JPH06224855A - 赤外線パルス通信方式の受光装置 - Google Patents

赤外線パルス通信方式の受光装置

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Publication number
JPH06224855A
JPH06224855A JP5027103A JP2710393A JPH06224855A JP H06224855 A JPH06224855 A JP H06224855A JP 5027103 A JP5027103 A JP 5027103A JP 2710393 A JP2710393 A JP 2710393A JP H06224855 A JPH06224855 A JP H06224855A
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JP
Japan
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photodiode
pulse
resistance value
signal
resistance
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JP5027103A
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English (en)
Inventor
Katsuyoshi Komata
勝義 小俣
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 赤外線を送出するLEDとその赤外線を受光
するフォトダイオードとの距離が小さいことに基づい
て、フォトダイオードの出力パルス幅が拡張しないよう
にすること。 【構成】 フォトダイオードP.Dに電源から供給され
る平均直流電流量を検出し、その大きさに応じてフォト
ダイオードP.Dの負荷抵抗の抵抗値を可変し、フォト
ダイオードP.Dから出力されるパルスの幅の拡張を阻
止すると共に、受光部の受光感度を低下させることなく
正しく復調する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、赤外線を送信する装置
あるいは赤外線を受光する装置が移動可能なワイヤレス
装置やリモートコントロール装置等の赤外光を用いる赤
外線パルス通信方式において、赤外光を受光する受光装
置に関するものである。従来、ワイヤレス装置やリモー
トコントロール装置としては電波を用いたもの、超音波
を用いたものや赤外光を用いたもの等が知られている。
【0002】このうち、電波を用いたワイヤレス装置や
リモートコントロール装置は都市雑音の影響が大きいこ
とや指向性を持たせるのが困難であること、さらに秘匿
性を保つことが困難であると共に電波法の規正を受けて
その取り扱いが困難である等の欠点を有していた。ま
た、超音波を用いたワイヤレス装置やリモートコントロ
ール装置も都市雑音の影響が大きいことや風によって指
向性が変化してしまう等の欠点を有していた。
【0003】このため、一般的なワイヤレス装置やリモ
ートコントロール装置としては都市雑音の影響を受けに
くく、簡易な構成で所定の指向性を持たせることが出来
ると共に、安価で取り扱いの容易な赤外光を用いたもの
が専ら採用されている。
【0004】従来の一般的な赤外線リモートコントロー
ル装置のブロック図を図9に示す。図9において、赤外
線リモートコントロール装置は赤外線を送出する送信装
置200と送出された赤外線を受光する受光装置300
とからなる。101は制御回路110を制御する制御信
号を発生する制御信号発生器、102は制御信号をパル
ス信号にコード化するコード化回路、103はパルス信
号を振幅変調する変調器(MOD)、104はMOD1
03に印加するキャリアを発生する発振器(OSC)、
105は変調出力に応じて赤外光を送出するLEDであ
り、前記制御信号発生器101、コード化回路102、
MOD103及びOSC104で赤外線の送信装置20
0が構成されている。
【0005】次に、106はLED105から送出され
