JPH06226863A - 光造形装置 - Google Patents

光造形装置

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JPH06226863A
JPH06226863A JP5017254A JP1725493A JPH06226863A JP H06226863 A JPH06226863 A JP H06226863A JP 5017254 A JP5017254 A JP 5017254A JP 1725493 A JP1725493 A JP 1725493A JP H06226863 A JPH06226863 A JP H06226863A
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JP
Japan
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transmitting plate
light transmitting
stereolithography
liquid
resin liquid
Prior art date
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Pending
Application number
JP5017254A
Other languages
English (en)
Inventor
Terunori Maruyama
照法 丸山
Masayuki Muranaka
昌幸 村中
Kiyoshi Wada
清 和田
Norio Goto
典雄 後藤
Osamu Uchiyama
修 内山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP5017254A priority Critical patent/JPH06226863A/ja
Publication of JPH06226863A publication Critical patent/JPH06226863A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】立体物の精度向上と造形速度向上が同時に可能
で、さらに、高精度域と低精度域が共にあることの多い
立体物を造形する場合に、精度の高低域に対応して光造
形の作業内容を容易に変更できる光造形装置を提供する
こと。 【構成】表面をコ−ティングすることで重合防止作用と
潤滑作用を与えた光透過板を用い、液槽内の樹脂液の上
側に着脱容易に設ける。高精度域と低精度域が共にある
立体物を造形する場合に、高精度域を造形する際は、こ
の光透過板を液槽に取付け、光透過板のコ−ティングし
た側の面を樹脂液に接触させ、光透過板を介して、光ビ
−ムを上方から樹脂液に照射する。低精度域を造形する
際は、この光透過板を液槽から取外して光造形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感光性の樹脂液面に紫外
線の光ビ−ムを走査して硬化した固化層を順次積重ねる
ことで3次元立体物を創成する光造形装置に係り、特
に、立体物を高精度に光造形する場合や高精度域と低精
度域を有す立体物を短時間で光造形する場合に好適な光
造形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、レ−ザ紫外線の光ビ−ムを感光性
の樹脂液に照射して硬化、積層させ複雑な3次元立体物
を短時間に製作する光造形装置が利用されだしている。
光造形装置を用いると、複雑な3次元の自由曲面が忠実
に製作でき、NC工作機や手作業では数週間から数か月
要す立体物の製作が数時間から数日間でできる。このた
め、製品開発における電磁気特性評価、音響特性評価、
機構動作評価、強度評価、組立て特性評価用のワ−キン
グサンプル作成、意匠検討用のモックアップ作成、デザ
イン評価、金型のマスタ−モデル作成等に光造形装置が
用いられている。
【0003】光造形装置による立体物の造形原理を図2
を用いて説明する。CADシステム1で定義された立体
形状の数値モデルを高さ方向にスライス状に水平面で切
断し、数μm〜1mm内のほぼ一定厚さhを有するスラ
イス図形デ−タ群2を作成する。次に、制御装置3でそ
れらのスライス図形デ−タを端から取り出して、その形
状に基づいて、光ビ−ム40を感光性の樹脂液面50s
上に走査し、固化層6aを形成する。
【0004】光硬化は樹脂液5の液面50s近傍のみで
生じるので、光ビ−ム40を走査すると、所望形状の固
化層1層分が得られる。最初の固化層6aの形成後、固
化層6aを樹脂液5内に沈め、未硬化の樹脂液5を固化
層6aの上に流入させて樹脂液の層となし、次のスライ
ス図形について光ビ−ム40を走査し次の固化層6bを
