) * 2003-03-28 2004-10-14 Japan Science And Technology Agency 生体適合性と温度応答性を併せ持つ高分子

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS588776A (ja) * 1981-07-09 1983-01-18 Agency Of Ind Science & Technol 感温材料
JPS6015850B2 (ja) * 1982-07-21 1985-04-22 高木産業株式会社 給湯機凍結防止装置

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