JPH06224000A - 粒子加速器におけるビームシャッタ - Google Patents

粒子加速器におけるビームシャッタ

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JPH06224000A
JPH06224000A JP866193A JP866193A JPH06224000A JP H06224000 A JPH06224000 A JP H06224000A JP 866193 A JP866193 A JP 866193A JP 866193 A JP866193 A JP 866193A JP H06224000 A JPH06224000 A JP H06224000A
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JP
Japan
Prior art keywords
shutter
main body
shutter main
frame
chamber
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP866193A
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English (en)
Inventor
Takahito Komatsu
孝仁 小松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
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Publication of JPH06224000A publication Critical patent/JPH06224000A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 シャッタチェンバ12内にシャッタ本体13
を駆動源14により上下動可能に設ける。シャッタ本体
を降下させた状態においてそのシャッタ本体を下方から
支持するための架台24をシャッタチェンバ内の底部に
設ける。架台としては上下方向に弾性的に変形可能なも
のを採用して緩衝機能をもたせることが好ましい。 【効果】シャッタ本体を降下させた状態においてはその
荷重が駆動源にかかることが回避され、駆動源の耐久性
を向上させ得るとともに保守を軽減することができる。
架台に緩衝機能をもたせれば、シャッタ本体が架台に衝
突したような場合にもシャッタ本体や架台自身が損傷を
受けてしまうようなことを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シンクロトロン等の粒
子加速器におけるビームラインに設置されるビームシャ
ッタに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、直径が10m以下の比較的小型の
粒子加速器としてシンクロトロンが開発されつつあり、
そのようなシンクロトロンから放射される放射光である
シンクロトロン放射光(SOR光)を利用して、たとえ
ば超LSIの製造、医療分野における診断、分子解析、
構造解析等の様々な分野への適用が期待されている。
【0003】図4は小型シンクロトロンの概要を示すも
のであって、電子銃等の電子発生装置1で発生させた電
子ビームを直線加速器(ライナック)2で光速近くに加
速し、偏向電磁石3で偏向させてインフレクタ4を介し
て蓄積リング5に入射する。蓄積リング5に入射した電
子ビームは高周波加速空洞6によりエネルギを与えられ
ながら収束電磁石7で収束され、偏向電磁石8で偏向さ
れて蓄積リング5内を周回し続ける。そして、偏向電磁
石8で偏向される際にSOR光が放射され、それが光取
り出しラインであるビームライン9を通してたとえば露
光装置10に出射されて利用されるのである。
【0004】上記のような粒子加速器におけるビームラ
イン9には、必要に応じてSOR光の出射を停止するた
めのビームシャッタ11が設置されている。図5は従来
一般に採用されているビームシャッタ11を示すもので
あり、このビームシャッタ11は、ビームライン9の途
中に組み込まれるシャッタチェンバ12の内部にシャッ
タ本体13を上下動可能に設けるとともに、そのシャッ
タ本体13を上下動させるための駆動源としての空気圧
シリンダ14をシャッタチャンバ12の上部に設けたも
のである。
【0005】シャッタ本体13は、SOR光に対する遮
光性を有する鉛等の金属材料によってビームライン9の
径寸法に相当する直径を有する横置き円柱状の形態とさ
れたもので、SOR光を取り出す通常運転時には鎖線で
示す如くシャッタチェンバ12内の上部に引き上げられ
ているが、SOR光の出射を停止する際には空気圧シリ
ンダ14の作動により実線で示す位置に引き下げられて
SOR光を遮るようになっている。
【0006】なお、図5における符号15は空気圧シリ
ンダ14のロッド14aとシャッタ本体13との間に設
けられたシャフト、16はシャフト15の上端部に固定
されたガイドプレート、17はガイドプレート16を挿
通していてシャッタ本体13の上下動を案内するガイド
ロッド、18はシャッタチェンバ12とガイドプレート
16との間に介装されてシャッタ本体13の昇降に伴っ
て伸縮することによりシャッタチェンバ12内の超真空
を保持しつつシャフト15の上下動を許容するためのベ
ローズ、19はビームライン9とシャッタチェンバ12
との間に介装されたベローズである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
なビームシャッタ11におけるシャッタ本体13の重量
は通常数十Kgにも及ぶものであるが、従来においては
そのような大重量のシャッタ本体13をシャフト15を
介して空気圧シリンダ14により吊り下げた形態で支持
するようにしていることから、空気圧シリンダ14には
シャッタ本体13の全重量が常時かかってしまうもので
ある。このため、空気圧シリンダ14の耐久性が損われ
るとともに空気圧シリンダ14に対する頻繁な保守が必
要なものであり、有効な改善策が要望されていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、粒子加速器の
ビームラインに設置されてそのビームラインを通して取
り出す放射光の出射を停止させるためのビームシャッタ
であって、ビームラインの途中に設けられるシャッタチ
ェンバ内にシャッタ本体を駆動源により上下動自在に設
け、そのシャッタ本体をビームラインの位置に降下させ
ることで放射光を遮蔽するとともに上方に引き上げるこ
とで出射を許容するようになし、かつ、シャッタチェン
バ内の底部に、シャッタ本体が降下した際にそれを下方
から支持するための架台を設置してなることを特徴とし
ている。前記架台としては、シャッタ本体を支持した際