た赤外光を受光するフォトダイオード、107はフォト
ダイオード106の出力電流を増幅する増幅器(AM
P)、108は振幅変調信号を包絡線検波によって復調
すると共に波形整形を行う復調回路(DEMOD)、1
09はコード化信号をデコードするデコーダ、110は
前記制御信号で制御される制御回路、300はフォトダ
イオード106、AMP107及びDEMOD108、
デコーダ109及び制御回路110からなる受光装置で
ある。
【0006】図10に示す赤外線リモートコントロール
装置は、受光装置300の設けられているテレビジョン
やVTR等を操作者が操作する時に、送信装置200に
設けられているボタン等を操作すると、制御信号発生器
101は操作されたボタンに応じた制御信号を発生し、
この制御信号はコード化回路102で所定のコード信号
のパルスとされる。
【0007】コード化されたパルス信号はOSC104
で発生されたキャリアによりMOD103で振幅変調さ
れ、図9に示されるような振幅変調されたパルス信号と
なる。このパルス信号はLED105に印加され、LE
D105はこのパルス信号により駆動されてパルス状の
赤外光を送出する。LED105から送出されたパルス
状の赤外光は受光装置300のフォトダイオード106
で受光され、光電効果により受光量に応じた光電流がフ
ォトダイオード106に誘起される。
【0008】フォトダイオードに誘起された光電流はA
MP107で増幅されDEMOD108に印加され、包
絡線検波されて復調されると共に波形整形される。波形
整形された復調信号はデコーダ109でデコードされて
制御回路110に印加され、制御回路110によりテレ
ビジョンやVTR等の所望の操作が行われる。なお、O
SC104の発振周波数は低周波であり、例えばその発
振周波数は30〜40kHzの周波数から選択されるて
いるのが一般的である。
【0009】又、赤外線を用いるワイヤレス装置の一例
を図10に示されるワイヤレスマイクのブロック図を用
いて説明する。図10において、201は音声信号等を
電気信号に変換するマイクロフォン、202はマイクロ
フォン201の出力を増幅する増幅器、203は増幅器
出力信号をクロック発生器207からのクロックでサン
プリングホールドするサンプリングホールド回路、20
4はサンプリングホールド回路203のホールド出力と
鋸歯状波発生器208から発生される鋸歯状波とのレベ
ルを比較する比較器、205は比較器204のエッジで
トリガされる単安定マルチバイブレータ、206は単安
定マルチバイブレータ205から出力されるパルスで駆
動され、赤外光を送出するLED、207はサンプリン
グホールド回路203のサンプリングパルスと鋸歯状波
発生器208のトリガパルスを発生するクロック発生
器、208はクロック発生器207からのトリガパルス
に同期した鋸歯状波を発生する鋸歯状波発生器であり、
前記マイクロフォン201、増幅器202、サンプリン
グホールド回路203、比較器204、単安定マルチバ
イブレータ205、LED206、クロック発生器20
7、鋸歯状波発生器208で赤外光の送信部400が構
成されており、マイクロフォン201からの音声信号等
はパルス位置変調(PPM)された後、赤外光として送
信部400から送出されている。
【0010】次に、図10において210はLED20
6から送出された赤外光を受光するフォトダイオード、
211はフォトダイオード210から出力される光電流
信号を増幅する増幅器、212は増幅器211の出力信
号を波形整形する波形整形回路、213は鋸歯状波発生
器219から発生される鋸歯状波に波形整形回路212
の出力を重畳させる重畳回路、214は重畳回路213
の出力の下側を切り取るクリッパ、215はクリッパ2
14の出力を保持するホールド回路、216はホールド
回路215出力を滑らかにするLPF、217はLPF
出力を音声信号等に変換するスピーカ、218は鋸歯状
波発生器219のトリガパルスを発生するクロック発生
器、219はクロック発生器218からのトリガパルス
によって鋸歯状波を発生する鋸歯状波発生器であり、前
記フォトダイオード210、増幅器211、波形整形器
212、重畳回路213、クリッパ214、ホールド回