形成する。硬化反応時に上下の固化層6a,6bは互い
に強固に接合するので、この工程をモデルの上端にいた
るまで繰り返し、固化層を順次積み重ねていくと、任意
形状の立体物ができる。
【0005】従来の光造形装置は文献(型技術、第7
巻、第10号、1992年9月号、p18〜23)に詳
述されているように図3に示す(a)、(b)二つのタ
イプがある。(a)では、光ビ−ム40を樹脂液5の上
から照射する。固化層6aは樹脂液5中に設けられてあ
る支持台7の上に固着し、1層分の固化が終わると、支
持台7を樹脂液5中に沈めることにより、樹脂液5を固
化層6aの上に乗せる。
【0006】樹脂液5を固化層の上に確実に乗せるた
め、1固化層形成のたびに、支持台7を、次の光硬化に
必要な樹脂の液層の厚みtより一旦はるかに深く降下し
てから、所定深さまで引上げる。さらに、液層の厚みt
を高精度に整えるため、液面50sをスキ−ジ8で掃く
操作を行う。(a)では光ビ−ム40を走査するのに先
立ち、このような作業から成る液面の整定工程が必要
で、液面の整定工程が造形時間の多くを占めている。
【0007】(b)では、光ビ−ム40を樹脂液5が入
っている液槽90の平らな底面をなす光透過板10の下
から照射し、固化層6aは支持台7の下に固着される。
この場合、樹脂液5の液面51sが光透過板10で規制
されていることと、樹脂の液層の厚みtが支持台7と光
透過板10の位置で機械的に定まるため、液面51sの
整定工程は不要であり、樹脂の液層の厚みtを高精度に
設定し易い。
【0008】しかし、支持台7の下側に固着された固化
層は1固化層形成のたびに、同時に光透過板10にも付
着するので、光透過板10から造形途中の立体物を剥離
することが確実でない場合もある。この剥離をより確実
化するために、支持台7の移動速度を低速にして、支持
台7を次の光硬化に必要な樹脂の液層の厚みtよりはる
かに大きく引き上げる必要がある。(b)では光ビ−ム
40を走査するのに先立ち、このような作業から成る剥
離工程が必要で、剥離工程が造形時間の多くを占めてい
る。
【0009】液面の整定工程や剥離工程の際に行う支持
台7の移動に伴い、樹脂液5は動揺する。これに伴い、
固化層が積層してできる造形途中の立体物も動揺変形す
るので、(a)、(b)とも立体物の精度は劣りがちで
ある。
【0010】立体物の精度を良好にするには、光ビ−ム
40を走査するのに先立ち、精度に大きな影響を与える
樹脂液5の動揺が完全におさまるのを待つ必要がある。
支持台7の移動速度や剥離速度を早めることは、樹脂液
5の動揺を大きくし、立体物の精度を劣化するので困難
である。これらの理由で、(a)、(b)ともに造形速
度を早めることが困難である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の光造形装置は樹
脂液の動揺のため立体物の精度が劣りがちである。立体
物の精度を向上するには、精度に大きな影響を与える樹
脂液の動揺を減少する必要がある。
【0012】また、従来の光造形装置は液面の整定工程
や剥離工程の必要性と樹脂液の動揺が収まるのを待つ必
要性、及び、支持台の移動速度を高速化しがたいため、
造形速度を早めることが困難である。造形速度を早める
には、造形時間の多くを占める液面の整定工程を不要に
したり、剥離工程における支持台の移動距離を減少し、
支持台の移動時間を減少する必要がある。
【0013】液面の整定工程を不要にするため光透過板
を用い樹脂液の液面を規制した場合、造形途中の立体物
を光透過板から剥離することを確実にする必要がある。
このためには、光透過板に樹脂の固化層が付着する力を
弱める必要がある。
【0014】通常、立体物は高精度域と低精度域が共に
ある場合が多い。立体物の精度を向上できたら、さら
に、高精度域と低精度域が共にある立体物を高速に光造
形できることが望まれる。この場合、高精度域では精度
を重視し低精度域では造形速度を重視するため、光造形
中に高精度域と低精度域で光造形の作業内容を容易に変
更できる必要がある。
【0015】本発明の目的は、前記した従来の光造形装
置の問題点を改善し、立体物の精度向上と造形速度向上
を同時に可能にすると共に、さらに、高精度域と低精度
域が共にある立体物を高速に光造形するため、高精度域
では精度を重視し、低精度域では造形速度を重視する光
造形が可能な光造形装置を提供するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、以下の手段を用いる。
【0017】立体物の精度を向上するには、精度に大き
な影響を与える樹脂液の動揺を減少する必要がある。こ
のため、重合防止作用と潤滑作用の両方あるいは潤滑作
用を有す材料を光透過板にコ−ティングする、前記材料
をフィルムにして光透過板に貼付る、前記材料で光透過