に上下方向に弾性的に変形することにより緩衝機能を有
する形態のものを採用することが好ましい。
【0009】
【作用】本発明のビームシャッタにおいては、従来のも
のと同様にシャッタ本体を駆動源により降下させること
で放射光を遮蔽してその出射を停止するが、その状態に
おいては架台がシャッタ本体を下方から支持することに
よりシャッタ本体の全重量が駆動源に直接的にかかって
しまうことを防止し、駆動源に対する負担を軽減させ
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明の一実施例であるビームシャッタ2
1の概略構成図であるが、上述した従来のビームシャッ
タ11と同一の構成要素には同一符号を付してそれらに
ついての詳細な説明は省略する。
【0011】本実施例のビームシャッタ21において
は、シャッタチェンバ12内の底部に、支柱22と支持
テーブル23から構成される架台24が設けられてお
り、SOR光の出射を停止するべくシャッタ本体13が
下降したときには、その架台24によりシャッタ本体1
3を下方から支持するように構成されている。したがっ
て、本実施例のビームシャッタ21では、シャッタ本体
13を降下させてSOR光の出射を停止している状態に
おいては、空気圧シリンダ(駆動源)14にシャッタ本
体13の全重量がかかることが回避され、その結果、空
気圧シリンダ14の耐久性を向上させることができると
ともにそれに対する保守を軽減することができるものと
なっている。
【0012】図2は本発明の他の実施例を示すものであ
る。図2に示すビームシャッタ31における架台34
は、支持テーブル33を支える支柱32としてコイルバ
ネを採用することにより緩衝機能を有するものとされて
いる。すなわち、シャッタ本体13を引き上げていると
きには支持テーブル33は実線で示す位置にあるが、シ
ャッタ本体13が降下して架台34がシャッタ本体13
を支持した際には、シャッタ本体13の荷重によりコイ
ルバネからなる支柱32が弾性的に縮んで支持テーブル
33が鎖線で示す位置まで若干沈み込むようにされてい
る。したがって、本実施例のビームシャッタ31におい
ては、仮にシャッタ本体13が急速に降下して支持テー
ブル32に衝突したような場合であっても、架台34の
緩衝作用によりシャッタ本体13や架台34自体が損傷
を受けることが防止されるものとなっている。
【0013】図3は本発明のさらに他の実施例を示すも
のである。図3に示すビームシャッタ41における架台
44も緩衝機能を有するものであるが、本実施例におい
ては支柱42は剛性を有するものとされ、支持テーブル
43が若干上方に湾曲している板バネとされ、その支持
テーブル43がシャッタ本体13を支持したときにその
荷重によって鎖線で示す如く弾性的に変形して平面状に
なるものとされている。この実施例のビームシャッタ4
1も図2に示したビームシャッタ31と同様の緩衝効果
を発揮し得るとともに、コイルバネからなる支柱32の
弾性変形量に比して板バネからなる支持テーブル43の
方が変形量が小さいので発塵量を少なくでき、超高真空
を維持する必要のあるビームライン9に設置するものと
してより好適である。
【0014】なお、本発明は上記各実施例に限定される
ものではなく、シャッタチェンバやシャッタ本体の形態
や寸法、架台に緩衝機能をもたせるための構成も種々の
変形や応用が可能である。
【0015】
【発明の効果】以上で説明したように、本発明のビーム
シャッタは、シャッタ本体を下方から支持するための架
台を設けたので、シャッタ本体を降下させた状態におい
てはその荷重が空気圧シリンダ等の駆動源にかかること
が回避され、したがって、駆動源の耐久性を向上させ得
るとともに保守を軽減することができるという効果をす
る。また、上下方向に弾性変形可能な形態の架台を採用
することによって架台に緩衝機能をもたせれば、仮にシ
ャッタ本体が架台に衝突したような場合にもシャッタ本
体や架台自身が損傷を受けてしまうようなことを有効に
防止することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるビームシャッタの概略
構成図である。
【図2】本発明の他の実施例であるビームシャッタの概
略構成図である。
【図3】本発明のさらに他の実施例であるビームシャッ
タの概略構成図である。
【図4】シンクロトロンの概要を示す平面図である。
【図5】従来一般のビームシャッタの概略構成図であ
る。
【符号の説明】
9 ビームライン 12 シャッタチェンバ 13 シャッタ本体 14 空気圧シリンダ(駆動源) 21 ビームシャッタ 22 支柱 23 支持テーブル 24 架台 31 ビームシャッタ 32 支柱 33 支持テーブル 34 架台 41 ビームシャッタ 42 支柱 43 支持テーブル 44 架台。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒子加速器のビームラインに設置されて
    そのビームラインを通して取り出す放射光の出射を停止
    させるためのビームシャッタであって、ビームラインの
    途中に設けられるシャッタチェンバ内にシャッタ本体を
    駆動源により上下動自在に設け、そのシャッタ本体をビ
    ームラインの位置に降下させることで放射光を遮蔽する
    とともに上方に引き上げることで出射を許容するように
    なし、かつ、シャッタチェンバ内の底部に、シャッタ本
    体が降下した際にそれを下方から支持するための架台を
    設置してなることを特徴とする粒子加速器におけるビー
    ムシャッタ。
  2. 【請求項2】 前記架台は、シャッタ本体を支持した際
    に上下方向に弾性的に変形することにより緩衝機能を有
    するものであることを特徴とする請求項1に記載の粒子
    加速器におけるビームシャッタ。
JP866193A 1993-01-21 1993-01-21 粒子加速器におけるビームシャッタ Withdrawn JPH06224000A (ja)

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JP866193A JPH06224000A (ja) 1993-01-21 1993-01-21 粒子加速器におけるビームシャッタ

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100982433B1 (ko) * 2008-09-08 2010-09-15 주식회사 대성지티 방사선 조사기의 차폐셔터 제어장치
CN102222534A (zh) * 2011-03-10 2011-10-19 中国原子能科学研究院 一种单粒子效应地面加速器模拟试验用束流快门

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