路215、LPF216、スピーカ217、クロック発
生器218、鋸歯状波発生器219で受光部500は構
成されており、PPM変調された信号を復調するPPM
復調部を有している。
【0011】図10に示されたワイヤレスマイクの送信
部400のPPM変調動作の波形図を図11に、受光部
500のPPM復調の動作を図12に示す。図10に示
されたワイヤレスマイクの送信部400の動作を図11
に示される動作波形図を用いながら説明する。
【0012】図10に示されたワイヤレスマイクにおい
て、マイクロフォン201で電気信号に変換された信号
は増幅器202で増幅されて図11aに示されるような
アナログ信号とされる。このアナログ信号はサンプリン
グ回路203で図11bに示されるクロック発生器20
7からのクロックでサンプリングホールドされて図11
cにSHとして示されるような階段状の信号とされる。
この信号SHのレベルと、鋸歯状波発生器208からの
図11cにSTとして一点鎖線で示されている鋸歯状波
のレベルとが比較器204で比較され、比較器204か
ら図11dに示されるようなパルス幅変調されたパルス
が出力される。
【0013】図11dに示されるパルス幅変調されたパ
ルスのポジティブトレーリングエッジは、信号SHのレ
ベルと信号STのレベルとが一致した時点で発生されて
おり、このポジィテブトレーリングエッジで単安定マル
チバイブレータ205をトリガすることにより、図11
eに示されるような細い幅のパルスを単安定マルチバイ
ブレータ205から出力することが出来る。この、図1
1eに示されるパルスの時間的位置は図11cの信号S
Hのレベルに応じて変化していることから、図11aに
示される音声信号等は図11eに示されるようにPPM
変調されたパルス信号となっている。このPPM変調さ
れた図11eに示されるパルス信号は、LED206に
印加されてLED206からPPM変調されたパルス状
の赤外光が送出される。
【0014】次に、図10に示される受光部500の動
作を図12に示される動作波形図を用いながら説明す
る。送信部400のLED206から送出されたPPM
変調されたパルス状の赤外光は受光部500のフォトダ
イオード210に入射され、フォトダイオード210は
光電効果によって入射光量に応じた光電流を出力する。
この光電流は増幅器211で増幅された後、波形整形回
路212で波形整形されて図12aに示されるような細
い幅のパルスとされる。
【0015】図12aに示される整形された細い幅のパ
ルスと鋸歯状波発生器219から発生される鋸歯状波S
Tとが重畳回路213で重畳され、図12bに示される
ような鋸歯状波ST上に図12aに示されるパルスが乗
った波形の信号とされる。この重畳回路213から出力
される図12bに示される信号は、クリッパ214で図
12bに一点鎖線で示されるクリップレベルでクリップ
されて、クリップレベルより下のレベル成分が切り取ら
れて図12cに示されるようなパルス振幅変調されたパ
ルス信号とされる。
【0016】クリッパから出力されるパルス振幅変調さ
れたパルス信号は、ホールド回路215でそのパルスの
振幅がホールドされて図12dに示されるような階段状
の信号とされる。ホールドされた階段状の信号はLPF
216で図12eに示されるような滑らかな信号とされ
てスピーカ217から報音される。
【0017】なお、送信部400のクロック発生器20
7と受光部500のクロック発生器218とは図示しな
い同期手段によって同期が取られており、このため送信
部400の鋸歯状波発生器208から発生される鋸歯状
波と、受信部500の鋸歯状波発生器219から発生さ
れる鋸歯状波との同期も取られている。
【0018】
【本発明が解決しようとする課題】以上説明したような
リモートコントロール装置やワイヤレス装置における、
赤外光を送出するLED及びLEDを駆動する送信部
と、赤外光を受光するフォトダイオード及びフォトダイ
オードを駆動する受光部を図4に示す。
【0019】図4において、LEDは9個直列接続され
ておりFETT1が「オン」となった時LEDは28V
の電源によって駆動されて赤外光を送出する。FETT
1はインバータN1の出力で「オン」・「オフ」制御さ