板製を製作する等の方法で、光透過板に剥離性能を与え
る。そして、剥離性能を与えた光透過板を液槽に取付
け、剥離性能を与えた光透過板の表面を樹脂液に接触さ
せて光造形する。
【0018】造形速度を早めるには、造形時間の多くを
占める液面の整定工程を不要にする必要があるので、光
透過板の表面を樹脂液に接触させて液面を規制する。光
透過板を用い樹脂液の液面を規制した場合、剥離を確実
にすると共に、剥離工程における支持台の移動距離を減
少する必要がある。そのためにも、造形途中の立体物を
光透過板から剥離することを容易にする必要がある。こ
の剥離を容易にするため、前記の剥離性能を与えた光透
過板を用いる。
【0019】高精度域と低精度域が共にある立体物を光
造形する場合、高精度域では精度を重視し、低精度域で
は造形速度を重視するため、高精度域と低精度域で光造
形の作業内容を容易に変更できることが望まれる。その
ため、高精度域を造形する際は、前記光透過板を液槽に
取付けて光造形し、低精度域を造形する際は、前記光透
過板を液槽から取り外して光造形できるようにするた
め、液槽の上側に上蓋を設けて、上蓋に光透過板を着脱
容易に取り付け、光透過板を樹脂液の液面に対し着脱容
易にする。
【0020】
【作用】高精度に光造形する場合、表面に剥離性能を与
えた光透過板を液槽に取付け、その表面を樹脂液に接触
させて光造形する。剥離性能を与えるため、潤滑作用や
重合防止作用を与えた光透過板表面を樹脂液に接触させ
て光造形するので、光透過板表面に接触している樹脂が
光透過板に付着することや光硬化することを妨害でき
る。このことにより、光透過板に樹脂の固化層が付着す
る力を弱め、造形途中の立体物を光透過板から剥離する
ことを容易にできるので、剥離工程における支持台の移
動距離を減少できる。このため、樹脂液の動揺を減少し
て、立体物の精度を向上することができる。
【0021】また、光透過板の表面を樹脂液に接触させ
て液面を規制し、液面の整定工程を不要にしている。さ
らに、造形途中の立体物を光透過板から剥離することを
容易にしているので、剥離工程における支持台の移動距
離を減少し、支持台の移動時間を減少できる。これらの
効果で、造形速度を向上することができる。
【0022】高精度域と低精度域が共にある立体物を光
造形する場合、高精度域では精度を重視し、低精度域で
は造形速度を重視するため、高精度域と低精度域で光造
形の作業内容を容易に変更できることが望まれる。その
ため、本発明では、液槽の上側に上蓋を設けて、上蓋に
光透過板を着脱容易に取り付け、光透過板を樹脂液の液
面に対し着脱容易にしている。
【0023】これにより光造形途中で光造形作業を一時
中断し、光透過板を液槽に取り付けたり、液槽から取り
外したりすることが容易にできるので、高精度域を造形
する際は、光透過板を取付けて前述した高精度に光造形
する場合のように光造形し、低精度域を造形する際は、
光透過板を取り外し、剥離工程を不要にして光造形する
ことができる。低精度域を造形する際は、液層厚みを高
精度に設定するための液面の整定工程と剥離工程を不要
にできるので、支持台の移動速度を高速化でき、高精度
域を造形する際に比べ一層高速度で造形することが可能
になる。
【0024】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係る光造形装置を
用い、高精度に造形する場合の光造形プロセスの要点を
示す模式図である。図1を用いてさらに詳細に説明す
る。
【0025】図1に示すように、液槽9に上蓋22を設
け、さらに、上蓋22内に光透過板11を着脱容易に取
り付け、光透過板11を樹脂液5Aの液面52sに対し
着脱容易にした。高精度に造形する場合、上蓋22と光
透過板11を常に樹脂液5Aに接触させた状態で液槽9
の上面を密閉して光造形する。
【0026】上蓋22には、樹脂液5Aを外部に漏らす
ことなく、支持台7のア−ム71を高精度かつ摺動自在
に移動するため、パッキン付きガイド21を設けた貫通
孔が設けられている。液槽9の下部は樹脂液供給容器2
3と連結してあり、光造形中に、樹脂が光硬化により収
縮し液槽9内の樹脂液5Aが減少したとき、樹脂液供給
容器23内の樹脂液5Bを直ちに補給することができ
る。
【0027】図1(1)は上側から光ビ−ム40を照射
し、光透過板11を介して感光性の樹脂液5Aの液面5
2s上を走査し、固化層12を立体物13上に固着した
状態を示す。立体物13は固化層12に先だって積層さ
れ、支持台7上に固着している光造形途中の立体物であ
る。
【0028】光透過板11の片面には反射防止膜20が
設けられ、図4に示すように、光ビ−ム40が斜めの角
度をもって樹脂液面52sを照射したときも光透過板1
1のなかで反射した光ビ−ム41が樹脂液面52sを照