れており、インバータN1には例えばPPMされたパル
ス信号が印加される。そうすると、LEDはPPM変調
された赤外光を送出することになるが、LEDはパルス
で駆動されるいわゆるダイナミック駆動されることにな
るので、これらのLEDには定格の6倍程度の駆動電流
を供給することができ、駆動電流を大きく出来る分送出
される赤外光の光量を増加することが出来るようにな
る。
【0020】特に、PPM変調されたパルスの場合その
パルスのデューティ比が小さいことから駆動電流を特に
大きくすることが出来る。このため、LEDから送出さ
れた赤外光は遠方まで届くようになる。このようにし
て、LEDから送出された赤外光は4個並列接続されて
なるフォトダイオードP.Dに入射され、入射光量に応
じた光電流がフォトダイオードP.Dに流れ、この光電
流は負荷抵抗RLに供給されて、負荷抵抗RLの両端に
生じた電圧を出力端子OUTを介して出力電圧として出
力する。なお、コンデンサC1、C2、C3は+28V
の電源あるいは+5Vの電源を安定化することを目的と
して上記電源に接続されているものである。
【0021】ところで、図4に示されるLEDとフォト
ダイオードP.Dとの距離Rが次第に小さくなるに従
い、フォトダイオードP.Dに入射する赤外光の光量が
増大して出力電圧が大きくなることは容易に理解できる
ところであるが、このような距離Rと出力端子OUTか
ら出力される出力電圧V0との関係、及びこの時の+5
Vの電源からフォトダイオードP.Dに供給される平均
直流電流Idcと距離Rとの関係の表を表1に示し、こ
の表1をグラフ化した図を図5に示している。
【表1】
【0022】図5に示されるグラフにおいて横軸は送受
信間の距離R[cm]であり、縦軸は出力電圧V0
[V]と平均直流電流Idc[mA]である。この図に
見られるように前記したような赤外線パルス通信方式の
場合は、距離Rが大きくなるにしたがって出力電圧V
0、平均直流電流Idcともに次第に小さくなる。とこ
ろで、距離Rが小さくなると出力電圧V0が大きくな
り、伝送状態が良好になるように考えられるが、実際は
出力電圧V0の波形に歪みが生じてくる。この歪みの生
じてくる波形の様子を図6〜図8に示す。図6には距離
Rが10[cm]の時の、図7には距離Rが3[cm]
の時の、図8には距離Rが1.5[cm]の時の出力電
圧V0の波形が示されている。
【0023】図6〜図8において、破線で示した矩形の
波形は赤外光を送出するLEDを駆動するパルス信号で
あり、このパルス信号は例えば0.3μsのパルス幅を
有しており、実線で示した波形は出力電圧V0の波形で
ある。図6〜図8を参照すると、距離Rが10[cm]
の時の出力電圧V0の波形は立ち上がり立ち下がりの部
分が遅れた三角状のパルスとなっているが、そのパルス
幅はLEDの駆動パルスより若干幅が拡張された程度で
ある。距離Rが3[cm]の時は立ち下がりがかなり遅
れたパルスとなり、そのパルス幅はLEDを駆動するパ
ルスより1割程度幅が拡張されたパルスとなっている。
さらに、距離が1.5[cm]となると立ち下がりが極
めて遅れたパルスとなり、そのパルス幅はLEDを駆動
するパルスの倍以上の幅のパルスに拡張されてしまって
いる。
【0024】このようにパルス幅が拡張されると次のよ
うな問題を生じる。前記受光部には図示していないが、
通常ノイズを除去するために受光パルス幅の検定を行い
所定幅のパルス以外はノイズと見なして除去する手段が
備えられているため、図7や図8に示すようにパルス幅
が拡張されるとパルス幅の拡張された信号がノイズと見
なされて除去されてしまう事が有り、正しい復調信号を
受光部から得ることが出来ないことがあった。
【0025】図7〜図8に示されるようにパルス幅の拡
張される原因は、送信部のLEDと受光部のフォトダイ
オードP.Dとが接近したときフォトダイオードP.D
に入射される光量が極めて大きくなり、フォトダイオー
ドP.Dに蓄積効果の現象が生じ、この蓄積効果が原因
となって受光パルス幅が拡張されるものと考えられる。
【0026】受光パルス幅が拡張されると上記のような
問題が生じるため受光パルス幅が拡張されないようにす
る手段につき検討を重ねた結果、フォトダイオードP.
Dの負荷抵抗の抵抗値を小さくすることにより、出力電
圧のパルス幅が拡張される現象がなくなることが実験で
確かめられた。しかしながら、フォトダイオードP.D
の負荷抵抗を小さくしてもフォトダイオードP.Dに誘
起される光電流は増加しないから、距離Rが遠いときは
負荷抵抗の両端に生じる出力電圧V0が小さくなってし
まい、そのため受光部の受光感度が低下してしまう問題
があった。
【0027】そこで、本発明は送信部のLEDと受光部
のフォトダイオードP.Dとが接近しても、出力電圧の
パルス幅が拡張されないようにすることにより、正しく
復調が出来ると共に受光感度を低下させることがないよ
うにした赤外線パルス通信方式の受光装置を提供するこ
とを目的としている。
【0028】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明の受光装置は、第一に受光部のフォトダイオー
ドの負荷抵抗の抵抗値を小さくすると、フォトダイオー
ドから出力される出力信号のパルス幅が延びないこと、
第二に距離Rが小さくなるにしたがってフォトダイオー
ドに供給される電源からの平均直流電流が増加すること
に注目してなされたものである。すなわち、本発明の受
光装置はフォトダイオードに供給される平均直流電流の
大きさを検出し、検出された平均直流電流の大きさに応
じてフォトダイオードの負荷抵抗の抵抗値を可変するこ
とにより、フォトダイオードから出力される出力信号の
パルス幅が拡張されないようにしたものである。
【0029】
【作用】フォトダイオードに供給される平均直流電流の
大きさを検出して、検出された平均直流電流の大きさに
応じてフォトダイオードの負荷抵抗の抵抗値を変化させ
る。すなわち、送信部のLEDと受光部のフォトダイオ
ードとの距離が離れており、受光パルス幅が拡張されな
いときは負荷抵抗値を大きくし、反対に前記距離が接近
しており受光パルス幅が拡張されるときは負荷抵抗値を
小さくするように可変制御する。そして、フォトダイオ
ードの出力電圧を低下させることなく出力電圧のパルス
幅の拡張を阻止し、かつ受光感度を低下させることなく
送信された信号を正しく復調するものである。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1に赤外光を送出するLED及びLEDを
駆動する送信部と、本発明の赤外光を受光するフォトダ
イオードとフォトダイオードを駆動する受光部を示す。
図1において図4と同一記号の部分は同一の部分を示し
詳細な説明は省略する。この図で、1は電源+5Vから
フォトダイオードP.Dに供給される平均直流電流Id
cを検出するための電流検出用抵抗、2は出力電圧V0
を取り出すための可変可能な負荷抵抗である。
【0031】図1に示される赤外光を送出するLED及
びLEDを駆動する部分の動作は図4に示される赤外光
を送出するLED及びLEDを駆動する部分の動作と同
じなので詳細な説明は省略するが、9個直列接続された
LEDからPPM変調されたパルス状の赤外光が送出さ
れる。この送出された赤外光はフォトダイオードP.D
で受光され、フォトダイオードP.Dには光電効果によ
り入射された赤外光の光量に応じた光電流が誘起されて
流れ出す。このフォトダイオードP.Dから流れ出す光
電流のソースは電源+5Vから供給され、電源+5Vか
らは平均直流電流Idcが供給される。
【0032】この電源+5Vから供給される平均直流電
流Idcの大きさは電流検出用抵抗1によって検出電圧
Vcとして検出される。そして、電流検出用抵抗1で検
出された検出電圧Vcは可変可能な負荷抵抗2に制御電
圧として印加される。可変可能な負荷抵抗2は印加され
る検出電圧Vcの大きさに応じて抵抗値が次のように制
御される。すなわち、検出電圧Vcが大きくなるに従っ
て負荷抵抗の抵抗値が小さくなるように負荷抵抗2の抵
抗値は制御される。
【0033】実験によると、負荷抵抗2の抵抗値は例え
ば距離Rが10[cm]のとき略160オーム、距離R
が3[cm]のとき略60オームとなるようにすれば、
出力電圧V0のパルス幅が延びる現象が殆どなくなるの
で、上記抵抗値を目安として検出電圧Vcによって負荷
抵抗2の抵抗値を制御すればよい。
【0034】負荷抵抗2の一例として、負荷抵抗2をF
ETで構成する例を図2に示す。図2において、負荷抵