射するのをカットし、光透過板11のなかで反射しなか
った光ビ−ム42のみが液面52sを照射するようにし
ている。
【0029】図1(1)の場合、光透過板11を樹脂液
5Aに接触させ、液面52sを規制したため、光ビ−ム
40の走査に先立つ液面の整定工程は不要である。コ−
ティングの方法は後記するが、光透過板11の片面には
潤滑性材料をコ−ティングしたコ−ティング面14が設
けてあり、剥離性能を与えている。このため、光ビ−ム
40を照射して固化層12を形成しても、光透過板11
から固化層12を剥離することは容易に行える。
【0030】その理由は、光透過板11の表面に剥離性
能を与えるため、光透過板11の表面を前記材料でコ−
ティングし潤滑作用を与えて、コ−ティング面14に接
触している樹脂の面12sが光透過板11に付着するこ
とを妨害し、固化層12が光透過板11に付着する力を
弱めるからである。
【0031】図1(2)は剥離工程を示す図であり、固
化層12の形成後、支持台7を下に移動することで、支
持台7と一体の立体物13及び固化層12を光透過板1
1から剥離して、次の液層を用意するため、樹脂液5A
を固化層12と光透過板11の間に流入させた状態を示
す。樹脂液5Aの液面52sが光透過板11で規制され
ていることと、液層の厚みが支持台7と光透過板11の
位置で機械的に定まるため、液層の厚みを高精度に設定
できる。
【0032】支持台7を移動しても、上蓋22と光透過
板11を用いて樹脂液5Aの上側の液面全体を規制して
いるので、液面52sが波だっことはなく、あわが液面
52sに発生するのを防止できる。また、樹脂液5Aの
上側の液面全体を規制しているので、光ビ−ム40の照
射により固化層が形成される液面52s近傍の樹脂液5
Aの動揺を少なくでき、立体物の精度を向上できる。
【0033】前述の理由で、光透過板11から固化層1
2を剥離することは容易に行えるので、剥離時の支持台
7の移動距離を減少できる。このため、剥離する際や支
持台7の移動に伴う造形途中の立体物の変形を減少でき
るので、立体物の精度を向上できる。また、支持台7の
移動時間を減少することと、次に光ビ−ム40を走査す
る前に必要な樹脂液5Aの動揺がおさまるのを待つ時間
を減少できるので、造形速度を向上できる。次の液層を
固化層12と光透過板11の間に用意した後、再び光ビ
−ム40を走査し、次の固化層を形成する。この工程を
モデルの上端にいたるまで繰り返す。
【0034】このようにして、 感光性の樹脂液面に紫
外線の光ビ−ムを走査して硬化した固化層を順次積重ね
ることで立体物を創成する光造形装置において、少なく
とも、剥離性能を表面に有す光透過板を介して、上方よ
り光ビ−ムを照射して、樹脂の固化層を形成することを
特徴とする光造形装置を提供することができる。また、
前記の光造形装置において、前記光透過板の表面に少
なくとも、潤滑作用を与えたことを特徴とする光造形装
置を提供することができる。
【0035】コ−ティングの方法は後記するが、潤滑性
材料に重合防止材料を添加し、潤滑性材料と重合防止材
料を複合化した材料を用いて光透過板11をコ−ティン
グすると、光透過板11の表面の剥離性能を一層向上
し、光透過板11から固化層12を剥離することを一層
容易に行える。
【0036】その理由は、光透過板11の表面に前記複
合化した材料をコ−ティングすると、光透過板11の表
面に潤滑作用に加え、重合防止作用を与えることがで
き、コ−ティング面14に接触している樹脂の面12s
が光透過板11に付着することを妨害できるだけでな
く、光硬化することも妨害でき、固化層12が光透過板
11に付着する力を一層弱められるからである。
【0037】このようにして、前記の光造形装置におい
て、前記光透過板の表面に少なくとも、潤滑作用と重合
防止作用を与えたことを特徴とする光造形装置を提供す
ることができる。
【0038】また、前述のように、高精度に造形する場
合、上蓋22と光透過板11を常に樹脂液5Aに接触さ
せた状態で液槽9の上面を密閉して光造形するので、光
ビ−ム40の照射により固化層が形成される液面52s
近傍の樹脂液5Aの動揺を少なくでき、立体物の精度を
向上できる。
【0039】それゆえ、前記光造形装置において、感光
性の樹脂液の上面を密閉したことを特徴とする光造形装
置を提供することができる。
【0040】本発明では、前述のように、光透過板11
を樹脂液5Aの上側に位置させて、液槽9に設けた上蓋
22に着脱容易に取り付けてあるので、光造形途中で光
造形作業を一時中断し、光透過板11を上蓋22に取り
付けたり、取外したりすることが容易である。このた
め、高精度域と低精度域が共にある立体物を光造形する
場合、高精度域では精度を重視し、低精度域では造形速
度を重視するため、高精度域と低精度域で光造形の作業
内容を容易に変更できる。