抗2をFETのドレイン・ソース間を用いて構成し、そ
のFETのゲートに検出電圧Vcを制御電圧として印加
することにより、制御電圧Vcに応じてFETのドレイ
ン・ソース間の抵抗値を可変させて、FETで構成した
負荷抵抗2の抵抗値を制御している。なお、平均直流電
流検出用抵抗1の抵抗値は負荷抵抗2から出力が十分得
られる程度の大きさの抵抗値であればどのような抵抗値
を選択してもよい。
【0035】次に、可変可能な負荷抵抗2の他の実施例
及びそれに伴う平均直流電流検出回路の他の実施例を図
3に示す。図3において、図1と同一記号の部分は同一
の部分であり、詳細な説明は省略する。この図におい
て、R3,R4は縦続接続された平均直流電流検出用抵
抗、R5は安全用抵抗、TR1,TR2は平均直流電流
検出用抵抗R3,R4と組合わされてそれぞれ検出信号
を発生するトランジスタ、TR3,TR4はトランジス
タTR1,TR2から発生される検出信号により「オ
ン」又は「オフ」に制御されるスイッチングトランジス
タ、RL1,RL2,RL3は並列接続されると共にス
イッチングトランジスタTR3,TR4と組合わされて
抵抗値が切換えられる負荷抵抗である。
【0036】負荷抵抗はスイッチングトランジスタTR
3及びスイッチングトランジスタTR4が「オフ」の時
は抵抗RL1となり、スイッチングトランジスタTR3
が「オン」でスイッチングトランジスタTR4が「オ
フ」の時は抵抗RL1と抵抗RL2との並列抵抗値とさ
れ、スイッチングトランジスタTR3及びスイッチング
トランジスタTR4が共に「オン」の時は抵抗RL1,
RL2及び抵抗RL3の並列抵抗値とされるため、スイ
ッチングトランジスタTR3及びスイッチングトランジ
スタTR4が「オン」となる度に負荷抵抗の抵抗値は小
さくされることになる。
【0037】抵抗R3の抵抗値は例えばLEDとフォト
ダイオードP.Dとの距離Rが10[cm]となったと
きトランジスタTR1が「オン」する抵抗値とされてい
る。すなわち、距離Rが10[cm]のときフォトダイ
オードP.Dに供給される電源からの平均直流電流Id
cは図5のグラフより約0.18[mA]であり、トラ
ンジスタTR1はそのベース・エミッタ間電圧が約0.
7[V]のとき「オン」となるから、 R3=0.7[V]÷0.18[mA] 3.9[kΩ] と成り、抵抗R3の抵抗値として3.9[kΩ]を選択
すればよい。
【0038】又、抵抗R4の抵抗値は例えばLEDとフ
ォトダイオードP.Dとの距離が3[cm]になったと
きトランジスタTR2が「オン」となる抵抗値とされて
いる。すなわち、抵抗R4の抵抗値は抵抗R3の場合と
同様にして求めると上記距離Rが3[cm]のとき平均
直流電流Idcは1[mA]であり、スイッチングトラ
ンジスタTR4もベース・エミッタ間電圧が約0.7
[V]のとき「オン」となるから、 R4=0.7[V]÷1[mA]=0.7[kΩ] となり、抵抗R4の抵抗値として700[Ω]を選択す
ればよい。又、抵抗R5は過大電流が流れないようにす
る安全用の抵抗であり、例えば680[Ω]の抵抗値が
選択されている。
【0039】このような抵抗値に平均直流電流検出用抵
抗2の抵抗R3,R4及びR5の抵抗値は選択されお
り、また例えば抵抗RL1として680[Ω]、抵抗R
L2として220[Ω]、抵抗RL3として100
[Ω]の抵抗値が選択されていると、図3に示す受光回
路の動作は次のようになる。
【0040】赤外光を送出するLEDとこの赤外光を受
光するフォトダイオードP.Dとの距離Rが10[c
m]を超えているときは、+5[V]の電源から供給さ
れる平均直流電流Idcは図5及び表1に示されるよう
に0.18[mA]を超えることはないのでトランジス
タTR1もトランジスタTR2も「オフ」となる。した
がって、トランジスタTR1で制御されるスイッチング
トランジスタTR3は「オフ」、トランジスタTR2で
制御されるスイッチングトランジスタTR4も「オフ」
とされるため、フォトダイオードP.Dに誘起された光
電流は負荷抵抗RL1にのみ供給されて、負荷抵抗RL
1の両端から出力端子OUTを介して出力電圧V0が出
力される。
【0041】LEDとフォトダイオードP.Dとが接近
して距離Rが3[cm]を超えるが10[cm]以内と
なると、電源から供給される平均直流電流Idcは図5
及び表1に示されるように0.18[mA]を超える事
となるので、トランジスタTR1のベース・エミッタ間
電圧が0.7[V]を超え、トランジスタTR1は「オ
ン」するが、平均直流電流Idcは1[mA]を超えな
いのでトランジスタTR2のベース・エミッタ間電圧は
0.7[V]を超えず依然としてトランジスタTR2は
「オフ」の状態を保っている。
【0042】すると、「オン」とされたトランジスタT
R1のコレクタ電流がスイッチングトランジスタTR3
のベースに供給されスイッチングトランジスタTR3は
「オン」するが、トランジスタTR2は「オフ」のまま
なのでスイッチングトランジスタTR4は依然として
「オフ」の状態を保持している。スイッチングトランジ
スタTR3が「オン」するとスイッチングトランジスタ
TR3のコレクタ・エミッタ間が導通するため、抵抗R
L2が抵抗RL1に並列接続されたことになり、その合
成抵抗値が負荷抵抗の抵抗値となる。この合成抵抗値は
約160[Ω]である。
【0043】さらに、LEDとフォトダイオードP.D
とが接近してその距離Rが3[cm]以内となると、電
源から供給される平均直流電流Idc図5及び表1に示
されるように1[mA]を超えるため、トランジスタT
R2のベース・エミッタ間電圧が0.7[V]を超え、
トランジスタTR1に続いてトランジスタTR2も「オ
ン」する。すると、「オン」となったトランジスタTR
2のコレクタ電流がスイッチングトランジスタTR4の
ベースに供給されてスイッチングトランジスタTR3に
続いてスイッチングトランジスタTR4も「オン」す
る。
【0044】スイッチングトランジスタTR4が「オ
ン」するとスイッチングトランジスタTR4のコレクタ
・エミッタ間が導通し、そのコレクタに接続された抵抗
RL3も抵抗RL1に並列に接続されることになるの
で、抵抗RL1,RL2,RL3の並列接続された抵抗
値である合成抵抗値が負荷抵抗の抵抗値となる。この合
成抵抗値は約60[Ω]である。
【表2】
【0045】このように動作する図3に示す受光装置の
LEDとフォトダイオードP.Dとの距離Rと出力電圧
V0との関係及び切換えられた負荷抵抗RLの抵抗値を
示す表を表2に示す。表2を参照すると、距離Rが10
[cm]以内となっても距離Rが小さくなるにつれて負
荷抵抗RLの抵抗値が小さくされるため出力電圧V0は
1[V]を超えることがなくなり、出力端子OUTに現
れる出力電圧V0のパルス波形が拡張される現象が解消
されて、出力端子OUTに接続される復調回路は正しく
PPM復調することが出来るようになる。
【0046】なお、平均直流電流検出用抵抗R3,R4
及び安全抵抗R5の抵抗値及び負荷抵抗RL1,RL
2,RL3の抵抗値はフォトダイオードP.Dの特性や
数、トランジスタTR1〜TR4の特性及び出力端子O
UTに接続する回路の特性を勘案しながら決定する値で
あって、上記に示した抵抗値に限られるものではない。
【0047】さらに、図3に示される受光装置では負荷
抵抗を3段階に変化させたが、4段階以上に変化させる
構成としてもよい。この場合は、平均直流電流Idcを
検出する回路も4段階以上の平均直流電流Idcを検出
できるようにすればよいことは云うまでもないことであ
る。
【0048】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、赤外光を送出するLEDとその赤外光を受光するフ
ォトダイオードとの距離が接近してもフォトダイオード
から出力されるパルスの幅が拡張されることがなくな
り、そのため正しい復調信号を得られる受光装置とする
ことができる。従って、特に送受信間の距離を長くする
ために、大出力の赤外光を出力した時にも伝送可能な距
離のダイナミックレンジを広く出来るという効果があ
る。また、本発明の受光装置によれば受光装置の受光感
度を低下させることなく上記作用効果を奏することが出
来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の受光回路の実施例を示す図である。
【図2】受光回路の可変抵抗の例を示す図である。
【図3】本発明の受光回路の他の実施例を示す図であ
る。
【図4】従来の受光回路を示す図である。
【図5】距離と平均直流電流との関係のグラフを示す図