【0041】高精度域を造形する際は、光透過板11を
上蓋22に取り付けて、前述した高精度に造形する場合
のように光造形し、低精度域を造形する際は、図5に示
すように、樹脂液5Aの液面52sに対し着脱容易にな
っている光透過板11を上蓋22から取り外し、剥離工
程を不要にして光造形することができる。高精度域の上
端の固化層を形成した後、光造形作業を一時中断し、光
透過板11を上蓋22から取り外す。その後、再び光透
過板11を液槽9から取外した状態で光造形作業を再開
する。
【0042】図5は光ビ−ム40を照射し、感光性の樹
脂液5Aの液面52s上を走査し、固化層15を立体物
16上に固着した状態を示す。立体物16は固化層15
に先だって積層され、支持台7上に固着している光造形
途中の立体物である。
【0043】固化層15の形成後、支持台7を下へ移動
することで、支持台7と一体の立体物16及び固化層1
5を樹脂液5Aの中に沈め、樹脂液5Aを固化層15の
上に流入させ、次の液層を固化層 15の上に用意す
る。低精度域を造形する場合、液層厚みを高精度に設定
することは不要なので、光透過板11を用いていない。
光透過板11を用いていないので剥離工程を不要にでき
る。
【0044】低精度域を造形する場合、液層厚みを高精
度に設定することと剥離工程を不要にできるので、支持
台7の移動速度を高速化できる。このため、高精度域を
造形する場合に比べ、造形速度を一層高速化できる。次
の液層を用意した後、再び光ビ−ム40を走査し、固化
層15の上に次の固化層を形成する。この工程をモデル
の低精度域の上端にいたるまで繰り返す。
【0045】このように、光透過板11を介した光造形
と光透過板11を介さない光造形を適宜組み合わせてる
ことで、高精度域では精度を重視し、低精度域では造形
速度を重視した光造形が容易に可能であり、光造形装置
において、光透過板を樹脂液の面に対し着脱容易にした
ことを特徴とする光造形装置を提供することができる。
次に、他の実施例を説明する。図6は、前記感光性の
樹脂液の上面を密閉しないで光造形する光造形装置の要
部説明図である。 この場合、光透過板11は棚17に
着脱容易に設置してある。光透過板11の縁全周には光
透過板11と一体に側板18が設けてあり、光透過板1
1をある程度樹脂液5の中に沈めて取り付けている。光
透過板11の縁全周に側板18を設けて、光透過板11
を樹脂液5の中に沈めて取り付けてあるので、樹脂液5
が揺れて波だったときも、あわが液面52sの中に入る
のを防止できる。また、光造形中に、樹脂が光硬化によ
り収縮し樹脂液5が減少したときも、側板18の周囲に
ある樹脂液19により直ちに補給することができる。さ
らに、図1の場合と同様に、光透過板11の片面には反
射防止膜20が設けられ、光透過板11の他の片面には
剥離性能を与えたコ−ティング面14が設けられてい
る。
【0046】この場合、樹脂液の上側の液面全体を規制
していないので、光ビ−ム40を走査する前に必要な樹
脂液5の動揺がおさまるのを待つ時間は図1の場合に比
し少し長く要す。このため、造形速度は図1の場合より
も少し遅い。しかし、図1における上蓋22とパッキン
付きガイド21及び、樹脂液供給容器23がないため、
光造形装置を安価にできる。
【0047】このようにして、光透過板を介して、上方
より光ビ−ムを照射して、樹脂の固化層を形成する光造
形装置において、前記感光性の樹脂液の上面を開放した
ことを特徴とする光造形装置を提供することができる。
【0048】紫外線透過率と剥離性能および皮膜強度に
関して、種々の材料を比較実験した結果、潤滑性材料と
してアモルファスフッ素樹脂を用いたときが本発明のコ
−ティング材料として良好であることが判明し、図1
(1)、(2)および図6に示す実施例では前記材料を
用いた。
【0049】アモルファスフッ素樹脂を光透過板11に
コ−ティングする方法を説明する。光透過板11として
は厚さ4.0mmの石英ガラス基板を用い、シランカッ
プリング処理として、エタノ−ルで希釈した濃度1%の
シランカップリング液中に室温で 30分浸せき後、1
80℃で30分キュアし、その後エタノ−ルで洗浄し
た。
【0050】他方、潤滑性材料としては紫外線透過率が
良好なアモルファスフッ素樹脂を用い、パ−フルオロ溶
剤中にアモルファスフッ素樹脂を濃度9%で溶解した。
この溶液を、前記シランカップリング処理した前記ガラ
ス板にスピンコ−ト法でコ−ティングした。その後、
(i)室温で2時間、(ii)50℃で2時間、(iii)
3℃/毎分の速度で180℃まで昇温、(iv)180℃
で2時間アフタ−キュアして溶媒を乾燥した。
【0051】以上の方法で表面平滑かつ透明な約5μm
厚の皮膜を前記ガラス板上に形成した。この皮膜は、パ
−フルオロ溶剤とフロン系溶剤以外の溶剤に対し極めて
良好な耐薬品性を有し、感光性の樹脂液に対しても極め
て良好な耐薬品性を有す。
【0052】次に潤滑性材料を板やフイルムにして、光
透過板に応用した他の実施例を説明する。この場合、T
ダイ付き押出機を用い板やフイルムに成形でき、かつ、
紫外線透過率が良好なポリメチルペンテン(商品名TP
X、(株)三井石油化学工業製)を用いた。
【0053】図7(1)に示すように、厚さ5.0mm
のポリメチルペンテン板24を用い、片面に反射防止膜
20を形成し樹脂液5に接触させ光透過板とした。さら
に、ポリメチルペンテンの他、潤滑性材料であるアモル
ファスフッ素樹脂も板に成形でき、図7(1)における
ポリメチルペンテン板24と同様な光透過板として用い
ることができた。
【0054】このようにして、光造形装置において、光
透過板を少なくとも潤滑性材料を用いた板材料で製作し
たことを特徴とする光造形装置を提供することができ
る。また、前記の光造形装置における、潤滑性材料とし
て少なくとも、アモルファスフッ素樹脂、ポリメチルペ
ンテンを単独にあるいは複合して含むことを特徴とする
光造形装置を提供することができる。
【0055】さらに、図7(2)に示すように、厚さ約
40μmのポリメチルペンテンフイルム25を用い、片
面に反射防止膜20を形成した石英ガラス基板11にこ
のフイルムを貼り付け、基板の縁をゴム製の枠26で挾
んだものを本発明の光透過板として用いることができ
た。さらに、ポリメチルペンテンの他、潤滑性材料であ
るアモルファスフッ素樹脂、紫外線透過率が良好で透明
なシリコ−ン樹脂(商品名KJR−9010、(株)信
越化学工業製)も公知の方法でフイルムに成形でき、図
7(2)におけるポリメチルペンテンフイルム25と同
様にして用いることができた。
【0056】このようにして、光造形装置において、光
透過板の片面に少なくとも潤滑性材料を含む材料をフイ
ルム状にして有すことを特徴とする光造形装置を提供す
ることができる。また、前記の光造形装置における、潤
滑性材料として少なくとも、アモルファスフッ素樹脂、
ポリメチルペンテン、シリコ−ン樹脂を単独にあるいは
複合して用いたことを特徴とする光造形装置を提供する
ことができる。
【0057】アモルファスフッ素樹脂、シリコ−ン樹
脂、ポリメチルペンテンの他、潤滑性材料であるZn(C18
H35O2)2、Mg(C18H35O2)2、Pb(C18H35O2)2、Ba(C18H
35O2)2、Ca(C18H35O2)2、Sr(C18H35O2)2、2PbO・Pb(C18H
35O2)2等の脂肪酸金属塩系化合物、ポリエチレンワック
ス、高融点ワックス、パルミチルアミド等のパラフィン
化合物、ステアリン酸アマイド、ステアリン酸アミド、
ステアリン酸モノグリセリド、ステアロアミド、ステア
リン酸アルミニュウム等のステアリン酸化合物も単独に
あるいは複合して用い、公知のコ−テイング方法(例え
ば、James J. Licari 著 長坂秀雄訳、エレクトロニク
スのためのプラスッチックコ−ティング、槙書店、P1
41〜178)でシランカップリング処理した石英ガラ
ス基板上に薄くコ−テイングし、本発明中の光透過板と
して用いることが可能であった。
【0058】このようにして、光造形装置において、光
透過板の表面を少なくとも潤滑性材料を含む材料でコ−
ティングしたことを特徴とする光造形装置を提供するこ
とができる。また、前記の光造形装置における、潤滑性
材料として少なくとも、アモルファスフッ素樹脂、シリ
コ−ン樹脂、脂肪酸金属塩系化合物、パラフィン化合
物、ステアリン酸化合物を単独にあるいは複合して用い
たことを特徴とする光造形装置を提供することができ
る。
【0059】前記したように、光透過板11のコ−ティ
ング材料として、潤滑性材料と重合防止材料を複合化し
た材料を用いてコ−ティングすると、光透過板11の剥
離性能を一層向上し、光透過板11から固化層12を剥
離することを一層容易に行える。
【0060】種々比較実験した結果、潤滑性材料として
アモルファスフッ素樹脂、重合防止材料として感光性の
樹脂液に対して重合反応防止効果を有すヒドロキノンを
複合化してコ−ティング材料に用いる場合が光透過板1
1の剥離性能を最良にした。
【0061】この材料を光透過板11にコ−ティングす
る方法は、アモルファスフッ素樹脂を濃度9%で溶解し
たパ−フルオロ溶剤中に、重合防止材料としてヒドロキ
ノンを濃度2%で添加して希釈分散した点を除き、アモ
ルファスフッ素樹脂のみをコ−ティング材料に用いた前
記の場合と同じである。
【0062】ヒドロキノンの他、感光性の樹脂液に対し
て重合防止効果のあるジフェニルアミン、ジフェニルピ
クリルヒドラジル、ベンゾキノンも単独にあるいは複合
して用いてパ−フルオロ溶剤中に潤滑性材料であるアモ
ルファスフッ素樹脂と共に希釈分散でき、上記したヒド
ロキノンの場合と同様な方法で透明皮膜をガラス板上に