である。
【図6】〜
【図8】フォトダイオードから出力されるパルス波形を
示す図である。
【図9】従来のリモートコントロール装置のブロック図
を示す図である。
【図10】従来のワイヤレスマイクのブロック図を示す
図である。
【図11】従来のワイヤレスマイクの送信部の動作波形
図である。
【図12】従来のワイヤレスマイクの受信部の動作波形
図である。
【符号の説明】
1 平均直流電流検出用抵抗 2 可変可能な負荷抵抗 101 制御信号発生器 102 コード化回路 103 変調器 104 発振器 105 LED 106 フォトダイオード 107 増幅器 108 復調器 109 デコーダ 110 制御回路 200 送信装置 300 受光装置 201 マイクロフォン 202 増幅器 203 サンプリングホールド回路 204 比較器 205 単安定マルチバイブレータ 206 LED 207 クロック発生回路 208 鋸歯状波発生回路 210 フォトダイオード 211 増幅器 212 波形整形回路 213 重畳回路 214 クリッパ 215 ホールド回路 216 LPF 217 スピーカ 218 クロック発生回路 219 鋸歯状波発生回路 400 送信装置 500 受光装置 T1 FET TR1,TR2,TR3,TR4 トランジスタ R1,R2,R5 抵抗 R3,R4 平均直流電流検出用抵抗 RL,RL1,RL2,RL3 負荷抵抗 C1,C2,C3 コンデンサ N1 インバータ R LEDとフォトダイオードとの距離

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パルス変調された赤外光のパルス信号を受
    光するフォトダイオードと、 該フォトダイオードに供給される平均直流電流量を検出
    する検出手段と、 前記フォトダイオードが受光した信号の出力を発生する
    負荷抵抗とからなり、 該負荷抵抗の抵抗値を前記検出手段の出力に応じて可変
    制御することを特徴とする赤外線パルス通信方式の受光
    装置。
  2. 【請求項2】前記負荷抵抗は、主抵抗に並列に、抵抗と
    スイッチング手段とを直列接続した副抵抗回路が複数接
    続されてなり、該副抵抗回路のスイッチング手段を前記
    検出手段の出力に応じて順次「オン」となるよう制御す
    ることを特徴とする請求項1記載のパルス通信方式の受
    光装置。
  3. 【請求項3】前記検出手段から検出される平均直流電流
    の大きさが大きくなるに従い、前記負荷抵抗の抵抗値を
    次第に小さくするように制御することを特徴とする請求
    項1あるいは2記載のパルス通信方式の受光装置。
  4. 【請求項4】上記赤外光のパルス信号がパルス位置変調
    されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれ
    か1つに記載された赤外線パルス通信方式の受光装置。
JP5027103A 1993-01-25 1993-01-25 赤外線パルス通信方式の受光装置 Pending JPH06224855A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100297146B1 (ko) * 1998-01-30 2001-09-26 가네꼬 히사시 감쇠 회로를 구비하는 적외선 신호 수신기
JP2011039303A (ja) * 2009-08-11 2011-02-24 Canon Inc 映像処理装置、映像処理方法
US9525495B2 (en) 2013-02-19 2016-12-20 Mitsubishi Electric Corporation Burst-mode receiver, and method of bias voltage control for APD of burst-mode receiver

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JP2011039303A (ja) * 2009-08-11 2011-02-24 Canon Inc 映像処理装置、映像処理方法
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