形成して不溶化し、本発明中のコ−ティング材料として
用いることができた。
【0063】次に、潤滑性材料として前述のシリコ−ン
樹脂を用い、コ−テイング材料とした他の実施例を説明
する。ガラス板にコ−ティングする際、硬化前のシリコ
−ン樹脂液を前記のようにシランカップリング処理した
石英ガラス基板上にナイフコ−ト法でコ−ティングし
た。その後、60℃で5時間アフタ−キュアして橋かけ
構造を形成し、約20μm厚の透明皮膜を形成し、本発
明中のコ−ティング材料として用いることができた。
【0064】さらに、上記のシリコ−ン樹脂液中に、重
合防止材料であるヒドロキノンを濃度2%で希釈分散
し、この溶液を上記と同様な方法で、前記石英ガラス基
板上にコ−ティング及びアフタ−キュアし、ヒドロキノ
ンをシリコ−ン樹脂の網目結合の中に封じ込めて不溶化
した透明皮膜を形成し、本発明中のコ−ティング材料と
して用いることができた。
【0065】ヒドロキノンの他、感光性の樹脂液に対し
て重合防止効果のあるジフェニルアミン、ジフェニルピ
クリルヒドラジル、ベンゾキノンも単独にあるいは複合
して用いて潤滑性材料であるシリコ−ン樹脂の硬化前の
液中に希釈分散し、前記のヒドロキノンの場合と同様な
方法で透明皮膜を前記石英ガラス基板上に形成して不溶
化し、本発明中のコ−ティング材料として用いることが
できた。
【0066】さらに、重合防止材料であるヒドロキノ
ン、ジフェニルアミン、ジフェニルピクリルヒドラジ
ル、ベンゾキノンは単独にあるいは複合して、潤滑性材
料である脂肪酸金属塩系化合物、パラフィン化合物、ス
テアリン酸化合物を単独あるいは複合して溶解した溶液
中に希釈分散でき、公知のコ−テイング方法で前記石英
ガラス基板上に透明皮膜を形成して不溶化し、本発明中
のコ−ティング材料として用いることができた。
【0067】このようにして光造形装置において、光透
過板の表面を少なくとも潤滑性材料と重合防止材料の両
方を含む材料でコ−ティングしたことを特徴とする光造
形装置を提供することができる。また、前記の光造形装
置における、潤滑性材料として、アモルファスフッ素樹
脂、シリコ−ン樹脂、脂肪酸金属塩系化合物、パラフィ
ン化合物、ステアリン酸化合物を単独にあるいは複合し
て用い、重合防止材料として、ハイドロキノン、ジフェ
ニルアミン、ジフェニルピクリルヒドラジル、ベンゾキ
ノンを単独にあるいは複合して用いたことを特徴とする
光造形装置を提供することができる。
【0068】
【発明の効果】本発明では、重合防止作用と潤滑作用を
与えた光透過板を液槽の上側に脱着容易に設けて、この
光透過板を介して光造形する。この光透過板を樹脂液の
面に接触させて、液面を規制するため、液面の整定工程
を不要にしている。また、光造形中に光透過板から造形
途中の立体物を剥離することを容易にしているので、1
固化層形成のたびに行う支持台の移動量を減少できる。
このため、樹脂液の動揺を減少し、造形途中の立体物
の変形を減少できるので、立体物の精度を向上できる。
また、支持台の移動量と樹脂液の動揺がおさまるのを待
つ時間を減少できるので、造形速度を向上できる。
【0069】さらに、光造形途中で光透過板を取りつけ
たり、取外すことが容易にできので、要求精度の高低域
に対応して、光造形の作業内容を変更することが容易に
できる。このため、高精度域と低精度域が共にある立体
物を造形する場合、高精度域を造形する際は、上述のよ
うに光透過板を介して光造形し、低精度域を造形する際
は、光透過板を取り外して光造形できる。このため、低
精度域を造形する際、剥離工程を不要にできるので、支
持台の移動速度を高速化でき、高精度域における造形速
度に比し一層、造形速度を高速化することが可能であ
る。
【0070】さらに、造形時間を短縮できるため、スラ
イス厚hを小さくして、積層数を増すことも容易になる
ので、積層によって立体物の表面に発生する段差を小さ
くすることが容易になる。このため、立体物の表面に発
生する段差をなくする際に必要なサンドペ−パや塗装に
よる表面仕上げ作業を軽減でき、光造形の用途を表面平
滑性を要求する用途に適用し易くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る光造形プロセスの要部
説明図である。
【図2】光造形原理の説明図である。
【図3】従来の光造形装置の要部説明図である。
【図4】反射防止膜の効果説明図である。
【図5】本発明の他の実施例に係る光造形装置の要部説
明図である。
【図6】本発明の別の実施例に係る光造形装置の要部説
明図である。
【図7】本発明の別の実施例に係る光透過板の要部説明
図である。
【符号の説明】
1…CADシステム、2…スライス図形デ−タ群、3…
制御装置、40、41、42…光ビ−ム、5、5A、5
B、19…感光性の樹脂液、 50s、51s、52s
…樹脂の液面、6a…初めの固化層、6b…次の固化
層、7…支持台、71…支持台のア−ム、8…スキ−
ジ、9…液槽、10…液槽の底面をなす光透過板、11
…光透過板、12、15…固化層、12s…コ−ティン
グ面14に接している樹脂の面、13、16…光造形途
中の立体物、14…コ−ティング面、17…棚、18…
側板、20…反射防止膜、21…パッキン付きガイド、
22…上蓋、23…樹脂液供給容器、24…ポリメチル
ペンテン板、25…ポリメチルペンテンフィルム、26
…ゴム製の枠、t…樹脂液層の厚み、h…スライス厚。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 典雄 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 内山 修 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所映像メディア研究所内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光性の樹脂液面に紫外線の光ビ−ムを走
    査して硬化した固化層を順次積重ねることで立体物を創
    成する光造形装置において、少なくとも、剥離性能を表
    面に有す光透過板を介して、上方より光ビ−ムを照射し
    て、樹脂の固化層を形成することを特徴とする光造形装
  2. 【請求項2】請求項1記載の光造形装置において、前記
    光透過板の表面に少なくとも、潤滑作用を与えたことを
    特徴とする光造形装置
  3. 【請求項3】請求項1記載の光造形装置において、前記
    光透過板の表面に少なくとも、潤滑作用と重合防止作用
    を与えたことを特徴とする光造形装置
  4. 【請求項4】請求項1から請求項3のいずれか1項に記
    載の光造形装置において、前記感光性の樹脂液の上面を
    密閉できることを特徴とする光造形装置
  5. 【請求項5】請求項1から請求項4のいずれ1項に記載
    の光造形装置において、前記光透過板を樹脂液の面に対
    し着脱容易にしたことを特徴とする光造形装置
  6. 【請求項6】請求項1、2、3又は5記載の光造形装置
    において、前記感光性の樹脂液の上面を開放したことを
    特徴とする光造形装置。
  7. 【請求項7】請求項1又は請求項2記載の光造形装置に
    おいて、前記光透過板を少なくとも潤滑性材料を用いた
    板材料で製作したことを特徴とする光造形装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載の光造形装置にいて、潤滑性
    材料として少なくとも、アモルファスフッ素樹脂、ポリ
    メチルペンテンを単独にあるいは複合して用いたことを
    特徴とする光造形装置。
  9. 【請求項9】請求項1、2、4、5又は6記載の光造形
    装置において、前記光透過板の表面に少なくとも潤滑性
    材料を含む材料をフイルム状にして有すことを特徴とす
    る光造形装置。
  10. 【請求項10】請求項9記載の光造形装置にいて、潤滑
    性材料として少なくとも、アモルファスフッ素樹脂、ポ
    リメチルペンテン、シリコ−ン樹脂を単独にあるいは複
    合して用いたことを特徴とする光造形装置。
  11. 【請求項11】請求項1から請求項6のいずれか1項に
    記載の光造形装置において、前記光透過板の表面を少な
    くとも潤滑性材料を含む材料でコ−ティングしたことを
    特徴とする光造形装置。
  12. 【請求項12】請求項11記載の光造形装置にいて、潤
    滑性材料として少なくとも、アモルファスフッ素樹脂、
    シリコ−ン樹脂、脂肪酸金属塩系化合物、パラフィン化
    合物、ステアリン酸化合物を単独にあるいは複合して用
    いたことを特徴とする光造形装置。
  13. 【請求項13】記請求項1から請求項6のいずれか1項
    に記載の光造形装置において、前記光透過板の表面を少
    なくとも重合防止材料と潤滑性材料の両方を含む材料で
    コ−ティングしたことを特徴とする光造形装置。
  14. 【請求項14】請求項13記載の光造形装置にいて、潤
    滑性材料として、アモルファスフッ素樹脂、シリコ−ン
    樹脂、脂肪酸金属塩系化合物、パラフィン化合物、ステ
    アリン酸化合物を単独にあるいは複合して用い、重合防
    止材料として、ハイドロキノン、ジフェニルアミン、ジ
    フェニルピクリルヒドラジル、ベンゾキノンを単独にあ
    るいは複合して用いたことを特徴とする光造形装置。
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